JP3541880B2 - 荷物搬送台車装置とその荷物積込方法 - Google Patents

荷物搬送台車装置とその荷物積込方法 Download PDF

Info

Publication number
JP3541880B2
JP3541880B2 JP2000085862A JP2000085862A JP3541880B2 JP 3541880 B2 JP3541880 B2 JP 3541880B2 JP 2000085862 A JP2000085862 A JP 2000085862A JP 2000085862 A JP2000085862 A JP 2000085862A JP 3541880 B2 JP3541880 B2 JP 3541880B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
luggage
tray
loading
angle
traveling
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2000085862A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2001270619A (ja
Inventor
啓祐 武馬
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kawasaki Motors Ltd
Original Assignee
Kawasaki Jukogyo KK
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Kawasaki Jukogyo KK filed Critical Kawasaki Jukogyo KK
Priority to JP2000085862A priority Critical patent/JP3541880B2/ja
Publication of JP2001270619A publication Critical patent/JP2001270619A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3541880B2 publication Critical patent/JP3541880B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Discharge Of Articles From Conveyors (AREA)
  • Intermediate Stations On Conveyors (AREA)

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本願発明は、例えば、空港ターミナルのように広大な搬送エリア内で荷物を搬送するような場合に、その荷物の高速搬送を実現することができる荷物搬送台車装置とその荷物積込方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来から、空港ターミナルのように広大な搬送エリア内で荷物を搬送する必要がある場合、その荷物を適切に搬送するための設備が設けられている。例えば、空港設備の場合、航空用手荷物を傷つけたり破損したりすることがないように搬送する装置として、あまり高速でない搬送用コンベアおよび各種ソータ等を組合わせた搬送装置が用いられている。
【0003】
このような搬送装置における荷物の積込みは、コンベア上を搬送されるトレイに個々の荷物を積込んで目的場所まで搬送するものが知られている。このトレイとしては、複数のトレイが連結されたものが一般的に使用されており、これら複数のトレイ中にそれぞれ荷物を積込んでまとめて搬送するものである。
【0004】
