JPH0612752A - カセット装填装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】この発明は、複数のテープカセットを交換式に
装填する方式の小形化を図ることにある。 【構成】トレイ本体１１をキャビネット１０から突出れ
るテープ収容位置からキャビネット１０内のテープ駆動
位置に移送した状態で、キャビネット１０内のテープ駆
動機構部２０をトレイ本体１１に収容される２個のテー
プカセット１７の一方に対向するように回動することに
より、トレイ本体１１に収容される２個のテープカセッ
ト１７の一方をテープ駆動機構部２０に装着するように
構成し、所期の目的を達成したものである。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】この発明は、例えばビデオテープ
レコーダ（ＶＴＲ）等の磁気記録再生装置に係り、特に
その磁気テープの巻装されるテープカセットをテープ駆
動機構部に装着するのに関する。

【０００２】

【従来の技術】従来より、ＶＴＲにおいては、２個のテ
ープカセットをトレイ本体に収容し、このトレイ本体の
テープカセットを交換式にテープ駆動機構部に装着する
いわゆるダブルカセット式がある。このようなＶＴＲの
カセット装填装置にあっては、図４（ａ）に示すように
トレイ本体１をキャビネット２から突出されるカセット
収容位置、及び同図（ｂ），（ｃ）に示すキャビネット
２内において２個のテープカセット３がそれぞれテープ
駆動機構部４に装着される２位置に移動させることによ
り、２個のテープカセット３のテープ駆動機構部４への
装着が実現される。

【０００３】ところが、上記カセット装填装置では、ト
レイ本体１をキャビネット２内で２位置に移動させるこ
とにより、収容される２個のテープカセット３の一方を
テープ駆動機構部４に装着すると共に、残りのテープカ
セット３をテープ駆動機構部４から離間される待期位置
に待期させた状態でテープ駆動が行われる構成のため
に、装置全体の形状がトレイ本体１の移動方向に比較的
大形となり、小形化の促進が困難であるという問題を有
していた。

【０００４】また、トレイ本体に対してテープカセット
を２個移送方向に収容しているために、そのテープカセ
ットのトレイ本体への着脱操作が収容位置に応じて異な
り、その取扱い性の点で満足の行くものでなかった。

【０００５】

【発明が解決しようとする課題】以上述べたように、従
来のダブルカセット式カセット装填装置では、奥行き方
向が大形となるという問題を有していた。

【０００６】この発明は上記の事情に鑑みてなされたも
ので、複数のテープカセットの効率的な装填を実現し
て、小形化の促進を図り得るようにしたカセット装填装
置を提供することを目的とする。

【０００７】

【課題を解決するため手段】この発明は、磁気テープの
巻装されたテープカセットが複数個収容されるトレイ本
体と、このトレイ本体をカセット収容位置からテープ駆
動位置に移送するカセット移送手段と、前記テープ駆動
位置に回動自在に設けられ、前記トレイ本体のテープカ
セットのいずれか一つが装着されるテープ駆動機構部
と、このテープ駆動機構部を回動制御して前記テープ駆
動位置に移送されたトレイ本体の複数のテープカセット
のいずれか一つに対応させるテープ駆動機構部移動手段
と、このテープ駆動機構部移動手段に移動された前記テ
ープ駆動機構部に対して前記トレイ本体の選択したテー
プカセットを装着するカセット装着手段とを備えてカセ
ット装填装置を構成したものである。

【０００８】

【作用】上記構成によれば、トレイ本体は、複数のテー
プカセットが収容されるテープ収容位置からテープ駆動
位置に移送されると、テープ駆動機構部移送手段により
テープ駆動部が回動されて複数のテープカセットの一つ
に対応され、その後、カセット装着手段によりテープ駆
動機構部に装着される。従って、トレイ本体をテープ駆
動位置に移送するだけの収納領域を確保するだけで、ト
レイ本体に収容される複数のテープカセットのテープ駆
動機構部への着脱が実現される。

