JPH0614338Y2

JPH0614338Y2 - 押釦スイッチの表示釦

Info

Publication number: JPH0614338Y2
Application number: JP1988135078U
Authority: JP
Inventors: 賢一広瀬; 忠夫市川
Original assignee: 日本開閉器工業株式会社
Priority date: 1988-10-18
Filing date: 1988-10-18
Publication date: 1994-04-13
Anticipated expiration: 2003-10-18
Also published as: US4987279A; JPH0256328U

Description

【考案の詳細な説明】（産業上の利用分野）本考案は、表示釦を具備する押釦スイッチに関する。

（従来の技術）従来の押釦スイッチの表示装置においては、押釦表面に
文字，記号等を単に表示したり、スイッチに内蔵される
ランプを使用して押釦全面を照光したり、又は押釦の一
部に設けたＬＥＤ表示部で少しの文字，記号等を表示し
たりしていた。

（考案が解決しようとする課題）しかしながら、上記のような押釦スイッチにおいては、
押釦の表示面に一種類の表示しか行えず、ランプと組合
せても、せいぜいスイッチの開閉状態の照光表示ができ
る程度であった。

第５図はかかる従来の押釦スイッチの部分斜視図であ
る。

この図において、31は押釦、32はスイッチ本体である。
押釦31そのものは単色であるため、内蔵のランプを用い
てもその明暗の表示しかできず、それゆえ明るい場所で
は識別性に乏しかった。また、押釦31が単色なので、そ
の識別効果を上げるために、スイッチ本体32を取付ける
取付けプレートの色を考慮に入れて押釦31を選択しなけ
ればならないといった問題があった。

第６図は従来の他の押釦スイッチの平面図である。

この図において、33は押釦、３４はスイッチ本体、35は
ＬＥＤ表示部を示している。この場合は、ＬＥＤ表示部
35を点滅表示するようにしているが、ＬＥＤ表示部35の
面積は押釦33全体に対して小さいため見づらく、また明
るい場所では識別性に乏しいという問題があった。

また、キーボードのような多釦配置においては、同じ地
の色の押釦が並ぶので、一見しただけでは各押釦の領域
を識別し難いという欠点もあった。

本考案は、上記問題点を除去し、複数種類の表示ができ
ると共に、各押釦領域を容易に識別できるようにした押
釦スイッチの表示釦を提供することを目的としている。

（課題を解決するための手段）本考案は、上記目的を達成するために、押釦スイッチの
表示釦において、押釦表示面の略中央部に液晶表示素子
からなるデザイン表示部を設けると共に、該デザイン表
示部の周囲に発光ダイオードにより照光される複数個の
かぎ状照光部を設け、前記デザイン表示部に表現された
表示を前記かぎ状照光部の照光により挟むようにしたも
のである。

（作用）本考案によれば、上記のように構成したので、押釦表示
面の略中央部に設けられる液晶表示素子からなるデザイ
ン表示部と、その周囲に設けられる発光ダイオードによ
り照光される照光部と地との色を区別することにより、
全体的に識別効果の大きな表示を行うことができる。

更に、そのデザイン表示部には液晶表示素子により多岐
にわたる表示が可能であり、特に、そのような場合に
は、デザイン表示部の表示内容の変更だけでは見落とし
てしまう恐れがあるが、本考案では、その表示部を挟む
系統が異なった発光ダイオードにより照光されるかぎ状
照光部により、そのデザイン表示部への注意が喚起さ
れ、その表示を明確にすることができる。

また、デザイン表示部と照光部を照光することにより、
更に識別効果の大きい表示を行うことができる。

（実施例）以下、本考案の実施例について図面を参照しながら詳細
に説明する。

第１図は本考案の押釦スイッチの斜視図、第２図はその
押釦スイッチの分解斜視図、第３図はその押釦スイチの
平面図である。

これらの図において、押釦１は、主に押釦キャップ２、
ホルダ13、プリント基板15、フレキシブルプリント基板
16及びプランジャ19からなり、それらは、表示装置の構
成要素として用いられる。押釦キャップ２は透光性を有
し、表示面３を有する。表示面３は、その略中央部にデ
ザイン表示部４を有し、デザイン表示部４の周囲で表示
面３の周辺角部には、照光部としてのかぎ状表示部５が
設けられている。ここで、表示面３には、デザイン表示
部４、かぎ状表示部５、及び表示面３の地の部分とがあ
り、この３者が相互に異なる色調，明暗，彩度を持つこ
とができる。

押釦キャップ２は、その内側に下面に開孔した空間を有
し、照光表示を行う例として、その空間内に第２図に示
すＬＣＤ（液晶）表示素子７からプランジャ19までが収
納されている。つまり、押釦キャップ２の下面に対向し
てＬＣＤ表示素子７が設けられ、そこにコネクタ８の一
端が接続され、コネクタ８の他端は、ホルダ13の長孔11
を貫通してプリント基板15に接続されている。また、拡
散レンズ９はＬＣＤ表示素子７に接し、コネクタ８間に
配置された状態で、ホルダ13の所定空所に設けられてい
る。ホルダ13には、外周辺に対向して２つのＬＥＤ（発
光ダイオード）12と、四隅にＬＥＤ10とが配置されてい
る。そして、ホルダ13下面に接してこれらＬＥＤ10，12
と接続するようにプリント基板15が設けられ、その略中
央部には所定の機能を有するＩＣチップ14がプリント配
線部分と接続するように設けられている。

フレキシブルプリント基板16は、プリント基板15のリー
ド線として働き、フレキシブルプリント基板16をプリン
ト基板15へ取付けるための孔17と、プランジャ19の下方
に突出する軸を遊嵌するための孔18とを有する。

