JPH06147531A - 空気調和装置の室内ユニット - Google Patents

空気調和装置の室内ユニット

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Publication number
JPH06147531A
JPH06147531A JP4300071A JP30007192A JPH06147531A JP H06147531 A JPH06147531 A JP H06147531A JP 4300071 A JP4300071 A JP 4300071A JP 30007192 A JP30007192 A JP 30007192A JP H06147531 A JPH06147531 A JP H06147531A
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JP
Japan
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unit
fan
casing
flow fan
cross
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Pending
Application number
JP4300071A
Other languages
English (en)
Inventor
Koichi Goto
功一 後藤
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Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
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Publication date
Application filed by Toshiba Corp filed Critical Toshiba Corp
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Publication of JPH06147531A publication Critical patent/JPH06147531A/ja
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  • Air Filters, Heat-Exchange Apparatuses, And Housings Of Air-Conditioning Units (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】この発明は、簡単な構造で、冷暖房能力を低下
させることなく、室内の温度むらを減少させる室内ユニ
ットを提供することを特徴とする。 【構成】横流ファン8の周囲にケ−シング4を設け、横
流ファン8を挟む径方向両側のうち一方のケ−シング部
分に吸込口5を設け、他方に吹出口5を設けたユニット
2を設け、同じくこのユニットとは反対に一方のケ−シ
ング部分に吹出口21を設け、他方吸込口22を設けて
なるユニット3を設け、ファンモ−タ32を内蔵した電
装ユニット30を設け、これらユニット2,3および電
装ユニット30を横流ファンの軸方向に連結し、かつ各
ユニットの横流ファンと電装ユニットのファンモ−タの
出力軸とを連結した。こうした構造が簡単になる、スペ
−ス的な制約が少ない、ユニット毎の横流ファンにて、
各ユニットの各吹出口から、異なる方向へ吹出風を吹き
出すようにして、室内の温度むらを少なくした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、室内に据付けられ熱
交換した空気を室内へ吹き出す空気調和装置の室内ユニ
ットに関する。
【0002】
【従来の技術】空気調和装置の室内ユニットの多くは、
吹出口が1箇所で、この吹出口から熱交換された空気、
すなわち冷風、温風を室内へ吹き出している。ところ
が、吹出口が1箇所では風を送る領域には限りがある。
【0003】このため、冷房あるいは暖房しようとする
室内は温度むらが生じやすく、快適性があまり良くな
い。特に、室内の鉛直方向上下における温度むらは大き
く、室内全体の冷暖房には優れているとはいえなかっ
た。
【0004】そこで、近時、図7(a)に示されるよう
にケ−シングaの前面上下部に2個の吹出口b,cを設
