JPH0571825A - 多室型空気調和機 - Google Patents

多室型空気調和機

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JPH0571825A
JPH0571825A JP23282391A JP23282391A JPH0571825A JP H0571825 A JPH0571825 A JP H0571825A JP 23282391 A JP23282391 A JP 23282391A JP 23282391 A JP23282391 A JP 23282391A JP H0571825 A JPH0571825 A JP H0571825A
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pressure gas
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Hiroshi Kitayama
浩 北山
Akihiro Kino
章宏 城野
Takayuki Takatani
隆幸 高谷
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Matsushita Refrigeration Co
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 本発明は多室型空気調和機において、各室内
機毎に自由に冷暖房が選択可能な多室型空気調和機の冷
凍サイクルに関するもので、冷房、冷房主体、暖房主体
運転時に、安価な仕様で冷房運転室内機及び停止室内機
の吐出ガス管への冷媒の溜まり込みを防止し、常に所定
の冷暖房能力を確保できる多室型空気調和機を提供する
ことを目的としたものである。 【構成】 室内機6の運転状態を決定する高圧側二方弁
9及び低圧側二方弁10のうち、高圧側二方弁9の上流
側と下流側を減圧装置16を有したバイパス管14でバ
イパスする構成としたものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は多室型空気調和機に係わ
り、特に各室内機毎に自由に冷暖房が選択可能な多室型
空気調和機の冷凍サイクルに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の多室型空気調和機とし
て、例えば、特開平2−97858号公報に掲載された
ものがある。
【0003】以下、図面を参照しながら上述した公報の
従来の多室型空気調和機について説明する。
【0004】図7において、1は多室型空気調和機の室
外機であり、圧縮機2、三方切替機構としての三方弁
3、室外側熱交換器4、室外側膨張弁5から成ってい
る。6は室内機であり、室内側膨張弁7、室内側熱交換
器8、高圧側二方弁9、低圧側二方弁10から成ってい
る。
【0005】そして室内側熱交換器8の一方は、高圧側
二方弁9を介して室外機1の高圧側と室内機6を接続す
る高圧ガス管11と連通するとともに、低圧側二方弁1
0を介して室外機1の低圧側と室内機6を接続する低圧
ガス管12と連通しており、高圧側二方弁9と低圧側二
方弁10の開閉により、室内側熱交換器8の一方は、高
圧ガス管11または低圧ガス管12と切替可能に接続さ
れている。
【0006】また室内側熱交換器8の他方は、室内側膨
張弁7を介して室外機1の液管部と室内機6を液管13
で接続されている。尚、室内機5は本従来例では3台接
続されており、区別する場合は添字a、b、cを付ける
ことにする。
【0007】次に上記構成の多室型空気調和機の動作に
ついて説明する。まず冷房運転のみの場合について説明
する。この場合の冷媒の流れは実線矢印で表わし、各弁
の開閉状態は次の通りである。即ち、高圧側二方弁9は
閉、低圧側二方弁10は開、各室内側膨張弁7は各室内
