JPH0581486B2 - - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、金属容器の様な有底の中空円筒状容
器を保持し搬送している装置から空気圧によつて
容器をその軸方向に排出し、該排出された容器を
受け取る方法と装置に関する。

上記の装置の１例が実開昭57−7727号公報に開
示されている。この装置は、上昇するピンコンベ
ヤと、該ピンコンベヤの缶体支持ピンと対面し、
該ピンコンベヤと平行かつ同速同方向に進行する
受けベルトコンベヤと、アンローデイング部で缶
体支持ピンに支持されている有底の中空円筒状缶
体の底部に缶体内側から加圧空気を供給する加圧
空気供給装置と、アンローデイング部で缶体の軸
方向に排出された缶体の底部が受けベルトコンベ
ヤに衝突する個所に設けた缶体底部吸引装置とを
具備する。

この装置では容器とベルト又は吸引装置との衝
突による騒音が甚だしく、たとえ緩衝物を用いて
もこの騒音を弱めるのは困難である。何故なら
ば、容器は太鼓のような構造をしており、底部に
ほんのわずかな衝撃が生じても大きな音を発生す
る傾向があるためである。

容器製造業界において、工場騒音は益々大きな
問題となつてきており、本発明の目的は、中空の
円筒状容器に過度の衝撃を与えることを防止し、
騒音の発生を大幅に減少して２つのステーシヨン
間で容器を移送することができ、かつ容器を次工
程へ安定高速移動させることができる方法と装置
を提供することである。

上記目的を達成するために、本発明方法は、ア
ンローデイング部からその軸方向に排出された有
底の中空円筒状容器の軸方向と平行に延び容器の
側壁と密接触し得る壁面を有する部材に設けた吸
引孔からその容器の側壁を吸引することにより部
材壁面と容器側面との間に摩擦抵抗を発生させて
容器の速度を低下させた後、ストツププレートに
容器の底部を当接させて容器を停止させ、かつ側
壁を引続いて吸引して空中に浮かせて保持する工
程を具備し、本発明装置はアンローデイング部か
ら排出された容器を受ける受け装置がアンローデ
イング部で保持されている容器の軸方向とほぼ平
行に延びるとともに容器の側壁に密接触する樋形
状の壁面を有し、かつ該壁面に設けてあり溶接側
壁で覆われ得る大きさの横向き開口又は下向き開
口の凹部と、該凹部に臨みかつ吸引手段に連通す
る吸引口を有し、さらに該凹部個所を通過した容
器の底部が当接するストツププレートと、該当接
後容器の側壁を引続いて吸引し容器を保持する吸
引システムとを具備する。

上記本発明方法、装置によれば、容器の側壁を
吸引手段によつて吸引することによつて、アンロ
ーデイング部から排出された容器の速度を序々に
減少させることができる。そこで底部に衝撃が生
じないようにストツププレートに底部を当接させ
ることができ、容器製造機での騒音を大幅に軽減
させることができる。又容器側壁を引続いて吸引
し容器を空中に浮かせて保持するから、容器を次
工程へ安定、高速移動することができる。

本発明は、1980年11月20日に公告された日本特
許公告公報（特公昭55−46331号）に記載された
高速容器供給装置に適用できる理想的な方法と装
置であり、連続回転式高速容器洗浄・処理機に関
する1975年12月22日に公開された日本特許公開公
報（特開昭50−158489号）および1979年11月14日
に公開された日本特許公開公報（特開昭54−
145742号）に記載されている機械にも適した方
法、装置である。

又、本発明は各部位間を間ケツ的に移動する間
ケツ回転ターレツトを有する機械にも適用可能で
ある。この種の機械は、金属容器の印刷および乾
燥に用いられ、1975年８月11日公開された日本特
許公開公報（特開昭50−101116号）に記載されて
いる。

次に、図面により本発明の１実施例を説明す
る。第１図は、日本特許公開公報（特開昭50−
101116号）に記載されているような有底の中空円
筒状容器を取り扱う機械であつて間ケツ回転ター
レツトを有する機械に使用される本発明にもとづ
く装置の平面図、 第２図は、マンドレル上の容器が圧縮空気によ
つて排出される直前にある時のアンローデイング
部の第１図のＸ−Ｘ断面図。

第３図は、１つの容器がデイスチヤージ・シユ
ート内に排出され次の容器が受け装置によつて停
止させられる状態を示す前述のＸ−Ｘ断面図。

第４図は、第２図において矢印Ｂの方向に見た
図。

第５〜８図は、前記特開昭50−158489号に記載
されている種類の連続回転する機械に使用される
本発明の実施例を示したもので、第５図は第６図
の矢印Ｂの方向に見た側面図。