け、ケ−シングa内の上下に2個の横流ファンd,dを
設けて、室内側熱交換器eを通過した熱交換後の空気を
各吹出口b,cから室内へ吹き出すようにしたものが提
案されている。
【0005】詳しくは、図7(a)に示される室内ユニ
ットの各横流ファンd,dは図示しないファン毎に据付
けてあるファンモ−タの駆動によって一方は正回転さ
れ、他方は逆回転されるようにしてある。またこれら横
流ファンd,dの周囲には、ケ−シングaの前面中段に
設けた吸込口iと各吹出口b,cとの相互を連通する風
路fが形成してあり、上段の横流ファンdによって室内
側熱交換器eを通過した熱交換後の空気を上側の吹出口
bから室内の上方側へ吹き出し、下段の横流ファンdに
よって室内側熱交換器eを通過した熱交換後の空気を下
側の吹出口cから室内の下方側へ吹き出していた。
【0006】またこの種の室内ユニットには、図7
(b)に示されるように、図7(a)の如く構成された
室内ユニットを横流ファンd,dの軸が鉛直になるよう
に縦置きに据付けて、左側に配置された横流ファン(図
示しない)によって、前面の吸込口jから吸込んだ熱交
換後の空気を左側の吹出口gから室内の左側方向へ吹き
出し、右側に配置された横流ファン(図示しない)によ
って、同じく熱交換後の空気を右側の吹出口hから室内
の右側方向へ吹き出しようにしたものもある。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】こうした空気調和装置
によると、熱交換した空気は複数個の吹出口から異なる
方向へ吹き出されるので、室内の温度むらは少なくなる
ものの、1個のケ−シングa内に2つの横流ファンd,
dならびに2個のファンモ−タの全てを設けるので、室
内ユニットの構造が複雑になる問題がある。
【0008】しかも、この室内ユニットは、1個の横流
ファンを設けた室内ユニットと比べると、大きな径の1
個の横流ファンを用いたときよりも送風量は少なくなる
上、スペ−スの制約から室内側熱交換器eを大きくでき
ない、同じく風路の形状が適切に設定にできないという
不都合があるので、冷暖房能力が減少するという問題が
ある。
【0009】この発明は、このような事情に着目してな
されたもので、その目的とするところは、簡単な構造
で、冷暖房能力を低下させることなく、室内の温度むら
を減少させることができる空気調和装置の室内ユニット
を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に請求項1に記載の室内ユニットは、横流ファンの周囲
にケ−シングを設け、このケ−シングの前記横流ファン
を挟む径方向両側のうちの一方に吸込口を設け、他方に
吹出口を設けて構成される第1のユニットを設け、同じ
くこの第1のユニットとは反対に一方に吹出口を設け、
他方に吸込口を設けて構成される第2のユニットを設
け、さらにファンモ−タを内蔵して構成される電装ユニ
ットを設け、これら各第1のユニット、第2のユニット
および電装ユニットの相互を前記横流ファンの軸方向に
沿って連結し、かつ各第1のユニット、第2のユニット
の横流ファンと前記電装ユニットのファンモ−タの出力
軸とを連結したことにある。
【0011】請求項2に記載の室内ユニットは、温度む
らを効果的に減少させるべく、横に長い吹出分布となる
よう、請求項1に記載した相互を連結した第1のユニッ
ト、第2のユニットおよび電装ユニットを、横流ファン
の軸が水平となるように室内に据付けたことにある。
【0012】請求項3に記載の室内ユニットは、温度む
らを効果的に減少させるべく、縦に長い吹出分布となる
よう、請求項1に記載した相互を連結した第1のユニッ
ト、第2のユニットおよび電装ユニットを、横流ファン
の軸が略鉛直となるように室内に据付けたことにある。
【0013】請求項4に記載の室内ユニットは、さらに
第1のユニットと第2のユニットとが全く共通な構造で
すむように、第1のユニットおよび第2のユニットを、
横流ファンの周囲に、同横流ファンの周方向の異なる第
1位置および第2位置間に回動自在なファンケ−シング
および舌部を設け、このファンケ−シングおよび舌部の
第1位置および第2位置の位置選択にしたがい、前記横
流ファンの吸込側と吹出側とを設定する構造としたこと
にある。
【0014】
【作用】請求項1に記載の室内ユニットは、ファンモ−
タを駆動すると、ユニット毎に横流ファンがそれぞれ回
転する。すると、第1のユニットと第2のユニットの各
