JPH06150285A - 磁気記録媒体 - Google Patents
磁気記録媒体Info
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- JPH06150285A JPH06150285A JP30071892A JP30071892A JPH06150285A JP H06150285 A JPH06150285 A JP H06150285A JP 30071892 A JP30071892 A JP 30071892A JP 30071892 A JP30071892 A JP 30071892A JP H06150285 A JPH06150285 A JP H06150285A
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- Japan
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- recording
- plane
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 高いC/Nを有する薄膜磁気記録媒体を提供
する。 【構成】 ポリエチレンテレフタレート系あるいはポリ
エチレンナフタレート系基板13上に、CoとCrまたはCo
とNiとCrを主成分として含む第1の層14と、CoとOま
たはCoとNiとOを主成分として含む第2の層15を形成
し、第1の層14の膜厚、飽和磁化、面内方向保磁力、
面内方向角型比を、それぞれ20〜80nm、100〜400emu/c
c、200〜700Oe、0.6〜0.9の範囲に、第2の層15の膜
厚、飽和磁化を、それぞれ80〜200nm、400〜550emu/cc
の範囲に、積層後の面内方向保磁力、面内方向角型比
が、それぞれ800〜1500Oe、0.65〜0.85の範囲に、かつ
第2の層の膜厚が第1の層の膜厚よりも大きくなるよう
構成する。
する。 【構成】 ポリエチレンテレフタレート系あるいはポリ
エチレンナフタレート系基板13上に、CoとCrまたはCo
とNiとCrを主成分として含む第1の層14と、CoとOま
たはCoとNiとOを主成分として含む第2の層15を形成
し、第1の層14の膜厚、飽和磁化、面内方向保磁力、
面内方向角型比を、それぞれ20〜80nm、100〜400emu/c
c、200〜700Oe、0.6〜0.9の範囲に、第2の層15の膜
厚、飽和磁化を、それぞれ80〜200nm、400〜550emu/cc
の範囲に、積層後の面内方向保磁力、面内方向角型比
が、それぞれ800〜1500Oe、0.65〜0.85の範囲に、かつ
第2の層の膜厚が第1の層の膜厚よりも大きくなるよう
構成する。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は薄膜磁気記録媒体に関す
る
る
【0002】
【従来の技術】情報化社会の進展に伴い情報記録担体の
大容量化・高密度化が進められている。磁気テープの分
野においても記録媒体の高密度化を目指した研究開発が
盛んであり、これに応える薄膜媒体がいくつか提案され
ている。超高密度磁気記録材料としてはCoーCr等が
広く研究されており、Co−Cr薄膜(あるいはCo−
Ni−Cr薄膜)等を用いた研究開発が行われている。
またCo−Cr薄膜の上に磁性を有するCo−O(ある
いはCo−Ni−O薄膜)を積層したCo-O/Co-Cr磁気記
録媒体によって、記録密度特性と実用耐久性の両立を目
指した研究もされている。薄膜磁気記録媒体を製造する
方法としては、連続巻き取り真空蒸着法が特にその生産
性において他を凌いでおり、現実的量産方法として非常
に有力である。即ち(図7)のように長尺の高分子基板
が円筒状キャンの周面に沿って走行中に磁性層を電子ビ
ーム蒸着することによって磁気記録媒体の量産が出来
る。磁性体としては主にCo、Ni、Fe及びこれらを
含む合金及び酸素雰囲気蒸着による酸化物が用いられ
る。
大容量化・高密度化が進められている。磁気テープの分
野においても記録媒体の高密度化を目指した研究開発が
盛んであり、これに応える薄膜媒体がいくつか提案され
ている。超高密度磁気記録材料としてはCoーCr等が
広く研究されており、Co−Cr薄膜(あるいはCo−
Ni−Cr薄膜)等を用いた研究開発が行われている。
またCo−Cr薄膜の上に磁性を有するCo−O(ある
いはCo−Ni−O薄膜)を積層したCo-O/Co-Cr磁気記
録媒体によって、記録密度特性と実用耐久性の両立を目
指した研究もされている。薄膜磁気記録媒体を製造する
方法としては、連続巻き取り真空蒸着法が特にその生産
性において他を凌いでおり、現実的量産方法として非常
に有力である。即ち(図7)のように長尺の高分子基板
が円筒状キャンの周面に沿って走行中に磁性層を電子ビ
