JPH0596902U - 回転ヘッド装置 - Google Patents

回転ヘッド装置

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JPH0596902U
JPH0596902U JP4322192U JP4322192U JPH0596902U JP H0596902 U JPH0596902 U JP H0596902U JP 4322192 U JP4322192 U JP 4322192U JP 4322192 U JP4322192 U JP 4322192U JP H0596902 U JPH0596902 U JP H0596902U
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rotary
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drum
conductive
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淳 細谷
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Victor Company of Japan Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 ヘッド組立体のヘッド配線基板と回転側ロー
タリー・トランス配線基板との間で、弾性的に圧接する
接点組立体を介して電気的接続を行う。 【構成】 回転ドラム7に、回転側ロータリー・トラン
ス9のコイル(10)と接続した導電性ランド11a
を露出形成したロータリー・トランス配線基板11と、
磁気ヘッド26の信号線Sと接続した電性ランド28a
を露出形成したヘッド配線基板28とを、対向して軸
方向に間隔を離し、且つ、対向して取り付ける。また、
回転ドラム7側に、導電性ランド11aに弾性的に圧
接する第1接点部32a及び第1接点部32aと連
接されて電性ランド28aに弾性的に圧接する第2接
点部32aを有した板バネ32と、板バネ32を保持
した板バネ性保持体31とで一体化された接点組立30
を取り付ける。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、ヘリカルスキャン方式のビデオ・テープ・レコーダ,R−DATな どに用いられる回転ヘッド装置において、とくに、回転ドラムに取り付けた磁気 ヘッド組立体のヘッド配線基板と回転側のロータリー・トランス配線基板との間 で、弾性的に圧接する接点組立体を介して電気的接続を行うよう構成した回転ヘ ッド装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
一般的に、ヘリカルスキャン方式のビデオ・テープ・レコーダ,R−DATな どに用いられる回転ヘッド装置は、シャシーベースなどに固定設置される固定ド ラムと、磁気ヘッド組立体を取り付けた回転ドラムとから概略構成され、モータ によって回転ドラムを固定ドラムに対して回転させ、磁気テープを固定ドラム及 び回転ドラムにヘリカル(螺旋状)に添接しながら磁気ヘッド組立体に取り付け た磁気ヘッドにより記録及び/又は再生するものである。
【0003】 図8は従来の回転ヘッド装置を示した縦断面図であり、以下同図を用いて説明 する。
【0004】 図8に示した従来の回転ヘッド装置100に示されるように、図示しないシャ シベースなどに固定設置される固定ドラム101の中心部には、ボールベアリン グ102A,102Bが上下方向から段付き中心孔101aに圧入され、更に、 この段付き中心孔101aを基準として同心的に円形凹部101b内に円板状の 固定側ロータリー・トランス103が接着されている。