吹出口、すなわち複数の吹出口から、異なる方向へ吹出
風が吹き出される。これにより、室内の各部へ吹出風が
届くので、室内の温度むらは是正されるようになる。
【0015】しかも、ユニット毎に1個の横流ファンな
ので、各ユニットの構造、すなわち室内ユニットの構造
は、1個のケ−シング内に複数の横流ファンを設ける構
造に比べ、簡単ですむ。
【0016】加えて、ユニット毎に1個の横流ファンで
あると、それぞれのユニットにおいて充分に外径が大き
なファンを用いることが可能となる上、スペ−スの制約
も少ないので、室内側熱交換器の大きさ、風路の形状を
適切に設定することが可能となり、冷暖房能力の低下が
防がれる。請求項2に記載の室内ユニットによると、複
数の吹出口から吹出風が、横に長い吹出分布で、室内の
上下方向へ吹き出される。これにより、室内の温度むら
は効果的に減少され、室内全体は有効に空調される。請
求項3に記載の室内ユニットによると、複数の吹出口か
ら吹出風が、縦に長い吹出分布で、室内の左右方向へ吹
き出される。これにより、室内の温度むらは効果的に減
少され、室内全体は効果的に空調される。
【0017】請求項4に記載の室内ユニットによると、
回動操作からファンケ−シングおよび舌部を、第1位置
にセットすると、横流ファンを挟む両側のうちの一方に
は吸込側が形成され、他方には吹出側が形成され、第1
のユニットを構成していく。
【0018】またファンケ−シングおよび舌部を、第2
位置にセットすると、今度は逆に横流ファンを挟む両側
のうちの一方には吹出側が形成され、他方には吸込側が
形成され、第2のユニットを構成していく。すなわち、
全く同じユニット構造で、第1のユニット、第2のユニ
ットを構成することが可能となる。
【0019】こうしたファンケ−シングおよび舌部の移
動による風の向きの可変により、例えば両方上吹出し、
両方下吹出し、片方ずつの3種類といった如く、吹出形
態を好みに応じて可変できるようになる。しかも、部品
の共通化により、製造コストは安価ですむようになる。
【0020】
【実施例】以下、この発明を図1ないし図3に示す第1
の実施例にもとづいて説明する。
【0021】図1はこの発明を適用した空気調和装置を
示し、1は室内Aの壁面上段に水平方向に沿って据付け
られた室内ユニット、40は室外に据付けられる室外ユ
ニットである。
【0022】室内ユニット1は、真下吹出ユニット2
(第1のユニットに相当)、上方吹出ユニット3(第2
のユニットに相当)および電装ユニット30を各1個づ
つ組み合わせて構成される。すなわち、真下吹出ユニッ
ト2は、図2(a)の断面図で示されるような構造とな
っている。
【0023】真下吹出ユニット2について説明すれば、
4は箱形状をなしたケ−シングで、右側端が開口してあ
る。このケ−シング4の前面側には、前面上部からコ−
ナ−を経て上部に渡る部分に、吸込口5が設けられてい
る。なお、6は吸込口5に設けた吸込グリルを示す。ま
たケ−シング4の下部前側には吹出口7が設けられてい
る。
【0024】ケ−シング4の内部の中段には、横流ファ
ン8が左右方向に延びて配設されている。横流ファン8
には、例えば図中の矢印方向(反時計方向)への回転
で、横流ファン8の上方から下方へ送風する構造のもの
が用いられている。この横流ファン8の上部側から上方
の吸込口5には、吸込路9が設けられている。また横流
ファン8の下部側から下方の吹出口7には、真下吹出し
に適した形状の吹出路10が設けられている。これら吸
込路9,吹出路10により、横流ファン8を挟む位置の
一方に在る吸込口5から室内上方の空気を吸込み、同じ
く他方に在る吹出口7からケ−シング4の真下方向へ吹
き出す風路11を構成している。なお、12は風路11
を構成するケ−シング部分、13は横流ファン8のノ−
ズを構成する舌部である。
【0025】そして、吸込口5の内側の吸込路部分には
室内側熱交換器14が設けられ、室内側熱交換器14で
熱交換した室内空気を室内へ吹き出せるようにしてい
る。なお、15は室内側熱交換器14の下部に配設され
たドレンパンを示す。また上方吹出ユニット3は、図2
(b)の断面図で示されるような構造となっている。こ
の上方吹出ユニット3は、風路系以外は上記真下吹出ユ
ニット2と同じ構成となっている。
【0026】そこで、真下吹出ユニット2と同じ部分に
ついては真下吹出ユニット2の番号の語尾に「a」を付
して説明を省略し、異なる風路系について説明すること
