JPH06141824A - 新規ゼリー様飲料 - Google Patents
新規ゼリー様飲料Info
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- JPH06141824A JPH06141824A JP4322582A JP32258292A JPH06141824A JP H06141824 A JPH06141824 A JP H06141824A JP 4322582 A JP4322582 A JP 4322582A JP 32258292 A JP32258292 A JP 32258292A JP H06141824 A JPH06141824 A JP H06141824A
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- gel
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- Non-Alcoholic Beverages (AREA)
Abstract
し、さらに紅藻類から得られる抽出物を捕足的に配合し
てなり、必要に応じて増粘剤、果汁、野菜汁、甘味料、
有機酸、香料、栄養剤、着色剤等を含有する、保形性か
つ流動性を有し、粒の食感が強いゲル状物から構成され
ることを特徴とする新規ゼリー様飲料。 【効果】 従来のゲル状食品とは異なり、一定の形状を
保持し、かつストローで容易に連続的に吸引でき、しか
も食感がゼリーの粒感をもつ新規なゼリー様飲料が得ら
れる。また該飲料をテトラパックに充填した商品が提供
できる。
Description
詳しくは保形性を有し、かつ容易に流動性を生じ、従っ
てストロー等で吸引可能な、粒の食感を有するゼリー様
飲料に関する。
成されたゲルが一定の形状を保持するゲル状食品は既に
広く知られている。その例としてゼリーやプリン等が挙
げられるが、それらの食感はツルッとした寒天状や、ボ
ソボソしたものや、またはドロッとした糊状のものが多
くみられ、食感にツブ感のあるものは見られなかった。
最近こうしたゲル状食品の中に飲むタイプのものも開発
されている(例えば特公昭64−6741号公報)が、
その食感は依然として上述のような物性であった。すな
わち、従来のゲル状食品は、食品製造に使用し得るゲル
化剤または必要に応じてさらに増粘剤の作用によって、
例えば寒天ゲル、ゼリーの如き、ゲル構造中に水分を比
較的強固に保持した均質的なゲル状物となすものであっ
た。このようなゲルは、ゲル化剤および/または増粘剤
の種類や濃度によりその硬さや粘性を調節できるが、概
して固形をなし崩れにくいものであり、咀嚼などにより
よって容易に砕くことはできるものの、不定形かつ大き
さの異なる塊状となり、その食感は全体的にはなめらか
であるが、小塊状態ではポソついた感じの固形物といっ
たものである。一方、生卵白の如きヒドロゾルは、水分
を比較的ゆるやかに保持し、粘性のある液状となり、こ
のため一定の形状を維持することができない。食感にお
いても固形物感はなく、糊状の流動物そのものである。
該ゾル状物は、加熱などの原因で全体が固化すると上記
ゲル状物となる。
的な領域の食品も考えられる。かかる食品は、固形ゲル
部分と液体ゾル部分とが混在した類のものであって、固
形物と液状物が共存した状態で、流動性もあるが、食感
的にはいわば液体中に粘性の大きいないしは小さい固形
物が単に分散しているままこ的なものであり、その糊状
感を拭いきれなかった。ところで、このようなゲル状食
品は、通常、カップ、箱などの種々の容器に充填して商
品流通させるが、充填時には内容物がゲル化しない程度
の高温(作業効率とも考え併せると60〜80℃またはそれ
以上)を維持しておく必要がある。しかしながら、かか
る食品を無菌紙パックに充填して商品とする場合には、
内容物の温度が高すぎると容器のシール強度が弱くな
り、流通段階で内容物の漏出、雑菌汚染などの問題が出
てくる。しかし逆に、内容物の温度が低すぎるとゲル化
してしまい、充填が不可能となるという問題があった。
発明者らは、従来のゼリー食品とは異なる新規なゼリー
様飲料を開発せんと鋭意検討の結果、本発明を完成する
に至った。すなわち本発明の目的は、保形性を有し、応
力により容易に流動化し、ポソつきや糊状感がなく、粒