ーム蒸着することによって磁気記録媒体の量産が出来
る。磁性体としては主にCo、Ni、Fe及びこれらを
含む合金及び酸素雰囲気蒸着による酸化物が用いられ
る。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】他の薄膜磁気記録媒体
と同様、Co-O/Co-Cr系薄膜磁気記録媒体においても媒体
パラメータの最適化が必要不可欠である。ところがこれ
までCo-O/Co-Cr膜の検討が主としてポリアミド基板ある
いはポリイミド基板等を用いた高基板温度に於てなされ
ていたために、ポリエチレンテレフタレート基板あるい
はポリエチレンナフタレート基板等を用いたときの媒体
の最適パラメータは明かではなかった。
と同様、Co-O/Co-Cr系薄膜磁気記録媒体においても媒体
パラメータの最適化が必要不可欠である。ところがこれ
までCo-O/Co-Cr膜の検討が主としてポリアミド基板ある
いはポリイミド基板等を用いた高基板温度に於てなされ
ていたために、ポリエチレンテレフタレート基板あるい
はポリエチレンナフタレート基板等を用いたときの媒体
の最適パラメータは明かではなかった。
【0004】
【課題を解決するための手段】この課題を解決するため
本発明は、ポリエチレンテレフタレート系基板上あるい
はポリエチレンナフタレート系基板上に直接あるいは下
地層を介して順にCoとCrまたはCoとNiとCrを主成分とし
て含む層、CoとOまたはCoとNiとOを主成分として含む層
が形成された磁気記録媒体において、前記CoとCrまたは
CoとNiとCrを主成分として含む層の膜厚、飽和磁化、面
内方向保磁力、面内方向角型比が、それぞれ20〜80
nm、100〜400emu/cc、200〜700O
e、0.6〜0.9の範囲にあることを特徴とするも
の、及びポリエチレンテレフタレート系基板上あるいは
ポリエチレンナフタレート系基板上に直接あるいは下地
層を介して順にCoとCrまたはCoとNiとCrを主成分として
含む層、CoとOまたはCoとNiとOを主成分として含む層が
形成された磁気記録媒体において、前記CoとOまたはCo
とNiとOを主成分として含む層の膜厚、飽和磁化が、そ
れぞれ80〜200nm、400〜550emu/cc
の範囲にあり、積層後の面内方向保磁力、面内方向角型
比が、それぞれ800〜1500Oe、0.65〜0.
85の範囲にあり、かつ前記CoとOまたはCoとNiとOを主
成分として含む層の膜厚が前記CoとCrまたはCoとNiとCr
を主成分として含む層の膜厚よりも大きいことを特徴と
するものである。
本発明は、ポリエチレンテレフタレート系基板上あるい
はポリエチレンナフタレート系基板上に直接あるいは下
地層を介して順にCoとCrまたはCoとNiとCrを主成分とし
て含む層、CoとOまたはCoとNiとOを主成分として含む層
が形成された磁気記録媒体において、前記CoとCrまたは
CoとNiとCrを主成分として含む層の膜厚、飽和磁化、面
内方向保磁力、面内方向角型比が、それぞれ20〜80
nm、100〜400emu/cc、200〜700O
e、0.6〜0.9の範囲にあることを特徴とするも
の、及びポリエチレンテレフタレート系基板上あるいは
ポリエチレンナフタレート系基板上に直接あるいは下地
層を介して順にCoとCrまたはCoとNiとCrを主成分として
含む層、CoとOまたはCoとNiとOを主成分として含む層が
形成された磁気記録媒体において、前記CoとOまたはCo
とNiとOを主成分として含む層の膜厚、飽和磁化が、そ
れぞれ80〜200nm、400〜550emu/cc
の範囲にあり、積層後の面内方向保磁力、面内方向角型
比が、それぞれ800〜1500Oe、0.65〜0.
85の範囲にあり、かつ前記CoとOまたはCoとNiとOを主
成分として含む層の膜厚が前記CoとCrまたはCoとNiとCr
を主成分として含む層の膜厚よりも大きいことを特徴と
するものである。
【0005】
【作用】Co-Cr層、Co-O層の媒体パラメータの最適化に
よって優れた記録再生特性が得られる。
よって優れた記録再生特性が得られる。
【0006】
【実施例】以下、本発明の実施例について説明する。媒
体は(図10)に示すような装置で形成した。排気系1
によって真空排気された真空槽2の中で巻き出しロール
3から回転方向12に沿って巻出された長尺の高分子基
板4は磁性層形成用キャン5の周面に沿って走行中に電
子ビーム6を照射されている電子ビーム蒸発源7より遮
蔽板9の開口部においてCo-Cr層の蒸着を受けた後に、
巻き取りロール10に巻きとられる。Co-Cr層上へのCo-
O層の積層は、Co-Cr層形成後に蒸発源をCo-CrからCo-O
に交換して同様の工程を繰り返し行うことによって行わ
れる。尚、Co-O層形成時には酸素導入ノズル8より酸素
ガスが導入されており、反応蒸着によって酸化物磁性層
が形成される。
