JPH06152900A - カラーインクジェット記録方法 - Google Patents

カラーインクジェット記録方法

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JPH06152900A
JPH06152900A JP4292548A JP29254892A JPH06152900A JP H06152900 A JPH06152900 A JP H06152900A JP 4292548 A JP4292548 A JP 4292548A JP 29254892 A JP29254892 A JP 29254892A JP H06152900 A JPH06152900 A JP H06152900A
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JP
Japan
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color
ink
black
image
recording
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Application number
JP4292548A
Other languages
English (en)
Inventor
Toshiji Inui
利治 乾
Jiro Moriyama
次郎 森山
Isao Ebisawa
功 海老沢
Hisao Yaegashi
尚雄 八重樫
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Canon Inc
Original Assignee
Canon Inc
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Publication date
Application filed by Canon Inc filed Critical Canon Inc
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Pending legal-status Critical Current

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    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B41PRINTING; LINING MACHINES; TYPEWRITERS; STAMPS
    • B41JTYPEWRITERS; SELECTIVE PRINTING MECHANISMS, i.e. MECHANISMS PRINTING OTHERWISE THAN FROM A FORME; CORRECTION OF TYPOGRAPHICAL ERRORS
    • B41J3/00Typewriters or selective printing or marking mechanisms characterised by the purpose for which they are constructed
    • B41J3/407Typewriters or selective printing or marking mechanisms characterised by the purpose for which they are constructed for marking on special material
    • B41J3/4078Printing on textile

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  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Textile Engineering (AREA)
  • Ink Jet (AREA)
  • Ink Jet Recording Methods And Recording Media Thereof (AREA)
  • Fax Reproducing Arrangements (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 黒画像とカラー画像が混在する画像であって
