JPH0613453Y2 - 試料定量装置 - Google Patents

試料定量装置

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JPH0613453Y2
JPH0613453Y2 JP1988171333U JP17133388U JPH0613453Y2 JP H0613453 Y2 JPH0613453 Y2 JP H0613453Y2 JP 1988171333 U JP1988171333 U JP 1988171333U JP 17133388 U JP17133388 U JP 17133388U JP H0613453 Y2 JPH0613453 Y2 JP H0613453Y2
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detector
sample
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tube
piston
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JP1988171333U
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定一 藪田
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東亜医用電子株式会社
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Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は、粒子計数装置等に備えられ、一定量の微粒子
懸濁試料を検出部に導入するための試料定量装置に関す
るものである。
〔従来の技術〕
血球等の微粒子の数や大きさ等を測定する際、粒子の浮
遊液を検出器の微細孔に通過させ、粒子と液との電気的
インピーダンスの差異に基づく変化を検出する粒子計数
装置が広く知られている。
第5図は、そのような従来の粒子計数装置の要部の概略
図である。筒状の検出器52に微細孔54が設けられ、
検出器52の内部と外部とにそれぞれ電極56、58が
配置される。血液等を電解液により一定倍率に希釈した
希釈試料60に検出器52を浸し、電極56、58間に
定電流を流すことにより、微細孔54に定電流が流され
る。59は容器である。検出器52に接続された流体回
路61内の定量装置により、一定量の試料が検出器52
の外部から微細孔54を通って検出器52内部に吸引さ
れる。その時の粒子と液との電気的インピーダンス(例
えば電気抵抗)の差に基づく電気的変化を、検出回路6
2で個々の粒子ごとに検出することにより、粒子の数や
大きさが測定される。検出器52内の洗浄は、計数前又
は計数後に流体回路61の洗浄装置により行われる。
第6図は微細孔54部分の拡大図であり、第7図は検出
された粒子信号の図である。粒子64が微細孔54の中
心を通過した場合(実線で示す)には、粒子64の大き
さに比例した高さを有する粒子信号68が得られる。と
ころが、微細孔54を通過した粒子66が、微細孔54
の近傍に再び舞い戻った場合(破線で示す)には、なだ
らかな信号70が得られる(以後、この舞戻り粒子66
に発生する信号を舞戻り信号と呼ぶ)。この舞戻り信号
が存在すると、粒子信号を正しく計数したり計測したり
する上で不具合いが生じる。例えば、舞戻り信号を粒子
信号と誤検出することにより、計数誤差が生じたり、舞
戻り信号と粒子信号が重なった場合に、粒子の大きさに
比例したパルス高さを計測できなかったりすることが考
えられる。
そこで、この舞戻り信号を除去するために、シースフロ
ーを形成し、粒子を微細孔の中心部分のみに通過させる
ことが考えられた。これによれば、粒子の浮遊液は流体
力学的に絞られて、微細孔の中心部を通過し、一度通過
した粒子は再び微細孔近傍に舞い戻って来ることはな
い。よって、舞戻り信号は発生しない。なお、シースフ
ローとは、粒子の浮遊液を検出器の微細孔の中央部に層
流で精度良く一列に整列させて通過させる流れを言う。
〔考案が解決しようとする課題〕
しかし、前記のシースフローを形成させる装置は、複雑
な流体機構を必要とするため、高価となっていた。ま
た、従来は試料の定量と検出器の洗浄は別々の装置で行
われていたため、装置が大きくなっていた。
本考案は、微粒子懸濁試料の定量と検出器の洗浄を同時
に行える試料定量装置を提供することを目的とする。こ
れにより、安価に粒子の舞戻りをなくすことができ、装
置もコンパクトになる。
〔課題を解決するための手段〕
上記の目的を達成するために、本考案の試料定量装置
は、壁面に内外部を連通させる2つのポートを有するシ
リンダと、 シリンダ内において上記2つのポートを区画しシリンダ
内を2室に分けるピストン(大径部)と、 シリンダを気密性を保って貫通するピストンロッド(小
径部)と、 ピストンロッドを移動させる駆動源と、 前記2つのポートとチューブにより接続された、微粒子
懸濁試料中の粒子を検出するための微細孔を有する検出
器とを備え、 ピストンの移動により2室内にそれぞれ容積変化が生じ
る際に、一方のポートから一方のチューブを介して検出
器に供給される洗浄液の量よりも、検出器から他方のチ
ューブを介して他方のポートへ吸入される吸入量の方が
多いように構成されたものである。
なお、他方のポートは切換弁を介して微細孔を有する検
出器および廃液槽に接続され、一方のポートは他の切換
弁を介して微細孔を有する検出器および洗浄液槽に接続
される。
〔実施例〕
以下、図面を参照して本考案の好適な実施例を詳細に説
明する。ただしこの実施例に記載されている構成機器の
形状、その相対配置などは、とくに特定的な記載がない
限りは、本考案の範囲をそれらのみに限定する趣旨のも
のではなく、単なる説明例にすぎない。
第1図は本考案の試料定量装置を用いた試料定量システ
ムの流体回路図である。10は本考案の試料定量装置の
一実施例の断面図を示している。試料定量装置10は筒
状のシリンダ12と、シリンダ12の内部を移動するピ
ストン14と、ピストン14を移動させるための駆動源
24とからなっている。シリンダ12の内部には内径の
大きな大径部12aと内径の小さな小径部12bとが形
成されている。ピストン14は断面積の大きな大径部1
4aとその大径部14aに連なって設けられた、断面積
の小さな小径部(ピストンロッド)14bとからなって
いる。ピストン14の大径部14aにはシール材16が
取り付けられ、シリンダ12の小径部12bにはシール
材18が取り付けられている。これらシール材16、1
8によりピストン14の大径部14a、小径部14bは
シリンダ12のそれぞれ大径部12a、小径部12bを
気密性が保たれた状態で往復直線移動することができ
る。これにより、シリンダ12の内部はピストン14の
大径部14aにより二分されることになる。第1図にお
いて、ピストン14の大径部14aの上部に形成される
空間を大容量室20と呼び、大径部14aの下部に形成