第６図は、第５図および第７図の線Ｚ−Ｚにお
ける断面図。

第７図は、第６図の線Ｙ−Ｙにおける断面図で
あり、主ターレツトの回転を受けターレツトの回
転と同調させる駆動機構、および罐がデイスチヤ
ージ・コンベアーに移送された時点で正確に位置
決めされるようにするための機構を示す側面断面
図。

第８図は、容器の位置を修正する案内手段を示
すターレツトの側面図である。

第１〜４図において、間ケツ回転ターレツト１
は有底の中空円筒状容器３に挿入可能な一連の水
平方向に延びるマンドレル２を有し、機械の処理
工程中、導管４を通して供給される真空によつて
前記の容器がマンドレルに吸着され水平方向に維
持されるようになつており、この間ケツ回転ター
レツトが回転して、静止位置に達した都度、各々
のマンドレルが次々にアンローデイング部に位置
合わせされそのマンドレル上の容器がアンローデ
イング部の所定位置にくる。容器受け装置５はア
ンローデイング部に隣接した受け部に位置してい
る。受け装置は各々の容器の円筒状側壁の一部と
密接に接触する形状になつている樋形状の壁面６
を有しており、その受け装置は各々のマンドレル
がアンローデイング部の位置に来た時に壁面６の
曲面の軸が各々のマンドレルの中心軸とほぼ同一
線上にあるように配置されている。

樋形状の壁面６の中央部には該壁面６に開口し
容器側壁により覆われる大きさの下向き開口の凹
部７が設けられており、又該凹部に臨みかつ図示
されてない吸引手段によつてその凹部内の空気を
吸引するため吸引手段に連通する吸引口８が受け
装置に設けてある。機械のインデツクス機構によ
り作動する吸引システム（図示せず）は、ターレ
ツト１が静止している時に吸引口８と凹部７を吸
引手段の真空供給源に接続し、ターレツトが回転
中は該接続を停止し吸引口８と凹部７を大気に接
続する。ターレツトが静止しているとき、アンロ
ーデイング部に位置するマンドレル２の容器３
は、導管４に供給された圧縮空気によつてそのマ
ンドレルから強制的に、受け装置の樋形状の壁面
６の曲面の軸とほぼ一直線上にある容器の軸方向
に排出され、壁面６に近接して壁面６と平行方向
に移動する。

一方、吸引手段により吸引口８を通つて凹部７
の中の空気を吸引し、それにより凹部内に空気の
流れを生じさせ、新たな空気が凹部に入り込む。
これにより容器は壁面６に向つて引き寄せられ壁
面６と接触し、容器側壁と表面６との間に摩擦抵
抗が生じるので移動速度が低下し始める。さらに
容器が第３図の位置Ａに至ると、容器のかど９が
凹部７箇所を通過し下向き開口の凹部を容器側壁
で閉鎖し、その凹部内に直ちに真空を生じさせ
る。そこで凹部７全体を被つた容器の円筒状側壁
に強い吸収力が加わり、容器は壁面６に強く引き
付けられ、壁面６上を若干の間すべりながら進む
が、その際容器側壁と壁面６との間に強い摩擦抵
抗が生じているので容器の速度は殆どなくなり、
ほとんど音を生じさせることなくストツププレー
ト１０に容器底部が当接し停止し、容器を側壁吸
引により空中に浮かせて水平に保持する。ターレ
ツトが再び回転して次のマンドレルがアンローデ
イング部に来るまでの間に、吸引システムの指令
により吸引手段のバルブ装置（図示せず）が凹部
７を真空供給源から遮断し凹部を大気に解放す
る。これにより空気に浮かせて保持されていた容
器はデイスチヤージ・シユート１１に落下する。
受け装置における各々の容器の正確な停止位置は
排出空気圧および吸引システムの吸引強さに左右
され、ストツププレートの手前で停止することも
ある。そこで、デイスチヤージ・シユートの開口
端１２は広げられている。

第５〜８図は本発明を日本特許公告公報（特公
昭50−158489号）に記載された連続回転するター
レツトを有する機械に使用する場合の実施例を示
している。この機械は容器の保持装置１４を多数
有する主ターレツト１３と、主ターレツトの回転
軸に平行な軸を中心に回転する受けターレツト２
０により構成されている。保持装置１４は主ター
レツトの周囲に等間隔に配置されており、その
各々は直立のコツプ形状で、コツプ形状の空洞内
に有底の中空円筒状容器の軸が主ターレツト１３
の回転軸とほぼ平行になるようにかつ底部を上に
して容器を垂直に保持し、主ターレツト１３の回
転に伴つて保持装置１４は連続してアンローデイ
ング部を通過する。受けターレツト２０は垂直に
立つ樋形状の壁面２１を有する受け装置を６個具
備しており、各々の受け装置は受けターレツトの
周囲に等間隔で配置され、樋形状の壁面２１は容
器２２の円筒状側壁に密接に接触する形状になつ
ているとともに、その壁面２１の軸が受けターレ
ツトの回転軸と平行になるように配置されてい
る。

受けターレツトが回転すると各々の受け装置は
連続して受け部を通過し、その際に受け装置の壁
面２１がアンローデイング部で保持装置から排出
された容器を受け取る。

第５、６図に示すように各々の受け装置の壁面
２１は図２〜４に示した横方向に開口する凹部
７、吸引口８、ストツププレート１０に相当する
凹部２３、吸引口２４、ストツププレート２５を
有している。第７図に示すように、受けターレツ
ト２０はねじ１６によつてスリーブ２６に取り付
けられており、このスリーブがねじ２８によつて
ギヤー２７に固定されている。このターレツト、
スリーブならびにギアーは管状の固定シヤフト５
１のまわりに回転できるように取り付けられてお
り、固定シヤフトはその上端では球軸受け１８、
その下端ではジヤーナル軸受け３０によつて支持
されている。固定シヤフト５１はねじ２９によつ
て機械のフレーム１７に固定されている。ギヤー
２７のピツチ円の径は、受け装置の壁面２１の中
心線の軌跡の円の径とほぼ同一になつている。ギ
ヤー２７はねじ３２によつて主ターレツト１３の
下側に固定された大きな環状歯車３１と噛み合つ
ており、保持装置１４は主ターレツトに一定間隔
でかつ中心が環状歯車３１とほぼ同一のピツチ円
上に来るような位置に固定されている。そして、
ターレツト１３および２０は同調して回転し、受
けターレツト上の各々の受け装置の壁面２１は、
主ターレツト上の保持装置１４がアンローデイン
グ部を通過するのと同時に、かつ同一の速度でア
ンローデイング部と対面する受け部を通過する。

受けターレツトは、受け装置の吸引口２４を開
閉するバルブを有しており、そのバルブは固定用
リング３４によつて固定シヤフト５１に締め付け
られたカラー３３、ねじ３６によつてカラー３３
に固定された円筒状バルブ・ハブ３５を具備す
る。受けターレツト２０は円筒状の中ぐり孔を中
心部に有し、円筒状バルブ・ハブ３５は該中ぐり
孔の内面とわずかな間〓をもつて該中ぐり孔内に
はめ込まれている。このハブは管状のシヤフト５
１内の通路を通して、図示されていない真空供給
源に接続される中央チエンバー３８を有してお
り、またこのハブの側壁には、受けターレツトが
回転中チエンバー３８から真空を出口２４に供給
できるようにするための長孔３７（図６）が設け
られている。長孔３７は約150゜の角度にわたり設
けられている。受け装置の壁面２１がデイスチヤ
ージ部にあるときバルブ・ハブ３５の外面に設け
た長孔４４を介して凹部２３を大気に接続するよ
うになつている。

テーク・オフ・ベルト・コンベアー３９はベル
トに一連の穴４３が設けられておりガイド・レー
ル４０はデイスチヤージ部の初めから終りまで伸
びている。ベルトは図示されていない吸引フア
ン・システムに接続された吸引箱４１の上方を通
過し、吸引箱４１の縦長の長穴４２が、ベルトの
穴４３に吸引通風するように配置されている。従
つて、ベルト上に落下した容器はベルトコンベヤ
ー３９で選ばれていく間、吸引により保持され、
安定している。

主ターレツト１３は第６図において反時計方向
に回転し容器の入つた保持装置を連続的にアンロ
ーデイング部に移動させる。

前述のとおり、受けターレツトの受け装置の壁
面２１は受け装置がアンローデイング部に一致し
た位置、即ち受け部にきたときは、壁面２１にあ
る凹部２３は吸引口２４、長孔３７、チエンバー
３８およびシヤフト５１内の中央通路を通して真
空供給源に接続される。各々の保持装置がアンロ
ーデイング部に到達する直前に、図示されていな
いバルブ機構により圧縮空気が保持装置内の導管
１９に供給され、容器は保持装置の腔内から急速
に排出される。排出された容器は受けターレツト
２０の受け装置の壁面２１に近接して上昇する。
そして吸引空気流により容器は壁面２１と接触
し、壁面２１との間の摩擦抵抗のためその上昇速
度を低下し、次に凹部２３が容器で遮断され、凹
部２３に負圧が生じると容器の円筒状側壁は壁面
２１に圧接し、壁面２１との間に強い摩擦抵抗が
生じるので上昇速度は極く弱くなり、例えば第５
図のＢ位置に至つて停止する。受けターレツト２
０によつて空中に浮かせて垂直に保持されて運ば
れた容器が第６図のＥで示したデイスチヤージ部
に至るとその容器を空中に浮かせて保持し運んで
いる受け装置の壁面２１の凹部２３、吸引口２４
は長孔４４と一直線上に重なり、凹部２３内の真
空を解除して容器をベルトコンベアー上に落下さ
せる。レール４０はその容器をベルト上へ案内す
る。受け装置の容器の位置は第５図のＢ，Ｃ，
Ｄ、およびＥで示したごとくある程度のバラツキ
が生じる。容器が所望位置よりも高い位置になら
ないようストツププレート２５により容器は停止
される。

高速運転を行なう場合、受けターレツトが回転
中に容器をベルト・コンベアーの真上の位置に確
実に落下させるため、第７図に示したごとく受け
ターレツトにストツププレートの役目を兼ねた揺
動板４７を設けるのが望ましい。揺動板４７は、
バルブ・ハブ３５の上端に固定された傾斜シヤフ
ト４８上を自由に回転し、かつ回転しながらター
レツト２０の環状周縁部４９に接触する。これに
より、揺動板は受ターレツトとほぼ同一の周速で
回転する。揺動板４７の下側には受けターレツト
が回転するに伴ない容器を序々に下方に移動させ
る周縁部５０を有する。これによりＥ点に到達し
たときには容器の下端部をベルト・コンベアーに
近接した位置に移動させることができる。この揺
動板は容器の底部とこすり合うことが全くないの
で、容器に底面塗装を施すための機械に使用する
のに適している。

第８図は、受けターレツトの回転中容器の端部
に接し、容器がデイスチヤージ部にきた時にベル
ト・コンベアーの真上でコンベヤーに近接して位
置するように案内する固定ストツププレート兼ガ
イド４５および固定下側ガイド４６を有する構成
のものを示す。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の１実施例における間ケツ回転
ターレツトの部分平面図、第２図は第１図Ｘ−Ｘ
線に沿う断面図、第３図は１つの容器がデイスチ
ヤージ・シユート内に排出され、次の容器が受け
装置によつて停止されている状態を示す断面図、
第４図は、第２図において矢印Ｂ方向からみた状
態図、第５図は、第６図装置を矢印Ｂ方向からみ
た立面図、第６図は、第５図及び第７図における
Ｚ−Ｚ線に沿う断面図、第７図は、第６図Ｙ−Ｙ
線に沿う断面図、第８図は受けターレツトの側面
図。 １は間ケツ回転ターレツト、２はマンドレル、
３は容器、５は容器受け装置、６は壁面、７は凹
部、８は吸引口、１１はデイスチヤージ・シユー
ト、１３は主ターレツト、１４は保持装置、２０
は受けターレツト、１０，２５はストツププレー
ト。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １ アンローデイング部で、中空円筒状容器の底
   部に容器内側から空気圧を加えて容器の軸方向に
   容器を排出し、受け部で該排出された容器を吸引
   し保持する、容器取扱い方法において、該容器の
   軸方向と平行に延びると共に容器の側壁と密接触
   し得る壁面を有する部材に設けた吸引孔から該容
   器の側壁を吸引することにより該部材の壁面と容
   器の側壁との間に摩擦抵抗を生じさせて容器の速
   度を低下させた後、ストツププレートに容器の底
   部を当接させて容器を停止させ、かつ側壁を引続
   き吸引して容器を空中に浮かせて保持することを
   特徴とする容器取扱い方法。 ２ 有底の中空円筒状容器をアンローデイング部
   の所定の位置に容器の軸が受け部の方向に一致す
   るように位置決めする保持装置、該保持装置で保
   持されている該容器を空気圧によつてアンローデ
   イング部からその容器の軸方向に向けて排出する
   手段、及び排出された容器を吸引し保持する受け
   装置を具備する容器取扱い装置において、該受け
   装置が前記保持装置に水平又は垂直に保持されて
   いる容器の軸方向と平行に延びるとともに容器の
   側壁に密接触する樋形状の壁面を有し、かつ該壁
   面に設けてあり容器側壁で覆われ得る大きさの横
   向き開口又は下向き開口の凹部と該凹部に臨みか
   つ吸引手段に連通する吸引口とを有し、さらに該
   凹部個所を通過した容器底部が当接するストツプ
   プレートと、該当接後容器の側壁を引続いて吸引
   し容器を保持する吸引システムとを具備している
   ことを特徴とする容器取扱い装置。