JPH059799B2 - - Google Patents

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JPH059799B2
JPH059799B2 JP56127590A JP12759081A JPH059799B2 JP H059799 B2 JPH059799 B2 JP H059799B2 JP 56127590 A JP56127590 A JP 56127590A JP 12759081 A JP12759081 A JP 12759081A JP H059799 B2 JPH059799 B2 JP H059799B2
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JP
Japan
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data
performance
tempo
automatic performance
instruction
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JP56127590A
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Eiichiro Aoki
Kunihiko Watanabe
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Yamaha Corp
Original Assignee
Yamaha Corp
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Publication date
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Description

【発明の詳細な説明】 この発明は、自動演奏に乗つて手動演奏を行な
う場合において、自動演奏の進行に従つて、必要
なタイミングが到来する毎に、曲想(例えば、明
るく、暗く等)、強弱程度(例えば、強く、弱く、
段々弱く等、演奏速度(例えば、速く、遅く、
段々速く等)、音色組み合せ(例えば、フルート
オフ、ビブラートオン等)の変更指示が音声で行
われるようにした電子楽器の音声指示装置に関す
る。
周知の如く、電子楽器用の譜面には、当該曲目
を構成する音符や休符等の他に、当該曲目の曲
想、強弱程度、演奏速度、音色組合せの変更指示
等を示す音楽的な符号が種々付されている。そし
て、当該曲目を正確に演奏するためには、音符で
指示された鍵を正確に押下することは勿論のこ
と、その他種々の音楽符号に正確に従つて演奏を
行なう必要がある。
ところで、いわゆる初心者にとつては、譜面に
付された音符に沿つて対応する鍵を追うことで相
当な神経を費されるため、中々その他の音楽符号
までをも正確に読取ることは難しい。
そこで、この種電子楽器の音楽教室において
は、生徒一人に対して教師がマンツーマンで付添
い、生徒の演奏途中において、譜面に付された
種々の符号を音声で指示し、曲目の微妙なニユア
ンスを正確に表現させるように努めている。
ところが、このような演奏指導を行なうために
は生徒が交替するたびに教師は何度も同じ指示を
繰り返し行なわねばならず相当な労がを費すこと
になるとともに、一旦教師から離れてしまつた場
合、自宅等の練習にあつては生徒は元の状態に戻
つてしまうことが多く、必ずしも効率よく演奏技
術を習得させることが難しい。
この発明は上記の問題を解決するためになされ
たもので、その目的とするところは、この種電子
楽器の演奏に必要な様々な指示内容を、必要な個
所で音声により自動的に指示し、これにより教師
が存在しなくとも、効率のよい演奏練習を行なう
ことができるようにした電子楽器の音声指示装置
を提供することにある。
この発明は、上記目的を達成するために、複数
の演奏区間からなる所定の自動演奏に対応する自
動演奏データおよび該自動演奏のテンポを指示す