にする。
【0027】すなわち、ケ−シング4aは左側端が開口
した箱形状をなしている。このケ−シング4aの前面側
には、例えば上記真下吹出ユニット2の吸込口と同じ開
口形状で、吹出口21が設けられている。またケ−シン
グ4aの下部前側には、例えば上記吹出口と同じ開口形
状で吸込口22が設けられている。つまり、吹出口2
1,吸込口22は、上記真下吹出ユニット2の各吸込,
吹出位置とは反対の位置に設けられる。なお、横流ファ
ン8aは、上記した横流ファン8aと羽根の傾き方向、
回転方向は共に同じである。
【0028】そして、この横流ファン8aの下部側から
下方の吸込口22には、吸込路23が設けられている。
横流ファン8aの上部側から上方の吹出口21には、斜
め上方向の吹出しに適した形状の吹出路24が設けられ
ている。これら吸込路23、吹出路24により、上記真
下吹出ユニット2のときとは反対となる、横流ファン8
を挟む位置のうち他方となる吸込口22から真下の空気
を吸込み、一方となる吹出口21からケ−シング4aの
斜め上方へ吹き出す風路25を構成している。
【0029】他方、電装ユニット30は、図3に示され
るように上記ケ−シング4,4aの幅寸法を短くしたよ
うな偏平箱状な外形を呈したケ−シング31を有してい
る。このケ−シング31内には、1個の両軸形のファン
モ−タ32および空気調和装置を運転制御するのに必要
な電装品(図示しない)が内蔵されている。
【0030】ファンモ−タ32は、上記真下吹出ユニッ
ト2、上方吹出ユニット3の横流ファン8,8aの軸と
同軸をなすように配設されている。このファンモ−タ3
2の出力軸32aの各端部は、各ユニット2,3との仕
切壁となるケ−シング31の左右壁31aから外部へ突
出している。
【0031】このように構成された各ユニットのケ−シ
ング4,4a,31は、横流ファン8,8aが軸に沿っ
て同軸に配列されるよう、前面を揃えて、例えば真下吹
出ユニット2、電装ユニット30、上方吹出ユニット3
の順で、直列に連結されている。またファンモ−タ32
の出力軸32aの各端部は、図示しない継手構造を介し
て、各隣合う横流ファン8の軸部に接続され、各横流フ
ァン8,8aを図中の矢印方向へ回転させるようにして
いる。この1個のファンモ−タ32に対する2個の横流
ファン8,8aの接続により、細長の室内ファン27を
構成している。
【0032】そして、各ユニット2,30,3をモジュ
−ルとした組合わせによって、1つの駆動源で上方向の
吹出し、下方向の吹出しの双方が行える多吹出方向性を
もつ室内ユニット1を構成している。こうした組立体の
背面を据付面として室内ユニット全体を、横流ファン
8,8aの軸が水平になるようにして、室内Aの壁面上
段に据付けてある。なお、室内ユニット1の各室内側熱
交換器14,14aは冷媒管26,26(図1にのみ図
示)で接続してある。そして、この室内ユニット1が室
外ユニット40に接続される。
【0033】すなわち、室外ユニット40内には、圧縮
機41に四方弁42を介して室外側熱交換器43、膨張
弁44を順に接続してなる回路が設けられている。そし
て、この回路が、室内ユニット1と室外ユニット40と
の間を渡る渡り配管45,45を介して、室内ユニット
1の室内側熱交換器14,14aに接続され、冷暖房運
転が可能なヒ−トポンプ式の冷凍サイクルを構成してい
る。なお、43aは室外側熱交換器43に設けた室外フ
ァンである。つぎに、このように構成された空気調和装
置の作用について説明する。例えば暖房をするときは、
図示しない操作パネルの暖房ボタンをオンする。
【0034】すると、四方弁42が暖房側に切替わり、
圧縮機41が運転する。これにより、圧縮機41から吐
出した圧縮冷媒は、各室内側熱交換器14,14a、膨
張弁44、室外側熱交換器43を循環していき、暖房サ
イクルを構成していく。
【0035】一方、上記暖房操作に伴い、ファンモ−タ
32が励磁され、両端部32aに回転を出力していく。
これにより、横流ファン8,8aは、いずれも同方向、
例えば反時計方向へ回転される。
【0036】すると、真下吹出ユニット2では、室内A
の上方の空気が吸込口5から吸込まれ、風路11に取り
込まれる。この空気は、室内側熱交換器14を通過する
ときに、同室内側熱交換器14と熱交換して温風とな
り、その後、この温風が吹出口7から室内ユニット1の
真下方向へ吹出される。
【0037】また上方吹出ユニット3では、室内Aの下