の食感が強い新規なゼリー様飲料を提供することにあ
る。併せてそれが無菌紙パックに充填された食品を開発
することにある。
は、コンニャク芋から得られる抽出物を主体とし、さら
に紅藻類から得られる抽出物の1種または2種以上を捕
足的に配合してなり、必要に応じて増粘剤、果汁、野菜
汁、甘味料、有機酸、香料、栄養剤、着色料等を含有
し、保形性かつ流動性を有し、粒の食感が強いゲル状物
から構成されることを特徴とする。そして該ゼリー様飲
料は、15℃以上かつ25℃未満でゲル状に固化したもので
あって、pHが2.0 〜7.0 、かつ後述する測定条件におい
て保形性が20〜100%、ゼリー強度が10〜150gである特定
の物性値を有するものが好ましい。本発明においては、
特定の原料成分としてコンニャク芋から得られる抽出物
と、紅藻類から得られる抽出物の1種または2種以上と
を併用することが重要である。コンニャク芋から得られ
る抽出物とは、コンニャク芋を常法により水抽出、乾燥
して得られるもので、グルコマンナンを主成分として糖
質、脂質、蛋白質、灰分等を含む。本発明では精製した
グルコマンナンを利用するのが至便である。また、紅藻
類から得られる抽出物の例としてはカラギ−ナン、寒
天、ガラクタン等がある。本発明において好ましい組合
せとしてはグルコマンナンおよびカラギ−ナンの組合せ
が挙げられる。
用いて本発明のゲル状物より構成されるゼリ−様飲料を
製造するためには、コンニャク芋の抽出物を主体とし、
紅藻類の抽出物を補助的に配合しなければならない。さ
もなければ、得られるゲル状物は硬く、保形性には優れ
るが、その食感は粒状感を消失し、ボソつきや糊状感を
生ずるので好ましくない。さらに両抽出物の配合割合
は、その種類および品質により異なり、また目的とする
上述の物性を呈するものが得られれば特に限定されるこ
とはないが、大略、原料全体に対してコンニャク芋の抽
出物が0.02〜1.0重量%(以下、同様)、紅藻類の抽出
物が0.005 〜0.2 %である。例えばグルコマンナンおよ
びカラギ−ナンの組合せの場合には、グルコマンナンを
約0.05〜0.5 %、カラギ−ナンを約0.01〜0.15%配合す
るのが好適である。ただし、この場合、常にグルコマン
ナンの量をカラギーナンの量より多くする必要がある。
なお、本発明のゼリ−様飲料は、必要に応じて従来公知
の同種ゼリ−食品の如く、デンプン、ガム類等に代表さ
れる増粘剤、ショ糖、グラニュ−糖、粉糖、液糖等の甘
味料、クエン酸、リンゴ酸、乳酸、酒石酸等に例示され
る有機酸、各種ビタミン、ミネラル類の栄養剤のほか、
牛乳、クリ−ム等の乳製品、果肉、野菜汁、卵、香料、
着色料等を適宜添加しても何ら差し支えない。
は、以下のように行えばよい。すなわち、常温、または
加温、中性下で、コンニャク芋から得られる抽出物、お
よび紅藻類から得られる抽出物の1種または2種以上を
水に添加し、混合して膨潤させ均質な水溶液とする。次
いで前記の原料成分のうち増粘剤、甘味料、香料、着色
料等を添加し、さらに果汁、野菜汁、酸味料等を混合し
てpH調整した後、必要により80〜 130℃で加熱殺菌処理
を行う。内容物がゲル状に固化しない温度(25℃以上)
まで冷却し、適当な容器に充填し、内容物がゲル化する
温度以下に冷却する。ただし、充填容器としてテトラパ
ック等の無菌紙パックを使用する場合には、内容物の温
度を充填前25〜45℃に維持する必要がある。45℃を越え
る高温では該容器のシール強度が弱くなり、また25℃未
満の低温では内容物がゲル状に固化してしまい充填が不
可能となる。かくして得られるゼリー状飲料は、保形性
を有するため一定の形状を維持することができ、かつ外
部から力を加えると容易に流動性を生じるため液性が増
し、無菌紙パック等に充填された状態でもストロー等で
連続的な吸引が可能であり、その食感については従来の
ゲル状食品のようなボソつき感や糊状感を有さず、粒状
感の強いゼリー様の新規な飲料である。
測定において、保形性およびゼリー強度は以下に述べる
方法で測定した。 (1) 保形性 サンプルの原料を調合し、95℃の温水の入ったウォータ
ーバスにて70℃に加温する。70℃になったら直ちに図1
のような容器に満注充填し、10℃の冷蔵庫にて24時間冷
却する。次に、得られたサンプルを容器から取り出し、
水平な台上に置き、室温でその高さ(hcm) を測定す