この種の従来技術として、例えば、特開平9−226928号公報記載の発明があり、この発明では、早受け荷物の貯留と搬送作業を効率的に行えるように、多トレイ形のキャリアに複数の荷物を載せて搬送するようにしているが、この従来技術には、本願発明のように荷物の積込み時にトレイを傾けることについては記載されていない。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、前記搬送用コンベアと各種ソータ等を使用した従来技術では、一体的に連結された複数のトレイ中にそれぞれの荷物を積込む作業に時間を要するので荷物の搬送速度に限界があるとともに、多くの装置を設けなければならないため、搬送装置に要する費用の増大を招いてしまう。
【0006】
また、このように搬送する搬送物は、その表面が様々な材質で形成されているため、搬送物によっては積込み時の摩擦抵抗によってトレー内の所定位置へ積み込めない場合がある。この場合、摩擦抵抗を減らすとトレイ中へ荷物を積込む時に衝撃等が生じないように積込むには多大な労力を要してしまい、安定した積込み作業を行えなくなってしまう。
【0007】
しかも、このように荷物の積込みに多くの時間を要すると、搬送設備全体の処理量や処理時間を低下させてしまう。
【0008】
【課題を解決するための手段】
そこで、前記課題を解決するために、本願発明の荷物搬送台車装置は、走行レール上を走行する個々独立した搬送台車を設け、該搬送台車の上部に搬送台車の走行方向を軸心として傾倒可能に支持したトレイを設け、該トレイの側方に荷物投入口を形成し他の側方と台車前後方向とに壁面を形成し、該トレイを、搬送状態ではトレイの底面が水平面に対して大きく傾斜して反荷物投入口側が下がるように傾斜させた搬送時傾倒角度とし、積込状態では該搬送時傾倒角度よりも小さい角度で、かつ水平状態よりも反荷物投入口側が下がるように傾斜させた積込時傾倒角度として前記荷物投入口が上方を向くようにトレイを傾倒させるトレイ傾倒手段を設け、該トレイ傾倒手段でトレイを搬送時傾倒角度に傾けた状態の台車を前記走行レール上で走行させ、該トレイ傾倒手段でトレイを積込時傾倒角度に傾けた状態として前記走行レール上を独立して走行させた台車に荷物を積込む荷物積込手段を設けている。このように、個々独立して走行レール上を走行している搬送台車のトレイの荷物投入口が積込時傾倒角度で上方を向くように傾倒させた状態にして荷物の積込手段で荷物を積込むので、荷物の積込み時に衝撃等を生じることなく、走行レール上を走行している独立した搬送台車にスムーズな荷物積込み作業を行うことができる。
【0009】
前記トレイ傾倒手段を、走行レールに沿って荷物積込み位置の所定範囲に設けた案内レールと、該案内レールに沿って昇降してトレイの反荷物投入口側を昇降させることによってトレイの荷物投入口が積込時傾倒角度で上方を向くように傾倒させる搬送台車側に設けた傾倒車輪とで構成すれば、搬送台車のトレイの荷物投入口を積込時傾倒角度で上方を向くように傾倒させる手段を簡単に構成ですることができる。
【0010】
また、荷物積込手段を、走行する台車速度を検出する速度検出器と、該速度検出器で検出した速度に応じて荷物を台車の荷物投入口に移送する移送手段とで構成すれば、個々の搬送台車の速度に応じて最適な速度で荷物を積込むようにできる。
【0011】
さらに、移送手段を、搬送台車が走行する走行レールの台車進行方向に向けて所定の鋭角で交差するように配置すれば、搬送台車の慣性力方向と積込む荷物の慣性力方向とを近似させてスムーズな積込みを行うようにできる。
【0012】
また、案内レールに、搬送台車のトレイを荷物積込位置の前方で搬送時傾倒角度から積込時傾倒角度に変化させる前方傾斜部と、荷物積込位置の前後で積込時傾倒角度を保つ平行部と、荷物積込位置の後方で積込時傾倒角度から搬送時傾倒角度に変化させる後方傾斜部とを設けることにより、トレイを傾倒させる構成を簡単な構造の案内レールのみで構成することができる。
【0013】
さらに、搬送台車を走行させる駆動手段と、該搬送台車のトレイの荷物投入口が上方を向くようにトレイを傾倒させるトレイ傾倒手段を走行レール側に設ければ、搬送台車に駆動装置も傾倒手段も設ける必要がないので、移動体である搬送台車の構成を簡略化して信頼性を向上させることができる。
【0014】
