JPH06150285A - 磁気記録媒体 - Google Patents

磁気記録媒体

Info

Publication number
JPH06150285A
JPH06150285A JP30071892A JP30071892A JPH06150285A JP H06150285 A JPH06150285 A JP H06150285A JP 30071892 A JP30071892 A JP 30071892A JP 30071892 A JP30071892 A JP 30071892A JP H06150285 A JPH06150285 A JP H06150285A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
layer
recording
plane
film thickness
saturation magnetization
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP30071892A
Other languages
English (en)
Inventor
Kazuyoshi Honda
和義 本田
Kaji Maezawa
可治 前澤
Tatsuro Ishida
達朗 石田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Matsushita Electric Industrial Co Ltd filed Critical Matsushita Electric Industrial Co Ltd
Priority to JP30071892A priority Critical patent/JPH06150285A/ja
Publication of JPH06150285A publication Critical patent/JPH06150285A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Magnetic Record Carriers (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 高いC/Nを有する薄膜磁気記録媒体を提供
する。 【構成】 ポリエチレンテレフタレート系あるいはポリ
エチレンナフタレート系基板13上に、CoとCrまたはCo
とNiとCrを主成分として含む第1の層14と、CoとOま
たはCoとNiとOを主成分として含む第2の層15を形成
し、第1の層14の膜厚、飽和磁化、面内方向保磁力、
面内方向角型比を、それぞれ20〜80nm、100〜400emu/c
c、200〜700Oe、0.6〜0.9の範囲に、第2の層15の膜
厚、飽和磁化を、それぞれ80〜200nm、400〜550emu/cc
の範囲に、積層後の面内方向保磁力、面内方向角型比
が、それぞれ800〜1500Oe、0.65〜0.85の範囲に、かつ
第2の層の膜厚が第1の層の膜厚よりも大きくなるよう
構成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は薄膜磁気記録媒体に関す
【0002】
【従来の技術】情報化社会の進展に伴い情報記録担体の
大容量化・高密度化が進められている。磁気テープの分
野においても記録媒体の高密度化を目指した研究開発が
盛んであり、これに応える薄膜媒体がいくつか提案され
ている。超高密度磁気記録材料としてはCoーCr等が
広く研究されており、Co−Cr薄膜(あるいはCo−
Ni−Cr薄膜)等を用いた研究開発が行われている。
またCo−Cr薄膜の上に磁性を有するCo−O(ある
いはCo−Ni−O薄膜)を積層したCo-O/Co-Cr磁気記
録媒体によって、記録密度特性と実用耐久性の両立を目
指した研究もされている。薄膜磁気記録媒体を製造する
方法としては、連続巻き取り真空蒸着法が特にその生産
性において他を凌いでおり、現実的量産方法として非常
に有力である。即ち(図7)のように長尺の高分子基板
が円筒状キャンの周面に沿って走行中に磁性層を電子ビ
ーム蒸着することによって磁気記録媒体の量産が出来
る。磁性体としては主にCo、Ni、Fe及びこれらを
含む合金及び酸素雰囲気蒸着による酸化物が用いられ
る。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】他の薄膜磁気記録媒体
と同様、Co-O/Co-Cr系薄膜磁気記録媒体においても媒体
パラメータの最適化が必要不可欠である。ところがこれ
までCo-O/Co-Cr膜の検討が主としてポリアミド基板ある
いはポリイミド基板等を用いた高基板温度に於てなされ
ていたために、ポリエチレンテレフタレート基板あるい
はポリエチレンナフタレート基板等を用いたときの媒体
の最適パラメータは明かではなかった。
【0004】
【課題を解決するための手段】この課題を解決するため
本発明は、ポリエチレンテレフタレート系基板上あるい
はポリエチレンナフタレート系基板上に直接あるいは下
地層を介して順にCoとCrまたはCoとNiとCrを主成分とし
て含む層、CoとOまたはCoとNiとOを主成分として含む層