負荷に応じた開度である。
【0008】圧縮機2より吐出された高温高圧ガスは、
三方弁3を介し室外側熱交換器4で凝縮液化され、室外
側膨張弁5を通って液管13に導かれる。そして室内側
膨張弁7を通って各室内側熱交換器8に流入し、それぞ
れ蒸発気化したあと、低圧側二方弁10を経て低圧ガス
管12に導かれる。その後三方弁3を介して圧縮機2に
戻り、冷房運転を行なう。
【0009】次に暖房運転のみの場合について説明す
る。この場合の冷媒の流れは破線矢印で表わし、各弁の
開閉状態は次の通りである。即ち、高圧側二方弁9は
開、低圧側二方弁10は閉、各室内側膨張弁7は各室内
負荷に応じた開度である。
【0010】圧縮機2より吐出された冷媒は、高圧ガス
管11、高圧側二方弁9を介して各室内側熱交換器8に
導かれ、ここで凝縮液化して室内側膨張弁7を介して液
管13に流入し、室外側膨張弁5で低圧二相状態まで減
圧され、室外側熱交換器4に入り蒸発気化して圧縮機2
に戻り、暖房運転を行なう。
【0011】次に冷房主体運転の場合について図8を用
いて説明する。ここで各室内機6の運転状態は、室内機
6a、6b…冷房、室内機6c…暖房とし、各弁の開閉
状態は次の通りである。即ち、高圧側二方弁9a、9b
は閉、高圧側二方弁9cは開、低圧側二方弁10a、1
0bは開、低圧側二方弁10cは閉、各室内側膨張弁7
は各室内負荷に応じた開度である。
【0012】圧縮機2より吐出された冷媒の一部は、三
方弁3を介し室外側熱交換器4で凝縮液化され、室外側
膨張弁5を通って液管13に導かれる。また残りの冷媒
は、高圧ガス管11、高圧側二方弁9cを介して室内側
熱交換器6cに導かれ、ここで凝縮液化して室内側膨張
弁7cを介して液管13に流入し、室外側熱交換器4を
通ってきた冷媒と合流する。そして室内側膨張弁7a、
7bを通って室内側熱交換器8a、8bに流入し、それ
ぞれ蒸発気化したあと、低圧側二方弁10a、10bを
経て三方弁3を介して圧縮機2に戻り、冷房主体運転を
行なう。
【0013】次に暖房主体運転の場合について図9を用
いて説明する。ここで各室内機6の運転状態は、室内機
6a、6b…暖房、室内機6c…冷房とし、各弁の開閉
状態は次の通りである。即ち、高圧側二方弁9a、9b
は開、高圧側二方弁9cは閉、低圧側二方弁10a、1
0bは閉、低圧側二方弁10cは開、各室内側膨張弁7
は各室内負荷に応じた開度である。
【0014】圧縮機2より吐出された冷媒は、高圧ガス
管11、高圧側二方弁9a、9bを介して室内側熱交換
器8a、8bに導かれ、ここで凝縮液化して室内側膨張
弁7a、7bを介して液管13に流入する。液管13の
冷媒の一部は、室内側膨張弁7cを通って室内側熱交換
器8cに流入し蒸発気化したあと、低圧側二方弁10c
を介して低圧ガス管12を経て圧縮機2に戻り、冷房運
転を行なう。液管13の残りの冷媒は、室外側膨張弁5
で低圧二相状態まで減圧され室外側熱交換器4に入り蒸
発気化して、三方弁3を介して圧縮機2に戻り、暖房主
体運転を行なう。
【0015】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら上記のよ
うな構成では、冷房運転、冷房主体運転、暖房主体運転
時に冷房運転もしくは運転停止状態にある室内機の高圧
側二方弁は常に閉状態である。その為圧縮機より吐出さ
れた冷媒の一部は、高圧ガス管で凝縮液化され、高圧ガ
ス管内に液冷媒が溜まり込むという現象が生じ、その分
だけ運転している室内機に流れる冷媒循環量が減少し、
冷房及び暖房能力が減少するという課題を有していた。
【0016】本発明は上記従来の課題を解決するもの
で、安価な仕様で高圧ガス管内に液冷媒が溜まり込むこ
とを防止し、常に各室内機の能力を確保でき、各室内機
毎に自由に冷暖房ができる多室型空気調和機を提供する
ことを目的とする。