体は(図10)に示すような装置で形成した。排気系1
によって真空排気された真空槽2の中で巻き出しロール
3から回転方向12に沿って巻出された長尺の高分子基
板4は磁性層形成用キャン5の周面に沿って走行中に電
子ビーム6を照射されている電子ビーム蒸発源7より遮
蔽板9の開口部においてCo-Cr層の蒸着を受けた後に、
巻き取りロール10に巻きとられる。Co-Cr層上へのCo-
O層の積層は、Co-Cr層形成後に蒸発源をCo-CrからCo-O
に交換して同様の工程を繰り返し行うことによって行わ
れる。尚、Co-O層形成時には酸素導入ノズル8より酸素
ガスが導入されており、反応蒸着によって酸化物磁性層
が形成される。
【0007】(図2)はCo-Cr層の膜厚D1およびCo-Cr
層の飽和磁化Ms1を変えたときの、D1と記録再生特
性の関係を示す図である。Co-Cr層形成時の蒸気流の基
板への入射角は基板法線に対して60度〜30度の範囲
になるように遮蔽板によって制限した。Co-O層の膜厚を
100nm、Co-O層の飽和磁化を500emu/ccで
一定として、Co-Cr層の膜厚D1と飽和磁化Ms1を変
えた。D1はフィルムの搬送速度によって変化させた。
また、Ms1はCo-Cr層中のCr濃度を変えることによ
って変化させた。D1の評価は比較的低搬送速度で形成
した膜を用いてSEMによって行い、フィルムの搬送速
度が早い場合にはD1が速度に反比例するものとして算
出した。また、Ms1の評価は振動試料磁力系で測定し
た飽和磁化量とD1から算出した。作製した媒体の記録
再生特性はドラムテスタを用いて、センダストMIGヘ
ッドで記録波長0.5μmにおいて評価した。(図2)
において、再生出力、ノイズならびにC/Nは相対値で
表示しており、Co-Cr層の膜厚が60nm、飽和磁化が
250emu/ccのときを0dBとした。(図2)か
ら分かるようにCo-Cr層の膜厚D1が20nm以下では
再生出力の低下が大きく、C/Nは低い。また、逆にD
1が80nm以上になるとノイズが増加してC/Nが低
下する。一方、Co-Cr層の飽和磁化Ms1は100em
u/cc以下でも記録波長0.5μmでは再生出力、C
/N共に低下は顕著ではないが、長波長領域での出力低
下を考慮に入れるとMs1は100emu/cc以上が
好ましい。例えば記録波長3μmにおける再生出力値で
比較するとCo-Cr層の飽和磁化D1が100emu/c
cの場合の方がD1が50emu/ccの場合に比べて
1dB程度高い。C/N値には大差はないが、システム
構成時のトラッキング特性などを考慮にいれた場合には
Co-Cr層の飽和磁化D1は100emu/cc以上であ
ることが望ましい場合があるのである。逆にD1が40
0emu/ccを越えるとノイズが増加して、C/Nが
低下する。
層の飽和磁化Ms1を変えたときの、D1と記録再生特
性の関係を示す図である。Co-Cr層形成時の蒸気流の基
板への入射角は基板法線に対して60度〜30度の範囲
になるように遮蔽板によって制限した。Co-O層の膜厚を
100nm、Co-O層の飽和磁化を500emu/ccで
一定として、Co-Cr層の膜厚D1と飽和磁化Ms1を変
えた。D1はフィルムの搬送速度によって変化させた。
また、Ms1はCo-Cr層中のCr濃度を変えることによ
って変化させた。D1の評価は比較的低搬送速度で形成
した膜を用いてSEMによって行い、フィルムの搬送速
度が早い場合にはD1が速度に反比例するものとして算
出した。また、Ms1の評価は振動試料磁力系で測定し
た飽和磁化量とD1から算出した。作製した媒体の記録
再生特性はドラムテスタを用いて、センダストMIGヘ
ッドで記録波長0.5μmにおいて評価した。(図2)
において、再生出力、ノイズならびにC/Nは相対値で
表示しており、Co-Cr層の膜厚が60nm、飽和磁化が
250emu/ccのときを0dBとした。(図2)か
ら分かるようにCo-Cr層の膜厚D1が20nm以下では
再生出力の低下が大きく、C/Nは低い。また、逆にD
1が80nm以上になるとノイズが増加してC/Nが低
下する。一方、Co-Cr層の飽和磁化Ms1は100em
u/cc以下でも記録波長0.5μmでは再生出力、C
/N共に低下は顕著ではないが、長波長領域での出力低
下を考慮に入れるとMs1は100emu/cc以上が
好ましい。例えば記録波長3μmにおける再生出力値で
比較するとCo-Cr層の飽和磁化D1が100emu/c
cの場合の方がD1が50emu/ccの場合に比べて
1dB程度高い。C/N値には大差はないが、システム
構成時のトラッキング特性などを考慮にいれた場合には
Co-Cr層の飽和磁化D1は100emu/cc以上であ
ることが望ましい場合があるのである。逆にD1が40
0emu/ccを越えるとノイズが増加して、C/Nが
低下する。
【0008】(図3)は、Co-Cr層の面内方向保磁力H
c1を変えたときの、Hc1と記録再生特性の関係を示