される空間を小容量室22と呼ぶ。大容量室20の上部
には、シリンダ12内の大容量室20と外部を通じさせ
るポートAが設けられ、小容量室22の下部には、小容
量室22と外部を通じさせるポートBが設けられてい
る。ポートA、Bを設ける場所は、大容量室20の上
端、小容量室22の下端でなくても、シール材16が摺
動する場所以外であればよい。ポートAにはチューブT
が接続され、さらに、3方切換弁36を介し、チュー
ブTにより検出器26に、チューブTにより廃液槽
40に接続されている。ポートBにはチューブTが接
続され、さらに、3方切換弁38を介し、チューブT
により検出器26に、チューブTにより洗浄液槽42
に接続される。チューブTは、検出器26の内部にま
で引き入れられている。検出器26は有底筒状であり、
その側面下部に直径百ないし数十μmの微細孔30を有
するペレット28が取り付けられている。電解質の希釈
液で所定倍率に希釈された試料32が容器34に入れら
れ、希釈試料32の中に検出器26が浸されている。
つぎに本実施例における作用について説明する。ピスト
ン14が駆動源24により一方(第1図における下方)
に移動して、大容量室20の容積が増大すると、小容量
室22の容積は減少する。ピストン14が逆方向に移動
すれば、大容量室20の容積は減少し、小容量室22の
容積は増大する。つまり、ピストン14の移動量を1と
し、ピストン14の大径部14aの断面積をS、小径
部14bの断面積をSとすると(ただしS
)、大容量室20の容積の変化量VはV=S
1で表わされ、小容量室22の容積の変化量VはV
=(S−S)1で表わされる。
大容量室20、小容量室22のそれぞれに設けられたポ
ートA、Bは、例えばチューブによって、微細孔30が
設けられた検出器26に接続されることになる。
ピストン14を一方(第1図における下方)に移動させ
ることにより、検出器26内の液をポートA側へ容積V
だけ吸引させることができる。また同時に、ポートB
側からは洗浄用の液を検出器26内へ容積Vだけ吐出
することができる。容積Vの方がVよりも大きいの
で、その差の容積(V−V=S1)の試料が検出
器26外部から微細孔30を通って内部に吸入されるこ
とになる。このように、検出器26内部に洗浄用の液を
供給しながら試料を吸入することにより、微細孔30を
通過した試料は、洗浄用の液に包まれて洗浄用の液とと
もに検出器26外部へ排出される。よって、一度、微細
孔30を通過した粒子は再び微細孔近傍に舞い戻ること
はない。
ピストン14の大径部14aの断面積をS、小径部1
4bの断面積をSとする(ただしS>Sであ
る)。そして、3方切換弁36、38がそれぞれチュー
ブTとT、TとTを通じさせている状態で、ピ
ストン14がエアーシリンダやモータ等の駆動源24に
より、第1図において下方に距離1だけ移動させられた
とする。その時、大容量室20の容積はV=S1だ
け増大し、逆に、小容量室22の容積はV=(S
)1だけ減少する。よって、大容量室20の増大し
た容積Vと同量の液が検出器26内に配置されたチュ
ーブTの先端から吸引される。また、小容量室22の
減少した容積Vと同量の洗浄液がチューブTから検
出器26内に供給される。V>Vであるのでその差
の容積(V−V=S1)と同量の試料が検出器2
6外部から微細孔30を通りチューブTに回収され
る。検出器26の内外に配置された電極(図示せず)間
に定電流が流され、粒子が微細孔30を通過するときの
電気的インピーダンスの変化に基づく電気的変化を検出
回路(図示せず)により検出する。
第2図は微細孔30周辺の部分拡大図である。実線の矢
印は試料の流れを示し、破線の矢印は洗浄液の流れを示
す。このように、本考案の試料定量装置10を用いるこ
とにより検出器26内部に洗浄液を供給しながら、検出
器26外部から試料を吸引することができる。このた
め、微細孔30を通過した粒子は洗浄液に包まれながら
洗浄液とともにチューブTに回収される。よって、粒
子の舞い戻りは発生しない。しかも、測定のため連続し
て試料を吸入させた場合にも、試料は検出器内に澱むこ
とはない。このため、検出器26内部が汚染しにくいと
いう効果も有する。
次に、3方切換弁36、38がそれぞれチューブT
、TとTを通じさせている状態で、ピストン1
4が上方に移動させられたとする。この時は、大容量室
20及びチューブT内の液は廃液槽40へ排出され、
小容量室22内に洗浄液槽42から洗浄液が吸入され
る。
試料の測定が終われば、検出器26から希釈試料32の
入った容器34を取りはずし、洗浄液の入った容器をあ
らためて検出器26にセットし前記のように弁36、3
8の切り換えに同期させてピストン14を数回往復させ
ることにより、検出器26内が洗浄液で満たされ速やか
に洗浄される。
なお、チューブTをらせん状にし、試料の吸入量(V
−V)より大きくすれば、試料は大容量室20内に
入り込むことがないので、シリンダ12内部が汚染され
ない。よって、故障等の不具合いが起こりにくい。ま
た、3方切換弁36、38の代りに、第3図、第4図に
示すように、チューブT、T、T、Tにそれぞ
れ逆流止め弁44、46、48、50を接続することが
できる。この場合には、3方切換弁36、38及びこれ
らの制御装置も不用となりさらに安価となる。
なお、チューブTの途中にシリンジを設けることもで
きる。微細孔30に詰まりが発生したときに、そのシリ
ンジを動作させることにより、詰まり除去が行える。
〔考案の効果〕
以上説明したように本考案の試料定量装置は、微粒子懸
濁試料の定量を行うとともに、検出器内へ洗浄液を一定
量供給することができ、かつ、検出器内に吸入された試
料は洗浄液に包まれるようにして洗浄液とともに回収さ
れる。このため、粒子の舞い戻りが起こらなくなる。ま
た、検出器内が汚染しにくくなる。さらに、これらのこ
とにより装置を低コストでコンパクトに製作することが
できる等の効果を有している。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の試料定量装置を用いた試料定量システ
ムの流体回路図、第2図は第1図における微細孔周辺の
拡大図、第3図および第4図は第1図において3方切換
弁の代りに逆流止め弁を用いた場合の配管図、第5図は
従来の粒子計数装置の要部の概略図、第6図は粒子の舞
戻りを説明するための断面図、第7図は舞戻り信号を説
明するための線図である。 10……粒子定量装置、12……シリンダ、12a……
大径部、12b……小径部、14……ピストン、14a
……大径部、14b……小径部、16、18……シール
材、20……大容量室、22……小容量室、24……駆
動源、26、52……検出器、28……ペレット、3
0、54……微細孔、32、60……希釈試料、34、
59……容器、36、38……3方切換弁、40……廃
液槽、42……洗浄液槽、44、46、48、50……
逆流止め弁、56、58……電極、61……流体回路、
62……検出回路、64、66……粒子、68……粒子
信号、70……舞戻り信号、T、T、T、T
、T……チューブ