一方、本願発明の荷物搬送台車の荷物積込方法は、荷物を積込手段の所定位置に待機させ、個々独立して走行する搬送台車の位置と速度を検出して荷物積込位置の通過時間を検出するとともに、搬送台車に設けた、一側方に荷物投入口を形成し他の側方と台車前後方向とに壁面を形成したトレイを、該トレイの底面が水平面に対して大きく傾斜して反荷物投入口側が下がるように傾斜させた搬送時傾倒角度の搬送状態から、該搬送時傾倒角度よりも小さい角度で、かつ水平状態よりも反荷物投入口側が下がるように傾斜させた積込時傾倒角度として前記荷物投入口が上方を向くようにトレイを傾倒させた積込状態とし、該トレイを積込時傾倒角度に傾けた状態で独立して走行させた搬送台車が荷物積込位置を通過する時に合致するように前記積込手段の荷物を移送させてトレイ中に積込むようにしている。このように個々独立して走行レール上を走行している搬送台車の位置と速度に応じて所定位置に待機させた荷物を移送させて積込むことにより、個々の台車速度に応じて最適な積込みを行うことができるので、多数の独立した台車に連続的に積込むような場合でも効率良く積込み作業を行える。
【0015】
さらに、荷物を、搬送台車の進行方向に向けて所定の鋭角で交差するように配置して積込むようにすれば、走行している搬送台車の慣性力と積込む荷物の慣性力の方向を近似させて、荷物の積込み動作に慣性力が大きく作用しないようにできる。
【0016】
【発明の実施の形態】
以下、本願発明の一実施形態を図面に基づいて説明する。図1は本願発明における搬送台車の第1実施形態を示す斜視図であり、図2は図1に示す搬送台車のトレイ傾倒状態を示す正面図である。図3(a) はこの搬送台車が走行する走行レールと案内レールを示す側面図、(b) は同走行レールと案内レールの正面図であり、図4はこの搬送台車に荷物を積込む荷物搬送台車装置のレールを示す平面図である。
【0017】
図1,2に示すように、搬送台車Aには、左右に設けられた走行レール1に沿って走行方向fに走行するための車輪2を下部に有するフレーム3が設けられ、このフレーム3の上部には、走行方向fの前後に板状の支持部材4が設けられている。この支持部材4間には、走行方向fに軸心を有する支持軸5が設けられており、この支持軸5に、この支持軸5を軸心として走行方向と直交する横方向に傾倒可能に支持されたトレイ6が設けられている。
【0018】
このトレイ6は、走行方向fの一側方に荷物投入口6aが形成され、他の側方と台車前後方向に壁面が形成された容器であり、これらの壁面によって、荷物投入口6aから積まれた荷物Bがトレイ6内で保持されるように構成されている。このトレイ6としては、一体成形された樹脂製や、金属の枠組と樹脂製の容器とを組合わせたものが用いられる。また、このトレイ6の底面上部は、その表面が荷物投入口6aから横方向に連なる複数の凸条6bを有する凹凸表面に形成されている。この凸条6bによって、荷物投入口6aから投入された荷物Bの表面とトレイ6の表面との間の摩擦抵抗を低減させて、積込まれた荷物Bがトレイ6の奥側へスムーズに積込まれるようにしている。
【0019】
このように構成されたトレイ6は、この実施形態では、支持軸5を設けた略三角形状の支持部材4の両上端斜面間で傾倒可能となっており、支点となる支持軸5から荷物投入口側(以下「先端側」という)の重量よりも反荷物投入口側(以下「後端側」という)の重量が重くなるように支持されている。従って、その自重によって常にトレイ6の後端側が支持部材4の一方の傾斜面に設けられた支持部4aに当接して支持された状態となっている。
【0020】
この支持部4aによってトレイ6の後端が支持された状態は、荷物Bを走行レール1上で搬送する通常搬送時の状態であり、トレイ6の底面が水平面に対して大きく傾斜した搬送時傾倒角度xとなっている状態である。このトレイ6の底面を水平に対して傾斜させる角度としては、30°〜60°の範囲が好ましい。このように大きな傾倒角度で傾けた状態のトレイ6によって安定した荷物Bの搬送を行えるようにしている。
【0021】
また、図2に示すように、搬送台車Aには、車輪2が正確に走行レール1上を走行するように、左右の走行レール1に沿って設けられたガイドレール7(図1では省略)に接して走行するガイド車輪8が設けられている。このガイド車輪8は、左右のガイドレール7の内面に接する内側ガイド車輪8aと、一方のガイドレール7の外面に接する外側ガイド車輪8bとから構成されている。
