JPH0612827U - 磁気軸受装置 - Google Patents

磁気軸受装置

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JPH0612827U
JPH0612827U JP5118992U JP5118992U JPH0612827U JP H0612827 U JPH0612827 U JP H0612827U JP 5118992 U JP5118992 U JP 5118992U JP 5118992 U JP5118992 U JP 5118992U JP H0612827 U JPH0612827 U JP H0612827U
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rotor shaft
frequency
temperature
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JP5118992U
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美也子 籠谷
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セイコー精機株式会社
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    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16CSHAFTS; FLEXIBLE SHAFTS; ELEMENTS OR CRANKSHAFT MECHANISMS; ROTARY BODIES OTHER THAN GEARING ELEMENTS; BEARINGS
    • F16C32/00Bearings not otherwise provided for
    • F16C32/04Bearings not otherwise provided for using magnetic or electric supporting means
    • F16C32/0406Magnetic bearings
    • F16C32/044Active magnetic bearings
    • F16C32/0444Details of devices to control the actuation of the electromagnets
    • F16C32/0451Details of controllers, i.e. the units determining the power to be supplied, e.g. comparing elements, feedback arrangements with P.I.D. control

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  • Mechanical Engineering (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 装置温度の変化に対してもロータ軸の発振を
抑制することが可能な磁気軸受け装置を提供する。 【構成】 装置の温度を温度センサー50で検出する。
そして、その装置温度におけるロータ軸18の発振周波
数を、ROMに格納されたデータから決定し、対応する
周波数成分を補正回路(PID)82に配置したノッチ
フィルタでカットする。このノッチフィルタの抵抗部
に、コンデンサのスイッチングによって等価的に可変抵
抗として機能するスイッチング素子を配置する。そし
て、このスイッチング素子のスイッチング周波数を、温
度センサー50で検出する装置温度に応じて変更するこ
とによって、カットする周波数帯域を変更する。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は磁気軸受装置に係り、詳細には、ロータ軸の発振を抑制するようにし た磁気軸受装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
例えば半導体製造におけるエッチング工程やCVD工程において、真空状態を 確保すると共にプロセスガスの排出を行うために、真空ポンプが使用されている 。この場合、潤滑油を使用した接触型の真空ポンプを使用すると、SiH4 、P H3 、B2 6 、AS 3 等のプロセスガスに潤滑油が影響する虞れがあること から、非接触軸受を使用した磁気軸受装置が使用されることが多い。
