JPH06142463A - 平型中空糸膜モジュール - Google Patents
平型中空糸膜モジュールInfo
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- JPH06142463A JPH06142463A JP4302442A JP30244292A JPH06142463A JP H06142463 A JPH06142463 A JP H06142463A JP 4302442 A JP4302442 A JP 4302442A JP 30244292 A JP30244292 A JP 30244292A JP H06142463 A JPH06142463 A JP H06142463A
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- fiber membrane
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Abstract
ティング樹脂の這い上がりを抑制し、且つ中空糸の損傷
の生じない工業用用途に適した中空糸膜モジュールを提
供する。 【構成】 片端がポッティング用樹脂によって固定され
たポッティング部からなり、反対側端部が拘束糸条によ
って線状に拘束されているシート状の平型中空糸膜モジ
ュールであって、中空糸膜モジュールの中間部は中空糸
膜が分離状態で並列配置されており、ポッティング部の
近傍においてはポッティング部と並行状に配された拘束
糸条によって形成された帯状の拘束部を有している。
Description
分野の液体濾過器に用いられるシート状の平型中空糸膜
モジュールに関する。
膜の片端もくしは両端を集束し、集束端を中空糸膜の開
口部を維持した状態で樹脂固定して容器内壁と液密状に
一体化して形成されており、原水を中空糸膜壁を透過さ
せて濾過している。濾過方向としては、中空糸膜の外側
から内側に原水を通過させる外圧型と、中空糸膜の内側
から外側に原水を通過させる内圧型とがあり、家庭用浄
水器による水道水等上水の浄化を始め、下水等の生活排
水から産業排水の浄化、更に水処理分野及び酒類の濾過
や染料の濾過等の工業プロセス濾過など広い範囲で用い
られている。
業用水の処理に強い関心が払われており、下水、排水中
の有機物や重金属などの無機物の除去等工業用水の有効
な浄化手段としての多孔質中空糸膜を用いた液体濾過器
の利用が多くなりつつある。
等上水の浄化の場合と異なり、濾過処理時における中空
糸膜の目詰まりが大きいために、一定時間濾過処理後、
空気を送って中空糸膜を振動させて膜表面を洗浄した
り、濾過処理と逆方向に処理水を通水するなどの膜面洗
浄を繰り返し行っている。
器の場合は、濾過モジュールをコンパクトにし、濾過効
率を上げようとして、単位面積あたりの中空糸本数を増
やし、中空糸を密に集束配置させて膜面積を大きくして
おり、膜面洗浄の際に空気や通水が通過し難くなるため
に、洗浄が充分に行われず、次第に濾過効率が低下し、
モジュールの寿命を縮める原因となっている。
ジュールに換えて、中空糸膜をシート状に配置した平型
モジュールが提案されている。(特公平4−26885
号公報等)
ールは、中空糸膜を層間隔を設けて内外層均等に配置さ
せることが可能となり、膜面洗浄の際、中空糸膜表面を
均等に洗浄することが極めて容易となるので、これまで
のような濾過効率の低下を抑えることができるなど、工
業用用途に適したモジュールとして用いられ始めてい
る。
の膜壁による透過を可能とするために、中空糸膜の中空
部を外表面と液密状に仕切る必要があり、ポリウレタン
等のポッティング樹脂によってその端部を固定すると同
時にモジュールケース内周面とも一体的に結合させてい
るが、このポッティングの際、毛管現象によって、中空
糸膜シートを構成している個々の中空糸の基部に、「這
い上がり」と称するポッティング樹脂による浸透が生
じ、ポッティング面から10〜20mm程度の幅でポッ
ティング樹脂による硬化部が生じる。
バブリング)によって中空糸膜を振動させると、中空糸
膜がシート状に形成されているために、前述した這い上
がり部と中空糸膜との界面に中空糸膜の座屈による応力
が集中し易くなり、界面部分の強度の低下が生ずる結
果、樹脂硬化部と中空糸膜との界面で中空糸膜の亀裂や
切損が生じ、極短期間の使用でモジュール機能を消滅さ
せる原因となる。
ルにおいては、ポッティングの際に、シート状に配列さ
れた中空糸膜の側端部に位置している中空糸膜が振動等
によって分離が生じ易くなり、均整なモジュール形成が
難しくなる等問題がある。
ールを用いた工業用の液体濾過器におけるこのような問
題点を解決したものであり、シート状の平型中空糸膜モ
ジュールにおける這い上がり部界面での中空糸膜の損傷
を生じさせないシート状の平型中空糸膜モジュールを提
供することをその目的とするものである。
ポッティング用樹脂によって固定されたポッティング部
からなり、反対側端部が拘束糸条によって線状に拘束さ
れているシート状の平型中空糸膜モジュールであって、
