JPH0331124B2 - - Google Patents

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JPH0331124B2
JPH0331124B2 JP58163063A JP16306383A JPH0331124B2 JP H0331124 B2 JPH0331124 B2 JP H0331124B2 JP 58163063 A JP58163063 A JP 58163063A JP 16306383 A JP16306383 A JP 16306383A JP H0331124 B2 JPH0331124 B2 JP H0331124B2
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JP
Japan
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cavity
injection mold
plastic
convex lens
mold
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JP58163063A
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JPS6054822A (ja
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Shiro Tanaka
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Mitsubishi Kasei Polytec Co
Original Assignee
Mitsubishi Kasei Polytec Co
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Publication date
Application filed by Mitsubishi Kasei Polytec Co filed Critical Mitsubishi Kasei Polytec Co
Priority to JP16306383A priority Critical patent/JPS6054822A/ja
Publication of JPS6054822A publication Critical patent/JPS6054822A/ja
Publication of JPH0331124B2 publication Critical patent/JPH0331124B2/ja
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    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B29WORKING OF PLASTICS; WORKING OF SUBSTANCES IN A PLASTIC STATE IN GENERAL
    • B29DPRODUCING PARTICULAR ARTICLES FROM PLASTICS OR FROM SUBSTANCES IN A PLASTIC STATE
    • B29D11/00Producing optical elements, e.g. lenses or prisms
    • B29D11/00009Production of simple or compound lenses
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B29WORKING OF PLASTICS; WORKING OF SUBSTANCES IN A PLASTIC STATE IN GENERAL
    • B29CSHAPING OR JOINING OF PLASTICS; SHAPING OF MATERIAL IN A PLASTIC STATE, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; AFTER-TREATMENT OF THE SHAPED PRODUCTS, e.g. REPAIRING
    • B29C37/00Component parts, details, accessories or auxiliary operations, not covered by group B29C33/00 or B29C35/00
    • B29C37/005Compensating volume or shape change during moulding, in general
