JPH0575830B2 - - Google Patents

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JPH0575830B2
JPH0575830B2 JP63271767A JP27176788A JPH0575830B2 JP H0575830 B2 JPH0575830 B2 JP H0575830B2 JP 63271767 A JP63271767 A JP 63271767A JP 27176788 A JP27176788 A JP 27176788A JP H0575830 B2 JPH0575830 B2 JP H0575830B2
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JP
Japan
Prior art keywords
plating
plating layer
layer
faucet body
resin layer
Prior art date
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Expired - Lifetime
Application number
JP63271767A
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English (en)
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JPH02118090A (ja
Inventor
Tatsuo Myoshi
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Inax Corp
Original Assignee
Inax Corp
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Publication date
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、水栓本体に着色された深味のある透
明模様と艶消し模様とを同時に現出することので
きるメタリツク調塗装を施した水栓に関するもの
である。
〔従来の技術〕
一般的に、水栓本体は鋳造により製造してい
る。而して、このような鋳造品は、鋳肌のままで
あるとその表面に微細な孔が露出したり、内面に
不純物が混入していたりするので、耐食性に劣る
という欠点があり、また湯を吐出している状態等
にあつて、水栓本体が加熱されて前記不純物が本
体外表面へ溶出したりする等の問題がある。その
ため、通常は、鋳造された水栓本体の表面にニツ
ケル等のメツキを施し、更にこのニツケルメツキ
層の酸化を防止するためにクロムメツキを施し、
耐食性並びに光沢等を向上させるようにしてい
る。
また従来にあつては、例えば特公昭62−46639
号公報に記載された技術のように、サテンメツキ
を得るようにした水栓も公知である。サテンメツ
キとは、方向性を持つて表面が適度な粗さを有す
る防眩処理(艶消し)をした装飾である。これは
水栓本体表面の適度な粗さにより、反射光が乱反
射し、光沢面が得られないために艶消しとなるも
のである。ところで、前記先行する特公昭62−
46639号公報技術のサテンメツキは、ニツケルメ
ツキ層を形成する場合に、メツキ浴中へエマルジ
ヨン系の添加剤を混入し、水栓本体のメツキ層表
面へエマルジヨン粒子を付着させ、然る後に水洗
いして前記エマルジヨン粒子を剥離除去し、その
付着跡をニツケルメツキ層の表面へ形成してい
る。そして、ニツケルメツキ層へ均一厚みのクロ
ムメツキを施している。このようにして得られた
表面のクロムメツキ層は、前記ニツケルメツキ層
の凹凸に倣つて表面側にそのまま凹凸が形成さ
れ、サテンメツキとなる。
なお、従来のこの種水栓に対するメツキにあつ
ては、注文に応じて、銅メツキやブロンズメツキ
等を施すような特殊メツキもあるが、これらは一
般的でなく、また前述したニツケルクロムメツキ
の場合と同様に、装飾的には光沢を有するのみで
ある。
〔発明が解決しようとする課題〕
このように従来の水栓にあつては、ニツケルク
ロムメツキを施すか、またはサテンメツキを施す
かのいずれであるかが殆どである。そのため、ニ
ツケルクロムメツキを施した水栓の場合は、光沢
の有るありきたりの装飾しか得られなかつた。ま
たサテンメツキを施した水栓の場合は、単純な艶
消し装飾しか得られなかつた。
要するに、水栓に対して従来行われているメツ
キ方法では、光沢面であるか又は艶消しであるか
の単純な装飾しか得られず、深味のある透明感を
伴うような高級感のする製品を得ることができな
いでいた。
〔課題を解決するための手段〕
本発明は、従来の前記課題に鑑みてこれらを改
良除去したものであつて、艶消しで且つ深味のあ
る透明感を伴うメタリツク調の塗装を施した水栓
を提供せんとするものである。
而して、前記課題を解決するために本発明が採
用した手段は、水栓本体の表面に金属メツキ層を
形成し、該金属メツキ層の表面に微細な凹凸を設
け、前記金属メツキ層上に透明な着色樹脂材料を