が形成された磁気記録媒体において、前記CoとCrまたは
CoとNiとCrを主成分として含む層の膜厚、飽和磁化、面
内方向保磁力、面内方向角型比が、それぞれ20〜80
nm、100〜400emu/cc、200〜700O
e、0.6〜0.9の範囲にあることを特徴とするも
の、及びポリエチレンテレフタレート系基板上あるいは
ポリエチレンナフタレート系基板上に直接あるいは下地
層を介して順にCoとCrまたはCoとNiとCrを主成分として
含む層、CoとOまたはCoとNiとOを主成分として含む層が
形成された磁気記録媒体において、前記CoとOまたはCo
とNiとOを主成分として含む層の膜厚、飽和磁化が、そ
れぞれ80〜200nm、400〜550emu/cc
の範囲にあり、積層後の面内方向保磁力、面内方向角型
比が、それぞれ800〜1500Oe、0.65〜0.
85の範囲にあり、かつ前記CoとOまたはCoとNiとOを主
成分として含む層の膜厚が前記CoとCrまたはCoとNiとCr
を主成分として含む層の膜厚よりも大きいことを特徴と
するものである。
【0005】
【作用】Co-Cr層、Co-O層の媒体パラメータの最適化に
よって優れた記録再生特性が得られる。
【0006】
【実施例】以下、本発明の実施例について説明する。媒
体は(図10)に示すような装置で形成した。排気系1
によって真空排気された真空槽2の中で巻き出しロール
3から回転方向12に沿って巻出された長尺の高分子基
板4は磁性層形成用キャン5の周面に沿って走行中に電
子ビーム6を照射されている電子ビーム蒸発源7より遮
蔽板9の開口部においてCo-Cr層の蒸着を受けた後に、
巻き取りロール10に巻きとられる。Co-Cr層上へのCo-
O層の積層は、Co-Cr層形成後に蒸発源をCo-CrからCo-O
に交換して同様の工程を繰り返し行うことによって行わ
れる。尚、Co-O層形成時には酸素導入ノズル8より酸素
ガスが導入されており、反応蒸着によって酸化物磁性層
が形成される。
【0007】(図2)はCo-Cr層の膜厚D1およびCo-Cr
層の飽和磁化Ms1を変えたときの、D1と記録再生特
性の関係を示す図である。Co-Cr層形成時の蒸気流の基
板への入射角は基板法線に対して60度〜30度の範囲
になるように遮蔽板によって制限した。Co-O層の膜厚を
100nm、Co-O層の飽和磁化を500emu/ccで
一定として、Co-Cr層の膜厚D1と飽和磁化Ms1を変
えた。D1はフィルムの搬送速度によって変化させた。
また、Ms1はCo-Cr層中のCr濃度を変えることによ
って変化させた。D1の評価は比較的低搬送速度で形成
した膜を用いてSEMによって行い、フィルムの搬送速
度が早い場合にはD1が速度に反比例するものとして算
出した。また、Ms1の評価は振動試料磁力系で測定し
た飽和磁化量とD1から算出した。作製した媒体の記録
再生特性はドラムテスタを用いて、センダストMIGヘ
ッドで記録波長0.5μmにおいて評価した。(図2)
において、再生出力、ノイズならびにC/Nは相対値で
表示しており、Co-Cr層の膜厚が60nm、飽和磁化が
250emu/ccのときを0dBとした。(図2)か
ら分かるようにCo-Cr層の膜厚D1が20nm以下では
再生出力の低下が大きく、C/Nは低い。また、逆にD
1が80nm以上になるとノイズが増加してC/Nが低
下する。一方、Co-Cr層の飽和磁化Ms1は100em
u/cc以下でも記録波長0.5μmでは再生出力、C
/N共に低下は顕著ではないが、長波長領域での出力低
下を考慮に入れるとMs1は100emu/cc以上が
好ましい。例えば記録波長3μmにおける再生出力値で
比較するとCo-Cr層の飽和磁化D1が100emu/c
cの場合の方がD1が50emu/ccの場合に比べて
1dB程度高い。C/N値には大差はないが、システム
構成時のトラッキング特性などを考慮にいれた場合には
Co-Cr層の飽和磁化D1は100emu/cc以上であ
ることが望ましい場合があるのである。逆にD1が40
0emu/ccを越えるとノイズが増加して、C/Nが
低下する。
【0008】(図3)は、Co-Cr層の面内方向保磁力H
c1を変えたときの、Hc1と記録再生特性の関係を示
す図である。記録再生特性はドラムテスタを用いて、セ
ンダストMIGヘッドで記録波長0.5μmにおいて評
価した。(図3)において、再生出力、ノイズ、ならび
にC/Nは相対値で表示しており、Co-Cr層の面内方向
保磁力Hc1が500Oeのときを0dBとした。Co-C
r層のHc1はCo-Cr層形成時の基板温度を変化させるこ
とによって変えた。また、Co-O層の膜厚及び飽和磁化
は、それぞれ1000mおよび500emu/ccとし
た。(図3)から分かるように、Hc1が200Oe未
満の場合にはノイズが増加して、C/Nが低下する。逆
にHc1が700Oeを越えると、再生出力が減少し
て、C/Nが低下する。従って、Co-Cr層の面内方向保
磁力は200〜700Oeの範囲にあることが望まし
い。Hc1が200Oe未満の場合にノイズが増加する
のはCo-Cr層の磁壁移動に起因するノイズが増加するた
めと思われる。また、Hc1が700Oeを越えた場合
