JP3058228B2 - カラーインクジェット記録装置及び方法 - Google Patents

カラーインクジェット記録装置及び方法

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JP3058228B2
JP3058228B2 JP29254292A JP29254292A JP3058228B2 JP 3058228 B2 JP3058228 B2 JP 3058228B2 JP 29254292 A JP29254292 A JP 29254292A JP 29254292 A JP29254292 A JP 29254292A JP 3058228 B2 JP3058228 B2 JP 3058228B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、カラー画像を鮮明且つ
高濃度に記録できるカラーインクジェット記録方法に関
し、詳しくは、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シア
ン(C)、或は、グリーン(G)、レッド(R)、ブル
ー(B)、等の色インクと、黒(Bk)インクと、を用
いたカラーインクジェット記録方法に関する。
【0002】本発明は紙や布、不織布、さらにはOHP
用紙等の記録媒体を用いる機器すべてに適用でき、具体
的な適用機器は、プリンタ、複写機、ファクシミリ等を
挙げることができる。
【0003】
【従来の技術】インクジェット記録方法は、低騒音、低
ランニングコスト、装置が小型化が易いカラー化が容
易、等からプリンタ、複写機、ファクシミリ等に利用さ
れている。
【0004】一般に、カラーインクジェット記録方法
は、シアン、マゼンタ、イエローの3色のインクを使用
し、また、さらには、黒を加えた4色のインクを使用し
てカラー記録する。
【0005】従来のインクジェット記録方法は、インク
のにじみのない高発色のカラー画像を得るためにはイン
ク吸収層を有する専用紙を使用する必要があったが、近
年はインクの改良によりプリンタや複写機等で大量に使
用される「普通紙」への印字適性を持たせた方法も実用
化されている。しかしながら、「普通紙」への印字品位
はまだまだ不十分なレベルに留まっているのが現状であ
る。その最も大きな要因として挙げられるのが、各色間
のインクのにじみと、黒色記録品位(特に黒文字記録品
位)の両立である。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】通常、インクジェット
記録方法によってカラー画像を普通紙に得る場合は、普
通紙への浸透速度が速い速乾性のインクを用いる。この
ため、各色間のインクのにじみのない高品位な画像とな
るが、全体に濃度が低く、また、各色の記録画像領域の
周りは、紙の繊維にそって微少にインクがにじむ、いわ
ゆるフェザリングが発生しやすい。
【0007】フェザリングは、カラー画像領域では比較
的目だちにくいが、黒画像領域では目だちやすく記録品
位の劣化となる。特に、黒画像が文字の場合には、シャ
ープさが欠けた不鮮明な文字となり、その品位は貧弱な
ものになってしまう。
【0008】そこで、フェザリングが少なくかつ濃度が
高品位な黒色記録を得るためには、普通紙への浸透速度
が比較的遅い黒インクを使用する必要がある。しかしな
がらこの場合には、黒色とカラー各色の記録画像領域の
隣接境界部において、各色のインクのにじみが生じ、著
しく品位を損ねてしまう。
【0009】このように、黒やカラー各色間のインクの
にじみ防止と、特に黒色のフェザリングの減少の両立に
よるカラー記録品位向上は、相反する課題となってい
た。
【0010】そこで、特開平3−146355号公報で
は、黒とカラーの境界域にそった領域は記録しない方法
が提案されている。しかし、この方法では、記録される
データが変化してしまう欠点がある。
【0011】また、特開平4−158049号公報で
は、カラー記録用の複数色ヘッドと文字記録用のヘッド
とを有し、記録画像に基づいて複数色ヘッドと文字記録
用のヘッドとを切り替えて記録する方法が提案されてい
る。しかし、この方法では、従来のカラー記録用の複数