も、濃度が高く、フェザリングの生じない黒画像と、カ
ラー画像間または黒画像とカラー画像間のインクのにじ
みの生じない画像を得ること。 【構成】 黒画像に隣接してカラー画像が存在するか否
かを判別し(STEP2)、黒画像とカラー画像の隣接
部における黒インクとはカラーインクの打ち込みタイミ
ング差(STEP6〜10)を、黒画像とカラー画像の
非隣接部における前記打ち込みタイミング差(STEP
3〜5)よりも長くすることにより、黒画像とカラー画
像とのインクのにじみを防止する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、カラー画像を鮮明且つ
高濃度に記録できるカラーインクジェット記録方法に関
し、詳しくは、イエロー、マゼンタ、シアン、或は、グ
リーン、レッド、ブルー、等のカラー性インクと、ブラ
ック等の黒色インクと、を用いたカラーインクジェット
記録方法に関する。本発明は紙や布、不織布、OHP用
紙等の記録媒体を用いる機器全てに適用でき、具体的な
適用機器は、プリンタ、複写機、ファクシミリなど事務
機器や大量生産機器等を挙げることができる。
【0002】
【従来の技術】インクジェット記録方法は、低騒音、低
ランニングコスト、装置が小型化し易い、カラー化が容
易、等からプリンタや複写機等に利用されている。
【0003】ところで、インクジェット記録方法をカラ
ー記録装置に適用する場合、インクのにじみのない高発
色のカラー画像を得るためには専用紙を使用する必要が
あったが、近年、インクの改良によって普通紙への印字
適性を持たせたものが実用化されている。しかしなが
ら、その印字品位はまだまだ不十分なレベルに留まって
いるのが現状である。その最も大きな要因として挙げら
れるのが、カラー画像の中の黒画像品位である。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】通常、インクジェット
記録方法によってカラー画像を普通紙に得る場合は、普
通紙への浸透速度が速い速乾性のインクを用いるため
に、カラー画像部は色間のインクのにじみのない高品位
な画像となるが、黒画像部は濃度が低く、紙の繊維にそ
ってインクがにじむ、いわゆるフェザリングが発生して
しまう。例えば、カラー画像部を背景としてその中に黒
画像がある場合は、前記した黒画像部の問題点は比較的
目立ちにくく、著しく品位を低下させるものではない
が、黒画像部がカラー画像部とは独立して存在する場合
には品位が低下してします。さらに、黒画像が文字であ
ったりする場合には、シャープさが欠けた不鮮明な文字
となるため、その品位は極めて貧弱なものにならざるを
得なかった。
【0005】黒画像部の濃度が高く、且つフェザリング
の生じない高品位な画像を得るためには、普通紙への浸
透速度が比較的遅いインクを、ある程度多く打ち込む必
要がある。しかしながらこの場合には、黒画像部とカラ
ー画像部との隣接境界部において、黒インクとカラーイ
ンクのにじみが生じ、著しく品位を損ねてしまう。
【0006】本発明は前記した従来技術の欠点を改良
し、黒画像とカラー画像が混在する画像であっても、濃
度が高く、フェザリングの生じない黒画像と、カラー画
像間或は黒画像とカラー画像間のインクのにじみの生じ
ない高品位な画像を得ることができるカラーインクジェ
ット記録方法を提供せんとするものである。
【0007】
【課題を解決するための手段及び作用】そのための手段
は、黒インクと、該黒インクとは異なる複数色のカラー
インクを記録媒体上に打ち込んで所望のカラー画像を記
録媒体上に形成するカラーインクジェット記録方法にお
いて、黒画像に隣接してカラー画像が存在するか否かを
判別し、黒画像とカラー画像の隣接部における黒インク
とカラーインクの打ち込みタイミング差を、黒画像とカ
ラー画像の非隣接部における前記打ち込みタイミング差
よりも長く設定したことを特徴とする。これにより、黒
画像とカラー画像とのインクのにじみを防止できる。
【0008】さらに、黒画像とカラー画像が隣接する場
合、前記黒画像の一部またはすべてを複数色のカラーイ
ンクで形成することを特徴とする。
【0009】複数色のカラーインクとしてはイエロー、
マゼンタ、シアンのインクを用いることができる。
【0010】
【実施例】まず、本発明の実施例の概要を説明する。