【0003】 磁気軸受装置は、ロータ軸を電磁石により軸方向および半径方向に磁気浮上さ せながら高周波モータでロータ軸を回転することによって、ロータ軸に取付けら れたロータ翼で真空状態を確保するようになっている。 そして、磁気軸受装置では、ロータ軸を電磁石により軸方向および半径方向に 磁気浮上させる場合、ロータ軸を所定位置に保持するために、ロータ軸の半径方 向および軸方向の位置を検出するセンサーが配置されている。この半径方向およ び軸方向のセンサーでロータ軸の位置を検出すると共に、検出した位置検出信号 からロータ軸の補正値を算出し、軸心等の所定位置に保持するように、フィード バック制御によって位置を制御している。
【0004】 ところで、一般にフィードバック制御系は開ループゲインgが0dB以上で、 位相遅れが180°以上の場合に、その制御系は不安定となる。 磁気軸受装置の制御系では、開ループ伝達関数がロータの固有振動数ωにおい て、ゲインg>0dB、位相遅れ180°以上となってしまう場合もある。この ような場合制御系が不安定となり、固有振動数と一致する周波数ωで発振を生じ ることとなる。
【0005】 そこで、従来の磁気軸受装置の制御系には、ロータ軸の固有振動数ωに対応す る周波数をカットするノッチフィルタを位置補正回路に設け、周波数ωでのゲイ ンを下げることでロータ軸の発振を抑制するようにしている。
【0006】
【考案が解決しようとする課題】
ところで、物質の固有振動数ωは、次の式(1)に示すように、kを定数とし た場合にヤング率Eの平方根に比例する。 ω=k√E …(1) このヤング率Eは温度変化に対応して変化するので、ロータおよびシャフト等 のポンプ本体を構成する機器部品の温度が変化すると、これらの固有振動数も変 動する。また、温度変化によってロータ等が熱膨張し、これによっても固有振動 数が変動する。このように物質の固有振動数ωは、温度変化に伴う熱膨張やヤン グ率Eの変化によって変動を生じる。例えば、半導体接続装置に接続する磁気浮 上型真空ポンプとして、この磁気軸受装置が使用される場合、装置の立上げ時や 、半導体接続装置のチャンバ内が真空状態になっている無負荷時等では、プロセ スガスの排出を行う通常運転時よりも温度が低くなっている。
【0007】 ところが、従来の磁気軸受装置の位置補正回路に使用されている、フィルタで は、カットする所定の周波数帯域が固定されているため、温度変化によって、常 に適切な周波数をカットしてはいなかった。 そこで、本考案の目的は、装置温度の変化に対してもロータ軸の発振を抑制す ることが可能な磁気軸受装置を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】
本考案では、磁性を有するロータ軸と、このロータ軸を回転させる高周波モー タと、前記ロータ軸の位置を検出する複数の位置検出センサと、この位置検出セ ンサからの検出信号に基づいて、前記ロータ軸を所定位置に保持するための制御 信号を出力する制御信号出力手段と、この制御信号出力手段で出力される制御信 号に応じた磁界を発生して前記ロータ軸を非接触となる所定位置に磁気浮上させ る磁気浮上用電磁石と、装置内所定位置の温度を検出する温度検出手段と、前記 制御信号出力手段から出力される制御信号から所定周波数帯域の制御信号をカッ トする周波数カット手段と、この周波数カット手段でカットする所定周波数帯域 を前記温度検出手段で検出された温度に応じて変更する変更手段とを、磁気軸受 装置に具備させて前記目的を達成する。
【0009】
【作用】
本考案の磁気軸受装置では、装置温度をサーミスタ等の温度検出手段で検出し 、その装置温度におけるロータ軸の発振周波数となる帯域の制御信号を周波数カ ット手段、例えばノッチフィルタでカットする。そして、装置温度の変化に応じ てノッチフィルタでカットする周波数帯域も変更する。
【0010】
【実施例】
以下本考案の磁気軸受装置における好適な実施例を、磁気浮上型真空ポンプに 使用された場合について、図1から図6を参照して詳細に説明する。 図1は磁気軸受装置の全体構成を表したものである。
【0011】 この磁気軸受装置は、例えば半導体製造装置等内に設置され、チャンバ等から プロセスガスの排出を行うものである。この例では、円筒状に形成された外装体 10の上端部にフランジ11が形成され、ボルト等によって半導体製造装置に接 続されるようになっている。
【0012】 外装体10の内側に複数のステータ翼12が配置され、このそれぞれのステー タ翼12間に複数のロータ翼14が配置されている。このロータ翼14はロータ 15の外周囲壁に設けられ、ロータ15は磁性体のロータ軸18に連動して回転 するように、ボルト19でロータ軸18に固定されている。
【0013】 ロータ15はいわゆる磁気軸受を利用しており、ロータ軸18の上部には、2 対の半径方向電磁石20がロータ軸18を挟んで対向配置されており、2対の半 径方向電磁石は互いに直交するように配置されている。この半径方向電磁石20 に隣接して、ロータ軸18を挟んで対向する2対の半径方向センサー22が2対 設けられている。
