JPH0597500A - 繊維柔軟化粘土の製造方法および繊維柔軟化組成物 - Google Patents

繊維柔軟化粘土の製造方法および繊維柔軟化組成物

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JPH0597500A
JPH0597500A JP29237191A JP29237191A JPH0597500A JP H0597500 A JPH0597500 A JP H0597500A JP 29237191 A JP29237191 A JP 29237191A JP 29237191 A JP29237191 A JP 29237191A JP H0597500 A JPH0597500 A JP H0597500A
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clay
fiber softening
suspension
swelling
softening
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JP29237191A
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Nobuo Tokina
伸夫 常名
Izumi Tanabe
和泉 田邉
Yasunobu Horiguchi
恭伸 堀口
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Lion Corp
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Abstract

(57)【要約】 【構成】 膨潤力が10ml/2g以上の水膨潤性三層
粘土(モンモリロナイト、サポナイト、ヘクトライト等
のスメクタイト、雲母)を含む水懸濁液を、狭いギャッ
プを通して剪断、分散するホモジナイザー、コロイドミ
ル、ジェット粉砕機などにより、50000sec-1
上の高剪断度下で処理する。 【効果】 木綿などの繊維に対して優れた柔軟性を付与
し、従来のカチオン界面活性剤系柔軟剤とは異なり、さ
らっとした手触りの得られる粘土を製造できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、繊維に対して優れた柔
軟付与効果を示す粘土、およびこれを含む柔軟化組成物
に関する。
【0002】
【従来の技術】洗濯した繊維製品の柔軟性や手ざわりを
改善することは家庭の洗濯において広く普及しており、
普通には少なくとも一つの長鎖アルキル基を有する第4
級アンモニウム塩が使用されている。一般には、これら
の繊維への柔軟付与剤は、すすぎ浴中にて使用する液体
エマルジョンの形で、いわゆる「柔軟剤」として販売さ
れてきた。しかし、これらのカチオン界面活性剤は優れ
た柔軟付与効果を有するものの、「ベタベタ」する、
「ヌルツキ感」があるなど手触りが良くないという欠点
を有している。
【0003】これに対し、繊維への柔軟付与を行なう他
の方法として、粘土による方法が知られている。粘土
は、カチオン界面活性剤とは異なる「手触り」あるいは
良好な吸水性を有しているばかりでなく、安価でかつ安
全な優れた原料であるが、そのままでは柔軟付与効果が
カチオン界面活剤に比べ著しく劣るという欠点を有して
いる。
【0004】このような粘土鉱物の欠点を補うため、繊
維表面への粘土の吸着量を高めることにより柔軟付与効
果を向上させる試みがなされてきた。例えば、多価金属
イオンの添加により、繊維表面の負の電荷と粘土表面の
負の電荷の橋渡しをして布帛への粘土の吸着量を増大さ
せる方法(特開昭53−94695号公報)、粘土にカ
チオン界面活性剤を吸着させ粘土表面を正に帯電させる
ことにより、負に帯電している繊維表面への粘土の吸着
量を高める方法(特開昭60−209069号公報)、
あるいは沈降防止剤、さらには高分子凝集剤との併用
(特開平2−103299号公報)などが挙げられる。
【0005】しかし、これらの方法はいずれも、吸着量
を増大すると柔軟付与効果は飽和してしまい、かつ飽和
した柔軟付与効果がまだまだ不十分なレベルであり、家
庭用柔軟剤として用いることはできない。
