JPH0587543A - 計測内視鏡 - Google Patents

計測内視鏡

Info

Publication number
JPH0587543A
JPH0587543A JP3275554A JP27555491A JPH0587543A JP H0587543 A JPH0587543 A JP H0587543A JP 3275554 A JP3275554 A JP 3275554A JP 27555491 A JP27555491 A JP 27555491A JP H0587543 A JPH0587543 A JP H0587543A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
light
polarization
optical fiber
interference fringes
plate
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP3275554A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3009521B2 (ja
Inventor
Seiichiro Tabata
誠一郎 田端
Hiroyuki Kurita
裕之 栗田
Susumu Takahashi
進 高橋
Katsunori Sakiyama
勝則 崎山
Toshiichi Takayama
敏一 高山
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Olympus Corp
Original Assignee
Olympus Optical Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Olympus Optical Co Ltd filed Critical Olympus Optical Co Ltd
Priority to JP3275554A priority Critical patent/JP3009521B2/ja
Publication of JPH0587543A publication Critical patent/JPH0587543A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3009521B2 publication Critical patent/JP3009521B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Length Measuring Devices By Optical Means (AREA)
  • Instruments For Viewing The Inside Of Hollow Bodies (AREA)
  • Endoscopes (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 測定光のコントラストのむらに影響されずに
物体表面の凹凸を計測する。 【構成】 波長可変光源23の前方にコリメートレンズ
51cと光アイソレータ64が配設されている。光アイ
ソレータ64を通過した光は結合レンズ65を介して偏
波面保存光ファイバ18へ導入される。偏波面保存光フ
ァイバ18内を伝搬した光はコリメートレンズ56を介
して複屈折板20に入射せしめられる。複屈折板20と
偏光板22を通過した光は直線型の干渉縞10を生成す
る。投影レンズ57を介して被測定物9の表面に形成さ
れた干渉縞10をカメラ11で撮像し、光強度の変化か
らコンピュータ12で物体表面の凹凸の深さ及び高さを
縞走査法の原理で演算出力する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、人体の臓器内部や工業
機器内部等のような狭小な領域に挿入してその表面形状
の凹凸を計測する計測内視鏡に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、体内の臓器表面等の凹凸を計測す
る計測内視鏡として、回折格子によるレーザ光のライン
形状回折パターンを利用したものが一般に知られてい
る。この回折パターンは投影レンズによって被測定物表
面上に投影され、この投影像を視差のある位置から固体
撮像素子等の撮像素子で観察すると、ライン状パターン
は表面の凹凸形状に応じて変形して見える。そのため、
撮像素子の画像信号に基づいて、被測定物表面上のライ
ン状パターンの各明部に関して基準位置からの明度の変
位量を演算することにより、物体表面の凹凸形状を計測
することができるというものである。
【0003】又、物体の表面形状の測定をする方法の一
つとして縞走査法がある。この測定法は高精度測定、コ
ントラストのむらに依存せずに測定可能、凹と凸との違
いが自動的に判断できるという三つの特徴がある。縞走
査法はレンズ等の光学素子の形状検査にも用いられる
が、計測内視鏡では投影型の縞走査法を用いるのが適当
と考えられる。投影型縞走査法を計測内視鏡に適用すれ
ば病変部の色変化に影響されることなくその凹凸情報だ
けを得ることができる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、この種
の計測内視鏡では、被測定物表面の色や凹凸の深さ等に
よってライン状パターンのコントラストにむらが生じる
場合には、正確な表面計測が行なえなくなるという問題
がある。又投影型縞走査法を狭小領域での物体形状の測
定に用いた例はなく、内視鏡のように小型で細径の光学
系に使用することはできなかった。
【0005】本発明はこのような問題点に鑑み、測定光
のコントラストのむらに影響されることなく物体表面の
凹凸の計測が可能な計測内視鏡を提供することを目的と
する。
【0006】
【課題を解決するための手段及び作用】本発明による計
測内視鏡は、被測定物表面上に干渉縞を生成する干渉縞
生成手段と、干渉縞を被測定物表面上で走査させる干渉
縞走査手段と、干渉縞の投影像を撮像する撮像手段と、
撮像手段からの画像信号に基づいて被測定物表面の凹凸
情報を縞走査法の原理によって演算する演算手段とを備
えたことを特徴としている。
【0007】被測定物表面に干渉縞生成手段によって干
渉縞を投影し、干渉縞走査手段によって干渉縞を縞方向
に直交する方向へ移動させ、これによって生じる被測定
物表面の光の強弱の変化の様子を撮像手段で読み取り、
被測定物表面の各点における光強度の変化を縞走査法の
原理を用いて演算手段で演算し、夫々の点での凹凸の深
さ及び高さを求めることができる。
【0008】図1は本発明による計測手段の原理を示す
説明図であり、図中、1はレーザービームBを射出する
光源、2,3はレーザービームBを拡大するビーム拡大
器を構成するレンズ、4は拡大されたビームを分割する
ビームスプリッタ、5はビームスプリッタ4で反射され
たビームを反射させる固定反射鏡、6はビームスプリッ
タ4を通過したビームを反射させると共に入射光軸に対
して適当な角度傾斜して配置されている可動反射鏡、7
は後述のコンピュータに制御されて可動反射鏡6を入射
光軸に沿って移動させ得る電歪素子、8はビームスプリ
ッタ4で重ね合わされた二つの反射鏡5,6からの反射
ビームを拡大する投影レンズであり、投影レンズ8を通
過した二つのビームは干渉して空間において強弱のある
光学場をつくることになる。
【0009】9は投影レンズ8を通過した二つのビーム
がその表面9aに照射される被測定物であり、光学場の