【0011】図1は黒画像とカラー画像とが混在する画
像を示す一例である。図1(a)では黒画像と背景部の
イエロー画像は隣接しておらず、一方、図1(b)では
黒画像と背景部のイエロー画像が隣接している。
【0012】本発明の一実施例では黒画像に隣接してカ
ラー画像が存在するか否かを判別し、存在する場合には
黒画像とカラー画像の隣接部を印字する際に、黒画像を
形成するための黒インクとカラー画像を形成するための
カラーインクの打ち込みタイミング差を、黒画像とカラ
ー画像の非隣接部における前記打ち込みタイミング差よ
りも長く設定している。
【0013】従って、図1(a)の画像は、例えば図2
(a)に示すように黒インクを打ち込むための黒インク
用記録ヘッドとイエローインクを打ち込むためのイエロ
ーインク用記録ヘッドを記録媒体に対して同時に走査さ
せたとき、一回の走査で両者の記録ヘッドから画情報に
応じたインクが吐出される。一方、図1(b)の画像は
図2(b)に示すように両者の記録ヘッドは同時に走査
されるが、一回目の走査では黒インクのみ吐出されて黒
画像が形成され、続いて図2(c)に示すように、2回
目の走査でイエローインクのみ吐出されてイエロー画像
が形成される。この場合、必要に応じて2回目の走査開
始前に待時間が設定されたりすることもある。
【0014】以上のように、黒画像とカラー画像との隣
接部においては、黒画像を形成するための黒インクとカ
ラー画像を形成するためのカラーインクを打ち込むタイ
ミング差を非隣接部におけるタイミング差よりも長く設
定することによって、黒画像とカラー画像とのインクの
にじみを防止できる。
【0015】次に、前記した実施例のさらに発展させた
記録方法について説明する。
【0016】図1(b)のように黒画像と背景部のイエ
ロー画像が隣接する場合、黒画像とカラー画像の隣接部
近傍の黒画像を複数色のカラーインクで形成する。図3
はその一例を示したもので、黒画像のうちイエロー画像
に隣接する最も外側の部分のみ(図中ハッチングを施し
た画素)カラーインクで形成している。従って、この場
合は先ず図4(a)に示すように黒インクを打ち込むた
めの黒インク記録ヘッドにより黒画像のみが形成され、
続いて2回目の走査により図3のハッチングを施した画
素にイエロー、マゼンタ、シアンのインクを打ち込んで
黒画像を形成すると共に、黒画像の背景部であるイエロ
ー画像が形成される。
【0017】この方法では黒インクとカラーインクの打
ち込みタイミング差を、前記した黒画像を黒インクのみ
で形成する方法に比べて短く設定することが可能であ
る。それは以下の理由による。即ち、この方法では図3
のハッチングを施した部分のカラーインクで形成される
黒画像と、ハッチングを施した部分よりも内側の黒イン
クで形成される黒画像とは図4に示したように別々の走
査で印字されるが、カラーインクで形成される黒画像と
黒インクで形成される黒画像とはインクのにじみが生じ
ても目立ちにくいため、前記打ち込みタイミング差を短
く設定できるからである。
【0018】尚、図3ではカラーインクで形成する黒画
像は隣接部一画素のみの場合について説明したが、必要
に応じた画素以上であっても構わない。
【0019】さらに、図2及び図4では記録ヘッドが横
一列に並んだ場合について説明したが、特に記録ヘッド
の配置の仕方や記録ヘッドの構成はこれらに限定される
ものではない。
【0020】以上本発明の実施例の基本的な考え方を説
明したが、以下、各実施例を図面を参照してさらに詳細
に説明する。
【0021】(実施例1)図5(a)は本発明が適用可
能なカラーインクジェット記録方法を適用したプリンタ
の概略図を示したもので、1yはイエローインク用記録
ヘッド、1mはマゼンタインク用記録ヘッド、1cはシ
アンインク用記録ヘッド、1kは黒インク用記録ヘッ
ド、2は記録ヘッドを搭載したキャリッジ、3はプリン
タ本体から電気信号を記録ヘッドに送るためのフレキシ
ブルケーブル、4は回復手段を有するキャップユニッ
ト、5y、5m、5c、5kは記録ヘッド1y、1m、
1c、1kに対応したキャップ部材、6はゴム等の部材
でできたワイパーブレード、7は記録ヘッドに対向保持
される記録紙である。
【0022】図5(b)は前記プリンタに搭載された4
つの記録ヘッドのうちの一つを示したもので、記録ヘッ
ドが記録紙に対向する部分には64個の吐出口2が1イ
ンチ当り360個の密度(360dpi)で形成されて