該中空糸膜モジュールの中間部を構成しているシート状
中空糸膜は個々の中空糸膜が分離状態で並列配置されて
おり、並列配置されている中空糸膜が、前記ポッティン
グ部近傍において、ポッティング部と並行状に配された
複数列の拘束糸条によって形成された帯状の拘束部を有
していることを特徴とするシート状の平型中空糸膜モジ
ュールである。
ポッティング時にポッティング用樹脂の這い上がりが段
階的に遮られ、這い上がり樹脂がポッティング部側から
中空糸膜側に向かって漸減状に付着し、ポッティング部
に近い側はハードに、中空糸膜に近い側はソフトな柔軟
構造となる。従って、目詰まり時の中空糸膜の洗浄の際
の中空糸膜の揺れによる応力が這い上がり部と中空糸膜
との界面等の特定箇所に集中せず、帯状部全体で応力を
分散して受止める。
モジュールの一例を示した斜視図であり、図2は、その
帯状拘束部の部分拡大図である。1は中空糸膜、2はシ
ート端部の拘束糸条、3は帯状拘束部、4,5,6は帯
状拘束部を構成している個々の拘束糸条、7はポッティ
ング部、8はポッティング樹脂による這い上がり部をそ
れぞれ示している。
ルは、シート状に形成された中空糸膜が片端の個々の中
空糸膜1の端部を開口状に保った状態でポッティング用
樹脂によって固定されている。そして、ポッティング樹
脂がポッティング面から這い上がり帯状拘束部3に達し
た状態で硬化しており、帯状拘束部3においては、帯状
拘束部3を構成している拘束糸条4から拘束糸条5、拘
束糸条6と次第に樹脂の付着量が減少しており、中空糸
膜1とポッティング樹脂による這い上がり硬化部8とを
柔軟構造的に接続している。
系、ポリオレフィン系、ポリビニルアルコール系、ポリ
スルフォン系、PMMA系など一般に用いられている任
意の多孔質中空糸膜が使用できる。
ジュールの最端部にあってシートを構成している中空糸
膜1を相互に固定してシート状としているものであり、
一般にはシート状中空糸膜の形成時に経糸として用いら
れ、中空糸膜1相互を鎖編み状に連続して拘束してい
る。片端の拘束糸条はモジュール形成時端部に開口端を
形成するために切断除去されている。拘束糸条2を構成
する繊維の種類としては、ポリエステル繊維など耐水性
を有する合成繊維製のマルチフィラメント糸や紡績糸が
用いられる。
ルは、中空糸膜1の最端部を線状に拘束している拘束糸
条2に加えて、ポッティング部7から一定の幅を有した
位置に、拘束糸条4,5,6が帯状に配された帯状拘束
部3がポッティング部7とほぼ平行状に設けられてい
る。
成されているが、前述したように這い上がり樹脂による
硬化を漸減させ、洗浄時の応力緩和を大きくする観点か
らは、帯状拘束部3を構成する糸条の本数が多いほど効
果が大きくなり好ましい。
4,5,6についても、シート形成時に複数本の経糸を
同時に用いて帯状拘束部3を形成させればよいが、中空
糸膜との拘束は必ずしも鎖編み状とする必要はなく、任
意の形態で連続的に拘束させてもよい。帯状拘束部3を
構成する拘束糸条4,5,6の繊維の種類としても、拘
束糸条2の場合と同様に、ポリエステル繊維など耐水性
を有する合成繊維製のマルチフィラメント糸や紡績糸を
用いることができる。
の這い上がりは示されていない)であり、中空糸膜1が
拘束糸条4,5によって鎖編み状に拘束された状態を示
している、図2においては、モデル的に1本の中空糸膜
1を鎖編み状に拘束した状態を示しているが、勿論複数
本集束しても差し支えない。
部が形成されるために、中空糸膜モジュールとして用い
る際に、汚れが付着し易く、従って雑菌の繁殖が生じ易
くなり、それを防止する観点からは帯状拘束部3が抗菌
性を有しているのが好ましい。
ては、帯状拘束部3を構成している糸条の一部もしくは
全部に抗菌性繊維を用いればよく、抗菌性繊維について
も、繊維製造時に抗菌剤を含有させる等繊維自体が抗菌
性を有したものであっても、製造された合成繊維等に抗
菌剤を塗布あるいは含浸させたものであってもよい。抗
菌剤としては、銀を担持させた抗菌性ゼオライトや金属
フタロシアニン化合物、第4級窒素化合物、銅化合物等
をあげることができる。
膜モジュールのポッティング部7から一定の幅を有して
形成されている。この帯状拘束糸条3の位置は、シート
状中空糸膜を用いたモジュール形成時におけるポッティ
ングの際に生ずるポッティング樹脂の這い上がり部8の
上端部に位置しているのが好ましい。一般にはポッティ
ング面からの樹脂の這い上がりは、10〜20mm程度
であり、従って帯状拘束部3は、ポッティング部7の上
部10〜20mm程度に位置させたものが好ましい。帯
状拘束部3が、この這い上がり部8の上端部を大きく外
れると、中空糸膜1の振動等における応力を分散吸収す
ることができず、中空糸膜1と這い上がり部8との界面
に集中し、モジュール損傷が生じ易くなり好ましくな
い。
ルに用いられるシート状中空糸膜の製法としては、任意
の手法が用いられるが、例えば、特公平4−26886
号公報や特開昭63−91673号公報に記載されてい
る装置や方法を用いると容易である。シート状の平型中
空糸膜モジュールの形成方法としては、一般の平型中空