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B29WORKING OF PLASTICS; WORKING OF SUBSTANCES IN A PLASTIC STATE IN GENERAL
    • B29CSHAPING OR JOINING OF PLASTICS; SHAPING OF MATERIAL IN A PLASTIC STATE, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; AFTER-TREATMENT OF THE SHAPED PRODUCTS, e.g. REPAIRING
    • B29C45/00Injection moulding, i.e. forcing the required volume of moulding material through a nozzle into a closed mould; Apparatus therefor
    • B29C45/16Making multilayered or multicoloured articles
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B29WORKING OF PLASTICS; WORKING OF SUBSTANCES IN A PLASTIC STATE IN GENERAL
    • B29LINDEXING SCHEME ASSOCIATED WITH SUBCLASS B29C, RELATING TO PARTICULAR ARTICLES
    • B29L2011/00Optical elements, e.g. lenses, prisms
    • B29L2011/0016Lenses

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  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Manufacturing & Machinery (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Health & Medical Sciences (AREA)
  • Ophthalmology & Optometry (AREA)
  • Injection Moulding Of Plastics Or The Like (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、プラスチツク製凸レンズの製造方法
に関すものである。更に詳しくは、比較的に肉厚
で大口径の良質のプラスチツク製凸レンズを、射
出成形法によつて製造する方法に関するものであ
る。
最近、光学レンズに、プラスチツク製レンズが
用いられるようになり、光学機器の軽量化、光学
レンズの価格低減に寄与している。
従来、プラスチツク製レンズの製造法として
は、特開昭50−110481号公報、特公昭52−29885
号公報、特開昭53−121642号公報等に記載されて
いるような注型(キヤステイング)成形法;特開
昭52−130865号公報、特開昭54−148055号公報、
特開昭55−39355号公報に記載されているような
射出成形法等が知られている。
しかしながら、注型成形法による場合は、成形
金型内で成形硬化されるプラスチツク製レンズ
は、冷却、硬化される際、または重合硬化される
際に、収縮を起し、特にその中央部と周縁部とで
厚みが違つているので、レンズ曲面が均等に収縮
しない。このため得られるプラスチツクレンズの
両曲面が均等に収縮せず、レンズの両曲面は、成
形金型凹部の所定の曲面とは違つたものとなつて
しまうという欠点があつた。
一方、射出成形法による場合は、溶融した樹脂
を、樹脂の流動温度以下の金型に高圧で押し込
み、冷却固化させるために、溶融樹脂が金型に押
し込まれる時の樹脂の配向が残留し、最終的に得
られる凸レンズに光学歪が生じる場合がある。こ
の光学歪は、レンズの品質を低下させるものであ
る。
また、射出成形法によつて、例えば投写型テレ
ビジヨン受像機用の、比較的肉厚で大口径のプラ
スチツク製凸レンズを製造する場合には、一工程
で目的物を製造することが困難であるので、特開
昭57−72822号公報、特開昭57−173136号公報等
に記載されているように、多層成形する方法が提
案されている。これら公報に記載されている方法
によるときは、比較的肉厚で、大口径のプラスチ
ツク製凸レンズを製造することはできるが、積層
された部分に光学歪が生じ、品質の優れたプラス
チツク製凸レンズを製造することは困難であつ
た。
本発明者らは、かかる状況に鑑み、比較的肉厚
で大口径の、光学歪等がなく品質の優れたプラス
