JPH0584864U - 残液量検知機能を備えた自動分析装置 - Google Patents

残液量検知機能を備えた自動分析装置

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JPH0584864U
JPH0584864U JP9388592U JP9388592U JPH0584864U JP H0584864 U JPH0584864 U JP H0584864U JP 9388592 U JP9388592 U JP 9388592U JP 9388592 U JP9388592 U JP 9388592U JP H0584864 U JPH0584864 U JP H0584864U
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 自動分析装置において、試薬、希釈液、洗浄
液等の使用液の残量を検知する機能を備えさせることに
より、検体、試薬等の無駄を防止する。 【構成】 試薬容器12のみの重量データm、試薬容器
12及び容器内部の試薬の総重量データMを、自動分析
装置10の演算処理装置21に入力し、試薬容器12内
の試薬残量Q=M−mを求めるとともに、設定された検
体について検体処理に必要な試薬量Dを求め、両者(Q
とD)を比較することにより、検体の処理を行ってよい
か否かの判定をする。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、使用液(試薬、希釈液、洗浄液等)の残量を検知する機能を備えた 自動分析装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
自動分析装置には、試薬や洗浄液等の液が使用されている。測定途中にこれら の液がなくなると、そのまま測定を継続することができなくなるだけでなく、測 定中や反応過程中の検体は、測定結果が得られなくなる。通常、分析装置内部に 予備タンクを設け、外部タンクの液がなくなっても、直ちにその影響が出ないよ うにしている。 自動分析装置のなかには、検体のサンプリングから測定結果が出るまで長時間 (数十分以上)かかるものがある。例えば、検体と試薬との反応工程に時間を要 したり、反応液の測定工程に時間を要するものがある。抗原抗体反応はその一例 である。 一検体の処理に長い時間を要する場合、複数検体の処理工程をオーバラップさ せ、処理能力を向上させている。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】
そのようなオーバラップ処理の場合、途中で液がなくなると、装置は停止する 。停止中に新しい液を補充しようとすると、泡が発生し、測定誤差の原因となる 。また、反応工程を一定の条件下で行う必要があるものについては、反応時間が 変わるので、正しい結果を得ることができない。特に、免疫に係る装置の場合、 反応工程は諸条件一定の厳しい条件下で行われる。このため、動作の途中で液が なくなると、処理工程中の検体はすべて無駄となり、最初からやりなおさねばな らず、ランニングコストの上昇や時間的なロスを招く。 従来は、測定開始前に操作者が試薬等の液残量の確認をし、途中で液切れが予 想される試薬については、新しいものに交換していた。もちろん、測定の途中で 液を補充することもできると思われるが、気泡が発生したりして、測定誤差が生 じるという問題があった。 しかし、液残量の確認は煩わしいことであり、確認をうっかり忘れたり、また 、見込み違いを引き起こしたりする問題があった。 本考案は、自動分析装置に備え付けられた試薬等の液の残量を検知し、液切れ が予想される場合には、新しく検体の処理を開始しないようにして、検体、試薬 等の無駄をなくした自動分析装置を提供することを目的とする。 また、本発明の他の目的は、試薬容器の液が少なくなった場合に、他の試薬容 器に自動的に切り換えて、測定を停止させる必要のないようにした自動分析装置 を提供することにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】
