JPH06143374A - プラスチック成形方法及びその金型 - Google Patents
プラスチック成形方法及びその金型Info
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- JPH06143374A JPH06143374A JP30331892A JP30331892A JPH06143374A JP H06143374 A JPH06143374 A JP H06143374A JP 30331892 A JP30331892 A JP 30331892A JP 30331892 A JP30331892 A JP 30331892A JP H06143374 A JPH06143374 A JP H06143374A
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- JP
- Japan
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- mold
- movable
- fixed
- inserts
- injection
- Prior art date
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- Pending
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Classifications
-
- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B29—WORKING OF PLASTICS; WORKING OF SUBSTANCES IN A PLASTIC STATE IN GENERAL
- B29C—SHAPING OR JOINING OF PLASTICS; SHAPING OF MATERIAL IN A PLASTIC STATE, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; AFTER-TREATMENT OF THE SHAPED PRODUCTS, e.g. REPAIRING
- B29C45/00—Injection moulding, i.e. forcing the required volume of moulding material through a nozzle into a closed mould; Apparatus therefor
- B29C45/17—Component parts, details or accessories; Auxiliary operations
- B29C45/46—Means for plasticising or homogenising the moulding material or forcing it into the mould
- B29C45/56—Means for plasticising or homogenising the moulding material or forcing it into the mould using mould parts movable during or after injection, e.g. injection-compression moulding
- B29C45/561—Injection-compression moulding
-
- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B29—WORKING OF PLASTICS; WORKING OF SUBSTANCES IN A PLASTIC STATE IN GENERAL
- B29L—INDEXING SCHEME ASSOCIATED WITH SUBCLASS B29C, RELATING TO PARTICULAR ARTICLES
- B29L2011/00—Optical elements, e.g. lenses, prisms
- B29L2011/0016—Lenses
-
- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B29—WORKING OF PLASTICS; WORKING OF SUBSTANCES IN A PLASTIC STATE IN GENERAL