す図である。記録再生特性はドラムテスタを用いて、セ
ンダストMIGヘッドで記録波長0.5μmにおいて評
価した。(図3)において、再生出力、ノイズ、ならび
にC/Nは相対値で表示しており、Co-Cr層の面内方向
保磁力Hc1が500Oeのときを0dBとした。Co-C
r層のHc1はCo-Cr層形成時の基板温度を変化させるこ
とによって変えた。また、Co-O層の膜厚及び飽和磁化
は、それぞれ1000mおよび500emu/ccとし
た。(図3)から分かるように、Hc1が200Oe未
満の場合にはノイズが増加して、C/Nが低下する。逆
にHc1が700Oeを越えると、再生出力が減少し
て、C/Nが低下する。従って、Co-Cr層の面内方向保
磁力は200〜700Oeの範囲にあることが望まし
い。Hc1が200Oe未満の場合にノイズが増加する
のはCo-Cr層の磁壁移動に起因するノイズが増加するた
めと思われる。また、Hc1が700Oeを越えた場合
に再生出力が低下するのは記録効率が低下するためでは
ないかと思われる。
c1を変えたときの、Hc1と記録再生特性の関係を示
す図である。記録再生特性はドラムテスタを用いて、セ
ンダストMIGヘッドで記録波長0.5μmにおいて評
価した。(図3)において、再生出力、ノイズ、ならび
にC/Nは相対値で表示しており、Co-Cr層の面内方向
保磁力Hc1が500Oeのときを0dBとした。Co-C
r層のHc1はCo-Cr層形成時の基板温度を変化させるこ
とによって変えた。また、Co-O層の膜厚及び飽和磁化
は、それぞれ1000mおよび500emu/ccとし
た。(図3)から分かるように、Hc1が200Oe未
満の場合にはノイズが増加して、C/Nが低下する。逆
にHc1が700Oeを越えると、再生出力が減少し
て、C/Nが低下する。従って、Co-Cr層の面内方向保
磁力は200〜700Oeの範囲にあることが望まし
い。Hc1が200Oe未満の場合にノイズが増加する
のはCo-Cr層の磁壁移動に起因するノイズが増加するた
めと思われる。また、Hc1が700Oeを越えた場合
に再生出力が低下するのは記録効率が低下するためでは
ないかと思われる。
【0009】(図4)は、Co-Cr層の面内方向飽和磁化
曲線の角型比S1を変えたときの、S1と記録再生特性
の関係を示す図である。記録再生特性はドラムテスタを
用いて、センダストMIGヘッドで記録波長0.5μm
において評価した。(図4)において、再生出力、ノイ
ズならびにC/Nは相対値で表示しており、Co-Cr層の
面内方向角型比S1が0.7のときを0dBとした。S
1はCo-Cr層形成時の蒸気入射角を変化させることによ
って変えた。また、Co-O層の膜厚D1及び飽和磁化Ms
1はそれぞれ100nmおよび500emu/ccとし
た。(図4)から分かるように、S1が0.6未満の場
合には再生出力の低下が顕著であり、C/Nが低下す
る。S1が小さい場合には、これに加えて記録再生時の
媒体・ヘッド間のスペ−シングに対して再生出力が敏感
になり、再生出力が不安定になり易い。これは、S1が
小さくなるにつれて、垂直成分が強くなり過ぎて、記録
効率が低下していることによるものと思われる。また、
逆にS1が0.9を越えた場合にも、再生出力の低下が
起きた。従って、Co-Cr層の面内方向角型比は0.6〜
0.9の範囲にあることが望ましい。
曲線の角型比S1を変えたときの、S1と記録再生特性
の関係を示す図である。記録再生特性はドラムテスタを
用いて、センダストMIGヘッドで記録波長0.5μm
において評価した。(図4)において、再生出力、ノイ
ズならびにC/Nは相対値で表示しており、Co-Cr層の
面内方向角型比S1が0.7のときを0dBとした。S
1はCo-Cr層形成時の蒸気入射角を変化させることによ
って変えた。また、Co-O層の膜厚D1及び飽和磁化Ms
1はそれぞれ100nmおよび500emu/ccとし
た。(図4)から分かるように、S1が0.6未満の場
合には再生出力の低下が顕著であり、C/Nが低下す
る。S1が小さい場合には、これに加えて記録再生時の
媒体・ヘッド間のスペ−シングに対して再生出力が敏感
になり、再生出力が不安定になり易い。これは、S1が
小さくなるにつれて、垂直成分が強くなり過ぎて、記録
効率が低下していることによるものと思われる。また、
逆にS1が0.9を越えた場合にも、再生出力の低下が
起きた。従って、Co-Cr層の面内方向角型比は0.6〜
0.9の範囲にあることが望ましい。
【0010】(図5)は、これまで述べた適正条件の範
囲内でCo-Cr層の膜厚を変えて形成したときの、Co-O層
の膜厚と、Co-O/Co-Cr膜に積層した後の記録再生特性の
関係を示す図である。(図5)では、Co-Cr層の飽和磁
化Ms1、面内方向保磁力Hc1、面内方向角型比S
1、膜厚D1を300emu/cc、500Oe、0.
