JPH0614035Y2 - 内燃機関の複合過給装置 - Google Patents

内燃機関の複合過給装置

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JPH0614035Y2
JPH0614035Y2 JP12167588U JP12167588U JPH0614035Y2 JP H0614035 Y2 JPH0614035 Y2 JP H0614035Y2 JP 12167588 U JP12167588 U JP 12167588U JP 12167588 U JP12167588 U JP 12167588U JP H0614035 Y2 JPH0614035 Y2 JP H0614035Y2
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supercharger
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intake passage
turbocharger
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衛 吉岡
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Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は、ターボチャージャとスーパーチャージャの2
つの過給機により吸入空気を過給する内燃機関の複合過
給装置に関する。
〔従来の技術〕
従来、吸入通路の上流側にターボチャージャ、下流側に
スーパーチャージャをそれぞれ配設した構成が知られて
おり(例えば、特開昭61-169239号公報)、この構成に
おいて、エンジンの高回転時、スーパーチャージャは停
止せしめられ、スーパーチャージャの上流側と下流側を
連結するバイパス通路が開放せしめられる。この構成に
よって、エンジンの低回転域においては主としてスーパ
ーチャージャにより、また高回転域においては主として
ターボチャージャにより過給効果が得られ、過給効果の
応答性が改善される。一方、スーパーチャージャのロー
タ表面は、回転時の摩擦抵抗を低減させ、かつ耐久性を
向上させるため、通常、合成樹脂により被覆される。
〔考案が解決しようとする課題〕
ところが、エンジンの高負荷高回転域において、ターボ
チャージャから吐出された空気の温度が高くなるため、
上述のような複合過給装置では、この高温空気の一部が
スーパーチャージャに流入してロータの樹脂コーティン
グ層が溶損するおそれがあるという問題がある。
本考案は、エンジンの高負荷高回転時、高温の空気によ
ってスーパーチャージャのロータ表面の合成樹脂層が溶
損することのない複合過給装置を得ることを目的とす
る。
〔課題を解決するための手段〕
本考案による内燃機関の複合過給装置は、吸気通路の上
流側にターボチャージャが設けられるとともにその下流
側にスーパーチャージャが配設され、該スーパーチャー
ジャのロータが合成樹脂から成る表面を有する内燃機関
の複合過給装置であって、上記吸気通路のスーパーチャ
ージャの上流側と下流側を連結するバイパス通路と、上
記吸気通路とバイパス通路の接続部分であって上記スー
パーチャージャの上流側部分に設けられた切換弁と、上
記ターボチャージャの吐出空気温度が上記合成樹脂の溶
融温度より高いか否かを判断する温度判断手段とを備
え、上記切換弁は、上記吐出空気温度が上記溶融温度よ
り高いと判断された時、上記バイパス通路を開放すると
ともに上記吸気通路を閉塞することを特徴とする。
〔作用〕
ターボチャージャの吐出空気温度がスーパーチャージャ
のロータ表面を形成する合成樹脂の溶融温度より高い
時、切換弁によってバイパス通路が開放されるとともに
スーパーチャージャ上流において吸気通路は閉塞される
ために、この高温度の空気は、スーパーチャージャに流
入することなく、バイパス通路を通り燃焼室へ供給され
る。
〔実施例〕
以下図示実施例により本考案を説明する。
第1図は本考案の一実施例を適用した内燃機関を示す。
図において、エンジン本体10に形成されたシリンダボ
ア11内にはピストン12が摺動自在に支持され、この
ピストン12の上方には燃焼室13が形成される。燃焼
室13には吸気通路14と排気通路15が連通する。
エアクリーナ16は吸気通路14の最も上流側に設けら
れ、エアフローメータ17はその下流側に設けられる。
さらに下流側にはターボチャージャ18のコンプレッサ
19が配設され、このコンプレッサ19の下流側にはス
ーパーチャージャ20が設けられる。スーパーチャージ
ャ20のロータ20a,20bの表面は合成樹脂により被覆
される。スロットル弁21はインタークーラー22とサ
ージタンク23との間に設けられ、図示しないアクセル
ペダルに連動して吸気通路14内の流路面積を変化させ
る。吸気通路14のスーパーチャージャ20の下流側に
はサージタンク23が形成される。
一方、排気通路15の途中にはターボチャージャ18の
タービン25が設けられ、またこのタービン25を迂回
するバイパス通路26が形成される。ターボチャージャ
18は、排気通路15を通過する排気ガスによりタービ
ン25が回転駆動され、これによりコンプレッサ19が
回転して吸気通路14から吸入される空気の圧力を高め