- B29L—INDEXING SCHEME ASSOCIATED WITH SUBCLASS B29C, RELATING TO PARTICULAR ARTICLES
- B29L2011/00—Optical elements, e.g. lenses, prisms
- B29L2011/0058—Mirrors
Landscapes
- Engineering & Computer Science (AREA)
- Manufacturing & Machinery (AREA)
- Mechanical Engineering (AREA)
- Injection Moulding Of Plastics Or The Like (AREA)
- Moulds For Moulding Plastics Or The Like (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【構成】本発明、複数の主面を有する射出成形品が成形
されるキャビティーのうち少なくとも上記射出成形品の
主面を成形する部位を可動インサートにより形成するよ
うにし、かつ、このキャビティーに溶融樹脂を射出・充
填後に、可動インサートにより上記射出成形品の複数の
主面のそれぞれに交差する方向の外力を加えて圧縮する
ようにするようにしたものである。 【効果】本発明によれば、均一かつ比較的小さい応力
で、可動インサートに形成された面が射出成形品に精密
に転写され、成形精度を著しく向上させることができる
ようになる。
されるキャビティーのうち少なくとも上記射出成形品の
主面を成形する部位を可動インサートにより形成するよ
うにし、かつ、このキャビティーに溶融樹脂を射出・充
填後に、可動インサートにより上記射出成形品の複数の
主面のそれぞれに交差する方向の外力を加えて圧縮する
ようにするようにしたものである。 【効果】本発明によれば、均一かつ比較的小さい応力
で、可動インサートに形成された面が射出成形品に精密
に転写され、成形精度を著しく向上させることができる
ようになる。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、例えばプラスチック光
学部品などの高精度の射出成形品の製造に好適するプラ
スチック成形方法及びその金型に関する。
学部品などの高精度の射出成形品の製造に好適するプラ
スチック成形方法及びその金型に関する。
【0002】
【従来の技術】近時、光学部品の軽量化、低価格化を目
的として、ガラスレンズからプラスチックレンズに置き
換えられつつある。このプラスチックレンズの製造方法
には、種々あるが、量産性ならびに経済性の観点から、
射出成形法または射出圧縮成形法が主流を占めている。
的として、ガラスレンズからプラスチックレンズに置き
換えられつつある。このプラスチックレンズの製造方法
には、種々あるが、量産性ならびに経済性の観点から、
射出成形法または射出圧縮成形法が主流を占めている。
【0003】ところで、上記射出成形法においては、ピ
ンポイントゲートやサブマリンゲートを使用できない構
造のプラスチック成形品では、成形品とゲート、ランナ
ー、スプルーは、一体品として金型から出てくる。した
がって、金型からプラスチック成形品を取り出した後、
成形品とゲート、ランナー、スプルーを切断機で分離す
るための後工程が不可欠となる。ところが、成形品がプ
ラスチック光学部品である場合、切断工程においてプラ
スチック光学部品の光学面に変形力が作用し歪みを生
じ、成形精度が劣化する。その結果、光学部品としての
性能不良をきたし、製品歩留が低下する事態を引き起こ
していた。
ンポイントゲートやサブマリンゲートを使用できない構
造のプラスチック成形品では、成形品とゲート、ランナ
ー、スプルーは、一体品として金型から出てくる。した
がって、金型からプラスチック成形品を取り出した後、
成形品とゲート、ランナー、スプルーを切断機で分離す
るための後工程が不可欠となる。ところが、成形品がプ
ラスチック光学部品である場合、切断工程においてプラ
スチック光学部品の光学面に変形力が作用し歪みを生
じ、成形精度が劣化する。その結果、光学部品としての
性能不良をきたし、製品歩留が低下する事態を引き起こ
していた。
【0004】一方、前記射出圧縮成形法は、プラスチッ
クレンズや光ディスク成形に適用されているが、金型の
形状転写性を向上させるために、型内圧縮または成形機
の型締め機構を圧縮させる等の方法で充填した樹脂を圧
縮して成形している。しかし、圧縮方向が1方向である
ため、成形精度を満足する成形品が少なく、精度的に今