に再生出力が低下するのは記録効率が低下するためでは
ないかと思われる。
【0009】(図4)は、Co-Cr層の面内方向飽和磁化
曲線の角型比S1を変えたときの、S1と記録再生特性
の関係を示す図である。記録再生特性はドラムテスタを
用いて、センダストMIGヘッドで記録波長0.5μm
において評価した。(図4)において、再生出力、ノイ
ズならびにC/Nは相対値で表示しており、Co-Cr層の
面内方向角型比S1が0.7のときを0dBとした。S
1はCo-Cr層形成時の蒸気入射角を変化させることによ
って変えた。また、Co-O層の膜厚D1及び飽和磁化Ms
1はそれぞれ100nmおよび500emu/ccとし
た。(図4)から分かるように、S1が0.6未満の場
合には再生出力の低下が顕著であり、C/Nが低下す
る。S1が小さい場合には、これに加えて記録再生時の
媒体・ヘッド間のスペ−シングに対して再生出力が敏感
になり、再生出力が不安定になり易い。これは、S1が
小さくなるにつれて、垂直成分が強くなり過ぎて、記録
効率が低下していることによるものと思われる。また、
逆にS1が0.9を越えた場合にも、再生出力の低下が
起きた。従って、Co-Cr層の面内方向角型比は0.6〜
0.9の範囲にあることが望ましい。
【0010】(図5)は、これまで述べた適正条件の範
囲内でCo-Cr層の膜厚を変えて形成したときの、Co-O層
の膜厚と、Co-O/Co-Cr膜に積層した後の記録再生特性の
関係を示す図である。(図5)では、Co-Cr層の飽和磁
化Ms1、面内方向保磁力Hc1、面内方向角型比S
1、膜厚D1を300emu/cc、500Oe、0.
7、60nm及び、200emu/cc、350Oe、
0.8、40nmとした場合の2通りについてCo-O層の
膜厚D2と記録再生特性の関係を示している。(図5)
から分かるように、いずれの場合においても、Co-Cr層
の膜厚D1がCo-O層の膜厚D2よりも小さい場合に優れ
た記録再生特性が得られている。従って、Co-Cr層の膜
厚はCo-O層の膜厚よりも小さいことが必要である。
【0011】以上にCo-O層の条件を一定にしたときの、
Co-Cr層の最適条件について述べた。について述べた。
次にCo-Cr層の条件を一定にしたときの、Co-O層の最適
条件について述べる。以下の検討においてはCo-Cr層の
飽和磁化Ms1、面内方向保磁力Hc1、面内方向角型
比S1、及び膜厚D1は300emu/cc、500O
e、0.7、及び60nmで一定とした。
【0012】(図6)はCo-O層の膜厚D2およびCo-O層
の飽和磁化Ms2を変えたときの、D2と記録再生特性
の関係を示す図である。Co-O層形成時の蒸気流の基板へ
の入射角は基板法線に対して70度〜40度の範囲にな
るように遮蔽板によって制限した。Co-Cr層の膜厚を6
0nm、Co-Cr層の飽和磁化を300emu/ccで一
定として、Co-O層の膜厚D2と飽和磁化Ms2を変え
た。D1はフィルムの搬送速度によって変化させた。ま
た、Ms2はCo-O層形成時の導入酸素量を変えることに
よって変化させた。D2の評価は比較的低搬送速度で形
成した膜を用いてSEMによって行い、フィルムの搬送
速度が早い場合にはD2が速度に反比例するものとして
算出した。また、Ms2の評価は振動試料磁力系で測定
した飽和磁化量とD2から算出した。作製した媒体の記
録再生特性はドラムテスタを用いて、センダストMIG
ヘッドで記録波長0.5μmにおいて評価した。(図
6)から分かるようにCo-O層の膜厚D2が80nm以下
では再生出力の低下が大きく、C/Nは低い。また、逆
にD2が200nm以上になるとノイズが増加してC/
Nが低下する。一方、Co-O層の飽和磁化Ms2が400
emu/cc未満の場合には再生出力の低下によってC
/Nが低下する。逆にMs2が550emu/cc以上
ではノイズが増加して、C/Nが低下する。
【0013】(図7)は、Co-O/Co-Cr媒体の面内方向保
磁力Hc(1+2)を変えたときの、Hc(1+2)と記録再生特
性の関係を示す図である。記録再生特性はドラムテスタ
を用いて、センダストMIGヘッドで記録波長0.5μ
mにおいて評価した。Co-O層の面内方向保磁力はCo-O層
形成時の蒸気入射角と酸素導入量を変化させることによ
って変えた。また、Co-Cr層の膜厚D1及び飽和磁化M
s1は、それぞれ60mおよび300emu/ccとし
た。(図7)ではCo-Cr層の面内方向保磁力Hc1が3
00Oeの場合及び600Oeの場合の2通りについ
て、Co-O/Co-Cr媒体の面内方向保磁力Hc(1+2)と記録
再生特性の関係を示した。(図7)から分かるように、
Hc1が300Oeの場合及び600Oeの場合いずれ
においてもHc(1+2)が800Oe未満の場合にはノイ
ズが増加して、C/Nが低下する。逆にHc(1+2)が1
500Oeを越えると、再生出力が減少して、C/Nが
低下する。従って、Hc(1+2)は800〜1500Oe
の範囲にあることが望ましい。Hc(1+2)が800Oe
未満の場合にノイズが増加するのは、磁壁移動に起因す
るノイズが増加するためと思われる。また、Hc(1+2)
が1500Oeを越えた場合に再生出力が低下するのは