いる。これら吐出口10の各々には、吐出口に連通する
インク液路が設けられており、インク液路が配設される
部位の後方にはこれら液路にインクを供給するための共
通液室が設けられる。吐出口の各々に対応するインク液
路には、これら吐出口からインク滴を吐出するために利
用される熱エネルギーを発生する電気熱変換体や、これ
に電力を供給するための電極配線が設けられている。
【0023】記録ヘッド1y、1m、1cの吐出口から
は、約40ngのインクが、記録ヘッド1kの吐出口か
らは約80ngのインクが5.4KHzの周波数で吐出
される。
【0024】記録ヘッド1y、1m、1cに供給するカ
ラーインクとしては、カラー画像を形成する際に色の境
界でインクのにじみが生じないように、記録用紙への浸
透速度の速いものを用い、一方、記録ヘッド1kに供給
する黒インクとしては、黒画像が高濃度で且つフェザリ
ングの少ない高品位なものとなるように、前記3種類の
カラーインクに比べ比較的記録用紙への浸透速度が遅い
ものが用いられる。
【0025】具体的には各色のインクとしては以下の成
分のインクを用いた。
【0026】(イエロー) C.I.ダイレクトイエロー86 3部 ジエチレングリコール 10部 イソプロピルアルコール 2部 尿素 5部 アセチノールEH(川研ケミカル) 1部 水 残部
【0027】(マゼンタ) C.I.アシッドレッド289 3部 ジエチレングリコール 10部 イソプロピルアルコール 2部 尿素 5部 アセチノールEH(川研ケミカル) 1部 水 残部
【0028】(シアン) C.I.ダイレクトブルー199 3部 ジエチレングリコール 10部 イソプロピルアルコール 2部 尿素 5部 アセチノールEH(川研ケミカル) 1部 水 残部
【0029】(黒)C.I.ダイレクトブラック154
3部 ジエチレングリコール 10部 イソプロピルアルコール 2部 尿素 5部 アセチノールEH(川研ケミカル) 1部 水 残部
【0030】図6は、上述したカラーインクジェットプ
リンタの電気制御ブロック図である。
【0031】301は装置全体を制御するためのシステ
ムコントローラで、内部にはマイクロプロセッサをはじ
め制御プログラムが収納されている記憶素子(RO
M)、マイクロプロセッサが処理を行う際に使用する記
憶素子(RAM)等が配置されている。302は主走査
方向に印字ヘッドを駆動させるためのドライバであり、
同様に303は副走査方向の移動するためのドライバで
ある。304、305は前記ドライバに対応したモータ
であり、ドライバからの速度、移動距離などの情報を受
け取り動作する。
【0032】306はホストコンピュータであり、本発
明の印字装置に対して印字すべき情報を転送するための
装置である。307は前記ホストコンピュータからのデ
ータを一時的に格納するための受信バッファであり、3
01のシステムコントローラからデータが読み込まれる
までデータを蓄積しておく。308は印字すべきデータ
をイメージデータに展開するためのメモリであり、印字
に必要な分のメモリサイズを有している。309は印字
すべきデータを一時的に記憶するための記憶素子で、印
字ヘッドのノズル数により記憶容量は変化する。310
は印字ヘッドをシステムコントローラからの指令により
適切にコントロールするためのものであり、吐出速度、
印字データ数等を制御するための印字制御部である。3
11は312Y、312M、312C、312Bkのヘ
ッドを駆動するためのドライバであり、前記310の印
字制御部からの信号によりコントロールされる。
【0033】図7は本実施例の動作フローを示したもの
である。
【0034】STEP1では図6のホストコンピュータ
306からデータが転送され、受信バッファ307に格
納されているデータをシステムコントローラ301が読
み込む。STEP2では読み込んだデータのうち黒色の
データに着目し、黒画像記録領域の周囲に隣接する位置
にカラー記録データが存在するか否かを判別する。黒画
像データに隣接してカラー画像データが存在しない場合
にはSTEP3へ、存在する場合にはSTEP6へ進
む。
【0035】STEP3では黒画像をカラー画像のデー
タが各色用のバッファに展開され、STEP4にてイエ
ロー、マゼンタ、シアン、黒インク用の記録ヘッドによ
り記録動作が行われる。さらにSTEP5にて記録紙が
64ノズル分送られると共に、記録ヘッドを搭載したキ