るようになっている。ウエストゲートバルブ27はバイ
パス通路26を開閉してタービン25へ供給される排気
ガスの量を調節し、ターボチャージャ18の回転を制御
する。ウエストゲートバルブ27を開閉駆動するアクチ
ュエータ28は、従来公知の構成を有しておりシエル2
9内をダイヤフラム30により区画して圧力室31を形
成し、この圧力室31内には通路32を介してサージタ
ンク23内の圧力が伝達されるようになっている。しか
して、圧力室31内の圧力がばね33の弾発力に打ち勝
つとウエストゲートバルブ27はバイパス通路26を開
放し、タービン25を通過する排気ガスを抑制してター
ボチャージャ18のコンプレッサ19の出口圧を一定圧
にする。
ターボチャージャ18により過給された空気は、スーパ
ーチャージャ20に流入する。スーパーチャージャ20
の駆動軸は、電磁クラッチを有するプーリ35に連結さ
れ、このプーリ35は、エンジン本体10に設けられた
クランクプーリ36と無端状のベルト37により連結さ
れる。したがってスーパーチャージャ20は、電磁クラ
ッチが接続状態にある時、クランクプーリ36を介して
駆動される。吸気通路14のスーパーチャージャ20の
上流側と下流側とはバイパス通路38により接続され、
吸気通路14とバイパス通路38の接続部分であってス
ーパーチャージャ20の上流側部分には三方切換弁39
が設けられる。この切換弁39は、アクチュエータ40
により開閉駆動され、吸気通路14およびバイパス通路
38を選択的に開放するようになっている。アクチュエ
ータ40は、例えばステップモータ、あるいはダイアフ
ラム式のもの等、従来公知の構成を有するものを用いる
ことができる。このアクチュエータ40および電磁クラ
ッチは、電子制御部50により制御される。
第2図および第3図は切換弁39の一実施例を拡大して
示したものである。切換弁39は、吸気通路14内を開
閉する矩形状の弁板39aと、この弁板39aに固定された
軸39bとを有する。軸39bは、吸気通路14を構成する
吸気管14aと、バイパス通路38を構成するバイパス管
38aとの接続部分の角部に回転自在に支持され、アクチ
ュエータ40に回転駆動される。弁板39aは、図中、実
線で示すように水平位置にあるときバイパス通路38を
閉塞して吸気通路14を開放し、二点鎖線で示すように
垂直位置にあるとき吸気通路14を閉塞してバイパス通
路38を開放する。
第4図および第5図は切換弁39の他の実施例を拡大し
て示したものである。この実施例において、弁板39aは
円板であり、軸39bは弁板39aの中心を通って水平方向
に延びる。軸39bは、吸気管14aとバイパス管38aの接
続部分の中心を通って、この接続部分に回転自在に支持
され、アクチュエータ40に回転駆動される。弁板39a
は、図中、実線で示すように右上がり傾斜の状態にある
ときバイパス通路38を閉塞して吸気通路14を開放
し、二点鎖線で示すように右下がり傾斜状態にあるとき
吸気通路14を閉塞してバイパス通路38を開放する。
電子制御部50は、マイクロコンピュータを備え、エン
ジン回転数および吸入空気温度に応じて切換弁39を開
閉制御し、またプーリ35の電磁クラッチを断続制御す
る。電子制御部50は、中央演算処理装置(CPU)51と、
メモリ52と、入力ポート53と、出力ポート54とを
有し、これらはバス55により相互に接続される。出力
ポート54はプーリ35の電磁クラッチおよびアクチュ
エータ40に接続される。入力ポート53は、エンジン
回転数を検出する回転数センサ41と、ターボチャージ
ャ18の吐出空気温度を検出するために吸気通路14に
設けられた温度センサ42とに接続される。
第6図は、プーリ35の電磁クラッチおよび切換弁39
の制御ルーチンを示す。この制御ルーチンは所定時間毎
に割り込み処理される。
ステップ101では、エンジン回転数Neが3000rpmより高
いか否かが判定され、これよりも高いときステップ104
へ進むが、これよりも低いときステップ102へ進む。す
なわち、エンジンが3000rpm以下の運転状態のとき、ス
テップ102において電磁クラッチが接続せしめられ、ま
たステップ103において切換弁39が切り換えられバイ
パス通路38を閉塞するとともに吸気通路14を開放す
る。この結果、スーパーチャージャ20が駆動され、ま
た全ての吸入空気がスーパーチャージャ20に供給され
て十分な過給が行われる。これに対し、エンジン回転数
Neが3000rpmより高いとき、ステップ104において電磁
クラッチが遮断され、またステップ105において切換弁
39が切り換えられバイパス通路38を開放するととも
に吸気通路14を閉塞する。この結果、スーパーチャー
ジャ20が停止せしめられ、また全ての吸入空気がスー
パーチャージャ20を迂回してバイパス通路38を流動
するようになる。
しかして、上記ステップ101においてエンジン回転数N
eが3000rpmより高い場合、ターボチャージャ18から
吐出される空気の温度が所定値すなわち150℃より高い
と判定され、スーパーチャージャ20が停止せしめられ
るとともに高温空気がスーパーチャージャ20に供給さ
れることが阻止される。したがって、スーパーチャージ
ャ20のロータが高温空気にさらされることがなくな
り、ロータの表面に被覆された合成樹脂層が溶損するこ
とが防止される。
第7図は、プーリ35の電磁クラッチおよび切換弁39
の制御ルーチンの他の例を示す。この制御ルーチンは、
