JPH06149250A - 変調信号発生装置 - Google Patents

変調信号発生装置

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JPH06149250A
JPH06149250A JP4301421A JP30142192A JPH06149250A JP H06149250 A JPH06149250 A JP H06149250A JP 4301421 A JP4301421 A JP 4301421A JP 30142192 A JP30142192 A JP 30142192A JP H06149250 A JPH06149250 A JP H06149250A
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和久 岡村
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 簡単な構成で複数の変調信号を効率的に生成
する変調信号発生装置を提供する。 【構成】 所定周期毎に位相データDfDを発生する加算
器30,ゲート32,遅延回路33と、位相データDfD
を上位ビット方向にシフトするシフト回路35と、シフ
ト回路35でシフトされた位相データD’fDに基づき変
調信号を発生する回路要素37,39〜42,44,4
6,47,49と、加算器30,ゲート32,遅延回路
33で位相データDfDが発生される1周期内に、少なく
とも2以上の変調信号を発生すべく、シフト回路35お
よび回路要素37,39〜42,44,46,47,4
9を制御するCPU18とを設ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、楽音信号等のオーデ
ィオ信号を加工してエコーやコーラスなど様々な音響効
果を付与する効果付与装置に用いられ、オーディオ信号
を変調する変調信号を発生する変調信号発生装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】電子楽器等において、楽音などの音に付
与される音響効果のうち、音を変調させる変調型の音響
効果としては、従来から、以下に示すものがある。 ディストーション:音を歪ませる効果 フランジャ:金属的なうねりを作り出す効果 コーラス:うねりを伴ったユニゾン効果 ワウ:強調する周波数帯域を連結的に変更する効果 シンフォニック:うねりの少ないユニゾン効果 トレモロ:音量を周期的に上下させる効果
【0003】図6はオーディオ信号に3相コーラスの音
響効果を付与する効果付与装置の概略構成例を表すブロ
ック図である。この図において、1はディジタルのオー
ディオ信号SIが入力される入力端子、2は入力される
オーディオ信号SIを所定時間遅延して出力する遅延用
RAMである。
【0004】遅延用RAM2からは、基準アドレスRA
に、図示せぬ変調信号発生装置のチャンネルch1〜c
h3で生成され、周期的にその値が変化する3つの変調
信号が付加されたアドレス(RA+ch1,RA+ch
2,RA+ch3)から、3つのオーディオ信号が読み
出される。これにより、3つのオーディオ信号がピッチ
変調される。ここで、図7(a)に3つの変調信号のア
ドレス−時間特性の一例を示す。図7(a)において、
曲線a〜cは、図示せぬ変調信号発生装置のそれぞれの
チャンネルch1〜ch3で生成された3つの変調信号
の特性であり、これら3つの変調信号は、それぞれ同一
の周波数で位相が120゜ずつずれた正弦波信号であっ
て、その振幅は、この例では、アドレス0からアドレス
255まで変化する。
【0005】また、図6において、3〜5はそれぞれ乗
算器であり、ピッチ変調された3つのオーディオ信号
と、図示せぬ変調信号発生装置のチャンネルch4〜c
h6で生成され、周期的にその値が変化する3つの変調
信号とを乗算する。これにより、3つのオーディオ信号
が振幅変調される。ここで、図7(b)に3つの変調信
号の乗算係数−時間特性の一例を示す。図7(b)にお
いて、曲線a〜cは、図示せぬ変調信号発生装置のそれ
ぞれのチャンネルch4〜ch6で生成された3つの変
調信号の特性であり、これら3つの変調信号は、それぞ
れ同一の周波数でかつチャンネルch1〜ch3で生成
される変調信号の周波数とも同一で位相が120゜ずつ
ずれた正弦波信号であって、その振幅は、この例では、
乗算係数0.6から乗算係数1まで変化する。
