JPH0572465B2 - - Google Patents

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JPH0572465B2
JPH0572465B2 JP63314922A JP31492288A JPH0572465B2 JP H0572465 B2 JPH0572465 B2 JP H0572465B2 JP 63314922 A JP63314922 A JP 63314922A JP 31492288 A JP31492288 A JP 31492288A JP H0572465 B2 JPH0572465 B2 JP H0572465B2
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JP
Japan
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steel
aluminized
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steel sheet
plating
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Kunio Nishimura
Takayuki Oomori
Fumihiko Suga
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Nippon Steel Corp
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Nippon Steel Corp
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  • Coating With Molten Metal (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
産業上の利用分野 本発明は、不メツキのない高耐食性アルミメツ
キCr含有鋼板の製造法に関するものである。 従来の技術 鋼板にアルミメツキしたアルミメツキ鋼板は、
高温域で耐熱性・耐酸化性に優れ、常温で耐食性
に優れていることから、防火壁建築材料、エキゾ
ーストパイプやマフラー等の排気系自動車用部品
材料、ストーブやパン焼き器等の家庭用器具耐熱
部品材料等巾広い分野に亘つて使用されている。 加工用冷延鋼板にアルミメツキを施したアルミ
メツキ冷延鋼板が従来から使用されていたが、さ
らに高い500℃以上の温度で高温強度と共に耐熱
性と耐酸化性に優れ、北米等諸国で使用されてい
る凍結防止用岩塩散布に対する塩害耐食性にも優
れたアルミメツキCr含有鋼板が開発されている。 例えば特開昭60−262950号公報のように、「鋼
板の加工性を付与するために、Tiと耐食性の向
上を図るCrを含有する鋼板の、Cr酸化物の生成
を防止してメツキ濡れ性を向上するNiメツキを
施した溶融アルミメツキ鋼板」、また特開昭61−
147865号公報や特開昭61−147866号公報のよう
に、「Cr含有鋼板にSi−Ni−Al系溶融メツキを施
した耐高温酸化性、耐高温ガス腐食性及び耐塩害
腐食性に優れた溶融アルミメツキ鋼板」等、多く
の種類のアルミメツキCr含有鋼板が開発され、
その鋼板の諸特性は優れたものである。 ところが最近、自動車用排気系材料は、車体防
錆のの表面錆5年−穴明10年の対応に呼応して、
より長寿命化が要求され、また家電材料や建築材
料の高機能化材料への要求と共に長期間耐食性を
保証したアルミメツキ鋼板の供給が要求されてい
る。 しかしながら、このような要求に対して未だ満
足すべき溶融メツキCr含有鋼板が提供されてい
ない。この問題は溶融アルミメツキの不メツキに
あつた。これまでの溶融アルミメツキ法は、特公
昭56−11310号公報に「冷間圧延鋼の焼鈍に際し
ては、酸化炉及び還元炉にて再結晶温度以上に加
熱した後、均熱帯で均熱を行なうと共に、表面の
ガスクリーニングを行ない、しかる後に該鋼帯を
溶融アルミ浴に導く」とあり、あるいは、特開昭
60−13057号公報の実施例1に「冷延工程を経て、
1.0mm厚の冷延板とし、その後に焼鈍してから素
材表面の酸化スケールの除去を行なつた後、脱脂
後、通常のメツキ工程に従つて素材を溶融Al浴
に浸漬する。」とあるように、鋼板の表面に付着
した酸化膜を除去してアルミメツキする方法であ
るため、Cr含有冷延板をアルミメツキする場合、
鋼中のCrが酸化されてしまうと、難還元性酸化
物(CrO3等)が生成される。 この酸化物が生成すると還元炉は還元不可能
で、その部分の反応性が著しく低下し不メツキが
発生する為、長期間安定したCr含有アルミメツ
キ鋼板を得ることが困難であつた。この為、無酸
化炉の板温を低くして鋼中Crの酸化防止を図つ
ていたが、この方法では、鋼中Crの酸化防止は
不十分であり、不メツキのないメツキ鋼板の製造
は不可能であつた。 またNiプレメツキにより、鋼中Crの酸化防止
を図つた場合、ストリツプ表面全体をNiで被覆
する為には、Ni付着量は片面5g/m2以上は必
要であり、Ni付着量が多くなると、メツキ性及
び耐食性に悪影響を及ぼすことが概念される。こ
の為、Niプレメツキ量は片面1g/m2以下とし
ているが、この量ではストリツプを完全に被覆で
きないので、この方法だけでは、不メツキ完全防
止には不十分であつた。 この含Cr鋼のアルミメツキのポイントは、鋼
中のCrの酸化をどのようにして防止するかとい
う点であると本発明者らは推察している。 発明が解決しようとする課題 本発明はこのような推論から、メツキされる鋼
板の界面を改質して、不メツキ部分のない長期間
耐食性の優れたアルミメツキCr含有鋼板を安定
して製造することを目的とする。 課題を解決するための手段 本発明者は多くの実験を試みた結果Cr含有冷
延鋼板を弱酸化性雰囲気炉で高温に加熱すること