一歩である。
クレンズや光ディスク成形に適用されているが、金型の
形状転写性を向上させるために、型内圧縮または成形機
の型締め機構を圧縮させる等の方法で充填した樹脂を圧
縮して成形している。しかし、圧縮方向が1方向である
ため、成形精度を満足する成形品が少なく、精度的に今
一歩である。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】以上のように、従来の
精密プラスチック成形においては、成形精度を低下させ
る種々の原因を内包している。
精密プラスチック成形においては、成形精度を低下させ
る種々の原因を内包している。
【0006】この発明は、上記事情を勘案してなされた
もので、上述した従来のプラスチック成形方法がもって
いる技術的課題を解決し、例えばプラスチック光学部品
などの高精度の射出成形品を製造することができるプラ
スチック成形方法及びその金型を提供することを目的と
する。
もので、上述した従来のプラスチック成形方法がもって
いる技術的課題を解決し、例えばプラスチック光学部品
などの高精度の射出成形品を製造することができるプラ
スチック成形方法及びその金型を提供することを目的と
する。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、複数の主面を
有する射出成形品が成形されるキャビティーのうち少な
くとも上記射出成形品の主面を成形する部位を可動イン
サートにより形成するようにし、かつ、このキャビティ
ーに溶融樹脂を射出・充填後に、可動インサートにより
上記射出成形品の複数の主面のそれぞれに交差する方向
の外力を加えて圧縮するようにするようにしたものであ
る。
有する射出成形品が成形されるキャビティーのうち少な
くとも上記射出成形品の主面を成形する部位を可動イン
サートにより形成するようにし、かつ、このキャビティ
ーに溶融樹脂を射出・充填後に、可動インサートにより
上記射出成形品の複数の主面のそれぞれに交差する方向
の外力を加えて圧縮するようにするようにしたものであ
る。
【0008】
【作用】上記構成の本発明によれば、均一かつ比較的小
さい応力で、可動インサートに形成された面が射出成形
品に精密に転写され、成形精度を著しく向上させること
ができるようになる。
さい応力で、可動インサートに形成された面が射出成形
品に精密に転写され、成形精度を著しく向上させること
ができるようになる。
【0009】
【実施例】以下、本発明の一実施例を図面を参照して詳
述する。
述する。
【0010】図1は、この実施例のプラスチック成形方
法にて用いられる金型を示している。すなわち、この実
施例の金型は、図示せぬ射出成形機の型締機構固定側に
取着される固定側金型部1と、この固定側金型部1に対
向して進退自在に設けられた可動側金型部2と、固定側
金型部1と可動側金型部2の両方に設けられ射出成形さ
れた例えばレンズ、プリズム、ポリゴンミラー、光ディ
スク等の成形品Wを二方向(矢印R1,R2方向)から
圧縮して金型の転写性を向上させる圧縮機構3とからな
っている。しかして、固定側金型部1は、矩形板状の固
定側取付板4と、この固定側取付板4の一方の主面側に
取付けられた固定側型板5と、この固定側型板5に矢印
R1,R2方向に進退自在に嵌合された一対の固定側イ
ンサート6,6と、固定側取付板4と固定側型板5との
間に介挿された断熱板7と、固定側型板5にこの固定側
インサート6,6の両側を横切るように埋設された冷却
管8…と、固定側取付板4と固定側型板5の中央部に貫
通して嵌合された円管状のスプルー9と、このスプルー
9の一端開口部を同軸に囲繞するように固定側取付板4
に固定されたロケートリング10と、固定側型板5の開
き面5aにてスプルー9の他端開口部から左右両側に延
設された一対の溝をなす固定側ランナー11,11と、
これら固定側ランナー11,11の末端部に連設された
一対の小溝をなす固定側ゲート12,12とからなって
いる。そして、開き面5aと固定側インサート6,6の
前面には段差が形成されていて、これらの段差が成形品
Wを形成するための固定側キャビティー13,13をな
している。そして、これらの固定側キャビティー13,
13に固定側ゲート12,12が連通している。一方、
可動側金型部2は、図示せぬ射出成形機の型締機構の可
動側に取着された矩形板状の可動側取付板14と、この
可動側取付板14の固定側金型部1側両側部に固定され
た一対のブロック体15,15と、これらのブロック体
15,15を介して可動側取付板14に固定された支持
