JPH059657A - 型打ハンマーのピストンロツド用鋼材 - Google Patents

型打ハンマーのピストンロツド用鋼材

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JPH059657A
JPH059657A JP16713191A JP16713191A JPH059657A JP H059657 A JPH059657 A JP H059657A JP 16713191 A JP16713191 A JP 16713191A JP 16713191 A JP16713191 A JP 16713191A JP H059657 A JPH059657 A JP H059657A
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JP
Japan
Prior art keywords
piston rod
weight
steel material
stamping hammer
stamping
Prior art date
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Pending
Application number
JP16713191A
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English (en)
Inventor
Satoru Maejima
悟 前島
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Daido Steel Co Ltd
Original Assignee
Daido Steel Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 長寿命の型打ハンマー用ピストンロッドを提
供する。 【構成】 C:0.22〜0.32重量%,Si:0.15重
量%以下,Mn:0.60重量%以下,P:0.020重量
%以下,S:0.020重量%以下,Ni:3.25〜4.2
0重量%,Cr:1.25〜2.00重量%,Mo:0.20
〜0.60重量%,V:0.17重量%以下,残部が実質的
にFeから成る型打ハンマーのピストンロッド用鋼材。 【効果】 耐衝撃性が著しく向上し、また他の機械的特
性も向上して、従来のピストンロッド材であるSNCM
439やSCM440に比べて、その使用寿命が著しく
向上する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は型打ハンマーのピストン
ロッド用鋼材に関する。
【0002】
【従来の技術】鋼材を型打ちして所望の形状にする型打
ハンマーは、ピストンロッドと型打部がそれらよりも細
径のピストンロッドで一体に結合されて成るピストンが
シリンダーの中にセットされ、圧搾空気によって前記ピ
ストンを上下動させる構造になっている。従来、このピ
ストンロッドには、主として、SCM440(JIS)
やSNCM439(JIS)のような鋼種が使用されて
いる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記型打ハ
ンマーを稼動した場合、上下運動を行うピストンロッド
には激しく衝撃荷重が加わる。型打ハンマーが大型化す
ると、この衝撃荷重は一層増大するとともに、曲げやね
じれも無視し得ない程度に加わるようになる。これらの
外力は、ピストンロッドがシリンダヘッドや型打部より
も小径であるため、主として、ピストンロッドとシリン
ダーヘッドや型打部との結合部分に集中する。
【0004】そのため、型打ハンマーを長期に亘って稼
動した場合には、ピストンロッドの前記結合部分に衝撃
疲労が蓄積して、それが強度限界を超えた時点で、ピス
トンロッドがその結合部分から折損することがある。例
えば、2トン型打ハンマーのピストンロッドとして、前
記したSCM440やSNCM439などの鋼種を用い
た場合、1ケ月程度の稼動で折損してしまうということ
が指摘されている。
【0005】本発明は上記した問題を解決し、SCM4
40やSNCM439に比べて超かに耐衝撃性が優れて
いて、型打ハンマーのピストンロッドの材料として使用
したときに、そのピストンロッドの使用寿命を著しく長
くすることができる型打ハンマーのピストンロッド用鋼
材の提供を目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記した目的を達成する
ために、本発明においては、C:0.22〜0.32重量
%,Si:0.15重量%以下,Mn:0.60重量%以
下,P:0.020重量%以下,S:0.020重量%以
下,Ni:3.25〜4.20重量%,Cr:1.25〜2.0
0重量%,Mo:0.20〜0.60重量%,V:0.17重
量%以下,残部が実質的にFeから成ることを特徴とす