る。 保形性(%)=(h/4cm) ×100 (2) ゼリー強度 レオメーター(不動工業(株)製)を使用し、以下の条
件にて上下連続運動による咀嚼を1回行う。ブランジャ
ー:直径10mm、サンプルの厚さ:40mm、レンジ幅:0 〜
200g、試料台の上昇スピード:6cm/min 、サンプルへの
侵入距離:17mm、記録計のチャートスピード:120mm/min 上記レオメーターによって1回咀嚼を行った場合に得ら
れる記録曲線を図2に示した。本発明において「ゼリー
強度」とは図2のピーク部分の最高値Hの値(g) であ
る。
合はすべて重量%で示す。 実施例1 グルコマンナン 0.16 重量% カッパーカラギーナン 0.05 果糖ぶどう糖液糖 18.0 1/5 濃縮オレンジ果汁 4.0 クエン酸 0.15 オレンジフレーバー 0.3 水 残 量 以上の配合割合で原料を常温で調合し、プレート殺菌機
により90℃に加熱し、35℃に冷却後、ポリエチレン/ポ
リエチレン/アルミ箔ポリエチレン/紙/ポリエチレン
積層物からなるテトラポット容器(200ml)に無菌充填
し、13℃に冷却したところ、一定の形状を成しており且
つ、ストローで容易に、連続的に吸引でき、しかもツブ
感のある新規な食感を有するゼリー様飲料が得られた。
このものは長期にわたってこの状態を保っていた。
ト殺菌機により90℃に加熱しガラス製瓶にホットパック
し、5℃に冷却したところ、一定の形状を成して且つ、
しかもツブ感のある新規な食感のあるゼリー様飲料が得
られた。
により90℃に加熱しポリプロピレン製のカップに充填
し、10℃に冷却したところ、一定の形状を成しており且
つ、しかもツブ感がある新規な食感を有するゼリー様飲
料が得られた。
パーカラギーナンに置き換え合計0.21重量%のカッパー
カラギーナンを添加した以外実施例1と同様にしてゲル
状物を得た。 比較例2 実施例2のグルコマンナン(0.14重量%)の代わりにテ
キストリン(0.14重量%)を添加した以外実施例2と同
様にしてゲル状物を得た。 比較例3 実施例3のグルコマンナン(0.20重量%)の代わりにキ
サンタンガム(0.20重量%)を添加した以外実施例3と
同様にしてゲル状物を得た。
ギーナンを0.16%(w/w) 添加する。 比較例5 カッパーカラギーナン 0.35%(w/w) ローカストビーンガム 0.2 ぶどう糖果糖液糖 17.0 クエン酸 0.36 クエン酸ナトリウム 0.12 パイナップルフレーバー 0.3 水 残 量 以上の配合にて調合し、プレート殺菌機により90℃に加
熱しガラス製瓶にホットパックし、5℃に冷却した。以
下実施例および比較例の各データ、食感等を表1に示
す。
ーバスにて70℃に加温する。70℃になったら直ちに容器
に充填し10℃の冷蔵庫にて24時間冷却する。得られたサ
ンプルをストローにて吸引し、その吸い易さ、吸い心地
等を総合的に評価することにより、実施例1、比較例
4、5について官能検査を行った。 (a) 方法 順位法 (b) 判定者 専門パネル10名 (c) 試料 A:実施例1 B:比較例4 C:比較例5 (d) 設問 A,B,C,3種をストローで食し、吸
引性の好ましい順位をつけさせる。 (f) 判定 Kramerの検定表(危険率5%)より判定
者=10,試料数=3の時順位合計が15−25を外れ
ると有意差がでる。 よって、実施例1は吸引性が有意に良く、また比較例5
は有意に悪いと言える。
異なり、一定の形状を成しており且つ、ストローで容易
に、連続的に吸引でき、しかも食感がゼリーの粒を感じ
るようなゼリー様飲料が得られる。またこのゲルの状態
を長期間にわたり保つことが可能となる。また、テトラ
パックへの充填が可能となる。
用する容器を示す。保形性の測定はサンプルを容器より
取り出しHの部分を測定することによって行う。
際に得られる記録曲線の1例を示す。横軸は試料台の移
動量、縦軸は応力を表す。ピーク部分の最高値Hの値
(g)はゼリー強度を表す。
Claims (6)
- 【請求項1】 コンニャク芋から得られる抽出物を主体
とし、さらに紅藻類から得られる抽出物を配合してな
り、必要に応じて増粘剤、果汁、野菜汁、甘味料、有機
酸、香料、栄養剤、着色料等を含有する、保形性かつ流
動性を有し、粒の食感が強いゲル状物から構成されるこ
