JPH06153567A - 誘導電動機のベクトル制御装置 - Google Patents

誘導電動機のベクトル制御装置

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JPH06153567A
JPH06153567A JP4299400A JP29940092A JPH06153567A JP H06153567 A JPH06153567 A JP H06153567A JP 4299400 A JP4299400 A JP 4299400A JP 29940092 A JP29940092 A JP 29940092A JP H06153567 A JPH06153567 A JP H06153567A
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JP
Japan
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induction motor
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torque
current control
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JP4299400A
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Inventor
Masato Mori
真人 森
Tadashi Ashikaga
正 足利
Masayuki Terajima
正之 寺嶋
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Meidensha Corp
Meidensha Electric Manufacturing Co Ltd
Original Assignee
Meidensha Corp
Meidensha Electric Manufacturing Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 電流制御系を有する誘導電動機のベクトル制
御において、電流指令値変化時の制御の安定性を向上す
る。 【構成】 トルク電流指令ITSと励磁電流指令IOSにつ
いて夫々の検出値ITFB,IOFBとの偏差を比例積分演算
手段6a,6cで演出し、これら演算結果に干渉項補償
手段6b,6dで求めた干渉分を加減算するのに加え
て、誘導電動機の一次巻線抵抗R1を電流指令に乗じた
電圧を夫々加算する比例項補正手段6e,6fを設け、
電流指令値変化時の制御上の座標軸と実際の座標軸との
ずれを小さくして安定化を図る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、誘導電動機のベクトル
制御装置に係り、特に電流制御系を有するベクトル制御
装置に関する。
【0002】
【従来の技術】図3に従来例のベクトル制御装置を示
す。誘導電動機1の速度制御部2は、速度指令ω*と速
度検出部3からの速度検出値ωFBの偏差から比例積分演
算によってトルク電流指令ITSを得る。
【0003】トルク電流指令ITSとこれに直交させる励
磁電流指令IOSと誘導電動機1の二次時定数(τ2)か
らすべり周波数演算部4にすべり周波数ωSを求める。
【0004】すべり周波数ωSは、誘導電動機1の速度
検出値ωFBと加算されて一次角速度ωOに変換され、こ
の角速度ωOは積分演算部5によって積分されて位相角
θOとして求められる。
【0005】電流制御部6はトルク電流指令ITS及び励
磁電流指令IOSに対して夫々のトルク電流検出値ITFB
及び励磁電流検出値IOFBとの偏差から比例積分演算に
よる演算を行い、さらに両演算結果に対して誘導電動機
内の干渉分を加減算して回転座標のトルク軸電圧VT
励磁軸電圧VOを得る。
【0006】この電流制御部6の構成は図4に示す演算
ブロックになる。同図中、6aはトルク電流の比例積分
制御手段になり、6bは第1の干渉項補償手段になり、
6cは励磁電流の比例積分制御手段になり、6dは第2
の干渉項補償手段になる。
【0007】図3に戻って、トルク電流検出値ITFB
び励磁電流検出値IOFBは誘導電動機1の二相電流検出
値から演算される。この演算は二相電流IU,IWをA/
D変換部7で夫々ディジタル値に変換し、両者の加算に
よってV相の電流検出値IVも求め、各電流値IU
V,IWから三相/二相変換部8で固定座標の二相交流
電流に変換し、これを座標変換部9で回転座標のトルク
電流ITFBと励磁電流IOFBに変換する。
【0008】電流制御部6からの非干渉化した電圧制御
信号VO,VTは座標変換部10によって極座標の電圧V
1と位相角φに変換され、さらに極座標/三相変換部1
1によって固定座標の三相電圧VU,VV,VWに変換さ
れ、PWMインバータの出力電圧制御信号にされる。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】従来のベクトル制御装
置において、ベクトル制御が成立した状態を示す図4の
電流制御のフィードバック系で、電流指令値IOS,ITS
が変化したとき,電流が定常状態となるまでの過渡状態
に電動機の一次電流I1が励磁軸となす角φが制御上で
設定する角φとの間にずれ、制御の不安定を生ずる。こ
れを以下に詳細に説明する。
【0010】例えば、トルク電流指令ITSがステップ状
に変化したとき、これに対して実際に流れるトルク電流
TFBは図5に示すように遅れを持って指令値に一致す
る。
【0011】このとき、すべり演算部4で求めるすべり
角周波数ωSと実際のすべり角周波数ωSRは次式
【0012】
【数1】
