JPH057398B2 - - Google Patents

Info

Publication number
JPH057398B2
JPH057398B2 JP25612986A JP25612986A JPH057398B2 JP H057398 B2 JPH057398 B2 JP H057398B2 JP 25612986 A JP25612986 A JP 25612986A JP 25612986 A JP25612986 A JP 25612986A JP H057398 B2 JPH057398 B2 JP H057398B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
group
dye
dyes
absorption
amino group
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP25612986A
Other languages
English (en)
Other versions
JPS63112592A (ja
Inventor
Sotaro Edokoro
Masaki Ito
Masaru Matsuoka
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
NEC Corp
Original Assignee
Nippon Electric Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nippon Electric Co Ltd filed Critical Nippon Electric Co Ltd
Priority to JP25612986A priority Critical patent/JPS63112592A/ja
Publication of JPS63112592A publication Critical patent/JPS63112592A/ja
Publication of JPH057398B2 publication Critical patent/JPH057398B2/ja
Granted legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Optical Filters (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
(産業上の利用分野) 本発明は近赤外光域に吸収を示す色素材料の新
規物質に関し、さらに具体的には、光記録材料用
色素、赤外線吸収フイルター用色素、レーザプリ
ンター用色素、一重項酸素クエンチヤー、退色防
止剤に係わる色素材料に関する。 (従来の技術) 近赤外光域に吸収を有する色素の個々の応用に
対して、材料が具備すべき特性はそれぞれ異なる
が、基本特性として、近赤外光域での吸収が大き
く、化学的に安定であることが必要である。さら
に応用分野によつては、膜状で使用するので、与
えられた条件で膜形成が容易でなければならな
い。このような材料はこれまでいくつか開発され
ている。例えば、スクアリリウム、シアニン系色
素、金属フタロシアニン、白金ビス(ジチオαジ
ケトン)錯化合物等が挙げられる。スクアリリウ
ムは吸収率が低く又形成された膜状態が悪いとい
う問題を有し、シアニン系色素は近赤外光の吸収
率を高めるために分子鎖を長くすると化学的に不
安定となる問題を有し、金属フタロシアニンは膜
を形成すると非晶質となり、その長期安定性、即
ち、結晶化の問題を有し、白金ビス(ジチオαジ
ケトン)錯化合物は成膜性が悪く化学的に不安定
であるという問題を有している。このように従来
開発されている近赤外光吸収色素は何らかの問題
を有し、実用には到つていない。 (発明が解決しようとする問題点) 本発明の目的は、近赤外光域に大きな吸収を有
し、化学的に安定で、成膜し易い色素材料を提供
することである。 (問題点を解決するための手段) すなわち本発明は、 一般式[] (式中、Rは水素原子、アルキル基、アルコキシ
基、ニトロ基、ハロゲン、アミノ基、置換アミノ
基を示し、Xはイオウ、セレン、イミノ基を、ま
たYは水素原子またはアミノ基を示す。R′はア
ルキル基を示し、mは1または2を示す。)で表
わされる近赤外吸収2:1型ニツケル錯体色素で
ある。 本発明の化合物は例えば次のようにして製造す
ることができる。すなわち一般式[] (式中、X、Y、R、mは一般式[]における
同様の意義を有する。)で表わされる化合物をエ
タノールにとかし、金属カリウムまたは水酸化カ
リウムを添加してイオン化させた後、ニツケル
()クロライド6水和物のエタノール溶液と反
応させ、さらにテトラブチルアンモニウムブロマ
イドを加えて安定化させることにより、深い緑色
色素として下記一般式[] (式中、R、X、Y、R′、mは一般式[]に
おけるのと同様の意義を有する。)で表わされる
化合物が製造される。 上記反応は通常メタノールやエタノールなどの
アルコール類を主とした極性溶媒中で実施させ
る。反応温度は室温もしくは0℃〜50℃で円滑に
実施できる。 本発明の2:1型ニツケル錯体は新規な色素で
あり、近赤外領域に強い吸収スペクトルを示す特
徴をもつ色素として低分子物質を着色及び合成高
分子物質からなるシート状繊維状その他の成形物
の着色に有用である。着色法としては、混練、塗
布、スパツタ法の方法が挙げられる。又、本発明
化合物は種々の機能性色素、たとえば近赤外吸収
光記録材料用色素、赤外線吸収フイルター用色
素、レーザプリンター用色素、一重項酸素クエン
チヤー、混色防止剤などとして価値あるものであ
る。 次に本発明を実施例により具体的に説明する
が、本発明は下記実施例に限定されるものではな
い。 実施例 1 無水エタノール12mlに金属カリウム0.4g
(0.01モル)[又は水酸化カリウム0.55g(0.01モ
ル)]を溶かし、その溶液にオルトフエニレンジ
アミン0.005モル(0.54g)を室温で加える。一
方、無水エタノール5mlにニツケル()クロラ
イド・6水和物を0.0025モル(0.58g)とかし、
この溶液を上記リガンド溶液にかきまぜながら加
えると緑色に発色する。この状態でさらに2時間
かきまぜた後、エタノール10mlにテトラブチルア
ンモニウムブロマイド0.0025モル(0.8g)を溶
かした溶液を加え、さらに3時間かきまぜる。生
成した沈殿をろ別し、エタノールで洗浄して乾燥
すると収率48%で錯体色素[]が得られる。こ
の色素の融点は300℃以上で、DMF溶液は783nm
にεが37400の強い吸収を示す。金属カリウムの
替りに水酸化カリウムを用いた場合も全く同様に
して上記生成物が48%の収率で合成できる。 実施例 2 実施例1と同様にして、ユーアミノベンゼンチ
オールをリガンドとして用いた場合には下記化合
物[]が合成できる。 この色素の吸収極大はDMF中で894nm、融点
は300℃以上、収率は85%である。 実施例 3 実施例1と同様にして、2−アミノベンゼンセ
レノール亜鉛塩をリガンドとして用いた場合には
下記化合物[]が合成できる。 この色素の吸収極大はDMF中で858nm、融点
は300℃以上、収率は80%である。 実施例 4 実施例1と同様にして3,4,5−トリアミノ
エチルベンゼンをリガントとして用いた場合には
下記化合物[]が合成できる。 この色素の吸収極大はDMF中で790nm、融点
は300℃、収率は75%である。 この色素はエタノールに易溶であるので反応溶
媒を留去することにより単離される。この色素の
エタノール溶液を用いて、溶液塗布法によつてガ
ラス、樹脂等の基板上に色素薄膜を形成すること
ができる。 実施例 5 実施例1に準じた方法によりさらに化合物を得
た。
【表】 (発明の効果) 以上のように本発明の2:1型ニツケル錯体色
素は、近赤外領域に大きな吸収を示し、溶解度が
高いため簡便な塗布状で薄膜が得られる等の工業
的な利点を多く有するものである。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 一般式[] (式中、Rは水素原子、アルキル基、アルコキシ
    基、ニトロ基、ハロゲン、アミノ基、置換アミノ
    基を示し、Xはイオウ、セレン、イミノ基を、ま
    たYは水素原子またはアミノ基を示す。R′はア
    ルキル基を示し、mは1または2を示す。)で表
    わされる近赤外吸収2:1型ニツケル錯体色素。
JP25612986A 1986-10-27 1986-10-27 近赤外吸収2:1型ニツケル錯体色素 Granted JPS63112592A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP25612986A JPS63112592A (ja) 1986-10-27 1986-10-27 近赤外吸収2:1型ニツケル錯体色素