【０００９】

【実施例】以下、この発明の実施例について、図面を参
照して詳細に説明する。

【００１０】第１図はこの発明の一実施例に係るカセッ
ト装填装置を示すもので、キャビネット１０にはトレイ
本体１１が矢印Ａ，Ｂ方向に出入自在に配設される。こ
のトレイ本体１１には第１及び第２のカセット収容部１
１ａ，１１ｂが移送方向に並列に形成され、トレイ移送
機構１２を介してキャビネット１０から突出れるカセッ
ト収容位置とキャビネット１０内に収容されるカセット
駆動位置間を移送案内される。そして、第１及び第２の
カセット収容部１１ａ，１１ｂは、トレイ本体１１に対
してそれぞれパンタリンク機構１３を介して矢印Ｃ，Ｄ
方向に昇降自在に設けられる。

【００１１】また、トレイ本体１１には、図２に示すよ
うに回動軸１４が移送方向に略平行に軸支される。この
回動軸１４には第１及び第２の昇降駆動レバー１５ａ，
１５ｂが第１及び第２のカセット収容部１１ａ，１１ｂ
に対応して回動自在に支持され、この第１及び第２の昇
降駆動レバー１５ａ，１５ｂにはそれぞれ圧着機構１６
（図中では、図の都合上、一方のみを図示）が第１及び
第２のカセット収容部１１ａ，１１ｂのテープカセット
１７の上面部に対応して設けられる。この圧着機構１６
はテープカセット１７の上面部を押圧して第１及び第２
のカセット収容部１１ａ，１１ｂにそれぞれ圧着してシ
ャーシ１８上に位置決めする。

【００１２】上記回動軸１４には昇降駆動機構１９（図
２参照）が連結される。この昇降駆動機構１９は、駆動
モータ１９ａの回転方向に応じて、第１及び第２の昇降
駆動レバー１５ａ，１５ｂの一方を選択的に回動付勢し
て、上記第１及び第２のカセット収容部１１ａ，１１ｂ
をパンタリンク機構１３，１３を介して矢印Ｃ，Ｄ方向
に昇降させる。この際、第１及び第２のカセット収容部
１１ａ，１１ｂはそれぞれ上昇位置、下降位置におい
て、図示しないロック機構により位置決めされる。

【００１３】また、キャビネット１０内のシャーシ１８
にはリール台、シリンダ機構等のテープ駆動機構部２０
がテープ駆動位置に対応して設置される。このシャーシ
１８は矢印Ｅ，Ｆ方向に回動自在に設けられ、その背面
には回動ラック２１が形成される。この回動ラック２１
には駆動歯車２２が歯合される。この駆動歯車２２は歯
車機構２３を介して駆動モータ２４に回転力伝達可能に
係合される。

【００１４】上記構成において、テープカセット１７の
装填行う場合には、先ずトレイ本体１１をテープ収容位
置に排出させ、２個のテープカセット１７を、そのテー
プ引出し面側が移送方向と略平行となるように第１及び
第２のカセット収容部１１ａ，１１ｂに収容してイジェ
クトする。すると、トレイ本体１１は、矢印Ｂ方向のテ
ープ駆動位置まで移送される。ここで、トレイ本体１１
の第１のカセット収容部１１ａのテープカセット１７が
選択されている場合には、駆動モータ２４が作動されて
シャーシ１８が回動されて、テープ駆動機構部２０がト
レイ本体１１の第１のカセット収容部１１ａに対向され
る。次に、昇降駆動機構１９が作動されて、第１の昇降
駆動レバー１５ａが回動され、その圧着機構１６でテー
プカセット１７を第１のカセット収容部１１ａに押圧し
てパンタリンク機構１３を下降駆動する。ここで、第１
のカセット収容部１１ａはテープカセット１７とともに
矢印Ｄ方向に下降され、そのテープカセット１７がテー
プ駆動機構部２０に装着される（図３（ｂ）参照）。

【００１５】そして、テープ駆動機構部２０に装着され
たテープカセット１７を離脱させる場合には、上記昇降
駆動機構１９が反転される。すると、第１の昇降駆動レ
バー１５ａが反転され、これに伴って圧着機構１６とと
もに第１のカセット収容部１１ａが矢印Ｃ方向に上昇さ
れる。次に、上記トレイ移送機構１２が反転され、トレ
イ本体１１はテープ収容位置に排出される。