方の空気が吸込口22から吸込まれ、風路25に取り込
まれる。そして、真下吹出ユニット2のときと同様、こ
の空気も室内側熱交換器14aを通過するときに、同室
内側熱交換器14aと熱交換して温風となり、その後、
この温風が吹出口21から真下吹出ユニット2とは反対
の方向となる室内ユニット1の上方へ吹出される。これ
により、吹出風は横に長い吹出分布で、室内Aの上方
向、下方向へ吹出され、室内Aの各部へ温風が届くよう
になる。したがって、室内Aの温度むらを是正すること
ができる。
【0038】しかも、この室内ユニット1によると、温
風の真下吹出しは、従来の空気調和装置の吹出しが斜め
下向きであるのに対し、真下吹出しに最も適した吹出形
態の設定なので、より真下方向となり、暖房時の温風の
床到達量を多くなる利点がある。
【0039】また室内ユニット1は、モジュ−ルとなる
各ユニット2,3毎に1個の横流ファン8,8aを設け
る構造なので、ユニット自在は従来の1個のケ−シング
内に複数の横流ファンを設ける構造に比べ、簡単であ
る。そのうえ、ファンモ−タ32が1個ですむために、
電装ユニット30も小型になるという利点もある。
【0040】また各ユニット2,3毎に1個の横流ファ
ン8,8aを設ける構造なので、スペ−ス的な制約が小
さく、各ユニット2,3において充分に外径が大きな横
流ファンを用いることが可能となり、従来の1個のケ−
シングに2個の横流ファンを設けた構造に比べ、送風量
を大きくすることができる(同じユニット大きさの場
合、小径な2個の横流ファンを用いるときより、外径が
大きな1個の横流ファンの方が送風量が大きいことによ
る)。しかも、室内側熱交換器14,14aの大きさも
大きくできる上、風路11,25も空気流に合った適切
な形状に設定できるから、暖房(冷房)能力の低下はな
い。
【0041】そのうえ、横流ファン8a,8aの軸が水
平となるよう、室内ユニット1を壁面に据付けて、温風
を左右2か所の吹出口7,21から横に長い吹出分布
で、室内Aの上下方向へ吹き出したことにより、室内A
の温度むらを効果的に少なくすることができ、室内全体
を有効に暖房することができる。
【0042】加えて、一実施例のように電装ユニット4
0の両側に同電装ユニット40を挟むように真下吹出ユ
ニット2と上方吹出ユニット3を設ける構造は、電装ユ
ニット40の設置で得られるユニット間の離間距離によ
り、右側の上方吹出ユニット3の吹出口21から吹出さ
れた温風(冷風)が、即、左側の真下吹出ユニット2の
吸込口5から吸込まれる、あるいは真下吹出ユニット2
の吹出口7から吹出された温風(冷風)が、即、上方吹
出ユニット3の吸込口22から吸込まれるといったショ
−トサ−キットが発生しないですむといった効果をもた
らす。
【0043】なお、一実施例では真下吹出ユニット2、
上方吹出ユニット3とを1個づつ組合わせた室内ユニッ
ト1を挙げたが、これに限らず、組合わす真下吹出ユニ
ット2、上方吹出ユニット3の数量を増加してもよい。
この一例が図4に第2の実施例として示されている。
【0044】すなわち、本実施例は、上方吹出ユニット
3、真下吹出ユニット2、電装ユニット30、上方吹出
ユニット3の順で、ユニット相互を横流ファン8,8a
の軸方向に直列に連結して、室内ユニット1を構成した
ものである。図5はこの発明の第3の実施例を示す。
【0045】本実施例は、横流ファン8,8aの軸が水
平となるように室内ユニット1を横に据付けたのではな
く、横流ファン8,8aの軸が略鉛直となるように室内
ユニット1を縦に据付けたものである。
【0046】このような据付けは、上下2か所の吹出口
7,21から縦に長い吹出分布で、室内Aの上下方向へ
温風(冷風)が吹き出されるので、先の横置きと同様、
室内Aの温度むらを効果的に少なくすることができ、室
内全体を有効に暖房できるという効果をもたらす。な
お、図4および図5において、上述した第1の実施例と
同じ部分には同一符号を付してその説明を省略した。図
6は、この発明の第4の実施例を示す。
【0047】本実施例は、異なる構造を採用して真下吹
出ユニット2と上方吹出ユニット3とを構成したのでは
なく、共通な1つのユニットPで真下吹出ユニット2、
上方吹出ユニット3を構成したことをある。
【0048】すなわち、ユニットPを構成する箱形のケ
−シング50の前面上部側と前面下部側とには、吸込
口,吹出口を構成するための2個の開口部51,51が
設けてある。またケ−シング50内には、開口部51,
