JPH0587222A - 無段変速機の油圧制御装置 - Google Patents

無段変速機の油圧制御装置

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JPH0587222A
JPH0587222A JP27852991A JP27852991A JPH0587222A JP H0587222 A JPH0587222 A JP H0587222A JP 27852991 A JP27852991 A JP 27852991A JP 27852991 A JP27852991 A JP 27852991A JP H0587222 A JPH0587222 A JP H0587222A
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JP
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oil passage
passage
bypass
oil
valve
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JP27852991A
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Inventor
Kimiyoshi Ito
公芳 伊藤
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Suzuki Motor Corp
Original Assignee
Suzuki Motor Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 この発明の目的は、無段変速機の油圧制御装
置において、簡単な構成で、高温時に油圧脈動を抑制す
るとともに低温時には油圧の応答性を向上させることに
ある。 【構成】 このため、この発明は、変速機ケースのケー
ス壁部とバルブボディ間に介設するセパレータプレート
に形成したオリフィスを迂回するバイパス通路を設け、
バイパス油路には低温時に該バイパス油路を開成すると
ともに高温時には該バイパス通路を閉成する感温作動手
段を設けている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は無段変速機の油圧制御
装置に係り、特にオイル温度が高くてオイルの粘度が低
い場合に油圧脈動を抑制する一方、オイル温度が低くて
オイルの粘度が高い場合には油圧の応答性を向上し得る
無段変速機の油圧制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】車両においては、内燃機関の特性がその
ままの状態では不向きなので、内燃機関と車輪間に変速
機を介在させている。この変速機は、広範囲に変化する
車両の走行条件に合致させて車輪の駆動力及び回転数を
変更し、内燃機関の性能を十分に発揮させている。
【0003】変速機としては、駆動プーリと被動プーリ
とに巻掛けられたベルトの回転半径を油圧状態によって
変え、変速比(ベルトレシオ)を連続的に変化させる無
段変速機がある。
【0004】図11において、202は内燃機関、20
4は無段変速機である。この無段変速機204は、内燃
機関202によって回転される駆動軸206が備えられ
た駆動側プーリ208と、この駆動プーリ208の回転
によってベルト210を介して回転される被動軸212
が備えられた被動プーリ214とを有している。
【0005】前記駆動軸206及び被動軸212は、変
速機ケース216を構成するライトケース218のライ
トケース壁部220とメインケースであるレフトケース
222のレフトケース壁部224とに軸支されている。
【0006】また、駆動軸206の端側には、図11、
図12に示す如く、各種油圧制御弁が備えられるバルブ
ボディ226がレフトケース壁部224にセパレートプ
レート228を介して取付けられて配置されている。即
ち、このレフトケース壁部224の一側壁面であるケー
ス装着面230には、バルブボディ226のボディ装着
面232が装着される。このバルブボディ226には、
図13に示す如く、各種油圧制御弁として第1、第2ラ