【0005】 また、軸104が圧入されたフライホール105には、これと別体とされた回 転側ロータリー・トランス106が軸104を基準として同心的に接着されてお り、軸104はボールベアリング102A,102Bに軽圧入され下端にカラー 107がセットスクリュー108によって固定されている。この構造で固定ドラ ム101に対してフライホール105及びカラー107が自由に回転できると共 に、固定ドラム101側の固定側ロータリー・トランス103と、フライホール 105側の回転側ロータリー・トランス106とが同軸的に微小の間隔を離して 互いに対向している。 更に、固定ドラム101には、スクリュー109によってモータのステータ組立 体110が固定されている。一方、カラー107にはスクリュー111によって モータのロータ組立体112が固定されている。そして、ステータ組立体110 とロータ組立体112とでモータが構成されている。
【0006】 また、回転ドラム113の外周部近傍には、先端に磁気ヘッド115を取り付 けた複数の磁気ヘッド組立体114がスクリュー116で固定され、この磁気ヘ ッド115の相対的な高さはセットスクリュー117で調整できる構造となって いる。
【0007】 また、回転ドラム113は、前記したフライホール105と嵌合され、スクリ ュー118にて固定されている。 また、磁気ヘッド115の信号線は、磁気ヘッド組立体114に立設したリレー ピン119の一端部に半田付けされ、更に、リレーピン119の他端部が回転ド ラム113の円形凹部113a内に取り付けた配線基板120に半田付けされて いる。
【0008】 一方、フライホール105側の回転側ロータリー・トランス106の信号線は 、回転側ロータリー・トランス106に一体的に取り付けた回転側のロータリー ・トランス配線基板121に半田付けされ、この配線基板121に立設したリレ ーピン122が配線基板120に半田付けされている。 従って、回転側ロータリー・トランス106の信号線と磁気ヘッド115の信号 線とが配線基板120内のパターンにより電気的に接続される構造である。
【0009】
【考案が解決しようとする課題】
ところで、従来の回転ヘッド装置100では、回転側ロータリー・トランス1 06の信号線と、磁気ヘッド115の信号線とを接続する際、回転側ロータリー ・トランス106側のリレーピン122と、磁気ヘッド115側のリレーピン1 19とを接続した配線基板120を介して電気的に接続しているために、半田付 け作業が煩雑であり、作業時間を要し、また部品点数も多いなどの問題が生じて いる。
【0010】 また、磁気ヘッド115の交換時に、半田除去作業及び半田付け作業を再度行 う必要があるため交換作業が困難であるなどの問題が生じている。
【0011】 更に、回転側ロータリー・トランス106及び回転ドラム113はフライホー ル105を介して一体的に組み立てているため、各部材105,106,113 の寸法精度のバラッキが、回転側ロータリー・トランス106と磁気ヘッド11 5との間隔にも現れ、両者105,115の信号線を接続する時に微妙に影響す るなどの問題もある。
【0012】
【課題を解決するための手段】
本考案は上記課題に鑑みてなされたものであり、第1の考案は、コイルを巻回 した固定側ロータリー・トランスを軸に対して同心的に取り付け、固定設置され る固定ドラムと、 前記固定側ロータリー・トランスに対して非接触で同心的に対向し、コイルを巻 回した回転側ロータリー・トランスと、磁気ヘッドをヘッドベースに組み立てた 磁気ヘッド組立体とを軸方向に間隔を離して取り付けると共に、前記固定ドラム に対して回転自在に支持された回転ドラムと、 前記回転ドラムの駆動源となるモータとからなる回転ヘッド装置において、 前記回転側ロータリー・トランスのコイルと接続した導電部を有し、該回転側ロ ータリー・トランスに取り付けた第1配線基板と、 前記磁気ヘッドの信号線と接続した導電部を有する第2配線基板を前記第1配線 基板と対向して前記ヘッドベースに取り付けた磁気ヘッド組立体と、 前記第1配線基板の導電部に弾性的に圧接する第1接点部及び該第1接点部と連 接されて前記第2配線基板の導電部に弾性的に圧接する第2接点部を有した導電 性弾性部材と、該導電性弾性部材を保持した絶縁性保持体とで組み立てられ、且 つ、前記磁気ヘッド組立体近傍と前記第2配線基板近傍との軸方向間で該回転ド ラムに対して一体に取り付けられた接点組立体とを具備してなり、 前記第1,第2接点部を前記第1,第2配線基板の導電部にそれぞれ圧接する際 、該第1,第2接点部の向きをほぼ円周方向に配設したことを特徴とする回転ヘ ッド装置である。