【0006】さらに、図6において、6は乗算器3の出
力信号と乗算器4の出力信号とを加算する加算器、7は
乗算器3の出力信号と乗算器5の出力信号とを加算する
加算器、8および9はそれぞれ加算器6および7の出力
信号に所定の乗算係数を乗算する乗算器、10および1
1はそれぞれオーディオ信号SIに所定の乗算係数を乗
算する乗算器、12は乗算器8の出力信号と乗算器10
の出力信号とを加算する加算器、13は乗算器9の出力
信号と乗算器11の出力信号とを加算する加算器であ
る。
【0007】これにより、加算器12および13から
は、3相コーラスの音響効果が付与されたLおよびRチ
ャンネルのオーディオ信号SLおよびSRがそれぞれ出力
される。なお、回路要素2〜9を経た、すなわち、音響
効果が付与されたオーディオ信号をウェット音といい、
回路要素10あるいは、11を経た、すなわち、音響効
果が付与されていないオーディオ信号をドライ音とい
う。
【0008】次に、図8にオーディオ信号にシンフォニ
ックの音響効果を付与する効果付与装置の概略構成例を
表すブロック図を示す。この図において、図6の各部に
対応する部分には同一の符号を付け、その説明を省略す
る。図8においては、遅延用RAM2からは、基準アド
レスRAに、図示せぬ変調信号発生装置のチャンネルc
h2,ch4,ch6で生成され、周期的にその値が変
化する3つの変調信号が付加されたアドレス(RA+c
h2,RA+ch4,RA+ch6)から、3つのオー
ディオ信号が読み出される。
【0009】このうち、チャンネルch2から出力され
る変調信号は、図9(c)に示すアドレス−時間特性を
有しており、チャンネルch4およびch6からそれぞ
れ出力される変調信号は、チャンネルch2で生成され
る変調信号と同一の波形で位相が120゜ずつずれた信
号である。また、チャンネルch2で生成される変調信
号は、図9(b)に示すチャンネルch1で生成される
変調信号と、周波数が図9(b)に示すチャンネルch
1で生成される変調信号の8倍の変調信号(図9(a)
参照)とが加算されて生成されている。
【0010】また、図8において、14〜16はそれぞ
れ乗算器であり、遅延用RAM2からそれぞれ読み出さ
れた3つのオーディオ信号に所定の乗算係数をそれぞれ
乗算する。これにより、加算器12および13からは、
シンフォニックの音響効果が付与されたLおよびRチャ
ンネルのオーディオ信号SLおよびSRがそれぞれ出力さ
れる。
【0011】なお、図6に示すオーディオ信号に3相コ
ーラスの音響効果を付与する効果付与装置および図8に
示すオーディオ信号にシンフォニックの音響効果を付与
する効果付与装置は、ともに概念図であり、効果付与装
置のハードウェアは、実際には、ディジタル・シグナル
・プロセッサ(DSP)によって構成し、図6の構成お
よび図8の構成は、それぞれ異なるマイクロプログラム
によって構成される。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上述した従
来の変調信号発生装置においては、図6に示す構成によ
りオーディオ信号SIにコーラスの音響効果を付与する
場合、図7に示すように、チャンネルch1〜ch6で
生成される変調信号は、周波数が全て同一であって、そ
の位相が120゜ずつずれているに過ぎない。また、図
8に示す構成によりオーディオ信号SIにシンフォニッ
クの音響効果を付与する場合、図9に示すように、チャ
ンネルch2,ch4,ch6で生成される変調信号の
周波数は、チャンネルch1で生成される変調信号の周
波数の整数倍(今の場合、8倍)である。以上説明した
変調信号の関係は、他の音響効果を付与する場合も同様
である。
【0013】それにもかかわらず、従来の変調信号発生
装置においては、チャンネルch1〜ch6でそれぞれ
独立に変調信号を生成している。したがって、回路規模
が大きくなってしまうという欠点があった。この発明
は、このような背景の下になされたもので、簡単な構成
で複数の変調信号を効率的に生成することができる変調
信号発生装置を提供することを目的とする。
【0014】
【課題を解決するための手段】この発明による変調信号
発生装置は、所定周期毎に位相データを発生する位相デ
ータ発生手段と、この位相データ発生手段から出力され
る位相データを逓倍する逓倍手段と、この逓倍手段で逓
倍された位相データに基づき変調信号を発生する変調信
号発生手段と、前記位相データ発生手段で位相データが