るテンポデータを記憶させた自動演奏データメモ
リと、この自動演奏データメモリに記憶されたテ
ンポデータが指示するテンポに従つて前記自動演
奏データメモリから読出される自動演奏データに
対応して、該当する楽音信号を出力する楽音形成
手段と、前記自動演奏データメモリから各演奏区
間に対応する自動演奏データが読出されるタイミ
ングに同期して、該演奏区間に対応する音声デー
タの合成を指示する合成指示手段と、前記自動演
奏データメモリに記憶された各演奏区間に対応さ
せて該演奏区間の曲想、演奏の強弱、演奏速度、
音色の組合せのうち少なくとも1つの指示内容に
対応する音声データを記憶させた音声データメモ
リを有し、前記合成指示手段による合成指示に応
答して、前記音声データメモリに記憶された音声
データに基づき、前記自動演奏データメモリに記
憶されたテンポデータが指示するテンポに無関係
な合成速度で音声信号を合成する音声合成手段と
を具備することを特徴とするものである。
以下に、この発明の好適な一実施例を添付図面
に従つて詳細に説明する。
図は、この発明に係わる、電子楽器の電気的な
構成を示すブロツク図である。
まず、この実施例に示される電子楽器の動作を
簡単に説明する。この電子楽器にはメロデイー鍵
盤における押鍵操作に対応する楽音を発生させる
第1の動作、任意の曲目を構成する和音を自動演
奏する第2の動作、リズム音を自動的に発音させ
る第3の動作、および前記和音演奏において必要
な箇所が到来する度に、曲想、強弱程度、演奏速
度及び音色組合せの変更指示等を音声語で発音さ
せる第4の動作との4つの動作を備えている。
そして、自動和音演奏に必要なデータは、自動
演奏データメモリに記憶されるとともに、曲想、
強弱程度、演奏速度、音色組合せの変更指示等の
発音に必要な音声データは、指示音声データメモ
リに記憶される。自動演奏データメモリおよび指
示音声データメモリ内に該当するデータを書込む
ためには、専用の音譜シートが使用される。この
楽譜シートの表面には、所定の曲目を構成する楽
譜が印刷により表示されており、またその下端エ
ツジには、これに沿つて水平に磁気記録帯が形成
されている。この磁気記録帯には、当該楽譜シー
トに表示された曲目に対応する和音の自動演奏デ
ータおよび当該曲目の途中箇所において曲想、強
弱程度、演奏速度、音色選択の組合せ等を指示す
るための音声指示データが、音声語の形で記憶さ
れている。
他方、図示しない譜面台には、楽譜シートの磁
気記録体からこれらの情報を読取るためのデータ
読取装置が備えられており、このデータ読取装置
で読取られたデータが、前述の自動演奏データメ
モリおよび指示音声データメモリへと書込まれる
のである。
次いで、各メモリに該当するデータを書込んだ
後に、自動演奏動作を開始させると、指示音声デ
ータメモリからは、自動演奏の進行につれて、必
要な箇所が到来する度に、該当する音声指示が行
われるのである。この音声指示は、例えば従来か
ら教師等により行われているように、「明かる
く」、「ゆつくり」、「段々速く」、「段々弱く」、「

ルートオフ」、「ビブラートオン」等の音声語を発
音するものである。
従つて、この電子楽器によれば、自動演奏を開
始させた後においては、自動演奏の進行につれ
て、必要な箇所で必要な音楽的に指示が音声によ
りなされるから、この指示に従つて曲想、強弱程
度、演奏速度、音色組合せをそれぞれ設定すれ
ば、教師によるマンツーマン指導と同様な学習効
果を上げることができるのである。
次に、この実施例に示される回路動作をより詳
しく説明する。
まず、データ読取動作から説明する。同図にお
いていて、楽譜シート1の表面には、所定の曲目
に対応する楽譜が印刷により表示されており、そ
の下部には磁気記録帯2が形成されている。この
磁気記録帯2には、自動演奏データと指示音声デ
ータとが記憶されている。自動演奏データは、当
該シートに表示された曲目の和音演奏に相当する
もので、具体的には和音名を表す和音名データ
CORD・NAMEと、その和音の符長を表す符長
