JPH057302B2 - - Google Patents

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JPH057302B2
JPH057302B2 JP61184248A JP18424886A JPH057302B2 JP H057302 B2 JPH057302 B2 JP H057302B2 JP 61184248 A JP61184248 A JP 61184248A JP 18424886 A JP18424886 A JP 18424886A JP H057302 B2 JPH057302 B2 JP H057302B2
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JP
Japan
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core
winding
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winding core
coated
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JP61184248A
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JPS6341382A (ja
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Katsuji Sasaki
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Teijin Ltd
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Teijin Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】
a 産業上の利用分野 本発明はフイルムなどのシート状物(以下ウエ
ブという)をロール状に巻き取るために用いる巻
芯の改良に関する。 b 従来技術とその問題点 従来、フイルム、シート、紙、織布およびそれ
らの加工品等のシート状物は金属管、プラスチツ
ク紙ないしは紙管などの巻芯に巻き取られるのが
普通である。 巻き取られるシート状物(ウエブ)の表面粗度
が低い場合には、巻形状を安定化させるためウエ
ブ間にある空気のスクイズを十分に行うと、ロー
ルの巻芯近傍のウエブには巻芯の影響によつて、
かなりの長さにわたり商品価値の損なわれた欠陥
部が現われる。例えば、巻芯の表面性が劣る場合
には、巻芯表面の凹凸がそのままウエブ面に転写
し、ウエブにはユズ肌状の粗面或はその他の欠点
が生ずる。この問題に対処して、巻芯は巻き取ら
れるウエブに合せて十分な表面仕上が施されたも
のが選択・使用される。 ウエブを巻芯に巻き始める際にはウエブ厚さに
相当する厚さの誤差ができるためこのための転写
も起る。これをスプライスマークと称することが
ある。 またウエブの巻始め端を巻芯に固着させるため
に接着テープを用いる場合には、接着テープの厚
さに相当する誤差が生じ、この段差に起因した転
写も現われる。これらの段差部は温湿度変化によ
る巻芯及びウエブの両者又は一方の膨張と収縮の
影響を受けて、ロールの内層から外層に向つて転
写を続け、極端な場合には数100mにもわたるロ
スを発生させることがある。 このための対策としてはウエブの巻取に際して
巻芯近傍での巻張力を低下させ、空気のスクイズ
を緩めるなどの方策がとられるが、この解決手段
では巻ずれが大きくなり、採用しうる条件範囲も
限定される。また接着テープとしてもできる限り
薄いものが選択されているが、やはり薄さのみの
解決手段には限界がある。 これらの厚さによる段差の悪影響を緩和するた
め、ゴム等の軟質材を巻芯表面に巻きつける試み
も行われているが、総合的に満足しうるものは得
られていない。 即ち、ゴム被覆の場合、薄手のゴムシートを硬
質芯体に巻きつけた後に加硫と表面仕上を行う方
法を用いると任意の厚さのシートを所定アラサに
仕上げられるが、硬質芯体が金属など耐熱性の良
いものに限定されること及び高価になることが問
題である。一方、加硫後の薄手ゴムシートを裁断
後巻きつける方法では硬質芯体の材質は任意に選
べるが、特に薄手シートで充分な表面平滑性のも
のが得られにくい難点がある。また巻芯のリサイ
クル使用の際、ゴム表面は接着テープの剥がれ性
の劣るものが多く、これらの修正がむづかしく再
使用できないためコスト増加となる。 いずれの場合に於てもゴム被覆した巻芯は所望
の性能を得ようとすればきわめて高価であり実用
に供しにくい。 c 発明の目的 本発明はかかる点に鑑みてなされたものであつ
て、これらの段差部の転写を防止しうる軟質弾性
体を被覆した巻芯を提供することを目的としてい
る。特に、段差部の緩和性能に加えて、表面仕上
が良好で取扱い時にキズや塵の発生が少なく、か
つリサイクル使用の可能な、実用性の優れた巻芯
を開発しようとするものである。 d 発明の構成 上記の巻芯は、硬質の円筒状の芯体の表面に適
宜の厚さに特定の軟質弾性を被覆することによつ
て得られる。ここに被覆のための軟質弾性体は、 (イ) 5%引張伸長時の応力が被覆材として1cm巾
当り0.35Kg以上であること、 (ロ) 被覆状態(即ち、巻芯を形成した状態)にお
いて、その表面硬度が55度乃至90度であるこ
と、及び (ハ) 繊維質の多孔組織に多孔質を維持した状態で