【0013】 また、第2の考案は、請求項1記載において、前記第1,第2接点部を前記第 1,第2配線基板の導電部にそれぞれ圧接する際、該第1,第2接点部の向きを ほぼ径方向に置換したことを特徴とする回転ヘッド装置である。
【0014】 更に、第3の考案は、請求項1及び請求項2記載において、前記第1,第2接 点部を前記第1,第2配線基板の導電部にそれぞれ圧接する際、該第1,第2接 点部の向きを円周方向と径方向との間に置換したことを特徴とする回転ヘッド装 置である。
【0015】
【実施例】
以下に本考案に係わる回転ヘッド装置の一実施例を図1乃至図7を参照して詳 細に説明する。図1は本考案に係わる回転ヘッド装置を示した分解斜視図、図2 は本考案に係わる回転ヘッド装置を示した縦断面図である。
【0016】 図1及び図2に示した回転ヘッド装置1において、まず始めに、固定ドラム2 側について説明する。
【0017】 固定ドラム2側は、中心部に軸3を後述する回転ドラム7方向に立設し、且つ 、回転ドラム7と対向する側に円板状の固定側ロータリー・トランス4を一体的 に取り付けて構成したものである。
【0018】 即ち、固定ドラム2はアルミ合金などを用いて円筒状に形成され、図示しない シャシーベースなどに固定設置されるものである。 この固定ドラム2の外周面2aには、磁気テープ(図示せず)をヘリカル(螺旋 状)にガイドするリード2aが形成され、更に、上面2b側には円形凹部2c が外周面2aと同心的に形成されている。 また、固定ドラム2の中心部には、下面2d側に突出したボス部2eに長尺な軸 3が圧入加工により立設され、この軸3は後述する回転ドラム7方向(円形凹部 2c方向)に突出している。 更に、固定ドラム2の円形凹部2c内には、軸3を基準として同心的に円板状の 固定側ロータリー・トランス4が接着されている。
【0019】 上記円板状の固定側ロータリー・トランス4は、円板状磁性コアを用いて形成 され、上面4aには複数のコイル5が軸3を基準として同心的に環状溝内に露出 巻回しながら埋設されている。これらのコイル5は裏面4b(図2)に取り付け たフレキシブル配線基板6に接続され、更に、このフレキシブル配線基板6は固 定ドラム2の切り欠き部2eから外部に延出している。 そして、固定側ロータリー・トランス4は、後述する円板状の回転側ロータリー ・トランス9に対して、同心的、且つ軸3方向に対して非接触に対向して後述の 磁気ヘッド26(図2,図4,図5,図7)の信号を電磁的に授受する機能を備 えている。
【0020】 次に、固定ドラム2の上方に回転自在に設けられる回転ドラム7側について説 明する。
【0021】 回転ドラム7側は、本考案の要部となる回転側ロータリー・トランス9及び磁 気ヘッド組立体25並びに接点組立体30(図2〜図7)を備えると共に、回転 ドラム7を駆動するモータ12の一部を構成するロータ組立体13を備え、中心 部に嵌合したボールベアリング8A,8Bによって固定ドラム4側に対して一体 的に回転自在に支持されるているものである。
【0022】 即ち、回転ドラム7は、固定ドラム2と同様にアルミ合金などを用いて円筒状 に形成されている。 また、回転ドラム7の外周面7aは、磁気テープ(図示せず)が添接できるよう 固定ドラム2の外周面2aとほぼ同一径で形成され、更に、上面7b側には円形 凹部7cが外周面7aと同心的に形成されている。 また、固定ドラム2の中心部には、ヘッド取り付け面7d(以下、下面7dと記 す)側に突出した段付きボス部7eと、円形凹部7c側に突出したボス部7fと が形成され、更に、段付きボス部7eとボス部7fとの中心部に段付き中心孔7 gが貫通して穿設さており、この段付き中心孔7gに上下方向からボールベアリ ング8A,8Bが圧入嵌合されている。