51で挟まれる部位に横流ファン52が配設してある。
この横流ファン52の周囲には、所定の位置関係に配置
した可動ファンケ−シング55と舌部54とが横流ファ
ン52の軸の回りに回転自在に設けられている。下側に
在る開口部51の上縁には、横流ファン52側に突き出
る固定ケ−シング壁56が突設されている。また室内側
熱交換器14を設置した、風路60を構成する下部のケ
−シング壁57の先端部は、横流ファン52側へ向かっ
て突き出ている。さらに上記固定ケ−シング壁56とは
反対側となる横流ファン52の周囲には、固定ケ−シン
グ壁58が設置されている。
【0049】固定ケ−シング壁56には、可動ファンケ
−シング55および舌部54を下側の開口部51側へ回
動させたとき、可動ファンケ−シング55の先端部を受
ける嵌挿ガイド56a(図6(a)しか図示せず)が形
成されていて、可動ファンケ−シング55と固定ケ−シ
ング壁56との接続により、下側の開口部51を吹出側
にするようにしてある。
【0050】なお、このときケ−シング壁57は可動フ
ァンケ−シング55の後端部と連なってケ−シング50
内を仕切るように設定され、舌部54はケ−シング50
の底面に設けた仕切片59と接するように設定されてい
て、同壁を境に固定ケ−シング壁58側に吸込側を構成
するようにしてある。
【0051】これにより、図6(a)に示されるように
可動ファンケ−シング55および舌部54を、固定ケ−
シング壁56の在る第1の位置Xに回動させると、下側
の開口部51が吹出口となり、上側の開口部51が吸込
口となるようにしてある。
【0052】また固定ケ−シング壁58には、可動ファ
ンケ−シング55および舌部54を上側の開口部51側
へ回動させたとき、可動ファンケ−シング55の先端部
を受ける嵌挿ガイド58a(図6(b)しか図示せず)
が形成されていて、可動ファンケ−シング55と固定ケ
−シング壁58との接続により、上側の開口部51を吹
出側にするようにしてある。
【0053】なお、このときケ−シング壁57は舌部5
4と連なってケ−シング50内を仕切るように設定さ
れ、可動ファンケ−シング55は上記仕切片59と接す
るように設定されていて、同壁を境に固定ケ−シング壁
56側に吸込側に構成するようにしてある。
【0054】これにより、図6(b)に示されるように
可動ファンケ−シング55および舌部54を、固定ケ−
シング壁58の在る第2の位置Yに回動させると、上記
とは逆に下側の開口部51が吸込口となり、上側の開口
部51が吹出口となるようにしてある。
【0055】このようなユニットPによると、真下吹出
ユニット2を構成するときは、図6(a)に示されるよ
うに可動ファンケ−シング55および舌部54を横流フ
ァン52の軸を中心に第1の位置Xへ回動させ、可動フ
ァンケ−シング55の先端部を、嵌挿ガイド56aに固
定させれば、前面上側に吸込口を有し、前面下側に吹出
口を有する真下吹出ユニット2が構成される。
【0056】すなわち、ファンモ−タ32によって横流
ファン8が回転すると、図6(a)に示されるように室
内空気は上側の開口部51から吸込まれ、室内側熱交換
器14と熱交換した後、下側の開口部51から下方向へ
吹出される。
【0057】また上方吹出ユニット3を構成するときに
は、図6(b)に示されるように可動ファンケ−シング
55および舌部54を横流ファン52の軸を中心に第2
の位置Yへ回動させ、可動ファンケ−シング55の先端
部を嵌挿ガイド58aに固定させれば、前面上側に吹出
口を有し、前面下側に吸込口を有する上方吹出ユニット
3が構成される。
【0058】すなわち、ファンモ−タ32によって横流
ファン8が回転すると、図6(b)に示されるように室
内空気は下側の開口部51から吸込まれて、室内側熱交
換器14に導かれ、同室内側熱交換器14と熱交換した
後、上側の開口部51から上方向へ吹出される。つま
り、可動ファンケ−シング55および舌部54の横流フ
ァン52の軸を中心とした回動により、風の流れ、すな
わち風の向きが決定されることとなる。しかるに、室内
ユニット1は、両方上吹出し、両方下吹出し、片方ずつ
の3種類といった如く吹出形態を好みに応じて可変する
ことができる。
【0059】しかも、室内ユニット1は横流ファン52
の回転方向や横流ファン52の傾斜宝方向を変更せずに
全く同一構造で、真下吹出ユニット2でも、上方吹出ユ
ニット3でも構成でき、部品の共通化により、室内ユニ
ット1の製造コストは安価ですむ。
【0060】