【0013】で表され、図5に示す過渡領域WではITS
≠ITFBであるため(1),(2)式にずれが生じる。
また、電動機1の一次電流の角周波数(電源角周波数)
ωOは次式
【0014】
【数2】
【0015】で表されることから電源角周波数ωOもず
れることになる。これは、電源角周波数ωOから次式
【0016】
【数3】
【0017】により求まる位相角θ基準とする制御上の
座標軸(同期回転座標系の座標軸)と実際の座標軸(電
動機の固定子に対する回転子の角度θ)がずれることを
意味する。
【0018】これらの関係は図6に示すように、制御上
で求める電流IOS,ITSの座標軸と実際の電動機に流れ
る電流IOFB,ITFBの座標軸が
【0019】
【数4】
【0020】だけずれる。
【0021】このような過渡状態のずれはあるトルクを
得るために発生するすべり指令値が実際に発生させるト
ルクを得るためのすべりとは異なり、制御の不安定を生
じる。
【0022】次に、誘導電動機のベクトル制御を行う場
合、図7に示す電動機内の干渉項を補償した電流制御系
の演算によって電動機内に存在する干渉項(図4参照)
を打消すつものであるが、補償項への入力がフィードバ
ック電流IOFB,ITFBにされる。このとき、例えば
図4のトルク軸出力VTはトルク軸の比例積分演算出力
T′と補償項出力VT″との和になるが、VT′につい
ては電流制御がなされて補償されるが、VT″について
はIOFBが変動するとそれを抑制する部分がないためト
ルク軸出力VTを不安定にする。
【0023】本発明の目的は、電流指令値変化時の制御
の安定性を向上したベクトル制御装置を提供することに
ある。
【0024】
【課題を解決するための手段】本発明は、前記課題の解
決を図るため、誘導電動機のトルク電流指令ITSと励磁
電流指令IOSから電流制御系を有して該誘導電動機をベ
クトル制御し、前記電流制御系は、トルク電流指令ITS
と誘導電動機のトルク電流検出値ITFBの偏差を比例積
分演算するトルク電流制御手段と、この演算結果に誘導
電動機の電源角速度ωOと一次インダクタンスL1を励磁
電流検出値IOFBに乗算した値を加算する第1の干渉項
補償手段と、励磁電流指令IOSと励磁電流検出値IOFB
の偏差を比例積分演算する励磁電流制御手段と、誘導電
動機の電源角周波数ωOと等価漏れインダクタンスL
(σ)をトルク電流検出値ITFBに乗算した値を前記励
磁電流制御手段の演算結果から減算する第2の干渉項補
償手段とを備えたベクトル制御装置において、前記トル
ク電流指令ITSに誘導電動機の一次巻線抵抗R1を乗じ
た値を前記トルク電流制御手段の演算結果に加算する比
例項補償手段と、前記励磁電流指令IOSに前記抵抗R1
を乗じた値を前記励磁電流制御手段の演算結果に加算す
る比例項補正手段とを備えたことを特徴とする。
【0025】また、本発明は干渉項補償手段の入力を電
流検出値ITFB,IOFBに代えて電流指令ITSOSとする
ことを特徴とする。
【0026】
【作用】比例項補正手段を設けることにより,電流指令
値の変化により生ずる制御上の座標軸と実際の座標軸と
のずれを小さくし、かつずれの時間を短縮して制御の安
定性を高める。
【0027】また、干渉項には電流指令値から求めるこ
とにより、検出値の変化による制御の不安定を取除く。
【0028】
【実施例】図1は本発明の一実施例を示す電流制御部6
の演算ブロック図である。同図が図4と異なる部分は、
電動機1の一次巻線抵抗R1にトルク電流指令ITSを乗
算した電圧R1・ITSを出力電圧VTに加算する比例項6
eと、励磁電流指令IOSを乗算した電圧R1・IOSを出
力電圧VOに加算する比例項6fを設けたことにある。
本実施例によれば、電流抑制部6の出力電圧VT,VO
には比例項6e,6fによって常時R1・IOS,R1・I
TSという電圧が加算されている。これにより、実際に比
例積分演算で抑制するのは電圧R1・IOS,R1・ITS
ら電圧VO,VTのずれ分だけになり、応答速度を高める
と共に、電流指令値の変化時に生ずる制御上の座標軸と
実際の座標軸とのずれを小さくし、しかもずれが発生し
ている時間を短縮して制御の安定性を向上することがで
きる。
【0029】図2は本発明の他の実施例を示すブロック
図である。同図が図1と異なる部分は、干渉項6b,6
dへの入力をフィードバック値IOFB,ITFBに代えて電
流指令値IOS,ITSとした点にある。
【0030】本実施例によれば、干渉項の補正に電流指
令値IOS,ITSを入力することにより検出値IOFB,I
TFBの変動による不安定制御を解消できる。
【0031】
【発明の効果】以上のとおり、本発明によれば、電流制
御部には干渉項による補償手段に加えて、誘導電動機の
一次抵抗に電流指令値を乗じた電圧を比例項として制御
電圧に加算するようにしたため、電流制御系での補正分
はR1・IOS,R1・ITSと出力VO,VTとのずれ分のみ
になり、指令値変化時の制御上の座標軸と実際の座標軸
とのずれによる制御の不安定化を少なくし、また応答速
度も高めることができる。
【0032】また、本発明は、干渉項補償手段への入力
電流を検出値に代えて指令値とするため、検出値の変動
による不安定制御を無くすことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示す電流制御部ブロック
図。
【図2】本発明の他の実施例を示す。
【図3】ベクトル制御装置の制御系構成図。
【図4】従来の電流制御部ブロック図。
【図5】フィードバック電流の遅れを示す図。
【図6】座標軸のずれを示す図。
【図7】誘導変動機の連続系表示のブロック図。
【符号の説明】
1…誘導電動機 2…速度制御部 6…電流制御部 6a,6c…比例積分制御手段 6b,6d…干渉項補償手段 6e,6f…比例項補正手段