上記の目的を達成するために、本考案の残液量検知機能を備えた自動分析装置 は、図1及び図2を参照して説明すれば、自動分析装置10に設けられた試薬容 器12と、試薬容器12を載置し試薬容器の重量を測定する重量センサ16とを 備えた自動分析装置であって、 試薬容器12自体の重量データmを記憶している記憶手段20と、 重量センサ16から出力された重量データMと前記試薬容器12の重量データ mとから試薬容器12内の残量Q=M−mを求める残量演算手段22と、 検体ごとに測定項目を設定する設定手段24と、 設定手段24に設定された検体について試薬必要量Dを求める必要量演算手段 26と、 残量演算手段22で求められた試薬残量Qと必要量演算手段26で求められた 試薬必要量Dとを比較し、検体処理の可否について判定する判定手段28と、 判定手段28の判定結果Wに基づき検体処理の可否を表示する表示手段30と 、 を備えたことを特徴としている。 試薬容器12は、自動分析装置10の外部、又は内部に設けられる。 また、残量演算手段22、必要量演算手段26及び判定手段28を、一つの演 算処理装置21で構成して、残量演算手段22、必要量演算手段26及び判定手 段28の機能を、一つの演算処理装置21で発揮させるようにすることも可能で ある。
【0005】 また、本発明の他の装置は、図3及び図4に示すように、一例として、自動分 析装置50にバルブVを介して接続されたメインの試薬容器12a及びサブの試 薬容器12bと、メインの試薬容器12aを載置し試薬容器の重量を測定する重 量センサ16とを備えた自動分析装置であって、 メインの試薬容器12a自体の重量データmaを記憶している記憶手段20と 、 重量センサ16から出力された重量データMaと前記試薬容器12aの重量 データmaとからメインの試薬容器12a内の残量Qa=Ma−maを求める残 量演算手段22と、 検体ごとに測定項目を設定する設定手段24と、 設定手段24に設定された検体について試薬必要量Dを求める必要量演算手段 26と、 残量演算手段22で求められた試薬残量Qaと必要量演算手段26で求められ た試薬必要量Dとを比較し、検体処理の可否について判定する判定手段52と、 判定手段52の判定結果Wに基づき検体処理の可否を表示する表示手段30と 、 を備え、上記判定手段52において、試薬残液量Qaがある場合にはメインの試 薬容器12aからの試薬を使用し、試薬残液量Qaがない場合には一時的にサブ の試薬容器12bからの試薬を使用するように、バルブVを切り換え制御するよ うにしたことを特徴としている。 また、残量演算手段22、必要量演算手段26及び判定手段52を、一つの演 算処理装置で構成して、残量演算手段22、必要量演算手段26及び判定手段5 2の機能を、一つの演算処理装置で発揮させるようにすることも可能である。
【0006】 さらに、本発明の他の装置は、図5〜図7に示すように、一例として、自動分 析装置54にバルブVを介して接続されたメインの試薬容器12a及びサブの試 薬容器12bと、各試薬容器12a,12bをそれぞれ載置し試薬容器の重量を 測定する重量センサ16a,16bとを備えた自動分析装置であって、 試薬容器12a,12b自体の重量データma,mbを記憶している記憶手段 20と、 重量センサ16aから出力された重量データMaと前記試薬容器12 aの重量データmaとから試薬容器12a内の残量Qa=Ma−maを求める残 量演算手段22aと、 重量センサ16bから出力された重量データMbと前記試薬容器12bの重量 データmbとから試薬容器12b内の残量Qb=Mb−mbを求める残量演算手 段22bと、 検体ごとに測定項目を設定する設定手段24と、 設定手段24に設定された検体について試薬必要量Dを求める必要量演算手段 26と、 残量演算手段22a,22bで求められた試薬残量Qa,Qbと必要量演算手 段26で求められた試薬必要量Dとを比較し、検体処理の可否について判定する 判定手段58と、 判定手段58の判定結果Wに基づき検体処理の可否を表示する表示手段30と 、 を備え、上記判定手段58において、一方の試薬容器12a又は12bの残液量 Qa又はQbがない場合には、他方の試薬容器12b又は12aからの試薬を使 用するように、バルブVを切り換え制御するようにしたことを特徴としている。 また、残量演算手段22a,22b、必要量演算手段26及び判定手段58を 、一つの演算処理装置で構成して、残量演算手段22a,22b、必要量演算手 段26及び判定手段58を、一つの演算処理装置で発揮させるようにすることも 可能である。 なお、メインの試薬容器12a自体の重量とサブの試薬容器12b自体の重量 とが同じ場合には、その重量データはma=mbであるので、一つの重量データ mを用いればよい。
【0007】
【作用】 図1及び図2において、試薬容器12のみの重量データm、試薬容器12及び 容器内部の試薬の総重量データMを、自動分析装置10の演算処理装置21に入 力し、試薬容器12内の試薬残量Q=M−mを求めるとともに、設定手段24に 設定された検体について検体処理に必要な試薬量Dを求め、判定手段28で両者 (QとD)を比較することにより、検体の処理を行ってよいか否かを判定する。
【0008】
【実施例】