7、60nm及び、200emu/cc、350Oe、
0.8、40nmとした場合の2通りについてCo-O層の
膜厚D2と記録再生特性の関係を示している。(図5)
から分かるように、いずれの場合においても、Co-Cr層
の膜厚D1がCo-O層の膜厚D2よりも小さい場合に優れ
た記録再生特性が得られている。従って、Co-Cr層の膜
厚はCo-O層の膜厚よりも小さいことが必要である。
囲内でCo-Cr層の膜厚を変えて形成したときの、Co-O層
の膜厚と、Co-O/Co-Cr膜に積層した後の記録再生特性の
関係を示す図である。(図5)では、Co-Cr層の飽和磁
化Ms1、面内方向保磁力Hc1、面内方向角型比S
1、膜厚D1を300emu/cc、500Oe、0.
7、60nm及び、200emu/cc、350Oe、
0.8、40nmとした場合の2通りについてCo-O層の
膜厚D2と記録再生特性の関係を示している。(図5)
から分かるように、いずれの場合においても、Co-Cr層
の膜厚D1がCo-O層の膜厚D2よりも小さい場合に優れ
た記録再生特性が得られている。従って、Co-Cr層の膜
厚はCo-O層の膜厚よりも小さいことが必要である。
【0011】以上にCo-O層の条件を一定にしたときの、
Co-Cr層の最適条件について述べた。について述べた。
次にCo-Cr層の条件を一定にしたときの、Co-O層の最適
条件について述べる。以下の検討においてはCo-Cr層の
飽和磁化Ms1、面内方向保磁力Hc1、面内方向角型
比S1、及び膜厚D1は300emu/cc、500O
e、0.7、及び60nmで一定とした。
Co-Cr層の最適条件について述べた。について述べた。
次にCo-Cr層の条件を一定にしたときの、Co-O層の最適
条件について述べる。以下の検討においてはCo-Cr層の
飽和磁化Ms1、面内方向保磁力Hc1、面内方向角型
比S1、及び膜厚D1は300emu/cc、500O
e、0.7、及び60nmで一定とした。
【0012】(図6)はCo-O層の膜厚D2およびCo-O層
の飽和磁化Ms2を変えたときの、D2と記録再生特性
の関係を示す図である。Co-O層形成時の蒸気流の基板へ
の入射角は基板法線に対して70度〜40度の範囲にな
るように遮蔽板によって制限した。Co-Cr層の膜厚を6
0nm、Co-Cr層の飽和磁化を300emu/ccで一
定として、Co-O層の膜厚D2と飽和磁化Ms2を変え
た。D1はフィルムの搬送速度によって変化させた。ま
た、Ms2はCo-O層形成時の導入酸素量を変えることに
よって変化させた。D2の評価は比較的低搬送速度で形
成した膜を用いてSEMによって行い、フィルムの搬送
速度が早い場合にはD2が速度に反比例するものとして
算出した。また、Ms2の評価は振動試料磁力系で測定
した飽和磁化量とD2から算出した。作製した媒体の記
録再生特性はドラムテスタを用いて、センダストMIG
ヘッドで記録波長0.5μmにおいて評価した。(図
6)から分かるようにCo-O層の膜厚D2が80nm以下
では再生出力の低下が大きく、C/Nは低い。また、逆
にD2が200nm以上になるとノイズが増加してC/
Nが低下する。一方、Co-O層の飽和磁化Ms2が400
emu/cc未満の場合には再生出力の低下によってC
/Nが低下する。逆にMs2が550emu/cc以上
ではノイズが増加して、C/Nが低下する。
の飽和磁化Ms2を変えたときの、D2と記録再生特性
の関係を示す図である。Co-O層形成時の蒸気流の基板へ
の入射角は基板法線に対して70度〜40度の範囲にな
るように遮蔽板によって制限した。Co-Cr層の膜厚を6
0nm、Co-Cr層の飽和磁化を300emu/ccで一
定として、Co-O層の膜厚D2と飽和磁化Ms2を変え
た。D1はフィルムの搬送速度によって変化させた。ま
た、Ms2はCo-O層形成時の導入酸素量を変えることに
よって変化させた。D2の評価は比較的低搬送速度で形
成した膜を用いてSEMによって行い、フィルムの搬送
速度が早い場合にはD2が速度に反比例するものとして
算出した。また、Ms2の評価は振動試料磁力系で測定
した飽和磁化量とD2から算出した。作製した媒体の記
録再生特性はドラムテスタを用いて、センダストMIG
ヘッドで記録波長0.5μmにおいて評価した。(図
6)から分かるようにCo-O層の膜厚D2が80nm以下
では再生出力の低下が大きく、C/Nは低い。また、逆
にD2が200nm以上になるとノイズが増加してC/
Nが低下する。一方、Co-O層の飽和磁化Ms2が400
emu/cc未満の場合には再生出力の低下によってC
/Nが低下する。逆にMs2が550emu/cc以上
ではノイズが増加して、C/Nが低下する。
【0013】(図7)は、Co-O/Co-Cr媒体の面内方向保
磁力Hc(1+2)を変えたときの、Hc(1+2)と記録再生特