記録効率が低下するためではないかと思われる。
【0014】(図8)は、Co-O/Co-Cr媒体の面内方向飽
和磁化曲線の角型比S(1+2)を変えたときの、S(1+2)
記録再生特性の関係を示す図である。記録再生特性はド
ラムテスタを用いて、センダストMIGヘッドで記録波
長0.5μmにおいて評価した。Co-O層のSはCo-O/Co-
Cr層形成時の蒸気入射角と酸素導入量を変化させること
によって変えた。また、Co-Cr層の膜厚及び飽和磁化は
それぞれ60nmおよび300emu/ccとした。
(図8)から分かるように、Co-O/Co-Cr媒体の面内方向
角型比S(1+2)が0.65未満の場合には再生出力の低
下が顕著であり、C/Nが低下する。(図4)の説明で
述べたCo-Cr層の面内方向角型比S1の場合と同様にCo-
O/Co-Cr媒体の面内方向角型比S(1+2)が小さい場合に
も、記録再生時の媒体・ヘッド間のスペ−シングに対し
て再生出力が敏感になり、再生出力が不安定になり易
い。これは、S(1+2)が小さくなるにつれて、垂直成分
が強くなり過ぎて、記録効率が低下していることによる
ものと思われる。また、逆にS(1+2)が0.85を越え
た場合にも、再生出力の低下が起きた。従って、Co-O/C
o-Cr媒体の面内方向角型比S(1+2)は0.65〜0.8
5の範囲にあることが望ましい。
【0015】(図9)は、これまで述べた適正条件の範
囲内でCo-O層の膜厚D2を変えて形成したときの、Co-C
r層の膜厚D1と、Co-O/Co-Cr媒体の記録再生特性の関
係を示す図である。(図9)では、Co-O層の飽和磁化M
s2、膜厚D2を450emu/cc、80nm及び、
500emu/cc、100nmとした場合の2通りに
ついてCo-Cr層の膜厚D1と記録再生特性の関係を示し
ている。(図9)から分かるように、いずれの場合にお
いても、Co-O層の膜厚D2がCo-Cr層の膜厚D1よりも
大きい場合に優れた記録再生特性が得られている。従っ
て、Co-O層の膜厚はCo-Cr層の膜厚よりも大きいことが
必要である。
【0016】(図1)に本発明の高出力、低ノイズ媒体
の模式図の一例を示す。(図1)で保護層、潤滑層は必
要に応じて設けるとよい。
【0017】以上の実施例においては基板温度を60゜
Cとした。基板温度がー20゜C〜120゜Cの範囲で、
本実施例と同様の検討を行った結果、再生出力、ノイズ
及びC/Nの絶対値に若干の変化はあった。しかし、各
温度における相対評価では、いずれの場合にも、磁性層
の構成条件としては、本発明の請求項に記載の条件が優
れており、少なくともー20゜Cから120゜Cの範囲で
は本発明が有効である。従って、ポリエチレンテレフタ
レート基板、あるいはポリエチレンナフタレート基板を
用いる場合には、本発明が有効である。また、実施例と
しては第1層としてCo-Crを用いた場合についてのみ述
べてきたが、Co-Ni-Crを用いた場合にも同様の結果が得
られた。同様に実施例では第2層としてCo-Oを用いた場
合についてのみ述べてきたが、Co-Ni-Oを用いた場合に
も同様の結果が得られた。尚、Co-Crに代表される第1
層、及びCo-Oに代表される第2層はその片方もしくは両
方が内部に多層構造を有していてもよい。また、実施例
の記録再生特性の測定結果はテープ状の薄膜磁気記録媒
体についてのみ述べたが、これに限らず、薄膜磁気記録
媒体全般に本発明が有効であることは言うまでもない。
【0018】
【発明の効果】以上の様に本発明の磁気記録媒体によれ
ば、優れた記録再生特性を有するCo-O/Co-Cr系の磁気記
録媒体を提供することが出来る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の磁気記録媒体の構成の一例を示す図
【図2】Co-Cr層の膜厚および飽和磁化を変えたときのC
o-O/Co-Cr媒体の記録再生特性を示す図
【図3】Co-Cr層の面内方向保磁力を変えたときのCo-O/
Co-Cr媒体の記録再生特性を示す図
【図4】Co-Cr層の面内方向角型比を変えたときのCo-O/
Co-Cr媒体の記録再生特性を示す図
【図5】2種のCo-Cr層について、Co-O層の膜厚を変え
たときのCo-O/Co-Cr媒体の記録再生特性を示す図
【図6】Co-O層の膜厚及び飽和磁化を変えたときのCo-O
/Co-Cr媒体の記録再生特性を示す図
【図7】Co-O/Co-Cr媒体の面内方向保磁力を変えたとき
の、Co-O/Co-Cr媒体の記録再生特性を示す図
【図8】Co-O/Co-Cr媒体の面内方向角型比を変えたとき
のCo-O/Co-Cr媒体の記録再生特性を示す図
【図9】2種のCo-O層について、Co-Cr層の膜厚を変え
たときのCo-O/Co-Cr媒体の記録再生特性を示す図
【図10】Co-O/Co-Cr媒体の製造装置の一例を示す図
【符号の説明】
1 排気系 2 真空槽 3 巻き出しロール 4 高分子基板 5 磁性層形成用キャン 6 電子ビーム 7 電子ビーム蒸発源 8 酸素導入ノズル 9 遮蔽板 10 巻き取りロール 11 ガイドロール 12 回転方向 13 基板 14 Co-Cr層 15 Co-O層 16 保護層 17 潤滑層