【0017】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に本発明は、室内機の運転状態を決定する高圧側二方弁
及び低圧側二方弁のうち、高圧側二方弁の上流側と下流
側を減圧装置を備えたバイパス管で接続した構成とする
ものである。
【0018】また、他の本発明は、室内機の運転状態を
決定する高圧側二方弁及び低圧側二方弁のうち、高圧側
二方弁は微小開度に設定可能にするとともに、冷房運転
状態の高圧側二方弁を微開状態とするものである。
【0019】
【作用】本発明は上記した構成によって、冷房運転、冷
房主体運転、暖房主体運転時に高圧ガス管内へ液冷媒が
溜まり込むことを防止し、サイクルの冷媒不足現象を解
消し、常に所望の冷房及び暖房能力を確保できるように
するものである。
【0020】
【実施例】以下本発明の一実施例について図面を参照し
ながら説明する。尚、従来と同一部分については同一符
号を付しその詳細な説明を省略する。
【0021】まず本発明の第1の実施例について図1〜
図3を用いて説明する。図において、14は高圧ガス管
11に設けられた高圧側二方弁9の上流側と下流側をバ
イパスするバイパス管であり、このバイパス管14の途
中には、開閉装置15及び減圧装置16を配設してい
る。
【0022】次に、このような構成においての動作につ
いて説明する。まず冷房運転のみの場合について説明す
る。この場合の冷媒の流れは実線矢印で表わし、各弁の
開閉状態は次の通りである。即ち、高圧側二方弁9は
閉、低圧側二方弁10は開、開閉装置15は開、各室内
側膨張弁7は各室内負荷に応じた開度である。
【0023】圧縮機2より吐出された高温高圧ガスの大
部分は、三方弁3を介し室外側熱交換器4で凝縮液化さ
れ、室外側膨張弁5を通って液管13に導かれる。そし
て室内側膨張弁7を通って各室内側熱交換器8に流入
し、それぞれ蒸発気化したあと、低圧側二方弁10を介
し低圧ガス管12を通って圧縮機2に戻り、冷房運転を
行なう。
【0024】また、圧縮機2より吐出された高温高圧ガ
スの一部は、高圧ガス管11を通ってバイパス管14に
流入し、開閉装置15、減圧装置16を介して高圧側二
方弁9の下流側へ流入し、室内側熱交換器8で蒸発気化
した冷媒と合流したあと、上述した経路で圧縮機2に戻
る。
【0025】従って、高圧ガス管11内に液冷媒が存在
すると、減圧装置16を介して低圧側にバイパスされる
とともに、ガス冷媒状態になると減圧装置16の効果で
極微量の冷媒が低圧側にバイパスされることになり、高
圧ガス管11に冷媒が溜まり込むことはない。
【0026】次に暖房運転のみの場合について説明す
る。この場合の冷媒の流れは破線矢印で表わし、各弁の
開閉状態は次の通りである。即ち、高圧側二方弁9は
開、低圧側二方弁10は閉、開閉装置15は閉、各室内
側膨張弁7は各室内負荷に応じた開度である。
【0027】圧縮機2より吐出された高温高圧ガスは、
高圧ガス管11、高圧側二方弁9を介して各室内側熱交
換器8に導かれ、ここで凝縮液化して室内側膨張弁7を
介して液管13に流入し、室外側膨張弁5で低圧二相状
態まで減圧され、室外側熱交換器4に入り蒸発気化して
圧縮機2に戻り、暖房運転を行なう。
【0028】この場合、高圧ガス管11には冷媒は溜ま
り込まない。次に冷房主体運転の場合について図2を用
いて説明する。ここで各室内機6の運転状態は、室内機
6a、6b…冷房、室内機6c…暖房とし、各弁の開閉
状態は次の通りである。即ち、高圧側二方弁9a、9b
は閉、高圧側二方弁9cは開、低圧側二方弁10a、1
0bは開、低圧側二方弁10cは閉、開閉装置15a、
15bは開、開閉装置15cは閉、各室内側膨張弁7は
各室内負荷に応じた開度である。
【0029】圧縮機2より吐出された冷媒の一部は、三
方弁3を介し室外側熱交換器4で凝縮液化され、室外側
膨張弁5を通って液管13に導かれる。また残りの冷媒