【0006】なお、前述の特開平2−103299号公
報には、粘土と沈降防止剤との混合スラリーを1000
0sec-1よりも高い剪断速度で、具体的には1000
0〜40000sec-1の剪断速度で剪断混合し、粘土
径を1μ以下に減少するとともに、沈降防止剤を十分に
分散させ且つ活性化させ、液体柔軟化組成物の沈降安定
性を改善することが記載されている。しかし、本発明の
如き柔軟付与効果の改善は一切示唆されておらず、実
際、上記の程度の剪断力では本発明の効果は得られな
い。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、従来
のカチオン界面活性剤からなる柔軟剤に替るものとし
て、粘土鉱物からなる「手触り感」の異なる無機系の柔軟
剤を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明者らが、上記課題
を解決すべく鋭意検討を重ねた結果、意外にも、高膨潤
性の三層粘土を超高剪断速度下で処理することにより、
その目的を達成し得ることを見出した。
【0009】すなわち、本発明の繊維柔軟化粘土の製造
方法は、日本薬局方で採用されているベントナイトの膨
潤力(容積法)測定方法(2.0g/100ml/24
時間)により求められる膨潤力が10ml/2g以上の
水膨潤性三層粘度を含む懸濁液を、50000sec-1
以上の剪断速度下で処理することを特徴とする。
【0010】また、本発明の繊維柔軟化組成物は、上記
の処理を経て製造された粘土を配合してなることを特徴
とする。
【0011】
【発明の実施態様】本発明において用いる水膨潤性三層
粘土には、モンモリロナイト、サポナイト、ヘクトライ
ト等のスメクタイトおよび膨潤性の雲母などがあり、こ
れらの粘土は500℃で1時間焼成後に9.6オングス
トロームにX線回折ピークを示す。また、これらの粘土
はいずれも水中に投入すると、著しく膨潤する性質を有
している。これは、これら粘土がSiO2格子/Al2
3またはMgO格子/SiO2格子と3層の格子が重なり
合った層状構造を形成し、この3層の格子単位と隣接の
格子単位との間、即ち層間に水分が入り込み層間が拡大
するためである。
【0012】本発明に用いる粘土は、この膨潤性が高い
ものほど好ましく、膨潤性の指標である「膨潤力」が1
0ml/2g以上、特に30ml/2g以上が好まし
い。ここでいう膨潤力は、日本薬局方で採用されている
ベントナイトの膨潤力(容積法)測定方法(2.0g/
100ml/24時間)に基づいて測定される。即ち、
試料2.0gと純水100mlを入れた100mlの共
栓付メスシリンダーに約10回に分けて加える。ただ
し、先に加えた試料がほとんど内壁に付着せず、スムー
ズにシリンダー底に沈着するように1回に加える量に加
減する。先に加えた試料がほとんど沈着してのち、次の
試料を加える。加え終ってから24時間放置し、容器内
に堆積した試料の見掛け容積を読みとる。膨潤力の単位
は(ml/2g)である。
【0013】この膨潤力は、粘土の層間に存在するイオ
ン交換性の陽イオンの種類に影響される。本発明で用い
られる粘土の陽イオンとしては、1価のアルカリ金属、
特にNa,K,Liが好ましいが、アルカリ土類金属あ
るいは他の多価金属を含んでいてもよい。この場合、全
交換性イオンの少なくとも20モル%はアルカリ金属イ
オンであることが好ましい。20モル%以下の場合に
は、粘土の膨潤力は急激に低下し、柔軟付与効果は認め
られなくなる。
【0014】本発明で用いられる粘土としては、モンモ
リロナイトを含有するものとして、クニミネ工業(株)
のクニピアGおよびクニピアF、アメリカンコロイド社
のポーラゲル、アプライド・インダストリアル・マテリ
アルズ社のウエスタンボンド、ドレッサーミネラルズ社
のイエローストーンなどがある。サポナイトを含有する
ものとしては、バンダービルト社のビーガムT、ビーガ
ムHV、ビーガムFおよびビーガムKなどがある。ヘク
トライトを含有するものとしては、アメリカンコロイド
社のヘクタブライトAW、ヘクタライト200およびベ
ントンEW、ナショナルリード社のマカロイドなどが挙
げられる。膨潤性の雲母としては、コープケミカル
(株)社製の膨潤性合成雲母MEシリーズ、トピー工業