イン圧制御弁234、236とレシオ圧制御弁238と
クラッチ圧制御弁240等と、図16に示す如く、各種
ソレノイド弁として第1ライン圧制御弁234のライン
ソレノイド弁242とレシオ圧制御弁238のレシオソ
レノイド弁244とクラッチ圧制御弁240のクラッチ
ソレノイド弁246等とが内装されている。前記ケース
装着面230には、図14に示す如く、各油路を構成す
る各ケース側油路Aが窪んで形成されている。前記ボデ
ィ側装着面232には、図13に示す如く、各油路を構
成する各ボディ側油路Bが窪んで形成されている。ケー
ス装着面230とボディ装着面232間には、図15に
示す如く、ケース側油路A及びボディ側油路Bを所定に
連絡するプレート側油路の一を形成するプレートライン
圧孔248が形成された前記セパレートプレート228
が介設されている。このプレートライン圧孔248は、
前記第1ライン圧制御弁232とラインソレノイド弁2
40とを連絡する後述のライン側油路268を形成する
ものである。
【0007】また、無段変速機204は、図16に示す
油圧制御回路250によって作動制御される。
【0008】即ち、図16に示す如く、油圧制御回路2
50のオイルポンプ252は、図11に示す如く、駆動
軸206の端部に設けられ、ライン圧通路254にオイ
ルを供給してライン圧を生じさせ、被動プーリ214に
このライン圧を作用させるものである。
【0009】このライン圧通路254には、第1ライン
圧制御弁234、第2ライン圧制御弁236、レシオ圧
制御弁238、クラッチ圧制御弁240、マニュアルシ
フト弁256、リリーフ弁258、そしてソレノイドレ
ギュレータ弁260が連絡されている。
【0010】レシオ圧制御弁238は、前記バルブボデ
ィ226に形成した前記ボディレシオ圧通路262から
駆動プーリ208に連絡してこの駆動プーリ208にレ
シオ圧を作用させている。
【0011】前記オイルポンプ252と第2ライン圧制
御弁236間には、ルーブ圧通路264が連絡されてい
る。このルーブ圧通路264途中には、ルーブ圧レギュ
レータ266が介設されている。
【0012】また、第1ライン圧制御弁234とライン
ソレノイド弁242とは、ライン側油路268によって
連絡されている。このライン側油路268途中には、オ
イル温度が高い場合に油圧の脈動を抑制するオリフィス
(小径の孔)270が設けられている。このオリフィス
270は、前記セパレートプレート228のプレートラ
イン圧孔248に設けられている。
【0013】また、このような無段変速機の油圧制御装
置としては、例えば、特願昭62−274750号に開
示されている。この特願昭62−274750号に記載
のものは、油圧制御弁のバルブへ本体に組立て完成時の
切換バルブの切換位置を目視確認可能な確認部を設け、
切換バルブの切換位置を外部から確認させ、切換バルブ
の切換位置の確認を容易且つ迅速に果せしめるものであ
る。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】ところが、従来におけ
る無段変速機の油圧制御装置にあっては、図16に示す
如く、ライン圧制御用のソレノイド側と、もう一方の通
路(ケース側)とを仕切るセパレートプレート228に
オリフィス270(小径の穴)を設け、オイル温度の高
い時に油圧の脈動を抑制している。
【0015】しかし、オイル温度の低い時に、オイルの
粘度が高い場合には、オリフィス270の存在のため
に、制御圧が通過しにくくなり、油圧の応答性が悪化す
るという不都合があった。
【0016】
【課題を解決するための手段】そこで、この発明は、上
述の不都合を除去するために、駆動プーリの駆動軸を軸
支する変速機ケースのケース壁部の一側壁面に各種油圧
制御弁及びこの各種油圧制御弁を動作させる各種ソレノ
イド弁を内装したバルブボディのボディ装着面を設け、
前記ケース壁部の一側壁面にケース側油路を窪ませて設
け、前記バルブボディのボディ側装着面にボディ側油路
を窪ませて設け、前記ケース壁部の一側壁面と前記バル
ブボディのボディ装着面間には前記ケース側油路及び前
記ボディ側油路を所定に連絡するプレート側油路が形成
されたセパレートプレートを介設し、前記油圧制御弁と