【0014】 さらに、ロータ軸18の下部には、同様に2対の半径方向電磁石24が配置さ れ、この半径方向電磁石24にも、隣接して半径方向センサー26が2対設けら れている。 これら半径方向電磁石20、24に励磁電流が供給されることによって、ロー タ軸18が磁気浮上される。この励磁電流は、磁気浮上時に、半径方向センサー 22、26からの位置検知信号応じて制御され、これによってロータ軸18が半 径方向の所定位置に保持されるようになっている。
【0015】 また、外装体10の内側の半径方向センサー22と半径方向センサー26との 間には高周波モータ30が配置されている。この高周波モータ30に通電される ことによって、ロータ軸18および、これに固定されたロータ翼14が回転する ようになっている。
【0016】 ロータ軸18の下部には、磁性体で形成された円盤状の金属ディスク31が固 定されており、この金属ディスク31を挟み、且つ対向した一対づづの軸方向電 磁石32、34が配置されている。さらにロータ軸18の切断端部に対向して軸 方向センサー36が配置されている。
【0017】 この軸方向電磁石32、34の励磁電流は、軸方向センサー36からの位置検 知信号に応じて制御され、これによりロータ軸18が軸方向の所定位置に保持さ れるようになっている。 また、このロータ軸18の下端部には、ロータ軸の回転数を検出するための回 転センサー38が配置されている。
【0018】 磁気軸受装置の外装体10の下部には、半導体製造装置からのプロセスガス等 を排出する排気口52が配置されている。この排気口52の近傍には、サーミス タ等の温度センサー50が配置されており、スペーサ(固定部)の温度を測定す るようになっている。
【0019】 これらの各部は、軸方向電磁石32、34の近傍に設けられたコネクタ44を 通じて、磁気軸受コントローラやメインコントローラ等を備えた信号処理系にケ ーブルで接続されている。 図2は磁気軸受装置の電気的構成を表したものである。
【0020】 磁気軸受装置は、主としてマイクロプロセッサユニット(MPU)等を用いた システムコントローラ70と、磁気浮上用コントローラ80により概略構成され ている。 システムコントローラ70は、磁気軸受装置の全体制御を行うと共に本実施例 による判断動作等の各種制御を行うCPU(中央処理装置)70a、このCPU 70aにおいて各種制御を実行するためのプログラムやデータが格納されたRO M(リード・オンリ・メモリ)70b、ワーキングメモリとして使用されるRA M(ランダム・アクセス・メモリ)70c、キーボードインタフェ−ス(I/F )70d、表示器I/F70e、I/O70f、70g、70h、70iを備え ており、これらの各部はデータバス等のバスライン70jに接続されている。
【0021】 キーボ−ドI/F70dには、各種の動作指示等の操作を行うキーボード74 が接続されている。 また表示器I/F70eには、キーボード74からの操作状態や、ロータ軸1 8の浮上状態、さらに磁気軸受装置の動作状態を表示するためのCRT、LCD 等の表示器76が接続されている。
【0022】 I/O70fには磁気浮上用コントローラ80が接続されている。この磁気浮 上用コントローラ80は、半径方向センサー22、26と軸方向センサー36か らの位置検知信号が各々入力されるPID(補正回路)82a〜82eを備えて いる。これらPID82a〜82eのそれぞれには、後述の周波数可変のノッチ フィルタおよび、このノッチフィルタでカットする中心周波数を変更するための クロック信号を出力するクロック発生回路を備えている。クロック発生回路は、 CPU70aから供給される信号に対応する出力周波数のクロックを発生し、ノ ッチフィルタに供給するようになっている。
【0023】 これらPID82a〜82eの各出力端子には、増幅器84a〜84eがそれ ぞれ接続されている。 増幅器84a〜84dの出力端子には、一対のコイルで構成される半径方向電 磁石20、24が接続されている。また、増幅部84eの出力端子には、一対づ つのコイルで構成される軸方向電磁石32、34が接続されている。
【0024】 この磁気浮上用コントローラ80は、半径方向電磁石20、24に励磁電流を 供給することによってロータ軸18を半径方向に磁気浮上させると共に、半径方 向センサー22、26からの位置検知信号に応じてロータ軸18を半径方向所定 位置に保持するように増幅器84a〜84dの増幅率を変化させて、供給する励 磁電流を変化させる制御を行う。
【0025】 同時に、磁気浮上用コントローラ80は、軸方向電磁石32、34に励磁電流 を供給することによってロータ軸18を軸方向に磁気浮上させると共に、軸方向 センサー36からの位置検知信号に応じてロータ軸18を軸方向所定位置に保持 するように増幅器84eの増幅率を変化させて、供給する励磁電流を変化させる 制御を行う。
【0026】 I/O70gには回転センサー38が接続されており、この回転センサー38 からのパルス信号がCPU70aで読み取られ、ロータ軸18の回転数が検出さ れる。 また、I/O70hには、高周波モータ30を回転駆動させるモータドライバ ー77が接続されている。モータドライバ77は、図示しないAC電源をコンバ ータで直流に変換した後、再びインバータにより3相交流とし、負荷に応じた電 流を高周波モータ30に供給するようになっている。