チツク製凸レンズを、能率的に製造する方法を提
供することを目的として、鋭意検討した結果、本
発明を完成するに至つたものである。
しかして、本発明の要旨とするところは、直径
が50〜500mm、中心厚さが10〜100mmのプラスチツ
ク製凸レンズを製造するにあたり、 (イ) 第1射出成形金型を用い、射出成形によつ
て、最終的に得られる凸レンズの厚さの約1/2
の厚さの凸レンズ状中芯を製造する第一工程
と、 (ロ) 上記第一工程で製造した凸レンズ状中芯を、
第2射出成形金型のキヤビテイ内に、凸レンズ
状中芯のそれぞれの曲面と第2射出成形金型キ
ヤビテイ表面とで、ほぼ同形の2つのキヤビテ
イ残余部を形成させて挟み、これら2つのキヤ
ビテイ残余部に、ほぼ同時に溶融プラスチツク
を射出して一体化する第二工程とよりなり、 (ハ) 上記第一工程においては、第1射出成形金型
のキヤビテイ表面温度を、これに射出されるプ
ラスチツクの流動温度以上の温度に保ち、溶融
プラスチツク射出後は、第1射出成形金型のキ
ヤビテイ温度を100℃以下に冷却した後、凸レ
ンズ状中芯を取り出し、第2射出成形金型に移
し、 (ニ) 上記第二工程においては、第2射出成形金型
のキヤビテイ表面温度を、2つのキヤビテイ残
余部に射出されるプラスチツクの流動温度以上
の温度に保ち、溶融プラスチツク射出後は、第
2射出成形金型のキヤビテイ温度を約100℃以
下に冷却することを特徴とするプラスチツク製
凸レンズの製造方法に存する。
以下、本発明を詳細に説明する。
本発明のプラスチツク製凸レンズの製造に使用
されるプラスチツク基材としては、一般に、可視
光線透過性の良好なものがあげられる。このよう
なプラスチツクとしては、例えばポリアクリル酸
エステル、ポリメチルメタクリレート、ポリカー
ボネート、ポリスチレン、アクリロニトリル−ス
チレン共重合体(AS樹脂)、透明ABS樹脂、酢
酸セルローズ、酢酸酪酸セルローズ、ポリアセタ
ール、ポリスルホン、ポリエチレンテレフタレー
ト、ポリアリルジグルコールカーボネート等があ
げられる。これらプラスチツクのうち、ポリメチ
ルメタクリレート、ポリカーボネートは、耐候
性、耐衝撃性などの物理的性質、および透明性、
屈折率などの光学的性質に優れており、特に好ま
しい。
本発明においては、射出成形機を用いて、プラ
スチツク製凸レンズを製造する。この際使用でき
きる射出成形機は、プランジヤー式またはスクリ
ユー式等の、従来公知の射出成形機が制限なしに
使用可能である。
以下、本発明を図面にもとづいて詳細に説明す
るが、本発明はその要旨を越えない限り、以下の
例に限定されるものではない。
第1図は、第1射出成形金型を用いて、凸レン
ズ状中芯を製造している状態を示す縦断面略図、
第2図は、第1工程で製造した凸レンズ状中芯
を、第2射出成形金型のキヤビテイ内に、挾んだ
状態を示す縦断面略図である。
図において、1,21はそれぞれ固定金型取付
板、2,22はそれぞれ固定金型ブロツク、3,
23はそれぞれ固定入子型、4,24はそれぞれ
移動金型ブロツク、5,25はそれぞれ移動入子
型、6,26はそれぞれノズル、7,27はそれ
ぞれゲート、8は凸レンズ状中芯用キヤビテイ、
9は中芯ツバ形成部、28は凸レンズ状中芯、2
8′,28″はキヤビテイ残余部、29は中芯ツバ
保持部、10,30はそれぞれシリンダー板、1
1,31はそれぞれ移動金型取付板、12,32
はそれぞれスペーサーブロツク、13,33はそ
れぞれシリンダー、14,34はそれぞれピスト
ン棒、15,35はそれぞれピストン体、16,
36はそれぞれゲートシヤツターピン駆動板、1
7,37はそれぞれゲートシヤツターピン、1
8,38はそれぞれ移動入子型押圧板、19,3
9はそれぞれ電磁切換弁、20は溶融プラスチツ
ク、Pはポンプを示す。
本発明においては、まず、第1射出成形金型に
よつて、凸レンズ状中芯を製造し、ついで、この
凸レンズ状中芯を第2射出成形金型のキヤビテイ
内に、凸レンズ状中芯の上下に2つのキヤビテイ
残余部を形成して挾み、双方にレンズ曲面上にプ
ラスチツクを射出して一体化し、目的とするプラ
スチツク製凸レンズを製造するものである。
本発明方法は、直径が50〜500mm、中心厚さが
10〜100mmのプラスチツク製凸レンズを、能率的
に製造するのに好適である。直径が50mmに満たな
い凸レンズは、本発明方法以外の簡便な方法で、
製造するのが容易であり、直径が500mmを越える
凸レンズは、射出成形法によつて製造するのは困
難である。中心厚さが10mmに満たない凸レンズ
は、直径が50mmに満たないものと同様、本発明方
法以外の簡便な方法で製造可能であり、本発明方
法は好ましくない。中心厚さが100mmを超える凸
レンズは、射出成形法によつて製造するのは困難
である。本発明方法で製造が特に容易なプラスチ
ツク製凸レンズは、直径が100〜300mm、中心厚さ