中の測定位置に置くことによって干渉光の強弱がその表
面9aに干渉縞10となって現われる。この縞10はヤ
ングの干渉縞と呼ばれ、被測定物9の表面9aが平面の
場合、照射光の光軸から大きく離れていない位置ではほ
ぼ直線の縞となる。しかし、表面9aに凹凸がある場合
にはその凹凸に従って変形された縞となる。又、電歪素
子7によって可動反射鏡6の位置を変化させれば表面9
a上の干渉光の位相が変化して、干渉縞10はその縞方
向に直交する方向に移動することになる。
【0010】11は被測定物9の表面9aに対して所定
角度を以って配置されていて干渉縞10及びその変化の
様子を撮像するカメラ即ち撮像素子、12はカメラ11
で読み取られた画像信号に基づいて被測定物表面9a上
の各点における光強度の変化からその凹凸の深さ及び高
さを演算出力するコンピュータである。
【0011】上述のように本発明は縞走査法の原理を用
いて凹凸の計測を行なうものであり、次にコンピュータ
12で行なわれる縞走査法の原理について説明する。交
角αをもつ2光束によって生じた干渉縞を入射角θで被
測定物表面上に投影した場合、表面上の各測定点の位置
をx,y座標で表わすと、干渉縞は表面の形状f(x,
y)に従って歪み、このときの光強度分布In (x,
y)は次式で与えられる。 In (x,y) =a(x,y)+b(x,y)cos 2π(x/dx +Φ(x,y))−φn ‥‥(1) 但し、 a(x,y):平均光強度 b(x,y):縞のコントラスト φn :干渉光の初期位相 dx :x方向における(被測定物表面上の)縞
間隔 Φ(x,y):表面形状の凹凸に関する関数。
【0012】又、dx は次式で与えられる。 但し、d:縞間隔。 又、(1)式における表面形状の凹凸に関する関数Φ
(x,y)は、 Φ(x,y)=f(x,y)sin θ/d ‥‥(3) で表わすことができる。
【0013】ここで、干渉縞を走査させることにより、
(1)式における表面形状の凹凸に関する関数Φ(x,
y)の情報を、コントラストのむらを表わすa(x,
y)及びb(x,y)と分離して測定することができ
る。初期位相φnを90゜づつ変化させ、 φn =nπ/2(n=0,1,2,3) ‥‥(4) としたときの四つの異なる干渉強度分布を用いた場合、
(1)式におけるcos 〔2π(x/dx +Φ(x,
y))−φn 〕の引数は、 と表わすことができる。ここで得られる位相の値は0〜
2πであり不連続点が存在するため、不連続点の前後で
2πを加減算することによって位相を滑らかに接続す
る。又、(5)式の左辺第2項x/dx については、こ
の項がx軸に対して一様に変化するためΦ(x,y)か
ら容易に除去することができ、そして(3)式を用いて
表面の高さf(x,y)を得ることができる。
【0014】上述のような構成のもとで、光源1から射
出されたレーザービームBはレンズ2,3を通過して適
当な大きさに広げられた後、一部がビームスプリッタ4
で反射され固定反射鏡5で再度反射される。又、一部の
ビームはビームスプリッタ4を通過して可動反射鏡6に
よって入射光軸に対して所定角度を以って反射せしめら
れる。そして両反射鏡5,6で反射された二つのビーム
はビームスプリッタ4を通過及び反射して重ね合わさ
れ、投影レンズ8を介して所定の交角を以って被測定物
9の表面9aに照射される。
【0015】従って、二つのビームは互いに干渉して表
面9a上にはほぼ直線の干渉縞が投影されるが、表面9
a上の凹凸に従って変形された縞10が現れることにな
る。この干渉縞10はカメラ11で撮像される。そして
コンピュータ12からの通電により電歪素子7が作動せ
しめられ、可動反射鏡6が入射光軸に沿ってその位置を
変化させると、この反射鏡6の反射ビームは被測定物表
面9a上での位相が変化するため、干渉縞10はその縞
方向に直交する方向へ移動する。この縞10の変化即ち
光の強弱の変化の様子はカメラ11で読み取られ、コン
ピュータ12へ入力される。そして、干渉縞10の走査
後に表面9aの各点での光強度の変化から、上述の縞走
査法の原理による演算式により夫々の点での凹凸の深さ
及び高さが求められることになる。
【0016】上述のように本発明の原理によれば、被測
定物表面の色や凹凸の深さ等によるコントラストにむら
があっても、干渉縞の移動による光強度の変化で表面9
aの凹凸を計測でき、コントラストのむらに影響されな
い。又、凹と凸との判断を自動的に行なうことができ
る。
【0017】
【実施例】以下、上述の原理に基づく本発明の各実施例
を、図2乃至図27に基づいて説明する。図2は本発明
の第一実施例を示す要部説明図であり、被測定物9やカ
メラ11等は省略されている。図中、14は光源1から
入射された光を二つの偏光に分ける偏光ビームスプリッ
タ、15は偏光ビームスプリッタ14と固定反射鏡5と
の間に配置された1/4波長板であり、偏光ビームスプ
リッタ14で反射された一方の偏光成分は、固定反射鏡
5との間で往復2回1/4波長板15を通過することに
より偏光され、偏光ビームスプリッタ14を透過するこ
とになる。16は偏光ビームスプリッタ14と可動反射
鏡6との間に配置された1/4波長板であり、偏光ビー
ムスプリッタ14を通過した他方の偏光成分は、可動反
射鏡6との間で往復2回1/4波長板16を通過して偏
光され、偏光ビームスプリッタ14で反射され、上述の
偏光成分と重ね合わされる。
【0018】17はこの偏光ビームスプリッタ14で重
ね合わされた二つのビームが通過するカップラーレン
ズ、18はカップラーレンズ17に一端が接続された偏
波面保存光ファイバ、19はこのファイバ18の他端に
接続されたヘッドである。ヘッド19において、20は
レンズ21の前方に配置されている複屈折板(偏光プリ
ズム等)であり、偏光ビームスプリッタ14から偏波面
保存光ファイバ18へ導かれる二つのビームは偏光方向
が互いに直交しており、これらビームに対して複屈折板
20の結晶軸を調節することにより、一方の偏光ビーム
が常光となり又他方の偏光ビームが異常光となるため、
他方の偏光ビームのみが横変位を与えられる(図3参
照)。この作用によって投影レンズ8を通過して被測定
物へ照射される二つのビームの伝搬方向に差が生じるこ
とになる。又、22は複屈折板20と投影レンズ8の間
に配置されていて二つの直交した偏波成分のみを通過さ
せる偏光板である。
【0019】ここで、偏波面保存光ファイバ18の射出
端の直後に、レンズ21を介して、光軸に対して傾斜さ
せ且つ偏波面保存光ファイバ18の射出端のx,y偏波
軸の一方と一致させられた光学軸を有する複屈折板20
を配置することにより、偏波面保存光ファイバ18を出
た光束を二つに分離する。更に、この複屈折板20の光
学軸に対して45゜傾けた偏光軸を有する偏光板22を
設けることにより、二つの偏光成分のうち可干渉成分の
みを取り出し、干渉縞を作っている。
【0020】尚、本実施例では、偏光成分毎に光を分割
する手段として、複屈折板20の結晶軸を光軸に対して
傾けて配置する方法を用いたが、複屈折板としては、ル
チル,方解石,サファイア等の複屈折結晶が用いられて
いる。又、偏光成分毎に光を分割する手段として、サヴ
アール板,セナルモンプリズム(補償器),ローション
偏光プリズム,ウォーラストンプリズム等の複像プリズ
ムを用いることもできる。
【0021】又、本実施例で用いた偏波面保存光ファイ
バ18の横断面を図4に示す。偏波面保存光ファイバ1
8は、通常シングルモードファイバのコア18cの周辺
に応力付与部18a,18bを設けることにより、x軸
方向とy軸方向の屈折率に差が生じるように作られてい
る。