【0027】 図3は、補正回路(PID)82a〜82eに配置される、周波数可変のノッ チフィルタの構成を表したものである。 このノッチフィルタは、非反転端子がアースされた、4つのオペアンプ101 、103、105、107を備えている。
【0028】 オペアンプ101の反転入力端子には、抵抗121の一端および抵抗111の 一端が接続され、抵抗111の他端はノッチフィルタの入力端子eiに接続され ている。また、オペアンプ101の出力端子は、抵抗113および抵抗115の 一端と接続されており、抵抗113の他端はオペアンプ101の反転入力端子に 接続されている。
【0029】 抵抗115の他端、抵抗125の一端、および抵抗117の一端が、オペアン プ103の反転入力端子に接続され、オペアンプ103の出力端子は抵抗117 の他端および可変抵抗Rfの一方の端子aに接続されている。 可変抵抗Rfの他方の端子bは、オペアンプ105の反転入力端子および、容 量Cのコンデンサ119の一端と接続されている。オペアンプ105の出力端子 は、コンデンサ119の他端、抵抗121の他端、および、可変抵抗Rfの一方 の端子aと接続されている。可変抵抗Rfの他方の端子bはオペアンプ107の 反転入力端子および、容量Cのコンデンサ123の一端と接続されている。オペ アンプ107の出力端子はコンデンサ123の他端、および抵抗125の他端と 接続されている。
【0030】 図4はこのノッチフィルタの特性について表したものである。 この図4に示すように、ノッチフィルタは、中心周波数f0の周波数成分をカ ットするようになっている。この中心周波数f0は、図3に示すノッチフィルタ の可変抵抗RF の抵抗をRとし、コンデンサ119、123の容量をCとすると 、次の式(2)で示される。
【0031】 f0=1/(2πCR) …… (2) 従って、中心周波数f0は、可変抵抗RF の抵抗値で可変となる。 図5は、本実施例で可変抵抗RF と等価的に使用されるスイッチング素子を表 したものである。
【0032】 この図5に示すように、スイッチング素子は、2つのスイッチを備えており、 両スイッチ間に容量C1のコンデンサが接続されている。両スイッチは、外部ク ロックfcによってスイッチング動作を行い、図5のように、入力端子a、コン デンサ、アース間を直列に接続すると共に、スイッチングによって、アース、コ ンデンサC1、出力端子b間を直列に接続するようになっている。
【0033】 このスイッチング素子の等価的な抵抗値Reqは、次の式(3)で表される。 Req=1/(C1・fc) …… (3) 従って、式(2)および式(3)から、外部クロックfcによるスイッチング 周波数を変えることにより、ノッチフィルタでカットする中心周波数f0を変更 することが可能となる。
【0034】 図6は、図1に示す磁気軸受装置の温度と、ロータ軸18の固有振動数ω0と の関係の一例を表したものである。 この図6に示すように、ロータ18の固有振動数ω0は温度tの上昇と共に減 少する。この温度tと固有振動数ω0の関係を示すデータは、図2に示すROM 70bに格納されている。
【0035】 次に、このように構成された磁気軸受装置の温度変化に対する動作について説 明する。 磁気軸受装置の動作を開始する指示がキーボード74から入力されると、開始 指示の信号がキーボードI/F70dを介してCPU70aに供給され、CPU 70aからI/O70fを介して磁気浮上用コントローラ80にロータ軸18の 磁気浮上が指示される。
【0036】 磁気浮上用コントローラ80は、CPU70aからの指示を受けると、半径方 向電磁石20、24および軸方向電磁石32、34に励磁電流を供給してロータ 軸18を磁気浮上させる。この場合、磁気浮上用コントローラ80では、半径方 向センサ22、26および軸方向センサ36からの位置検知信号に基づいて、P ID82a〜82eおよび増幅部84a〜84eによって励磁電流を制御するこ とにより、ロータ軸18が軸中心に保持される。
【0037】 また、CPU70aは、I/O70hを介してモータドライバー77に高周波 モータ30の回転開始を指示する。高周波モータ30はこの指示を受けると、変 換した3相交流が出力され、これによって高周波モータ30が高速回転を開始す る。これにともなって、ロータ軸18、およびロータ翼14も高速回転を開始す る。
【0038】 ここで、CPU70aは、温度センサー50からI/O70iを介して供給さ れる信号に基づいて、磁気軸受装置の装置温度tを測定する。そして、ROM7 0bに格納された、温度−固有振動数曲線(図6)に関するデータから、測定温 度tにおける固有振動数ω0の値を読み取る。