が15〜70mmの範囲のものである。
本発明においては、まず、第1射出成形金型に
よつて凸レンズ状中芯を製造する。第1射出成形
金型は、第1図に縦断面略図として示したよう
に、固定入子型3と移動入子型5とによつて、凸
レンズ状中芯用キヤビテイ8を形成する。このキ
ヤビテイ8には、ノズルル6から、溶融プラスチ
ツク20を注入可能な構造としておく。
凸レンズ状中芯用キヤビテイ8は、最終的に得
られる凸レンズの厚さの約1/2の厚さとする。こ
れが余り厚すぎたり薄すぎると、第1成形金型で
の凸レンズ状中芯製造のためのサイクルが次の第
2成形金型でのサイクルと均衡しなくなり、好ま
しくないからである。
凸レンズ状中芯用キヤビテイ8には、固定入子
型3と移動入子型5との分割面にそつて、入子型
のいずれか一方または双方にかかるように、ツバ
形成部9を刻設しておく。このツバ形成部9によ
つて、凸レンズ状中芯の周囲に形成されるツバ
は、凸レンズ中芯を、第2射出金型のツバ保持部
で保持させる機能を果すものである。
第1射出成形金型には、ゲートシヤツターピン
17を設け、このゲートシヤツターピン17は、
ゲートシヤツターピン駆動板16によつて前進、
後退可能な構造に設け、移動入子型5を固定入子
型3側に接近、後退可能な構造に設けておくのが
好ましい。固定入子型3および移動入子型5に
は、これらを外部から加熱媒体、冷却媒体を送れ
るように、媒体通路を刻設しておくのが好まし
い。
第1射出成形金型によつて、凸レンズ状中芯を
製造するには、第1射出成形金型に設けた媒体通
路に加熱媒体を通して、または他の加熱方式を併
用して、第1射出成形金型のキヤビテイ表面温度
を、これに射出されるプラスチツクの流動温度以
上の温度にしておく。ここで、プラスチツクの流
動温度とは、ASTM(American Society for
Testing Materials)D569−59に規定されてお
り、ロツシ・ピークス流れ試験機を用いて、
1500psiで1/8インチ径のチユーブが、2分間に1
インチ流れる温度をいう。流動温度は、プラスチ
ツクの種類、同種のプラスチツクの場合には、分
子量等によつて変化する。例えば、射出成形用と
して使用されているポリメチルメタクリレートで
は150〜250℃程度、射出成形用として使用されて
いるポリカーボネートでは200〜330℃程度であ
る。
第1射出成形金型のキヤビテイ表面を、上記プ
ラスチツクの流動温度以上に加熱する際に、加熱
媒体による加熱方式と併用できる、他の加熱方式
としては、赤外線、ニクロム線、高周波誘導加熱
コイル等によつてキヤビテイ表面を直接焙る方
式、熱風吹付け方式等があげられる。
第1射出成形金型は、上の温度範囲に加熱し、
型締めし、凸レンズ中芯形成用キヤビテイ8に、
溶融プラスチツクを射出し、射出後は、速やか
に、第1射出成形金型のキヤビテイ表面温度を、
100℃以下に冷却する。この第一工程において、
第1射出成形金型のキヤビテイ表面を100℃以下
に冷却するのは、この第一工程で得られる凸レン
ズ状中芯を、第2射出成形金型のキヤビテイ内に
挾む際の作業が、100℃より高い温度の場合より
やり易いこと、凸レンズ状中芯の周囲に形成した
ツバが適度に硬くなり、第2射出成形金型のツバ
保持部で保持し易い等のためである。この際、第
1射出成形金型のキヤビテイ表面温度を、余り低
くしすぎると、最終的に得られるプラスチツク製
凸レンズに光学歪が生ずることがあるので、好ま
しくは50℃以上、特に好ましくは70℃以上とする
のがよい。
第1射出成形金型のキヤビテイ表面温度を、速
やかに冷却するには、この金型の媒体通路内に圧
縮空気を通過させて残留する加熱媒体を排出し、
しかるのち冷却水等の冷却媒体を通過させる方式
を採用するのが好ましい。
第1射出成形金型のキヤビテイ表面温度を速や
かに冷却すると、溶融プラスチツクは成形収縮を
おこし、均一な曲面の凸レンズ状中芯が得られな
い。これを防止するため、溶融プラスチツク射出
後に、キヤビテイを圧縮すればよい。この際、ま
ずゲートシヤツターピ17を前進させてゲート7
を完全に閉鎖し、しかるのち、移動入子型5を固
定入子型3側に接近させ、溶融プラスチツクを圧
縮するのがよい。
この操作を、第1図にもとづいて説明する。溶
融プラスチツク20を凸レンズ中芯用キヤビテイ
8に射出完了したとき、適宜の検出装置(図示さ
れていない。)によつて電磁切換弁19を切替え
て、油圧ポンプPよりの圧油を、油圧シリンダー
13のヘツド側に送入し、ピストン棒14を上昇
させる。この上昇により、ゲートシヤツターピン
駆動板16が上昇せしめられ、ゲートシヤツター
ピン17がゲート7を閉鎖する。ピストン棒14
を更に上昇させると、ゲートシヤツターピン駆動
板16が移動入子型押圧板18に当接し、これを
上昇させ、移動入子型5を上昇させ、これより凸