板16と、この支持板16に取着された可動側型板17
と、支持板16と可動側型板17との間に介挿された断
熱板18と、可動側型板17に矢印R1,R2方向に進
退自在に嵌合された一対の可動側インサート19,19
と、可動側型板17にこの可動側型板17の両側を横切
るように埋設された冷却管20…と、一端部が可動側取
付板14のスプルー9に対して同軸となる位置に固定さ
れ他端部が支持板16と可動側型板17を貫通してスプ
ルー9の貫通孔9aに対向するように設けられたスプル
ーロックピン21と、可動側型板17の開き面17aに
固定側ランナー11,11と対向するように設けられた
可動側ランナー22,22と、可動側型板17の開き面
17aに固定側ゲート12,12と対向するように設け
られた可動側ゲート23,23とからなっている。しか
して、開き面17aと可動側インサート19,19の前
面には段差が形成されていて、これらの段差が成形品W
を形成するための可動側キャビティー24,24をなし
ている。そして、これらの可動側キャビティー24,2
4に可動側ゲート23,23が連通している。さらに、
固定側金型部1と可動側金型部2とが型締機構により密
着したときに、固定側キャビティー13,13と可動側
キャビティー24,24は、あわさって成形品Wを成形
するキャビティー25,25を形成するようになってい
る。また、固定側ランナー11,11と可動側ランナー
22,22、並びに、固定側ゲート12,12と可動側
ゲート23,23も、それぞれ固定側金型部1と可動側
金型部2とが型締機構により密着したときに、ランナー
26,26とゲート27,27を形成するようになって
いる。他方、圧縮機構3は、固定側インサート6,6の
背部に連結したピストン6a,6a(図2参照)を有し
固定側型板5に埋設された固定側油圧シリンダ28,2
8と、可動側インサート19,19の背部に連結したピ
ストン19a,19aを有し可動側型板17に埋設され
た可動側油圧シリンダ29,29と、固定側型板5に内
設され圧油POを固定側油圧シリンダ28,28に供給
する型内油圧管30,30と、可動側型板17に内設さ
れ圧油POを可動側油圧シリンダ29,29に供給する
型内油圧管31,31と、一端部が型内油圧管30,3
0,31,31の開口端部に接続された油圧管32a,
32b,33a,33bと、これら油圧管32a,32
b,33a,33bが接続された油圧ポンプ34とから
なっている。そして、固定側油圧シリンダ28,28と
可動側油圧シリンダ29,29は、両方向(矢印R1,
R2方向)に駆動可能なシリンダであって、それらの内
部には、ピストン6a,6a,19a,19aが摺動自
在に内臓されこれらピストン6a,6a,19a,19
aが固定側インサート6,6と可動側インサート19,
19に一体的に連結されている。上記矢印R1,R2方
向は、この実施例の金型にて成形される円柱状をなす成
形品Wの主面に直交する方向に設定されている。なお、
図示せぬが可動側金型部2には、型開き後に可動側キャ
ビティー24,24からから射出成形された成形品Wを
押し出すための複数本の押出しピン及びこれら押出しピ
ンを駆動するための駆動手段が設けられている。つぎ
に、上記構成の金型を用いた本実施例のプラスチック成
形方法について述べる。
法にて用いられる金型を示している。すなわち、この実
施例の金型は、図示せぬ射出成形機の型締機構固定側に
取着される固定側金型部1と、この固定側金型部1に対
向して進退自在に設けられた可動側金型部2と、固定側
金型部1と可動側金型部2の両方に設けられ射出成形さ
れた例えばレンズ、プリズム、ポリゴンミラー、光ディ
スク等の成形品Wを二方向(矢印R1,R2方向)から
圧縮して金型の転写性を向上させる圧縮機構3とからな
っている。しかして、固定側金型部1は、矩形板状の固
定側取付板4と、この固定側取付板4の一方の主面側に
取付けられた固定側型板5と、この固定側型板5に矢印
R1,R2方向に進退自在に嵌合された一対の固定側イ
ンサート6,6と、固定側取付板4と固定側型板5との
間に介挿された断熱板7と、固定側型板5にこの固定側
インサート6,6の両側を横切るように埋設された冷却
管8…と、固定側取付板4と固定側型板5の中央部に貫
通して嵌合された円管状のスプルー9と、このスプルー
9の一端開口部を同軸に囲繞するように固定側取付板4
に固定されたロケートリング10と、固定側型板5の開
き面5aにてスプルー9の他端開口部から左右両側に延
設された一対の溝をなす固定側ランナー11,11と、
これら固定側ランナー11,11の末端部に連設された