発生される1周期内に、少なくとも2以上の変調信号を
発生すべく、前記逓倍手段および前記変調信号発生手段
を制御する制御手段とを具備することを特徴としてい
る。
【0015】
【作用】上記構成によれば、位相データ発生手段が所定
周期毎に位相データを発生すると、制御手段が位相デー
タ発生手段で位相データが発生される1周期内に、少な
くとも2以上の変調信号を発生すべく、逓倍手段および
変調信号発生手段を制御するので、逓倍手段は、位相デ
ータ発生手段から出力される位相データを逓倍し、変調
信号発生手段は、逓倍手段で逓倍された位相データに基
づき、上記1周期内に少なくとも2以上の変調信号を発
生する。
【0016】
【実施例】以下、図面を参照して、この発明の一実施例
について説明する。図4はこの発明の一実施例による変
調信号発生装置を適用した効果付与装置の構成を表すブ
ロック図であり、この図において、17は効果付与装置
である。この実施例においては、効果付与装置17は、
電子楽器に内蔵され、音源回路から出力される複数の楽
音データにリバーブやコーラス等の各種音響効果を付与
するように構成されている。なお、電子楽器には、効果
付与装置17と音源回路の他、電子楽器内の各部を制御
するCPU(中央処理装置)18(図4参照)、鍵盤、
ROM、RAM、パネルスイッチ、ディスプレイ、サウ
ンドシステムおよび、CPU18が効果付与装置17そ
の他各部とのデータの交換等を行うためのCPUバス1
9(図4参照)などが設けられている。また、図4にお
いて、20は効果付与装置17に外付けされ、入力され
るオーディオ信号を所定時間遅延して出力する遅延用R
AMである。この遅延用RAM20は、図6および図8
に示す遅延用RAM2に相当する。
【0017】また、効果付与装置17において、21は
複数の音響効果の種類に対応する複数のエフェクトプロ
グラムが記憶されたエフェクトプログラムメモリ、22
はこの発明の一実施例による変調信号発生装置であり、
一般には、低周波の変調信号を発生するため、低周波発
振器(LFO)と呼ばれているので、これ以降は、LF
Oと呼ぶことにする。23はLFOデータレジスタであ
り、LFO22の制御に関するLFOデータがCPU1
8からCPUバス19を介して転送され、記憶される。
なお、LFOデータは、変調信号の周波数を指定するた
めの周波数データDf、ゲート信号Sc、シフトデータD
sf、位相差データDp、変調信号の波形を指定するため
の波形選択データDws、変調信号のデプス(振幅)を指
定するためのデプスデータDd等から構成されており、
これらのデータは演奏者によって任意に設定できる。こ
れらのデータの詳細については後述する。
【0018】24は演算部であり、上述した電子楽器の
サウンドシステム内に設けられたDAコンバータの1サ
ンプリング時間(以下、1DACサイクルという)の間
に、電子楽器の音源回路から出力され、データ管理部2
5を経て供給される1つの楽音データに対して、CPU
18から出力され、CPUバス19と係数レジスタ26
とを介して供給される係数データおよび、LFO22か
ら出力される変調信号に基づいて、エフェクトプログラ
ムメモリ21から供給される5種類の音響効果付与のた
めのエフェクトプログラムを時分割で実行する。ここ
で、これ以降、これら5種類の音響効果をEF0〜EF
4と呼ぶことにする。なお、係数データは、各音響効果
のエフェクトバランスや、リバーブ等の音響効果におけ
るフィルタの係数などから構成されている。ここで、エ
フェクトバランスとは、ウエット音とドライ音とを加算
する際の割合を意味しており、具体的には、図6および
図8に示す乗算器8〜11の乗算係数である。
【0019】また、データ管理部25は、電子楽器の音
源回路から出力された楽音データの入力タイミングや、
演算部24において音響効果が付与された楽音データの
サウンドシステムへの出力タイミングなどを管理する。
27はアドレスレジスタであり、遅延用RAM20のア
ドレスに対応したアドレスデータがCPU18からCP
Uバス19を介して転送され、記憶される。このアドレ
スデータは、図6および図8に示す遅延用RAM2の基
準アドレスRAに相当する。28はアドレス管理部であ
り、アドレスレジスタ27に記憶されたアドレスデータ
およびLFO22から出力される変調信号に基づいて、
遅延用RAM20に書き込みあるいは、読み出しされる
楽音データの書き込むべきあるいは、読み出すべきアド