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 誘導電動機のトルク電流指令ITSと励磁
    電流指令IOSから電流制御系を有して該誘導電動機をベ
    クトル制御し、前記電流制御系は、トルク電流指令ITS
    と誘導電動機のトルク電流検出値ITFBの偏差を比例積
    分演算するトルク電流制御手段と、この演算結果に誘導
    電動機の電源角速度ωOと一次インダクタンスL1を励磁
    電流検出値IOFBに乗算した値を加算する第1の干渉項
    補償手段と、励磁電流指令IOSと励磁電流検出値IOFB
    の偏差を比例積分演算する励磁電流制御手段と、誘導電
    動機の電源角周波数ωOと等価漏れインダクタンスL
    (σ)をトルク電流検出値ITFBに乗算した値を前記励
    磁電流制御手段の演算結果から減算する第2の干渉項補
    償手段とを備えたベクトル制御装置において、 前記トルク電流指令ITSに誘導電動機の一次巻線抵抗R
    1を乗じた値を前記トルク電流制御手段の演算結果に加
    算する比例項補償手段と、前記励磁電流指令IOSに前記
    抵抗R1を乗じた値を前記励磁電流制御手段の演算結果
    に加算する比例項補正手段とを備えたことを特徴とする
    誘導電動機のベクトル制御装置。
  2. 【請求項2】 誘導電動機のトルク電流指令ITSと励磁
    電流指令IOSから電流制御系を有して該誘導電動機をベ
    クトル制御するベクトル制御装置において、 前記電流制御系は、トルク電流指令ITSと誘導電動機の
    トルク電流検出値ITFBの偏差を比例積分演算するトル
    ク電流制御手段都、この演算結果に誘導電動機の電源角
    速度ωoと一次インダクタンスL1を励磁電流指令IOS
    乗算した値を加算する第1の干渉項補償手段と、励磁電
    流指令IOSと励磁電流検出値iOFBの偏差を比例積分演
    算する励磁電流制御手段と、誘導電動機の電源角周波数
    ωOと等価漏れインダクタンスL(σ)をトルク電流指
    令ITSに乗算した値を前記励磁電流制御手段の演算結果
    から減算する第2の干渉項補償手段と、前記トルク電流
    指令ITSに誘導電動機の一次巻線抵抗R1を乗じた値を
    前記トルク電流制御手段の演算結果に加算する比例項補
    正手段と、前記励磁電流指令IOSに前記抵抗R1を乗じ
    た値を前記励磁電流制御手段の演算結果に加算する比例
    項補正手段とを備えたことを特徴とする誘導電動機のベ
    クトル制御装置。
JP4299400A 1992-11-10 1992-11-10 誘導電動機のベクトル制御装置 Pending JPH06153567A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2014230311A (ja) * 2013-05-20 2014-12-08 カルソニックカンセイ株式会社 モータの駆動制御装置

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2014230311A (ja) * 2013-05-20 2014-12-08 カルソニックカンセイ株式会社 モータの駆動制御装置

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