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ポリエチレンテレフタレート系基板上ある
    いはポリエチレンナフタレート系基板上に直接あるいは
    下地層を介して順にCoとCrまたはCoとNiとCrを主成分と
    して含む層、CoとOまたはCoとNiとOを主成分として含む
    層が形成された磁気記録媒体において、前記CoとCrまた
    はCoとNiとCrを主成分として含む層の膜厚、飽和磁化、
    面内方向保磁力、面内方向角型比が、それぞれ20〜8
    0nm、100〜400emu/cc、200〜700
    Oe、0.6〜0.9の範囲にあることを特徴とする磁
    気記録媒体。
  2. 【請求項2】CoとCrまたはCoとNiとCrを主成分として含
    む層の膜厚がCoとOまたはCoとNiとOを主成分として含む
    層の膜厚よりも小さいことを特徴とする請求項1記載の
    磁気記録媒体。
  3. 【請求項3】ポリエチレンテレフタレート系基板上ある
    いはポリエチレンナフタレート系基板上に直接あるいは
    下地層を介して順にCoとCrまたはCoとNiとCrを主成分と
    して含む層、CoとOまたはCoとNiとOを主成分として含む
    層が形成された磁気記録媒体において、前記CoとOまた
    はCoとNiとOを主成分として含む層の膜厚、飽和磁化
    が、それぞれ80〜200nm、400〜550emu
    /ccの範囲にあり、積層後の面内方向保磁力、面内方
    向角型比が、それぞれ800〜1500Oe、0.65
    〜0.85の範囲にあり、かつ前記CoとOまたはCoとNi
    とOを主成分として含む層の膜厚が前記CoとCrまたはCo
    とNiとCrを主成分として含む層の膜厚よりも大きいこと
    を特徴とする磁気記録媒体。
JP30071892A 1992-11-11 1992-11-11 磁気記録媒体 Pending JPH06150285A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP30071892A JPH06150285A (ja) 1992-11-11 1992-11-11 磁気記録媒体