レスを管理する。
【0020】ここで、図5(a)に効果付与装置17の
動作タイミングの一例を示す。この実施例においては、
1DACサイクルは、0〜255ステップ(1ステップ
はエフェクトプログラムの1つの制御コードの演算時
間)で構成されている。上述したように、演算部24
は、5種類の音響効果EF0〜EF4を1DACサイク
ルの間に実行する。なお、5種類の音響効果EF0〜E
F4のプログラムサイズは固定されており、音響効果E
F0からEF4まで順に、56ステップ、56ステッ
プ、24ステップ、24ステップおよび96ステップで
ある。また、音響効果E0〜EF4として、どのような
音響効果を選択するかは、図示しないパネルスイッチに
よって演奏者が任意に選択できる。
【0021】そして、図5(a)に示すように、1DA
Cサイクルのうち、0ステップ〜55ステップまでに音
響効果EF0の処理、56ステップ〜111ステップま
でに音響効果EF1の処理、112ステップ〜135ス
テップまでに音響効果EF2の処理、136ステップ〜
159ステップまでに音響効果EF3の処理、160ス
テップ〜255ステップまでに音響効果EF4の処理が
実行される。
【0022】次に、図1はこの発明の一実施例によるL
FO22の構成を表すブロック図であり、図示せぬクロ
ック発生器から発生されるクロックφ1(図5(b)参
照)およびクロックφ2(図5(c)参照)に同期して
動作する。この図において、29は図4に示すLFOデ
ータレジスタ23から読み出された周波数データDf
入力される入力端子であり、図5(d)に示すように、
1つの音響効果EFの処理中においては、同一の周波数
データDfが入力される。なお、周波数データDfは、変
調信号の周波数を指定するためのものであって、後述す
るのこぎり波状の位相データの傾きに相当するデータで
ある。また、音響効果EF4においては、変調型の音響
効果ではなく、残響型の音響効果が付与されるので、周
波数データDfは必要ないため、入力されない。
【0023】30は第1の入力端に周波数データDf
入力されるNビット(Nは有限の所定数)の加算器、3
1は図示せぬ電子楽器の鍵盤のいずれかのキーが押鍵さ
れている間などにCPUバス19を介して供給されるゲ
ート信号Scが入力される入力端子、32は加算器30
の出力データをゲート信号Scが供給されている間通過
させるゲート、33は遅延回路であり、ゲート32の出
力データを、図示せぬクロック発生器から発生され、入
力端子34から入力されるクロックφ1(図5(b)参
照)の4個分だけの時間、すなわち、1DACサイクル
だけ遅延して、次の1DACサイクルの該当する音響効
果EFにおいて用いるために出力する。この遅延回路3
3の出力データDfDは、後述するシフト回路35に入力
されるとともに、加算器30の第2の入力端に入力され
る。そして、加算器30は、Nビットで表現可能な値の
最大値MAXまで加算すると、オーバーフローし、Nビ
ットよりも上位ビットは無視してNビット以下のデータ
を出力する。これら加算器30、ゲート32および遅延
回路33は、周波数データDfを累算することによって
位相データDfDを発生する累算器として動作する。
【0024】以上説明した構成によれば、加算器30か
ら出力されたデータは、1DACサイクル後に周波数デ
ータDfと加算され、以後、1DACサイクル毎に加算
器30から出力されたデータは、1DACサイクル遅延
された後に周波数データDfと加算される。これによ
り、遅延回路33は、図2に示されるような、周波数デ
ータDfによってその傾きが決定される位相データDfD
を出力する。この場合、図5(d)に示すように、1D
ACサイクルの各音響効果EF0〜EF4の処理におい
ては、それぞれ同一の周波数データDf1〜Df4が入力端
子29から入力され、また、図5(b)に示すような各
音響効果EF0〜EF4の処理の最初に立つクロックφ
1に同期して遅延回路33が動作するので、遅延回路3
3は、1DACサイクルの1つの音響効果EFにおいて
は、同一の位相データDfDを出力する。 また、ゲート
32は、ゲート信号Scが供給されていない間、ゲート
を閉じて「0」を出力する。これにより、遅延回路33
は、たとえば、いずれの鍵も押鍵されていない状態でい
ずれかの鍵が押鍵されたタイミングに同期して、図2に
示すような位相データDfDの出力を開始する。
【0025】また、35は遅延回路33の出力データD