色ヘッドに加えて文字記録用のヘッドを有するため、コ
ストアップや装置の大型化は免れない。
【0012】本発明は、前記した従来技術の問題点を解
決するためになされたもので、その目的はカラー画像領
域とは接触しない独立した黒画像領域を記録する場合に
は、その黒画像領域の濃度を高く、且つフェザリングの
少ない優れた記録品位にすると共に、他の領域では、黒
やカラー各色間でインクのにじみのない優れた記録品位
とする、すなわち、高品位な黒記録と高品位なカラー記
録の両立を実現することにある。
【0013】
【課題を解決するための手段及び作用】本発明のカラー
インクジェット記録装置は、黒インクと、該黒インクよ
りも浸透速度が速い複数色のカラーインクを記録媒体に
吐出する記録手段と、この記録手段に対し、黒画像領域
には前記黒色インクを吐出する記録信号を、カラー画像
領域には前記複数色のカラーインクを吐出する記録信号
を供給する供給手段と、黒画像領域に隣接してカラー画
像領域が存在するか否かを判別する判別手段と、この判
別手段による判別結果に応じて、黒画像領域を前記黒イ
ンクで形成するか或は前記複数色のカラーインクで形成
するかを決定する決定手段とを有し、前記判別手段は黒
画像領域の内キャラクターコードデータ部のみについて
黒画像領域に隣接してカラー画像領域が存在するか否か
を判別し、前記決定手段はキャラクターコードデータ部
以外の黒画像領域は前記複数色のカラーインクで形成す
ることを特徴とする。また、本発明は、黒インクと、該
黒インクよりも浸透速度が速い複数色のカラーインクを
記録媒体に吐出してカラー画像を記録媒体上に形成する
カラーインクジェット記録方法において、黒画像領域に
隣接してカラー画像領域が存在するか否かを判別するス
テップと、該判別結果に応じて、黒画像領域を前記黒イ
ンクで形成するか或は前記複数色のカラーインクで形成
するかを決定するステップと、を有し、前記判別ステッ
プは黒画像領域の内キャラクターコードデータ部のみに
ついて黒画像領域に隣接してカラー画像領域が存在する
か否かを判別し、前記決定ステップはキャラクターコー
ドデータ部以外の黒画像領域は前記複数色のカラーイン
クで形成することを特徴とする。これにより、黒は高濃
度でにじみが少なく、カラーは境界にじみが生じること
がなく、さらには、処理負荷を増大させることなく黒画
像とカラー画像間でのにじみを少なくすることができ
る。
【0014】
【実施例】以下図面を参照して本発明の好適な実施例を
詳細に説明する。
【0015】(実施例1)図1は本発明のインクジェッ
ト記録方法を実施した記録装置の斜視図を示す。
【0016】キャリッジ101は印字ヘッド102とカ
ートリッジガイド103を搭載しガイド軸104、10
5上を走査可能である。記録用紙106は給紙ローラ1
07によって本体装置内に送り込まれ紙送りローラ10
8とピンチローラ(不図示)、紙押さえ板109によっ
てはさまれ紙送りローラ108の前面へと送られ印字さ
れる。インクカートリッジはイエロー、マゼンタ、シア
ンの3色を収納したカラーインクカートリッジ110と
ブラックインクカートリッジ111の2種類でそれぞれ
別々にカートリッジ103に挿入され、印字ヘッド10
2と連通する。
【0017】カラーインクカートリッジ110に収納さ
れるイエロー、マゼンタ、シアンのインクは、カラー画
像を形成する際に色の境界でインクのにじみが生じない
ように、記録用紙への浸透速度の速いものが用いられ
る。一方、、ブラックインクカートリッジ111に収納
されるブラック(黒)インクは、黒画像が高濃度で且つ
インクのにじみの少ない高品位なものとなるように、前
記3種類のカラーインクに比べ比較的記録用紙への浸透
速度が遅いものが用いられる。
【0018】図2は、印字ヘッド102である。印字ヘ
ッド102の前面部にイエロー、マゼンタ、シアン、ブ
ラクの吐出口グループを一直線上に配してある。それぞ
れのグループはイエロー用、マゼンタ用、シアン用が2
4個ずつ、ブラック用は64個の吐出口を有し、色間は
ノズルピッチ以上の間隔を有する。
【0019】これら吐出口の各々には、吐出口に連通す
るインク液路が設けられており、インク液路が配設され