データLENGTHと、各演奏区間における演奏テ
ンポをテンポデータTEMPOと、何等かの音声指
示を与えるべき小節と小節との間隔を表す指示小
節データBARとから構成されている。
ここで、和音名データCORD・NAMEとは、
例えばCメジヤー、Aセブン、等のような和音名
を表すデータである。また、符長データ
LENGTHとは、後述するテンポクロツクTCLの
1周期を基準として、その個数により当該和音の
音符長を表したものである。また、テンポデータ
TEMPOとは。当該演奏区間における演奏テンポ
(例えば、1分間に4分音符で80個等)を、後述
するテンポ発振器内の可変分周機の分周設定デー
タで表したものである。また、指示小節データ
BARとは、何等かの指示を行うべき小節から同
様な次の小節までの時間長を、テンポクロツクの
1周期を基準としてその個数により表したもので
ある。
これに対して、指示音声データVOICEとは、
種々の音楽的な指示を意味する音声語(例えば、
明かるく、ゆつくり、段々速く、段々弱く、フル
ートオフ、ビブラートオン等)をそれぞれコード
化して表したものである。
この楽譜シート1を、電子楽器の図示しない譜
面台に備え付けられたデータ読取装置3にセツト
すると、読取装置の磁気ヘツドは前記磁気記録帯
2に沿つて移動し、これにより各データは電気信
号に変換されるとともにS/P変換され、所定の
書込用クロツクφと共にデータ読取装置3から出
力される。
このようにして、データ読取装置3から出力さ
れる和音名データCORD・NAME、和音符長デ
ータLENGTH、テンポデータTEMPO、指示小
節データBARには、それぞれ識別コードが付さ
れている。そして、これらのデータはクロツクφ
に基づくアドレス制御回路6の作用によつて、自
動演奏データメモリ4に順次書込まれる。
すなわち、アドレス制御回路6内には、自動演
奏データメモリ4のアドレス制御をするためのア
ドレスカウンタが設けられており、このアドレス
カウンタは、スイツチSW1出力(以下、これを
READという)が“1”で、かつスイツチSW2
の出力(以下、これをPLAYという)が“0”の
状態においては、データ読取装置3から出力され
るクロツクφの立ち上がりに同期してアドレス歩
進される。他方、前記各データCORD・NAME,
LENGTH,TEMPO及びBARはクロツクφの立
ち上がりに同期して、クロツクφの一周期の前半
に出力される。この結果、データ読取装置3から
順次直列に出力されるこれらのデータは、アドレ
ス制御回路6内のアドレスカウンタの作用によ
り、自動演奏データメモリ4内に順次書込まれて
いく。
これに対して、データ読取装置3から出力され
る指示音声データVOICEは、アドレス制御回路
7の作用により指示音声データメモリ5内に順次
書込まれる。
すなわち、アドレス制御回路7内には、指示音
声データメモリをアドレス指定するためのアドレ
スカウンタが設けられており、このアドレスカウ
ンタは、信号READが“0”でかつ信PLAYが
“1”の状態においては、データ読取装置3から
出力されるクロツクφの立ち下がりに同期して、
アドレス歩進するように構成されている。また、
指示音声データVOICEは、クロツクφに同期し
て、クロツクφの一周期の後半に出力される。こ
の結果、データ読取装置3から出力される指示音
声データVOICEは、アドレス制御回路7内のア
ドレスカウンタの作用により、指示音声データメ
モリ5内に順次書込まれていく。
このように、スイツチSW1をオンし、かつス
イツチSW2をオフの状態にすると、楽譜シート
1の磁気記録体2に記録された各データは、デー
タ読取装置3を介して自動演奏データメモリ4及
び指示音声データメモリ5内に書込まれる訳であ
る。
次に演奏モードの動作について説明する。演奏
モードに設定するためには、スイツチSW1をオ
フにし、かつスイツチSW2をオンさせる。この
スイツチ操作に伴つて、信号READは“0”と
なり、かつ信号PLAYは“1”となる。
このようにして、データ読込みモードから演奏