用いて厚みが10〜20μmの表面樹脂層を形成した
ことである。
〔作用〕
水栓本体の表面に、例えばサテンメツキ法によ
りニツケルクロムメツキ等の金属メツキを施す
と、金属メツキの表面には微細な凹凸が形成され
る。そして、このような金属メツキ層の上に、電
着塗装を施して厚みが10〜20μmの透明な着色樹
脂材料を塗着させると、表面の樹脂層は平滑なも
のとなる。本発明に係る水栓では、金属メツキ層
表面の微細な凹凸で乱反射された光が、着色され
た透明な表面樹脂層を通して観察される。表面樹
脂層は、厚みを前記のとおり限定したことによ
り、金属メツキ層の艶消し模様を観察し得る透明
感と、樹脂材料自体の色調に基づく深い色合いと
を併せ持つ。このため、金属メツキ層による艶消
し模様と表面樹脂層による有色の深みを持つた透
明感とが同時に得られる。その結果、単なる金属
メツキにはない防眩性を備えていながら単なる艶
消しにはない深みと透明感とを呈するので、重厚
で高級感の有る落ちついた深い色合いと適度な柔
和さとが同時に現出する独自のメタリツク調外観
が得られる。
〔実施例〕
以下に、本発明の構成をシングルレバー式の湯
水混合水栓へ適用した場合の実施例に基づいて、
図面を参照して説明すると次の通りである。
第1図乃至第3図は本発明の第1の実施例に係
るものであり、第1図はメツキ層2,4並びに塗
装した層6を示す部分縦断面図、第2図はメツキ
層2の形成方法を示す部分縦断面図、第3図は対
象とする湯水混合水栓の全体を示す正面図であ
る。第1図に示すように、この第1の実施例にあ
つては、下地処理として水栓本体1の表面側に5
〜10μm程度のニツケルメツキ層2を形成し、該
ニツケルメツキ層2の表面側に微細な凹凸3を形
成している。この凹凸3の形成は、第2図に示す
ように、メツキ浴7に有機物のエマルジヨン系添
加剤を混入して行うサテンニツケルメツキ法によ
り、ニツケルメツキと同時に行うことが可能であ
る。サテンニツケルメツキ法では、メツキ浴7中
のエマルジヨンがメツキ層2の表面側へ配向性を
以て付着する。そのため、全体をメツキ槽8から
取り出した後で水洗することにより、前記エマル
ジヨン粒子の付着した例がメツキ層2の表面側に
形成され、サテン(艶消し)模様が得られる。
このようにして得られたニツケルメツキ層2上
には、更にクロムメツキ層4を形成するようにし
ている。該クロムメツキ層4は、0.2〜0.5μm程
度の極めて薄い薄膜であり、しかも全体に亘つて
均一肉厚に形成されるため、該クロムメツキ層4
の表面は前述したニツケルメツキ層2の凹凸3に
倣つた凹凸5が形成される。
本実施例では、このクロムメツキ層4上に、10
〜20μm程度の厚みをもつて着色された透明なア
クリル系樹脂等の表面樹脂層6を電着塗装法等に
より装着させている。10〜20μmの厚みとした理
由は、20μmを越えると、クロムメツキ層4の凹
凸5が表面樹脂層6を透過して見ることができな
くなるからである。また表面樹脂層6が10μmに
満たない場合は深味のある透明感を得ることがで
きなく、更に強化が低下することによつて保護膜
としての機能を喪失するからである。電着塗装法
としては、アニオン型とカチオン型とがあり、い
ずれの方法によつてもよい。また塗装法として
は、他にも静電粉体塗装法等があるがこの静電粉
体塗装法の場合には、前記表面樹脂層6の厚みが
50〜150μmとなり、厚くなり過ぎてクロムメツ
キ層4の凹凸5を見ることができなくなるので好
ましくない。
而して、このような表面処理方法によれば、表
面樹脂層6が透明な着色樹脂であり、しかもある
程度の厚みを有しているため所定色合いの深味の
ある透明感を得ることができる。また表面樹脂層
6を透過してその内部側のクロムメツキ層4の凹
凸5を見ることができる。そのため、表面樹脂層
6からの光は、前記クロムメツキ層4の凹凸5で
乱反射することになり、使用者が湯水混合水栓を
見た場合に艶消し状の模様が得られる。従つて、
この実施例では、艶消し状の模様と、深味のある
着色された透明模様とが同時に現出することにな
り、メタリツク調の装飾模様となつて高級感を醸
し出すことが可能である。
第4図は、本発明の第2の実施例に係るメツキ
層2,4と塗装した樹脂層6とを示す部分縦断面
図である。同図に示す如く、この実施例では、水
栓本体1の表面側に、シヨツトブラスト等の機械
的な加工方法により凹凸9を形成している。然る
後に、サテンメツキ法ではなく、通常のニツケツ
ルメツキとクロムメツキとを行い、各メツキ層2
及び4を形成する。各メツキ層2及び4はそれぞ
れが、全体に亘つて均一肉厚であるため、各層2
及び4の表面にはやはり凹凸3,5が形成され
る。そして、最後にクロムメツキ4の上に、前述
した第1の実施例の場合と同じ電着塗装法によ
り、着色された透明なアクリル樹脂等の表面樹脂
層6を10〜20μmの厚みで形成する。これによ
り、前述した第1の実施例の場合と同じ模様を得
ることが可能である。
ところで、サテン(艶消し)模様で深味のある
透明感を現出することのできるメタリツク調にす
る方法として、水栓本体1の表面にシヨツトブラ
スト加工を行い、着色された透明な表面樹脂層6
を直接水栓本体1へ形成することも考えられる。