る部位の後方にはこれら液路にインクを供給するための
共通液室が設けられる。吐出口の各々に対応するインク
液路には、これら吐出口からインク滴を吐出するために
利用される熱エネルギーを発生する電気熱変換体やこれ
に電力を供給するための電極配線が設けられている。こ
れら、電気熱変換体や電極配線は、シリコン等からなる
201基板上に成膜技術によって形成される。
【0020】さらにこの基板上に樹脂、ガラス材よりな
る隔壁、天板等を積層することによって上記吐出口、イ
ンク液路、共通液室が構成される。さらに後方には、上
記電気熱変換体を記録信号に基づいて駆動するための駆
動回路がプリント基板形態で設けられている。
【0021】シリコン基板及び202プリント基板は同
一のアルミプレート203と平行に突き出たパイプ20
4〜207はシリコン基板と垂直方向にひろがったディ
ストリビュータと呼ばれるプラスチック部材208から
突きでており、さらにその内部の流路と連通しており、
該流路は共通液室に連通している。
【0022】該ディストリビュータ内の流路はイエロー
用、マゼンタ用、シアン用、ブラック用の4本存在し、
それぞれの共通液室とパイプを連結している。
【0023】印字ヘッド102に設けられたイエロー
用、マゼンタ用、シアン用の吐出口からは、約40ng
のインクが、ブラック(黒)用の吐出口からは約80n
gのインクが吐出される。
【0024】使用したインクの成分は、以下のようであ
る。
【0025】1.Y(イエロー) C.I.ダイレクトイエロー86 3部 ジエチレングリコール 10部 イソプロピルアルコール 2部 尿素 5部 アセチレノールEH(川研ケミカル) 1部 水 残部
【0026】2.M(マゼンタ) C.I.アシッドレッド289 3部 ジエチレングリコール 10部 イソプロピルアルコール 2部 尿素 5部 アセチレノールEH(川研ケミカル) 1部 水 残部
【0027】3.C(シアン) C.I.ダイレクトブルー199 3部 ジエチレングリコール 10部 イソプロピルアルコール 2部 尿素 5部 アセチレノールEH(川研ケミカル) 1部 水 残部
【0028】4.Bk(黒) C.I.ダイレクトブラック154 3部 ジエチレングリコール 10部 イソプロピルアルコール 2部 尿素 5部 水 残部
【0029】このように、Bkに対してCMYは、アセ
チノール EHを1%加えることによって、浸透性を向
上させている。付加物は、これ以外にも、他の界面活性
剤や、アルコール等がある。
【0030】図3は、上述したカラーインクジェット記
録装置の電気制御ブロック図である。
【0031】301は装置全体を制御するためのシステ
ムコントローラーで、内部にはマイクロプロセッサをは
じめ制御プログラムが収納されている記憶素子(RO
M)、マイクロプロセッサが処理を行う際に使用する記
憶素子(RAM)等が配置されている。302は主走査
方向に印字ヘッドを駆動させるためのドライバであり、
同様に303は副走査方向の移動するためのドライバで
ある。304、305は該ドライバに対応したモータで
ありドライバからの速度、移動距離などを受け取り動作
する。
【0032】306はホストコンピュータであり、本発
明の印字装置に対して印字すべき情報を転送するための
装置である。307は該ホストコンピュータからのデー
タを一時的に格納するための受信バッファであり、30
1のシステムコントローラからデータが読み込まれるま
でデータを蓄積しておく。308は印字すべきデータを
イメージデータに展開するためのフレームメモリであ
り、印字に必要な分のメモリサイズを有している。本実
施例では印字用紙1枚分が記憶可能なフレームメモリに
ついて説明するが、本発明はフレームメモリのサイズに
は限定されない。
【0033】309は印字すべきデータを一時的に記憶
するための記憶素子で、記録ヘッドのノズル数により記
憶容量は変化する。310は印字ヘッドをシステムコン
トローラからの指令により適切にコントロールするため
のものであり、吐出速度、印字データ数等を制御するた
めの印字制御部である。311は312Y、312M、
312C、312Bkのヘッドを駆動するためのドライ
バであり、該310の印字制御部からの信号によりコン