【0022】尚、本実施例の場合、縞走査部を構成する
電歪素子7等は内視鏡の外部に配設され、ヘッド19の
みが偏波面保存光ファイバ18と共に鉗子チャンネル等
を通して内視鏡内で使用される。又、被測定物表面9a
上に投影される干渉縞10は、上述した本発明の原理と
は異なって図示されていないイメージガイドを通してC
CDカメラで観測されるようにしてもよい。
【0023】尚、ヘッド19内の構成については、上述
の構成に代えて、ファイバ18から射出された二つのビ
ームを偏光性ファイバカップラや偏光ビームスプリッタ
等の偏光性デバイスで再び二つの光路に分け、一方のビ
ームに偏波回転作用を与えることにより、二つのビーム
の偏波方向を一致させて干渉縞を被測定物表面9a上に
投影させるようにしてもよい。上述のように本実施例に
よれば、投影型縞走査法の原理を用いた計測手段を、小
型且つ細径の光学系が要求される内視鏡に採用すること
ができる。
【0024】図5は本発明の第二実施例を示すものであ
り、図中、23は波長を変化させることが可能な例えば
色素レーザ,Fセンターレーザ又は温度的に安定化され
た半導体レーザ等から成る光源、24は光源からの光を
カップラーレンズ17からヘッド25へ導く光ファイ
バ、26はヘッド25内に配置されていて光ファイバ2
4から射出された光を平面波にするレンズ、27は入射
される平面波の光軸に対して反射面が45゜の角度から
僅かに傾斜して配設されているビームスプリッタ、28
はビームスプリッタ27の隣接する二つの側面に取付け
られていてビームスプリッタ27を通過した光とそこで
反射された光を夫々反射させる面28a,28bを有す
るアルミ等の反射コートであり、面28a,28bはビ
ームスプリッタ27における光の分割点から互いに異な
る距離に配設されていて、反射コート28で夫々反射さ
れた二つの光に位相差が生じるようになっている。尚、
ビームスプリッタ27としては、一方の側面が入射光の
光軸に対して僅かに傾斜したビームスプリッタを用いて
もよい。この場合、ビームスプリッタ27の代わりにハ
ーフミラーが用いられてもよい。
【0025】本実施例においては、ビームスプリッタ2
8へ入射された光の一部は反射されて反射コート28の
面28bで再び反射され、又他の一部の光はビームスプ
リッタ27を通過して反射コート28の面28aで反射
され、これら二つの光は重ね合わされて投影レンズ8へ
向かうが、ビームスプリッタ27の反射面の傾斜角によ
って互いに進行方向がずれると共に、反射コート28の
面28a,28bで反射されることによって互いに位相
差が生じる。従って、投影レンズ8を通して被測定物表
面9a上に干渉縞10が投影されることになる。そし
て、光源23の波長を変化させることにより干渉縞を生
成する二つの光の位相差を変化させて、縞走査を行な
う。
【0026】尚、本実施例においてもヘッド25と光フ
ァイバ24のみが内視鏡内部に配置され、光源23と図
示しない波長変化装置は内視鏡外部に配置される。又、
上述の光源23に代えて、半導体レーザのような小型レ
ーザをヘッド25内のレンズ26の入射側に配置するよ
うにしてもよい。この場合には、光ファイバ24等は不
要となり、電気ケーブルを通して供給電流を変化させて
光の波長を変化させればよい。
【0027】本実施例は前述の第一実施例と比較して装
置の小型化を図ることができ、又第一実施例と比較して
光分割の位置から干渉縞の照射位置までの距離が短いた
め、外部の影響に対して投影される干渉縞及び縞走査が
安定しているという利点がある。尚、ビームスプリッタ
27の代わりに偏光ビームスプリッタを用い、この偏光
ビームスプリッタと反射コート28の面28a,28b
との間に夫々1/4波長板を挿入すると、効率良く干渉
縞を生成させることができる。この場合、偏光ビームス
プリッタと投影レンズ8との間に偏光板を挿入すること
が必要である。
【0028】次に、図6は本発明の第三実施例を示すも
のであり、30は光源1から射出されたレーザビームが
カップラーレンズ17を介して導入される光ファイバ、
31は光ファイバ30内の光を分岐させて夫々光ファイ
バ32,33内を伝搬させ得るファイバ形光分波器、3
4は一方の光ファイバ33に配設されていてこのファイ
バ33内を伝搬する光の位相を変化させ得る応力等を利
用したファイバ形位相シフタ、35は各光ファイバ3
2,33の先端部とこれら先端部から射出されたビーム
を夫々広げる一対のレンズ36,37とが備えられたヘ
ッドであり、レンズ36,37から射出されたビームに
よって被測定物上に干渉縞が投影される。
【0029】本実施例による装置は殆どファイバ形光学
素子によって構成されているため、内視鏡の細径化が可
能になるという利点を有する。
【0030】図7は本発明の第四実施例を示すものであ
り、図中、39は光源1等から射出されたレーザービー
ムが伝搬される光ファイバ、40はヘッド41に設けら
れたLiNbO3結晶板、42はこの結晶板40上に形成され
ていて途中で二つに分岐されている光導波路、43は光
ファイバ39と光導波路42との間に介在するカップラ
ーレンズ、44は分岐された一方の光導波路42に配設
されていて電気光学効果等を利用して光の位相を変化さ
せ得る位相シフタである。本実施例では、ヘッド41を
上述の各実施例よりも更に小型化できる。
【0031】次に、図8は本発明の第五実施例を示す説
明図であり、図中、波長を変化させることが可能な例え
ば色素レーザ,Fセンターレーザ又は温度的に安定化さ
れた半導体レーザ等から成る光源23からの光がカップ
ラーレンズ17に導かれており、46はカップラーレン
ズ17を介して光源23の光が導入されるマルチモード
光ファイバ、47はマルチモード光ファイバ46を圧着
固定するための2枚の平板、48は平板47に一端が装
着されている電歪素子、49は電歪素子48に高周波電
圧を印加するための駆動回路である。マルチモード光フ
ァイバ46の他端に接続されたヘッド25内には、マル
チモード光ファイバ46から射出された光を平面波にす
るレンズ26と、平面波の光軸に対して反射面が45゜
の角度から僅かに傾斜して配置されたビームスプリッタ
27と、ビームスプリッタ27における光の分割点から
互いに異なる距離にある側面上に配置された反射面28
a,28bを有し、各反射面での反射光に位相差を生じ
させる反射コート28、投影レンズ8が夫々備えられて
いる。本実施例における縞走査は、光源23の波長を変
化させることにより、干渉縞を生成する二つの光の位相
差を変化させて縞走査を行うようにしている。
【0032】ところで、マルチモード光ファイバ46を
用いる場合、その射出パターンにはモーダル干渉成分が
引き起こすスペックルパターンが含まれており、このよ
うな光を用いて被測定物面上に干渉縞を生成させると、
スペックルパターン上に直線的な干渉縞を重畳したよう
な光強度分布が生じることになる。このような光強度分
布をそのまま用いると、測定精度が劣化する。そこで、
本実施例では、電歪素子48を用いてマルチモード光フ
ァイバ46内の屈折率を変動させてスペックルパターン
を平均化し、測定精度の劣化を防ぐようにしている。
【0033】即ち、駆動回路49で電歪素子48を駆動
させると、その応力が平板47を介してマルチモード光
ファイバ46に加えられる。これによってマルチモード
光ファイバ46内の屈折率を周期的に変化させることが
できて、マルチモード光ファイバ46内で生じるモーダ
ル干渉成分を時間的に平均化させることができる。そし
て、マルチモード光ファイバ46から射出された光は、
ビームスプリッタ27で分割され且つ重ね合わされて投