【0023】 また、回転ドラム7の下面7dの外周部近傍には、後述する先端に磁気ヘッド 26を取り付けた複数の磁気ヘッド組立体25及び接点組立体30(図2〜図7 )が取り付けられている。これらの磁気ヘッド組立体25及び接点組立体30は 、本考案の要部の一部となるものであり、後で詳述する。
【0024】 また、回転ドラム7の下面7d側に突出形成した段付きボス部7eの面7e には、前述した固定側ロータリー・トランス4に対して、同心的,且つ軸方向に 対して非接触に対向すると共に、上面9a側に第1配線基板11(以下、ロータ リー・トランス配線基板11と記す)を接着した円板状の回転側ロータリー・ト ランス9が接着されている。 上記回転側ロータリー・トランス9は、円板状磁性コアを用いて固定側ロータリ ー・トランス4とほぼ同等構造に形成され、下面9bに複数のコイル10(図2 )が同心的に環状溝内に露出巻回しながら埋設されている。このコイル10はロ ータリー・トランス9側の信号線としての機能を備えて、ロータリー・トランス 配線基板11に半田付けされ、更に、配線基板11内のパターンを介して図示上 面11aに露出形成した導電部11a(以下、導電性ランド11aと記す) に接続されている。
【0025】 また、回転側ロータリー・トランス9の上面9aから下面9bにかけて中央孔 9cが貫通され、一方、ロータリー・トランス配線基板11にも中央孔9cより 一回り大きな径の中央孔11bが貫通され、回転側ロータリー・トランス9とロ ータリー・トランス配線基板11の両者を同心的に重ね合わせ、この状態で回転 側ロータリー・トランス9の上面9a側から中央孔9c,11bを段付きボス部 7eに挿入し、中央孔9c近傍の上面9aを回転ドラム7の段付きボス部7eの 面7eに固着すると、ロータリー・トランス配線基板11が前記磁気ヘッド組 立体25と軸3方向に間隔Kを隔て対向している。 この際、回転ドラム7の下面7dと段付きボス部7eの面7ecとの間には、 回転ドラム7の下面7dに取り付けた磁気ヘッド組立体25及び接点組立体30 に支障がないよう軸3方向に間隔Kが段付きボス部7eにより形成されている。
【0026】 上述のように、回転ドラム7側は、従来のようなフライホイールを用いていな いため、回転ドラム7の下面7dに取り付けた磁気ヘッド組立体25と、回転ド ラム7の段付きボス部7eの面7eに固着したロータリー・トランス9及びロ ータリー・トランス配線基板11との間隔Kを寸法精度良く保つことができる。
【0027】 また、回転ドラム7の上面7a側に形成した円形凹部7c内には、モータ12 の一部を構成するロータ組立体13がボス部7f,段付き中心孔7gを基準とし て同心的にスクリュー16を介して固着されている。 上記ロータ組立体13は、鉄板などの板金材を用いて有底環状に形成したヨーク 14の内側に環状磁石15が嵌着されている。この実施例では、環状磁石15と して樹脂材をベースに用いて磁性粉を混在した帯状プラスチック磁石を採用し、 帯状プラスチック磁石(環状磁石)15自身の磁性力によってヨーク14の内側 に沿って巻回させてコストの低減を図っているが、これに限ることなく、周知の 固体状の環状磁石15を嵌着させても何等の支障も生じない。
【0028】 また、回転ドラム7の段付き中心孔7gに圧入嵌合された上側のボールベアリ ング8Aの上方には、前述した固定ドラム2に圧入された長尺な軸3の先端部に カラー17がセットスクリュー18によって固着されている。このカラー17は 、ボールベアリング8Aに対して適宜な予圧を与える機能を備え、且つ、下記す るモータ12の一部を構成するステータ組立体20を備えたモータ基板19をス クリュー23によって取り付ける機能を備えている。
【0029】 また、カラー17の上面17aに取り付けたモータ基板19は、上面19aに ベース部材として鉄板を用い、下面19bに配線基板を一体的に形成したもので あり、更に、このモータ基板19は図示しないモータ支持部材に固定されるもの である。 また、モータ基板19の下面19bの配線基板には、モータ12の一部を構成す るステータ組立体20が前記したロータ組立体13に対して同心的に取り付けら れている。 上記ステータ組立体20は、樹脂材を用いて円形放射状に形成されたコイル保持 体21にコイル22が巻回されて構成されている。このステータ組立体20をロ ータ組立体13の環状磁石15の内側に対向させることにより、ロータ組立体1 3とステータ組立体20とが電磁気的に結合され、両組立体13,20の協働に よりモータ12が構成され、このモータ12が固定ドラム4側に対して回転ドラ ム7側を回転駆動する駆動源となるものである。
