JPH0572075U - ロック片受け金具を有するコネクタ - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 適合コネクタのロック片と係合するロック片
受け金具でコネクタ本体をパネルに取付けることがで
き、コネクタ本体が小型でコストが低廉なコネクタを得
る。 【構成】 ロック片受け金具４は、中間に小径部が形成
されて先端に大径の係合部６が形成された円筒体形状の
金具本体７と、これと一体の締付けネジ８とから成り、
締付けネジ８によりコネクタ本体１に螺着される。この
螺着の際に、コネクタ本体１はパネル１１に取付けられ
る。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は、小型電子機器に用いるのに適したロック片受け金具を有するコネク タに関する。

【０００２】

【従来の技術】

従来、ロック片受け金具を有するコネクタとして、図４に示すように、亜鉛又 はアルミニウム合金ダイキャスト製のコネクタ本体ａに、適合コネクタとの嵌合 時に該適合コネクタのロック片と係合するロック片受け金具ｂが一体に立設され 、該ロック片受け金具ｂに近接してパネル取付け用のネジ孔ｃが形成されたもの が知られる。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

従来のコネクタは、上述したように、例えば亜鉛又はアルミニウム合金ダイキ ャスト製コネクタ本体ａはコストが高価になるとともに、ロック片受け金具ｂと パネル取付け用のネジ孔ｃとをコネクタ本体の別位置に設けるためコネクタ本体 の長さが大きくなり小型化の障害になっていた。

【０００４】

【課題を解決するための手段】

本考案は、上記の目的を達成するために、適合コネクタとの嵌合時に該適合コ ネクタのロック片と係合するロック片受け金具を有するコネクタにおいて、中間 に小径部が形成されて一端に大径の係合部が形成された、円筒体形状の金具本体 と、該金具本体の他端に軸方向に延設された締付けネジから成り、該係合部の端 面に締付け用溝が形成されたロック片受け金具を備え、該ロック片受け金具を前 記締付けネジによりコネクタ本体に螺着したことを特徴とする。

【０００５】

【作用】

本考案の前記構成において、ロック片受け金具は、中間が小径に形成された円 筒体形状の金具本体と該金具本体の端から軸方向に延設された締付けネジとから 成り、締付けネジによりコネクタ本体に螺着されるので、螺着の際にロック片受 け金具によりコネクタ本体をパネルに取付けることができる。コネクタ本体にお けるロック受け金具の設置位置とコネクタのパネルへの取付け位置とが同じ位置 であるので、コネクタ本体の長さが従来のものに比べて短くなる。また、この金 具は略円筒体形状なので、機械加工により容易に作成することができる。

【０００６】

【実施例】

以下本考案の実施例を図面につき説明する。 図１及び図２は本考案の一実施例を示す。 同図において、符号１は、金属シエル２で被覆された例えば合成樹脂製のコネ クタ本体で、このコネクタ本体１のコンタクト３を内蔵した適合コネクタとの嵌 合部を挟んで両側にロック片受け金具４，４が締め付けられている。

【０００７】 ロック片受け金具４は、図２に明示するように、中間に小径部５が形成されて 一端に大径の係合部６が形成された円筒体形状の金具本体７とこの金具本体７の 他端に軸方向に一体に延設された締付けネジ８から成っており、前記係合部６の 外側の端面には、例えばドライバを係合する直線状の締付け用溝９が形成され、 またその端面の周縁にはテーパが形成されている。

【０００８】 このロック片受け金具４は、その締付けネジ８をコネクタ本体１の貫通孔１０ を介してこの貫通孔１０に連なる凹部（図示せず）に嵌合したナット（図示せず ）に嵌合することにより、コネクタ本体１に締付けられる。このロック片受け金 具４を締付けるとき、コネクタ本体１の適合コネクタとの嵌合部を、図２に示す ように、パネル１１の孔１２に嵌合し、ロック片受け金具４の締付けネジ８をパ ネル１１の切欠１３を介して前記ナットに螺合することにより、コネクタ本体１ をパネル１１に取付けられる。

【０００９】 図１及び図２において、符号１４はばね座金、１５は半田付けにより配線基板 に固着することによりコネクタを配線基板に押さえ付ける部材である。

【００１０】 図３は、上記実施例のコネクタと適合する適合コネクタを示す。

【００１１】 同図において１６はケーブルに接続された適合コネクタ１７を収納するカバー で、このカバー１６の両側には、カバー１６の可撓押圧部１８によって押圧され て軸部１９を中心にして回動するロック片２０が設けられている。このロック片 ２０は先端部に係合用窓２１が形成されており、適合コネクタ１７が前記コネタ に嵌合したとき、この窓２１に図示のように前記ロック片受け金具４の係合部６ が係合し、両コネクタの離脱を防止する。

【００１２】

【考案の効果】

本考案は、上述のように構成されているから、ロック片受け金具によりロック 片との係合による適合コネクタからの離脱を防止できるとともにコネクタ本体を パネルに取付けることができ、コネクタが小型になり、コストを低減することが できるという効果を有する。

【図面の簡単な説明】

【図１】 本考案の一実施例の斜視図

【図２】 パネルとの関係を示す図１の実施例の分解斜
視図

【図３】 （Ａ）は適合コネクタの一部截断平面図、
（Ｂ）はそのロック片の平面図

【図４】 （Ａ）はロック片受金具を有する従来のコネ
クタの平面図、（Ｂ）はその正面図

【符号の説明】

１ コネクタ本体 ２ 金属シエル ３ コンタクト ４ ロック片受け金具 ５ 小径部 ６ 係合部 ７ 金具本体 ８ 締付けネジ ９ 締付け用溝 １１ パネル ２０ ロック片 ２１ 係合用窓

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 適合コネクタとの嵌合時に該適合コネク
   タのロック片と係合するロック片受け金具を有するコネ
   クタにおいて、中間に小径部が形成されて一端に大径の
   係合部が形成された円筒体形状の金具本体と、該金具本
   体の他端に軸方向に延設された締付けネジから成り、該
   係合部の端面に締付け用溝が形成されたロック片受け金
   具を備え、該ロック片受け金具を前記締付けネジにより
   コネクタ本体に螺着したことを特徴とするロック片受け
   金具を有するコネクタ