影レンズ8へ向かうが、その際、ビームスプリッタ27
の傾斜角によって互いに進行方向がずれると共に、反射
コート28の面28a,28bで反射されることによっ
て互いに位相差が生じる。これによって、投影レンズ8
を通して被測定物面上に直線的な干渉縞が投影される。
【0034】以上のように本実施例では、光導波路とし
てマルチモード光ファイバ46を用いたので、シングル
モード光ファイバを用いた場合よりも効率良く光を利用
することができる。このため、明るい干渉縞を得ること
ができる。
【0035】図9は本発明の第六実施例を示す説明図で
ある。本実施例では、光源23,マルチモード光ファイ
バ46,ヘッド25等は上述の第五実施例と同一構成で
あり、モーダル干渉成分の時間的平均化手段が異なって
いる。図中、平板47に代えて、電歪素子50の外周
(円周)上にマルチモード光ファイバ46が数回巻きつ
けられている。そして、駆動回路49によって電歪素子
50に高周波電圧を印加すると電歪素子50が伸縮し、
マルチモード光ファイバ46に応力が加えられる。これ
によって、マルチモード光ファイバ46内のモーダル干
渉成分を時間的に平均化させることができる。
【0036】この場合、第五実施例と比較して、長尺の
マルチモード光ファイバ46に応力を作用させることが
できるため、比較的低電圧でモーダル干渉成分の平均化
を実現できる。
【0037】図10は、本発明の第七実施例を示す説明
図である。図中、51はコヒーレントな直線偏光を射出
し且つ直線偏光の振動方向角(方位角)θを制御し得る
ように構成された光源ユニット、52は光源ユニット5
1から射出された光に対し互いに直交する偏光波間の位
相差に変化を与えるための1/4波長板、53は対物レ
ンズ、54はイメージガイド、55は接眼レンズであ
る。計測を行う場合には、接眼レンズ55の代わりにカ
メラ等を用いて画像を取り込み、演算を行う。
【0038】本実施例によれば、偏光成分間の位相差を
偏波面保存光ファイバ18を用いてその先端まで伝搬し
て位相シフトを行っており、位相シフト手段が手元側に
配置できるので、先端部を小型化でき、又、生成された
干渉縞は、対物レンズ53,イメージガイド54及び接
眼レンズ55を介して観察することができる。更に、外
部の位相シフトを行うための手段が、光を偏光成分に分
割して位相差を変えた後合成するのではなくて、一本の
光束のままで位相差を変えることができるので、外部の
影響に対して投影される干渉縞及び縞走査が安定してい
ると云う利点がある。又、構成が簡単で安価に製作で
き、而もファイバに集光させる際の調整が容易であっ
て、製品化し易いという利点がある。尚、本実施例にお
いて、1/4波長板52と偏波面保存光ファイバ18と
を順序を入れ替えて配置しても、効果は同じである。
【0039】図11には、上記光源ユニット51とし
て、半導体レーザ又はHe−Neレーザ等の直線偏光の
コヒーレント光源51aと、回転制御可能素子としての
1/2波長板51bとにより構成された具体例が示され
ている。ここで、51c,56はコリメートレンズ、5
7は投影レンズである。
【0040】図12には、第11図に示した各光学要素
による光の偏光状態の変化が示されている。今、直線偏
光の振動方向を45゜とすると、その直線偏光は1/2
波長板51bを通過すると、振動方向のみが角度2θだ
け回転する。次に方位角が45゜に設定された1/4波
長板52を通過することにより、図12に示されたよう
に、偏光状態が変化する。この場合、1/4波長板52
の方位角45゜とは、偏波面保存光ファイバ18の入射
端のx,y偏波軸に対して1/4波長板52の方位が4
5゜傾けられていることを意味する。
【0041】本構成においては、1/2波長板51bを
通過した後の回転した直線偏光が1/4波長板52を通
過することにより、そのx,y成分の位相が連続的に変
化し、x,yの二成分の強度が夫々等しく而も一定な状
態を実現している。この光線は、偏波面保存光ファイバ
18により伝達される。このため、手元側で1/2波長
板51bを回転させ、1/4波長板52を通過すること
により作り出された上記x,y成分の位相差の変化を偏
波面保存光ファイバ18の射出端まで伝達させることが
できるので、偏波面保存光ファイバ18の先端部を機械
的に動かすことなしに、干渉縞を走査することができ
る。又、構成が単純であり、偏波面保存光ファイバの先
端部をコンパクトに構成することができる。
【0042】上述のように、本第七実施例によれば、位
相シフト手段として1/2波長板51bを回転し、偏光
成分間の位相差を偏波面保存光ファイバを用いその射出
端まで伝達して位相シフトを行っており、而も位相シフ
ト手段は手元側に配置できるので、装置先端部を小型に
構成することができるばかりか、位相制御を比較的容易
に行うことができる。更に、外部にある位相シフト手段
が、偏光成分に従って光を分割し位相差を変えた後合成
するのではなしに、一本の光束のままで位相差を変化さ
せるようにしたので、外部の影響に対して生成される干
渉縞及び縞走査が安定していると云う利点がある。また
構成が簡単で安価且つ容易に製作でき、而も偏波面保存
光ファイバ18への集光の調整が容易である。このよう
に、図11に示された実施例の場合も図10の実施例と
全く同様の効果を有することが分かる。
【0043】以下に本第七実施例における偏光状態が数
式により示されている。これらの式からも、1/2波長
板51bの回転角θに対して干渉縞の強度は変化せず且
つx,y成分の位相のみが4θの速度で変わることが分
かるであろう。図13に、この位相変化の状態が示され
ている。
【0044】本第七実施例において、偏波面保存光ファ
イバ18の偏波軸と1/4波長板52の光学軸との関係
及び該偏波軸と複屈折板20の光学軸との関係は、45
°に限らず、互いに対応する角度が同一であれば問題は
ない。尚、位相シフト手段である1/2波長板51bを
0゜,90゜,180゜,270゜の各位相位置で止め
て、その位置毎に物体画像をコンピュータ12に取り込
んで解析するか、又は1/2波長板51bを連続回転さ
せて各位相位置での物体の積分画像を用いることによ
り、立体計測を行うことができる。
【0045】第七実施例において、振動方向を変えるこ
とのできる直線偏光を作り出す光源ユニット51は、図
14に示す如く、円偏光を出射するコヒーレント光源5
1dと回転可能な1/4波長板51eとの組合せを含ん
でいてもよい。以下に、1/4波長板51eをπ/4に
固定してコヒーレント光と組合せた状態が式により示さ
れている。
【0046】又、上記光源ユニット51は、図15に示
す如く、直線偏光のレーザ光源51aとファラディー素
子51fとの組合せを含んでいてもよい。この場合は、
ファラディー素子51fに印加する電圧により直線偏光
の振動方向を変えることができる。即ち、この組合せ
は、結晶の旋光性を利用している。
【0047】更に、上記光源ユニット51は、図16に
示す如く、直線偏光のレーザ光源51aと二種類の液晶
板51g,51hとの組合せを含んでいてもよい。この
場合は、二枚の液晶板51g,51hに夫々接続された
電源をON,OFFさせて、直線偏光の振動方向を四種
類に変えることができるようにしたもので、液晶の旋光
性を利用した例である。即ち、液晶板51gは電源のO
N−OFFで旋光角が0゜から45゜に切り換わる旋光
子として、又液晶板51hは電源のON−OFFで旋光
角が0゜から90゜に切り換わる旋光子として夫々利用
される。
【0048】更に、直線偏光のレーザ光源51a自体