により、ストリツプ中のFeが選択的に酸化され、
易還元性の鉄系酸化物が生成し、Crが酸化され
るのを防止し、この酸化膜を還元炉にて還元する
ことにより、反応性に富んだFe−Crの界面が得
られることを知見した。本発明は、この知見に基
づいて構成したものである。 その要旨はCr:1〜25%を含有する冷間圧延
鋼板を、加熱バーナーの空気比が0.95〜1.5の弱
酸化性雰囲気炉で、温度660℃〜830℃に加熱した
後、還元性雰囲気炉で温度750℃〜900℃に加熱
し、続いて冷却しながら溶融アルミメツキするア
ルミメツキCr鋼板の製造法である。 以下、本発明について詳細に説明する。 転炉、電気炉など通常の溶解炉で溶製された溶
鋼を、造塊または連続鋳造を経て製造された鋼片
を、さらに熱間圧延と冷間圧延を経てCr:1〜
25%を含有するCr含有冷間圧延鋼板を製造する。 Crは鋼中に含有されて鋼板自体の耐食性を向
上させるだけでなく、アルミメツキ後は自動車排
ガス凝縮中では、メツキされたアルミニウムの犠
牲防食作用を発揮させる有効な成分である。しか
しながら1%未満の少ないCr含有量では、その
ような効果を得るには不十分で、また25%を越え
る過剰な含有量は耐熱性、耐食性の効果が過飽和
となり、鋼板の加工性も劣化し、各種の用途の製
品に使用することができない。したがつて本発明
においては、1〜25%のCrを含有する鋼板を使
用する。 さらにTi、Nb、Niなど強化元素、加工性向上
元素の少量を含有させてもよい。 このようにして製造されたCr含有冷延鋼板は、
必要によつては酸洗や脱脂など表面清浄化処理、
あるいはNiプレメツキやFeプレメツキ等鋼板と
メツキ金属の密着性を高める下地処理を施した
後、加熱バーナーの空気比0.95〜1.50の弱酸化性
雰囲気で、板の温度が660℃〜830℃に加熱する。
弱酸化性雰囲気で高温域まで加熱されたCr含有
鋼板は、その表面には、易還元性の鉄系酸化膜が
緻密に生成しており、難還元性のCr系の酸化膜
はほとんど生成していない。 このような効果は所定の空気比と板温により得
られるものであつて、空気比が0.95以下では鉄系
酸化膜を緻密に生成させるには「0」量が不足し
ている為、鉄系酸化膜が緻密に生成する前に鋼中
Crの酸化も起り、Cr系酸化膜を生成する為不メ
ツキが発生しやすくなる。反対に空気比が1.5を
越えると、生成する酸化膜が著しく厚くなり、還
元炉では還元困難である。 また、その板温が660℃未満の低い温度では、
難還元性のCr系酸化膜を生成し、アルミメツキ
金属との濡れ性を劣化して、アルミメツキ金属の
不メツキ部を多く発生し易くする。その反面830
℃を越える温度では生成する酸化膜が厚くなり、
還元が困難になるだけではなく、再結晶温度域に
入つてくるので、材質劣化が概念される。 すなわち上記のような空気比と加熱板温とが調
和のとれた範囲で加熱することによつて、易還元
性の鉄系酸化膜を緻密に生成し、Crの酸化を極
力抑制した界面になつている。 この後、還元雰囲気炉で、750℃〜900℃に昇温
して結晶化組織を呈する軟化焼純を施し、同時に
鋼板表面に生成した鉄系酸化膜を還元し、表面を
活性化する。この場合、板温が750℃未満の低い
温度では未再結晶組織を呈して、各種の形状に加
工する際に割れを生じる。また反対に900℃を越
える高い温度では鋼の結晶粒が粗大化して各種の
複雑な形状に加工する際、割れを発生し、また耐
食性を劣化する傾向にある。 しかして上記の熱処理を受けたCr含有鋼板は、
直ちに冷却を開始しながら溶融アルミメツキ浴を
通過して所定のメツキ付着量に調整されて製品化
される。この場合の冷却速度は冷却中に生成する
クロムカーバイトの析出による耐食性の劣化を防
止するために速い程好ましく、またアルミメツキ
浴についても、アルミ、アルミ−シリコン合金な
ど各種のアルミ系メツキ浴が使用される。 しかして製造されたアルミメツキCr含有鋼板
は、不メツキのない耐食性の優れた鋼板となる。 次に本発明の実施例について説明する。 第1表は各種成分含有量の異なるCr含有冷延
板を、温度、空気比を変化させて、溶融アルミメ
ツキしたときのメツキ外観を示したものである。 発明の効果 その結果、本発明法でアルミメツキしたCr含
有鋼板は、不メツキの発生がほとんどない良好な
外観であり、本発明から逸脱した比較材は不メツ
キの多い外観であつた。
【表】
【表】

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1 Crを1〜25%を含有する冷間圧延鋼板を、
    加熱バーナーの空気比0.95超〜1.5の弱酸化性雰
    囲気炉で温度600℃〜830℃に加熱した後、還元性
    雰囲気炉で温度750℃〜900℃に加熱し、続いて冷
    却しながら溶融アルミメツキすることを特徴とす
    る不メツキのない高耐食性アルミメツキCr鋼板
    の製造法。
JP31492288A 1988-12-15 1988-12-15 不メッキのない高耐食性アルミメッキCr含有鋼板の製造方法 Granted JPH02163357A (ja)

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US5175026A (en) * 1991-07-16 1992-12-29 Wheeling-Nisshin, Inc. Method for hot-dip coating chromium-bearing steel

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JPS5649989A (en) * 1979-09-29 1981-05-06 Hitachi Ltd Nuclear reactor operation method

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