JPH0583511B2 - - Google Patents

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JPH0583511B2
JPH0583511B2 JP62072671A JP7267187A JPH0583511B2 JP H0583511 B2 JPH0583511 B2 JP H0583511B2 JP 62072671 A JP62072671 A JP 62072671A JP 7267187 A JP7267187 A JP 7267187A JP H0583511 B2 JPH0583511 B2 JP H0583511B2
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JP
Japan
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oxide
chromium
salt
aluminum
magnesium
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JP62072671A
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JPS63236756A (ja
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Koichi Hayashi
Takeshi Suzuki
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Toto Ltd
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Toto Ltd
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  • Compositions Of Oxide Ceramics (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明はボンデイングキヤピラリー、光コネク
ター、ワイヤーガイド、或いは装飾品として用い
る人造ルビー及びその製造方法に関する。
(従来の技術) 半導体チツプ表面の電極とリードフレームのフ
インガーとをつなぐ金ワイヤーのキヤリアー等と
して従来から多結晶人造ルビーを用いている。
斯かる多結晶人造ルビーは酸化アルミニウム及
び酸化クロムに、MgO,SrO,Y2O5及びLa2O3
等を焼結助剤として混合し、これを成形した後に
所定の雰囲気で焼結するようにしていたが、雰囲
気制御が困難で焼結助剤が多数必要となるため、
酸化アルミニウム、酸化クロム及び酸化マグネシ
ウムの混合物を成形した後、10-1Torr以上の真
空中で1400〜2000℃の温度で焼結する方法が特開
昭59−97572号として提案されている。
(発明が解決しようとする問題点) 上述した従来法によつて得られた人造ルビー
は、平均結晶粒径が大きく、透光性の点で劣り、
また硬度も200HV以上となりにくくしたがつて
加工性及び耐久性の面でも問題がある。
(問題点を解決するための手段) 上記問題点を解決すべく本発明は、0.7〜3wt%
の酸化クロム、0〜0.05wt%の酸化マグネシウム
及び残部を酸化アルミニウムとした酸化物の混合
微粉末を用意し、この酸化物の混合微粉末に有機
バインダーを加えて所定形状に成形し、この成形
体を1280〜1350℃で焼結した後、1300〜1310℃且
つ1000〜2000atmの条件下で熱間静水圧プレスを
かけるようにした。
(作用) 上述した条件で行うことで、平均結晶粒径が
2.0μm以下で4μm以上の粗大粒子を含まず且つポ
アの径が0.1μm以下の透光性、硬度、曲げ強度に
優れた人造ルビーが製造される。
(実施例) 以下に本発明の実施例を添付図面を参照しつつ
説明する。
第1図は本発明方法を工程順に示したブロツク
図であり、本発明にあつては出発原料として噴霧
乾燥後に熱分解すると純度99.99%以上の酸化ア
ルミニウムになるアルミニウム塩、噴霧乾燥後に
熱分解すると純度99.99%以上の酸化クロムにな
るクロム塩及び噴霧乾燥後に熱分解すると純度
99.99%以上の酸化マグネシウムになるマグネシ
ウム塩を用意する。具体例を挙げると、アルミニ