トロールされる。
【0034】図4は実施例1の動作を示すフローチャー
トである。
【0035】STEP1では、ホストコンピュータ30
6からデータが転送され、受信バッファ307に格納さ
れているデータをシステムコントローラ301が読み込
む。STEP2では、読み込んだ記録データが黒色デー
タを含むか、黒色以外のデータだけかを判断する。黒を
含む場合STEP7へ、他の場合STEP10へ進む。
【0036】STEP7では、黒色データに注目し、黒
画像記録領域の周囲と隣接する位置の画素にカラー記録
データがあるかないかを判断する。ここで、隣接する位
置とは、記録媒体上の黒画像領域を形成する各画素に対
して、「上及びまたは下及びまたは左及びまたは右」の
位置であり、この位置にカラー画像領域を形成する少な
くとも1つのカラー記録画素が存在するかどうかを判断
する。画素ピッチPは、約70.56μmであり、記録
密度は360dpiである。黒記録画素に隣接する位置
にカラー画素が存在する場合はSTEP8へ、存在しな
い場合はSTEP9へ進む。
【0037】STEP8では、黒記録画素は、カラー記
録用のCとMとYのデータバッファに展開する。STE
P9では、黒記録画素は、黒記録用のBkデータバッフ
ァに展開する。STEP10では、カラー各色データを
各色用データバッファーに展開する。STEP11で
は、受信バッファからデータを読み出し、印字すべきデ
ータが存在するかどうか、また、1ページ分のデータを
受信したかを判断する。判断した結果、印字データが無
い場合と、印字データは有るが既に1ページ分のデータ
を受信した場合は、STEP12へ進む。他の場合はS
TEP1へ戻る。STEP12では、記録ヘッド102
で記録動作する。
【0038】図7は黒画像とカラー画像とが混在する画
像を示す一例である。画像部AはX、Y、Zの黒文字と
アンダーラインで構成されており、ビットイメージデー
タである。画像部Bは黒文字のコードデータである。画
像部Cはイエローの背景部に黒のグラフがある画像で、
ビットイメージデータである。画像部Dはシアンの背景
部に黒の文字コードデータがある画像である。画像部E
は黒のビットイメージデータに対してその背景の一部に
マゼンタの画像がある場合を示している。
【0039】本実施例の方法によると、画像部Aは黒色
のみであり、背景色がない、すなわち、黒記録領域に対
して、カラー記録領域が接触していないので、黒インク
を噴射(吐出)する黒インク記録ヘッドで記録される。
画像部Bも画像部A同様で、黒インク記録ヘッドで記録
される。画像部Cと画像部Dは、黒画像の周囲は全て他
の色の画像であるため、黒色部はカラーインク、すなわ
ちY、M、Cの3色のインクで記録される。画像部E
は、黒ビットイメージデータのうち、数字の‘1’につ
いてはその周囲にカラー画像が隣接していないので黒記
録ヘッドによって記録される。一方、数字の‘3’につ
いては周囲が全てマゼンタ画像に隣接しているために、
カラーインク記録ヘッドで印字される。数字‘2’はそ
の周囲の一部がマゼンタ画像と隣接しているため、カラ
ーインク記録ヘッドで印字される。
【0040】このように、黒画像記録領域が独立で、周
囲に他の色が記録されない時は、記録濃度が高くフェザ
リングの少ないBkインクで記録し、また、黒画像記録
領域が独立でない場合、すなわち、黒画像記録領域と他
の色の画像領域の少なくとも一部が接触または重なって
いる場合には、黒画像記録領域をCインクとMインクと
Yインクとで記録することによって、黒と他の色との間
の色のにじみを防止した高品位なカラー画像を記録す
る。
【0041】上記実施例では、記録ヘッドとして、電気
熱変換体によってインク中に気泡を生成せしめ、該気泡
の作用によってインクを飛翔させる、いわゆるバブルジ
ェット記録方法を用いて説明したが、電気機械変換体に
よってインクを飛翔させる、いわゆるピエゾ方式のイン
クジェット記録方式にも本発明が適用できることはいう
までもない。
【0042】また、黒画像記録領域の周囲と隣接する位
置の画素にカラー記録データがあるかないかを判断する
手法は、ここでは、ソフトウェアにより処理していた
が、これに限定されるものではなく、ハードウェアに置