を、例えば回転台座に乗せて、回転させることにより、
直線偏光の振動方向を変えるようにすることもできる。
【0049】次に、図10乃至16に示された位相子か
ら成る位相可変素子(互いに直交する偏光間の位相差の
みを変化させることのできる光学素子、例えば、図11
における回転可能な1/2波長板51bと、固定された
1/4波長板52)の他の例を説明する。
【0050】図17は、位相差可変素子として、バビネ
ソレイユ板58を利用した例を示している。即ち、図1
7において、バビネソレイユ板58を光軸に対し直交す
る方向(矢印)へ動かすことにより位相差を変えること
ができる。この位相差の変化は、偏波面保存光ファイバ
18によりその先端まで伝達され、複屈折板20により
偏光成分が分離されて、それにより、生成されるべき干
渉縞を走査することができる。
【0051】図18は、位相差可変素子として、電気光
学効果を持つ結晶59が用いられた例を示している。こ
の結晶59としては、LiNbO3 やLiTaO3 やK
DPが用いられ得る。即ち、結晶59を挾んで電極板6
0,61を設け、これに電圧コントローラー62を接続
して、結晶内に、光軸に対して直交する方向へ電界を生
じさせると、互いに直交する偏波方向の屈折率差が変化
する。結晶59を透過した光は、偏波面保存光ファイバ
18により、その先端まで位相差の変化を伝達し、複屈
折板20で各偏光成分に分離され、被測定物上に干渉縞
を生成せしめる。そして、電圧コントローラー62によ
り結晶59に印加される電圧を変化させると、干渉縞が
移動する。
【0052】図19は、位相差可変素子として液晶装置
63が用いられた例を示している。この例では、液晶に
印加される電圧の大きさに応じて、そこを透過する光の
偏光成分間の位相差が変化し、この位相差は偏波面保存
光ファイバ18によりその先端まで伝達され、上記と同
様にして干渉縞を移動させることができる。この場合
は、図18の例と同様に、位相シフト手段としての可変
抵抗器等の電圧コントローラを手元に配置できるので、
内視鏡先端部を小型化することができるばかりか、構成
を簡素化することができ、而も偏波面保存光ファイバへ
の入射光の調整や制御操作が容易であるという利点があ
る。
【0053】図20は、本発明の第八実施例を示す説明
図である。図中、64は光アイソレータ、65は結合レ
ンズ、66は半導体レーザ駆動部、67は縞解析装置で
ある。その他の構成部材は、図1及び11において用い
られているものと実質上同一であるので、図1及び11
で用いたのと同一の部材には同一符号を用い、それらの
説明は省略する。
【0054】本実施例では、偏波面保存光ファイバ18
の側屈折率により、直交する偏光成分間に光路差を設け
て、波長シフト量を低減させるようにしている。このこ
とにより、干渉する二光束は殆ど同一の光路を通ること
になるため外乱の影響を殆ど受けず、また先端構成部に
可動要素がないため先端部を小型化できる。
【0055】この第八実施例においては、位相差を2π
だけ変化させるためには、次の式を満足すればよい。 2π=(2πΔλ/λ2 )L(nx −ny ) ‥‥(6) ここで、nx は偏波面保存光ファイバ18のx軸方向の
屈折率、ny は偏波面保存光ファイバ18のy軸方向の
屈折率、Lは偏波面保存光ファイバ18の長さ、λは使
用光の波長、Δλは波長のシフト量である。上記式
(6)から、必要な波長シフト量は Δλ=λ2 /[L(nx −ny )] ‥‥(7) となる。従って、光源からの光の波長を、式(7)で求
められるシフト量だけ連続的又はステップ状に変化させ
れば、縞走査法を適用することができることになる。
【0056】波長可変光源としては、半導体レーザや色
素レーザを使用することができる。特に半導体レーザ
は、供給電流を変化させることにより、容易に出射光の
波長をシフトさせることができる。又、白色光源と可変
波長フィルターを組み合わせることにより、波長シフト
を行わせることもできる。
【0057】第八実施例においては、半導体レーザ51
aから出た光は、コリメートレンズ51cで平行光とな
り、戻り光を除去するために挿入されたアイソレータ6
4を通過する。そして結合レンズ65により偏波面保存
光ファイバ18に入射する。
【0058】今、偏波面保存光ファイバ18の軸方向
を、入射するレーザ光の偏波方向に対して45゜傾けた
とすれば、偏波面保存光ファイバ18を通過した光のx
偏光成分とy偏光成分との間には、位相差が生じる。偏
波面保存光ファイバ18内を伝搬した光は、コリメート
レンズ56により平行光にされた後、第七実施例と同様
の複屈折板20に入射する。この複屈折板20の結晶軸
は、入射する二つの光の偏光成分の何れか一方と一致し
ている。従って、複屈折板20に対し異常光となる他方
の偏光成分は光軸がずれる。そして偏光板22をこれら
の光が通過することによって、直線型の干渉縞ができ
る。この干渉縞を投影レンズ57で被測定物の表面に投
影し、CCDカメラ等の撮像装置11でこの縞を観察す
ると、表面の凹凸に従って歪んだ像を得ることができ
る。そして、波長シフトを行うと、干渉縞を作っている
二つの光の位相差が変化し、干渉縞が移動する。この時
の画像を撮像装置11で縞解析装置67へ取り込んで解
析すると、被測定物表面の凹凸が計測できる。
【0059】この種の装置は、元来、光路長差が殆どな
くて、波長シフトによる位相シフト法を適用することは
出来なかった。しかしながら、上述の説明から明らかな
ように、本発明によれば、偏波面保存光ファイバの複屈
折性による光路長差を利用することにより、波長シフト
による位相シフト法の適用が可能となった。
【0060】ここで、偏波面保存光ファイバ18の屈折
率差(nx −ny )=3×10-4、波長λ=0.78μ
m、ファイバー長L=50mとして、前記式(7)にこ
れらを代入すると、必要な波長シフト量は、Δλ=40
pmとなる。この値は、光源として半導体レーザを使用
する場合でも、モードホッピングが起こらない程度の値
である。
【0061】図21は本発明の第九実施例を示す説明図
である。この実施例は、直交する二つの偏光成分の光路
差を光路中に挿入された二枚の複屈折板68,69によ
り得るようにした点で、第八実施例とは異なる。本実施
例でも、偏波面保存光ファイバ18を用いているため、
二つの偏光成分の間に光路差は生じるが、製品の仕様に
よって偏波面保存光ファイバの長さが限定される場合に
は、上記複屈折素子68,69により位相差を調節して
最適位相差が得られるように補正される。尚、装置全体
の構成及び作用は、第八実施例と同様であるので、第八
実施例のそれらと同じ構成部材には同一符号を付すに留
め、詳細な説明は省略する。
【0062】図22は本発明の第十実施例を示す説明図
である。この実施例は、複屈折板68,69が除かれ、
偏波面保存光ファイバ18の代わりに光ファイバ70が
用いられ且つコリメートレンズ56と複屈折板20との
間に位相板71が挿入されている点で第九実施例とは異
なる。この第十実施例では、複屈折板20の光路長差を
十分とることで、波長のシフト量の低減を行っている。
これにより、干渉する二光束は殆ど同一の光路を通るた
めに、外乱による影響を殆ど受けない。尚、装置全体の
構成及び作用は、第八実施例と同様であるので、第八実
施例のそれらと同じ構成部材には同一符号を付すに留
め、詳細な説明は省略する。本実施例の場合、光を分割
する複屈折板20自体において光路長差が生じるので、
要求される波長シフト量によっては、位相板71を省略
することもできる。
【0063】図23は本発明の第十一実施例を示す説明