(株)社製のナトリウム四ケイ素雲母(商品名、DP−
DMおよびDMクリーン)などが挙げられる。
【0015】本発明においては、膨潤性三層粘土を主体
とする粘土を、懸濁液の状態で50000sec-1(5
0000秒-1)以上、好ましくは70000sec-1
上の超高剪断速度下で処理することが必要であり、これ
により薄膜状の粘土粒子が得られ、優れた柔軟付与効果
が発揮される。剪断速度が50000sec-1未満の場
合は、通常の微細化、分散作用しか得られず、薄膜状の
粘土粒子が得られず、柔軟付与効果は発現しない。
【0016】一般に、粘土鉱物は短冊状または板状をし
ていることが須藤俊男著「粘土鑛物」岩波全書p80に記
載されている。したがって、分散媒体に流れがある場
合、粘土粒子はその流れ方向に長軸を向けて配向する。
このような分散液が狭いギャップを通過する場合には、
粘土は層間に沿った方向に強い剪断力が掛かり、粘土の
層間はばらばらに剥れることが考えられる。そして、こ
のような扁平な薄膜状粒子の方が塊状の粒子よりも造膜
性が高く、繊維表面を均一にコートし易く、柔軟付与効
果が高いと推測される。したがって、本発明では、層間
に沿った方向に剪断力が掛けられる方法で粘土懸濁液を
処理することが好ましく、通常狭いギャップを通過する
際、剪断・破壊・分散作用を受けるホモジナイザー、コ
ロイドミル、ジェット粉砕機などが有効である。好まし
くは、0.5mm以下のクリアランスを有するギャップ
を通して処理する。
【0017】また、剪断力を有効に掛けるためには、粘
土の懸濁液のB型粘度計による25℃での粘度が500
00cp以下、好ましくは1000cp以下であること
が望ましい。粘度が50000cpを超える場合、ずり
応力が極端に上昇するため剪断速度が低下し、通常の場
合、50000sec-1以上の剪断速度は得られなくな
る。また、場合によっては懸濁液の降状値を超え、撹拌
部の空回りが生じ、懸濁液は流動しなくなり、優れた柔
軟付与効果は得られない。
【0018】さらに、50000sec-1以上の剪断速
度下での処理時間は、粘土の種類によっても異なるが、
10秒〜24時間が好ましく、より好ましくは1分〜5
時間である。10秒未満では処理時間が短かすぎて有効
な剪断効果が得られにくい。一方、24時間を超える場
合は、粘土が除々に非晶質化を起し、柔軟付与効果が低
下し好ましくない。
【0019】本発明の処理は粘土の分散液の温度0℃〜
105℃で行なえるが、特に20℃〜90℃が好まし
い。本発明の処理後の粘土は、遠心沈降法による平均粒
径が5μm以下に微細化されており、かつ、光学顕微鏡
および電子顕微鏡観察で殆どの粒子が薄片状となってい
る。
【0020】本発明の繊維の柔軟化組成物は、上記の処
理粘土のみで構成されていてもよく、また、粘土以外の
成分として水溶性電解質、ノニオン界面活性剤、アニオ
ン界面活性剤などを少量含んでいてもよい。柔軟化組成
物は、水分散液、ペースト状、フレーク状、粉末状など
の適宜の形態で使用できる。
【0021】本発明の繊維柔軟化組成物は、洗濯のすす
ぎ液中に添加して使用できるが、洗剤に配合して洗濯液
中で使用することもできる。
【0022】
【発明の効果】本発明によれば、膨潤力が10ml/2
g以上の水膨潤性三層粘土の懸濁液を50000sec
-1以上の超高剪断力下で処理することにより、木綿等の
繊維に対して優れた柔軟性を付与する粘土が得られる。
しかも、柔軟化処理後の繊維の手触りはさらっとしてお
り、従来のカチオン界面活性剤とは異なった感触が得ら
れる。
【0023】
【実施例】以下の実施例および比較例における柔軟付与
効果は、次のようにして行なった。
【0024】柔軟付与効果の評価法 5リットルの水道水を入れた家庭用ミニミニ洗濯機(松
下電器産業(株)製、電気洗濯機NA−33型)に所定
量の粘土または粘土処理液を撹拌しながら加え、さらに
5分間撹拌して、粘土を分散させた。ここに、前処理し
た綿タオルを2枚(約170g)入れ、5分間撹拌して
リンス処理した。処理後の綿タオルは、2分間脱水した
後、風乾し、さらに、25℃、60%RHの恒温恒湿室
で1日間調湿した。評価は官能で、無処理の綿タオルを
0点、標準使用量の市販柔軟剤(ライオン(株)製、ソ
