JPH0612248U - 物品搬送装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 １階の所定位置から２階の所定位置に物品を
効率よく搬送する。 【構成】 荷台５が車体本体４に左右方向に向く回転軸
心を中心として自由回転自在となされていて、走行車３
が上昇・下降している最中においても、荷台５の荷台面
は常時水平状態を保持するので、ガイドレール１を上下
に渡らせることによって、物品Ｗを上下に搬送すること
が出来る。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

この考案は物品搬送装置に関する。

【０００２】

【従来技術の欠点】

従来、例えば、１階の所定位置から２階の所定位置に物品を搬送する際には、 １階の水平搬送装置から、一旦物品を１階から２階に渡る垂直搬送装置に移載し 、その後、その垂直搬送装置から２階の水平搬送装置に移載して、搬送するのが 一般的であった。そのため、１階の水平搬送装置から垂直搬送装置に物品を移載 する作業及び垂直搬送装置から２階の水平搬送装置に物品を移載する作業が必要 となり、その分作業効率が低下すると共に、垂直搬送装置を必要とする分設備費 が高くなるという欠点があった。

【０００３】

【前記欠点を解消するための手段】

この考案は前記欠点を解消するために以下の如き手段を採用した。 この考案は、ガイドレールと、このガイドレールに沿って走行自在な走行車と を有しており、この走行車が、ガイドレールに走行自在な車体本体と、この車体 本体に左右方向に向く回転軸心を中心として自由回転自在となされた荷台とを有 するものである。

【０００４】

【考案の作用】

この考案は以下の如き作用をなすものである。 ガイドレールを１階から２階に渡らせることによって、そのガイドレールに沿 って走行車を走行させることによって、物品の受渡しを行なうことなく、物品を １階から２階に、また逆に２階から１階に搬送することが出来る。そして、走行 車が上昇・下降している最中においても、荷台が車体本体に左右方向に向く回転 軸心を中心として自由回転自在となされているので、荷台の荷台面は常時水平状 態を保持する。

【０００５】

【実施例】

以下にこの考案を図面に示す実施例に基づいて説明する。なお、この明細書に おいて、前とは図１右側を、後とは同図左側をいい、左とは図１紙面裏側を、右 とは同表側をいう。

【０００６】 ４本で１組の断面コ字状のガイドレール１が、仮想の断面四辺形の角部に位置 するようにして、且つ、左右のもの同士が開口を対向させるようにして、配され ている。これらガイドレール１は、湾曲走行部を有していて、全体として上下（ 例えば、１階と２階又は１階と３階）に渡るようになされている。

【０００７】 前記ガイドレール１に沿って走行車３が走行自在となされている。この走行車 ３は、ガイドレール１に走行自在な車体本体４と、この車体本体４に左右方向に 向く回転軸心を中心として自由回転自在となされた荷台５とを有している。 前記車体本体４は、図示略の正逆回転自在な走行用モーターによって前後いず れの方向にも走行自在となされている。また、車体本体４の左右部各々には中心 を左右方向に向けた環状レール８が設けられ、これら環状レール８に囲まれた空 間が物品搬出入口９となされている。 前記荷台５は、左右の環状レール８に所要個のローラー１１を介して左右方向 に向く回転軸心を中心として自由回転自在に設けられている。また、前記荷台５ は、具体的には、搬送方向を左右方向に向けた駆動ローラーコンベアによって構 成されている。前記荷台５の左右部には昇降自在なストッパー１２が設けられて いる。このような構成によって、荷台５に物品Ｗが載った後、ストッパー１２を 上昇させることによって、物品Ｗの左右方向からの落下を防止することが出来る 。また、荷台５の前後部には、左右方向に長く、且つ、両端部が相互に離れる方 向に（即ち、平面から見てハの字状になるようになされた）前後一対の物品案内 レール１３が設けられている。これら物品案内レール１３は物品Ｗが前後方向か ら落下するのを防止する作用を有している。 前記荷台５の底部には錘１４が設けられている。この錘１４は、車体本体４が 前後方向に傾いた際、その車体本体４の傾きに追従することなく、常時荷台５の 荷台面を水平に保持するように荷台５が車体本体４に対してスムーズに且つ迅速 に相対回転するようにするためのものである。 物品Ｗの荷台５への授受は、ストッパー１２を下降させると共に荷台５である 駆動ローラーコンベアを駆動することによって行なうことが出来る。

【０００８】 なお、この装置の設置場所には何らの制限もない。 例えば、ガイドレール１を、多数の自動倉庫の１階に設けられた搬出ステーシ ョンを繋ぐかたちで、且つ、上下にループを描くかたちで設けるようにすれば、 自動倉庫から搬出される物品を１階及び２階（又は３階）に仕分け搬出すること が出来る。 ガイドレール１は少なくとも１本あればよいものである。

【０００９】

【考案の効果】

この考案は、前記した如き構成によって、以下の如き効果を奏するものである 。 荷台が車体本体に左右方向に向く回転軸心を中心として自由回転自在となされ ていて、走行車が上昇・下降している最中においても、荷台の荷台面は常時水平 状態を保持するので、ガイドレールを上下に渡らせることによって、物品の受渡 し作業を行なうことなく、物品を上下に搬送することが出来る。

【図面の簡単な説明】

【図１】この考案の実施例を示す要部の簡略側面図であ
る。

【図２】図１のＡ部分拡大図である。

【図３】図２のＩＩＩ−ＩＩＩ線断面図である。

【符号の説明】

１ ガイドレール ３ 走行車 ４ 車体本体 ５ 荷台

Claims (2)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 ガイドレールと、このガイドレールに沿
   って走行自在な走行車とを有しており、この走行車が、
   ガイドレールに走行自在な車体本体と、この車体本体に
   左右方向に向く回転軸心を中心として自由回転自在とな
   された荷台とを有する物品搬送装置。
2. 【請求項２】 前記車体本体の左右部に物品搬出入口が
   形成され、前記荷台が搬送方向を左右方向に向けた駆動
   ローラーコンベアとなされている請求項１記載の物品搬
   送装置。