一対の小溝をなす固定側ゲート12,12とからなって
いる。そして、開き面5aと固定側インサート6,6の
前面には段差が形成されていて、これらの段差が成形品
Wを形成するための固定側キャビティー13,13をな
している。そして、これらの固定側キャビティー13,
13に固定側ゲート12,12が連通している。一方、
可動側金型部2は、図示せぬ射出成形機の型締機構の可
動側に取着された矩形板状の可動側取付板14と、この
可動側取付板14の固定側金型部1側両側部に固定され
た一対のブロック体15,15と、これらのブロック体
15,15を介して可動側取付板14に固定された支持
板16と、この支持板16に取着された可動側型板17
と、支持板16と可動側型板17との間に介挿された断
熱板18と、可動側型板17に矢印R1,R2方向に進
退自在に嵌合された一対の可動側インサート19,19
と、可動側型板17にこの可動側型板17の両側を横切
るように埋設された冷却管20…と、一端部が可動側取
付板14のスプルー9に対して同軸となる位置に固定さ
れ他端部が支持板16と可動側型板17を貫通してスプ
ルー9の貫通孔9aに対向するように設けられたスプル
ーロックピン21と、可動側型板17の開き面17aに
固定側ランナー11,11と対向するように設けられた
可動側ランナー22,22と、可動側型板17の開き面
17aに固定側ゲート12,12と対向するように設け
られた可動側ゲート23,23とからなっている。しか
して、開き面17aと可動側インサート19,19の前
面には段差が形成されていて、これらの段差が成形品W
を形成するための可動側キャビティー24,24をなし
ている。そして、これらの可動側キャビティー24,2
4に可動側ゲート23,23が連通している。さらに、
固定側金型部1と可動側金型部2とが型締機構により密
着したときに、固定側キャビティー13,13と可動側
キャビティー24,24は、あわさって成形品Wを成形
するキャビティー25,25を形成するようになってい
る。また、固定側ランナー11,11と可動側ランナー
22,22、並びに、固定側ゲート12,12と可動側
ゲート23,23も、それぞれ固定側金型部1と可動側
金型部2とが型締機構により密着したときに、ランナー
26,26とゲート27,27を形成するようになって
いる。他方、圧縮機構3は、固定側インサート6,6の
背部に連結したピストン6a,6a(図2参照)を有し
固定側型板5に埋設された固定側油圧シリンダ28,2
8と、可動側インサート19,19の背部に連結したピ
ストン19a,19aを有し可動側型板17に埋設され
た可動側油圧シリンダ29,29と、固定側型板5に内
設され圧油POを固定側油圧シリンダ28,28に供給
する型内油圧管30,30と、可動側型板17に内設さ
れ圧油POを可動側油圧シリンダ29,29に供給する
型内油圧管31,31と、一端部が型内油圧管30,3
0,31,31の開口端部に接続された油圧管32a,
32b,33a,33bと、これら油圧管32a,32
b,33a,33bが接続された油圧ポンプ34とから
なっている。そして、固定側油圧シリンダ28,28と
可動側油圧シリンダ29,29は、両方向(矢印R1,
R2方向)に駆動可能なシリンダであって、それらの内
部には、ピストン6a,6a,19a,19aが摺動自
在に内臓されこれらピストン6a,6a,19a,19
aが固定側インサート6,6と可動側インサート19,
19に一体的に連結されている。上記矢印R1,R2方
向は、この実施例の金型にて成形される円柱状をなす成
形品Wの主面に直交する方向に設定されている。なお、
図示せぬが可動側金型部2には、型開き後に可動側キャ
ビティー24,24からから射出成形された成形品Wを
押し出すための複数本の押出しピン及びこれら押出しピ
ンを駆動するための駆動手段が設けられている。つぎ
に、上記構成の金型を用いた本実施例のプラスチック成
形方法について述べる。
【0011】まず、型締機構により、固定側金型部1と
可動側金型部2を密着させる。このとき、冷却管20…
には冷却水を循環させておく。つぎに、図示せぬ射出成
形機のノズルから溶融樹脂FRを、スプルー9、ランナ
ー26,26及びゲート27,27を介してキャビティ
ー25,25に射出・充填する。しかして、溶融樹脂F
Rがキャビティー25,25に充填された状態で、油圧
ポンプ34を起動し、圧油POを、油圧管32a,32
b,33a,33b及び型内油圧管30,30,31,
31を経由して、固定側油圧シリンダ28,28及び可