【0022】
そして、トレイ6の後端部には、走行レール1に沿って設けられた案内レール9に案内される案内車輪10が設けられている。この案内車輪10は、トレイ6から突出するように設けられたブラケット10aに支持されており、搬送台車Aの走行方向fで回転自在なように構成されている。
【0023】
この案内車輪10が案内レール9に沿って上昇させられることにより(図2の状態)、自重で下がっている後端側が、荷物積込み位置では、荷物投入口6aが積込時傾倒角度yで上方を向く角度まで傾けられる。この荷物Bの積込時傾倒角度としては、5°〜10°の角度が好ましく、水平状態よりも後端側が下がるように傾斜させ、荷物Bを積込むとスムーズに奥側まで移動するような積込み作業が行えるようにしている。この実施形態では、積込時傾倒角度yが5°となるように構成されている。
【0024】
また、荷下ろし位置では、案内車輪10によって、荷物投入口6aが下方を向くまでトレイ6の後端が上昇する荷下ろし角度zまで傾けられる。このようにすることにより、荷物Bを下ろすための特別な構成も動力源も要しないようにできる。この荷下ろし場所には、傾けられたトレイ6から下ろされる荷物Bを次の搬送手段等へ積込むシュート16が設けられる。
【0025】
図3,4に示すように、前記案内車輪10を上昇させる案内レール9は、走行レール1に沿って荷物積込み位置の所定範囲に設けられており、搬送台車Aの走行方向fに、上昇傾斜部9aと、平行部9bと、下降傾斜部9cとから形成されている。従って、図2に示すように、搬送台車Aが走行レール1上を走行することによって、搬送時傾倒角度xで傾斜した状態のトレイ後端の案内車輪10が上昇傾斜部9aに沿って上昇し、この案内車輪10が平行部9bに沿って平行移動し、下降傾斜部9cに沿って案内車輪10が下降することによってトレイ6が搬送時傾倒角度xに傾斜させられた状態となる。
【0026】
この案内レール9の平行部9bは、荷物積込み位置と荷下ろし位置とで高さが異なっており、積込み位置では、図2に実線で示すように、この平行部9bが、案内車輪10を押し上げてトレイ6が積込時傾倒角度yとなるような高さで形成され、この平行部9bに案内されている間に荷物Bが積込まれる。荷下ろし位置では、図2に2点鎖線で示すように、この平行部9bが、トレイ6を大きく押し上げて荷下ろし角度zに傾斜させる高さで形成され、この平行部9bに案内されている間にトレイ6内の荷物Bが自重で下方へ排出される。
【0027】
一方、図4に示すように、この実施形態では、前記搬送台車Aが走行する走行レール1側に搬送台車Aの駆動手段が設けられている。この駆動手段は、左右のレール1の間に設けられたリニアモータ11と、このリニアモータ11で駆動するリアクションプレート12(図2)とによって構成されており、非接触形の駆動手段となっている。このリニアモータ11を走行レール1側に設けることにより、走行レール1上を走行する移動体である搬送台車Aへの動力源供給を不要とし、荷物搬送台車装置Eの簡略化を図っている。この例では、走行レール1(軌道)に設けられた台車駆動手段たる、リニアモータ11によって搬送台車Aが駆動されているが、駆動手段を搬送台車Aに設けて自走式搬送台車としてもよく、駆動手段は、他の構成であってもよい。
【0028】
そして、この搬送台車Aが走行する走行レール1に対して、図3に示す走行方向fの左側から荷物Bを積込むコンベア装置Cが所定の角度で設けられている。このコンベア装置Cは、平面視において、搬送台車Aの走行方向fに対して鋭角で設けられており、走行レール1上を走行している搬送台車Aへ荷物Bを積込めるように構成されている。このコンベア装置Cを設ける角度αとしては、走行レール1上を走行する搬送台車Aに作用している慣性力の方向と、コンベア装置Cからトレイ6に積込む荷物Bに作用する慣性力の方向とに大きな角度差がないようにするのが好ましく、この実施形態では約30°の鋭角で交差するように配置されている。
【0029】