き換えて処理しても良い。
【0043】(実施例2)本実施例1では、黒画像記録
領域すべてに対して、周囲に他の色が記録されるかどう
かを判断したが、この判断をする演算は、より高速な記
録処理をめざした記録方法に対しては、比較的長い時間
を必要とするため負荷が大き。そこで、図5に示すよう
に、黒画像記録領域のキャラクタコードのみ同様の処理
をすることによって、演算処理は高速化される。
【0044】図5は、実施例1と比較して、STEP3
が追加されている。このSTEP3では、注目する黒画
像記録領域が、キャラクタコードの場合は以降の処理を
図5と同様に処理するが、キャラクタコード以外の例え
ばビットイメージの画像データ等の場合はSTEP8に
進み、黒記録画素は、カラー記録用のCとMとYのデー
タバッファーに展開する。
【0045】このような処理としても、少なくとも、黒
文字の品位は高品位に保てるメリットがある。
【0046】(実施例3)実施例1では、図4のSTE
P7で、黒画像記録領域の周囲と隣接する位置とは、記
録媒体上の黒画像領域を形成する各画素に対して、「上
及びまたは下及びまたは左及びまたは右」の位置であ
る、とした。これは記録画素のピッチPに対してP以下
を対象とした一例であり、使用するインクや、記録媒体
によっては、この範囲をより広くする必要がある。
【0047】実施例1のインクを使用して多品種の普通
紙に記録する実験を行った。記録画素のピッチPに対し
て、黒画像記録領域の周囲Xとして、まずは、X=√2
とする、すなわち、注目する黒画素の、「上及びまたは
下及びまたは左及びまたは右、及びまたは右上及びまた
は左上及びまたは右下または左上」の位置を考慮した。
次に、X=2までを考慮した。同様に、X=2√2とし
た。このようにして、X=4√2までを考慮した処理と
することによって、ほとんどの品種の普通紙に本発明の
効果が良好に現れた。
【0048】以上から、注目する黒画像記録領域の周囲
と隣接する位置とは、記録媒体上の黒画像領域を形成す
る各画素に対して、記録の最小画素ピッチをPとして、
X・P以内の記録位置に、カラー画像領域を形成する少
なくとも1つのカラー記録画素が存在する場合であり、
4√2≧X≧1である場合が、本発明に有効である。
【0049】(実施例4)実施例1では、1ページを記
録するフレームバッファーを有した場合を示したが、フ
レームバッファーの代わりに、ラインバッファーを有し
た場合でも本発明は適応可能である。
【0050】これは、図4のステップ7で、黒画像記録
領域の周囲と隣接する位置として、記録媒体上の黒画像
領域を形成する各画素に対して、「上及びまたは下及び
または左及びまたは右」の位置である、としたが、これ
に加えて、少なくともラインバッファーの有効な記録領
域内で、黒画像記録領域の周囲が他の色と隣接しない場
合とすることで、この課題は解決する。
【0051】(実施例5)図6(a)は本発明が適用可
能なカラーインクジェット記録方法を適用した他のプリ
ンタの概略図を示したもので、1yはイエローインク用
記録ヘッド、1mはマゼンタインク用記録ヘッド、1c
はシアンインク用記録ヘッド、1kは黒インク用記録ヘ
ッド、2は記録ヘッドを搭載したキャリッジ、3はプリ
ンタ本体から電気信号を記録ヘッドに送るためのフレキ
シブルケーブル、4は回復手段を有するキャップユニッ
ト、5y、5m、5c、5kは記録ヘッド1y、1m、
1c、1kに対応したキャップ部材、6はゴム等の部材
でできたワイパーブレード、7は記録ヘッドに対向保持
される記録紙である。
【0052】図6(b)は前記プリンタに搭載された4
つの記録ヘッドのうちの一つを示したもので、記録ヘッ
ドが記録紙に対向する部分には64個の吐出口2が1イ
ンチ当り360個の密度(360dpi)で形成されて
いる。これら吐出口10の各々には、吐出口に連通する
インク液路が設けられており、インク液路が配設される
部位の後方にはこれら液路にインクを供給するための共
通液室が設けられる。吐出口の各々に対応するインク液
路には、これら吐出口からインク滴を吐出するために利
用される熱エネルギーを発生する電気熱変換体や、これ
に電力を供給するための電極配線が設けられている。
【0053】本発明は、特にインクジェット記録方式の