性の関係を示す図である。記録再生特性はドラムテスタ
を用いて、センダストMIGヘッドで記録波長0.5μ
mにおいて評価した。Co-O層の面内方向保磁力はCo-O層
形成時の蒸気入射角と酸素導入量を変化させることによ
って変えた。また、Co-Cr層の膜厚D1及び飽和磁化M
s1は、それぞれ60mおよび300emu/ccとし
た。(図7)ではCo-Cr層の面内方向保磁力Hc1が3
00Oeの場合及び600Oeの場合の2通りについ
て、Co-O/Co-Cr媒体の面内方向保磁力Hc(1+2)と記録
再生特性の関係を示した。(図7)から分かるように、
Hc1が300Oeの場合及び600Oeの場合いずれ
においてもHc(1+2)が800Oe未満の場合にはノイ
ズが増加して、C/Nが低下する。逆にHc(1+2)が1
500Oeを越えると、再生出力が減少して、C/Nが
低下する。従って、Hc(1+2)は800〜1500Oe
の範囲にあることが望ましい。Hc(1+2)が800Oe
未満の場合にノイズが増加するのは、磁壁移動に起因す
るノイズが増加するためと思われる。また、Hc(1+2)
が1500Oeを越えた場合に再生出力が低下するのは
記録効率が低下するためではないかと思われる。
磁力Hc(1+2)を変えたときの、Hc(1+2)と記録再生特
性の関係を示す図である。記録再生特性はドラムテスタ
を用いて、センダストMIGヘッドで記録波長0.5μ
mにおいて評価した。Co-O層の面内方向保磁力はCo-O層
形成時の蒸気入射角と酸素導入量を変化させることによ
って変えた。また、Co-Cr層の膜厚D1及び飽和磁化M
s1は、それぞれ60mおよび300emu/ccとし
た。(図7)ではCo-Cr層の面内方向保磁力Hc1が3
00Oeの場合及び600Oeの場合の2通りについ
て、Co-O/Co-Cr媒体の面内方向保磁力Hc(1+2)と記録
再生特性の関係を示した。(図7)から分かるように、
Hc1が300Oeの場合及び600Oeの場合いずれ
においてもHc(1+2)が800Oe未満の場合にはノイ
ズが増加して、C/Nが低下する。逆にHc(1+2)が1
500Oeを越えると、再生出力が減少して、C/Nが
低下する。従って、Hc(1+2)は800〜1500Oe
の範囲にあることが望ましい。Hc(1+2)が800Oe
未満の場合にノイズが増加するのは、磁壁移動に起因す
るノイズが増加するためと思われる。また、Hc(1+2)
が1500Oeを越えた場合に再生出力が低下するのは
記録効率が低下するためではないかと思われる。
【0014】(図8)は、Co-O/Co-Cr媒体の面内方向飽
和磁化曲線の角型比S(1+2)を変えたときの、S(1+2)と
記録再生特性の関係を示す図である。記録再生特性はド
ラムテスタを用いて、センダストMIGヘッドで記録波
長0.5μmにおいて評価した。Co-O層のSはCo-O/Co-
Cr層形成時の蒸気入射角と酸素導入量を変化させること
によって変えた。また、Co-Cr層の膜厚及び飽和磁化は
それぞれ60nmおよび300emu/ccとした。
(図8)から分かるように、Co-O/Co-Cr媒体の面内方向
角型比S(1+2)が0.65未満の場合には再生出力の低
下が顕著であり、C/Nが低下する。(図4)の説明で
述べたCo-Cr層の面内方向角型比S1の場合と同様にCo-
O/Co-Cr媒体の面内方向角型比S(1+2)が小さい場合に
も、記録再生時の媒体・ヘッド間のスペ−シングに対し
て再生出力が敏感になり、再生出力が不安定になり易
い。これは、S(1+2)が小さくなるにつれて、垂直成分
が強くなり過ぎて、記録効率が低下していることによる
ものと思われる。また、逆にS(1+2)が0.85を越え
た場合にも、再生出力の低下が起きた。従って、Co-O/C
o-Cr媒体の面内方向角型比S(1+2)は0.65〜0.8
5の範囲にあることが望ましい。
和磁化曲線の角型比S(1+2)を変えたときの、S(1+2)と
記録再生特性の関係を示す図である。記録再生特性はド
ラムテスタを用いて、センダストMIGヘッドで記録波
長0.5μmにおいて評価した。Co-O層のSはCo-O/Co-
Cr層形成時の蒸気入射角と酸素導入量を変化させること
によって変えた。また、Co-Cr層の膜厚及び飽和磁化は
それぞれ60nmおよび300emu/ccとした。
(図8)から分かるように、Co-O/Co-Cr媒体の面内方向
角型比S(1+2)が0.65未満の場合には再生出力の低
下が顕著であり、C/Nが低下する。(図4)の説明で
述べたCo-Cr層の面内方向角型比S1の場合と同様にCo-
O/Co-Cr媒体の面内方向角型比S(1+2)が小さい場合に
も、記録再生時の媒体・ヘッド間のスペ−シングに対し
て再生出力が敏感になり、再生出力が不安定になり易
い。これは、S(1+2)が小さくなるにつれて、垂直成分