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】壁面に内外部を連通させる2つのポートを
    有するシリンダと、 シリンダ内において上記2つのポートを区画しシリンダ
    内を2室に分けるピストンと、 シリンダを気密性を保って貫通するピストンロッドと、 ピストンロッドを移動させる駆動源と、 前記2つのポートとチューブにより接続された、微粒子
    懸濁試料中の粒子を検出するための微細孔を有する検出
    器とを備え、 ピストンの移動により2室内にそれぞれ容積変化が生じ
    る際に、一方のポートから一方のチューブを介して検出
    器に供給される洗浄液の量よりも、検出器から他方のチ
    ューブを介して他方のポートへ吸入される吸入量の方が
    多いように構成されたことを特徴とする試料定量装置。
JP1988171333U 1988-12-28 1988-12-28 試料定量装置 Expired - Lifetime JPH0613453Y2 (ja)

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JP1988171333U JPH0613453Y2 (ja) 1988-12-28 1988-12-28 試料定量装置

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JPH0291923U JPH0291923U (ja) 1990-07-20
JPH0613453Y2 true JPH0613453Y2 (ja) 1994-04-06

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ID=31463074

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JPS6051652B2 (ja) * 1981-11-26 1985-11-15 本田技研工業株式会社 流量計

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JPH0291923U (ja) 1990-07-20

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