然しながら、この場合には湯を連続的に吐出する
使用状態において、水栓本体1の温度が高くな
り、表面樹脂層6と水栓本体1との界面へ鋳物で
ある水栓本体1内のガス等が溶出し、このような
汚れが表面樹脂層6を通して外部から見えるた
め、商品としての価値を喪失するという欠点があ
り、実用的ではない。またこのように水栓本体1
に直接表面樹脂層6を形成する場合は、樹脂と鋳
物との馴染が悪く、装着された樹脂層6が剥離し
易いという欠点もある。
なお、本発明は上述した実施例に限定されるも
のではなく、メツキの方法やメツキ層表面の凹凸
の形成方法、更にはメツキの種類等は適宜の変更
が可能である。
〔発明の効果〕
以上説明したように本発明の水栓本体の表面装
飾構造にあつては、金属メツキの表面を適度な粗
さにしたことによる艶消し状の模様と、該金属メ
ツキ上に形成した着色透明樹脂層による深味のあ
る着色透明模様とが同時に現出することになり、
メタリツク調の装飾模様となり、高級感を醸し出
すことが可能である。また着色透明樹脂層を形成
することにより、水栓本体の防錆力、耐食性、耐
薬品性等を金属メツキのみの場合に比較して飛躍
的に向上させることが可能である。
【図面の簡単な説明】
第1図乃至第3図は本発明の第1の実施例に係
るものであり、第1図はメツキ層と樹脂層とを示
す水栓本体の部分縦断面図、第2図は金属メツキ
方法を示すメツキ槽の概略縦断面図、第3図は対
象とする水栓本体の正面図、第4図は本発明の第
2の実施例に係るメツキ層と樹脂層とを示す水栓
本体の部分縦断面図である。 1……水栓本体、2……ニツケルメツキ層、3
……ニツケルメツキ層の凹凸、4……クロムメツ
キ層、5……クロムメツキ層の凹凸、6……表面
樹脂層。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1 水栓本体の表面に金属メツキ層が形成され、
    該金属メツキ層の表面に微細な凹凸が設けられ、
    前記金属メツキ層の上に透明な着色樹脂材料から
    なる表面樹脂層が形成され、当該表面樹脂層は厚
    みが10〜20μmとされていることを特徴とするメ
    タリツク調塗装を施した水栓。
JP27176788A 1988-10-27 1988-10-27 メタリック調塗装を施した水栓 Granted JPH02118090A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP27176788A JPH02118090A (ja) 1988-10-27 1988-10-27 メタリック調塗装を施した水栓

Applications Claiming Priority (1)

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JP27176788A JPH02118090A (ja) 1988-10-27 1988-10-27 メタリック調塗装を施した水栓

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Publication Number Publication Date
JPH02118090A JPH02118090A (ja) 1990-05-02
JPH0575830B2 true JPH0575830B2 (ja) 1993-10-21

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ID=17504559

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Application Number Title Priority Date Filing Date
JP27176788A Granted JPH02118090A (ja) 1988-10-27 1988-10-27 メタリック調塗装を施した水栓

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Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS56153318A (en) * 1980-04-28 1981-11-27 Nippon Kogaku Kk <Nikon> Spectacle frame
JPS5749266A (en) * 1980-09-09 1982-03-23 Victor Co Of Japan Ltd Solid-state image sensing plate
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JPS5940531A (ja) * 1982-08-28 1984-03-06 Shimada Phys & Chem Ind Co Ltd 半導体ウエ−ハ加熱装置

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JPH02118090A (ja) 1990-05-02

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