が強くなり過ぎて、記録効率が低下していることによる
ものと思われる。また、逆にS(1+2)が0.85を越え
た場合にも、再生出力の低下が起きた。従って、Co-O/C
o-Cr媒体の面内方向角型比S(1+2)は0.65〜0.8
5の範囲にあることが望ましい。
【0015】(図9)は、これまで述べた適正条件の範
囲内でCo-O層の膜厚D2を変えて形成したときの、Co-C
r層の膜厚D1と、Co-O/Co-Cr媒体の記録再生特性の関
係を示す図である。(図9)では、Co-O層の飽和磁化M
s2、膜厚D2を450emu/cc、80nm及び、
500emu/cc、100nmとした場合の2通りに
ついてCo-Cr層の膜厚D1と記録再生特性の関係を示し
ている。(図9)から分かるように、いずれの場合にお
いても、Co-O層の膜厚D2がCo-Cr層の膜厚D1よりも
大きい場合に優れた記録再生特性が得られている。従っ
て、Co-O層の膜厚はCo-Cr層の膜厚よりも大きいことが
必要である。
囲内でCo-O層の膜厚D2を変えて形成したときの、Co-C
r層の膜厚D1と、Co-O/Co-Cr媒体の記録再生特性の関
係を示す図である。(図9)では、Co-O層の飽和磁化M
s2、膜厚D2を450emu/cc、80nm及び、
500emu/cc、100nmとした場合の2通りに
ついてCo-Cr層の膜厚D1と記録再生特性の関係を示し
ている。(図9)から分かるように、いずれの場合にお
いても、Co-O層の膜厚D2がCo-Cr層の膜厚D1よりも
大きい場合に優れた記録再生特性が得られている。従っ
て、Co-O層の膜厚はCo-Cr層の膜厚よりも大きいことが
必要である。
【0016】(図1)に本発明の高出力、低ノイズ媒体
の模式図の一例を示す。(図1)で保護層、潤滑層は必
要に応じて設けるとよい。
の模式図の一例を示す。(図1)で保護層、潤滑層は必
要に応じて設けるとよい。
【0017】以上の実施例においては基板温度を60゜
Cとした。基板温度がー20゜C〜120゜Cの範囲で、
本実施例と同様の検討を行った結果、再生出力、ノイズ
及びC/Nの絶対値に若干の変化はあった。しかし、各
温度における相対評価では、いずれの場合にも、磁性層
の構成条件としては、本発明の請求項に記載の条件が優
れており、少なくともー20゜Cから120゜Cの範囲で
は本発明が有効である。従って、ポリエチレンテレフタ
レート基板、あるいはポリエチレンナフタレート基板を
用いる場合には、本発明が有効である。また、実施例と
しては第1層としてCo-Crを用いた場合についてのみ述
べてきたが、Co-Ni-Crを用いた場合にも同様の結果が得
られた。同様に実施例では第2層としてCo-Oを用いた場
合についてのみ述べてきたが、Co-Ni-Oを用いた場合に
も同様の結果が得られた。尚、Co-Crに代表される第1
層、及びCo-Oに代表される第2層はその片方もしくは両
方が内部に多層構造を有していてもよい。また、実施例
の記録再生特性の測定結果はテープ状の薄膜磁気記録媒
体についてのみ述べたが、これに限らず、薄膜磁気記録
媒体全般に本発明が有効であることは言うまでもない。
Cとした。基板温度がー20゜C〜120゜Cの範囲で、
本実施例と同様の検討を行った結果、再生出力、ノイズ
及びC/Nの絶対値に若干の変化はあった。しかし、各
温度における相対評価では、いずれの場合にも、磁性層
の構成条件としては、本発明の請求項に記載の条件が優
れており、少なくともー20゜Cから120゜Cの範囲で
は本発明が有効である。従って、ポリエチレンテレフタ
レート基板、あるいはポリエチレンナフタレート基板を
用いる場合には、本発明が有効である。また、実施例と
しては第1層としてCo-Crを用いた場合についてのみ述
べてきたが、Co-Ni-Crを用いた場合にも同様の結果が得
られた。同様に実施例では第2層としてCo-Oを用いた場
合についてのみ述べてきたが、Co-Ni-Oを用いた場合に
も同様の結果が得られた。尚、Co-Crに代表される第1
層、及びCo-Oに代表される第2層はその片方もしくは両
方が内部に多層構造を有していてもよい。また、実施例
の記録再生特性の測定結果はテープ状の薄膜磁気記録媒
体についてのみ述べたが、これに限らず、薄膜磁気記録
媒体全般に本発明が有効であることは言うまでもない。
【0018】
【発明の効果】以上の様に本発明の磁気記録媒体によれ
ば、優れた記録再生特性を有するCo-O/Co-Cr系の磁気記
録媒体を提供することが出来る。
ば、優れた記録再生特性を有するCo-O/Co-Cr系の磁気記
録媒体を提供することが出来る。
【図1】本発明の磁気記録媒体の構成の一例を示す図
【図2】Co-Cr層の膜厚および飽和磁化を変えたときのC
o-O/Co-Cr媒体の記録再生特性を示す図
o-O/Co-Cr媒体の記録再生特性を示す図