モードへの切替えが行われると、アドレス制御回
路6内においては、所定のイニシヤル処理が行わ
れ、内蔵されたアドレスカウンタは所定先頭アド
レスにリセツトされ、続いて所定の高速クロツク
に同期して自動歩進を開始する。
この結果、自動演奏データメモリ4からは、記
憶された各データが、先頭アドレスから順次に高
速で読出される。ここで、自動演奏データメモリ
4内の一連のアドレスには、和音名データ
CORD・NAMEとその符長データLENGTHが
一対となつて演奏順に記憶されている。また、こ
れら一対のデータの間には、演奏テンポが変更さ
れる度に、テンポデータTEMPOが記憶されてお
り、更に何等かの音楽的な指示を与えるべき、小
節の区切りがあれば、その区切りのタイミングに
おいて指示小節データBARが記憶されている。
また、これら各データには当該データの種類の示
す識別コードが付されている。なお、以下の説明
のため、前述した自動演奏データメモリ4内に記
憶された一連のデータの中で、和音符長データに
よつて区切られる一連のデータを、データグルー
プと呼ぶこととする。
自動演奏データメモリ4からの読出しが開始さ
れた後、最初のデータグループ内にテンポデータ
TEMPOが存在した場合、当該データに付された
識別コードに基づいて、当該テンポデータはテン
ポラツチ回路8にラツチされる。そして、このテ
ンポラツチ回路8にラツチされたテンポデータ
TEMPOは、分周比設定データとしてテンポ発振
器12へと供給される。
テンポ発振器12は、基準クロツク発振器と、
この基準クロツク発振器の出力を分周する可変分
周器とから構成されており、この可変分周器の分
周比は、前記テンポラツチ回路8にラツチされた
テンポデータによつて設定される。従つて、テン
ポラツチ回路8にラツチされたテンポデータ
TEMPOで表される数値の値が大きければ、テン
ポ発振器12を構成する可変分周回路の分周比も
増大し、テンポ発振器12から出力されるテンポ
クロツクTCLは低速化する。これに対して、テ
ンポラツチ回路8にラツチされたデータで表され
る数値の値が小さければ、テンポ発振器12を構
成する可変分周回路の分周比は小さくなり、テン
ポクロツクTCLは高速化する。そして、このテ
ンポクロツクTCLは後述する符長検出回路、指
示データ読出タイミング制御回路10及びオート
リズム装置13等における基準クロツクとして利
用される。
自動演奏データメモリ4から読出されたデータ
の中に、和音符長データLENGTHが存在する場
合には、このデータLENGTHは当該データに付
された識別コードに基づいて、符長検出回路9に
取込まれる。
符長検出回路9は、和音符長データLENGTH
をラツチするためのラツチ回路と、信号PLAY
“1”の立ち上がりでリセツトされ、かつテンポ
クロツクTCLを計数する符長カウンタと、この
符長カウンタの計数出力と前記ラツチ回路にラツ
チされた符長データLENGTHとを一致判別する
一致判別回路と、この一致判別回路の出力に基づ
いて読出再開信号CNT・UPを形成する信号処理
回路等によつて構成されている。また、符長カウ
ンタは前記一致判別回路の出力で繰り返しリセツ
トされる。
この結果、読出再開信号CNT・UPは、符長検
出回路9内のラツチ回路に、何等かの符長データ
がラツチされると同時に“1”から“0”へと切
り替わり、符長カウンタの計数値とラッチ回路に
ラツチされた符長データLENGTHとの値が一致
すると“0”から“1”へと転ずることとなる。
これに対して、アドレス制御回路6は、信号
READが“0”でかつ信号PLAYが“1”の状
態においては、再読出信号CNT・UPが“1”の
状態にある期間に限り、内蔵されたアドレスカウ
ンタを高速歩進させるように構成されている。
従つて、自動演奏データメモリ4からのデータ
読出しが開始され、一連のデータグループに続い
て、和音符長データが符長検出回路9に取込まれ
ると、これと同時に読出再開信号CNT・UPは
“1”から“0”に転じ、これによつてアドレス
制御回路6内のアドレスカウンタの歩進は停止さ