る型打ハンマーのピストンロッド用鋼材が提供される。
【0007】本発明の鋼材の組成において、Cは、鋼材
の焼入れ処理時にその表面における焼入れ硬さを確保し
て耐摩耗性や耐疲労特性を向上させるために必要な成分
であり、そのために0.22重量%以上含有させる。しか
し、あまり多量に含有させると、靱性や被削性などが低
下するので0.32重量%以下に設定する。Siは、溶製
時における脱酸剤として作用すると同時に、靱性の向上
にも寄与する成分であるが、含有量が多すぎると、焼入
れ時に表面に異常層を形成するようになるので、その含
有量は0.15重量%以下に制限する。
【0008】Mnは、溶製時における脱酸剤として有効
であると同時に、焼入れ性と強度の向上に資する成分で
あるが、あまり多く含有させると靱性の低下を招くの
で、その含有量は0.60重量%以下に制限する。P,S
はいずれも不純物として含有されてくる成分であるが、
例えば、Pの含有量が多くなると、著しい強度低下を招
き、またSの含有量が多くなると、鋼材に介在物が生成
し、これが起点となって、折損が起こりやすくなるの
で、P,Sの含有量は、いずれも0.020重量%以下に
制限する。
【0009】Niは、焼入れ性と靱性の向上に資する成
分であり、そのためには3.25重量%以上含有させる。
しかし、あまり多く含有させても、上記効果は飽和に達
するのみで徒にコストアップを招くだけではなく、被削
性の低下も引き起こすので、その含有量は4.20重量%
以下に制限する。Crは、耐食性の向上とともに、深い
焼入れを可能にする成分であり、そのためには1.25重
量%以上含有させる。しかし、あまり多く含有させる
と、被削性の低下を招くようになるので、その含有量は
2.00重量%以下に制限する。
【0010】Moは、焼入れ性を向上させるとともに、
Crと一緒になって複炭化物を生成して焼もどし抵抗を
増大するために有効な成分であり、そのためには、0.2
0重量%以上含有させる。しかし、あまり多く含有させ
ると、上記した効果は飽和に達するとともに被削性や靱
性低下を招くので、その含有量は0.60重量%以下に制
限する。
【0011】Vは、靱性を高め、とくに耐衝撃性を高め
るために必要な成分であるが、しかし、あまり多く含有
させると、焼入れ性の低下を招くので、その含有量は0.
17重量%以下とする。本発明の鋼材は、上記各成分の
所定量を、例えば真空精錬によって溶製したのち、鍛
造,焼なましを行い、ついで、ピストンロッドとしての
所定形状に切削加工し、焼ならし,焼入れ,焼戻しを順
次行うことにより製造することができる。
【0012】
【発明の実施例】 実施例1〜3 表1に示した組成の鋼を溶製し、下記の条件で2トン用
の型打ハンマーのピストンロッドを製造した。すなわ
ち、溶鋼を造塊,鍛造したのち830℃の炉冷で焼なま
し、荒加工を行ったのち、850℃の油冷,580℃の
空冷を順次行なって焼入れ,焼戻し,仕上げ加工のの
ち、ロッド部に高周波焼入れを行い、最後に研磨した。
【0013】各鋼材の機械的特性を測定し、その値を表
1に示した。また、上記型打ハンマーを1日8時間で稼
動し、ピストンロッドが折損して稼動不能に到るまでの
使用寿命を測定した。その結果も表1に示した。
【0014】
【表1】
【0015】
【発明の効果】表1の結果から明らかなように、本発明
の鋼材は、型打ハンマーのピストンロッド材として使用
されていた従来のSCM440材に比べて、各機械的特
性はいずれも優れている。とりわけ、耐衝撃性は格段に
優れている。その結果として、ピストンロッドの寿命は
約12倍に延長することになり、その工業的価値は極め
て大である。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 【請求項1】 C:0.22〜0.32重量%,Si:0.1
    5重量%以下,Mn:0.60重量%以下,P:0.020
    重量%以下,S:0.020重量%以下,Ni:3.25〜
    4.20重量%,Cr:1.25〜2.00重量%,Mo:0.
    20〜0.60重量%,V:0.17重量%以下,残部が実
    質的にFeから成ることを特徴とする型打ハンマーのピ
    ストンロッド用鋼材。
JP16713191A 1991-07-08 1991-07-08 型打ハンマーのピストンロツド用鋼材 Pending JPH059657A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN106521328A (zh) * 2017-01-04 2017-03-22 哈德托普华亨(山西)耐磨铸业有限公司 一种双液双金属复合浇注破碎锤头的制造方法
CN112760571A (zh) * 2020-12-30 2021-05-07 宝鼎重工有限公司 一种高韧性大型船用柴油机活塞杆锻件

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