弾性樹脂を含浸又は/及び塗布した弾性シート
であること、 等を特徴としている。 本発明の弾性シートとしては、周知の繊維質の
多孔組織が不織布からなり、これにポリウレタン
樹脂等の弾性樹脂を含浸又は/及び塗布した人工
皮革、同組織が織編物からなり、同様の処理をし
た合成皮革等が挙げられる。なお、これら人工皮
革、合成皮革は、製品としての装飾等のための着
色模様等の表面仕上処理が施されていないものが
好ましい。 本発明の被覆材となる軟質弾性体は5%伸張時
の応力がその幅1cm当り0.35Kg以上であることが
必要である、この引張モデユラスは、0.35Kg未満
では硬質の芯体(円筒状物)へ被覆材を巻付ける
作業に支障をきたす問題がある。巻芯を形成する
際に被覆層が軟か過ぎると引きつれながら巻付け
られて、不均質となつてしまう惧れがある。また
被覆材の巻始めと巻終りが重なつてしまうと、段
差などを生じ、目的を達成できず、ギヤツプの生
ずるときはそのギヤツプは2mm以下、好ましくは
0.5mm以下とすべきである。これらの理由から、
巻芯を形成するには前述の通り5%伸長応力が幅
1cm当りで0.35Kg以上が必要である。従つて低モ
ジユラスの被覆材ではその厚さを増すことによつ
ても実際上の支障はない。 なお、5%伸長応力の測定法については後述す
る。 本発明の巻芯は軟質弾性体が被覆された状態
で、その硬度が55度〜90度の範囲であることが必
須条件である。本発明は磁性材料を含む塗膜がポ
リエステル等のプラスチツクフイルムに設けられ
た連続ウエブを巻取るための巻芯であり、連続ウ
エブにスプライスマーク等が生じないために、巻
芯の表面硬度が上記の範囲を満足しなければなら
ない。例えば、表面硬度が55度未満ではスプライ
スマークは無くなるものの、ロール状に巻取つた
ときウエブの巻始め部分にシワが発生し易いた
め、シワの転写、伝播の危惧がある。また、例え
ば表面硬度が90度を超えると巻締力や外部からの
圧迫力を吸収分散させる機能が巻芯に殆どなく、
スプライスマーク等の転写を回避できない。 この巻芯の被覆層の表面硬度はゴム硬度計
(JIS K6301−1975)によつて規定されるもので
あり、測定法は後述する。 本発明の巻芯は前述の(イ)、(ロ)及び(ハ)の要件を満
足する弾性シートの被覆層の機能によつて、 (ニ) 表面凹凸(異常突起、スジ状の厚さ斑、スク
ラツチ等の傷痕を含む) (ホ) 巻芯から生ずる塵(表面や切断端) (ヘ) 表面の汚れ(特にリサイクル使用のとき、端
留テープ粘着剤の残存分又はテープの剥離跡) 等の汚染の危険が緩和される。これらは前記弾性
シートが前記要件を満足する適度の表面性の表面
処理を施された人工皮革や合成皮革であるとき、
(ニ)〜(ヘ)の問題は実質的に解消されている。 本発明の巻芯は、芯体となる硬質ポリ塩化ビニ
ル、ポリエステル、紙(管)、アルミニウム等の
適度な肉厚の円筒状のものに、0.5〜5mm程度の
厚さの前記弾性シートを被覆したものである。 e 測定方法 (1) 被覆材の5%伸長時応力(F5値) インストロン型引張テスターを用い、10mm巾
のタンザク状試料をチヤツク間50mm、引張速度
50mm/分(100%/分)で伸張する。 5%変形時の応力(Kg)を読みとりF5値と
する。 (2) 被覆時の巻芯の表面硬度 JIS A ゴム硬度計(スプリング式硬さ試験
JIS K6301−1975)によつて測定した。芯体
硬度、被覆材硬度、被覆材厚さの総合された実
用特性である。 f 実施例及び比較例 以下実施例により本発明を詳述する。 実施例における各特性値の評価法は次の通りで
ある。 (1) 転写長 シートの巻始め、段差又は接着テープ段差の
いずれかの転写の長い方の巻長で表わす。 転写の有無の判定は、ロールから剥ぎとつた
シートを軽く重した状態での目視チエツクによ
る。 巻取ロールは、磁性塗膜ウエブの場合は50
℃、72時間放置後に、またそれ以外のシート状
物の場合は室温1か月放置後に、測定する。 (2) 被覆層形成の難易 被覆用のシートを芯体に巻きつける際の作業
性及び仕上り状態(被覆層の巻付始端−終端間
のギヤツプや引きつれ)及び研磨が必要な場合
にはその作業性を、A:優れる、B:普通、
C:やや劣る、及びD:劣るの4段階で評価す
る。 (3) 取扱性 主としてワンウエイ使用段階での取扱時にお
ける引かきキズやゴミの発生を2項と同じく4
段階で評価した。 (4) リサイクル性 変形部の回復性、接着テープの剥れ性(粘着
剤の残存又は剥れ時の損傷)及び表面の汚れ性
など繰返し使用時の特性を2項と同じく4段階
評価した。 実施例 1〜3 以下のようにして巻芯を作成した。すなわち、
硬質芯体として6インチ径で長さが382mmの硬質
ポリ塩化ビニル管を用い、弾性シートとして表1
に示す各厚さの、ポリエステル不織布にポリウレ
タン樹脂を含芯させ、更にその表面に塗布した人
工皮革を用い、この硬質ポリ塩化ビニル管に接着
剤を塗布して所定寸法に裁断したこの人工皮革を
貼り付けて人工皮革で被覆した巻芯を作成した。
なお、人工皮革の5%引張伸長応力は1.5mm厚の
ものが1.0Kg/cm、2.5mm厚のものが1.7Kg/cm、
4.5mm厚のものが3.1Kg/cmであつた。 この巻芯に長さ2000mのフロツピーデイスク用
のコーテイドウエブ(厚さ75μm、幅380mm)を
巻き上げ、評価した。 巻芯に巻かれたまゝのコーテツドウエブを50℃
において72時間放置したときのスプライスマーク
(転写長)は、25m以内であつた。結果の詳細を
第1表に示した。第1表には他の特性値について