【0030】 上述のように、モータ12を回転ドラム7側に設置したため、上方から各構成 部材を順序良く組み立てることができ、回転ヘッド装置1の組み立て性が著しく 向上すると共に、固定ドラム4側の下方にこの回転ヘッド装置1を用いたVTR などの各種の部品を配設するスペースが生まれる利点がある。
【0031】 次に、本考案の要部となる回転ドラム7側に一体的に取り付けた磁気ヘッド組 立体25側と、これと軸3方向に間隔Kを離して対向した回転側ロータリー・ト ランス9側とを電気的に接続する手段について図3乃至図7(A)〜(C)を用 いて説明する。
【0032】 図3は回転ドラム側を一部断面して示した縦断面図、図4は回転ドラムに取り 付けた磁気ヘッド組立体の配置を示した平面図、図5は回転ドラムに取り付けた 磁気ヘッド組立体のヘッド配線基板と回転側のロータリー・トランス配線基板と の間で弾性的に当接する接点組立体を介して電気的接続を説明するため図1の矢 印A方向から見た斜視図、図6は接点組立体を拡大して示した斜視図、図7は接 点組立体の接点部の圧接時の向きを説明するための図である。
【0033】 図4に示したように、回転ドラム7の下面(ヘッド取り付け面)7dの外周部 近傍には、先端に磁気ヘッド26を取り付けた複数の磁気ヘッド組立体25がほ ぼ180度対称に各組ごとに対をなしてスクリュー29により取り付けられてい る。
【0034】 また、図5に示したように、上記磁気ヘッド組立体25は、ヘッドベース27 の先端に磁気ヘッド26が1個または複数個固着され、更に、ヘッドベース27 には第2配線基板28(以下、ヘッド配線基板28と記す)がロータリー・トラ ンス配線基板(第1配線基板)11と対向するよう固着されている。そして、磁 気ヘッド26の信号線Sはヘッド配線基板28に半田付けされ、更に、配線基板 28内のパターンを介して図示上面28aに露出形成した導電部28a(以下 、導電性ランド28aと記す)に接続されている。
【0035】 一方、磁気ヘッド組立体25と軸3方向に間隔K(図1〜図3)を隔てて回転 側ロータリー・トランス9に取り付けたロータリー・トランス配線基板11には 、前述したように回転側ロータリー・トランス9側のコイル10(図2)と接続 された導電性ランド(導電部)11aが上記ヘッド配線基板28と対向して露 出形成されている。
【0036】 ここで、ロータリー・トランス配線基板11の導電性ランド11aと、ヘッ ド配線基板28の導電性ランド28aとを電気的に接続する板バネなどの導電 性弾性部材32(以下、板バネ32と記す)を備えた接点組立体30が、回転ド ラム7の下面7dに取り付けられ、この接点組立体30は下面7dに取り付けた 磁気ヘッド組立体25近傍に配設されている。
【0037】 上記接点組立体30は、図6にも拡大して示したように、絶縁性の樹脂材など をベースとした絶縁性保持体31(以下、板バネ保持体31と記す)と、弾性変 位自在な複数の接点部32a(32a,32a)を突出形成した板バネ32 とで一体的に構成されている。 このうち、板バネ保持体31は板バネ32を保持する矩形部31aと、この矩形 部31aの下面から突出して先端にフック状の係止部31bを備えた2股状の 弾性変位する支持部31bとを一体に形成している。 即ち、板バネ保持体31の矩形部31aには、弾性変位自在な複数の接点部32 a(32a,32a)を突出形成した板バネ32が複数固着されており、板 バネ32の数は接続する導電性ランド11a,28aの数にあわせている。 一方、板バネ32は、燐青銅などを用いて表面に金メッキを施して導電性をたか めて形成されている。また、板バネ32の接点部32a(32a,32a) は、2本の細線を1組として2股状に連接しながら第1接点部32aと、第2 接点部32aとに2組に分離されている。従って、第1接点部32aと、第 2接点部32aとは導電性を維持して接続されていることは自明である。 また、突出した接点部32aの反対側は、成形加工などにより板バネ保持体31 の矩形部31aに一体的に埋設されて保持されている。