図である。この実施例は、複屈折板68,69の代わり
に偏光ビームスプリッタ72を用いて光路長差を設ける
ようにした点で第九実施例とは異なる。この実施例にお
いては、波長可変光源である半導体レーザ51aから発
した光は、偏光ビームスプリッタ72に入射し、透過す
る偏光と反射する偏光とに分割される。反射した偏光は
1/4波長板72aを通過し、ミラー72bで反射し、
再び1/4波長板72aを通過して偏光ビームスプリッ
タ72に入射する。この偏光は、1/4波長板72aを
二度通過しているので、振動方向は90゜回転してい
る。従って、この偏光は、偏光ビームスプリッタ72中
を通過する。そして、1/4波長板72cを通過し、ミ
ラー72dで反射し、再び1/4波長板72cを通過し
て偏光ビームスプリッタ72に入射し、そこで反射せし
められて統合レンズ65に向う。従って、偏光ビームス
プリッタ72を透過した偏光と反射した偏光とでは光路
長が異なる。これらの偏光は偏波面保存光ファイバ18
中を伝搬し、複屈折板20で分割され、そして干渉縞を
生成する。本第十一実施例によれば、ミラー72b,7
2dの位置を変化させることにより、光源に適した波長
シフト量を変化させることができる。尚、この実施例に
おいても、既述の実施例におけるそれらと同様の構成部
材には同一符号が付されている。
【0064】図24は本発明の第十二実施例を示す説明
図である。この実施例は、光ファイバ33から位相シフ
ト34が除かれている点で、第6図に示した第三実施例
とは異なる。本第十二実施例は、長さの異なる二本のフ
ァイバを用いて光路長差を得るようにしたもので、一方
の光ファイバを長くするだけで、光路長差をつけること
ができ、他の実施例と比較してより大きな光路長差をつ
けることができると云う利点がある。この場合、二本の
ファイバの材料を異ならせれば、屈折率が異なるため、
光路長差をより大きくすることが可能である。尚、この
実施例の基本的な構成及び作用は、第三実施例と同様で
あるので、第三実施例のそれらと同じ構成部材には同一
符号を付すに留め、詳細な説明は省略する。
【0065】図25は本発明の第十三実施例を示す説明
図である。この実施例においては、内視鏡先端部に位相
差可変素子73が設けられて、これにより位相シフトが
行われるようにしている。光源51からは、偏波面保存
光ファイバ18を介して直線偏光の光がその先端まで伝
搬され、位相差可変素子73により、二つの偏光成分は
同一光量のまま位相のみが変えられる。これにより、干
渉縞のコントラストは変えずに、干渉縞の走査が行われ
る。この場合、直線偏光の方位角は、複屈折板20によ
り分割される直交する二つの偏光成分の光量は同一とな
るように、選定されている。
【0066】図26は本発明の第十四実施例を示す説明
図である。この実施例では、内視鏡先端部に半導体レー
ザ光源51aと位相差可変素子73が配置されていて、
該光源51aから出射した直線偏光の光は、第十三実施
例と同様に、直交する二つの偏光成分の位相差のみが変
えられて、干渉縞が生成されるようになっている。
【0067】図27は本発明の第十五実施例を示す説明
図である。この実施例では、内視鏡の先端部に可変波長
レーザ光源23と位相板71とを配設して、光源23か
ら出射したレーザ光の波長を変えることにより、干渉縞
を走査するようにしている。即ち、光源23から出射す
る直線偏光の振動方向と位相板71の方位とが45゜を
なすように位相板を配置して、直交する二つの偏光成分
間に光路長差を与え、その波長を変えることにより位相
差が生じるようにしている。この場合、複屈折板20
は、光路を二つに分割する作用と同時に分割される二つ
の光路間に光路長差を生じさせる作用を有するので、波
長シフト量が大きくとれれば、位相板71は省略でき
る。
【0068】尚、上記各実施例において用いられる偏波
面保存光ファイバ18は、ある程度の偏波性をもつ光フ
ァイバにより置換されてもよい。又、電歪素子,光源の
波長変化装置,ファイバ型位相シフト,位相差可変素子
は、干渉縞走査手段を構成する。
【0069】
【発明の効果】上述のように本発明に係る計測内視鏡
は、干渉縞を生成する干渉縞生成手段と、干渉縞を走査
させる干渉縞走査手段と、干渉縞を撮像する撮像手段
と、画像信号から被測定物表面の凹凸情報を演算する演
算手段とを備えているから、被測定物に投影される干渉
縞のコントラストのむらに影響されることなく、その凹
凸を正確に計測することができ、人体臓器内部の病変部
やガス管等工業用管体の内部欠陥等の観測に有効に利用
することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による計測手段の原理図を示す概略説明
図である。
【図2】本発明の第一実施例を示す要部説明図である。
【図3】第一実施例に用いられる複屈折板における光の
分離の状態を示す拡大図である。
【図4】第一実施例における偏波面保存光ファイバの端
面図である。
【図5】本発明の第二実施例を示す要部説明図である。
【図6】本発明の第三実施例を示す要部説明図である。
【図7】本発明の第四実施例を示す要部説明図である。
【図8】本発明の第五実施例を示す要部説明図である。
【図9】本発明の第六実施例を示す要部説明図である。
【図10】本発明の第七実施例の基本構成を示す説明図
である。
【図11】本発明の第七実施例の具体的構成を示す説明
図である。
【図12】図11に示された各光学要素の光の偏光状態
の変化を示す説明図である。
【図13】第七実施例における位相変化の状態を示す線
図である。
【図14】第七実施例の第一変形例を示す要部説明図で
ある。
【図15】第七実施例の第二変形例を示す要部説明図で
ある。
【図16】第七実施例の第三変形例を示す要部説明図で
ある。
【図17】第七実施例の第四変形例を示す要部説明図で
ある。
【図18】第七実施例の第五変形例を示す要部説明図で
ある。
【図19】第七実施例の第六変形例を示す要部説明図で
ある。
【図20】本発明の第八実施例を示す要部説明図であ
る。
【図21】本発明の第九実施例を示す要部説明図であ
る。
【図22】本発明の第十実施例を示す要部説明図であ
る。
【図23】本発明の第十一実施例を示す要部説明図であ
る。
【図24】本発明の第十二実施例を示す要部説明図であ
る。
【図25】本発明の第十三実施例を示す要部説明図であ
る。
【図26】本発明の第十四実施例を示す要部説明図であ
る。
【図27】本発明の第十五実施例を示す要部説明図であ
る。
【符号の説明】
1,23 光源 4,27 ビームスプリッタ 5,6 反射鏡 7,48,50 電歪素子 9 被測定物 10 干渉縞 11 カメラ 12 コンピュータ 14,72 偏光ビームスプリッタ 18 偏波面保存光ファイバ 20,56,68,69 複屈折板 22 偏光板 28 反射コート 31 ファイバ形光分波器 34 ファイバ形位相シフタ 44 位相シフタ 46 マルチモード光ファイバ 51 光源ユニット 51a レーザ光源 51b 1/2波長板 51c コヒーレント光源 51d 1/4波長板 51e ファラディー素子 51f,51g 液晶板 58 バビネソレイユ板 59 電気光学効果を持つ結晶 63 液晶装置 64 光アイソレータ 67 縞解析装置 70 光ファイバー 73 位相差可変素子
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 崎山 勝則 東京都渋谷区幡ケ谷2の43の2 オリンパ ス光学工業株式会社内 (72)発明者 高山 敏一 東京都渋谷区幡ケ谷2の43の2 オリンパ ス光学工業株式会社内

