JPH07238897A - ターボ分子ポンプ - Google Patents

ターボ分子ポンプ

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Publication number
JPH07238897A
JPH07238897A JP2837894A JP2837894A JPH07238897A JP H07238897 A JPH07238897 A JP H07238897A JP 2837894 A JP2837894 A JP 2837894A JP 2837894 A JP2837894 A JP 2837894A JP H07238897 A JPH07238897 A JP H07238897A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
rotor shaft
shaft
magnetic
axial
control
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2837894A
Other languages
English (en)
Inventor
Masahide Kubo
雅英 久保
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Shimadzu Corp
Original Assignee
Shimadzu Corp
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Filing date
Publication date
Application filed by Shimadzu Corp filed Critical Shimadzu Corp
Priority to JP2837894A priority Critical patent/JPH07238897A/ja
Publication of JPH07238897A publication Critical patent/JPH07238897A/ja
Pending legal-status Critical Current

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  • Non-Positive Displacement Air Blowers (AREA)
  • Connection Of Motors, Electrical Generators, Mechanical Devices, And The Like (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】ポンプ設定条件が変わっても、ロータシャフト
の軸方向の変位を検出し、その出力を磁気軸受の制御部
に帰還してシャフトの位置を所定範囲に保持する。 【構成】位置検知センサを複数個、互いにその出力が異
なる特性を呈するようにシャフト端部領域に関係位置を
異ならしめて配置する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、粒子加速器、核融合
装置、表面分析装置、半導体製造装置等において、高真
空を得るためのガス排気用に使用されるターボ分子ポン
プに関し、特に磁気浮上式軸受を使用する高速回転型タ
ーボ分子ポンプに関する。
【0002】
【従来の技術】磁気軸受形ターボ分子ポンプ(以下、T
MPと略称する)は、オイルフリーな真空状態を得るた
めに使用されるもので、高速回転するロータを固着した
ロータシャフトは、磁気軸受装置の磁気浮力により支承
されている。
【0003】従来のTMPの一例を図5に示す。1は真
空排気用の主翼をもつロータでロータシャフト3に固着
され、モータ4により高速回転する。2はロータを包囲
するケーシングで、ロータ1の外周から突設されるロー
タ翼(動翼)とケーシング内周から突設されるステータ
翼(静翼)とが交互に配置されており、両者によって真
空排気作用が行われる。ロータシャフト3はシャフトま
わりに配置された2個のラジアル磁気軸受5、6により
ラジアル方向に浮上軸支される。一方、軸方向に対して
は、シャフト3に固定された円板8の上下にこれを挟む
ように設けられたスラスト磁気軸受7、7′により軸方
向に浮上軸支される。ロータシャフト3のラジアル方向
の偏位はラジアル方向偏位検知センサ9により検出さ
れ、この出力をラジアル磁気軸受5、6の電磁コイルに
フィードバックしてラジアル方向の磁気浮力を制御して
いる。また、軸方向の変位は軸方向変位検知センサ10
により検出され、この出力をスラスト磁気軸受7、7′
にフィードバックして軸方向の磁気浮力を制御してい
る。
【0004】TMPが停止した時には、タッチベアリン
グ(図示せず)によりロータシャフト3を直接軸支し、
ラジアル磁気軸受5、6、スラスト磁気軸受7、7′へ
の接触が防止される。以上の構成において、とくに軸方
向の変位の制御は、その変位量の巾がラジアル方向の偏
りの巾に較べて比較的大きいこともあり、その軸方向隙
間をあらゆる環境条件の下においても常に一定に制御す
ることはむつかしい。
【0005】図6は軸方向の変位と、軸方向変位検知セ
ンサ10の出力に基づくスラスト磁気軸受への制御出力
との関係、即ち磁気制御特性を示したもので、図の実線
と点線のグラフはセンサ自身が温度等の影響により、又
制御回路の回路条件が温度やケーブルの長さの変動など
により、磁気制御特性がシフトした状態を示す。このよ
うに、温度やケーブル長さなどの環境の変化により制御
特性がシフトすると、シャフトの軸方向位置制御が狂う
ことになり、場合によってはタッチベアリングに接触し
てしまう等の事故につながる恐れがあるなどの問題があ
る。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】この発明は、以上の問
題点を解決したもので、ポンプ運転条件により、軸方向
の制御特性が温度等の環境条件の影響により変わった場
合でも、常に安定に精密な軸方向磁気浮上制御ができる
ようにしたターボ分子ポンプを提供するものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】この発明は、かかる目的
を達成するために、ロータシャフト端部領域に関係位置
を異ならしめて配置した軸方向の位置検知センサを2個
設け、その複合出力によって軸方向の浮上制御を行うよ
うにしたものである。
【0008】
【作用】シャフト端部領域に関係位置を異ならしめて配
置した2個の位置検知センサの出力の差がゼロになるよ
うにコントロールすることにより、制御回路の条件が環
境によって変化しても、磁気軸受を常に安定した状態で
フィードバック制御できる。
【0009】
【実施例】以下、この発明の実施例を図1を参照して説
明する。ロータシャフト3はこれに固定された円板8の
上下にこれを挟むように設けられたスラスト磁気軸受
7、7′により軸方向に浮上軸支される。そして、前記
スラスト磁気軸受と円板8の隙間は片側0.30mm程度であ
る。円板8を挟んで対設されるスラスト磁気軸受に保持
された電磁コイル7a、7′aに通電しその電流変化に
よってロータシャフト3に対する磁気浮力を可変するこ
とができる。
【0010】ロータシャフト3の反ロータ側端面3′に
対して平行に隙間aを隔てた位置に第1の軸方向変位検
知センサ10aが、又軸心と45度傾斜の端面3″に対
して隙間aを隔てた位置に第2の軸方向変位検知センサ
10bが、それぞれ設けてある。センサ10aと10b
は同じ特性のもので、渦電流式センサが利用され、スラ
スト磁気軸受7′の下端に固設されたホルダ14の上に
取り付けられる。そして、各センサ10a、10bは、
ロータシャフト3の軸方向の変位を検出するとともに、
その出力信号を制御出力処理部12に伝達し、TMPの
電源ユニット(図示せず)に内蔵されたスラスト磁気軸
受7、7′の電磁コイル電源13にフィードバックし、
その軸方向の磁気浮力をその検出変位量に応じて制御し
てロータシャフト3の軸方向の磁気浮力を制御してい
る。ロータシャフト3が軸方向に変位した場合、各セン
サ10a、10bの軸方向の変位に対する制御特性出力
の関係は、一方が傾きをもって配置されているため図3
のようになる。2つの制御特性出力のグラフは傾きが異
なり、交差する点が変位aであるので、センサ10a、
10bの制御特性出力の差が0になるようにコントロー
ルすれば、常に隙間aの位置にロータシャフト3を保持
することができる。センサ10aと10bは45度以外
の傾きでも2つの制御特性出力のグラフは傾きが異なる
ので交差する点が確保できる。また、図2に示したよう
に、特性の異なる軸方向変位検知センサ10aと10c
をロータシャフト3の軸端面と平行に距離を変えて配置
した場合、ロータシャフト3を保持したい位置におい
て、センサ10aをシャフト端部と隙間aの位置に設置
し、センサ10aと10cの出力の値が同じになるよう
にδの段差を設けてセンサ10cを配置しておけば、両
出力の差が0となるようにコントロールすればよい。こ
の場合、センサ10a、10cの隙間の変位に対する出
力の関係は、図4のようになる。従って、温度等の影響
やケーブル長さの変動などにより図6のようにセンサ制
御特性出力が変化しても、2個のセンサ制御特性出力の
差が0になるように制御するので、常に安定な浮力制御
ができロータシャフト3がタッチベアリング11に接触
してしまうことはない。
【0011】
【発明の効果】この発明は、以上のように、温度やケー
ブル長さの影響を受けないため、ポンプの運転条件によ
り軸方向変位の制御特性が変化しても安定した軸方向の
磁気浮力制御ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施例のターボ分子ポンプの軸方向
位置制御部の構成を示す図。
【図2】この発明の他の実施例の軸方向変位検知部の構
成を示す図。
【図3】この発明の実施例(図1)の軸方向位置制御出
力の特性を示す図。
【図4】この発明の実施例(図2)の軸方向位置制御出
力の特性を示す図。
【図5】従来のターボ分子ポンプの構成を示す図。
【図6】従来のターボ分子ポンプの軸方向位置制御出力
の特性を示す図。
【符号の説明】
1…ロータ 2…ケーシング 3…ロー
タシャフト 4…モータ 5、6…ラジアル磁気軸受 7、7′…スラスト磁気軸受 8…円板 9…ラジアル方向偏位検知センサ 10…軸方
向変位検知センサ 11…タッチベアリング 12…制
御出力処理部 13…電磁コイル電源