【0038】 再び、図5に戻り、上記接点組立体30を回転ドラム7の下面7dに取り付け る際、下面7dに穿設した貫通孔7eに板バネ保持体31の2股状の支持部3 1bを挿入すると、支持部31bが自分自身の弾性力により貫通孔7e内に支 持されると共に、先端の係止部31bが下面7dの反対面(図示せず)に係止 されているので、接点組立体30はスクリューナなどを用いることなく、作業性 良く簡単に取り付けることができる。
【0039】 ここで、ロータリー・トランス配線基板11の導電性ランド11aと、ヘッ ド配線基板28の導電性ランド28aとは、磁気ヘッド26の信号線Sとペア 関係を維持して形成されており、これらの導電性ランド11a,28aに接 点組立体30に固着した板バネ32の接点部32a(32a,32a)がペ ア関係を維持して弾性的に圧接している。 例えば、第1接点部32aを導電性ランド11aに弾性的に圧接させ、第2 接点部32aを導電性ランド28aに弾性的に圧接させると、磁気ヘッド2 6の一つの信号線Sを基準として、これとペア関係を維持した回転側ロータリー ・トランス9側の一つのコイル10(図2)とが電気的に接続される。
【0040】 これらにより、従来のような半田付け作業が一切なくなり、回転ヘッド装置1 の組み立て性が著しく向上できると共に、部品点数も削減できるなどの実用的な 利点が生じる。また、例えば、サービス時などで磁気ヘッド26を交換すること も容易となる。
【0041】 尚、実施例では、接点組立体30を回転ドラム7側に取り付けたが、これとほ ぼ同等に構成してロータリー・トランス配線基板11側に固着する方法も考えら れる。また、上記第1,第2接点部32a,32aを備えた接点組立体30 は、従来のように構成した回転ヘッド装置に採用することも可能である。
【0042】 次に、図7(A)〜(C)に示したように、ロータリー・トランス配線基板1 1の導電性ランド11aと、ヘッド配線基板28の導電性ランド28aに、 接点組立体30に固着した板バネ32の接点部32a(第1接点部32a,第 2接点部32a)がそれぞれ弾性的に圧接する際、接点部32a(32a, 32a)の圧接時の向きについて説明する。 尚、図示では、ロータリー・トランス配線基板11の導電性ランド11aの図 示を省略しているが、ヘッド配線基板28の導電性ランド28aに圧接する第 2接点部32aの圧接時の向きと同様な思想で第1接点部32aの圧接時の 向きを設定すれば良い。 更に、後述する接点部32a(32a,32a)の圧接時の向きに応じて各 導電性ランド11a,28aを配線基板11,28の適宜な位置に設定すれ ば良い。
【0043】 即ち、図7(A)に示した状態では、板バネ32の第2接点部32aが回転 ドラム7のほぼ円周方向に沿ってヘッド配線基板28の導電性ランド28aに 圧接するよう配設されている。この場合には、回転ドラム7の外周面7a近傍の 円周方向は大きな径となっているため、ヘッド配線基板28には導電性ランド2 8aを形成する位置に余裕があり、これに圧接する第2接点部32aを備え た接点組立体30を取り付けるスペースも十分確保できる利点がある。 尚、一般的に、回転ドラム7を回転させると、径方向に遠心力が発生するもので あり、この遠心力と、ここでの第2接点部32aの向きとがほぼ直交し、これ により第2接点部32aにモーメントが働き、第2接点部32a(第1接点 部32a)が変形し易くなると考えられる。従って、第2接点部32a(第 1接点部32a)は、遠心力による変形に十分耐える弾性力を備えるよう予め 設定しているので、本考案の回転ヘッド装置1を例えば民生用VTRなどに採用 した場合でも、通常の使用範囲内ならば何等の支障も生じない。