fDを入力端子36から入力されるシフトデータDsfに応
じて上位ビット方向に所定数シフトするシフト回路であ
り、シフトした結果、Nビットよりも上位のビットは無
視されてNビット以下のデータが出力される。これによ
り、遅延回路33の出力データDfDは、1ビットシフト
されると2倍の周波数に、2ビットシフトされると4倍
の周波数に、3ビットシフトされると8倍の周波数にそ
れぞれ周波数変換されたデータD’fDとなる。
【0026】37は第1の入力端に入力端子38から入
力される位相差データDpが入力され、第2の入力端に
シフト回路35の出力データD’fDが入力されるNビッ
トの加算器である。加算器37は、加算器30と同様に
最大値MAXまで加算すると、オーバーフローし、Nビ
ット以下のデータを出力する。位相差データDpとし
て、図2に示す最大値MAXの何分の1かの値が与えら
れることにより、加算器37からは、元の位相データ
D’fDから所定の位相だけシフトした位相データD’’
fDが出力される。
【0027】たとえば、位相差データDpとしてMAX
/2が入力された場合には、加算器37からは、元の位
相データD’fDに対して180゜位相が進んだ位相デー
タD’’fDが出力され、位相差データDpとしてMAX
/3が入力された場合には、加算器37からは、元の位
相データD’fDに対して120゜位相が進んだ位相デー
タD’’fDが出力され、位相差データDpとしてMAX
/4が入力された場合には、加算器37からは、元の位
相データD’fDに対して90゜位相が進んだ位相データ
D’’fDが出力される。つまり、加算器37および位相
差データDpにより、図7(a)および(b)に示す同
一の周波数で位相が120゜ずつずれた正弦波信号など
を生成することができる。
【0028】また、図1において、39はイクスクルー
シブオアゲートであり、加算器37の出力データD’’
fDが図3(a)に示すデータであった場合、データ”
1”により反転して図3(b)に示す反転された波形デ
ータを出力する。40および41はそれぞれ三角波およ
びサイン波の波形データが記憶されたメモリであり、加
算器37の出力データD’’fDをアドレスとして入力
し、図3(c)および(d)に示す三角波およびサイン
波の波形データをそれぞれ出力する。
【0029】さらに、42はセレクタであり、入力端子
43から入力される波形選択データDsにより選択端S
A〜SDからそれぞれ入力される4種類の波形データ
(図3(a)〜(d)参照)を選択して出力する。44
はセレクタ42の出力データと、入力端子45から入力
されるデプスデータDdとを乗算する乗算器であり、デ
プスデータDdにより変調の深さが設定される。
【0030】46は入力データを図示せぬクロック発生
器から発生される図5(c)に示すクロックφ2の1ク
ロック分だけ遅延する遅延回路、47は遅延回路46の
出力データ、すなわち、1つ前のチャンネルchにおい
て処理されたデータを入力端子48から出力される制御
データにより通過させるゲート、49は第1の入力端か
ら入力される乗算器44の出力データと、第2の入力端
から入力されるゲート47の出力データとを加算する加
算器であり、遅延回路46、ゲート47および加算器4
9により、たとえば、図9(c)に示す変調信号を生成
することができる。
【0031】50は変調信号が出力される出力端子であ
り、この変調信号が図4に示すアドレス管理部28へア
ドレス変調データとして供給されたり、あるいは、図4
に示す演算部24へ振幅変調データとして供給される。
この場合、図7からわかるように、アドレス変調データ
としては、たとえば、0から255まで変化する必要が
あり、いっぽう、振幅変調データとしては、たとえば、
1から0.6まで変化する必要があるので、変調信号
を、アドレス変調データとして使用する場合は、変調信
号をそのままアドレス管理部28へ入力できるが、振幅
変調データとして用いる場合は、変調信号に所定の小数
を乗算した後に所定の小数を加算する等の演算を施して
演算部24へ入力するか、あるいは、演算部24におい
て変調信号に所定の演算を施して用いる。
【0032】なお、上述した周波数データDf以外のゲ
ート信号Sc、シフトデータDsf、位相差データDp、波
形選択データDws、デプスデータDd等は、図5(e)
に示す各チャンネルchの動作タイミングで入力され、
シフト回路35および回路要素37,39〜42,4