中でも熱エネルギーを利用する方式の記録ヘッド、記録
装置に於いて、優れた効果をもたらすものである。
【0054】その代表的な構成や原理については、例え
ば、米国特許第4723129号明細書、同第4740
796号明細書に開示されている基本的な原理を用いて
行うものが好ましい。この方式は所謂オンデマンド型、
コンティニュアス型のいずれにも適用可能であるが、特
に、オンデマンド型の場合には、液体(インク)が保持
されているシートや液路に対応して配置されている電気
熱変換体に、記録情報に対応していて核沸騰を越える急
速な温度上昇を与える少なくとも一つの駆動信号を印加
することによって、電気熱変換体に熱エネルギーを発生
せしめ、記録ヘッドの熱作用面に膜沸騰させて、結果的
にこの駆動信号に一対一対応し液体(インク)内の気泡
を形成出来るので有効である。この気泡の成長、収縮に
より吐出用開口を介して液体(インク)を吐出させて、
少なくとも一つの滴を形成する。この駆動信号をパルス
形状とすると、即時適切に気泡の成長収縮が行われるの
で、特に応答性に優れた液体(インク)の吐出が達成で
き、より好ましい。このパルス形状の駆動信号として
は、米国特許第4463359号明細書、同第4345
262号明細書に記載されているようなものが適してい
る。尚、上記熱作用面の温度上昇率に関する発明の米国
特許第4313124号明細書に記載されている条件を
採用すると、更に優れた記録を行うことができる。
【0055】記録ヘッドの構成としては、上述の各明細
書に開示されているような吐出口、液路、電気熱変換体
の組み合わせ構成(直線状液流路又は直角液流路)の他
に熱作用部が屈曲する領域に配置されている構成を開示
する米国特許第4558333号明細書、米国特許第4
459600号明細書を用いた構成も本発明に含まれる
ものである。加えて、複数の電気熱変換体に対して、共
通するスリットを電気熱変換体の吐出部とする構成を開
示する特開昭59年第123670号公報や熱エネルギ
ーの圧力波を吸収する開孔を吐出部に対応せる構成を開
示する特開昭59年第138461号公報に基づいた構
成としても本発明は有効である。
【0056】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、カ
ラー画像領域とは接触しない独立した黒画像領域を記録
する場合には、その黒画像領域の濃度を高く、且つフェ
ザリングの少ない優れた記録品位にすると共に、他の領
域では、処理負荷を増大させることなく黒やカラー各色
間でインクのにじみのない優れた記録品位とする、すな
わち、高品位な黒記録と高品位なカラー記録を両立する
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を適用したインクジェット記録装置の斜
視図である。
【図2】本発明を適用可能なインクジェット記録装置の
ヘッド機構図である。
【図3】本発明を適用可能なインクジェット記録装置制
御回路ブロック図である。
【図4】実施例1の動作を説明するフローチャートであ
る。
【図5】実施例2の動作を説明するフローチャートであ
る。
【図6】本発明を適用可能な他のインクジェット記録装
置を示す斜視図である。
【図7】本発明を説明するための画像の一例である。
【符号の説明】
102 印字ヘッド 103 カートリッジ 110 カラーインクカートリッジ 111 ブラックインクカートリッジ 301 システムコントローラ 302 キャリッジモータドライバ 303 紙送りモータドライバ 304 キャリッジモータ 305 紙送りモータ 306 ホストコンピュータ 307 受信バッファ 308Y、308M、308C、308Bk 各色のフ
レームメモリ 309Y、309M、309C、309Bk 各色のデ
ータバッファ 310 印字制御部 311 印字ドライバ 312Y、312M、312C、312Bk 各色の印
字ヘッド

Claims (12)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 黒インクと、該黒インクよりも浸透速度
    が速い複数色のカラーインクを記録媒体に吐出する記録