ャリッジは次の走査のために元の位置に戻る。
【0036】一方、黒画像とカラー画像が隣接する場合
には、STEP6にて各色の画像データをバッファに展
開した後、STEP7で黒インク用の記録ヘッドにより
黒画像のみの記録動作が行われる。この時、カラーイン
ク用の記録ヘッドからはインクは吐出されない。記録動
作終了後、STEP8にてキャリッジが元の位置に戻
り、さらに3秒の待時間が設定される。このとき記録紙
の送りは行われない。STEP9では、黒画像に隣接す
るカラー画像の記録動作が各色のカラーインク用記録ヘ
ッドによって行われ、記録動作終了後、STEP10に
て記録紙が64ノズル分送られる。
【0037】STEP11では受信バッファからデータ
を読み出し、印字すべきデータが存在するかどうかを判
断する。印字すべきデータがある場合にはSTEP1へ
戻り、無い場合には終了する。
【0038】以上本実施例によれば、STEP7乃至S
TEP10により、黒画像とカラー画像の隣接部におい
ては黒画像の形成とカラー画像の形成が別々の走査で行
われ、さらに黒画像の記録終了後からカラー画像の記録
開始までの間にキャリッジの戻し時間に加えて3秒間の
待時間を設定しているので、黒画像とカラー画像の隣接
部はインクのにじみの無い鮮明な画像とすることができ
る。
【0039】(実施例2)図8は本発明を適用可能な他
のカラーインクジェットプリンタの概略図を示したもの
である。
【0040】キャリッジ101は印字ヘッド102とカ
ートリッジガイド103を搭載し、ガイド軸104及び
ガイド軸105上を走査可能である。記録用紙106は
給紙ローラ107によって本体装置内に送り込まれ、紙
送りローラ108とピンチローラ(不図示)、紙押さえ
板109によってはさまれて紙送りローラ102の前面
へと送られ印字される。インクカートリッジはイエロ
ー、マゼンタ、シアンの3色を収納したカラーインクカ
ートリッジ110と、ブラックインクカートリッジ11
1の2種類で、それぞれ別々にカートリッジ103に挿
入され、印字ヘッド102と連通する。カラーインクカ
ートリッジ110に収納されるイエロー、マゼンタ、シ
アンのインクは、実施例1と同じものを用いた。
【0041】印字ヘッド102について図9を用いて詳
しく説明すれば、印字ヘッド102の前面部にイエロ
ー、マゼンタ、シアン、ブラックの吐出口グループを一
直線上に配してある。それぞれのグループはイエロー
用、マゼンタ用、シアン用が24個ずつ、ブラック用は
64個の吐出口を有し、カラー間は8ノズル分、黒とカ
ラー間は16ノズル分の間隔を有する。さらに、これら
のノズルは1インチ当り360個の密度(360dp
i)で配置されている。
【0042】これら吐出口の各々には、吐出口に連通す
るインク液路が設けられており、インク液路が配設され
る部位の後方にはこれら液路にインクを供給するための
共通液室が設けられる。吐出口の各々に対応するインク
液路には、これら吐出口からインク滴を吐出するために
利用される熱エネルギーを発生する電気熱変換体や、こ
れに電力を供給するための電極配線が設けられている。
これら、電気熱変換体や電極配線は、シリコン等からな
る201基板上に成膜技術によって形成される。さら
に、この基板上に樹脂、ガラス材よりなる隔壁、天板等
を積層することによって上記吐出口、インク液路、共通
液室が構成される。さらに後方には、上記電気熱変換体
を記録信号に基づいて駆動するための駆動回路プリント
基板形態で設けられている。
【0043】シリコン基板及び202プリント基板は同
一のアルミプレート203と平行に、突き出たパイプ2
04〜207はシリコン基板と垂直方向にひろがったデ
ィストリビュータと呼ばれるプラスチック部材208か
ら突き出ており、さらにその内部の流路と連通してお
り、該流路は共通液室に連通している。
【0044】前記ディストリビュータ内の流路は、イエ
ロー用、マゼンタ用、シアン用、ブラック用の4本存在
し、それぞれの共通液室とパイプを連結している。
【0045】印字ヘッド102に設けられたイエロー
用、マゼンタ用、シアン用の吐出口からは、約40ng
のインクが、ブラック用の吐出口からは約80ngのイ
ンクが5.4KHzの周波数で吐出される。
【0046】印字ヘッド102は、イエロー、マゼン
タ、シアン用の吐出口が24個ずつ具備されているのに
対し、ブラック用の吐出口は64個具備されている。こ