また、このコンベア装置Cは、搬送コンベア13と、加速コンベア14と、合流コンベア15とから構成されており、搬送コンベア13によって搬送されてきた荷物Bを加速コンベア14の所定位置に待機させ、合流コンベア15によって積込むように構成されている。
【0030】
図5は図3に示す荷物搬送台車装置における荷物積込み状態を説明するための説明図であり、図6は図5に示す荷物搬送台車装置における荷物積込み時における手順を示すフローチャートである。以下、これらの図面に基づいて上述した荷物搬送台車装置Eによる荷物Bの積込み作業を説明する。
【0031】
図5に示すように、走行レール1の所定位置には、この走行レール1上を走行する搬送台車Aの速度を検出するセンサが設けられている。このセンサは、所定間隔で設けられた第1センサPH1と第2センサPH2との間の通過時間を計測することによって搬送台車Aの速度が算出され、第3センサPH3の通過によって荷物Bの積込み動作がスタートするように構成されている。一方、走行レール1の側方に設けられたコンベア装置Cの加速コンベア14にも第4センサPH4が設けられており、搬送されてきた荷物Bを待機位置で待機させるように作動する。
【0032】
このように構成された荷物搬送台車装置Eによって荷物Bを個々の搬送台車Aに積込む制御を以下に説明する。まず、積込む荷物Bは、搬送コンベア13によって加速コンベア14上まで搬送され、第4センサPH4が荷物Bの到着を検知するとこの加速コンベア14の待機位置に停止させる。
【0033】
一方、走行レール1に沿って走行している搬送台車Aの速度が、第1センサPH1と第2センサPH2との間の通過時間から算出され、この算出データから荷物Bを積込むための合流コンベア15の速度が算出される。この時、合流コンベア15の配設角度による速度補正がなされ、合流部gにおいて搬送台車Aの走行方向fの速度と一致するようにしている。
【0034】
そして、第3センサPH3によって搬送台車Aの通過を確認すると、加速コンベア14によって荷物Bが合流コンベア15へ移送され、この合流コンベア15によって所定速度で搬送される。この時、搬送台車Aは所定速度のままで走行レール1上を走行している。そして、搬送台車Aが合流部gを通過する時に合流コンベア15で搬送されてきた荷物Bがトレイ6内へと積込まれる。この積込時には、案内レール9によってトレイ6の後端側が上昇させられて所定角度になっているので(図2)、荷物Bはスムーズにトレイ6の奥側へと積込まれる。
【0035】
このように、走行している搬送台車Aの速度に応じて積込む荷物Bの搬送速度を制御して積込み作業が行われるので、迅速な荷物Bの積込み作業が行える。この搬送台車Aに積まれた荷物Bは、どの搬送台車Aにどの荷物Bが積まれたかが図示しない制御装置に記録され、荷下ろし位置まで搬送される。この制御装置は、例えば、コンピュータを用いた装置によって構成される。
【0036】
そして、荷下ろし位置まで搬送された荷物Bは、搬送台車Aが荷下ろし位置の案内レール9に沿って走行する時にトレイ6の後端が案内レール9によって上昇させられ、この上昇によって支持軸5を支点にしてトレイ6の前部に形成された荷物投入口6aが下方を向き、この荷物投入口6aから積込まれている荷物Bが外部へ下ろされる(図2)。
【0037】
図7(a) は本願発明における搬送台車の第2実施形態を示す正面図、(b) は同搬送台車の第3実施形態を示す正面図である。これらの実施形態は、搬送台車側にトレイを強制的に傾倒させる駆動手段を設けた実施形態である。なお、上述した第1実施形態と同一の構成には、同一符号を付してその説明は省略する。
【0038】
図7(a) に示す第2実施形態は、フレーム3とトレイ6との間がリンク部材18によって連結され、このリンク部材18を作動させるシリンダ17の伸縮によってリンク部材18がトレイ6を傾倒させるものである。このシリンダ17でリンク部材18を作動させてトレイ6の後端を昇降させることにより、トレイ6を積込時傾倒角度y(図2)と搬送時傾倒角度x(図2)に傾倒させることができる。
【0039】