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 被測定物表面の凹凸の計測を行なう計測
    内視鏡において、被測定物表面上に干渉縞を生成する干
    渉縞生成手段と、該干渉縞を走査させる干渉縞走査手段
    と、該干渉縞の投影像を画像として撮像する撮像手段
    と、該撮像手段からの画像信号に基づいて前記被測定物
    表面の凹凸情報を演算する演算手段とを備えていること
    を特徴とする計測内視鏡。
JP3275554A 1990-10-23 1991-10-23 計測内視鏡 Expired - Fee Related JP3009521B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP3275554A JP3009521B2 (ja) 1990-10-23 1991-10-23 計測内視鏡

Applications Claiming Priority (5)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP28565290 1990-10-23
JP3-164656 1991-07-04
JP2-285652 1991-07-04
JP16465691 1991-07-04
JP3275554A JP3009521B2 (ja) 1990-10-23 1991-10-23 計測内視鏡

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH0587543A true JPH0587543A (ja) 1993-04-06
JP3009521B2 JP3009521B2 (ja) 2000-02-14

Family

ID=27322364

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP3275554A Expired - Fee Related JP3009521B2 (ja) 1990-10-23 1991-10-23 計測内視鏡

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3009521B2 (ja)

Cited By (20)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007121292A (ja) * 2005-10-24 2007-05-17 General Electric Co <Ge> 物体を検査する方法および装置
JPWO2005078519A1 (ja) * 2004-02-18 2007-10-18 松下電器産業株式会社 投写型表示装置、および投写型表示方法
JP2008070350A (ja) * 2006-08-15 2008-03-27 Fujifilm Corp 光断層画像化装置
JP2009247463A (ja) * 2008-04-02 2009-10-29 Fujifilm Corp 画像処理装置、画像処理方法、およびプログラム
EP2211696A1 (en) * 2007-11-01 2010-08-04 Dimensional Photonics International, Inc. Intra-oral three-dimensional imaging system
JP2016187529A (ja) * 2015-03-30 2016-11-04 オリンパス株式会社 縞走査位置の補償構造及びそれを備えた内視鏡装置
JP2016193144A (ja) * 2015-04-01 2016-11-17 オリンパス株式会社 内視鏡システムおよび計測方法
JP2016198304A (ja) * 2015-04-10 2016-12-01 オリンパス株式会社 内視鏡システム
WO2016194018A1 (ja) * 2015-05-29 2016-12-08 オリンパス株式会社 照明装置及び計測装置
WO2016194019A1 (ja) * 2015-06-01 2016-12-08 オリンパス株式会社 干渉縞投影装置及び計測装置
US9628903B2 (en) 2014-12-23 2017-04-18 Bose Corporation Microspeaker acoustical resistance assembly
JP2017086803A (ja) * 2015-11-17 2017-05-25 富士フイルム株式会社 計測装置、内視鏡システム、及び計測方法
JP2018105932A (ja) * 2016-12-22 2018-07-05 日本電信電話株式会社 光伝送路
WO2018139512A1 (ja) * 2017-01-25 2018-08-02 オリンパス株式会社 光計測装置
JP2018520797A (ja) * 2015-07-21 2018-08-02 スリーディインテグレイテッド アーペーエス3Dintegrated Aps カニューレアセンブリキット、套管針アセンブリキット、スリーブアセンブリ、低侵襲性手術システム及び方法
WO2018139511A1 (ja) * 2017-01-25 2018-08-02 オリンパス株式会社 照明装置
WO2018235223A1 (ja) * 2017-06-22 2018-12-27 オリンパス株式会社 照明付き撮像システム、内視鏡及び内視鏡システム
US10217233B2 (en) 2016-06-29 2019-02-26 Korea Advanced Institute Of Science And Technology Method of estimating image depth using birefringent medium and apparatus thereof
US10753731B2 (en) 2016-04-22 2020-08-25 Olympus Corporation Three-dimensional form measurement device
WO2024121941A1 (ja) * 2022-12-06 2024-06-13 オリンパスメディカルシステムズ株式会社 干渉縞投影光学系、形状測定装置、及び形状測定方法