も併記した。 比較例 1〜3 硬質ポリ塩化ビニルの巻芯又は紙管〔弾性体を
被覆してないもの:表面硬度97〜99度〕にポリエ
チレンテレフタレートフイルム及び同フイルムを
基材とするコーテツドウエブを巻取つた場合のス
プライスマークの発生等を実験した。フイルム
(磁性塗巻をコーテツドしてないもの)は室温下
に2ケ月間放置し、またコーテツドウエブは実施
例1と同様に50℃において72時間放置した後、所
定の特性値を評価した。これらの結果を比較例1
〜3として第1表に掲記した。 実施例 4〜8 実施例4は実施例1の巻芯に別なウエブ(50μ
厚さの弾性層をスパツタ蒸着した磁気記録材料)
を巻取つたときの状況を試験した。結果を第1表
に示した。実施例5は、硬質芯体を紙管とし、弾
性シートには実施例1と同じ人工比較を用いた巻
芯に、5μm厚さのポリエチレンテレフタレート
フイルムを巻き上げた例、実施例6は、実施例2
において弾性シートとして人工比較に替えてポリ
エステルの起毛ニツトにポリウレタン樹脂と含浸
し且つその表面に塗布した合成比較を用いた例、
実施例7は硬質芯体に紙管を用い、弾性シートに
実施例1の人工皮革を下層に実施例6の合成皮革
を上層にした二層シートを用いた例、実施例8
は、実施例2の人工皮革においてポリウレタン樹
脂の表面塗布を省略した例で、全て所期の目的を
達成するものであることを確認した。なお、以上
の例の弾性シートの5%引貼伸長応力は全て0.35
Kg以上であつた。これらの実施例の結果について
も第1表に示した。 比較例 4及び5 硬質芯体の上に弾性体を被覆したものである
が、比較例は硬い薄いポリエステル不織布(厚さ
0.25mm)を単に巻付けたものであつて、巻芯の表
面硬度は93度と硬いものであつた(比較例4)。
一方、樹脂処理を施した柔軟な厚いポリエステル
不織布(厚さ5mm)の被覆巻芯は表面硬度が51度
と極めて柔軟なものである(比較例5)。 これらの巻芯を使用してコーテツドウエブを巻
取つたとき、表面の硬い巻芯(比較例4)では取
扱いが困難であり工程トラブルがあつた。
【表】 * 表面に変形が生じていた
一方、柔軟な巻芯はコーテツドウエブに折れシ
ワ等が発生して、実用上問題のあることが判明し
た。 g 発明の効果 本発明は適度な表面硬さの巻芯を用いてウエブ
を巻取ることによつて、巻姿の良好なロールが得
られる。また、ウエブにシワや段差の転写などが
なく、ロールに巻取られたウエブを殆どロスなく
使用できる利点がある。特に基体フイルムが厚
く、段差の転写がそのまま製品欠陥となる磁気記
録媒体、中でもフロツピーデイスク用の磁気記録
媒体においてその効果は大である。本発明の巻芯
を使用する巻取工程は極めて安定していてウエブ
層間の空気巻込みが極めて少なく作業が容易で生
産効率が高められる。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 円筒状の硬質芯体の外面に軟質弾性体を被覆
    した、連続ウエブを巻取るための巻芯において、
    該軟質弾性体は、該硬質芯体に被覆された状態に
    おける表面硬度が55度乃至90度であり、かつ5%
    引張伸長時の応力が1cm幅当たり0.35Kg以上で繊
    維質の多孔組織に多孔質を維持した状態で弾性樹
    脂を含浸又は/及び塗布した弾性シートから形成
    されていることを特徴とする巻芯。 2 弾性シートが不織布を基体とした人工皮革で
    ある特許請求の範囲第1項記載の巻芯。 3 連続ウエブが磁気記録媒体である特許請求の
    範囲第1項記載の巻芯。
JP18424886A 1986-08-07 1986-08-07 巻芯 Granted JPS6341382A (ja)

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JP18424886A JPS6341382A (ja) 1986-08-07 1986-08-07 巻芯

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JP18424886A JPS6341382A (ja) 1986-08-07 1986-08-07 巻芯

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JPS6341382A JPS6341382A (ja) 1988-02-22
JPH057302B2 true JPH057302B2 (ja) 1993-01-28

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JP18424886A Granted JPS6341382A (ja) 1986-08-07 1986-08-07 巻芯

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2552945B2 (ja) * 1990-08-09 1996-11-13 富士写真フイルム株式会社 ウエブ巻取用巻芯

Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5139115U (ja) * 1974-09-19 1976-03-24

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JPS5139115U (ja) * 1974-09-19 1976-03-24

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