図7(b) に示す第3実施形態は、フレーム3にシリンダ17が設けられ、このシリンダ17の伸縮によってトレイ6を直接的に傾倒させるものである。このシリンダ17を伸縮させることにより、トレイ6を積込時傾倒角度yと搬送時傾倒角度xに傾倒させることができる。このように搬送台車Aに駆動源を供給することによって、シリンダ17等の駆動手段でトレイ6を傾倒させるようにできる。これらの第2,第3実施形態の場合、トレイ6自体の重量バランスによって後端側が下がるようにしなくてもよい。
【0040】
図8(a) は本願発明における搬送台車の第4実施形態を示す側面図、(b) は同搬送台車の正面図である。この実施形態は、動力源を要することなくトレイを強制的に傾倒させる駆動手段を搬送台車側に設けた実施形態である。なお、上述した第1実施形態と同一の構成には、同一符号を付してその説明は省略する。
【0041】
この実施形態では、上述した第1実施形態のように、トレイ6自体の重量バランスによって後端側が支持部材4の支持部4aに支持された状態で、フレーム3から下方に突出する昇降アーム20がトレイ6の下面に設けられている。また、走行レール1間には上述した第1実施形態の案内レールと同様の案内レール19が設けられ、この案内レール19に沿って昇降アーム20の上端が支点20aを中心に回動して上昇し、トレイ6の後端側を昇降させるように構成されている。この実施形態によれば、搬送台車Aが走行して案内レール19の位置を通過する時に、この案内レール19に沿って昇降アーム20がトレイ6の後端側を上昇させ、搬送時傾倒角度xの状態のトレイ6を積込時傾倒角度yに傾けて走行するようにできる。
【0042】
なお、上述したいずれの実施形態でも、トレイ6の傾倒方向を走行方向fと直交する方向に構成しているが、支持軸5を走行方向fと任意の角度(例えば「5°」程度)を持って設けてもよい。このように、角度を持ってトレイ6を傾倒可能に構成するか否かは、荷物Bの積込み可能角度等に応じて決定すればよい。
【0043】
また、上述した実施形態は一実施形態であり、本願発明の要旨を損なわない範囲での種々の変更は可能であり、本願発明は上述した実施形態に限定されるものではない。
【0044】
【発明の効果】
本願発明は、以上説明したような形態で実施され、以下に記載するような効果を奏する。
【0045】
搬送台車への荷物積込み作業を、走行している台車へ衝撃なく安定して行うことができるので、迅速な積込み作業を行って、荷物の積込みに要する時間と費用を削減した荷物積込み作業を行うことが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本願発明における搬送台車の第1実施形態を示す斜視図である。
【図2】図1に示す搬送台車のトレイ傾倒状態を示す正面図である。
【図3】図3(a) は図1に示す搬送台車が走行する走行レールと案内レールを示す側面図、(b) は同走行レールと案内レールの正面図である。
【図4】図1に示す搬送台車に荷物を積込む荷物搬送台車装置のレールを示す平面図である。
【図5】図3に示す荷物搬送台車装置における荷物積込み状態を説明するための説明図である。
【図6】図5に示す荷物搬送台車装置における荷物積込み時における手順を示すフローチャートである。
【図7】(a) は本願発明における搬送台車の第2実施形態を示す正面図、(b) は同搬送台車の第3実施形態を示す正面図である。
【図8】(a) は本願発明における搬送台車の第4実施形態を示す側面図、(b) は同搬送台車の正面図である。
【符号の説明】
1…走行レール
2…車輪
3…フレーム
4…支持部材
4a…支持部
5…支持軸
6…トレイ
6a…荷物投入口
6b…凸条
7…ガイドレール
8…ガイド車輪
8a…内側ガイド車輪
8b…外側ガイド車輪
9…案内レール
9a…上昇傾斜部
9b…平行部
9c…下降傾斜部
10…案内車輪
11…リニアモータ
12…リアクションプレート
13…搬送コンベア
14…加速コンベア
15…合流コンベア
16…シュート
17…シリンダ
18…リンク部材
19…案内レール
20…昇降アーム
PH1…第1センサ
PH2…第2センサ
PH3…第3センサ
PH4…センサ
f…走行方向
g…合流部
x…搬送時傾倒角度
y…積込時傾倒角度
z…荷下ろし角度
α…角度
A…搬送台車
B…荷物
C…コンベア装置
E…荷物搬送台車装置