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ロータシャフトを磁気軸受装置で支持する
    とともにこのシャフトの軸端部に設置した位置検知セン
    サによってシャフトの軸方向変位を検出し、その出力を
    磁気軸受の制御部に帰還してシャフトの位置を所定範囲
    に保持するようにした装置において、前記位置検知セン
    サを複数個、互いにその出力が異なる特性を呈するよう
    にシャフト端部領域に関係位置を異ならしめて配置した
    ことを特徴とするターボ分子ポンプ。
JP2837894A 1994-02-25 1994-02-25 ターボ分子ポンプ Pending JPH07238897A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2837894A JPH07238897A (ja) 1994-02-25 1994-02-25 ターボ分子ポンプ

Applications Claiming Priority (1)

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JP2837894A JPH07238897A (ja) 1994-02-25 1994-02-25 ターボ分子ポンプ

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH07238897A true JPH07238897A (ja) 1995-09-12

Family

ID=12246986

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2837894A Pending JPH07238897A (ja) 1994-02-25 1994-02-25 ターボ分子ポンプ

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JP (1) JPH07238897A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH10299688A (ja) * 1997-04-22 1998-11-10 Mitsubishi Heavy Ind Ltd ターボ分子ポンプ
JPH1172097A (ja) * 1997-08-29 1999-03-16 Kashiyama Kogyo Kk 高真空ポンプ
CN110894855A (zh) * 2019-12-26 2020-03-20 南京磁谷科技有限公司 一种新型磁悬浮轴承总成

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CN110894855B (zh) * 2019-12-26 2024-05-28 南京磁谷科技股份有限公司 一种磁悬浮轴承总成

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