    手段と、 この記録手段に対し、黒画像領域には前記黒色インクを
    吐出する記録信号を、カラー画像領域には前記複数色の
    カラーインクを吐出する記録信号を供給する供給手段
    と、 黒画像領域に隣接してカラー画像領域が存在するか否か
    を判別する判別手段と、 この判別手段による判別結果に応じて、黒画像領域を前
    記黒インクで形成するか或は前記複数色のカラーインク
    で形成するかを決定する決定手段とを有し、 前記判別手段は黒画像領域の内キャラクターコードデー
    タ部のみについて黒画像領域に隣接してカラー画像領域
    が存在するか否かを判別し、前記決定手段はキャラクタ
    ーコードデータ部以外の黒画像領域は前記複数色のカラ
    ーインクで形成する ことを特徴とするカラーインクジェ
    ット記録装置。
  2. 【請求項2】 黒インクと、該黒インクよりも浸透速度
    が速い複数色のカラーインクを記録媒体に吐出してカラ
    ー画像を記録媒体上に形成するカラーインクジェット記
    録方法において、 黒画像領域に隣接してカラー画像領域が存在するか否か
    を判別するステップと、 該判別結果に応じて、黒画像領域を前記黒インクで形成
    するか或は前記複数色のカラーインクで形成するかを決
    するステップと、 を有し、 前記判別ステップは黒画像領域の内キャラクターコード
    データ部のみについて黒画像領域に隣接してカラー画像
    領域が存在するか否かを判別し、前記決定ステップはキ
    ャラクターコードデータ部以外の黒画像領域は前記複数
    色のカラーインクで形成する ことを特徴とするカラーイ
    ンクジェット記録方法。
  3. 【請求項3】 前記画像領域の周囲がカラー画像領域に
    隣接していない場合黒画像領域を前記黒インクで形成
    し、前記黒画像領域の周囲の少なくとも一部がカラー画
    像領域に隣接する場合前記黒画像領域を前記複数色のカ
    ラーインクで形成することを特徴とする請求項2記載の
    カラーインクジェット記録方法。
  4. 【請求項4】 記録媒体上の黒画像領域を形成する少な
    くとも1つの黒の記録画素に対して、記録の最小画素ピ
    ッチをPとして、X・P(4√2≧X≧1)以内の記録
    位置にカラー画像領域を形成する少なくとも1つのカラ
    ー記録画素が存在する場合、前記黒画像領域の周囲がカ
    ラー画像領域に隣接すると判別することを特徴とする請
    求項3記載のカラーインクジェット記録方法。
  5. 【請求項5】 X=1であることを特徴とする請求項4
    記載のカラーインクジェット記録方法。
  6. 【請求項6】 X=√2であることを特徴とする請求項
    4記載のカラーインクジェット記録方法。
  7. 【請求項7】 X=2であることを特徴とする請求項4
    記載のカラーインクジェット記録方法。
  8. 【請求項8】 X=2√2であることを特徴とする請求
    項4記載のカラーインクジェット記録方法。
  9. 【請求項9】 黒画像領域に隣接してカラー画像領域が
    存在するか否かは、黒画像領域の一部を格納するメモリ
    に格納される範囲内でのみ判断することを特徴とする請
    求項2記載のカラーインクジェット記録方法。
  10. 【請求項10】 前記複数色のカラーインクは、イエロ
    ー、マゼンタ、シアン、またはグリーン、レッド、ブル
    ーのインクであることを特徴とする請求項2記載のカラ
    ーインクジェット記録方法。
  11. 【請求項11】 前記インクは、熱エネルギーによって
    吐出されることを特徴とする請求項2乃至1のいずれ
    かに記載のカラーインクジェット記録方法。
  12. 【請求項12】前記判別手段は、黒画像領域の一部を格
    納するメモリに格納される範囲内でのみ黒画像領域に隣
    接してカラー画像領域が存在するか否かを判断すること
    を特徴とする請求項1記載のカラーインクジェット記録
    装置。
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