JPH06103978B2 - 渦電流式減速装置 - Google Patents

渦電流式減速装置

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JPH06103978B2
JPH06103978B2 JP12239691A JP12239691A JPH06103978B2 JP H06103978 B2 JPH06103978 B2 JP H06103978B2 JP 12239691 A JP12239691 A JP 12239691A JP 12239691 A JP12239691 A JP 12239691A JP H06103978 B2 JPH06103978 B2 JP H06103978B2
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JP12239691A
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知之 久保宮
久幸 高橋
徹 桑原
雅幸 佐野
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Isuzu Motors Ltd
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Isuzu Motors Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は主として大型車両の摩擦
ブレーキを補助する渦電流式減速装置、特に軸方向寸法
を短縮できる渦電流式減速装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】特願平1-218498号に係る渦電流式減速装
置は、制動ドラムの内部へ突出する固定枠に、周方向等
間隔に多数の永久磁石を結合する磁石支持環を軸方向移
動可能に支持してなり、磁石支持環を制動ドラムの内部
へ移動して、永久磁石が制動ドラムの内周面へ磁界を及
ぼす制動位置と、磁石支持環を制動ドラムから引退させ
て、永久磁石が制動ドラムの内周面へ磁界を及ぼさない
非制動位置とに切り換えられる。
【0003】上述の渦電流式減速装置は固定枠の軸方向
寸法が長く、例えば車体床下の変速機の出力回転軸と推
進軸の接続部の狭い取付空間に、減速装置を駐車ブレー
キと一緒に配設するには種々の困難がある。また、制動
能力が大きな減速装置では、永久磁石の幅(制動ドラム
の軸方向寸法)を拡げる必要があるが、この場合は固定
枠だけでなく、磁石支持環を駆動する空圧アクチユエー
タもストロークの長いものが必要になるなど、変更する
部品が多く、重量やコストの点からも好ましくない。
【0004】
【発明が解決しようとする問題点】本発明の目的は上述
の問題に鑑み、磁石支持環を軸方向に移動しないで制動
と非制動の切換えを行うことにより装置の軸方向寸法を
短縮できる、渦電流式減速装置を提供することにある。
【0005】
【問題点を解決するための手段】上記目的を達成するた
めに、本発明の構成は回転軸に結合した制動ドラムの内
部に非磁性材からなる不動の磁石支持環を配設し、磁石
支持環の内部に周方向等間隔に回転軸と平行な多数の円
筒状の空部を設け、磁石支持環の外周壁に空部に対応し
て強磁性体からなる磁極板を備え、空部に制動ドラムの
内周面に対する極性が周方向に交互に異なるように並ぶ
不動の永久磁石と空部で半回転し得る可動の永久磁石と
を収容し、各空部で可動の永久磁石の極性が不動の永久
磁石と同方向に並ぶ制動位置と、各空部で可動の永久磁
石の極性が不動の永久磁石と逆方向に並ぶ非制動位置と
に切り換える磁石回動手段を備えたものである。
【0006】
【作用】本発明では、磁石支持環に多数の永久磁石を周
方向等間隔にかつ制動ドラムの内周面に対する磁極が交
互に異なるように固定し、半回転し得る可動の永久磁石
を不動の永久磁石と軸方向に並べて支持する。可動の永
久磁石の磁極が不動の永久磁石と同方向に並ぶ制動位置
では、周方向に隣接する不動の永久磁石と可動の永久磁
石がそれぞれ制動ドラムとの間に磁気回路を形成する。
回転する制動ドラムが磁界を横切る時制動ドラムに渦電
流が流れ、制動ドラムが制動力を受ける。
【0007】一方、可動の永久磁石を半回転して磁極が
不動の永久磁石と逆方向に並ぶ非制動位置では、可動の
永久磁石と不動の永久磁石が磁石支持環の内部で短絡的