【図3】Co-Cr層の面内方向保磁力を変えたときのCo-O/
Co-Cr媒体の記録再生特性を示す図
Co-Cr媒体の記録再生特性を示す図
【図4】Co-Cr層の面内方向角型比を変えたときのCo-O/
Co-Cr媒体の記録再生特性を示す図
Co-Cr媒体の記録再生特性を示す図
【図5】2種のCo-Cr層について、Co-O層の膜厚を変え
たときのCo-O/Co-Cr媒体の記録再生特性を示す図
たときのCo-O/Co-Cr媒体の記録再生特性を示す図
【図6】Co-O層の膜厚及び飽和磁化を変えたときのCo-O
/Co-Cr媒体の記録再生特性を示す図
/Co-Cr媒体の記録再生特性を示す図
【図7】Co-O/Co-Cr媒体の面内方向保磁力を変えたとき
の、Co-O/Co-Cr媒体の記録再生特性を示す図
の、Co-O/Co-Cr媒体の記録再生特性を示す図
【図8】Co-O/Co-Cr媒体の面内方向角型比を変えたとき
のCo-O/Co-Cr媒体の記録再生特性を示す図
のCo-O/Co-Cr媒体の記録再生特性を示す図
【図9】2種のCo-O層について、Co-Cr層の膜厚を変え
たときのCo-O/Co-Cr媒体の記録再生特性を示す図
たときのCo-O/Co-Cr媒体の記録再生特性を示す図
【図10】Co-O/Co-Cr媒体の製造装置の一例を示す図
1 排気系 2 真空槽 3 巻き出しロール 4 高分子基板 5 磁性層形成用キャン 6 電子ビーム 7 電子ビーム蒸発源 8 酸素導入ノズル 9 遮蔽板 10 巻き取りロール 11 ガイドロール 12 回転方向 13 基板 14 Co-Cr層 15 Co-O層 16 保護層 17 潤滑層
Claims (3)
- 【請求項1】ポリエチレンテレフタレート系基板上ある
いはポリエチレンナフタレート系基板上に直接あるいは
下地層を介して順にCoとCrまたはCoとNiとCrを主成分と
して含む層、CoとOまたはCoとNiとOを主成分として含む
層が形成された磁気記録媒体において、前記CoとCrまた
はCoとNiとCrを主成分として含む層の膜厚、飽和磁化、
面内方向保磁力、面内方向角型比が、それぞれ20〜8
0nm、100〜400emu/cc、200〜700
Oe、0.6〜0.9の範囲にあることを特徴とする磁
気記録媒体。 - 【請求項2】CoとCrまたはCoとNiとCrを主成分として含
む層の膜厚がCoとOまたはCoとNiとOを主成分として含む
層の膜厚よりも小さいことを特徴とする請求項1記載の
磁気記録媒体。 - 【請求項3】ポリエチレンテレフタレート系基板上ある
いはポリエチレンナフタレート系基板上に直接あるいは
下地層を介して順にCoとCrまたはCoとNiとCrを主成分と
して含む層、CoとOまたはCoとNiとOを主成分として含む
層が形成された磁気記録媒体において、前記CoとOまた
はCoとNiとOを主成分として含む層の膜厚、飽和磁化
が、それぞれ80〜200nm、400〜550emu
/ccの範囲にあり、積層後の面内方向保磁力、面内方
向角型比が、それぞれ800〜1500Oe、0.65
〜0.85の範囲にあり、かつ前記CoとOまたはCoとNi
とOを主成分として含む層の膜厚が前記CoとCrまたはCo
とNiとCrを主成分として含む層の膜厚よりも大きいこと
を特徴とする磁気記録媒体。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP30071892A JPH06150285A (ja) | 1992-11-11 | 1992-11-11 | 磁気記録媒体 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP30071892A JPH06150285A (ja) | 1992-11-11 | 1992-11-11 | 磁気記録媒体 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH06150285A true JPH06150285A (ja) | 1994-05-31 |
Family
ID=17888270
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP30071892A Pending JPH06150285A (ja) | 1992-11-11 | 1992-11-11 | 磁気記録媒体 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH06150285A (ja) |
-
1992
- 1992-11-11 JP JP30071892A patent/JPH06150285A/ja active Pending
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