れ、自動演奏データメモリ4からのデータ読出し
は禁止される。以上を繰り返すことによつて、自
動演奏データメモリ4からは、一連のデータグル
ープが、和音符長データLENGTHで表される時
間間隔をおいて順次読出されるのである。従つ
て、楽音形成回路11には、当該曲目を構成する
和音データが、その演奏タイミングで順次供給さ
れる。
楽音形成回路11では、この自動演奏データメ
モリから順次供給される和音名データCORD・
NAMEに基づいて、当該和音の構成音を選択す
る。例えば和音名がCであれば、その構成音であ
るC音、E音、G音が選択される訳である。そし
て、この選択された各音は、それぞれ該当する楽
音信号に変換された後、適当な装飾(例えば、ア
ルペジオ等)を加えられた後、楽音形成回路11
から出力される。この楽音信号はアンプ15を介
して増幅された後スピーカー16から発音され、
これにより和音の自動演奏音が発音される訳であ
る。
また、これと同時に、オートリズム装置13か
らはテンポクロツクTCLによつて定められる演
奏速度を持つて、リズム音信号が出力され、同様
にしてアンプ15で増幅された後、スピーカー1
6から発音される訳である。このように自動演奏
データメモリ4からのデータの読出しが開始され
ると、楽音形成回路11及びオートリズム装置1
3からは該当する楽音信号が順次出力され、スピ
ーカー16からは自動演奏音が発生する訳であ
る。そして、この自動演奏音の速度は、自動演奏
データメモリ4から読出される各データグループ
に存在するテンポデータTEMPOに基づいて、テ
ンポクロツクTCLの速さが変化することによつ
て制御され、テンポデータTEMPOを種々変化さ
せることによつて、当該曲目に作曲者の意思を忠
実に反映させ、自動演奏音に適度の抑揚を与える
ことができる訳である。
以上を繰り返しつつ、次々とデータグループを
読出す間に、読出されたデータグループ内に指示
小節データBARが存在すると、このデータBAR
は指示データ読出タイミング制御回路10へと取
込まれる。指示データ読出タイミング制御回路1
0は、指示小節データBARをラツチするための
ラツチ回路と、信号PLAY“1”の立ち上がりで
リセツトされ、かつテンポクロツクTCLを計数
する小節カウンタと、この小節カウンタの計数出
力と前記ラツチ回路にラツチされた指示小節デー
タBARとの一致を判別する一致判別回路等によ
つて構成されたおり、この一致判別回路の出力は
読出トリガパルスTRGとしてアドレス制御回路
7へと供給される。一方、前述の如く指示小節デ
ータBARは、曲の途中で音楽的な指示を与える
べき小節と小節の時間間隔を、テンポクロツク
TCLの個数によつて表したものであるため、指
示データ読出タイミング制御回路10からは、当
該指示を与えるべき小節が到来する度に、読出ト
リガパルスTRGがアドレス制御回路7へと出力
される。
アドレス制御回路7は、信号READが“0”
でかつ信号PLAYが“1”の状態においては、前
記読出トリガパルスが到来する度に、内蔵された
アドレスカウンタを一つずつ歩進させるように構
成されている。この結果、自動演奏の演奏中、何
等かの音楽的な指示を与えるべき小節が到来する
度に、アドレスカウンタは一つずつ歩進され、指
示音声データメモリ5からは、当該小節に対応す
る指示音声データが一つずつ読出されることとな
る。
前述したように、この指示音声データは、例え
ば明かるく、ゆつくり、段々速く、段々弱く、フ
ルートオフ、ビブラートオン等のように、電子楽
器の演奏に必要な様々な音楽的な指示を意味する
コードよつて構成されており、この指示音声デー
タは音声合成装置14へと供給される。
音声合成装置14では、指示音声データメモリ
5から順次読出される指示音声データに基づい
て、該当する音声信号を合成して出力する。
音声合成装置14から出力された音声信号は、
2系統に分岐され、一方はスイツチSW3を経由
してアンプ15へと供給され、他方はスイツチ
SW4を経由してイヤホン17へと供給される。
そして、スイツチSW3とSW4とは交互に反対