【0044】 また、図7(B)に示した状態では、板バネ32の第2接点部32aが回転 ドラム7のほぼ径方向に沿ってヘッド配線基板28の導電性ランド28aに圧 接するよう配設されている。とくに、本考案の回転ヘッド装置1を例えば業務用 VTRなどに採用した場合では、回転ドラム7を高速に回転させることも今後予 想され、この場合には径方向に相当な遠心力が発生する。従って、ここでは第2 接点部32aがほぼ径方向に沿って圧接しているため、高速回転時の遠心力の 方向とほぼ一致し、第2接点部32aにモーメントが生じないので、第2接点 部32aが変形しない。これにより、第2接点部32a(第1接点部32a )は遠心力の影響を受けず、第2接点部32a(第1接点部32a)の電 気的接続を良好に維持できる利点がある。 尚、この場合は、導電性ランド28aの形成位置及び接点組立体30を取り付 ける位置が図示のように内周側となるので、スペースに余裕がなくなる。
【0045】 更に、図7(C)に示した状態では、前記した図7(A)と図7(B)との間 の方向、即ち、第2接点部32aが円周方向と径方向との間で圧接するよう配 設されているので、この場合には、上記図7(A)の場合のスペース効果及び上 記図7(B)の場合の遠心力効果をそれぞれ半々づつ得ることができると共に、 図7(A)の遠心力対策及び図7(B)のスペース不足をそれぞれ半々づつ補う ことができる。
【0046】
【考案の効果】
以上詳述した本考案に係わる回転ヘッド装置によると、請求項1記載において は、磁気ヘッド組立体に取り付けた磁気ヘッドの信号線と、回転側ロータリー・ トランス側のコイルとを、第1,第2配線基板に形成したそれぞれの導電部に接 続し、更に、これらの導電部に弾性的に圧接する第1,第2接点部を備えた接点 組立体により電気的に接続したので、従来のような半田付け作業が一切なくなり 、回転ヘッド装置の組み立て性が著しく向上できると共に、部品点数も削減でき るなどの実用的な利点が生じる。また、例えば、サービス時などで磁気ヘッドを 交換することも容易となる。 更に、接点組立体の第1,第2接点部を第1,第2配線基板に形成した導電部に 圧接する際、第1,第2接点部の向きを円周方向に配設したため、第2配線基板 (ヘッド配線基板)には導電部(導電性ランド)を形成する位置に余裕があり、 これに圧接する第2接点部を備えた接点組立体を取り付けるスペースも十分確保 できる利点がある。
【0047】 また、請求項2記載においては、請求項1記載とほぼ同様な構成を備えている のでほぼ同等の効果を得ることができると共に、第1,第2接点部の向きを径方 向に置換したため、回転ドラムを高速に回転させた時の遠心力の方向とほぼ一致 し、第1,第2接点部にモーメントが生じないので、第1,第2接点部が変形し ない。これにより、第1,第2接点部は遠心力の影響を受けず、第1,第2接点 部の電気的接続を良好に維持できる利点がある。 とくに、上記回転ヘッド装置を例えば業務用VTRなどに採用した場合、回転ド ラムを高速に回転させることも可能となる。
【0048】 更に、請求項3記載においては、請求項1記載とほぼ同様な構成を備えている のでほぼ同等の効果を得ることができると共に、第1,第2接点部の向きを円周 方向と径方向との間に置換したため、上記請求項1のスペース効果及び上記請求 項2の遠心力効果をそれぞれ半々づつ得ることができると共に、請求項1の遠心 力対策及び請求項2のスペース不足をそれぞれ半々づつ補うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案に係わる回転ヘッド装置を示した分解斜
視図である。
【図2】本考案に係わる回転ヘッド装置を示した縦断面
図である。
【図3】回転ドラム側を一部断面して示した縦断面図で
ある。
【図4】回転ドラムに取り付けた磁気ヘッド組立体の配
置を示した平面図である。
【図5】回転ドラムに取り付けた磁気ヘッド組立体のヘ
ッド配線基板と回転側のロータリー・トランス配線基板
との間で弾性的に当接する接点組立体を介して電気的接
続を説明するため図1の矢印A方向から見た斜視図であ