れはブラックのみの画像が連続する場合には、ブラック
用のノズルをすべて使用して高速に印字を行うためであ
り、カラー画像が混在する画像の場合には、カラー用の
吐出口と同じ24個のノズルを用いて印字が行われる。
【0047】図10は、印字ヘッド102を用いてカラ
ー画像(黒画像混在も含む)を印字する際の記録動作を
説明したものである。
【0048】図10(a)は黒画像の中にイエローイン
クで印字された“Y”、マゼンタインクで印字された
“M”、シアンインクで印字された“C”がある画像を
示したもので、以下この画像を印字するプロセスを説明
する。
【0049】図10(b)ではブラックインク用のノズ
ル(吐出口)により黒画像が印字される。この際使用さ
れるノズルは図中上から数えて24個が使用される。印
字終了後、記録紙を24ノズル分送り、図10(c)に
示すようにさらにブラックインク用のノズルにより黒画
像が印字される。続いて記録紙を24ノズル分送った
後、図10(d)に示すように、ブラックインク用のノ
ズルにより黒画像を印字すると共に、シアンインク用の
ノズルにより“C”の一部を印字する。続いて記録紙を
24ノズル分送った後、図10(e)に示すように、ブ
ラックインク用のノズルで黒画像を、シアンインク用の
ノズルで“C”の一部を印字する。
【0050】続いて記録紙を24ノズル分送った後、図
10(f)に示すように、シアンインク用のノズルで
“C”の残りの部分を、マゼンタインク用のノズルで
“M”の一部(上半分に相当)を印字する。続いて記録
紙を24ノズル分送った後、図10(g)に示すよう
に、マゼンタインク用のノズルで“M”の一部(下半分
に相当)を、イエローインク用のノズルで“Y”の一部
を印字する。続いて記録紙を24ノズル分送った後、図
10(h)に示すように、イエローインク用のノズルで
“Y”の一部を印字し、記録紙を送った後、図10
(i)に示すようにイエローインク用のノズルで“Y”
の残りを印字し、すべての画像の印字が終了する。
【0051】以上の記録動作から明らかなように、本実
施例で用いた記録ヘッドを用いた場合、黒画像に最も早
く隣接するカラー画像はシアン画像であるが、その場合
でも黒画像とシアン画像を印字するための走査は1走査
分のタイミング差がある。従って本実施例では図10に
示した記録動作を行うだけで、実施例1のSTEP7乃
至STEP10で行った内容とほぼ同等の効果を得るこ
とができる。
【0052】本実施例で用いるカラーインクジェットプ
リンタの電気制御は、実施例1と同様に図6に示すブロ
ック図である。
【0053】図11は本実施例の動作フローであるが、
基本的なフローは実施例1と同様であり、同一ステップ
には同一符号を付す。実施例1とは、黒画像に隣接して
カラー画像が存在する場合の動作が異なっている。即
ち、実施例1では黒画像のみを記録した後記録紙は送ら
ず次の走査でカラー画像の記録を行ったのに対し、本実
施例では黒画像とカラー画像の記録はSTEP12で同
時に行われる。その後、STEP13で記録紙を送って
キャリッジを戻し、STEP14で3秒待つ。その他の
処理については実施例1と同様であるため説明を省略す
る。
【0054】以上本実施例を用いても、黒画像とカラー
画像との隣接部をインクのにじみを生じさせない高品位
な画像とすることができる。
【0055】なお、本実施例では黒画像にカラー画像が
隣接する場合は、そのカラー画像が何色であっても一律
に3秒の待時間を設定する例について説明したが、図1
0の記録動作から明らかなように黒画像に隣接するまで
に要する時間はシアン、マゼンタ、イエローの順に短
い。そこで例えば色によって待時間を異ならせて設定し
てもよいし、同じ色であっても黒画像の左右上下どの位
置にカラー画像が隣接するかによって待時間を異ならせ
てもよい。
【0056】(実施例3)実施例3は実施例2をさらに
改良したものである。
【0057】図12は本実施例の動作フローを示したも
のである。
【0058】STEP1乃至STEP5は実施例2と同
じであるので説明を省略する。
【0059】STEP15では黒画像とカラー画像との
隣接部の黒画像データ(図3のハッチングで示す画素)
をイエロー、マゼンタ、シアンインク用のそれぞれのバ
ッファに展開する。また、カラー画像についてはそれぞ
れの色のデータをそれぞれの色に対応したバッファに展
開する。STEP16ではカラー画像との隣接部以外の