レンズ中芯用キヤビテイ8内の溶融プラスチツク
を圧縮することになる。
上記方法によつて凸レンズ状中芯を製造したの
ち、第1射出成形金型の型開きをし、ピストン棒
14を元の位置に後退させ、ゲートシヤツターピ
ン17をも元の位置に後退させる。移動入子型5
は、型開きする際に、第1図に示した位置に戻さ
れる。
凸レンズ状中芯を離型したあとの第1射出成形
金型は、キヤビテイ表面温度を所定の温度に上昇
させ、次の成形のために待機させる。
第1射出成形金型で製造された凸レンズ状中芯
28を、第2射出成形金型のキヤビテイ内に挾ん
で保持し、第二工程を遂行する。凸レンズ状中芯
28を、第2射出成形金型のキヤビテイ内に移送
するには、入力による方法、ロボツトによる方法
等、いずれの方法によつてもよい。
第2射出成形金型のキヤビテイは、凸レンズ状
中芯28のツバを、金型分割面に沿つて刻設した
ツバ保持部29に嵌合し、型締めして保持し、凸
レンズ状中芯28のそれぞれの曲面と第2射出成
形金型表面とで、ほぼ同形の2つのキヤビテイ残
余部28′,28″を形成するような構造とする。
2つのキヤビテイ残余部28′,28″には、ノズ
ル26から溶融プラスチツクを注入可能な構造と
しておく。
2つのキヤビテイ残余部28′,28″は、ほぼ
同形で、ほぼ同体積とするのが好ましい。これら
キヤビテイ残余部には、ノズル26から注入され
る溶融プラスチツクを、ほぼ均等に注入できるよ
うに、ゲート27を設けるのがよい。
第2射出成形金型には、ゲートシヤツターピン
37を、ゲートシヤツターピン駆動軸36によつ
て前進、後退可能な構造に設け、移動入子型25
を固定入子型23側に接近、後退可能な構造に設
けておくのが好ましい。固定入子型23および移
動入子型25には、これらを外部から加熱媒体、
冷却媒体を送れるように、媒体通路を刻設してお
くのが好ましい。
第2射出成形金型によつて、目的とする凸レン
ズを製造するには、第2射出成形金型に設けた媒
体通路に加熱媒体を通して、または他の加熱方式
を併用して、第1射出成形金型の場合と同様、キ
ヤビテイ表面温度を、これに射出されるプラスチ
ツクの流動温度以上の温度にしておく。ここで、
プラスチツクの流動温度は、先きに記述したと同
じ意味である。
第2射出成形金型のキヤビテイ表面温度を、上
記プラスチツクの流動温度以上に加熱する際に、
加熱媒体による加熱方式と併用できる他の加熱方
式は、第1射出成形金型の場合と同様である。
第2射出成形金型は、上の温度範囲に加熱し、
凸レンズ状中芯を挾んで型締めし、2つのキヤビ
テイ残余部28′,28″に溶融プラスチツクを射
出し、射出後は、速やかに、第2射出成形金型の
キヤビテイ表面温度を、100℃以下に冷却する。
この第二工程において、第2射出成形金型のキヤ
ビテイ表面を100℃以下に冷却するのは、この第
二工程で得られる凸レンズを第2射出成形金型か
ら取り出したのちに、取り扱いが容易であるから
である。この際、第2射出成形金型のキヤビテイ
表面温度は、余り低すぎると冷却時間が長くなり
すぎるので、70℃程度まででよい。この温度で第
2射出成形金型から取り出した凸レンズは、保持
具によつて保持して、温水〜冷水に浸漬して、徐
冷するのが好ましい。
第2射出成形金型のキヤビテイ表面温度を速や
かに冷却すると、溶融プラスチツクは成形収縮を
おこし、均一な曲面の凸レンズが得難い。これを
防止するため、溶融プラスチツク射出後に、キヤ
ビテイを圧縮すればよい。この際、まずゲートシ
ヤツターピン37を前進させてゲート27を完全
に閉鎖し、しかるのち、移動入子型25を固定入
子型23側に接近させ、溶融プラスチツクを圧縮
するのがよい。
この操作を、第2図にもとづいて説明する。溶
融プラスチツクを2つのキヤビテイ残余部28′,
28″に射出完了したとき、適宜の検出装置(図
示されていない。)によつて電磁切換弁39を切
替えて、油圧ポンプPよりの圧油を、油圧シリン
ダー33のヘツド側に送入し、ピストン棒34を
上昇させる。この上昇により、ゲートシヤツター
ピン駆動板36が上昇せしめられ、ゲートシヤツ
ターピン37がゲート27を閉鎖する。ピストン
棒34を更に上昇させると、ゲートシヤツターピ
ン駆動板36が移動入子型押圧板38に当接し、
これを上昇させ、移動入子型25を上昇させ、、
これにより凸レンズ状に成形された溶融プラスチ
ツクが圧縮されることになる。
上記方法によつて製造した凸レンズは、第2射
出成形金型の型開きをし、ピストン棒34を元の
位置に後退させ、ゲートシヤツターピン37も元
の位置に後退させる。移動入子型25は、型開き
する際に、第2図に示した位置に戻される。
製造した凸レンズを離型したあとの第2射出成
形金型は、キヤビテイ表面温度を所定の温度に上
昇させ、次の成形のために待機させる。
本発明方法では、上記の第一工程と第二工程と