る。
【図6】接点組立体を拡大して示した斜視図、
【図7】接点組立体の接点部の圧接時の向きを説明する
ための図である。
【図8】従来の回転ヘッド装置を示した縦断面図であ
る。
【符号の説明】
1…回転ヘッド装置、2…固定ドラム、3…軸、4…固
定側ロータリー・トランス、5…コイル、7…回転ドラ
ム、9…回転側ロータリー・トランス、10…コイル
(回転側ロータリー・トランス側の信号線)、11…第
1配線基板(回転側のロータリー・トランス配線基
板)、11a…導電部(導電性ランド)、12…モー
タ、25…磁気ヘッド組立体、26…磁気ヘッド、27
…ヘッドベース、28…第2配線基板(ヘッド配線基
板)、28a…導電部(導電性ランド)、30…接点組
立体、31…絶縁性保持体、(板バネ保持体)、32…
導電性弾性部材(板バネ)、32a…接点部32a、3
2a…第1接点部(第1配線基板側)、32a…第
2接点部(第2配線基板側)、S…磁気ヘッドの信号
線。

Claims (3)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】コイルを巻回した固定側ロータリー・トラ
    ンスを軸に対して同心的に取り付け、固定設置される固
    定ドラムと、 前記固定側ロータリー・トランスに対して非接触で同心
    的に対向し、コイルを巻回した回転側ロータリー・トラ
    ンスと、磁気ヘッドをヘッドベースに組み立てた磁気ヘ
    ッド組立体とを軸方向に間隔を離して取り付けると共
    に、前記固定ドラムに対して回転自在に支持された回転
    ドラムと、 前記回転ドラムの駆動源となるモータとからなる回転ヘ
    ッド装置において、 前記回転側ロータリー・トランスのコイルと接続した導
    電部を有し、該回転側ロータリー・トランスに取り付け
    た第1配線基板と、 前記磁気ヘッドの信号線と接続した導電部を有する第2
    配線基板を前記第1配線基板と対向して前記ヘッドベー
    スに取り付けた磁気ヘッド組立体と、 前記第1配線基板の導電部に弾性的に圧接する第1接点
    部及び該第1接点部と連接されて前記第2配線基板の導
    電部に弾性的に圧接する第2接点部を有した導電性弾性
    部材と、該導電性弾性部材を保持した絶縁性保持体とで
    組み立てられ、且つ、前記磁気ヘッド組立体近傍と前記
    第2配線基板近傍との軸方向間で該回転ドラムに対して
    一体に取り付けられた接点組立体とを具備してなり、 前記第1,第2接点部を前記第1,第2配線基板の導電
    部にそれぞれ圧接する際、該第1,第2接点部の向きを
    ほぼ円周方向に配設したことを特徴とする回転ヘッド装
    置。
  2. 【請求項2】請求項1記載において、前記第1,第2接
    点部を前記第1,第2配線基板の導電部にそれぞれ圧接
    する際、該第1,第2接点部の向きをほぼ径方向に置換
    したことを特徴とする回転ヘッド装置。
  3. 【請求項3】請求項1及び請求項2記載において、前記
    第1,第2接点部を前記第1,第2配線基板の導電部に
    それぞれ圧接する際、該第1,第2接点部の向きを円周
    方向と径方向との間に置換したことを特徴とする回転ヘ
    ッド装置。
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Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH02246001A (ja) * 1989-03-17 1990-10-01 Shin Etsu Polymer Co Ltd 回転磁気ヘッド装置とその中のコイル接続方法
JPH0461613A (ja) * 1990-06-27 1992-02-27 Matsushita Electric Ind Co Ltd テープガイドドラム装置

Patent Citations (2)

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