磁気回路を形成し、制動ドラムに磁界を及ぼさないの
で、制動ドラムは制動力を受けない。
【0008】
【発明の実施例】図1は本発明による渦電流式減速装置
が車両用変速機の後端部に配設される実施例を示す側面
断面図である。歯車箱3の後端壁に軸受2により支持し
た出力回転軸4に、取付フランジ6がスプライン嵌合さ
れ、かつナツト5により締結される。取付フランジ6に
公知の駐車ブレーキの制動ドラム10の端壁と減速装置
の制動ドラム13の端壁12(スポークでもよい)とが
重ね合され、ボルト8とナツト9により締結される。回
転軸4と公知の推進軸とを連結するための自在継手のヨ
ーク7が、取付フランジ6に嵌合され、かつ図示してな
いボルトにより結合される。制動ドラム13は外周壁に
周方向等間隔に多数の冷却フイン15を備えている。
【0009】制動ドラム13の内周面14と制動ドラム
10の外周面との間の空部に、多数の永久磁石32,3
2aを収容する磁石支持環20が配設される。このた
め、歯車箱3の後端壁に取付板16aを介して、補強リ
ブを有する円形の枠板16が固定され、枠板16の板面
に断面L字形をなす環状の支板19が固定される。支板
19の板面に磁石支持環20が固定され、支板19の円
筒部に駆動環17が回転可能に支持される。
【0010】磁石支持環20は磁性体の内筒25と非磁
性体の外筒23との両端に、非磁性体の環状の端壁2
8,29を結合してなり、かつ回転軸4と平行な回転軸
31に結合した円柱形の永久磁石32と不動の永久磁石
32aとを収容する多数の円筒状の空部27を周方向等
間隔に備えている。可動の永久磁石32と不動の永久磁
石32aは軸方向に並び、不動の永久磁石32aは空部
27の周壁すなわち外筒23と内筒25に固定される。
回転軸31は不動の永久磁石32aを貫通し、端壁2
8,29に軸受により支持される。回転軸31の左端に
歯車18が結合され、かつ駆動環17に形成した歯車1
7aと噛み合される。
【0011】図2に示すように、磁石支持環20の外筒
23の永久磁石32,32aと対向する部分に、強磁性
体の磁極板21がそれぞれ結合される。磁極板21は外
筒23をアルミニウム合金などから鋳造する際に鋳込ま
れる。回転軸31の1つは枠板16に支持した電動機
(図示せず)の軸と連結される。電動機により回転軸3
1を半回転すると、駆動環17が回転し、各空部27で
各永久磁石32の磁極の向きが永久磁石32aと反対に
なる。
【0012】図1に示すように、各空部27において永
久磁石32の磁極の向きが永久磁石32aの磁極と逆方
向に並んだ非制動状態では、永久磁石32と磁極板21
と永久磁石32aと内筒25に鎖線で示す磁気回路が形
成される。つまり、磁石支持環20の内部で短絡的磁気
回路が生じ、制動ドラム13の内周面に磁界を及ぼさな
いので、制動ドラム13は制動力を受けない。
【0013】図2,3に示すように、電動機により各永
久磁石32を半回転し、各空部27において永久磁石3
2の磁極の向きが永久磁石32aの磁極と同方向に並ぶ
と、周方向に隣接する永久磁石32と磁極板21と制動
ドラム13との間に図2に鎖線で示す磁気回路が形成さ
れ、同様に周方向に隣接する永久磁石32aと磁極板2
1と制動ドラム13との間に磁気回路が形成される。回
転する制動ドラム13が磁界を横切ると制動ドラム13
に渦電流が流れ、制動ドラム13が制動力を受ける。
【0014】上述の実施例では、磁石回動手段は各回転
軸31の歯車18を、電動機により回転される駆動環1
7の歯車17aにそれぞれ噛み合せてなり、回転軸31
を半回転することにより、減速装置の制動と非制動の切
換えを行うものであるが、図7に示すように、各回転軸
31の歯車18の相互間に、磁石支持環20に支持した
小歯車18aを噛み合せ、回転軸31の1つを枠板16
に支板35を介し支持した電動機36により駆動しても
よい。また、歯車18を互いに連動させるために、駆動
環17の代りにコグベルトと称する無端歯付きベルトを
掛け回すか、歯車18の代りに各回転軸31に結合した
鎖車に無端チエーンを掛け回すか、各回転軸31に結合
した腕をリンクにより環状に連結し、腕の1つを空圧ア
クチユエータにより揺動することにしてもよい。
【0015】図4に示す実施例では、可動の永久磁石3
2と不動の永久磁石32aが円錐状をなし、永久磁石3
2,32aが接近する部分へ至るに従い磁極板21が厚