黒画像データを黒インク用のバッファに展開する。ST
EP17で記録動作を行い、STEP18でキャリッジ
を元の位置まで戻すと共に記録紙を送る。STEP19
では次の走査を開始するまでに1.5秒の待時間が設定
される。
【0060】本実施例においてはカラーインクで形成し
た境界部の黒画像はカラー画像と接してもインクのにじ
みは生じない。一方カラーインクで形成した境界部の黒
画像と黒インクで形成した黒画像との境界部ではインク
のにじみが生じるが、黒画像同志の隣接であるために目
立ちにくく、前記したように1.5秒の待時間を設けれ
ば実用上差し支えない。
【0061】以上説明したように、本実施例によれば実
施例2に比べ待時間を短く設定することができるので記
録速度が向上する。
【0062】(その他の実施例)カラー画像に隣接する
黒画像のうち、カラーインクで形成する黒画像は前記し
た実施例に限定されることなく、例えば図13のように
ハッチングを施した画素をカラーインクで形成しても構
わない。また、カラー画像に隣接する黒画像はすべてカ
ラーインクで形成してもよく、この場合の待時間はより
短く設定できると共にインクのにじみ防止においてはさ
らに効果が発揮される。
【0063】また、記録ヘッドの構成としては、例えば
4個の記録ヘッドの配置を実施例1のように横一列では
なく縦一列に配置してもよいし、図13に示すようにイ
エロー、マゼンタ、シアンインク用の記録ヘッドを横一
列に配置し、黒インク用の記録ヘッドをずらせて配置し
た構成をとり、実施例2または実施例3と同様の効果を
得てもよい。
【0064】さらに、実施例2で用いた記録ヘッドを用
い、シアンインク用のノズルからさらに離れた位置にあ
る黒のノズルを使用すれば、シアン画像と黒画像を記録
する際のタイミング差を長くすることができるのでより
一層の効果を得ることができる。
【0065】また実施例では、電気熱変換体によってイ
ンク中に気泡を生成せしめ、該気泡の作用によってイン
クを飛翔させる、いわゆるバブルジェット記録方法を用
いて説明したが、電気機械変換体によってインクを飛翔
させる、いわゆるピエゾ方式のインクジェット記録方式
にも本発明が適用できることはいうまでもない。
【0066】本発明は、特にインクジェット記録方式の
中でも熱エネルギーを利用する方式の記録ヘッド、記録
装置において、優れた効果をもたらすものである。
【0067】その代表的な構成や原理については、例え
ば、米国特許第4723129号明細書、同第4740
796号明細書に開示されている基本的な原理を用いて
行うものが好ましい。この方式は所謂オンデマンド型、
コンティニュアス型のいずれにも適用可能であるが、特
に、オンデマンド型の場合には、液体(インク)が保持
されているシートや液路に対応して配置されて電気熱変
換体に、記録情報に対応していて核沸騰を越える急速な
温度上昇を与える少なくとも一つの駆動信号を印加する
ことによって、電気熱変換体に熱エネルギーを発生せし
め、記録ヘッドの熱作用面に膜沸騰させて、結果的にこ
の駆動信号に一対一対応し液体(インク)内の気泡を形
成できるので有効である。この気泡の成長、収縮により
吐出用開口を介して液体(インク)を吐出させて、少な
くとも一つの滴を形成する。この駆動信号をパルス形状
とすると、即時適切に気泡の成長収縮が行われるので、
特に応答性に優れた液体(インク)の吐出が達成でき、
より好ましい。このパルス形状の駆動信号としては、米
国特許第4463359号明細書、同第4345262
号明細書に記載されているようなものが適している。な
お、上記熱作用面の温度上昇率に関する発明の米国特許
第4313124号明細書に記載されている条件を採用
すると、さらに優れた記録を行うことができる。
【0068】記録ヘッドの構成としては、上述の各明細
書に開示されているような吐出口、液路、電気熱変換体
の組み合わせ構成(直線状液流路または直角液流路)の
他に熱作用部が屈曲する領域に配置されている構成を開
示する米国特許4558333号明細書、米国特許44
59600号明細書を用いた構成も本発明に含まれるも
のである。加えて、複数の電気熱変換体に対して、共通
するスリットを電気熱変換体の吐出部とする構成を開示
する特開昭59年第123670号公報や熱エネルギー
の圧力波を吸収する開孔を吐出部に対応せる構成を開示
する特開昭59年第138461号公報に基づいた構成