4,46,47,49は、クロックφ2に同期して動作
し、各チャンネルch毎に独立の変調信号を生成するこ
とができる。
【0033】ところで、たとえば、図4に示す効果付与
装置17の1つの音響効果EFによって図6に示す3相
コーラスの音響効果を付与する構成を実現する場合に
は、上述したように、チャンネルch1〜ch6から図
7に示す6種類の変調信号を発生しなければならない
が、上述した構成によれば、以下に示すように、これら
6種類の変調信号を時分割で効率的に発生することがで
きる。
【0034】音響効果EF0として3相コーラスが選択
された場合を例にとると、遅延回路33は、0ステップ
〜55ステップの間、同一の位相データDfD1を出力す
る。まず、図7(a)の曲線aに示す変調信号を生成す
るために、チャンネルch1において、波形選択データ
wsとしてサイン波の波形データを選択するためのデー
タを供給し、位相データDfD1に基づきサイン波の波形
データを読み出す。
【0035】次に、図7(a)の曲線bに示す変調信号
を生成するために、チャンネルch2において、波形選
択データDwsとしてサイン波の波形データを選択するた
めのデータを供給するとともに、位相差データDpとし
てMAX/3を供給し、位相データDfD1にMAX/3
を加算することによって得られるデータに基づきサイン
波の波形データを読み出す。
【0036】その次に、図7(a)の曲線cに示す変調
信号を生成するために、チャンネルch3において、波
形選択データDwsとしてサイン波の波形データを選択す
るためのデータを供給するとともに、位相差データDp
として(2/3)・MAXを供給し、位相データDfD1
に(2/3)・MAXを加算することによって得られる
データに基づきサイン波の波形データを読み出す。ま
た、図7(b)の曲線a〜cに示す変調信号をチャンネ
ルch4〜ch6で生成するために、それぞれ上述した
チャンネルch1〜ch3の場合と同様の処理を施した
後、変調信号に所定の小数を乗算した後に所定の小数を
加算する等の演算を施して演算部24へ入力するか、あ
るいは、演算部24において変調信号に所定の演算を施
して用いる。
【0037】また、図4に示す効果付与装置17の1つ
の音響効果EFによって図8に示すシンフォニックの音
響効果を付与する構成を実現する場合には、上述したよ
うに、チャンネルch2、ch4およびch6から3種
類の変調信号を発生しなければならないが、上述した構
成によれば、以下に示すように、これら3種類の変調信
号を時分割で効率的に発生することができる。
【0038】音響効果EF1としてシンフォニックが選
択された場合を例にとると、遅延回路33は、56ステ
ップ〜111ステップの間、同一の位相データDfD2
出力する。まず、図9(b)に示す変調信号を生成する
ために、チャンネルch7において、波形選択データD
wsとしてサイン波の波形データを選択するためのデータ
を供給し、位相データDfD2に基づきサイン波の波形デ
ータを読み出す。
【0039】次に、図9(c)に示す変調信号を生成す
るために、チャンネルch8において、波形選択データ
wsとしてサイン波の波形データを選択するためのデー
タを供給するとともに、シフトデータDsfとして位相デ
ータDfD2を3ビットシフトするためのデータを供給
し、位相データDfD2を3ビットシフトすることによっ
て得られるデータに基づきサイン波の波形データを読み
出して、図9(a)に示す変調信号を生成する。また、
入力端子48から遅延回路46の出力データを通過させ
るための制御データを供給し、図9(a)に示す変調信
号と、チャンネルch7で生成された図9(b)に示す
変調信号とが加算器49によって加算され、図9(c)
に示す変調信号がチャンネルch8で生成されることに
なる。
【0040】また、図9(c)に示す変調信号と120
゜位相がずれた変調信号を生成するためには、まず、図
9(b)に示す変調信号と位相が120゜ずれた変調信
号を生成するために、チャンネルch9において、波形
選択データDwsとしてサイン波の波形データを選択する
ためのデータを供給するとともに、位相差データDp
してMAX/3を供給し、位相データDfD2にMAX/
3を加算することによって得られるデータに基づきサイ
ン波の波形データを読み出す。
【0041】次に、図9(c)に示す変調信号と120
゜位相がずれた変調信号を生成するために、チャンネル
ch10において、波形選択データDwsとしてサイン波