くなつている。この構成によれば、制動力を大きくする
ために永久磁石32,32aを軸方向に長くしても、非
制動時は磁石支持環20の内部に安定した短絡的磁気回
路が生じ、制動ドラム13への磁気洩れによる引摺りト
ルクを抑えることができる。
【0016】図5に示す実施例では、各空部27に2組
の可動の永久磁石32と不動の永久磁石32aとを交互
に並べたものである。この構成によれば、制動時は大き
な制動力が得られる一方、非制動時は磁石支持環20の
内部に鎖線で示す安定した短絡的磁気回路が得られる。
【0017】図6に示すように、両端側に不動の永久磁
石32aを、中間部分に軸方向に長い可動の永久磁石3
2を設ければ、構成は簡単になり、制動時は大きな制動
力が、非制動時は磁気洩れのない安定した短絡的磁気回
路が得られる。
【0018】
【発明の効果】本発明は上述のように、回転軸に結合し
た制動ドラムの内部に非磁性材からなる不動の磁石支持
環を配設し、磁石支持環の内部に周方向等間隔に回転軸
と平行な多数の円筒状の空部を設け、磁石支持環の外周
壁に空部に対応して強磁性体からなる磁極板を備え、空
部に制動ドラムの内周面に対する極性が周方向に交互に
異なるように並ぶ不動の永久磁石と空部で半回転し得る
可動の永久磁石とを収容し、各空部で可動の永久磁石の
極性が不動の永久磁石と同方向に並ぶ制動位置と、各空
部で可動の永久磁石の極性が不動の永久磁石と逆方向に
並ぶ非制動位置とに切り換える磁石回動手段を備えたも
のであり、制動と非制動の切換えが永久磁石の軸方向移
動によらず、永久磁石の回転(自転)で得られるので、
磁石支持環が制動ドラムの内部にコンパクトに収まり、
装置の軸方向寸法が従来例に比べて大幅に短縮され、車
両への搭載が容易になる。
【0019】従来例に比べて車両の取付空間に余裕がで
き、それだけ永久磁石を長くすることにより、制動力を
増大でき、また磁石回動手段の変更を要せず、制動力の
異なる減速装置を製造するのにコスト、重量などの点で
有利である。
【0020】永久磁石の回動量を加減すれば、制動ドラ
ムに及ぼす磁界の強さが変化し、走行条件に応じて制動
力を制御できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る渦電流式減速装置の非制動状態を
示す側面断面図である。
【図2】図1の線2A−2Aによる渦電流式減速装置の
制動状態を示す正面断面図である。
【図3】図3は図1の要部を拡大して示す側面断面図で
ある。
【図4】本発明の第2実施例に係る渦電流式減速装置の
正面断面図である。
【図5】本発明の第3実施例に係る渦電流式減速装置の
側面断面図である。
【図6】本発明の第4実施例に係る渦電流式減速装置の
側面断面図である。
【図7】渦電流式減速装置における永久磁石の回転駆動
手段を示す正面図である。
【符号の説明】
4:回転軸 13:制動ドラム 17a,18,18
a:歯車 20:磁石支持環 21:磁極板 27:空
部 31:回転軸 32,32a:永久磁石 36:電
動機

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】回転軸に結合した制動ドラムの内部に非磁
    性材からなる不動の磁石支持環を配設し、磁石支持環の
    内部に周方向等間隔に回転軸と平行な多数の円筒状の空
    部を設け、磁石支持環の外周壁に空部に対応して強磁性
    体からなる磁極板を備え、空部に制動ドラムの内周面に
    対する極性が周方向に交互に異なるように並ぶ不動の永
    久磁石と空部で半回転し得る可動の永久磁石とを収容
    し、各空部で可動の永久磁石の極性が不動の永久磁石と
    同方向に並ぶ制動位置と、各空部で可動の永久磁石の極
    性が不動の永久磁石と逆方向に並ぶ非制動位置とに切り
    換える磁石回動手段を備えたことを特徴とする、渦電流
    式減速装置。
JP12239691A 1991-04-25 1991-04-25 渦電流式減速装置 Expired - Lifetime JPH06103978B2 (ja)

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JPH0591716A JPH0591716A (ja) 1993-04-09
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