【００１６】なお、上記テープ駆動位置を司るトレイ本
体１１に対して第１のカセット収容部１１ａが上昇され
た状態において、例えばトレイ本体１１の第２のカセッ
ト収容部１１ｂのテープカセット１７をテープ駆動機構
部２０に装填する場合には、上記駆動モータ２４が作動
されてシャーシ１８が回動され、そのテープ駆動機構部
２０がトレイ本体１１の第２のカセット収容部１１ｂに
対向される。ここで、上記第１のカセット収容部１１ｂ
のテープカセット１７は、上記昇降駆動機構１９が反転
駆動されると、そのテープセット１７が上記第１のカセ
ット収容部１１ａのテープカセット１７と略同様にして
テープ駆動機構部２０に装着される。

【００１７】このように、上記カセット装填装置は、ト
レイ本体１１をキャビネット１０から突出れるテープ収
容位置からキャビネット１０内のテープ駆動位置に移送
した状態で、キャビネット１０内のテープ駆動機構部２
０をトレイ本体１１に収容される２個のテープカセット
１７の一方に対向するように回動することにより、トレ
イ本体１１に収容される２個のテープカセット１７の一
方をテープ駆動機構部２０に装着するように構成した。
これによれば、トレイ本体１１をテープ駆動位置に移送
するだけの収納領域を確保するだけで、トレイ本体１１
１に収容される２個のテープカセット１７のテープ駆動
機構部２０への着脱が実現されることにより、キャビネ
ット１０内の空間の有効利用が実現され、可及的に小形
化の促進が図れる。

【００１８】また、上記カセット装填装置は、２個のテ
ープカセット１７を、そのテープ引出し面側が移送方向
と略平行に収容されてなる第１及び第２のカセット収容
部１１ａ，１１ｂを設けたトレイ本体１１を備えている
ことにより、その排出状態（テープ収容位置）におい
て、第１及び第２のカセット収容部１１ａ，１１ｂが同
様にキャビネット１０から突出された状態となるため、
第１及び第２のカセット収容部１１ａ，１１ｂの双方へ
のテープカセット１７の着脱操作が同様に容易に実行す
ることができるという効用も有する。

【００１９】なお、上記実施例では、そのテープ引出し
面側が移送方向と略平行に収容されてなる第１及び第２
のカセット収容部１１ａ，１１ｂを設けたトレイ本体１
１を用いて構成した場合で説明したが、この配置のもの
に限ることなく、適用可能である。よって、この発明は
上記実施例に限ることなく、その他、この発明の要旨を
逸脱しない範囲で種々の変形を実施し得ることは勿論の
ことである。

【００２０】

【発明の効果】以上詳述したように、この発明によれ
ば、複数のテープカセットの効率的な装填を実現して、
小形化の促進を図り得るようにしたカセット装填装置を
提供することができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】この発明の一実施例に係るカセット装填装置の
要部を示した図。

【図２】図１の昇降手段を示した図。

【図３】図１のテープカセットの装填動作状態を示した
図。

【図４】従来のカセット装填装置を示した図。

【符号の説明】

１０…キャビネット、１１…トレイ本体、１１ａ，１１
ｂ…第１及び第２のカセット収容部、１２…トレイ移送
機構、１３…パンタリンク機構、１４…回動軸、１５
ａ，１５ｂ…第１及び第２の昇降駆動レバー、１６…圧
着機構、１７…テープカセット、１８…シャーシ、１９
…昇降駆動機構、２０…テープ駆動機構部、２１…回動
ラック、２２…駆動歯車、２３…歯車機構、２４…駆動
モータ。

Claims (2)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 磁気テープの巻装されたテープカセット
   が複数個収容されるトレイ本体と、 このトレイ本体をカセット収容位置からテープ駆動位置
   に移送するカセット移送手段と、 前記テープ駆動位置に回動自在に設けられ、前記トレイ
   本体のテープカセットのいずれか一つが装着されるテー
   プ駆動機構部と、 このテープ駆動機構部を回動制御して前記テープ駆動位
   置に移送されたトレイ本体の複数のテープカセットのい
   ずれか一つに対応させるテープ駆動機構部移動手段と、 このテープ駆動機構部移動手段に移動された前記テープ
   駆動機構部に対して前記トレイ本体の選択したテープカ
   セットを装着するカセット装着手段とを具備したことを
   特徴とするカセット装填装置。
2. 【請求項２】 前記トレイ本体はテープカセットのテー
   プ引出し面が移送方向に平行に収容される第１及び第２
   のカセット収容部が移送方向に並列に形成されてなるこ
   とを特徴とする請求項１記載のカセット装填装置。