プランジャ19は、下方に突出する軸を有すると共に対向
辺に突起20を有し、この突起20を押釦キャップ２の貫通
孔６に弾性嵌合することにより、ＬＣＤ表示素子７から
フレキシブルプリント基板16までを押釦キャップ２内に
収納する。ここでフレキシブルプリント基板16と別にプ
リント基板15を設けるのは、各発光素子のリード線の位
置ずれが起こらないような剛体としてのプリント基板15
にフレキシブルプリント基板16を一担支持固定する必要
があるからである。

スイッチ本体21には、その一側にコネクタ（図示なし）
を収納した凹所22が形成され、更に、スイッチ本体21内
部の接点機構に連なる作動軸23と端子24を備えている。
押釦１のプランジャ19は、その下方に突出する軸は作動
軸23と連結されている。また、コネクタは押釦１のフレ
キシブルプリント基板16の引出端子部と接続され、外部
回路又はスイッチの回路と接続可能となっている。

なお、上記デザイン表示部４には、文字，記号，絵やこ
れらの組合せによる各種のデザインによる表示を行うこ
とができる。

上記実施例における、かぎ状表示部５のかぎは、第３図
に示すように、略「形をなしているが、第４図に示すよ
うに、略［形のかぎ表示部25を構成することもできる。
また、かぎ状表示部５，25とデザイン表示部４は、共通
の光源でも表示することができるが、それぞれ異なる光
源を用いて照光すれば、ＩＣチップ14の機能との組合わ
せにより、種々の表示を行うことができる。例えば、デ
ザイン表示部４は、負荷用途の表示、接点の開閉状態の
表示、複数機能の表示、スイッチ単体以外の外部からの
入力画面の表示等を、また、かぎ状表示部５，25は、デ
ザイン表示部４を明確にするための表示、複数負荷選択
表示、点滅などによる異常警報などの機能表示、表示面
３の領域表示等、それぞれ種々の表示を行うことができ
る。

更に、これら表示部４，５，25を透明電極で形成し、こ
れらとＩＣチップ14とを組合わせることにより、タッチ
センサでもモードを選択し、そのモードに合った表示を
デザイン表示部４で行うことができる。また、上記かぎ
状表示部５，25のかぎは必ずしも４隅に設ける必要はな
く、適宜変更して配置することができる。

なお、本考案は上記実施例に限定されるものではなく、
本考案の趣旨に基づいて種々の変形が可能であり、これ
らを本考案の範囲から排除するものではない。

（考案の効果）本考案は、以上説明したように構成されるので、次に示
すような効果を奏することができる。

(1)液晶表示素子によるデザイン表示部と、その周囲に
配置される発光ダイオードによる照光部と表示面の地と
の色を区別することによって、全体的に見て識別の容易
な表示を行うことができる。

(2)照光部がデザイン表示部の外側に配置され、かつ連
続性のない、即ち、区切りのある、例えばかぎ状を呈し
ているため、特に識別効果を高めることができる。

(3)デザイン表示部とかぎ状表示部とを照光表示するの
で、自然光による表示に比べて多種類の表示が可能であ
る。

(4)光源を各表示部毎に設ければ、より多くの種類の表
示が可能となる。例えば、かぎ状表示部を用いて多釦配
置の内の関連する釦を表示したり、複数押釦の操作順序
を表示したりすることができる。

(5)ＩＣを組込んだプログラムにより、更に多種類の表
示が可能になる。例えば、外部回路からコネクタを介し
て入力された入力画像信号による表示、又は端末に連な
る負荷の状態、或いは接点の切換状態等を検出しての非
常状態等の表示、又はＩＣに組込まれた所定のプログラ
ムに従って表示を切換える表示等が可能になる。

(6)表示を行うための構成部品を小さな押釦のスペース
内に収納することができる。

(7)デザイン表示部の表示（文字，記号，図形）、その
四隅に設けた照光部の表示、更にはその照光部の異なる
色により、押釦表示の多くの識別を極めて容易にし、誤
認による事故をも未然に防止することができる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案の押釦スイッチの斜視図、第２図はその
押釦スイッチの分解斜視図、第３図はその押釦スイッチ
の平面図、第４図は本考案の変形例を示す押釦スイッチ
の平面図、第５図は従来の押釦スイッチの部分斜視図、
第６図は従来の他の押釦スイッチの平面図である。１……押釦、２……押釦キャップ、３……表示面、４…
…デザイン表示部、５，25……かぎ状表示部、６……貫
通孔、７……ＬＣＤ（液晶）表示素子、８……コネク
タ、９……拡散レンズ、10，12……ＬＥＤ（発光ダイオ
ード）、11……長孔、13……ホルダ、14……ＩＣチッ
プ、15……プリント基板、16……フレキシブルプリント
基板、17，18……孔、19……プランジャ、20……突起、
21……スイッチ本体、22……凹所、23……作動軸、24…
…端子。

Claims

【実用新案登録請求の範囲】

【請求項１】押釦表示面の略中央部に液晶表示素子から
なるデザイン表示部を設けると共に、該デザイン表示部
の周囲に発光ダイオードにより照光される複数個のかぎ
状照光部を設け、前記デザイン表示部に表現された表示
を前記かぎ状照光部の照光により挟むようにしたことを
特徴とする押釦スイッチの表示釦。
【請求項２】前記デザイン表示部の周囲に設けた複数個
の照光部はかぎ状に形成すると共に、その照光部を四隅
に設けてなる請求項１記載の押釦スイッチの表示釦。
【請求項３】前記複数個の照光部は複数の色とした請求
項１又は２記載の押釦スイッチの表示釦。
【請求項４】前記デザイン表示部を透明体とし、押釦内
の光源により照光表示するように構成した請求項１、２
又は３記載の押釦スイッチの表示釦。