に動作するように構成されている。
従つて、スイツチSW3を押下してやれば自動
演奏の途中で該当する小節が到来する度に、その
小節で指示すべき音声語がスピーカー16から発
音されることとなり、これに対してスイツチSW
4をオンしてやれば、同様な小節が到来する度
に、イヤホンのみから当該音声指示が発音される
こととなる。つまり、練習の段階においては、演
奏音と指示音とが混ざりあつても影響はないか
ら、スイツチSW3をオンさせて、スピーカー1
6から演奏音と同時に指示音を発音させればよ
く、これに対して発表会等のように外部に演奏を
聞かせるような場合にはスイツチSW4をオンさ
せることにより演奏者自身だけで指示音を聞き、
外部には指示音がもれないようにすることもでき
る訳である。
このように、スイツチSW1をオフし、かつス
イツチSW2をオンして演奏モードに設定してや
ると、スピーカー16からは自動和音演奏及び自
動リズム演奏音が発音され、必要な小節が到来す
る度に音楽的な指示が音声語によつてなされるこ
ととなる。一方メロデイ鍵盤18を当該自動演奏
に合せて押鍵操作すれば、押鍵検出回路19から
は当該押鍵された鍵に対応するキーコード
MEL・KCが出力される。又、音色制御スイツチ
21において、例えばフルートオフ・ビブラート
オン等のように、必要な音色を選択してやれば楽
音形成回路20からは、メロデイ鍵盤18におい
て押鍵された鍵に対応する楽音信号が適宜に音色
制御されて出力され、この楽音信号はアンプ15
を介して増幅された後スピーカー16から発音さ
れる。つまり、メロデイ鍵盤18、押鍵検出回路
19、楽音形成回路20、音色制御スイツチ21
等を使用して、通常の手動演奏を行なうことがで
きる訳である。
かくして、この実施例に示される電子楽器の音
声指示装置によれば、楽譜シート1をデータ読取
装置にセツトした後、スイツチSW1をオンし、
かつスイツチSW2をオフすれば、当該楽譜シー
ト1の磁気記録体2に記録された各種のデータ
は、自動演奏データメモリ4及び指示音声データ
メモリ5に自動的に読み取られる。次いで、スイ
ツチSW1をオフし、かつスイツチSW2をオン
すれば、スピーカー16からは当該楽譜シート1
に表示された曲目の伴奏音が自動的に流れだし、
又その自動演奏は楽譜に表示された音楽的な指示
例えば、段々速く、段々弱く等に従つて、自動的
に変化する。又、これと同時に、当該曲目の必要
な小節が到来する度に当該自動演奏に沿つた、音
楽的な指示が、例えば段々速くあるいは段々弱く
更にはフルートオフ等のように音声語で指示され
る。
従つて、以上の音声語による指示に従つてメロ
デイ鍵盤18における演奏操作を行なえば、楽譜
の音符しか追うことができないような初心者であ
つても、当該曲目の曲想や強弱程度、演奏速度、
音色組合せを正確に設定することができ、この種
電子楽器の演奏を教師がマンツーマンで付き添う
ことなく、容易に習得することが可能となるので
ある。
また、スイツチSW4をオンすれば、音声指示
はイヤホン17のみから流れだし、スピーカー1
6からは発音されないから、イヤホン17を使用
して音声語による指示を聞くようにすれば、音声
指示等の雑音の混じらない美しい演奏音を奏でる
ことも可能となる。
また、音楽的な指示の中でも特に音色組み合わ
せについては、この種電子楽器の相当な上達者に
おいても、正しく設定することが難しいところで
あるが、この装置によれば、前述のイヤホンを使
用することによつて、必要な演奏箇所において正
確な音色設定を素早く行なうことができ、この種
電子楽器の上達者においても極めて有効に利用す
ることができる。
以上の実施例の説明でも明らかなように、この
発明に係わる電子楽器の音声指示装置は、複数の
演奏区間からなる所定の自動演奏に対応する自動
演奏データおよび該自動演奏のテンポを指示する
テンポデータを記憶させた自動演奏データメモリ
と、この自動演奏データメモリに記憶されたテン
ポデータが指示するテンポに従つて前記自動演奏
データメモリから読出される自動演奏データに対