の波形データを選択するためのデータを供給するととも
に、シフトデータDsfとして位相データDfD2を3ビッ
トシフトするためのデータを供給し、位相データDfD2
を3ビットシフトすることによって得られるデータに基
づきサイン波の波形データを読み出して、図9(a)に
示す変調信号を生成する。
【0042】また、入力端子48から遅延回路46の出
力データを通過させるための制御データを供給し、図9
(a)に示す変調信号と、チャンネルch9で生成され
た図9(b)に示す変調信号と120゜位相がずれた変
調信号とが加算器49によって加算され、図9(c)に
示す変調信号と120゜位相がずれた変調信号がチャン
ネルch10で生成されることになる。なお、チャンネ
ルch12において、チャンネルch10において生成
された変調信号と位相が120゜ずれた変調信号を生成
する場合は、上述したチャンネルch9およびch10
の処理と、位相差データDpが(2/3)・MAXであ
る以外は同様であるので、その説明を省略する。
【0043】以上説明したように、上述した一実施例に
よれば、1つの音響効果EFについて、1つの変調信号
に異なるパラメータを供給することにより、複数の変調
信号を時分割で効率的に発生することができる。したが
って、変調信号発生装置の回路規模を従来に比べて極め
て小さくすることができる。なお、上述した一実施例に
おいては、変調信号を周波数変換するためにシフト回路
35を設けたので、基本周波数の2倍、4倍、8倍、・
・・の周波数の変調信号しか生成できないが、シフト回
路35に代えて、乗算器を設けることにより、基本周波
数の実数倍の周波数を有する変調信号も生成することが
できる。
【0044】
【発明の効果】以上説明したように、この発明によれ
ば、簡単な構成で複数の変調信号を効率的に生成するこ
とができるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の一実施例によるLFO22の構成
を表すブロック図である。
【図2】 位相データDfDの一例を示す図である。
【図3】 セレクタ42の選択端SA〜SDからそれぞ
れ入力される4種類の波形データの一例を示す図であ
る。
【図4】 この発明の一実施例によるLFO22を適用
した効果付与装置17の構成を表すブロック図である。
【図5】 効果付与装置17の動作タイミングの一例を
示す図である。
【図6】 オーディオ信号SIに3相コーラスの音響効
果を付与する効果付与装置の概略構成例を表すブロック
図である。
【図7】 図6に示す効果付与装置で用いられる変調信
号の波形の一例を示す図である。
【図8】 オーディオ信号SIにシンフォニックの音響
効果を付与する効果付与装置の概略構成例を表すブロッ
ク図である。
【図9】 図8に示す効果付与装置で用いられる変調信
号の波形の一例を示す図である。
【符号の説明】
17……効果付与装置、18……CPU、19……CP
Uバス、20……遅延用RAM、21……エフェクトプ
ログラムメモリ、22……LFO、23……LFOデー
タレジスタ、24……演算部、25……データ管理部、
26……係数レジスタ、27……アドレスレジスタ、2
8……アドレス管理部、30,37,49……加算器、
32,47……ゲート、33,46……遅延回路、35
……シフト回路、39……イクスクルーシブオアゲー
ト、40,41……メモリ、42……セレクタ、44…
…乗算器。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 所定周期毎に位相データを発生する位相
    データ発生手段と、 この位相データ発生手段から出力される位相データを逓
    倍する逓倍手段と、 この逓倍手段で逓倍された位相データに基づき変調信号
    を発生する変調信号発生手段と、 前記位相データ発生手段で位相データが発生される1周
    期内に、少なくとも2以上の変調信号を発生すべく、前
    記逓倍手段および前記変調信号発生手段を制御する制御
    手段とを具備することを特徴とする変調信号発生装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS51107819A (ja) * 1975-03-19 1976-09-24 Roland Corp

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