前記ソレノイド弁間の前記プレート側油路にオリフィス
を設けた無段変速機の油圧制御装置において、前記オリ
フィスを迂回するバイパス通路を設け、低温時に前記バ
イパス油路を開成するとともに高温時には前記バイパス
通路を閉成する感温作動手段を設けたことを特徴とす
る。
【0017】
【作用】この発明の構成によれば、油圧制御回路中のオ
イル温度が高い場合に、感温作動手段がバイパス油路を
閉成し、これにより、油圧がオリフィスを経て通過する
ので、油圧の脈動を抑制する一方、オイル温度が低い場
合には、感温作動手段がバイパス通路を開成し、これに
より、油圧がオリフィスとバイパス通路との双方から通
過するので、油圧の応答性を向上することができる。
【0018】
【実施例】以下図面に基づいてこの発明の実施例を詳細
且つ具体的に説明する。図2において、2は車両に搭載
される内燃機関、4は無段変速機、6は変速機ケースで
ある。この変速機ケース6は、内燃機関2側のライトケ
ース8と、このライトケース8に連設されたメインケー
スたるレフトケース10と、このレフトケース10に連
設されたサイドケース12とからなる。ライトケース8
には、レフトケース10の接合側にライトケース壁部1
4が、図2において縦方向に指向して連設されている。
また、レフトケース10には、サイドケース12の接合
側で且つ前記ライトケース壁部14と略平行にレフトケ
ース壁部16が連設されている。
【0019】前記無段変速機4は、駆動プーリ18と、
被動プーリ20と、この駆動プーリ18と被動プーリ2
0とに巻掛けられたベルト22とを有し、油圧制御され
てこのベルト22の回転半径を変え、変速比を連続的に
変化させるものである。
【0020】駆動プーリ18は、内燃機関2に連結され
た駆動軸24と、この駆動軸24に一体的に設けられた
駆動側固定プーリ部片26と、該駆動軸24に軸方向移
動可能で且つ回転不可能に設けられた駆動側可動プーリ
部片28とを有している。前記駆動軸10は、一端側が
ライトケース壁部14に軸支されているとともに、他端
側がレフトケース壁部16に軸支されている。前記駆動
側可動プーリ部片28の背面側において、該駆動側可動
プーリ部片28の背面と共働して駆動側油圧室30を形
成する駆動側ハウジング32が駆動軸24に固設されて
いる。駆動側油圧室30には、駆動軸24の他端側に形
成した駆動軸側油路34が連通されている。
【0021】前記駆動側固定プーリ部片26の背面側に
おいて、オイルポンプ36が設けられている。このオイ
ルポンプ36は、駆動軸24の回転によって駆動され、
オイルパン(図示せず)内のオイルを吸引して油圧制御
系や潤滑系に圧送するものである。
【0022】また、前記駆動軸24の内燃機関2側の一
端側には、ライトケース8内においてダンパ38が設け
られている。
【0023】前記被動プーリ20は、前記駆動軸24と
平行に配置された被動軸40と、前記駆動側可動プーリ
部片28に対応して配置され該被動軸40と一体的に設
けられた被動側固定プーリ部片42と、前記駆動側固定
プーリ部片26に対応して配置され該被動軸40に軸方
向移動可能で且つ回転不可能に設けられた被動側可動プ
ーリ部片44とを有している。前記被動軸40は、一端
側が前記ライトケース壁部14に軸支されているととも
に、他端側が前記レフトケース壁部16に軸支されてい
る。前記被動側可動プーリ部片44の背面側において、
該被動側可動プーリ部片44の背面と共働して被動側油
圧室46を形成する被動側ハウジング48が被動軸40
に固設されている。被動側油圧室46には、被動軸40
に形成した被動軸側油路50が連通されている。
【0024】また、被動側油圧室46内において、被動
側可動プーリ部片44の背面と被動側ハウジング48間
には、被動側可動プーリ部片44を被動側固定プーリ部
片42側に押圧するスプリング52が縮設されている。
このスプリング52は、内燃機関2の始動時等において
オイルポンプ36の回転が低くライン圧(ポンプ圧)が
低い場合にでも、変速比をフルローとし、且つベルト2
2をスリップさせないための最低のベルト保持力を付与
させている。
【0025】前記被動側固定プーリ部片42の背面側に
おいては、油圧クラッチ54が設けられる。この油圧ク