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP30071892A JPH06150285A (ja) 1992-11-11 1992-11-11 磁気記録媒体

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH06150285A true JPH06150285A (ja) 1994-05-31

Family

ID=17888270

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP30071892A Pending JPH06150285A (ja) 1992-11-11 1992-11-11 磁気記録媒体

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH06150285A (ja)

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US4702938A (en) Process for producing magnetic recording material
EP0573026B1 (en) Magnetic recording medium and method for producing the same
KR0185237B1 (ko) 자기기록매체 및 그 제조방법
US5796533A (en) System for magnetic contact duplication
JPH0417110A (ja) 磁気記録媒体
JPH06150285A (ja) 磁気記録媒体
JP2970219B2 (ja) 磁気記録媒体とその製造方法
JP3044850B2 (ja) 磁気記録媒体およびその製造方法
JPH05159263A (ja) 磁気記録媒体
JP3139181B2 (ja) 磁気記録媒体の製造方法
JP3248700B2 (ja) 磁気記録媒体
JP2977618B2 (ja) 磁気記録方法
JP3009943B2 (ja) ディジタル記録用磁気記録媒体
JPH06139541A (ja) 磁気記録媒体
JPH05166184A (ja) 磁気記録媒体の製造方法
JPS62162222A (ja) 垂直磁気記録媒体及びその製造方法
JPH01303623A (ja) 磁気記録媒体
JPH02152007A (ja) 磁気記録媒体
JPS6045271B2 (ja) 真空蒸着装置
JPS61284829A (ja) 磁気記録媒体
JPS61294635A (ja) 磁気記録媒体
JPH0689430A (ja) 磁気記録媒体の製造方法
JPH10334441A (ja) 磁気記録媒体
JPH05166183A (ja) 磁気記録媒体の製造方法
JPH10105953A (ja) 磁気記録媒体