Claims (8)

  1. 走行レール上を走行する個々独立した搬送台車を設け、該搬送台車の上部に搬送台車の走行方向を軸心として傾倒可能に支持したトレイを設け、該トレイの側方に荷物投入口を形成し他の側方と台車前後方向とに壁面を形成し、該トレイを、搬送状態ではトレイの底面が水平面に対して大きく傾斜して反荷物投入口側が下がるように傾斜させた搬送時傾倒角度とし、積込状態では該搬送時傾倒角度よりも小さい角度で、かつ水平状態よりも反荷物投入口側が下がるように傾斜させた積込時傾倒角度として前記荷物投入口が上方を向くようにトレイを傾倒させるトレイ傾倒手段を設け、該トレイ傾倒手段でトレイを搬送時傾倒角度に傾けた状態の台車を前記走行レール上で走行させ、該トレイ傾倒手段でトレイを積込時傾倒角度に傾けた状態として前記走行レール上を独立して走行させた台車に荷物を積込む荷物積込手段を設けた荷物搬送台車装置。
  2. トレイ傾倒手段を、走行レールに沿って荷物積込み位置の所定範囲に設けた案内レールと、該案内レールに沿って昇降してトレイの反荷物投入口側を昇降させることによってトレイの荷物投入口が積込時傾倒角度で上方を向くように傾倒させる搬送台車側に設けた傾倒車輪とで構成したことを特徴とする請求項1記載の荷物搬送台車装置。
  3. 荷物積込手段を、走行する台車速度を検出する速度検出器と、該速度検出器で検出した速度に応じて荷物を台車の荷物投入口に移送する移送手段とで構成したことを特徴とする請求項1又は請求項2記載の荷物搬送台車装置。
  4. 移送手段を、搬送台車が走行する走行レールの台車進行方向に向けて所定の鋭角で交差するように配置したことを特徴とする請求項3記載の荷物搬送台車装置。
  5. 案内レールに、搬送台車のトレイを荷物積込位置の前方で搬送時傾倒角度から積込時傾倒角度に変化させる前方傾斜部と、荷物積込位置の前後で積込時傾倒角度を保つ平行部と、荷物積込位置の後方で積込時傾倒角度から搬送時傾倒角度に変化させる後方傾斜部とを設けたことを特徴とする請求項〜4のいずれか1項に記載の荷物搬送台車装置。
  6. 搬送台車を走行させる駆動手段と、該搬送台車のトレイの荷物投入口が上方を向くようにトレイを傾倒させるトレイ傾倒手段を走行レール側に設けたことを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項に記載の荷物搬送台車装置。
  7. 荷物を積込手段の所定位置に待機させ、個々独立して走行する搬送台車の位置と速度を検出して荷物積込位置の通過時間を検出するとともに、搬送台車に設けた、一側方に荷物投入口を形成し他の側方と台車前後方向とに壁面を形成したトレイを、該トレイの底面が水平面に対して大きく傾斜して反荷物投入口側が下がるように傾斜させた搬送時傾倒角度の搬送状態から、該搬送時傾倒角度よりも小さい角度で、かつ水平状態よりも反荷物投入口側が下がるように傾斜させた積込時傾倒角度として前記荷物投入口が上方を向くようにトレイを傾倒させた積込状態とし、該トレイを積込時傾倒角度に傾けた状態で独立して走行させた搬送台車が荷物積込位置を通過する時に合致するように前記積込手段の荷物を移送させてトレイ中に積込むようにする荷物搬送台車の荷物積込方法。
  8. 荷物を、搬送台車の進行方向に向けて所定の鋭角で交差するように配置して積込むようにしたことを特徴とする請求項7記載の荷物搬送台車の荷物積込方法。
JP2000085862A 2000-03-27 2000-03-27 荷物搬送台車装置とその荷物積込方法 Expired - Fee Related JP3541880B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000085862A JP3541880B2 (ja) 2000-03-27 2000-03-27 荷物搬送台車装置とその荷物積込方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000085862A JP3541880B2 (ja) 2000-03-27 2000-03-27 荷物搬送台車装置とその荷物積込方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2001270619A JP2001270619A (ja) 2001-10-02
JP3541880B2 true JP3541880B2 (ja) 2004-07-14