ラッチ54は、被動軸40からの駆動力を、該被動軸4
0に回転可能に外嵌されたクラッチ出力軸56に断続す
るものである。このクラッチ出力軸56には、第1駆動
ギヤ58と第2駆動ギヤ60とが固設されている。
【0026】また、前記ライトケース壁部14とレフト
ケース壁部16とには、カウンタ軸62が軸支されてい
る。
【0027】このカウンタ軸62の一端側には、減速ギ
ヤ機構64の減速ドライブギヤ66が固設されている。
この減速ドライブギヤ66には、減速ドリブンギヤ68
が噛合されている。この減速ドリブンギヤ68は、差動
部70の差動ケース72に固設されている。この差動部
70には、左右の車輪軸74、74が連結されている。
【0028】前記カウンタ軸62の他端側には、前後進
切換機構76を構成するリバースギヤ78と、フォワー
ドギヤ80と、このリバースギヤ78とフォードギヤ8
0間で同期噛合機構82とが設けられている。リバース
ギヤ78は、リバースアイドラギヤ機構84のリバース
アイドラギヤ86を介して前記第1駆動ギヤ58に連結
されている。また、フォワードギヤ80は、前記第2駆
動ギヤ60に直接噛合されている。
【0029】前記レフトケース壁部16のサイドケース
12側の一側壁面であるケース装着面88には、図3に
示す如く、セパレートプレート90を介してバルブボデ
ィ92が取付けられる。このバルブボディ92には、図
1、図4に示す如く、各種油圧制御弁として第1ライン
圧制御弁94と第2ライン圧制御弁96とレシオ圧制御
弁98とクラッチ圧制御弁100とクーリング制御弁1
02とが所定位置に内装され、また、ソレノイドレギュ
レータ弁104とルーブレギュレータ弁106とが所定
位置に内装され、さらに、ラインソレノイド弁108と
レシオソレノイド弁110とクラッチソレノイド弁11
2とが所定位置に内装されている。
【0030】前記バルブボディ92のセパレートプレー
ト90に接するボディ装着面114には、図4に示す如
く、後述する油圧制御回路120の各種油圧通路や各種
油路の一部を構成する各ボディ側油路Aが窪んで形成さ
れている。
【0031】前記レフトケース10のレフトケース壁部
16のサイドケース12側でセパレートプレート90に
接する一側壁面であるケース装着面88には、図5に示
す如く、油圧制御回路120の各種油圧通路や各種油路
の他部を構成する各ケース側油路Bが窪んで形成されて
いる。
【0032】前記セパレートプレート90には、図6に
示す如く、バルブボディ92のボディ側油路Aとレフト
ケース壁部16のケース側油路Bとを所定に連絡する複
数のプレート側油路が形成されている。
【0033】即ち、このセパレートプレート90には、
図6に示す如く、前記ライン圧制御弁94とラインソレ
ノイド弁108とを連通するプレート側油路の一つであ
るプレートライン圧孔116と、プレートバイパス油孔
118とが形成されている。プレートライン圧孔116
は後述するライン側油路146を構成するものである。
また、プレートバイパス油孔118は、後述するバイパ
ス油路150を構成するものである。
【0034】次に、無段変速機4の油圧制御回路につい
て説明する。即ち、図1に示す如く、油圧制御回路12
0は、オイルポンプ36からのオイルを導く複数の油圧
通路や油路を有している。この油圧通路や油路は、前記
ボディ側油路Aと前記ケース側油路Bとプレート側油孔
とによって構成される。
【0035】詳述すれば、オイルポンプ36には、ライ
ン圧通路122の一端側が接続されている。オイルポン
プ36は、オイルパン内のオイルストレーナ124から
吸引するオイルをこのライン圧通路122に圧送してラ
イン圧を発生させるものである。このライン圧通路12
2の他端側は、前記被動プーリ20の被動側油圧室46
に連通されている。
【0036】このライン圧通路122には、第1油路1
26を介して第1ライン圧制御弁94が連絡され、第2
油路128を介して第2ライン圧制御弁96が連絡さ
れ、第3油路130を介してレシオ圧制御弁98が連絡
され、第4油路132を介してクラッチ制御弁100が
連絡され、第5油路134を介してマニュアルシフト弁
136が連絡され、第6油路138を介してソレノイド
レギュレータ弁104が連絡され、そして第7油路14
0を介してリリーフ弁142が連絡されている。
【0037】前記第1ライン圧制御弁94と第2ライン
圧制御弁96とは、第8油路144によって連絡されて
いる。前記第1ライン圧制御弁94には、ラインソレノ
イド弁108が設けられた第9油路としてのライン側油
路146が連絡されている。
【0038】このライン側油路146途中には、オイル
温度が高い時に、油圧脈動を抑制するオリフィス148
が設けられている。このオリフィス148は、セパレー
トプレート90のライン圧孔116に設けられている。
【0039】このオリフィス148を迂回すべく、バイ
パス通路150が、ライン側油路146に連通して設け
られる。このバイパス通路150は、感温作動手段15
2によって開閉される。この感温作動手段152は、図
7に示す如く、例えば、プランジャ154とワックス本
体156とからなるサーモスイッチ158、あるいは、
図8に示す如く、バイメタルバルブ160からなる。
【0040】この感温作動手段152は、オイル温度が
低い時にバイパス通路150を開成する一方、オイル温
度が高い時にバイパス通路150を閉成、つまりプレー
トバイパス油孔118を閉鎖するものである。
【0041】また、感温作動手段152をサーモスイッ
チ158とした場合には、図7に示す如く、ワックス本
体156がレフトケース壁部16に保持されて固定され
ていいる。
【0042】また、前記レシオ圧制御弁90には、レシ
オソレノイド弁110が設けられた第10油路162が
連絡されている。ライン側油路146と第10油路16
2とは、接続部164において接続されている。
【0043】前記レシオ圧制御弁98は、バルブボディ
92に形成した前記ボディレシオ圧油路114の一端側
が接続されている。このボディレシオ圧油路114の他
端側は、前記駆動プーリ18の駆動側油圧室30に連通
している。このボディレシオ圧通路114途中には、ク
ーリング制御弁102に連絡する第11油路166が接
続されている。
【0044】このクーリング制御弁102には、第12
油路168を介してオイルクーラ170が連絡され、ク
ラッチ圧が作用する第13通路172を介して前記クラ
ッチ圧制御弁100が連絡され、クーリングオイル通路
174を介して前記油圧クラッチ54に連絡されてい
る。第13通路172の途中には、前記マニュアルシフ
ト弁136に連絡する第14油路176が接続されてい
る。
【0045】前記クラッチ圧制御弁100には、第15
油路178を介してクラッチソレノイド弁112が連絡
されている。
【0046】前記油圧クラッチ54は、第16油路18
0を介してシフト機構のシフトサーボ弁182に連絡さ
れている。
【0047】このシフトサーボ弁182は、サーボシリ
ンダ184と、このサーボシリンダ184内で移動して
油圧室186を形成するサーボピストン188と、この
サーボピストン188に固定されたシフトサーボロッド
190と、このシフトサーボロッド190に固設されて
前記前後進切換機構76を作動するシフトフォーク19
2とを有している。
【0048】また、前記オイルポンプ36と第2ライン
圧制御弁96間には、ルーブ圧通路194が連絡されて
いる。このルーブ圧通路194途中には、前記ルーブ圧
レギュレータ弁106が介設されている。
【0049】次に、この実施例の作用を説明する。
【0050】無段変速機4には、オイルポンプ36から
のライン圧が油圧制御回路120のライン圧通路122
に供給され、各ソレノイド弁が制御手段(図示せず)に
よって作動され、そして、車両状態で第1ライン圧制御
弁94等の各油圧制御弁が動作されることによって変速
比等が変更される。
【0051】ところで、この実施例にあっては、油圧制
御回路120中のオイル温度が低い場合には、図7、図
8に示す如く、バイパス油路150が開成、つまり、プ
レートライン圧孔116が閉鎖され、ラインソレノイド
弁108によって制御された油圧がオリフィス148の
存するライン側油路146とバイパス油路150との双
方から作用し、これにより、オイルの粘度が高くても、
油圧の応答性を向上させることができる。
【0052】一方、オイル温度が高い場合には、図9、
図10に示す如く、感温作動手段152がバイパス油路
150を閉成するので、ラインソレノイド弁108から
の油圧がオリフィス148の存するライン側油路146
からのみ通過し、よって、油圧の脈動がオリフィス14
8によって効果的に抑制される。
【0053】この結果、低温時におけるオイルの粘度が
高い時において、制御油圧の通過部位の面積を大きく
し、油圧の応答性を向上させるとともに、高温時におい
ては、制御油圧の通過部位の面積を小さくし、オイルの
粘度が低いときに生起し易い油圧脈動をオリフィス14
8によって効果的に防止させることができる。
【0054】また、バイパス通路150は、リニア的で
なく、感温作動手段152によってオン・オフに、つま
り開成か閉成かのいずれかに開閉されるので、構成が簡
単であり、保守点検も容易で、しかも、廉価とすること
ができる。
【0055】
【発明の効果】以上詳細な説明から明らかなようにこの
発明によれば、セパレータプレートに形成したオリフィ
スを迂回するバイパス通路を設け、バイパス油路には低
温時に該バイパス油路を開成するとともに高温時には該
バイパス通路を閉成する感温作動手段を設けたことによ
り、高温時に油圧脈動を抑制するとともに、低温時には
油圧の応答性を向上し得る。
【0056】また、この発明の構成によれば、構成が簡
単で、保守点検を容易とし、しかも廉価とし得る。
【図面の簡単な説明】
【図1】無段変速機の油圧制御回路図である。
【図2】無段変速機の断面図である。
【図3】図2における無段変速機の要部拡大図である。
【図4】バルブボディの正面図である。
【図5】レフトケースのケース装着面の正面図である。
【図6】セパレートプレートの正面図である。
【図7】低温時におけるサーモスイッチからなる感温作
動手段の断面図である。
【図8】低温時におけるバイメタルバルブからなる感温
作動手段の概略図である。
【図9】高温時におけるサーモスイッチからなる感温作
動手段の断面図である。
【図10】高温時におけるバイメタルバルブからなる感
温作動手段の概略図である。
【図11】従来における無段変速機の断面図である。
【図12】図11における無段変速機の要部拡大図であ
る。
【図13】従来におけるバルブボディの正面図である。
【図14】従来におけるレフトケース壁部のケース装着
面の側面図である。
【図15】従来におけるセパレートプレートの正面図で
ある。
【図16】従来における無段変速機の油圧制御回路図で
ある。
【符号の説明】
2 内燃機関 4 無段変速機 10 レフトケース 16 レフトケース壁部 18 駆動プーリ 20 被動プーリ 22 ベルト 24 駆動軸 40 被動軸 90 セパレートプレート 92 バルブボディ 98 レシオ圧制御弁 116 プレートライン圧孔 118 プレートバイパス油孔 146 ライン側油路 148 オリフィス 150 バイパス油路 152 感温作動手段

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 駆動プーリの駆動軸を軸支する変速機ケ
    ースのケース壁部の一側壁面に各種油圧制御弁及びこの
    各種油圧制御弁を動作させる各種ソレノイド弁を内装し
    たバルブボディのボディ装着面を設け、前記ケース壁部
    の一側壁面にケース側油路を窪ませて設け、前記バルブ
    ボディのボディ側装着面にボディ側油路を窪ませて設
    け、前記ケース壁部の一側壁面と前記バルブボディのボ
    ディ装着面間には前記ケース側油路及び前記ボディ側油
    路を所定に連絡するプレート側油路が形成されたセパレ
    ートプレートを介設し、前記油圧制御弁と前記ソレノイ
    ド弁間の前記プレート側油路にオリフィスを設けた無段
    変速機の油圧制御装置において、前記オリフィスを迂回
    するバイパス通路を設け、低温時に前記バイパス油路を
    開成するとともに高温時には前記バイパス通路を閉成す
    る感温作動手段を設けたことを特徴とする無段変速機の
    油圧制御装置。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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