動側油圧シリンダ29,29に供給する。すると、これ
ら固定側油圧シリンダ28,28及び可動側油圧シリン
ダ29,29に内臓されているピストン6a,6a,1
9a,19aは、それぞれ矢印R1,R2方向に加圧す
る。その結果、固定側インサート6,6と可動側インサ
ート19,19は、それぞれ矢印R1,R2方向に加圧
され、キャビティー25,25中の溶融樹脂FR(成形
品Wの主面に相当する。)を圧縮するように微小変位す
る(図2参照)。しかして、固定側インサート6,6と
可動側インサート19,19による矢印R1,R2方向
の加圧を持続した状態に一定時間だけ保圧を継続し冷却
する。しかして、溶融樹脂FRが冷却・固化すると、型
締機構により、固定側金型部1と可動側金型部2を型開
きし、さらに、押出しピンにより、可動側キャビティー
24,24からから射出成形された成形品Wを押し出
す。
可動側金型部2を密着させる。このとき、冷却管20…
には冷却水を循環させておく。つぎに、図示せぬ射出成
形機のノズルから溶融樹脂FRを、スプルー9、ランナ
ー26,26及びゲート27,27を介してキャビティ
ー25,25に射出・充填する。しかして、溶融樹脂F
Rがキャビティー25,25に充填された状態で、油圧
ポンプ34を起動し、圧油POを、油圧管32a,32
b,33a,33b及び型内油圧管30,30,31,
31を経由して、固定側油圧シリンダ28,28及び可
動側油圧シリンダ29,29に供給する。すると、これ
ら固定側油圧シリンダ28,28及び可動側油圧シリン
ダ29,29に内臓されているピストン6a,6a,1
9a,19aは、それぞれ矢印R1,R2方向に加圧す
る。その結果、固定側インサート6,6と可動側インサ
ート19,19は、それぞれ矢印R1,R2方向に加圧
され、キャビティー25,25中の溶融樹脂FR(成形
品Wの主面に相当する。)を圧縮するように微小変位す
る(図2参照)。しかして、固定側インサート6,6と
可動側インサート19,19による矢印R1,R2方向
の加圧を持続した状態に一定時間だけ保圧を継続し冷却
する。しかして、溶融樹脂FRが冷却・固化すると、型
締機構により、固定側金型部1と可動側金型部2を型開
きし、さらに、押出しピンにより、可動側キャビティー
24,24からから射出成形された成形品Wを押し出
す。
【0012】以上のように、この実施例においては、キ
ャビティー25,25に充填された溶融樹脂FRを光学
面を形成する固定側インサート6,6と可動側インサー
ト19,19を互いに接近する二方向(矢印R1,R2
方向)から加圧・圧縮するようにしているので、均一か
つ比較的小さい応力で、固定側インサート6,6と可動
側インサート19,19に形成された光学面が精密に転
写され、成形精度が著しく向上する。したがって、例え
ばレンズ、プリズム、ポリゴンミラー、光ディスク等の
光学部品の成形に適用した場合に、品質ならびに歩留を
向上させることが可能となる。なお、上記実施例におい
ては、圧縮機構の動力源として油圧機構を採用している
が、その他の動力源、例えば電動機、空気圧等を採用し
てもよい。
ャビティー25,25に充填された溶融樹脂FRを光学
面を形成する固定側インサート6,6と可動側インサー
ト19,19を互いに接近する二方向(矢印R1,R2
方向)から加圧・圧縮するようにしているので、均一か
つ比較的小さい応力で、固定側インサート6,6と可動
側インサート19,19に形成された光学面が精密に転
写され、成形精度が著しく向上する。したがって、例え
ばレンズ、プリズム、ポリゴンミラー、光ディスク等の
光学部品の成形に適用した場合に、品質ならびに歩留を
向上させることが可能となる。なお、上記実施例におい
ては、圧縮機構の動力源として油圧機構を採用している
が、その他の動力源、例えば電動機、空気圧等を採用し
てもよい。
【0013】さらに、上記実施例においては、成形品の
光軸方向に沿う二方向(主面に直交する二方向)から圧
縮しているが、例えばプラスチック・ポリゴンミラーの
ように光学面が外周面に形成されている場合には、軸線
に直交する複数の方向から圧縮するようにしてもよい。
光軸方向に沿う二方向(主面に直交する二方向)から圧
縮しているが、例えばプラスチック・ポリゴンミラーの
ように光学面が外周面に形成されている場合には、軸線
に直交する複数の方向から圧縮するようにしてもよい。
【0014】
【発明の効果】本発明は、複数の主面を有する射出成形
品が成形されるキャビティーのうち少なくとも上記射出
成形品の主面を成形する部位を可動インサートにより形