とを特徴とする新規ゼリー様飲料。 - 【請求項2】 ゲル状物が15℃以上かつ25℃未満で
ゲル状に固化したものである請求項1に記載のゼリー様
飲料。 - 【請求項3】 ゲル状物のpHが2.0 〜7.0 であり、保形
性が20〜 100%であり、かつゼリー強度が10〜150gであ
る請求項1または2に記載のゼリー様飲料。 - 【請求項4】 コンニャク芋から得られる抽出物がグル
コマンナンであり、紅藻類から得られる抽出物がカラギ
ーナンである請求項1〜3のいずれかに記載のゼリー様
飲料。 - 【請求項5】 ゼリー様飲料に対してグルコマンナンが
0.05〜0.5 重量%であり、カラギーナンが0.01〜0.15重
量%であり、かつ常にグルコマンナンの量がカラギーナ
ンの量より多い請求項4に記載のゼリー様飲料。 - 【請求項6】 25〜45℃で無菌紙パックに充填され、つ
いで冷却ゲル化したストローで吸引可能な請求項1〜5
のいずれかに記載のゼリー様飲料。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4322582A JP2585172B2 (ja) | 1992-11-06 | 1992-11-06 | 新規ゼリー様飲料 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4322582A JP2585172B2 (ja) | 1992-11-06 | 1992-11-06 | 新規ゼリー様飲料 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH06141824A true JPH06141824A (ja) | 1994-05-24 |
JP2585172B2 JP2585172B2 (ja) | 1997-02-26 |
Family
ID=18145305
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP4322582A Expired - Fee Related JP2585172B2 (ja) | 1992-11-06 | 1992-11-06 | 新規ゼリー様飲料 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2585172B2 (ja) |
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2002291453A (ja) * | 2001-03-30 | 2002-10-08 | Pokka Corp | 常温流通可能な密封容器入りゼリー飲料 |
JP2013520373A (ja) * | 2010-02-23 | 2013-06-06 | テトラ ラバル ホールデイングス エ フイナンス ソシエテ アノニム | オンラインで粒子を添加する無菌充填システム |
JP2017006017A (ja) * | 2015-06-17 | 2017-01-12 | 雪印メグミルク株式会社 | ゲル状食品の製造方法及びゲル状食品 |
CN107252071A (zh) * | 2017-07-14 | 2017-10-17 | 集美大学 | 一种螺旋藻荔枝保健果冻及其制备方法 |
CN107361337A (zh) * | 2017-06-26 | 2017-11-21 | 宁波秀可食品有限公司 | 一种儿童保健果冻粉及其制作方法 |
-
1992
- 1992-11-06 JP JP4322582A patent/JP2585172B2/ja not_active Expired - Fee Related
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US9346025B2 (en) | 2010-02-23 | 2016-05-24 | Tetra Laval Holdings & Finance S.A. | Sterile filling system for on-line particle adding |
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---|---|
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