【発明の効果】以上説明したように請求項1ないし請求
項4に記載の発明によれば、簡単な構造で、冷暖房能力
を低下させることなく、室内の温度むらを減少させるこ
とができる。
【0061】また請求項2および請求項3に記載の発明
によれば、上記効果に加え、室内の温度むらを効果的に
少なくすることができ、室内全体を有効に空調できると
いう効果がある。
【0062】請求項4に記載の発明によれば、上記の効
果のみならず、ファンケ−シングおよび舌部の横流ファ
ンの軸を中心とした回動により、風の向きを決定するこ
とができるから、室内ユニットは複数の吹出形態、例え
ば両方上吹出し、両方下吹出し、片方ずつの3種類とい
った吹出形態を好みに応じて可変することができる利点
がある。
【0063】しかも、これに加え、室内ユニットは横流
ファンの回転方向や横流ファンの傾斜宝方向を変更せ
ず、全く同一構造で、下吹出し、上吹出しができるか
ら、部品の共通化により、製造コストは安価ですむ。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の第1の実施例の室内ユニットを、据
付状態と共に示す図。
【図2】(a)は、同実施例の真下吹出ユニットの内部
構造を示す断面図。(b)は、同実施例の上方吹出ユニ
ットの内部構造を示す断面図。
【図3】同実施例の室内ユニットをユニット別に分解し
た斜視図。
【図4】この発明の第2の実施例の室内ユニットを、据
付状態と共に示す図。
【図5】この発明の第3の実施例の室内ユニットを、据
付状態と共に示す図。
【図6】(a)は、この発明の第4の実施例の室内ユニ
ットを、上側を吸込口とし、下側を吹出口としたユニッ
トに切換えた状態と共に示す断面図。(b)は、同じく
下側を吸込口とし、上側を吹出口としたユニットに切換
えた状態と共に示す断面図。
【図7】(a)は、従来の2個の横流ファンを用いた横
置きの室内ニットを示す一部断面した斜視図。(b)
は、異なる従来の2個の横流ファンを用いた縦置きの室
内ニットを示す一部断面した斜視図。
【符号の説明】
1…室内ユニット、2…真下吹出ユニット(第1のユニ
ット)、3…上方吹出ユニット(第2のユニット)、
8,8a,52…横流ファン、30…電装ユニット、3
2…ファンモ−タ、53…ファンケ−シング、54…舌
部、55…(可動)ファンケ−シング、X…第1の位
置、Y…第2の位置。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 横流ファンの周囲にケ−シングを設け、
    このケ−シングの前記横流ファンを挟む径方向両側のう
    ちの一方に吸込口を設け、他方に吹出口を設けて構成さ
    れる第1のユニットと、 同じくこの第1のユニットとは反対に一方に吹出口を設
    け、他方に吸込口を設けて構成される第2のユニット
    と、 ファンモ−タを内蔵して構成される電装ユニットとを有
    し、 前記各第1のユニット、第2のユニットおよび電装ユニ
    ットの相互を前記横流ファンの軸方向に沿って連結し、 かつ各第1のユニット、第2のユニットの横流ファンと
    前記電装ユニットのファンモ−タの出力軸とを連結して
    なることを特徴とする空気調和装置の室内ユニット。
  2. 【請求項2】 前記連結された第1のユニット、第2の
    ユニットおよび電装ユニットは、横流ファンの軸が水平
    となるように室内に据付けられるものであることを特徴
    とする請求項1に記載の空気調和装置の室内ユニット。
  3. 【請求項3】 前記連結された第1のユニット、第2の
    ユニットおよび電装ユニットは、横流ファンの軸が略鉛
    直となるように室内に据付けられるものであることを特
    徴とする請求項1に記載の空気調和装置の室内ユニッ
    ト。
  4. 【請求項4】 前記第1のユニットおよび第2のユニッ
    トは、横流ファンの周囲に、同横流ファンの周方向の異
    なる第1位置および第2位置間に回動自在なファンケ−
    シングおよび舌部を設けてなり、このファンケ−シング
    および舌部の第1位置および第2位置の位置選択にした
    がい、前記横流ファンの吸込側と吹出側とが設定されて
    いることを特徴とする請求項1に記載の空気調和装置の
    室内ユニット。
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