としても本発明は有効である。
【0069】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、黒
画像品位を保ちながら黒インクと他のカラーインク(イ
エロー、マゼンタ、シアン)の色のにじみを軽減するこ
とが出来る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を説明するための画像の一例を示す図で
ある。
【図2】本発明を説明するための記録動作の一例を示す
図である。
【図3】本発明を説明するための処理画像の一例を説明
する図である。
【図4】本発明を説明するための記録動作の一例を示す
図である。
【図5】実施例1で用いたプリンタを示す図と記録ヘッ
ドの拡大図である。
【図6】実施例1で用いたプリンタの制御回路ブロック
図である。
【図7】実施例1の動作を示すフローチャートである。
【図8】実施例2で用いたプリンタを示す図である。
【図9】実施例2で用いた記録ヘッドを説明する図であ
る。
【図10】実施例2で用いた記録ヘッドによる記録動作
を説明する図である。
【図11】実施例2の動作を示すフローチャートであ
る。
【図12】実施例3の動作を示すフローチャートであ
る。
【図13】その他の実施例として用いることができる処
理画像の一例を示す図である。
【図14】その他の実施例として用いることができる記
録ヘッドの構成を示した図である。
【符号の説明】
101 キャリッジ 102 印字ヘッド 103 カートリッジ 106 記録用紙 110 カラーインクカートリッジ 111 ブラックインクカートリッジ 301 システムコントローラ 302 キャリッジモータドライバ 303 紙送りモータドライバ 304 キャリッジモータ 305 紙送りモータ 306 ホストコンピュータ 307 受信バッファ 308Y、308M、308C、308Bk 各色のフ
レームメモリ 309Y、309M、309C、309Bk 各色のデ
ータバッファ 310 印字制御部 311 印字ドライバ 312Y、312M、312C、312Bk 各色の印
字ヘッド
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 八重樫 尚雄 東京都大田区下丸子3丁目30番2号キヤノ ン株式会社内

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 黒インクと、該黒インクとは異なる複数
    色のカラーインクを記録媒体上に打ち込んで所望のカラ
    ー画像を記録媒体上に形成するカラーインクジェット記
    録方法において、 黒画像に隣接してカラー画像が存在するか否かを判別
    し、 黒画像とカラー画像の隣接部における黒インクとカラー
    インクの打ち込みタイミング差を、黒画像とカラー画像
    の非隣接部における前記打ち込みタイミング差よりも長
    く設定したことを特徴とするカラーインクジェット記録
    方法。
  2. 【請求項2】 黒画像とカラー画像が隣接する場合、前
    記黒画像の一部または全てを複数色のカラーインクで形
    成することを特徴とする請求項1記載のカラーインクジ
    ェット記録方法。
  3. 【請求項3】 前記複数色のカラーインクはイエロー、
    マゼンタ、シアンであることを特徴とする請求項1また
    は2記載のカラーインクジェット記録方法。
  4. 【請求項4】 前記黒インク及びカラーインクは、熱エ
    ネルギーによって吐出されることを特徴とする請求項1
    乃至3のいずれかに記載のカラーインクジェット記録方
    法。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2017114058A (ja) * 2015-12-25 2017-06-29 ブラザー工業株式会社 インクジェット記録方法及びインクジェット記録装置

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JP2017114058A (ja) * 2015-12-25 2017-06-29 ブラザー工業株式会社 インクジェット記録方法及びインクジェット記録装置

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