ウム塩としてはアンモニウム明ばん、或いは、ア
ルミニウム・アンモニウム・カーボナイト・ハイ
ドロオキサイド(AACH:NH4AlCO3(OH)2
を用い、クロム塩としては硝酸クロムCr(NO3
・9H2O、マグネシウム塩としては硝酸マグネ
シウムMg(NO33・6H2Oを用いる。
そして上記の各塩を秤量しこれらを樹脂ボール
を入れた樹脂ポツトでもつて一旦懸濁水溶液と
し、噴霧乾燥法によつて乾燥せしめた後、500〜
1050℃の温度で熱分解し、酸化アルミニウム、酸
化クロム及び酸化マグネシウムを均一に混合して
なる酸化物の混合微粉末を得る。そして、この混
合微粉末を更にエタノール等の溶剤中で湿式粉砕
して凝集体をほぐし、再び噴霧乾燥法によつて乾
燥して微粉末体とする。ここで混合微粉末を構成
する各酸化物の割合は、酸化クロムを、0.7〜3wt
%、酸化マグネシウムを0〜0.05wt%、酸化アル
ミニウムを残部とする。つまり酸化マグネシウム
については全く添加しなくともよい。
また酸化物の混合微粉末を得るには第2図に示
すように各塩を熱分解して酸化アルミニウム、酸
化クロム及び酸化マグネシウムを別々に形成した
後、これらを秤量して混合するようにしてもよ
い。
以上の如くして酸化物の混合微粉末を得たなら
ば、この混合微粉末に熱可塑性樹脂を主体とする
有機バインダーを加え、所望形状にインジエクシ
ヨン成形する。
次いでインジエクシヨン成形によつて得た成形
体を脱脂後焼結する。焼結の条件は1280〜1300℃
の大気中、1280〜1300℃で10-3〜10-6Torrの真
空中或いは1300〜1350℃でN2,Ar又はH2の雰囲
気中で行うものとし、大気中で行う場合は、例え
ば昇温速度を200℃/hとして800℃及び1295℃そ
れぞれ1時間保持する。
以上のようにして得られた焼結体に熱間静水圧
プレスをかける。この時の条件としては1300〜
1310℃、圧力1000〜2000atmでアルゴン雰囲中で
1時間行なう。このようにして得られた製品にダ
イヤモンド精密研削及び精密研磨を施して最終製
品を得る。
(発明の効果) 第3図は酸化クロムと酸化マグネシウムの割合
を変えて製造した本発明品(No.1〜6)及び比較
例(No.7〜9)の耐久性等を示した図示である。
尚、比較例(No.9)についてのみ出発原料をバイ
ヤー法の酸化アルミニウムとし、この原料に対し
1575℃×1hrで真空焼結を行い、次いで1500℃×
1000atm×1hr(in Ar)の条件下で熱間静水圧プ
レスをかけた。
また、耐久性試験はウルトラソニツクタイプの
ボンデイングキヤピラリーを試作し、20000回ワ
イヤーボンデイングを繰り返した後に王水洗浄し
て先端使用面の状態を電子顕微鏡(400倍)で観
察し、全く変化がない場合をA、多少の摩耗があ
る場合をB、脱落やチツピングが認められた場合
をCとした。
また、加工性試験は60rpmで回転する摺り合せ
精密研削・精密研磨機に荷重500gをかけて以下
の精密研削及び精密研磨を行つた。
研削 水・湿式200#メタルボンドダイヤモン
ド・砥石 10min 研磨 オイル・湿式 8μmダイヤモンドペース
ト・陶板上 10min 研削 オイル・湿式 1μmダイヤモンドペース
ト・銅板上 20min 研磨 オイル・湿式 0.5μmダイヤモンドペー
ストバフ上 10min そして、精密研削・精密研磨後に鏡面となつた
場合をA、一部に傷が残つている場合をB、チツ
ピングが著しい場合をCとした。
また、透光性の良否については、得られた焼結
体を厚さ0.3mmにスライス研磨したものを通して、
1cm離れた新聞紙面上の文字が見えるか否かで判
定した。
第3図から明らかなように、酸化クロムが0.7
〜3.0wt%、酸化マグネシウムが0〜0.05wt%で
あれば各種特性に優れた人造ルビーを得ることが
できる。
以上まとめれば本発明により以下の如き効果を
発揮する。
先ず、出発原料に金属塩を用いたことにより低
い温度で焼結させることができる。即ち金属塩を
熱分解して得た高純度酸化物は表面が活性化して
いるため、低い温度で焼結を完了させることがで
きる。そして焼結温度が低いと仮りに酸化マグネ
シウムを添加しなくとも異常粒成長が生じにくく
均一で微細な結晶粒となる。したがつて酸化マグ
ネシウムは必須の材料ではないが、添加すること
により焼結性は向上する。
また、混合方法として噴霧乾燥法を用いている
ため各種酸化物等を均一に混合せしめることがで
き、熱間静水圧プレスを施すため製品の硬度を高
めることができる。特に焼結温度を1280℃以上、
熱間静水圧プレスを1300℃以上且つ1000atm以上
としたため0.1μm以上のポアが残ることがなく、
焼結温度を1350℃以下、熱間静水圧プレスを1310
℃以下且つ2000atm以下としたため4μm以上の異
常粒成長がない。
また、熱間静水圧プレスをかけたことにより結
晶に力学的格子ひずみが生じ、これが製品の硬度
を高めることとなる。
更に本発明はクロムを添加しており、このクロ
ムは物質表面に自己拡散しやすく、セラミツクス
の表面にクロムリツチな酸化被膜を形成するた
め、炭素の付着が阻止され、硬度及び耐食性が向
上する。ただし、酸化クロムの割合が0.7wt%以
下だと所望の硬度や耐食性が得られず、3wt%以
上となると熱間静水圧プレス後の製品に0.1μm以
上のポアが残り、所望の靱性と強度が期待できな
くなるため、酸化クロム(クロム塩の場合は酸化
クロムに換算する)の割合(酸化アルミニウム、
酸化クロム及び酸化マグネシウムの混合物を100
とする)は0.7〜3wt%とすることが好ましい。
そして、クロムイオンの半径とアルミニウムイ
オンの半径とは略々等しい(約12%の差)ためク
ロムイオンとアルミニウムイオンとが焼結時に置
換し、その結果結晶に格子ひずみが生じ、この格
子ひずみにより前記同様製品の硬度が向上する。
したがつて本発明方法によれば、透光性に優
れ、結晶粒径が均質となり、緻密で且つ微細な組
織となり強度、硬度、耐久性及び加工性に優れた
人造ルビーを得ることができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明方法を工程順に示したブロツク
図、第2図は別実施例の工程を示す図、第3図は
強度及び硬度等を比較した図表である。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 酸化アルミニウムに0.7〜3.0wt%の酸化クロ
    ムが固溶した平均粒径2.0μm以下の結晶又は酸化
    アルミニウムに0.7〜3.0wt%の酸化クロム及び
    0.05wt%以下の酸化マグネシウムが固溶した平均
    粒径2.0μm以下の結晶からなり、内部に存在する
    ポアの径が0.1μm以下で、4μm以上の粗大粒が存
    在せず、硬度が2000Hv以上で、透光性を有する
    ことを特徴とする多結晶人造ルビー。 2 クロム塩を熱分解して得た酸化クロムを0.7
    〜3.0wt%、マグネシウム塩を熱分解して得た酸
    化マグネシウムを0〜0.05wt%、アルミニウム塩
    を熱分解して得た酸化アルミニウムを残部とした
    酸化物の混合粉末に有機バインダーを加えて所望
    の形状に成形し、この成形体を1280〜1350℃で焼
    結し、次いでこの焼結体に1300〜1310℃且つ1000
    〜2000atmの条件下で熱間静水圧プレスをかける
    ようにしたことを特徴とする多結晶人造ルビーの
    製造方法。 3 前記酸化物の混合粉末は、アルミニウム塩、
    クロム塩及びマグネシウム塩を秤量して均質な懸
    濁溶液とし、この懸濁溶液を噴霧乾燥法にて乾燥
    して微粉末とし、この微粉末を加熱分解すること
    で得るようにしたことを特徴とする特許請求の範
    囲第2項記載の多結晶人造ルビーの製造方法。 4 前記成形体の焼結は大気中、10-3乃至10-6
    Torrの真空中若しくはN2、Ar又はH2の雰囲気
    中で行うことを特徴とする特許請求の範囲第2項
    記載の多結晶人造ルビーの製造方法。
JP62072671A 1987-03-26 1987-03-26 多結晶人造ルビ−及びその製造方法 Granted JPS63236756A (ja)

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EP88302680A EP0284418B1 (en) 1987-03-26 1988-03-25 Ceramic products and process for producing the same
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