以下、図面を参照して本考案の好適な実施例を詳細に説明する。ただし、この 実施例に記載されている構成機器の形状、その相対配置などは、とくに特定的な 記載がない限りは、本考案の範囲をそれらのみに限定する趣旨のものではなく、 単なる説明例にすぎない。 図1は、本考案の自動分析装置の一実施例を示し、試料分析装置の概略的な外 観図である。試料分析装置は、具体的には例えば、CIA法(Counting Immunoassay)によりヒト血清中の微量蛋白を測定する免疫凝集測定 装置である。免疫凝集測定装置には複数の試薬が用いられる。例えば、体外診断 用のラテックス試薬、緩衝液、シース液、洗浄液が用いられる。これらのうちラ テックス試薬、緩衝液は分析装置内に温度制御され収容されている。温度制御不 要なシース液、洗浄液は分析装置外に外付けで配置される。もちろん、分析装置 内に配置されても構わない。外付けの試薬は分析装置に複数接続される場合があ るが、図1ではこれらを一つの試薬で代表して示している。
【0009】 図2は、自動分析装置10に備えられた残液量検知装置11の一例を示すブロ ック図である。 図1に示すように、試薬の入った試薬容器12はチューブ14により分析装置 10に接続され、重量センサ16の上に載せられる。重量センサ16から分析装 置10に、試薬容器12及び容器内部の試薬の総重量データMが送られる。一方 、図2において、記憶手段20には試薬容器12の容器のみの重量データmが記 憶されている。また、設定手段24で検体ごとの測定項目が設定される。自動分 析装置10の演算処理装置21はそれらの情報を受け取り、試薬容器12内の試 薬残量Q=M−mを求めるとともに、設定された検体について検体処理に必要な 試薬量Dを求め、両者を比較することにより、検体の処理を行ってもよいか否か の判定をする。そして、表示手段30に試薬残量の表示や液切れの警報を出す。 判定は測定開始前に行い、液切れすると判断された場合には、検体の処理は開 始しないようにすることができる。
【0010】 演算処理装置21は、例えば、残量演算手段22、必要量演算手段26及び判 定手段28からなる。残量演算手段22は、重量センサ16から出力された重量 データMと試薬容器12のみの重量データmとから試薬容器12内の残量Q=M −mを演算する機能を有し、必要量演算手段26は、設定手段24に設定された 検体について試薬必要量Dを演算する機能を有し、判定手段28は、残量演算手 段22で演算された試薬残量Qと必要量演算手段26で演算された試薬必要量D とを比較し、検体処理の可否について判定する機能を有している。
【0011】 表1は設定手段24の説明をするための図であり、項目設定モードにおける分 析装置10の表示部の画面を示している。この項目設定モードで検体ごとに測定 項目を指定することができる。
【0012】
【表1】
【0013】 表1において、AFP、CEA、FRN、CA19−9は項目の名称である。 ラックNo.は検体の収用位置を示すものである。本実施例では、1つのラック に5つの検体が収用される。項目指定はラックNo.、検体番号を入力しながら 、測定する項目の欄に『*』なる測定項目指定マークを入力することにより行わ れる。入力は入力キーによる。測定不要な項目については空欄にしておく。 指定欄の下に表示されている、『試薬残量:9テスト』は残り9テスト分が測 定可能なことを示している。テスト数とは測定項目数のことである。表1の場合 、*の数であり、全部で23テストである。1項目当たりの試薬消費量が全項目 ともKとすると、 試薬総重量 M 試薬容器重量 m 試薬残量 Q(=M−m) から、測定可能なテスト数が、T=Q/Kで求められる。 ラックNo.の欄において、印された『E』なるマークは、緊急検体であるこ とを表す緊急検体マークである。緊急検体マークの付された検体は、最先に測定 しなければならない。すなわち、ラックNo.の3−1、3−2の検体(緊急検 体グループ)は他のラックの検体(通常検体グループ)よりも優先度が高い。同 じ緊急検体の検体間については優先度は同一であるが、ここでは検体番号の小さ い方をより優先度が高いとしている。よって、表1において優先度はラックNo .でいうと、3−1、3−2、1−1、1−2、1−3、1−4、1−5、2− 1、2−2、2−3、2−4、2−5の順となる。 以上のように、必要な事項が設定された後、検体処理の可否について判定がな される。
【0014】 表2は、検体処理の可否判定後の表示部の画面を示している。
【0015】
【表2】
【0016】 項目指定欄の『*』マークが『○』マークに変わったものは、試薬残量から考 えて測定可能な項目であることを示している。すなわち、測定可能マークである 。優先順位の高いものから検体iごとにテスト数Tiを計算していくと、検体番 号1001、1002、0001、0002まででT1+T2+T3+T4=1 +2+2+2=7必要となる。0003までだとT1+T2+T3+T4+T5 =1+2+2+2+3=10必要となる。T1+…+T4(=7)<T(=9) <T1+…+T5(=10)から、検体i=1〜4、すなわち、検体番号100 1、1002、0001、0002が測定可能となる。 また、場合によっては緊急検体グループの総テスト数:Te、通常検体グルー プの総テスト数:Tuをそれぞれ算出し、Te<T<Tuであれば緊急検体グル ープのみを測定し、通常測定グループは測定しないようにすることも可能である 。もちろんTe、Tu<Tであれば、両グループとも測定するようにする。 前述のようにテスト数と試薬量とは相関があるので、次のように言い換えても よい。優先順位の高いものから検体iごとに試薬必要量Diを計算していくと、 検体番号1001、1002、0001、0002まででD1+D2+D3+D 4必要となる。0003までだとD1+D2+D3+D4+D5必要となる。D 1+…+D4<Q<D1+…+D5から、検体番号i=1〜4、すなわち、10 01、1002、0001、0002が測定可能となる。 また、場合によっては緊急検体グループの試薬必要総量:De、通常検体グル ープの試薬必要総量:Duをそれぞれ算出し、De<Q<Duであれば緊急検体 グループのみを測定し、通常測定グループは測定しないようにすることも可能で ある。もちろんDe、Du<Qであれば、両グループとも測定するようにする。
【0017】 以上を整理すると、次のように場合分けできる。 (1) 設定された検体iごとに試薬必要量データDiを求め、それらを優先順 位の高い検体から順に積和ΣDiし、ΣDi<Qを満たす検体pまでを測定する 。 (2) 検体を優先度の異なる複数の群jに分けて設定し、検体iごとに試薬必 要量データDiを求め、それらを優先順位の高い検体から順に積和ΣDiし、Σ Di<Qを満たす検体群rまでを検体処理を可とする場合。 (3) 設定された検体iごとに試薬必要量データDiを求め、それらの総量D Tが、DT<Qを満たすとき、検体処理を可とする場合。 また、これらの判定結果に基づいて、『試薬量が不足しています』や『スター トで緊急検体1001〜1002と通常検体0001〜0002を測定します』 等のメッセージを表示できる。測定が開始されると、測定結果は順次表示部に表 示される。 ところで、試薬容器は容量の異なるものが用いられる場合もある。容器の大き さが異なると容器自体の重量データmも異なるので、その場合には試薬容器の大 きさに対応した重量データmを使用して、残液量の判定をする必要がある。そこ で、使用されると予想される複数の試薬容器の重量データを記憶手段20に記憶 させておき、設定手段24で試薬容器の種類を設定すれば、その容器に対応した 重量データを選択して使用できるので、このようにしておくのが好ましい。また 、設定手段24から直接、記憶手段20に重量データmを書き込めるようにして おいてもよい。なお、容器の種類を設定手段24に設定せずとも、試薬容器の総 重量Mの違いから試薬容器の種類を判定することも可能である。
【0018】 これまでは、1種類の試薬に対して、1つの試薬容器を用いる場合について説 明をした。以上のようにして試薬の残液量が不足する場合、液切れを事前に検知 することができる。しかし、試薬の不足が解消されるまでの間、分析装置は停止 したままとなり測定は停止する。
【0019】 そこで図3及び図4に示すように、メインの(主の)試薬容器12a以外にサ ブの(補助の,従の)試薬容器12bを付加し、メインの試薬容器12aの試薬 残液量Qaが零になって使用できなくなった場合に、残液量検知装置51の判定 手段52からの制御信号によりバルブVを切り換えてサブの試薬容器12bの試 薬を使用するようにすることにより、メインの試薬容器の液が少ない場合でも、 測定を停止させる必要がなくなる。すなわち、メインの試薬容器12aを新容器 に交換している間でも、サブの試薬容器12bからの試薬を使用することができ る。メインの試薬容器が交換されると、試薬残液量は充分な量となるので、バル ブVを再び元の状態に切り換えて、メインの試薬容器12aからの試薬を使用す る。バルブVはチューブ14aとチューブ15とを通じさせる状態と、チューブ 14bとチューブ15とを通じさせる状態とを有する。
【0020】 図5は、図3に示す装置に、さらにサブの試薬容器12bの重量を測定するサ ブの重量センサ16bを付加した装置を示している。 図6は、図5における残液量検知装置56の一例を示すブロック図である。な お、メインの試薬容器12a自体の重量とサブの試薬容器12b自体の重量は同 じとしている。すなわち、同じ重量データmを用いることとしている。図7はフ ローチャートである。残液量演算手段22a,22bは、Qa=Ma−m,Qb =Mb−mの演算をする。 判定手段58は、メインの試薬容器12aの試薬残液量Qaとサブの試薬容器 12bの試薬残液量Qbと試薬必要量Dとから、検体処理の可否判定及びバルブ Vの切り換えを行う機能を有する。 なお、試薬容器12a,12bに対応して、記憶手段20に各試薬容器自体の 重量データma,mbを記憶させ、残液量演算手段22a,22bでそれぞれQ a=Ma−ma,Qb=Mb−mbの演算をすることができる。
【0021】 つぎに、図7を参照しながら処理を説明する。今、例にメインの試薬容器12 aを使用しており、その残液量Qaが少なくなって来た場合を考える。 まず、試薬残液量の総計(Qa+Qb)と試薬必要量Dを比較し、総計(Qa +Qb)の方が少ない場合には、警報を発する。このときには測定はできない。
【0022】 総計(Qa+Qb)が試薬必要量Dよりも多い場合には、測定が可能である。 次に、現在使用中の容器の残液量Qx(ここではメインの試薬容器の残液量Qa )が零になったかどうかを判別する。もし、メインの試薬容器12aが空でなけ れば、そのままバルブを切り換えることなく測定をする。もし、メインの試薬容 器12aが空になれば、警報を発するとともにバルブVを切り換える。すなわち 、サブの試薬容器12bを使用する。警報の例としては、『試薬が不足していま す』や『測定項目を減らして下さい』等が挙げられる。
【0023】
【考案の効果】
本考案は上記のように構成されているので、つぎのような効果を奏する。 (1) 試薬の重量を測定し、その重量と設定された検体の測定項目から算出し た試薬の必要量とを比較し検体処理を制御するように構成しているので、処理工 程の途中で液切れすることがない。このため、検体、試薬等の無駄を防止するこ とができ、再検査の必要もなくなる。 (2) 検体処理は検体ごとや検体群ごとに行うことができ、効率的である。 (3) 請求項3〜6の装置では、メインの試薬容器の液が少なくなった場合に 、サブの試薬容器に自動的に切り換えられるので、測定を停止させる必要がなく なる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の自動分析装置の一実施例を示す概略説
明図である。
【図2】図1に示す自動分析装置に備えられた残液量検
知装置の一例を示すブロック図である。
【図3】本考案の自動分析装置の他の実施例を示す概略
説明図である。
【図4】図3に示す装置に備えられた残液量検知装置の
一例を示すブロック図である。
【図5】本考案の自動分析装置のさらに他の実施例を示
す概略説明図である。
【図6】図5に示す装置に備えられた残液量検知装置の
一例を示すブロック図である。
【図7】図5に示す装置におけるフローチャートであ
る。
【符号の説明】
10 自動分析装置 50 自動分析装置 54 自動分析装置 11 残液量検知装置 51 残液量検知装置 56 残液量検知装置 12 試薬容器 12a 試薬容器 12b 試薬容器 16 重量センサ 16a 重量センサ 16b 重量センサ 20 記憶手段 21 演算処理装置 22 残量演算手段 22a 残量演算手段 22b 残量演算手段 24 設定手段 26 必要量演算手段 28 判定手段 52 判定手段 58 判定手段 30 表示手段 V バルブ m 容器自体の重量データ M 重量センサからの重量データ Q 試薬残量 D 試薬必要量 W 判定結果

Claims (6)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 自動分析装置(10)に設けられた試薬
    容器(12)と、試薬容器(12)を載置し試薬容器の
    重量を測定する重量センサ(16)とを備えた自動分析
    装置であって、 試薬容器(12)自体の重量データ(m)を記憶してい
    る記憶手段(20)と、 重量センサ(16)から出力された重量データ(M)と
    前記試薬容器(12)の重量データ(m)とから試薬容
    器(12)内の残量(Q)=M−mを求める残量演算手
    段(22)と、 検体ごとに測定項目を設定する設定手段(24)と、 設定手段(24)に設定された検体について試薬必要量
    (D)を求める必要量演算手段(26)と、 残量演算手段(22)で求められた試薬残量(Q)と必
    要量演算手段(26)で求められた試薬必要量(D)と
    を比較し、検体処理の可否について判定する判定手段
    (28)と、 判定手段(28)の判定結果(W)に基づき検体処理の
    可否を表示する表示手段(30)と、 を備えたことを特徴とする残液量検知機能を備えた自動
    分析装置。
  2. 【請求項2】 残量演算手段(22)、必要量演算手段
    (26)及び判定手段(28)を、一つの演算処理装置
    (21)で構成したことを特徴とする請求項1記載の残
    液量検知機能を備えた自動分析装置。
  3. 【請求項3】 自動分析装置(50)にバルブ(V)を
    介して接続されたメインの試薬容器(12a)及びサブ
    の試薬容器(12b)と、メインの試薬容器(12a)
    を載置し試薬容器の重量を測定する重量センサ(16)
    とを備えた自動分析装置であって、 メインの試薬容器(12a)自体の重量データ(ma)
    を記憶している記憶手段(20)と、 重量センサ(16)から出力された重量データ(Ma)
    と前記試薬容器(12a)の重量データ(ma)とから
    メインの試薬容器(12a)内の残量(Qa)=Ma−
    maを求める残量演算手段(22)と、 検体ごとに測定項目を設定する設定手段(24)と、 設定手段(24)に設定された検体について試薬必要量
    (D)を求める必要量演算手段(26)と、 残量演算手段(22)で求められた試薬残量(Qa)と
    必要量演算手段(26)で求められた試薬必要量(D)
    とを比較し、検体処理の可否について判定する判定手段
    (52)と、 判定手段(52)の判定結果(W)に基づき検体処理の
    可否を表示する表示手段(30)と、 を備え、上記判定手段(52)において、試薬残液量
    (Qa)がある場合にはメインの試薬容器(12a)か
    らの試薬を使用し、試薬残液量(Qa)がない場合には
    一時的にサブの試薬容器(12b)からの試薬を使用す
    るように、バルブ(V)を切り換え制御するようにした
    ことを特徴とする残液量検知機能を備えた自動分析装
    置。
  4. 【請求項4】 残量演算手段(22)、必要量演算手段
    (26)及び判定手段(52)を、一つの演算処理装置
    で構成したことを特徴とする請求項3記載の残液量検知
    機能を備えた自動分析装置。
  5. 【請求項5】 自動分析装置(54)にバルブ(V)を
    介して接続されたメインの試薬容器(12a)及びサブ
    の試薬容器(12b)と、各試薬容器(12a),(1
    2b)をそれぞれ載置し試薬容器の重量を測定する重量
    センサ(16a),(16b)とを備えた自動分析装置
    であって、 試薬容器(12a),(12b)自体の重量データ(m
    a),(mb)を記憶している記憶手段(20)と、 重量センサ(16a)から出力された重量データ(M
    a)と前記試薬容器(12a)の重量データ(ma)と
    から試薬容器(12a)内の残量(Qa)=Ma−ma
    を求める残量演算手段(22a)と、 重量センサ(16b)から出力された重量データ(M
    b)と前記試薬容器(12b)の重量データ(mb)と
    から試薬容器(12b)内の残量(Qb)=Mb−mb
    を求める残量演算手段(22b)と、 検体ごとに測定項目を設定する設定手段(24)と、 設定手段(24)に設定された検体について試薬必要量
    (D)を求める必要量演算手段(26)と、 残量演算手段(22a),(22b)で求められた試薬
    残量(Qa),(Qb)と必要量演算手段(26)で求
    められた試薬必要量(D)とを比較し、検体処理の可否
    について判定する判定手段(58)と、 判定手段(58)の判定結果(W)に基づき検体処理の
    可否を表示する表示手段(30)と、 を備え、上記判定手段(58)において、一方の試薬容
    器(12a)又は(12b)の残液量(Qa)又は(Q
    b)がない場合には、他方の試薬容器(12b)又は
    (12a)からの試薬を使用するように、バルブ(V)
    を切り換え制御するようにしたことを特徴とする残液量
    検知機能を備えた自動分析装置。
  6. 【請求項6】 残量演算手段(22a),(22b)、
    必要量演算手段(26)及び判定手段(58)を、一つ
    の演算処理装置で構成したことを特徴とする請求項5記
    載の残液量検知機能を備えた自動分析装置。
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