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP25612986A JPS63112592A (ja) 1986-10-27 1986-10-27 近赤外吸収2:1型ニツケル錯体色素

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS63112592A JPS63112592A (ja) 1988-05-17
JPH057398B2 true JPH057398B2 (ja) 1993-01-28

Family

ID=17288303

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP25612986A Granted JPS63112592A (ja) 1986-10-27 1986-10-27 近赤外吸収2:1型ニツケル錯体色素

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPS63112592A (ja)

Families Citing this family (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4111281B2 (ja) * 1997-04-15 2008-07-02 共同印刷株式会社 液晶表示用カラーフィルタ
WO2001005894A1 (fr) 1999-07-16 2001-01-25 Mitsubishi Chemical Corporation Complexe de metaux organiques, colorant absorbant les infrarouges, filtre d'absorption d'infrarouges contenant ce colorant et filtre d'ecran d'affichage au plasma
US6835914B2 (en) * 2002-11-05 2004-12-28 Mattson Technology, Inc. Apparatus and method for reducing stray light in substrate processing chambers

Also Published As

Publication number Publication date
JPS63112592A (ja) 1988-05-17

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3485227B2 (ja) 置換ベンゼンジチオール金属錯体およびその製造方法
JPH0243269A (ja) 1,2−ナフタロシアニン近赤外線吸収剤およびそれを用いた表示記録材料
JP2009073750A (ja) ビピリジニウム化合物およびその合成中間体の製造方法、色素化合物の製造方法、ならびに新規ビピリジニウム化合物およびそれを含む新規色素化合物
JP4854250B2 (ja) フタロシアニン化合物およびその類縁体の製造方法
JPH057398B2 (ja)
JPS61215663A (ja) ナフタロシアニン化合物
JPH0745509B2 (ja) ニッケル錯体
WO1990012019A1 (fr) Procede de production d'un compose bis(1,2-diaryl-1,2-ethylenedithiolato)nickel
US5087699A (en) 3,4-Pyridine-dithiol compounds and method of producing the same
JP4637621B2 (ja) フタロシアニン化合物
KR20040023746A (ko) 형광성 디케토피롤로피롤 동족체
JPH0244475B2 (ja) Futaroshianinkagobutsu
JPH029882A (ja) フタロシアニン類の製造法
JPH0134464B2 (ja)
JP3588849B2 (ja) ビススクアリリウム系化合物
JPS63312364A (ja) フタロシアニン化合物
JPH04283595A (ja) 遷移金属スピロベンゾピラン錯体、その製造方法及び該錯体からなるフォトクロミック材料
JPH075620B2 (ja) ビス(1,2‐ジアリール―1,2‐エチレンジチオラト)ニッケル系錯体の製造方法
JPH0459874A (ja) ポリメチン化合物
JP2670621B2 (ja) 新規なジチオトロポロネート系非対称型金属錯体及びその製造方法
JPH07103318B2 (ja) 新規フタロシアニン化合物およびその製造方法
JP6264763B2 (ja) ピラゾロン色素
JPS6195075A (ja) シアニン染料とその製造方法ならびに写真材料の増感剤としてのその使用
JPH09176501A (ja) 近赤外線吸収化合物およびその製造方法
JPH06184178A (ja) 有機金属錯体化合物及び有機化合物の光安定化方法