応して、該当する楽音信号を出力する楽音形成手
段と、前記自動演奏データメモリから各演奏区間
に対応する自動演奏データが読出されるタイミン
グに同期して、該演奏区間に対応する音声データ
の合成を指示する合成指示手段と、前記自動演奏
データメモリに記憶された各演奏区間に対応させ
て該演奏区間の曲想、演奏の強弱、演奏速度、音
色の組合せのうち少なくとも1つの指示内容に対
応する音声データを記憶させた音声データメモリ
を有し、前記合成指示手段による合成指示に応答
して、前記音声データメモリに記憶された音声デ
ータに基づき、前記自動演奏データメモリに記憶
されたテンポデータが指示するテンポに無関係な
合成速度で音声信号を合成する音声合成手段とを
具備することを特徴とすることにより次のような
効果が得られる。
(1) 未だ楽譜上の音符しか目で追うことができな
いような余裕のない初心者にあつても、音声指
示に従い曲想、演奏の強弱、演奏速度、音声組
合せ等の選択・調整操作を正確に行なうことが
可能になり、高度な演奏が比較的容易に実現で
きる。
(2) 同様に初心者において、曲の演奏経過と共に
変化する曲想、演奏の強弱、演奏速度、音色組
合せ等の選択・調整操作の練習が音声支持に従
うことにより容易に独習可能となり、従来、練
習時に必要とした教師の指示を不要とすること
が出来る。
(3) 上級者において、相当複雑な音色組合せ等
も、特別な記憶に頼ることなく正確に設定する
ことが出来る。
(4) 自動演奏による伴奏音が音声指示と対応して
変化するため、手動操作と調和した好適な楽音
演奏をすることが出来る。
(5) 音声によつて聴覚的に演奏指示を行なうよう
にしたので、演奏指示に応じた演奏をすぐさま
行うことが出来る。
(6) 演奏を指示する音声の演奏のテンポとは無関
係な合成速度で合成するようにしたので、演奏
のテンポによつて指示音声が聞き取りにくくな
ることがなく、演奏練習を効率的に行うことが
出来る。
【図面の簡単な説明】
図は、この発明に係わる電子楽器の音声指示装
置の電気的な構成を示すブロツク図。 1……楽譜シート、3……データ読み取り装
置、4……自動演奏データメモリ、5……指示音
声データメモリ、6……アドレス制御回路、7…
…アドレス制御回路、11……楽音形成回路、1
3……オートリズム装置、14……音声合成装
置、15……アンプ、16……スピーカー、17
……イヤホン、18……メロデイ鍵盤、19……
押鍵検出回路、20……楽音形成回路、21……
音色制御スイツチ。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 複数の演奏区間からなる所定の自動演奏に対
    応する自動演奏データおよび該自動演奏のテンポ
    を指示するテンポデータを記憶させた自動演奏デ
    ータメモリと、 この自動演奏データメモリに記憶されたテンポ
    データが指示するテンポに従つて前記自動演奏デ
    ータメモリから読出される自動演奏データに対応
    して、該当する楽音信号を出力する楽音形成手段
    と、 前記自動演奏データメモリから各演奏区間に対
    応する自動演奏データが読出されるタイミングに
    同期して、該演奏区間に対応する音声データの合
    成を指示する合成指示手段と、 前記自動演奏データメモリに記憶された各演奏
    区間に対応させて該演奏区間の曲想、演奏の強
    弱、演奏速度、音色の組合せのうち少なくとも1
    つの指示内容に対応する音声データを記憶させた
    音声データメモリを有し、前記合成指示手段によ
    る合成指示に応答して、前記音声データメモリに
    記憶された音声データに基づき、前記自動演奏デ
    ータメモリに記憶されたテンポデータが指示する
    テンポに無関係な合成速度で音声信号を合成する
    音声合成手段と を具備することを特徴とする電子楽器の音声指示
    装置。
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