を、連続して遂行することより目的とするプラス
チツク製凸レンズを製造することができる。第一
工程、第二工程で使用するプラスチツクは、同種
であつてもよく、異なる種類の組み合せであつて
もよい。後者の場合には、相互に相溶性のある種
類の組み合せとするのが、好ましい。
本発明は以上のとおりであり、次のように特別
に顕著な効果を奏し、その工業上の利用価値は、、
極めて大である。
(1) 本発明方法によるときは、第一工程で凸レン
ズ状中芯を製造し、ついで第二工程で凸レンズ
状中芯の双方の曲面上にプラスチツクを注入一
体化するので、比較的に肉厚で大口径のプラス
チツク製凸レンズを能率的に製造することがで
きる。
(2) 本発明方法によるときは、第一工程、第二工
程ともに、射出成形金型キヤビテイの表面温度
を、特定の範囲に昇温しておき、溶融プラスチ
ツクを射出するので、溶融プラスチツクがキヤ
ビテイに射出される時にプラスチツクに配向が
残留しにくく、最終的に得られる凸レンズに光
学歪が生じず、品質の優れたものとすることが
できる。
(3) 第1射出成形金型、第2射出成形金型とも
に、キヤビテイに溶融プラスチツクを射出した
のちに、キヤビテイ体積を圧縮可能にしておく
と、溶融プラスチツクの冷却に伴なう体積収縮
をおこしても、これを全く目立たなくすること
ができ、研摩ガラスに匹敵するる高精度のプラ
スチツク製凸レンズを得ることがでる。
【図面の簡単な説明】
第1図は、第1射出成形金型を用いて、凸レン
ズ状中芯を製造している状態を示す縦断面略図、
第2図は、第一工程で製造した凸レンズ状中芯
を、第2射出成形金型のキヤビテイ内に、挾んだ
状態を示す縦断面略図である。 図において、1,21はそれぞれ固定金型取付
板、2,22はそれぞれ固定金型ブロツク、3,
23はそれぞれ固定入子型、4,24はそれぞれ
移動金型ブロツク、5,25はそれぞれ移動入子
型、6,26はそれぞれノズル、7,27はそれ
ぞれゲート、8は凸レンズ状中芯用キヤビテイ、
9は中芯ツバ形成部、28は凸レンズ状中芯、2
8′,28″はキヤビテイ残余部、29は中芯ツバ
保持部、10,30はそれぞれシリンダー板、1
1,31はそれぞれ移動金型取付板、12,32
はそれぞれスペーサーブロツク、13,33はそ
れぞれシリンダー、14,34はそれぞれピスト
ン棒、15,35はそれぞれピストン体、16,
36はそれぞれゲートシヤツターピン駆動板、1
7,37はそれぞれゲートシヤツターピン、1
8,38はそれぞれ移動入子型押圧板、19,3
9はそれぞれ電磁切換弁、20は溶融プラスチツ
ク、Pはポンプを示す。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 直径が50〜500mm、中心厚さが10〜100mmのプ
    ラスチツク製凸レンズを製造するにあたり、 (イ) 第1射出成形金型を用い、射出成形によつ
    て、最終的に得られる凸レンズの厚さの約1/2
    の厚さの凸レンズ状中芯を製造する第一工程
    と、 (ロ) 上記第一工程で製造した凸レンズ状中芯を、
    第2射出成形金型のキヤビテイ内に、凸レンズ
    状中芯のそれぞれの曲面と第2射出成形金型キ
    ヤビテイ表面とで、ほぼ同形の2つのキヤビテ
    イ残余部を形成させて挟み、これら2つのキヤ
    ビテイ残余部に、ほぼ同時に溶融プラスチツク
    を射出して一体化する第二工程とよりなり、 (ハ) 上記第一工程においては、第1射出成形金型
    のキヤビテイ表面温度を、これに射出されるプ
    ラスチツクの流動温度以上の温度に保ち、溶融
    プラスチツク射出後は、第1射出成形金型のキ
    ヤビテイ温度を100℃以下に冷却した後、凸レ
    ンズ状中芯を取り出し、第2射出成形金型に移
    し、 (ニ) 上記第二工程においては、第2射出成形金型
    のキヤビテイ表面温度を、2つのキヤビテイ残
    余部に射出されるプラスチツクの流動温度以上
    の温度に保ち、溶融プラスチツク射出後は、第
    2射出成形金型のキヤビテイ温度を約100℃以
    下に冷却することを特徴とするプラスチツク製
    凸レンズの製造方法。 2 第一工程において、第1射出成形金型のキヤ
    ビテイに溶融プラスチツクを射出したのちに、キ
    ヤビテイ体積を圧縮することを特徴とする、特許
    請求の範囲第1項記載のプラスチツク製凸レンズ
    の製造方法。 3 第二工程において、第2射出成形金型の2つ
    のキヤビテイ残余部に溶融プラスチツクを射出し
    たのちに、キヤビテイ体積を圧縮することを特徴
    とする、特許請求の範囲第1項記載のプラスチツ
    ク製凸レンズの製造方法。
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