成するようにし、かつ、このキャビティーに溶融樹脂を
射出・充填後に、可動インサートにより上記射出成形品
の複数の主面のそれぞれに交差する方向の外力を加えて
圧縮するようにするようにしたので、均一かつ比較的小
さい応力で、可動インサートに形成された面が射出成形
品に精密に転写され、成形精度が著しく向上する。した
がって、この発明を、例えばレンズ、プリズム、ポリゴ
ンミラー、光ディスク等の光学部品の成形に適用した場
合に、品質ならびに歩留を顕著に向上させることが可能
となる。
品が成形されるキャビティーのうち少なくとも上記射出
成形品の主面を成形する部位を可動インサートにより形
成するようにし、かつ、このキャビティーに溶融樹脂を
射出・充填後に、可動インサートにより上記射出成形品
の複数の主面のそれぞれに交差する方向の外力を加えて
圧縮するようにするようにしたので、均一かつ比較的小
さい応力で、可動インサートに形成された面が射出成形
品に精密に転写され、成形精度が著しく向上する。した
がって、この発明を、例えばレンズ、プリズム、ポリゴ
ンミラー、光ディスク等の光学部品の成形に適用した場
合に、品質ならびに歩留を顕著に向上させることが可能
となる。
【図1】本発明の一実施例の金型の全体構成図である。
【図2】本発明の一実施例のプラスチック成形方法の説
明図である。
明図である。
1:固定側金型部,2:可動側金型部,3:圧縮機構,
6:固定側インサート,19:可動側インサート。
6:固定側インサート,19:可動側インサート。
Claims (2)
- 【請求項1】複数の主面を有する成形品をプラスチック
成形するプラスチック成形方法において、一対の金型に
より形成されるキャビティーに溶融樹脂を射出する射出
工程と、この射出工程によりキャビティーに充填された
溶融樹脂を少なくとも上記射出成形品の複数の主面のそ
れぞれに交差する方向の外力を加えて圧縮する圧縮工程
とを具備することを特徴とするプラスチック成形方法。 - 【請求項2】溶融樹脂を一対の金型部により形成された
キャビティーに溶融樹脂を射出することにより複数の主
面を有する成形品を成形する金型において、上記キャビ
ティーのうち少なくとも上記射出成形品の主面を成形す
る部位に設けられた可動インサートと、上記可動インサ
ートを上記キャビティーに射出された溶融樹脂を圧縮す
る方向に加圧する圧縮手段とを具備することを特徴とす
る金型。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP30331892A JPH06143374A (ja) | 1992-11-13 | 1992-11-13 | プラスチック成形方法及びその金型 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP30331892A JPH06143374A (ja) | 1992-11-13 | 1992-11-13 | プラスチック成形方法及びその金型 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH06143374A true JPH06143374A (ja) | 1994-05-24 |
Family
ID=17919527
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP30331892A Pending JPH06143374A (ja) | 1992-11-13 | 1992-11-13 | プラスチック成形方法及びその金型 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH06143374A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN114643681A (zh) * | 2022-05-23 | 2022-06-21 | 赫比(成都)精密塑胶制品有限公司 | 适用于金属嵌件注塑的模具 |
-
1992
- 1992-11-13 JP JP30331892A patent/JPH06143374A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN114643681A (zh) * | 2022-05-23 | 2022-06-21 | 赫比(成都)精密塑胶制品有限公司 | 适用于金属嵌件注塑的模具 |
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