糸膜モジュールと同様もしくはそれに準じた手法で行う
ことができる。
形成の際、図に示したような平型の他、渦巻状や円筒形
状に集束してモジュールとすることも可能であり、ポッ
ティング樹脂の這い上がりによる界面の強度低下を防止
することができる。
ールは、ポッティング樹脂の這い上がりによる硬化部と
中空糸膜との界面を帯状に配された拘束糸条によって柔
軟構造状に把持しており、中空糸膜の洗浄時等における
振動等による応力を分散吸収することができ、中空糸膜
の損傷を生じない。また片端部も拘束糸条によって線状
に拘束されているので洗浄時の中空糸膜の乱れが小さく
なる。このように本発明平型中空糸膜モジュールは、目
詰まり時の洗浄が容易であり、中空糸膜損傷が極めて小
さくなるなど工業用の液体濾過器モジュールに最適なも
のである。
用いればモジュールとして使用した際に、雑菌等の繁殖
を防止することができる。
一例を示した斜視図である。
状拘束部分の部分拡大図である。
Claims (2)
- 【請求項1】 片端がポッティング用樹脂によって固定
されたポッティング部からなり、反対側端部が拘束糸条
によって線状に拘束されているシート状の平型中空糸膜
モジュールであって、該中空糸膜モジュールの中間部を
構成しているシート状中空糸膜は個々の中空糸膜が分離
状態で並列配置されており、並列配置されている中空糸
膜が、前記ポッティング部近傍において、ポッティング
部と並行状に配された複数列の拘束糸条によって形成さ
れた帯状の拘束部を有していることを特徴とするシート
状の平型中空糸膜モジュール。 - 【請求項2】 帯状の拘束部を形成している拘束糸条が
抗菌性を有している請求項1記載のシート状の平型中空
糸膜モジュール。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP30244292A JP2920336B2 (ja) | 1992-11-12 | 1992-11-12 | 平型中空糸膜モジュール |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP30244292A JP2920336B2 (ja) | 1992-11-12 | 1992-11-12 | 平型中空糸膜モジュール |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH06142463A true JPH06142463A (ja) | 1994-05-24 |
JP2920336B2 JP2920336B2 (ja) | 1999-07-19 |
Family
ID=17908988
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP30244292A Expired - Lifetime JP2920336B2 (ja) | 1992-11-12 | 1992-11-12 | 平型中空糸膜モジュール |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2920336B2 (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP4498557B2 (ja) * | 2000-07-25 | 2010-07-07 | 三菱レイヨン株式会社 | 中空糸膜モジュール、その製造方法および中空糸膜モジュールユニット |
JP2014226618A (ja) * | 2013-05-23 | 2014-12-08 | ダイセン・メンブレン・システムズ株式会社 | 中空糸膜モジュールとその製造方法 |
CN105964148A (zh) * | 2016-06-24 | 2016-09-28 | 福建钦榕环保科技有限公司 | 一种震动式mbr板式膜装置 |
-
1992
- 1992-11-12 JP JP30244292A patent/JP2920336B2/ja not_active Expired - Lifetime
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP4498557B2 (ja) * | 2000-07-25 | 2010-07-07 | 三菱レイヨン株式会社 | 中空糸膜モジュール、その製造方法および中空糸膜モジュールユニット |
JP2014226618A (ja) * | 2013-05-23 | 2014-12-08 | ダイセン・メンブレン・システムズ株式会社 | 中空糸膜モジュールとその製造方法 |
CN105964148A (zh) * | 2016-06-24 | 2016-09-28 | 福建钦榕环保科技有限公司 | 一种震动式mbr板式膜装置 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2920336B2 (ja) | 1999-07-19 |
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