フト&ドライ)で処理した綿タオルを4点とし、5点法
で行なった。
【0025】また、用いた綿タオルの前処理は、以下の
ようにして行なった。すなわち、家庭用2槽式洗濯機で
洗剤(ライオン(株)製、ハイトップ)25gを用い、
50℃の水道水30リットルで、無漂白の綿タオル12
枚(約1kg)を15分間洗濯した。5分間脱水した
後、同様の条件で洗濯、脱水を行ない、すすいだ。すす
ぎは、水道水をそのまま用い、ためすすぎ15分間、脱
水5分間の操作を6回繰り返し、その後風乾した。
【0026】実施例1〜3、比較例1〜3 膨潤力45ml/2gのバンダービルト社製サポナイト
(商品名:ビーガムT、水分:14.7%)23.5g
を、3リットルビーカーにとった水1976.5gに撹
拌しながら加え、そのまま4日間撹拌して十分に膨潤さ
せた(撹拌羽根:平型パドル、回転数:200rp
m)。この懸濁液の粘度は20cpであった。その後、
キネマチカ社製ホモジナイザー(ポリトロンPT35
型、クリアランス:0.2mm、撹拌部半径:10m
m)を用い、所定の回転数で20分処理して、粘土処理
液を得、柔軟付与効果を評価した。
【0027】また、回転数を変えて処理した粘土処理液
を用いて同様に評価した。以上の各例における柔軟付与
効果の評価では、粘土処理液75gを用いた。また、剪
断速度は、ポモジナイザーの回転数から、次の数1によ
り求めた。
【0028】
【数1】
【0029】さらに、ホモジナイザーで処理しない粘土
分散液75gを用いたもの(比較例2)、粘土処理液の
替りに、ビーガムT粉末0.88gを直接水道水に加え
た場合(比較例1)についても同様に評価した。以上の
結果を表1に示した。
【0030】実施例1〜3は、優れた柔軟付与効果を示
し、また、手触り感はさらっとしていて、従来のカチオ
ン界面活性剤とは違った感触であった。
【0031】
【表1】表1:粘土の処理条件と柔軟付与効果 比較例 比較例 比較例 実施例 実施例 実施例 1 2 3 1 2 3 ホモジナイザー処理 なし なし あり あり あり あり 回転数(rpm) − − 5,000 10,000 15,000 20,000 剪断速度(sec-1) − − 2.6×104 5.2×104 7.9×104 10.5×10 4 柔軟付与効果 2 2 2 3 4 4
【0032】比較例4 膨潤力8ml/2gのCa型モンモリロナイト(水分8
%)21.8gを、3リットルビーカーにとった水19
78.2gに撹拌しながら加え、そのまま4日間撹拌し
て十分に膨潤させた(撹拌羽根:平型パドル、回転数2
00rpm)。この懸濁液の粘度は15cpであった。
その後実施例3と同様にホモジナイザー処理を行ない、
粘土処理液を得た。次いで、この粘土処理液75gを用
い柔軟付与効果を評価したところ、無処理のタオルと同
等の2点であり、また、手触りはごわごわした感触で、
柔軟付与効果は殆どなかった。
【0033】実施例4 実施例3と同様の条件で処理した粘土(ビーガムT)の
分散液(1wt%)を遠心分離し(8000rpm、1
時間)、得られたケーキをポリエステルのフィルム上に
薄く広げて、50℃で5時間乾燥した。乾燥した粘土
を、弱く解砕し、フレーク状にした(固型分:92
%)。この処理粘土フレーク0.8gを用いて柔軟付与
効果を評価したところ、市販の柔軟剤(ソフト&ドラ
イ)と同等の4点であった。また、手触り感はさらっと
していて、従来のカチオン界面活性剤とは違った感触で
あった。
【0034】実施例5 膨潤力45ml/2gのナショナルリード社製ヘクトラ
イト(商品名:マカロイド、水分16.6%)48.0
gを、3リットルのビーカーにとった水1952gに撹
拌しながら加え、そのまま5日間撹拌して粘土2%の水
懸濁液を調製した(撹拌羽根:プロペラ、回転数800
rpm)。この懸濁液の粘度は80cpであった。その
後、キネマチカ社製ホモジナイザー(ポリトロンPT3
5型、クリアランス:0.2mm、撹拌部半径:30m
m)を用い、2万rpm、即ち、剪断速度15.7×1
4sec-1 で10分間処理して粘土処理液を得た。
【0035】この粘土処理液38.0gを用いて柔軟付
与効果を評価したところ、市販の柔軟剤(ソフト&ドラ
イ)と同等の4点であった。また、手触り感はさらっと