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN107532888B (zh) * 2015-05-18 2020-05-26 奥林巴斯株式会社 干涉条纹投影光学***和形状测定装置

Cited By (35)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPWO2005078519A1 (ja) * 2004-02-18 2007-10-18 松下電器産業株式会社 投写型表示装置、および投写型表示方法
JP2007121292A (ja) * 2005-10-24 2007-05-17 General Electric Co <Ge> 物体を検査する方法および装置
JP2008070350A (ja) * 2006-08-15 2008-03-27 Fujifilm Corp 光断層画像化装置
EP3482681A1 (en) * 2007-11-01 2019-05-15 Dental Imaging Technologies Corporation Intra-oral three-dimensional imaging system
EP2211696A1 (en) * 2007-11-01 2010-08-04 Dimensional Photonics International, Inc. Intra-oral three-dimensional imaging system
EP2211695A1 (en) * 2007-11-01 2010-08-04 Dimensional Photonics International, Inc. Optical fiber-based three-dimensional imaging system
EP2211695A4 (en) * 2007-11-01 2014-06-11 Dimensional Photonics International Inc THREE-DIMENSIONAL IMAGING SYSTEM BASED ON OPTICAL FIBERS
EP2211696A4 (en) * 2007-11-01 2014-06-11 Dimensional Photonics International Inc INTRA-ORAL THREE DIMENSIONAL IMAGING SYSTEM
EP3406188A1 (en) * 2007-11-01 2018-11-28 Dental Imaging Technologies Corporation Optical fiber-based three-dimensional imaging system
JP2009247463A (ja) * 2008-04-02 2009-10-29 Fujifilm Corp 画像処理装置、画像処理方法、およびプログラム
US9628903B2 (en) 2014-12-23 2017-04-18 Bose Corporation Microspeaker acoustical resistance assembly
JP2016187529A (ja) * 2015-03-30 2016-11-04 オリンパス株式会社 縞走査位置の補償構造及びそれを備えた内視鏡装置
JP2016193144A (ja) * 2015-04-01 2016-11-17 オリンパス株式会社 内視鏡システムおよび計測方法
JP2016198304A (ja) * 2015-04-10 2016-12-01 オリンパス株式会社 内視鏡システム
JPWO2016194018A1 (ja) * 2015-05-29 2018-04-19 オリンパス株式会社 照明装置及び計測装置
WO2016194018A1 (ja) * 2015-05-29 2016-12-08 オリンパス株式会社 照明装置及び計測装置
US10156436B2 (en) 2015-05-29 2018-12-18 Olympus Corporation Illumination apparatus and measurement apparatus
JPWO2016194019A1 (ja) * 2015-06-01 2018-03-22 オリンパス株式会社 干渉縞投影装置及び計測装置
US10288416B2 (en) 2015-06-01 2019-05-14 Olympus Corporation Interference fringe projection apparatus and measurement apparatus
WO2016194019A1 (ja) * 2015-06-01 2016-12-08 オリンパス株式会社 干渉縞投影装置及び計測装置
JP2018520797A (ja) * 2015-07-21 2018-08-02 スリーディインテグレイテッド アーペーエス3Dintegrated Aps カニューレアセンブリキット、套管針アセンブリキット、スリーブアセンブリ、低侵襲性手術システム及び方法
JP2017086803A (ja) * 2015-11-17 2017-05-25 富士フイルム株式会社 計測装置、内視鏡システム、及び計測方法
US10753731B2 (en) 2016-04-22 2020-08-25 Olympus Corporation Three-dimensional form measurement device
US10217233B2 (en) 2016-06-29 2019-02-26 Korea Advanced Institute Of Science And Technology Method of estimating image depth using birefringent medium and apparatus thereof
JP2018105932A (ja) * 2016-12-22 2018-07-05 日本電信電話株式会社 光伝送路
DE112018000511T5 (de) 2017-01-25 2019-10-02 Nippon Telegraph And Telephone Corporation Optische messvorrichtung
JP2018119864A (ja) * 2017-01-25 2018-08-02 オリンパス株式会社 照明装置
WO2018139511A1 (ja) * 2017-01-25 2018-08-02 オリンパス株式会社 照明装置
CN110199174A (zh) * 2017-01-25 2019-09-03 奥林巴斯株式会社 光计测装置
JP2018119865A (ja) * 2017-01-25 2018-08-02 オリンパス株式会社 光計測装置
DE112018000523T5 (de) 2017-01-25 2019-10-17 Nippon Telegraph And Telephone Corporation Beleuchtungsgerät
WO2018139512A1 (ja) * 2017-01-25 2018-08-02 オリンパス株式会社 光計測装置
US10969281B2 (en) 2017-01-25 2021-04-06 Olympus Corporation Illumination apparatus
WO2018235223A1 (ja) * 2017-06-22 2018-12-27 オリンパス株式会社 照明付き撮像システム、内視鏡及び内視鏡システム
WO2024121941A1 (ja) * 2022-12-06 2024-06-13 オリンパスメディカルシステムズ株式会社 干渉縞投影光学系、形状測定装置、及び形状測定方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP3009521B2 (ja) 2000-02-14

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3009521B2 (ja) 計測内視鏡
US5434669A (en) Measuring interferometric endoscope having a laser radiation source
JP6548727B2 (ja) 照明装置及び計測装置
US7405830B2 (en) Vibration-insensitive interferometer
JP4538388B2 (ja) 位相シフト干渉計
EP1724550A1 (en) Interferometer and shape measuring method
JP6524223B2 (ja) 干渉縞投影装置及び計測装置
JPH1099337A (ja) 光学的干渉断層撮影画像のコントラスト強調のための 方法およびその装置
US7277180B2 (en) Optical connection for interferometry
US8665436B2 (en) Device and method for determining a piece of polarisation information and polarimetric imaging device
JPS6117921A (ja) 実時間波頭解析修正装置
US4798468A (en) Interference apparatus for detecting state of wave surface
JP6586459B2 (ja) 干渉縞投影光学系及び形状測定装置
EP1286132A2 (en) Birefringent beam combiners for polarized beams in interferometers
US20110299090A1 (en) Real-time interferometer
JP2006349382A (ja) 位相シフト干渉計
JP2002286409A (ja) 干渉計装置
JPH07280535A (ja) 三次元形状測定装置
US6064482A (en) Interferometric measuring device for form measurement on rough surfaces
JPH06288735A (ja) 放物面鏡形状検査測定用の位相共役干渉計
JPS6024401B2 (ja) 被測定物の物理定数を測定する方法
JP2020095229A (ja) ヘテロダインデジタルホログラフィ装置
JPH06194125A (ja) 対物レンズの焦点から物体のずれ又は位置変化を検出する方法及び装置
JPH05157512A (ja) 波面干渉計
JPH0549922B2 (ja)

Legal Events

Date Code Title Description
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 19991116

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees