JPH0586455B2 - - Google Patents

Info

Publication number
JPH0586455B2
JPH0586455B2 JP86137978A JP13797886A JPH0586455B2 JP H0586455 B2 JPH0586455 B2 JP H0586455B2 JP 86137978 A JP86137978 A JP 86137978A JP 13797886 A JP13797886 A JP 13797886A JP H0586455 B2 JPH0586455 B2 JP H0586455B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
rolling
less
hot rolling
average grain
cold
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP86137978A
Other languages
English (en)
Other versions
JPS62103321A (ja
Inventor
Kazuhide Nakaoka
Yoshiichi Takada
Junichi Inagaki
Akira Hiura
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
JFE Engineering Corp
Original Assignee
Nippon Kokan Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nippon Kokan Ltd filed Critical Nippon Kokan Ltd
Publication of JPS62103321A publication Critical patent/JPS62103321A/ja
Publication of JPH0586455B2 publication Critical patent/JPH0586455B2/ja
Granted legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C21METALLURGY OF IRON
    • C21DMODIFYING THE PHYSICAL STRUCTURE OF FERROUS METALS; GENERAL DEVICES FOR HEAT TREATMENT OF FERROUS OR NON-FERROUS METALS OR ALLOYS; MAKING METAL MALLEABLE, e.g. BY DECARBURISATION OR TEMPERING
    • C21D8/00Modifying the physical properties by deformation combined with, or followed by, heat treatment
    • C21D8/12Modifying the physical properties by deformation combined with, or followed by, heat treatment during manufacturing of articles with special electromagnetic properties
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C21METALLURGY OF IRON
    • C21DMODIFYING THE PHYSICAL STRUCTURE OF FERROUS METALS; GENERAL DEVICES FOR HEAT TREATMENT OF FERROUS OR NON-FERROUS METALS OR ALLOYS; MAKING METAL MALLEABLE, e.g. BY DECARBURISATION OR TEMPERING
    • C21D8/00Modifying the physical properties by deformation combined with, or followed by, heat treatment
    • C21D8/12Modifying the physical properties by deformation combined with, or followed by, heat treatment during manufacturing of articles with special electromagnetic properties
    • C21D8/1216Modifying the physical properties by deformation combined with, or followed by, heat treatment during manufacturing of articles with special electromagnetic properties the working step(s) being of interest
    • C21D8/1222Hot rolling

Landscapes

  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Physics & Mathematics (AREA)
  • Crystallography & Structural Chemistry (AREA)
  • Thermal Sciences (AREA)
  • Manufacturing & Machinery (AREA)
  • Electromagnetism (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Materials Engineering (AREA)
  • Metallurgy (AREA)
  • Organic Chemistry (AREA)
  • Manufacturing Of Steel Electrode Plates (AREA)
  • Soft Magnetic Materials (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
〔産業上の利用分野〕 この発明は軟磁気特性の優れた無方向性珪素鉄
板の製造方法に関する。 〔従来の技術及びその問題点〕 珪素鉄合金は優れた軟磁気特性を有しており、
従来から電力用の磁心や回転機用の材料として多
量に使用されている。この軟磁気特性は珪素の含
有量が多いほど向上し、6.5wt%付近でピークを
示すことが知られている。しかしながら珪素含有
量が増すと、急激に延びが低下するため通常の冷
間圧延ができず、4wt%以上の珪素を含む薄板を
工業的に製造することは不可能であつた。 本発明はこのような事情に鑑みなされたもの
で、圧延方式により無方向性珪素鉄板を能率的に
製造することができる方法を提供するものであ
る。 〔問題を解決するための手段〕 本発明においては、まず、Si:4〜7wt%、
Mn:0.5wt%以下、P:0.005〜0.1wt%、S:
0.02wt%以下、Al:2wt%以下を含有する鉄合金
を溶製する。この合金を造塊または連続鋳造によ
り鋳造後、分塊及び粗圧延または粗圧延を1000℃
〜1350℃、累積圧下率50%〜95%で行い、更に仕
上熱間圧延を下記するような所定の条件で行つた
後、750℃〜500℃で巻取る。次いで、熱延板表面
のスケールを酸洗或いは研削等の手段により除去
する脱スケール処理を施し、必要に応じてトリミ
ングを施した後、冷間圧延または温間圧延を行
う。次いで、このようにして得られた冷延板(温
間圧延によるものを含む)に磁気特性を付与する
ための焼鈍を施す。この焼鈍は冷延板を800℃以
上の温度に加熱して行う。 また、冷間加工性等の向上を目的として、仕上
熱延後、脱スケール処理の前または後において
750℃〜250℃の熱延板焼鈍を行うことができ、ま
た同様の目的の下に、上記熱延板焼鈍とは別に或
いは熱延板焼鈍とともに、冷間圧延または温間圧
延の途中で、圧延をはさんで750℃〜250℃の中間
焼鈍を行うことができる。 本発明において最も特徴的なのは、仕上熱間圧
延条件であり、1100℃以下で累積圧下率R(%)
の圧延を施し、750℃以下で巻取るものである。 この累積圧下率R(%)は次のように定義され
る。 d(mm)を仕上熱間圧延前の平均結晶粒径とし、
λ0が次式で与えられる時、 λ0=1.90−0.26×Si(wt%) d>λ0ならば R(%)≧(1−λ0/d)
×100 d≦λ0ならば R(%)≧0 ここで、R(%)=0の場合は、当然に仕上熱間
圧延を行わないことになるが、本発明法はこのよ
うな仕上熱間圧延を行わない場合も含む。 以下、本発明を詳細に説明する。 本発明者らは上記した高珪素鉄板の冷間圧延性
改善について種々の実験・研究を行つた結果、仕
上熱間圧延前の組織に応じて仕上熱間圧延条件を
選定すれば冷間圧延性の優れた熱延板が得られる
こと、更には、珪素鉄板の冷間圧延性は一つの熱
延板組織パラメータにより規定されることを見い
出した。 第1図に仕上熱間圧延前の平均結晶粒径d(mm)
を横軸に、仕上熱間圧延時の累積熱延圧下率R
(%)を縦軸にとつた場合の6.5wt%珪素鉄合金の
冷間圧延性を示す。このグラフは50Kgインゴツト
をもとに、種々の方法で平均結晶粒径の異なるサ
ンプルを作成し、それらを1000℃で均熱後6パス
で各累積圧下率だけ仕上熱間圧延して得たもので
ある。なお、仕上げ温度は650±10℃である。図
中、○印は累積圧下率85%で冷間圧延した場合、
ストリツプエツジ部に割れが発生せず、冷間圧延
性が良好であることを示しており、×印は冷間圧
延の初期に割れが発生し、その後の冷間圧延が不
可能であつたことを示している。この図から、仕
上熱間圧延前の平均粒径d(mm)が大きいと、熱
延圧下率を大きくしないと冷間圧延できない(例
えば平均粒径3mmの場合、95%以上の累積熱延圧
下率が必要)のに対して、平均粒径が小さくなる
と仕上熱間圧延時の熱延圧下率は小さくても冷間
圧延可能(例えば平均粒径0.32mmの場合、累積熱
延圧下率40%でも冷間圧延可能)となること、仕
上熱間圧延前の平均粒径がある値以下ならば仕上
熱間圧延することなしに冷間圧延可能となること
がわかる。 前述した仕上熱間圧延で得られる組織は圧延方
向に結晶粒が展伸した繊維状、もしくは層状の組
織であるのに対して、第1図で仕上熱間圧延時の
累積圧下率がゼロの場合の材料の組織はポリゴナ
ルである。この結果から冷間圧延性はこのような
組織の違いによらず、板厚方向平均粒界間隔λ
(mm)という組織パラメータを導入すると統一的
に説明できることが判明した。λは繊維状(層
状)組織の場合、板厚方向の平均粒径に相当し、
ポリゴナル組織の場合は平均粒径そのものであ
る。ところで、この合金系の再結晶温度は1000〜
1100℃である。このため圧延開始温度1100℃以下
の仕上熱間圧延で得られる繊維状(層状)組織の
λは、この温度領域では再結晶がほとんど起こら
ず結晶粒が単に板厚方向に一様につぶされるだけ
のため、仕上熱間圧延前の平均粒径と累積熱延圧
下率により計算される値とよく合う。第1図の曲
線はλが0.2mmとなるために必要な累積熱延圧下
率を算出しプロツトしたものである。この曲線は
冷間圧延可能域と不可能域の境界と非常に良い一
致を示す。これより6.5wt%珪素鉄合金ではλを
0.2mm以下にすれば結晶粒の形によらず冷間圧延
可能となることがわかる。このλ=0.2mmを臨界
値と考えλ0で表わすとλ0は珪素含有量により変化
する。即ち、1〜6wt%珪素を含有する合金につ
いて第1図と同様の試験によりλ0を求めた結果、
第2図が得られた。この結果からλ0を珪素含有量
の関数として表わすと、 λ0=1.90−0.26×Si(wt%) となる。 以上の結果により冷間圧延可能な熱延板を製造
する仕上熱間圧延条件を明らかにすることができ
た。しかし通常の製造工程で得られるインゴツト
或は連続鋳造スラブの平均結晶粒径は粗大なもの
であり、仕上熱間圧延で板厚方向平均粒界間隔を
λ0以下まで細粒とするためには、その累積圧下率
が極めて大きくなり熱間圧延段階で割れてしま
う。そこで仕上熱間圧延前にインゴツト或は連続
鋳造スラブの組織を微細化することが必要とな
る。組織の微細化方法として、繊維状(層状)組
織を形成させることでも、ある程度の微細化は達
成されるが、再結晶を利用すれば、より効果的に
細粒化される。本発明者等の行つた検討結果によ
れば、1000℃以上で50%以上の熱間圧延を行えば
高珪素鉄合金を割れのない状態で細粒化すること
ができた。このように仕上熱間圧延前に分塊圧延
もしくは粗圧延として前記条件の熱間圧延を行う
ことによりインゴツトもしくは連続鋳造スラブを
用いて仕上熱延に供する中間素材(粗バー材)を
得ることが可能となる。 以上の知見をまとめると次のようになる。 高珪素鉄板の冷間圧延性は冷間圧延前の板厚
方向平均粒界間隔λ(mm)に依存する。 上述した板厚方向平均粒界間隔を珪素含有量
によつて決められる或る臨界値λ0(mm)以下に
すれば、優れた冷間圧延性が得られる。 上述したλ0を実現するように仕上熱間圧延条
件は規制されるが、それらは仕上熱間圧延前の
平均粒径dに応じて決定されなければならな
い。即ち、再結晶が起こらない1100℃以下の仕
上熱間圧延ではλ0とdの値から幾何学的に決め
られる値{(1−λ0/d)×100(%)}だけ圧下
することが必要である。 上記圧下率の仕上熱間圧延を実現するために
は、粗圧延もしくは分塊圧延による細粒化が必
要であり、1000℃以上累積圧下率50%以上の圧
延により細粒化が達成される。 粗圧延等の条件により上述したλ0(mm)より
も小さい板厚方向平均粒界間隔が得られるなら
ば、その材料はそのままで(仕上熱間圧延する
ことなしに)優れた冷間圧延性を示す。 本発明は以上のような知見に基づくもので、以
下各限定条件及びその他の条件を詳細に説明す
る。 鋼の組成 Siは、前述したように軟磁気特性を改善させる
元素であり、その含有量が6.5wt%付近で最も優
れた効果が発揮される。Siは4.0wt%以上で冷間
圧延性が大きな問題となる。またSiが7wt%を超
えると、磁歪の上昇、飽和磁束密度や最大透磁率
の低下等、軟磁気特性の劣化を生じ、冷間圧延性
も極めて悪くなる。以上のようなことからSiは4
〜7wt%の範囲とする。 Mnは、不純物元素としてのSを固定するため
に添加される。但しMn量が増加すると加工性が
劣化すること、更に、MnSが多くなると軟磁気
特性に対して悪い影響を与えることからMn≦
0.5wt%とする。 Pは、鋼の脆性を増大さえ、冷間圧延性を阻害
する元素であるが、同時に鉄損を低下させる作用
があり、本発明では鉄損低下を目的として
0.005wt%以上添加される。本発明では、熱延条
件の規定により冷間圧延性が向上するため、この
ようなPの適量添加が可能となる。しかしなが
ら、P量が多くなると加工性が劣化するためP≦
0.1wt%とする。 Sは、上述したように、できるだけ少ないこと
が望まれる。そこで本発明ではS≦0.02wt%と限
定する。 Alは、製鋼時脱酸のために添加される。更に
Alには軟磁気特性を劣化させる固溶Nを固定し、
更に鋼中に固溶することにより電気抵抗を上昇さ
せることが知られている。また、Alを添加する
ことにより、析出するAlNの大きさを磁壁の移
動に対する抵抗がほとんど無くなるまでに粗大化
することができる。しかしながらAlを多量に添
加すると加工性が劣化し、更にコストが上昇する
ためAl≦2wt%と限定する。 なお、Cは製品の鉄損を増大させ、磁気時効の
主原因となる有害な元素であり、また加工性を低
下させるため少ない方が望ましい。しかしなが
ら、CはFe−Si系平衡状態図のγループ拡大元
素であるため、珪素含有量によつて決まる一定量
を添加されると冷却途中にγ−α変態点が現われ
るようになり、それを利用した熱処理が可能とな
る。このためCは1wt%以下が好ましい。 分塊圧延・粗圧延条件 鋳造された合金は、通常、造塊鋳片の場合には
分塊圧延及び粗圧延が、また連鋳片の場合には粗
圧延が施される。そして、再結晶による微細化を
行うため、これらの粗圧延条件が決定される。珪
素含有鉄合金スラブの場合1000℃以下では再結晶
が起こらず、更にこの温度範囲で強圧下圧延を行
うと割れが発生するため圧延温度を1000℃以上と
する。圧延温度は高いほど再結晶が起こり易い
が、高温で圧延するためには高温加熱が必要であ
り、このような高温加熱はスケール溶融流失の原
因となる。C,Pが添加されている場合、このス
ケール溶融はある程度抑えられるが、圧延温度が
1350℃を超える高温では流失量が急増するため、
圧延温度は1350℃以下とする。また、十分な細粒
化を達成するには50%以上の歪が必要であるた
め、累積圧下率を50%以上とする。但し、圧下率
を高くすると仕上圧延に供する中間素材の厚さが
薄くなり、仕上圧延の圧延温度が確保できなくな
るため、累積圧下率の上限を95%とする。 仕上圧延条件 既に詳説したように繊維状(層状)組織を形成
させることを前提とすると、1100℃以下で圧延を
開始することが必要となる。この時、累積圧下率
をR(%)とするとλはdとRとにより幾何学的
に決まつてしまうためλ≦λ0を満足させるようR
≧(1−λ0/d)×100(%)とする必要がある。し
かし、粗圧延またはその他の手段によりd≦λ0
なつた場合、冷間圧延性からみると仕上熱間圧延
する必要はないが、運用上の要請その他により圧
延する必要があることが多く、このような場合に
はR≧0とする。ポリゴナルな組織を形成しても
λ≦λ0であるならば冷間圧延することが可能であ
る。 また、巻取温度を750℃以下と規定した理由は、
それ以上の温度で巻取つた場合、コイル冷却中に
再結晶及び粒成長が起こるためである。また、巻
取温度が500℃未満では巻取応力が急増するため、
巻取温度の下限を500℃とする。熱延板焼鈍条件 仕上熱間圧延後、熱延板焼鈍を行う目的は冷間
加工性の向上と脱炭にある。前者については、焼
鈍後λ≦λ0を満たす範囲であれば再結晶が生ずる
温度まで加熱してもよいが、好ましくは回復だけ
が生ずる温度域で行うことが推奨される。即ち、
回復により明瞭なセル構造が形成されると、セル
の径をλとみなすことが可能なため、更に冷間加
工性が改善される。珪素含有鉄合金の場合、静的
再結晶温度は組成により多少変化するが、ほぼ
750℃以上であるため、熱延板焼温の温度は750℃
以下が好ましい。表面酸化皮膜による脱炭も600
〜800℃の温度域で生じる。このような理由から
熱延板焼鈍温度を750℃以下と限定する。一方、
熱延板焼鈍温度が250℃未満ではセル構造の形成
が行われないため、熱延板焼鈍温度の下限は250
℃とする。 中間焼鈍条件 冷間圧延(または温間圧延)の途中で、熱延板
焼鈍と同じく圧延性を向上させるために中間焼鈍
を行つてもよく、その焼鈍温度も熱延板焼鈍の場
合と同様の理由で750℃以下に限定する。一方、
焼鈍温度が250℃未満ではセル構造の形成が行わ
れないため、焼鈍温度の下限は250℃とする。 冷延(または温間圧延)及び焼鈍条件 熱延板は、冷間圧延ではなく、圧延時の板温が
400℃以下であるような温間圧延してもよく、こ
のような温間圧延は圧延性の改善に有効である。 冷間圧延後行われる焼鈍は鉄板に磁気特性を付
与するため行われるもので、この焼鈍は鉄板を
800℃以上に加熱して行われる。焼鈍温度が800℃
未満では結晶粒が微細なため優れた磁気特性が得
られない。 〔実施例〕 実施例 1 下掲第1表に示す化学成分の連続鋳造スラブ
(厚さ200mm)を1200℃及び1300℃で各3時間加熱
後、直ちに粗圧延を開始した。粗圧延は5パスで
終了し、結晶粒度を変化させるためにパススケジ
ユールを3水準ずつ実施した。次にこれらの材料
を900℃に加熱し、30分後に仕上熱間圧延を開始
した。目標仕上厚は第1図の結果を参考に粗バー
材の平均粒径に応じて数水準ずつ選定した。な
お、この時の仕上温度は775〜680℃、巻取温度は
655〜610℃であつた。次に仕上熱間圧延後の熱延
板を酸洗後冷間圧延し、第1図と同様に冷間圧延
性を判定した。粗圧延及び仕上圧延条件と平均粒
径測定値を第2表に、また冷間圧延性の判定結果
を第3図に示す。なお、図中○印は欠陥が発生せ
ずに圧延できたことを示し、×印は重度の欠陥が
発生またはコイル破断が起こつたことを示す。更
に図中の曲線は第1図の場合と同様にλ0=0.2mm
となる条件を示す。これから第1図で得られた傾
向が実操業条件でも得られることが確認された。
【表】
【表】
【表】 実施例 2 第3表に示す組成の高珪素鉄合金を真空溶解炉
で溶製し、インゴツトに鋳造した。これらのイン
ゴツトを1150℃で均熱後、分塊圧延(累積圧下率
64%)により180mm厚の薄板スラブとし、更に
1150℃で均熱した後、粗バー厚35mmを目標に粗圧
延し(累積圧下率81%)、続いて目標仕上厚3mm
まで仕上圧延(累積圧下率91%)した。熱延仕上
温度は765±10℃、巻取温度は670±5℃とした。
次にこれらの熱延コイルを酸洗した後、板厚0.5
mmを目標に冷間圧延を行つた。粗圧延により得ら
れた粗バーのクロツプサンプルの平均粒径、仕上
圧延後の熱延板の平均粒界間隔及び冷間圧延性の
判定結果を第4表に示す。表中の冷間圧延性に関
しては、○印が欠陥を発生させず板厚0.5mmまで
圧延できたことを示し、また×印は重度の欠陥の
発生あるいはコイル破断が生じたことを示してい
る。第4表の結果は熱延板の組織が本願で規定す
るλ≦λ0なる条件を満たしても、化学成分によつ
ては冷間圧延できなくなることを示している。
【表】
【表】
【表】 実施例 3 第1表に示す組成の連続鋳造スラブ(厚さ200
mm)を1200℃で3時間加熱後、直ちに粗圧延を行
い、粗圧延出側温度1008℃で30mm厚(累積圧下率
85%)まで圧延した。この粗圧延後の結晶粒径は
1.2mmであつた。次いで表面温度が950℃で仕上熱
間圧延を開始し、90%の圧延を行つた。この時の
仕上温度は850℃、巻取温度は680℃であつた。熱
間圧延終了後、熱延コイルからサンプルを切り出
し板厚方向平均粒界間隔λを測定したところ、λ
=0.12mmであつた。次にこの熱延コイルを酸洗し
た後83%の冷間圧延を行い、厚さ0.5mmの冷延コ
イルとした後、1000℃(水素雰囲気中)で箱焼鈍
し、交流磁気特性を測定した。その結果を第5表
に示す。
【表】 また、珪素含有量が4wt%以上となると磁場中
冷却の効果が顕著になるため、この冷延コイルか
ら採取したサンプルを800℃×10分焼鈍し、続く
冷却中に200Oeの磁場を加え、磁場中熱処理後の
交流磁気特性を測定した。結果を第6表に示す。
【表】 このように本発明法により製造された高珪素鉄
板は優れた軟磁気特性を示すことが明らかになつ
た。 実施例 4 第7表に示す化学成分の珪素鉄合金を真空溶解
し、インゴツトに鋳造後、1180℃で3時間均熱
し、スラブ厚200mm(累積圧下率60%)まで分塊
圧延した。その後、1180℃で再び1時間均熱し粗
バー厚35mmを目標に粗圧延を行い、引き続き仕上
げ厚2.4mmを目標に仕上げ圧延を行つた。これら
の熱延コイルを塩酸酸洗後、冷間圧延し、実施例
1と同様の冷間圧延性評価を行つた。熱延条件、
粗圧延後のクロツプサンプル及び仕上熱延板から
測定した平均結晶粒径、冷間圧延性評価結果を第
8表に示す。
【表】
【表】 このように本願の方法によれば、珪素を4〜
7wt%含有する高珪素鉄合金においても安定的に
冷間圧延を施すことが可能となる。 実施例 5 実施例3で熱延した熱延板を第11表の条件で熱
延板焼鈍し、脱スケール後83%の圧延率で冷間圧
延し、割れの有無により冷間圧延性を評価した。
その結果を同表に合せて示す。
【表】 実施例 6 実施例3の熱延板を2回冷延により累積圧下率
83%で冷延した。2回冷延の間において中間焼鈍
を第10表の条件で行い、2回目の冷延時の割れの
有無を調べた結果を第10表に合せて示す。
【表】 【図面の簡単な説明】
第1図は仕上熱間圧延前の平均結晶粒径と仕上
熱間圧延時の累積圧下率との関係において割れの
発生しない範囲を示すグラフ、第2図はSi量とλ0
の関係を示すグラフ、第3図は実施例において得
られた冷間圧延可能な範囲を示すグラフである。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 Si:4〜7wt%、Mn:0.5wt%以下、P:
    0.005〜0.1wt%、S:0.02wt%以下、Al:2wt%
    以下を含有する鉄合金を溶製し、造塊または連続
    鋳造により鋳造後、1000℃〜1350℃で累積圧下率
    50%〜95%の分塊及び粗圧延、または粗圧延を行
    い、更に仕上熱間圧延前の平均結晶粒径dに応じ
    て1100℃以下で下式に示す累積圧下率Rの仕上熱
    間圧延を行い、750℃〜500℃で巻取り、脱スケー
    ル処理後冷間圧延または温間圧延を施し、次いで
    焼鈍することを特徴とする軟磁気特性の優れた無
    方向性珪素鉄板の製造方法。 d(mm)を仕上熱間圧延前の平均結晶粒径とし、
    λ0が次式で与えられる時、 λ0=1.90−0.26×Si(wt%) d>λ0ならばR(%)≧(1−λ0/d)×
    100 d≦λ0ならばR(%)≧0 2 Si:4〜7wt%、Mn:0.5wt%以下、P:
    0.005〜0.1wt%、S:0.02wt%以下、Al:2wt%
    以下を含有する鉄合金を溶製し、造塊または連続
    鋳造により鋳造後、1000℃〜1350℃で累積圧下率
    50%〜95%の分塊及び粗圧延、または粗圧延を行
    い、更に仕上熱間圧延前の平均結晶粒径dに応じ
    て1100℃以下で下式に示す累積圧下率Rの仕上熱
    間圧延を行い、750℃〜500℃で巻取り、脱スケー
    ル処理を行うとともに、該脱スケール処理の前ま
    たは後に、750℃〜250℃の熱延板焼鈍を行い、次
    いで冷間圧延または温間圧延を施した後、焼鈍す
    ることを特徴とする軟磁気特性の優れた無方向性
    珪素鉄板の製造方法。 d(mm)を仕上熱間圧延前の平均結晶粒径とし、
    λ0が次式で与えられる時、 λ0=1.90−0.26×Si(wt%) d>λ0ならばR(%)≧(1−λ0/d)×
    100 d≦λ0ならばR(%)≧0 3 Si:4〜7wt%、Mn:0.5wt%以下、P:
    0.005〜0.1wt%、S:0.02wt%以下、Al:2wt%
    以下を含有する鉄合金を溶製し、造塊または連続
    鋳造により鋳造後、1000℃〜1350℃で累積圧下率
    50%〜95%の分塊及び粗圧延、または粗圧延を行
    い、更に仕上熱間圧延前の平均結晶粒径dに応じ
    て1100℃以下で下式に示す累積圧下率Rの仕上熱
    間圧延を行い、750℃〜500℃で巻取り、脱スケー
    ル処理後、圧延をはさんで750℃〜250℃の中間焼
    鈍を行いつつ冷間圧延または温間圧延を施し、次
    いで焼鈍することを特徴とする軟磁気特性の優れ
    た無方向性珪素鉄板の製造方法。 d(mm)を仕上熱間圧延前の平均結晶粒径とし、
    λ0が次式で与えられる時、 λ0=1.90−0.26×Si(wt%) d>λ0ならばR(%)≧(1−λ0/d)×
    100 d≦λ0ならばR(%)≧0 4 Si:4〜7wt%、Mn:0.5wt%以下、P:
    0.005〜0.1wt%、S:0.02wt%以下、Al:2wt%
    以下を含有する鉄合金を溶製し、造塊または連続
    鋳造により鋳造後、1000℃〜1350℃で累積圧下率
    50%〜95%の分塊及び粗圧延、または粗圧延を行
    い、更に仕上熱間圧延前の平均結晶粒径dに応じ
    て1100℃以下で下式に示す累積圧下率Rの仕上熱
    間圧延を行い、750℃〜500℃で巻取り、脱スケー
    ル処理を行うとともに、該脱スケール処理の前ま
    たは後に、750℃〜250℃の熱延板焼鈍を行い、次
    いで、圧延をはさんで750℃〜250℃の中間焼鈍を
    行いつつ冷間圧延または温間圧延を施し、次いで
    焼鈍することを特徴とする軟磁気特性の優れた無
    方向性珪素鉄板の製造方法。 d(mm)を仕上熱間圧延前の平均結晶粒径とし、
    λ0が次式で与えられる時、 λ0=1.90−0.26×Si(wt%) d>λ0ならばR(%)≧(1−λ0/d)×
    100 d≦λ0ならばR(%)≧0
JP61137978A 1985-06-14 1986-06-13 軟磁気特性の優れた無方向性珪素鉄板の製造方法 Granted JPS62103321A (ja)

Applications Claiming Priority (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP60-128323 1985-06-14
JP12832385 1985-06-14

Related Child Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP21599786A Division JPH0713262B2 (ja) 1985-06-14 1986-09-16 軟磁気特性の優れた珪素鉄板の製造方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS62103321A JPS62103321A (ja) 1987-05-13
JPH0586455B2 true JPH0586455B2 (ja) 1993-12-13

Family

ID=14981934

Family Applications (2)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP61137978A Granted JPS62103321A (ja) 1985-06-14 1986-06-13 軟磁気特性の優れた無方向性珪素鉄板の製造方法
JP21599786A Expired - Fee Related JPH0713262B2 (ja) 1985-06-14 1986-09-16 軟磁気特性の優れた珪素鉄板の製造方法

Family Applications After (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP21599786A Expired - Fee Related JPH0713262B2 (ja) 1985-06-14 1986-09-16 軟磁気特性の優れた珪素鉄板の製造方法

Country Status (6)

Country Link
US (1) US4773948A (ja)
EP (1) EP0229846B1 (ja)
JP (2) JPS62103321A (ja)
KR (1) KR910000010B1 (ja)
DE (1) DE3684443D1 (ja)
WO (1) WO1986007390A1 (ja)

Families Citing this family (17)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS63105925A (ja) * 1986-05-23 1988-05-11 Nkk Corp 高周波磁気特性及び加工性の優れた高珪素鉄板の製造方法
JPH07115041B2 (ja) * 1987-03-11 1995-12-13 日本鋼管株式会社 無方向性高Si鋼板の製造方法
JP2814437B2 (ja) * 1987-07-21 1998-10-22 川崎製鉄 株式会社 表面性状に優れた方向性けい素鋼板の製造方法
US5759293A (en) * 1989-01-07 1998-06-02 Nippon Steel Corporation Decarburization-annealed steel strip as an intermediate material for grain-oriented electrical steel strip
JPH0753885B2 (ja) * 1989-04-17 1995-06-07 新日本製鐵株式会社 磁気特性の優れた一方向性電磁鋼板の製造方法
WO1990013673A1 (fr) * 1989-05-08 1990-11-15 Kawasaki Steel Corporation Procede de production de feuilles d'acier au silicium undirectionnel presentant d'excellentes caracteristiques magnetiques
JPH032358A (ja) * 1989-05-27 1991-01-08 Nkk Corp 鉄損特性に優れた高珪素鋼板
JPH03204911A (ja) * 1989-10-23 1991-09-06 Toshiba Corp 変圧器鉄心
JPH0747775B2 (ja) * 1990-06-12 1995-05-24 新日本製鐵株式会社 歪取焼鈍後の磁気特性が優れた無方向性電磁鋼板の製造方法
KR930011625B1 (ko) * 1990-07-16 1993-12-16 신닛뽄 세이데쓰 가부시끼가이샤 냉간압연에 의한 판두께가 얇은 초고규소 전자강판의 제조방법
US5354389A (en) * 1991-07-29 1994-10-11 Nkk Corporation Method of manufacturing silicon steel sheet having grains precisely arranged in Goss orientation
JP2002122614A (ja) 2000-10-12 2002-04-26 Murata Mfg Co Ltd 加速度センサ
DE10220282C1 (de) * 2002-05-07 2003-11-27 Thyssenkrupp Electrical Steel Ebg Gmbh Verfahren zum Herstellen von kaltgewalztem Stahlband mit Si-Gehalten von mindestens 3,2 Gew.-% für elektromagnetische Anwendungen
WO2004044251A1 (en) * 2002-11-11 2004-05-27 Posco Coating composition, and method for manufacturing high silicon electrical steel sheet using thereof
US7282102B2 (en) 2002-11-11 2007-10-16 Posco Method for manufacturing high silicon grain-oriented electrical steel sheet with superior core loss property
JP4327214B2 (ja) * 2007-05-21 2009-09-09 三菱製鋼株式会社 焼結軟磁性粉末成形体
CN109402358B (zh) * 2018-10-30 2020-06-12 武汉钢铁有限公司 高硅钢薄带的轧制方法

Family Cites Families (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US2088440A (en) * 1936-08-24 1937-07-27 Gen Electric Magnetic sheet steel and process for making the same
US3144363A (en) * 1961-12-14 1964-08-11 Westinghouse Electric Corp Process for producing oriented silicon steel and the product thereof
GB1086215A (en) * 1963-11-13 1967-10-04 English Electric Co Ltd Grain-oriented silicon-iron alloy sheet
DE2024525B1 (de) * 1970-05-11 1971-12-30 Mannesmann Ag Verfahren zur Herstellung von für eine Kaltbearbeitung ausreichend duktilen Zwischenprodukten aus Eisen-Silizium-Legierungen mit 4,5 bis 7,5 Gew.-% Silizium
JPS58100627A (ja) * 1981-12-11 1983-06-15 Nippon Steel Corp 方向性電磁鋼板の製造方法
JPS59208020A (ja) * 1983-05-12 1984-11-26 Nippon Steel Corp 低鉄損一方向性電磁鋼板の製造方法
JPS60255925A (ja) * 1984-05-31 1985-12-17 Nippon Steel Corp 鉄損の著しく低い無方向性電磁鋼板の製造法
JPS613839A (ja) * 1984-06-16 1986-01-09 Kawasaki Steel Corp 冷延無方向性電磁鋼板の製造方法
JPS6115919A (ja) * 1984-06-29 1986-01-24 Kawasaki Steel Corp けい素鋼板の冷間圧延方法

Also Published As

Publication number Publication date
KR910000010B1 (ko) 1991-01-19
EP0229846A4 (en) 1988-11-16
KR870700235A (ko) 1987-05-30
JPS63219524A (ja) 1988-09-13
US4773948A (en) 1988-09-27
DE3684443D1 (de) 1992-04-23
EP0229846A1 (en) 1987-07-29
JPH0713262B2 (ja) 1995-02-15
WO1986007390A1 (en) 1986-12-18
JPS62103321A (ja) 1987-05-13
EP0229846B1 (en) 1992-03-18

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US5643370A (en) Grain oriented electrical steel having high volume resistivity and method for producing same
JPH0586455B2 (ja)
JPH03219020A (ja) 無方向性電磁鋼板の製造方法
JPS6056403B2 (ja) 磁気特性の極めてすぐれたセミプロセス無方向性電磁鋼板の製造方法
US4116729A (en) Method for treating continuously cast steel slabs
JP5287615B2 (ja) 方向性電磁鋼板の製造方法
JPH08100216A (ja) 磁気特性に優れる一方向性珪素鋼板の製造方法
JPH01306523A (ja) 磁束密度の高い無方向性電磁鋼板の製造方法
JPH0757888B2 (ja) 磁束密度の高い無方向性電磁鋼板の製造方法
JPH0657332A (ja) 磁束密度が高くかつ鉄損が低い無方向性電磁鋼板の製造方法
JPH0747775B2 (ja) 歪取焼鈍後の磁気特性が優れた無方向性電磁鋼板の製造方法
JPH075984B2 (ja) 薄肉鋳造法を用いたCr系ステンレス鋼薄板の製造方法
JPH06192731A (ja) 磁束密度が高くかつ鉄損が低い無方向性電磁鋼板の製造方法
JP7338511B2 (ja) 方向性電磁鋼板の製造方法
JPH09310124A (ja) 形状と磁気特性の優れた無方向性電磁鋼板の製造方法
JP2712913B2 (ja) 方向性電磁鋼板およびその製造方法
JP3846019B2 (ja) 無方向性電磁鋼板の製造方法
JPH04346621A (ja) 磁気特性が優れかつ表面外観の良い無方向性電磁鋼板の製造方法
JP3474629B2 (ja) 超高珪素電磁鋼熱延板の製造方法
JPH03140442A (ja) 磁気特性に優れた珪素鋼板及びその製造方法
JP3472857B2 (ja) 耳形状のよい超高珪素電磁鋼熱延板の製造方法
JPH046220A (ja) 磁束密度が高くかつ鉄損が低い無方向性電磁鋼板の製造方法
KR20240004679A (ko) 방향성 전자 강판의 제조 방법
JPS60106947A (ja) 電磁特性および打抜き加工性に優れたセミプロセス電磁鋼板
JP2758543B2 (ja) 磁気特性に優れた方向性けい素鋼板の製造方法

Legal Events

Date Code Title Description
LAPS Cancellation because of no payment of annual fees