していて、従来のカチオン界面活性剤とは違った感触で
あった。
【0036】実施例6 膨潤力70ml/2gのアメリカンコロイド社製ヘクト
ライト(商品名:ヘクタブライトAW、水分16.6
%)430.0gを、水4570gに撹拌しながら加
え、そのまま5日間撹拌して粘土7.2%の水懸濁液を
調製した(撹拌羽根:平型パドル、回転数300rp
m)。この懸濁液の粘度は980cpであった。その
後、細川ミクロン(株)製乳化機(ディスパーミル、ク
リアランス:0.2mm、撹拌部半径:100mm)を
用い、回転数6000rpm、即ち、剪断速度3.2×
105sec-1で20分間処理して粘土処理液を得た。
【0037】この粘土処理液20.8gを用いて柔軟付
与効果を評価したところ、市販の柔軟剤(ソフト&ドラ
イ)と同等の4点であった。また、手触り感はさらっと
していて、従来のカチオン界面活性剤とは違った感触で
あった。
【0038】実施例7 膨潤力40ml/2gのアメリカンコロイド社製ヘクト
ライト(商品名:ヘクタブライトAW、水分16.6
%)48.0gを、3リットルのビーカーにとった水1
952gに撹拌しながら加えた。得られた懸濁液の粘度
は50cpであった。その後、特殊機化工業(株)製ホ
モミキサーHV−M型(クリアランス:0.5mm、撹
拌部半径:20mm)を用い、12000rpm、即
ち、剪断速度50,000sec-1で60分間処理して
粘土処理液を得た。
【0039】この粘土処理液75gを用いて柔軟付与効
果を評価したところ、市販の柔軟剤(ソフト&ドライ)
と同等の3点であった。また、手触り感はさらっとして
いて、従来のカチオン界面活性剤とは違った感触であっ
た。
【0040】比較例5 実施例7で用いたものと同じヘクトライト167.9g
を、3リットルのビーカーにとった水1832gに撹拌
しながら加えた。粘度は52,000cpであった。こ
の粘土懸濁液を実施例5と同じホモミキサーで処理した
ところ、ずり応力が高く、最高出力で1,000rpm
の回転数が得られた。この時の剪断速度は4,100s
ec-1であった。当該剪断速度で10分処理して、粘土
処理液を得た。
【0041】この粘土処理液21.5gを用いて柔軟付
与効果を評価したところ、無処理のタオルと同等の2点
で、手触りもごわごわした感触で柔軟付与効果は殆どな
かった。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 日本薬局方で採用されているベントナイ
    トの膨潤力(容積法)測定方法(2.0g/100ml
    /24時間)により求められる膨潤力が10ml/2g
    以上の水膨潤性三層粘土を含む懸濁液を50000se
    -1以上の剪断速度下で処理することを特徴とする繊維
    柔軟化粘土の製造方法。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の製造方法で得られた繊維
    柔軟化粘土を配合してなることを特徴とする繊維柔軟化
    組成物。
JP29237191A 1991-10-09 1991-10-09 繊維柔軟化粘土の製造方法および繊維柔軟化組成物 Pending JPH0597500A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
AT502743B1 (de) * 2005-08-26 2008-06-15 Chemiefaser Lenzing Ag Cellulosischer formkörper, verfahren zu seiner herstellung und dessen verwendung

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AT502743B1 (de) * 2005-08-26 2008-06-15 Chemiefaser Lenzing Ag Cellulosischer formkörper, verfahren zu seiner herstellung und dessen verwendung

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