JPH0580781A - 車両用騒音制御装置 - Google Patents

車両用騒音制御装置

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Publication number
JPH0580781A
JPH0580781A JP3243813A JP24381391A JPH0580781A JP H0580781 A JPH0580781 A JP H0580781A JP 3243813 A JP3243813 A JP 3243813A JP 24381391 A JP24381391 A JP 24381391A JP H0580781 A JPH0580781 A JP H0580781A
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JP
Japan
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speaker
amplitude
signal
gain
output
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Application number
JP3243813A
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English (en)
Inventor
Hiroshi Uchida
博志 内田
Norihiko Nakao
憲彦 中尾
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Mazda Motor Corp
Original Assignee
Mazda Motor Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 車室22内の音を検出するマイク1と、車室
22内に音を発生させるスピーカ2とを設け、エンジン
騒音等の車両騒音源に関連したリファレンス信号xに基
づきマイク1により検出される、車室22内の騒音とス
ピーカ2からの音との合成音が低減するよう、スピーカ
2への出力信号y1 〜yL を生成するようにした車両用
騒音制御装置に対し、小振幅の騒音信号に対する好まし
い制御精度を維持する一方、大振幅の騒音信号でもサチ
ュレーションによる異常動作を防止して、分解能とダイ
ナミックレンジとを高度に両立できるようにする。 【構成】 マイク1により検出される音信号e1 〜eM
の振幅を検出し、この振幅に応じて、マイク1からスピ
ーカ信号生成装置4への出力ゲインをα倍に変更し、ス
ピーカ信号生成装置4からスピーカ2への出力ゲインを
上記とは逆数の1/α倍に変更する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、車両の室内において
所定の車両騒音が低くなるように制御する制御装置に関
する。
【0002】
【従来の技術】従来より、この種の騒音制御装置とし
て、例えば公表特許平1―501344号公報に示され
るものがある。このものは、例えば図5に示すように、
騒音制御の対象となる車室22内の所定位置に配置され
て音を検出するM個のマイク1,1,…と、車室22内
の所定位置に配置されて車室22内に音を発生させるL
個のスピーカ2,2,…とを備え、車室22内の騒音と
各スピーカ2から発せられる音との合成音が各マイク1
で検出され、そのマイク1からマイク信号e1 〜eM が
出力される。各スピーカ2へ出力されるスピーカ信号y
1 〜yL は、リファレンスセンサ3から出力されるリフ
ァレンス信号xと呼ばれる信号をデジタルフィルタF1
〜FL に通過させることで得られる。上記リファレンス
センサ3からのリファレンス信号xは、エンジン騒音や
走行騒音等の車両騒音源から得られる信号であり、その
騒音に対する相関性の高いものである。例えばエンジン
騒音の場合、リファレンスセンサ3をエンジンの加速度
センサとし、その出力をリファレンス信号xとすること
で、エンジンの運転状態に応じて変化するエンジン騒音
が制御される。
【0003】4は、上記デジタルフィルタF1 〜FL を
動作させることで各スピーカ2への出力信号y1 〜yL
を生成するためのCPUからなるスピーカ信号生成装置
であって、このスピーカ信号生成装置4における適応ア
ルゴリズム部5により、各マイク1により検出された合
成音信号の自乗和が最小になるように上記デジタルフィ
ルタF1 〜FL のパラメータが自動的に調整される。こ
の調整のためのアルゴリズムとして、Least Mean Squar
e Method(=LMS)が行われ、この調整により、リファレ
ンスセンサ3からのリファレンス信号xに基づき、各マ
イク1により検出される音が低減するように、各スピー
カ2への出力信号y1 〜yL を生成する。尚、上記リフ
ァレンス信号xはデジタルフィルタ
【0004】
【数1】
【0005】を経由して適応アルゴリズム部5に入力さ
れるが、上記フィルタ
【0006】
【数2】
【0007】は、第Lスピーカ2と第Mマイク1との間
の伝達特性をモデル化したものである。
【0008】上記スピーカ信号生成装置4では、信号処
理がデジタル計算によって行われるので、リファレンス
信号xの入力段には線形アンプからなるリファレンスセ
ンサアンプ6及びA/D変換器7が、またマイク信号e
1 〜eMの入力段には同様のマイクアンプ108,10
8,…及びA/D変換器9,9,…が、さらにスピーカ
信号y1 〜yL の出力段にはD/A変換器10,10,
…及び線形アンプからなるスピーカアンプ111,11
1,…がそれぞれ設けられており、リファレンスセンサ
3から出力されたアナログ信号からなるリファレンス信
号xは、リファレンスセンサアンプ6により増幅された
後、A/D変換器7によりデジタル変換されてスピーカ
信号生成装置4に入力される。また、各マイク1から出
力されたアナログ信号からなるマイク信号e1 〜eM は
それぞれマイクアンプ108により増幅された後、A/
D変換器9によりデジタル変換されてスピーカ信号生成
装置4に入力される。さらに、スピーカ信号生成装置4
から出力されたデジタル信号はそれぞれD/A変換器1
0によりアナログ信号のスピーカ信号y1 〜yL に変換
された後、スピーカアンプ111により増幅されて各ス
ピーカ2に出力される。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記従来の
ものでは、A/D変換器7,9の分解能及び変換後の値
の取り得る幅、並びにD/A変換器10の分解能及び変
換前の値の取り得る幅はいずれも有限であるので、これ
らA/D変換器7,9及びD/A変換器10の分解能及
びダイナミックレンジを共に良好に両立させることが要
求される。すなわち、分解能を重視し、小振幅の騒音の
信号しか入らないと想定して、スピーカアンプ111の
ゲインを下げ、かつマイクアンプ108のゲインを上げ
ると、大振幅の騒音が発生したときには、スピーカ用D
/A変換器10及びマイク用A/D変換器9のいずれも
がサチュレーションを生じ、正常な制御が行われず、ス
ピーカ2の発生音が異常になる。
【0010】さりとて、逆に、大振幅の信号を想定し
て、スピーカアンプ111のゲインを上げ、かつマイク
アンプ108のゲインを下げておくと、小振幅の騒音に
対する制御が相対的に粗くなって制御精度が下がり、良
好な消音性能が得られなくなるという問題が生じる。
【0011】本発明は斯かる諸点に鑑みてなされたもの
であり、その目的は、マイク信号の入力段及びスピーカ
信号の出力段にそれぞれ設けられるアンプの特性を変え
ることで、A/D変換器及びD/A変換器の分解能を良
好に維持しつつ、大振幅の騒音信号の入力時でもサチュ
レーションによる異常制御が行われないようにすること
にある。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1の発明では、マイク信号の振幅を検出し、
この振幅の大きさに応じてマイク信号の入力段のアンプ
のゲインを変え、かつスピーカ信号の出力段のアンプの
ゲインを上記とは逆数のゲインで変えることとした。
【0013】具体的には、この発明では、車室内の音を
検出する車室内音検出手段と、車室内に音を発生させる
スピーカと、車両における所定の騒音源の振動に関連し
たリファレンス信号を出力するリファレンス信号出力手
段と、このリファレンス信号出力手段からのリファレン
ス信号に基づき、上記車室内音検出手段により検出され
る音が低減するようスピーカへの出力信号を生成するス
ピーカ信号生成手段とを備えた車両用騒音制御装置が前
提である。
【0014】この前提に対し、上記車室内音検出手段の
出力信号の振幅を検出する振幅検出手段と、上記車室内
音検出手段からスピーカ信号生成手段への出力ゲインを
上記振幅検出手段により検出された振幅に応じて変更す
る第1ゲイン変更手段と、スピーカ信号生成手段からス
ピーカへの出力ゲインを上記第1ゲイン変更手段とは逆
数のゲインに変更する第2ゲイン変更手段とを設ける。
【0015】請求項2の発明では、上記車室内音検出手
段を複数設け、振幅検出手段は、これら複数の車室内音
検出手段からの出力信号の振幅最大値を検出するように
構成する。
【0016】請求項3の発明では、上記と同様に車室内
音検出手段を複数設け、振幅検出手段は、複数の車室内
音検出手段からの出力信号の振幅平均値を検出するよう
に構成する。
【0017】
【作用】上記の構成により、請求項1の発明では、車室
内音検出手段からの音の信号は第1ゲイン変更手段を経
た後、スピーカ信号生成手段に入力され、一方、スピー
カ信号生成手段からスピーカに出力されるスピーカ信号
は第2ゲイン変更手段を経てスピーカに出力される。上
記第1ゲイン変更手段では、車室内音検出手段の出力ゲ
インが車室内音検出手段の出力信号の振幅に応じて変更
されるので、小振幅の信号に対しては、第1ゲイン変更
手段のゲインを大きくすることで、高精度の制御精度を
維持できる。一方、大振幅の信号が発生したときには、
同じ第1ゲイン変更手段のゲインを小さくすることで、
サチュレーションによる異常動作を防止できる。また、
そのとき、第2ゲイン変更手段では、スピーカ信号生成
手段の出力ゲインが上記第1ゲイン変更手段とは逆数の
ゲインに変更されるので、スピーカ入力段から室内音検
出手段の出力段までの伝達特性を一定に維持できる。よ
って、制御装置での演算量を僅かに増大させるだけで、
制御可能な騒音領域を拡大することができる。
【0018】請求項2の発明では、振幅検出手段で、複
数の車室内音検出手段からの出力信号の振幅最大値を検
出するので、大きな振幅の騒音に対し安定してサチュレ
ーションを防止できる。
【0019】請求項3の発明では、振幅検出手段で、複
数の車室内音検出手段からの出力信号の振幅平均値を検
出するので、請求項2の発明に比べ信号処理が簡単にな
る。
【0020】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明
する。この実施例に係る車両用騒音制御装置の基本的構
成は従来例と同様であるので、図5と同じ部分について
は同じ符号を付してその詳細な説明は省略する。
【0021】(実施例1)すなわち、この制御装置は、
図1に示す如く、M個のマイク1,1,…と、L個のス
ピーカ2,2,…と、車両における所定の騒音源の振動
に関連したリファレンス信号xを出力するリファレンス
センサ3と、該リファレンスセンサ3からのリファレン
ス信号xに基づき、上記各マイク1,1,…により検出
される音が低減するよう各スピーカ2への出力信号y1
〜yL を生成するCPUからなるスピーカ信号生成装置
4とを備えている。
【0022】図3は上記各機器1〜4の自動車における
レイアウトを具体的に例示し、21は車体、22は車体
21中央部に設けられた車室、23〜26は車室22を
開閉するドアで、上記車室22内の前側には左右1対の
前席27,28が、また後側には1つの後席29がそれ
ぞれ設置されている。30はステアリングホイールであ
る。各前席27,28におけるヘッドレスト27a,2
8aの左右両側(前席27,28に着座した乗員の耳に
近い位置)、及び後席29の左右のヘッドレスト29
a,29aの左右両側(後席29の左右両側に着座した
乗員の耳に近い位置)にそれぞれマイク1,1,…が合
計4個(M=4の場合)取り付けられ、これらのマイク
1,1,…により自動車の車室22内の音を乗員の耳近
くで検出するようにしている。
【0023】また、車室22内に音を発生させるスピー
カ2は5個(L=5の場合)とされ、車室22前端のイ
ンストルメントパネルの左右中央、左右の前側ドア2
3,24の車室内側面、及び車室22後端のパッケージ
トレイ部分の左右両側にそれぞれ配置され、これらスピ
ーカ2,2,…はオーディオ用と兼用されている。
【0024】上記リファレンスセンサ3は、エンジンル
ーム内に配置されていて、エンジンの運転状態を検出す
る加速度センサからなり、その出力をリファレンス信号
xとすることで、エンジンの運転状態に応じて変化する
エンジン騒音を騒音として制御する。
【0025】上記スピーカ2,2,…のオーディオ出力
を制御するコントローラ12は助手席側の左側前席28
前方のインストルメントパネル内に配設されている。こ
のコントローラ12内に、上記スピーカ信号生成装置4
と、リファレンスセンサ3からのリファレンス信号xを
増幅するリファレンスセンサアンプ6及び同信号xをデ
ジタル変換するA/D変換器7と、各マイク1からのマ
イク信号e1 〜eM をそれぞれ増幅するマイクアンプ
8,8,…及び同信号e1 〜eM をデジタル変換するA
/D変換器9,9,…と、デジタルフイルタF1 〜FL
を通過したリファレンス信号xをアナログ信号のスピー
カ信号y1 〜yL に変換するD/A変換器10,10,
…及び同信号y1 〜yL を増幅して各スピーカ2に出力
するスピーカアンプ11,11,…とが内蔵されてい
る。
【0026】また、上記コントローラ12において、ス
ピーカ信号生成装置4による騒音制御システムとオーデ
ィオシステムとの作動を切り換えるための操作スイッチ
13が車室ルーフ部分に配置されている。
【0027】そして、従来と異なっている本発明の特徴
として、上記リファレンスセンサアンプ6は従来と同様
に固定ゲインの線形アンプで構成されているが、各マイ
クアンプ8及びスピーカアンプ11はいずれも可変ゲイ
ンの線形アンプで構成されている。また、各マイク1の
出力信号はマイクアンプ8に加え、それぞれ平均化フィ
ルタ14にも入力されている。この各平均化フィルタ1
4は、図2(a)に示すように、マイク信号e1 〜eM
が入力されると、図(b)に示す如くそれを整流し、さ
らに図(c)に示すように平滑化して出力することで、
マイク信号e1〜eM の振幅の平均実効値を算出するも
のである。上記各平均化フィルタ14の出力信号は最大
値検出器15に入力され、この検出器15において上記
M個の信号振幅の平均実効値の最大値を検出する。最大
値検出器15の出力信号は、上記各マイクアンプ8及び
スピーカアンプ11のゲインを調整するゲイン調整器1
6に入力されており、このゲイン調整器16により、最
大値検出器15により検出された振幅の最大値が大きく
なるほど、各スピーカアンプ11のゲインを例えばα倍
に上げ、かつ各マイクアンプ8のゲインを1/α倍に下
げるように構成されている。
【0028】この実施例では、上記各平均化フィルタ1
4及び最大値検出器15により、各マイク1の出力信号
e1 〜eM の振幅としてその最大値を検出する振幅検出
手段17が構成されている。
【0029】また、上記各スピーカアンプ11により、
各マイク1からスピーカ信号生成装置4への出力ゲイン
を上記振幅検出器17により検出された振幅の最大値に
応じてα倍に変更し、振幅の最大値が大きくなるほど上
げるように変更する第1ゲイン変更手段が構成されてい
る。
【0030】さらに、各マイクアンプ8により、スピー
カ信号生成装置4からスピーカ2への出力ゲインを上記
各スピーカアンプ11(第1ゲイン変更手段)のゲイン
とは逆数の1/α倍のゲインに変更する第2ゲイン変更
手段が構成されている。その他は従来例(図5参照)と
同じである。
【0031】したがって、上記実施例において、操作ス
イッチ13により騒音制御システムを作動させた状態で
は、リファレンスセンサ3から出力されたアナログ信号
からなるリファレンス信号xは、リファレンスセンサア
ンプ6により増幅された後、A/D変換器7によりデジ
タル変換されてスピーカ信号生成装置4に入力される。
また、各マイク1から出力されたアナログ信号からなる
マイク信号e1 〜eMは同様に、それぞれ第1ゲイン変
更手段としてのマイクアンプ8,8,…により増幅され
た後、A/D変換器9,9,…によりデジタル変換され
てスピーカ信号生成装置4に入力される。さらに、上記
リファレンス信号xがスピーカ信号生成装置4における
デジタルフィルタF1 〜FL の通過して生成されたデジ
タル信号はD/A変換器10,10,…によりアナログ
信号のスピーカ信号y1 〜yL に変換され、このスピー
カ信号y1 〜yL は、第2ゲイン変更手段としてのスピ
ーカアンプ11,11,…により増幅され、各スピーカ
2に出力される。
【0032】上記各マイクアンプ8のゲインは、各マイ
ク1の出力信号e1 〜eM の振幅最大値に応じて変更さ
れ、その最大値が小さいときにはマイクアンプ8のゲイ
ンが大きくされる一方、大きいときにはマイクアンプ8
のゲインが小さく変更される。このため、小振幅の騒音
信号に対する制御精度を向上維持することができると同
時に、大振幅の信号発生時のサチュレーションによる異
常動作の防止をも併せ図ることができる。
【0033】また、上記各スピーカアンプ11のゲイン
は、上記マイクアンプ8のα倍のゲインに対しそれとは
逆数の1/α倍のゲインに変更されるので、各スピーカ
アンプ11の入力段から各マイクアンプ8の出力段まで
の伝達特性を一定に維持できる。よって、制御装置全体
での演算量を僅かに増大させるだけで、制御可能な騒音
領域を拡大することができる。
【0034】また、この実施例では、既存のオーディオ
装置におけるスピーカ2を利用しているので、そのオー
ディオ装置にマイク1、リファレンスセンサ3、スピー
カ信号生成装置4等を加えるだけでよく、安価に実施で
きる。
【0035】(実施例2)図4は実施例2を示し、この
実施例は、実施例1における最大値検出器15を、複数
の平均化フィルタ14,14,…の出力信号の平均値を
検出する平均値検出器18に代えたものであり、この平
均値検出器18において平均化フィルタ14,14,…
を通過した信号振幅の平均実効値の平均値を検出する。
つまり、各平均化フィルタ14及び平均値検出器18に
より構成される振幅検出手段17′では、各マイク1の
出力信号e1 〜eM の振幅としてその平均値を検出する
ようになっている。
【0036】したがって、この実施例でも実施例1と同
様の作用効果が得られる。両実施例1,2を比較する
と、実施例1では、信号振幅の最大値を検出するので、
大きな振幅の騒音であっても確実に安定してサチュレー
ションを防止できる。これに対し、実施例2では、信号
振幅の平均値を検出するので、信号の処理が簡単になる
利点がある。
【0037】尚、上記各実施例では、車両騒音の具体例
としてエンジン騒音を制御対象としているが、その他、
例えば走行騒音を対象とすることもできる。その場合、
リファレンスセンサとしてサスペンションに配置した加
速度センサを用い、その出力信号をリファレンス信号と
することができる。
【0038】また、本発明は、勿論、自動車以外の車両
に対しても適用することができる。
【0039】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1の発明に
よると、車室内の音を検出する車室内音検出手段と、車
室内に音を発生させるスピーカとを設け、車両における
所定の騒音源の振動に関連したリファレンス信号に基づ
き、車室内音検出手段により検出される音が低減するよ
う、スピーカへの出力信号を生成するようにした車両用
騒音制御装置に対し、上記車室内音検出手段の出力信号
の振幅を振幅検出手段により検出し、車室内音検出手段
からスピーカ信号生成手段への出力ゲインを車室内音検
出手段の出力信号の振幅に応じて変更するとともに、ス
ピーカ信号生成手段からスピーカへの出力ゲインを上記
とは逆数のゲインに変更するようにしたので、小振幅の
信号に対しては、車室内音検出手段からスピーカ信号生
成手段への出力ゲインを大きくして高精度の制御精度を
維持できる一方、大振幅の信号が発生したときには、同
ゲインを小さくしてサチュレーションによる異常動作を
防止でき、分解能とダイナミックレンジとを高度に両立
できる。また、スピーカ信号生成手段からスピーカへの
出力ゲインは、上記車室内音検出手段からスピーカ信号
生成手段への出力信号のゲインとは逆数に変更されるの
で、スピーカ入力段から室内音検出手段の出力段までの
伝達特性を一定に維持でき、よって、装置全体での演算
量を僅かに増大させるだけで、制御可能な騒音領域を拡
大することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例1に係る騒音制御装置の全体構
成を示す電気回路のブロック図である。
【図2】平均化フィルタの動作特性図である。
【図3】自動車に対する機器のレイアウトを示す平面図
である。
【図4】実施例2を示す図1相当図である。
【図5】従来例を示す図1相当図である。
【符号の説明】
1…マイク(車室内音検出手段) 2…スピーカ 3…リファレンスセンサ(リファレンス信号出力手段) 4…スピーカ信号生成装置 6…リファレンスセンサアンプ 7,9…A/D変換器 8…マイクアンプ(第1ゲイン変更手段) 10…D/A変換器 11…スピーカアンプ(第2ゲイン変更手段) 12…コントローラ 14…平均化フィルタ 16…ゲイン調整器 17,17′…振幅検出手段 22…車室 x…リファレンス信号 e1 〜eM …マイク信号 y1 〜yL …スピーカ信号

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車室内の音を検出する車室内音検出手段
    と、 車室内に音を発生させるスピーカと、 車両における所定の騒音源の振動に関連したリファレン
    ス信号を出力するリファレンス信号出力手段と、 上記リファレンス信号出力手段からのリファレンス信号
    に基づき、上記車室内音検出手段により検出される音が
    低減するようスピーカへの出力信号を生成するスピーカ
    信号生成手段とを備えた車両用騒音制御装置において、 上記車室内音検出手段の出力信号の振幅を検出する振幅
    検出手段と、 上記車室内音検出手段からスピーカ信号生成手段への出
    力ゲインを上記振幅検出手段により検出された振幅に応
    じて変更する第1ゲイン変更手段と、 スピーカ信号生成手段からスピーカへの出力ゲインを上
    記第1ゲイン変更手段とは逆数のゲインに変更する第2
    ゲイン変更手段とを設けたことを特徴とする車両用騒音
    制御装置。
  2. 【請求項2】 車室内音検出手段は複数設けられ、 振幅検出手段は、複数の車室内音検出手段からの出力信
    号の振幅最大値を検出するように構成されていることを
    特徴とする請求項1記載の車両用騒音制御装置。
  3. 【請求項3】 車室内音検出手段は複数設けられ、 振幅検出手段は、複数の車室内音検出手段からの出力信
    号の振幅平均値を検出するように構成されていることを
    特徴とする請求項1記載の車両用騒音制御装置。
JP3243813A 1991-09-24 1991-09-24 車両用騒音制御装置 Pending JPH0580781A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2009016730A1 (ja) * 2007-07-31 2009-02-05 Panasonic Corporation 電子回路、電子機器及びゲイン制御方法

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WO2009016730A1 (ja) * 2007-07-31 2009-02-05 Panasonic Corporation 電子回路、電子機器及びゲイン制御方法

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