ステップ102の前にステップ111を実行する点を除いて、
第6図の制御ルーチンと同じである。さて、ステップ10
1においてエンジン回転数Neが3000rpm以下であると
き、ステップ111へ進み、温度センサ42により検出さ
れたターボチャージャ18の吐出空気温度Tが150℃よ
り高いか否か判定される。この吐出空気温度Tが150℃
より高いとき、ステップ104,105が実行され、電磁クラ
ッチが遮断されるとともに切換弁39が切り換えされ
る。すなわち、切換弁39は吸気通路14を閉塞すると
ともにバイパス通路38を開放する。この結果、スーパ
ーチャージャ20が停止せしめられるとともに高温空気
がスーパーチャージャ20に供給されることが阻止さ
れ、スーパーチャージャ20のロータが高温空気にさら
れることがなくなって、ロータ表面の合成樹脂層の溶損
が防止される。
しかして第7図の制御ルーチンは、エンジン回転数が30
00rpm以下であっても吐出空気温度Tが150℃を越えた場
合に、スーパーチャージャ20にこの高温空気が流入す
ることが阻止され、第6図の制御ルーチンに比し、さら
に確実に、ロータ20a,20bの合成樹脂層の溶損が防止
される。
なお、ターボチャージャ18の吐出空気温度が所定値を
越えたか否かを判定する手段として、吸入空気量Qとエ
ンジン回転数Neの比で現されるエンジン負荷の大きさ
を判定するものであってもよい。
〔効果〕
以上のように本考案によれば、ターボチャージャから吐
出された高温の空気によってスーパーチャージャのロー
タ表面の合成樹脂層が溶損することが防止される。すな
わち、スーパーチャージャに流入する空気の温度が低く
抑えられ、ロータ表面の合成樹脂層は高い耐熱性を要求
されなくなり、ロータの製造が容易になる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の一実施例を適用したエンジンを示す断
面図、 第2図は第1図の実施例における切換弁を示す断面図、 第3図は第2図の切換弁の正面図、 第4図は切換弁の他の実施例を示す断面図、 第5図は第4図の切換弁の正面図、 第6図は切換弁を切り換え制御する制御ルーチンの一実
施例のフローチャート、 第7図は切換弁を切り換え制御する制御ルーチンの他の
実施例のフローチャートである。 14……吸気通路、18……ターボチャージャ、 20……スーパーチャージャ、 20a,20b……ロータ、38……バイパス通路、 39……切換弁、42……温度センサ。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】吸気通路の上流側にターボチャージャが設
    けられるとともにその下流側にスーパーチャージャが配
    設され、該スーパーチャージャのロータが合成樹脂から
    成る表面を有する内燃機関の複合過給装置であって、上
    記吸気通路のスーパーチャージャの上流側と下流側を連
    結するバイパス通路と、上記吸気通路とバイパス通路の
    接続部分であって上記スーパーチャージャの上流側部分
    に設けられた切換弁と、上記ターボチャージャの吐出空
    気温度が上記合成樹脂の溶融温度より高いか否かを判断
    する温度判断手段とを備え、上記切換弁は、上記吐出空
    気温度が上記溶融温度より高いと判断された時、上記バ
    イパス通路を開放するとともに上記吸気通路を閉塞する
    ことを特徴とする内燃機関の複合過給装置。
JP12167588U 1988-09-19 1988-09-19 内燃機関の複合過給装置 Expired - Lifetime JPH0614035Y2 (ja)

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JP12167588U JPH0614035Y2 (ja) 1988-09-19 1988-09-19 内燃機関の複合過給装置

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JPH0243431U JPH0243431U (ja) 1990-03-26
JPH0614035Y2 true JPH0614035Y2 (ja) 1994-04-13

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR20150119130A (ko) * 2013-02-13 2015-10-23 폭스바겐 악티엔 게젤샤프트 부스터를 포함하는 내연기관

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR20150119130A (ko) * 2013-02-13 2015-10-23 폭스바겐 악티엔 게젤샤프트 부스터를 포함하는 내연기관
US9631551B2 (en) 2013-02-13 2017-04-25 Volkswagen Aktiengesellschaft Internal combustion engine including a booster

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JPH0243431U (ja) 1990-03-26

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