Family

ID=18602119

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2000085862A Expired - Fee Related JP3541880B2 (ja) 2000-03-27 2000-03-27 荷物搬送台車装置とその荷物積込方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3541880B2 (ja)

Families Citing this family (12)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP5014942B2 (ja) * 2007-10-04 2012-08-29 株式会社日立プラントテクノロジー 仕分装置
JP2010005126A (ja) * 2008-06-26 2010-01-14 Kaho Seisakusho:Kk ゴルフバッグ搬送機およびゴルフバッグ搬送システム
CN102502229B (zh) * 2011-11-02 2013-09-11 丹阳市富豪机械制造有限公司 输送线送料小车自动卸料及复位装置
JP6521772B2 (ja) * 2015-07-07 2019-05-29 キヤノン株式会社 搬送システム及びその制御方法、並びに台車及びその制御方法
CN107470162B (zh) * 2017-09-20 2019-02-26 合肥小樱桃科技有限公司 一种摆动式侧翻分选机构
CN107631635B (zh) * 2017-10-25 2024-02-13 镇江市益宝电气科技有限公司 一种母线生产用运料装置及母线
CN110316521A (zh) * 2018-03-29 2019-10-11 南京高灵彩印厂 一种彩印包装材料运输装置
CN112242023B (zh) * 2019-07-19 2022-10-18 威海新北洋数码科技有限公司 取货装置及自动售货机
CN110250255B (zh) * 2019-07-23 2024-02-27 湖州弘鑫生态农业科技有限公司 一种立体智能化分鱼机
CN114435978B (zh) * 2020-11-03 2024-02-27 杭州壹悟科技有限公司 一种机械装置及搬运设备
CN115123761A (zh) * 2021-03-26 2022-09-30 顺丰科技有限公司 货物搬运装置、货物搬运***以及卸货方法
CN115121490B (zh) * 2022-06-30 2023-10-03 武汉交通职业学院 一种跨境电商的物流货物规格分选装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP2001270619A (ja) 2001-10-02

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5880991B2 (ja) 搬送システム及び搬送システムでの物品の一時保管方法
US8424669B2 (en) Work transport apparatus and method
WO2016178347A1 (ja) 自動倉庫及び懸垂式スタッカクレーン
JP3351828B2 (ja) 小物物品の分類施設
JP3541880B2 (ja) 荷物搬送台車装置とその荷物積込方法
JP6024827B2 (ja) 搬送装置
JP7467789B2 (ja) 物品収納体移載システム
JP2000079878A (ja) キャリア式搬送装置
JP5783366B2 (ja) 仕分けシステム
JP3375061B2 (ja) ピッキングシステム
JP2010526699A (ja) ばら荷のための貯蔵貨車
US11884338B2 (en) Self-balancing driverless transport vehicle
CN113086530B (zh) 物品搬送设备
JP2577650B2 (ja) 自動荷物積み込み装置
JP5941647B2 (ja) 物品搬送装置
JP2549863Y2 (ja) 搬送物積載搬送車
CN220432256U (zh) 可接驳搬运车及可接驳搬运***
JP4066890B2 (ja) 摩擦駆動コンベヤ
JP5883604B2 (ja) 物品搬送装置
JPH0539194A (ja) 搬送用ロボツト
KR970065928A (ko) 평면왕복식 주차장치
JPH0419132B2 (ja)
JP3388148B2 (ja) 物品搬送設備
SU1708718A1 (ru) Тележка сортировочного конвейера
JPH07108673B2 (ja) 自走体使用の搬送設備

Legal Events

Date Code Title Description
A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20040113

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20040301

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20040323

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20040323

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees