JPH0580242U

JPH0580242U - 植物育成器

Info

Publication number: JPH0580242U
Application number: JP2825692U
Authority: JP
Inventors: 忠二牛丸
Original assignee: 株式会社木材保存センター
Priority date: 1992-04-02
Filing date: 1992-04-02
Publication date: 1993-11-02

Abstract

(57)【要約】【目的】手間をかけず自然に水補給ができ、かつ長期
間に亘って植物を育成、鑑賞できるようにした植物育成
器を提供する。【構成】複数の空気孔１３および底部に開口部１４を
設けた透明容器１１と、該容器１１の開口部１４に嵌合
されるコルク栓１２と、該コルク栓１２に設けた凹溝２
１に収容され植物１６が植め込まれる培地１５とから成
る本体１０と、該本体１０が載置される上面に水溜凹部
２を設けた鉢台１と、前記コルク栓１２と前記水溜凹部
２の水４との間に介在させた吸水体であるコルク棒８
と、から構成される。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は、鑑賞用植物を手間をかけず、長期間に亘って育成可能な植物育成器に関する。

【０００２】

【従来の技術及び考案が解決しようとする課題】

植木鉢による植物栽培、特に小品盆栽や花鉢は水やり管理が大変面倒で、例えば夏場には１日３回以上水やりが必要となるなど、極めて手間を要し、かつ長期間留守にできないという難点があった。

【０００３】そこで本考案は、手間をかけず自然に水補給ができ、かつ長期間に亘って植物を育成、鑑賞できるようにした植物育成器を提供することを目的とする。

【０００４】

【課題を解決するための手段】

上記目的を達成するために本考案は、底部に開口部を設けた透明容器と、該容器の開口部に嵌合されるコルク栓と、該コルク栓に設けた凹溝に収容され植物が植め込まれる培地とから成る本体と、該本体が載置される上面に水溜凹部を設けた鉢台と、前記コルク栓と前記水溜凹部の水との間に介在させた吸水体と、前記容器内と外気を連通させる通気部と、から構成される。

【０００５】

【作用】

鉢台の水溜凹部の水は毛細管現象によって吸水体で吸い上げられてコルク栓に吸収され、次いで培地及び植物に自然に補給されるため、水やりの手間が大幅に省ける。また、容器内は通気部のみによって外気と通じているため、培地へ吸い上げられた水分は蒸発し難いとともに、容器内は植物の育成に適した高湿度に長期間維持され、さらに雑菌が入り難いので、植物は長もちし、長期間育成される。また、葉や枝に十分な水分が供給されるため植物は常に潤いをもった鮮やかな色を保つことができる。

【０００６】

【実施例】

図１に示した実施例において、植物育成器は鉢台１とその上面に載置される本体１０とから構成されている。鉢台１は、図２に示したように木あるいは陶器等の適宜の材料により略円盤状に形成され、その上面中央に円形状の水溜凹部２が設けてあるとともに、上面周縁にはリング状にフランジ３が形成されている。そして、水溜凹部２の中央部に、吸水体であるコルク棒８が一体に立設されている。

【０００７】また本体１０は、ガラス等の透明材で断面略スペード状に形成され、通気部である複数の空気孔１３及び底部の開口部１４を有する容器１１と、凹溝２１を有し上記開口部１４に嵌合されるコルク栓１２とから成る。そして、該コルク栓１２の凹溝２１内に天然土等を入れて培地１５を形成し、植物１６を植え込んである。なお、前記コルク棒８は、鉢台１に本体１０を載置した状態において、その上端面がコルク栓１２の下面に当接するようにその長さが設定されている。

【０００８】この実施例においては、水溜凹部２の水４は毛細管現象によってコルク棒８で吸い上げられ、次いでその上端に接しているコルク栓１２に吸収された後、培地１５へ、ひいては植物１６に供給される。また、水溜凹部２から蒸発した水分も直接コルク栓１２に吸収される。一方、容器１１内は空気孔１３のみによって外気と通じているため、培地１５へ吸い上げられた水分は蒸発し難いとともに、容器１１内は植物１６の育成に適した高湿度に長期間維持され、さらに雑菌が入り難いので、植物は水やりの手間をほとんど必要としないで長期間育成される。また葉や枝に十分な水分が供給されるため、植物は常に潤いをもった鮮やかな色を保つことができる。この実施例においては、１週間に１回程度、水溜凹部２に水を補給してやればよい。

【０００９】図３は鉢台の他の実施例を示したもので、前記実施例におけるコルク棒８を設けない構成となっている。この例の鉢台１ａを使用する場合には、本体１０のコルク栓１２の下面から吸水体として布紐等を垂下させればよい。吸水体としては、他に布片、紙紐、綿、コケ等を使用することができる。なお、本例の場合、水溜凹部２にガラス製のシャーレを嵌め込んでもよい。

【００１０】図４、図５は本考案の他の実施例を示したものである。この実施例では、容器１１に空気孔１３を設ける代りに、鉢台１ｂの上面であって容器１１の底面が当接する部分の一部に複数の凹部１７を設けるとともに、コルク栓１２の外周面に複数の凹部１８を縦方向に設け、これらの凹部１７、１８により通気部を形成している。なお、１９は水溜凹部２に嵌め込まれたシャーレ、２０はコルク栓１２から垂下させた布紐である。

【００１１】図６は本考案のさらに他の実施例を示したもので、鉢台１ｃの上面であって容器１１の底面が当接する部分の一部に複数の凸部２２を設けて容器１１の底面と鉢台１ｃとの間に隙間２３を形成するとともに、コルク栓１２の外周面に複数の凹部１８を縦方向に設け、これらの隙間２３と凹部１８とにより通気部を形成している。

【００１２】

【考案の効果】

以上のように本考案の植物育成器によれば、水やりの手間を大幅に省くことができるとともに、長期間に亘って植物を育成、鑑賞することができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の一実施例を示す要部を断面した正面
図。

【図２】同、鉢台を示す斜視図。

【図３】鉢台の他の実施例を示す斜視図。

【図４】本考案の他の実施例を示す。要部を断面した正
面図。

【図５】同、鉢台の平面図。

【図６】本考案のさらに他の実施例を示す要部を断面し
た正面図。

【符号の説明】

１、１ａ、１ｂ、１ｃ鉢台２水溜凹部４水８コルク棒１０本体１１容器１２コルク栓１３空気孔１４開口部１５培地１６植物１７、１８凹部２０布紐２１凹溝２２凸部２３隙間

Claims

【実用新案登録請求の範囲】

【請求項１】底部に開口部を設けた透明容器と、該容
器の開口部に嵌合されるコルク栓と、該コルク栓に設け
た凹溝に収容され植物が植め込まれる培地とから成る本
体と、該本体が載置される上面に水溜凹部を設けた鉢台と、前記コルク栓と前記水溜凹部の水との間に介在させた吸
水体と、前記容器内と外気を連通させる通気部と、から構成される植物育成器。