【0039】 CPU70aは、前記式(2)、式(3)から、ノッチフィルタでカットする 中心周波数f0がこの固有周波数ω0と等しくなる外部クロックの周波数fcを 決定し、対応する制御信号をI/O70fを介して磁気浮上用コントローラ80 の各PID82a〜82eに供給する。各PID82では、図示しないクロック 回路において、周知の分周手段で分周した所定の周波数fcのクロック信号を出 力して、図5に示すスイッチング素子に外部クロックとして供給する。
【0040】 スイッチング素子では、供給される外部クロックの周波数fcで、スイッチン グ動作を繰り返すことにより、前記式(3)で示す抵抗値Reqの抵抗素子と等価 的に機能する。ここで、外部クロックの周波数fcは、式(2)で求まるf0の 値がロータ軸の発振周波数ω0と一致する値が選択されることから、各PIDに 配置されたノッチフィルタ(図3)によって、装置温度に対応した最適な周波数 成分がカットされることとなる。
【0041】 以上説明した実施例では、周波数カット手段として図3および図4に示すノッ チフィルタおよびスイッチング素子を使用したが、本考案はこの構成に限られる ものではなく、他の構成の可変抵抗RF を使用してもよい。 また、ノッチフィルタの構成も図3のノッチフィルタに限定されるものではな く、特定周波数をカットすることが可能なフィルタであればよい。例えば、特定 周波数帯域のみ通過するバンドパスフィルタを組み合わせることにより周波数カ ット手段を構成するようにしてもよい。ようするに、特定周波数をカットするフ ィルタであり、かつ、カットする周波数帯域を変更することができる構成であれ ばよい。
【0042】 また、以上説明した実施例では、温度センサーを排気口52の近傍に配置した が、スペーサ(固定部)の温度を測定できる位置であれば他の箇所でもよい。例 えば、コネクタ44のとロータ翼12との間に配置し、また、外装体10とステ ータ翼12との間隔がある形式のものであれば、この間隔部でステータ翼側に温 度センサーを配置するようにしてもよい。
【0043】 そして、温度センサーとしてサーミスタ等の接触型温度計を使用したが、非接 触型の温度計、例えば放射温度計のセンサー部を前記各位置に取り付け、温度計 本体をコネクタ44に接続されている信号処理系内に配置するようにしてもよい 。
【0044】 さらに、以上説明した実施例では、磁気軸受け装置として、磁気浮上型真空ポ ンプに適用した場合について説明したが、本考案では、他に、砥石台等に使用さ れる磁気軸受けスピンドル等に使用することも可能である。
【0045】
【考案の効果】
本考案の磁気軸受け装置では、装置温度を温度検出手段で検出し、その装置温 度における所定周波数帯域の制御信号を周波数カット手段でカットすると共に、 装置温度の変化に応じて周波数カット手段でカットする周波数帯域を変更するの で、装置温度が変化しても適切な周波数成分をカットすることができる。
【0046】 従って、装置温度が変化してもロータ軸の発振を抑制することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の磁気軸受け装置における一実施例の構
成図である。
【図2】同上、実施例の電気的構成を示すブロック線図
である。
【図3】同上、実施例のノッチフィルタの構成図であ
る。
【図4】同上、実施例のノッチフィルタの特性を示す説
明図である。
【図5】同上、実施例の可変抵抗RF と等価的に使用さ
れるスイッチング素子の構成図である。
【図6】同上、実施例の装置温度と、固有振動数ω0と
の関係を示す説明図である。
【符号の説明】
10 外装体 12 ステータ翼 13 ロータ翼 15 ロータ 18 ロータ軸 20、24 半径方向電磁石 22、26 半径方向センサー 30 高周波モータ 32、34 軸方向電磁石 36 軸方向センサー 50 温度センサー 52 排気口 70 システムコントローラ 70a CPU 70b ROM 74 キーボード 77 モータドライバー 80 磁気浮上用コントローラ 82 PID

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 磁性を有するロータ軸と、 このロータ軸を回転させる高周波モータと、 前記ロータ軸の位置を検出する複数の位置検出センサ
    と、 この位置検出センサからの検出信号に基づいて、前記ロ
    ータ軸を所定位置に保持するための制御信号を出力する
    制御信号出力手段と、 この制御信号出力手段で出力される制御信号に応じた磁
    界を発生して前記ロータ軸を非接触となる所定位置に磁
    気浮上させる磁気浮上用電磁石と、 装置内所定位置の温度を検出する温度検出手段と、 前記制御信号出力手段から出力される制御信号から所定
    周波数帯域の制御信号をカットする周波数カット手段
    と、 この周波数カット手段でカットする所定周波数帯域を前
    記温度検出手段で検出された温度に応じて変更する変更
    手段とを具備することを特徴とする磁気軸受装置。
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