は、高圧ガス管11に流入し、高圧側二方弁9cを介し
て室内側熱交換器6cに導かれ、ここで凝縮液化して
(暖房運転)、室内側膨張弁7cを介して液管13に流
入し、室外側熱交換器4を通ってきた冷媒と合流する。
【0030】そして室内側膨張弁7a、7bを通って室
内側熱交換器8a、8bに流入し、それぞれ蒸発気化し
た(冷房運転)あと、低圧側二方弁10a、10bを経
て低圧ガス管12に導かれ、圧縮機2に戻る。
【0031】一方、高圧ガス管11に流入した冷媒のう
ち冷房運転機に連通する配管内の冷媒は、バイパス管1
4a、14bに流入し、開閉装置15a、15b、減圧
装置16a、16bを介して高圧側二方弁9a,9aの
下流側へ流入して、室内側熱交換器8a,8bで蒸発気
化した冷媒と合流したあと、上述した経路で低圧ガス管
12に導かれる。
【0032】従って、冷房運転のみの場合と同様に、高
圧ガス管11内に冷媒が溜まり込むことはない。
【0033】次に暖房主体運転の場合について図3を用
いて説明する。ここで各室内機6の運転状態は、室内機
6a、6b…暖房、室内機6c…冷房とし、各弁の開閉
状態は次の通りである。即ち、高圧側二方弁9a、9b
は開、高圧側二方弁9cは閉、低圧側二方弁10a、1
0bは閉、低圧側二方弁10cは開、開閉装置15a、
15bは閉、開閉装置15cは開、各室内側膨張弁7は
各室内負荷に応じた開度である。
【0034】圧縮機2より吐出された冷媒は、高圧ガス
管11に流入し、高圧側二方弁9a、9bを介して室内
側熱交換器8a、8bに導かれ、ここで凝縮液化して
(暖房運転)室内側膨張弁7a、7bを介して液管13
に流入する。
【0035】液管13内の一部の冷媒は、室内側膨張弁
7cを通って室内側熱交換器8cに流入し、蒸発気化し
た(冷房運転)あと、低圧側二方弁10cを経て低圧ガ
ス管12を通って圧縮機2に戻る。また残りの冷媒は、
室外側膨張弁5で低圧二相状態まで減圧され、室外側熱
交換器4に入り蒸発気化したあと、三方弁3を介して圧
縮機2に戻る。
【0036】一方、高圧ガス管11に流入した冷媒のう
ち冷房運転機に連通する配管内の冷媒は、バイパス管1
4cに流入し、開閉装置15c、減圧装置16cを介し
て高圧側二方弁9cの下流側へ流入して、室内側熱交換
器8cで蒸発気化した冷媒と合流したあと、上述した経
路で低圧ガス管12に導かれる。
【0037】従って、冷房主体運転の場合と同様に、高
圧ガス管11内に冷媒が溜まり込むことはない。
【0038】また、停止室内機に関する各弁の状態は、
いかなる運転状態にも係わらず、室内側膨張弁7は閉、
高圧側二方弁9は閉、低圧側二方弁10は開、開閉装置
15は開とすれば、停止室内機の高圧ガス管11内の冷
媒は上述と同様の動作を行い、高圧ガス管11内に冷媒
が溜まることはない。
【0039】以上のように、冷房運転、冷房主体運転、
暖房主体運転時に、冷房運転機に連通する高圧ガス管1
1内の冷媒を高圧側二方弁9のバイパス管14を介して
低圧側へ微小量バイパスするので、高圧ガス管11内へ
液冷媒が溜まり込むことがなくなり、従来生じていた冷
媒不足現象を解消し、常に所望の冷房及び暖房能力を確
保することができる。
【0040】次に、本発明の第2の実施例について図4
〜図6を用いて説明する。図において17は、各室内機
6に連通する高圧ガス管11の途中に設けられた高圧側
二方弁であり、この種の空気調和機に一般に使われてい
る電動膨張弁を用いている。
【0041】次に、このような構成においての動作につ
いて説明する。まず冷房運転のみの場合について説明す
る。この場合の冷媒の流れは実線矢印で表わし、各弁の
開閉状態は次の通りである。即ち、高圧側二方弁17は
微開状態、低圧側二方弁10は開、室内側膨張弁7は各
室内負荷に応じた開度である。
【0042】圧縮機2より吐出された高温高圧ガスの大
部分は、三方弁3を介し室外側熱交換器4で凝縮液化さ
れ、室外側膨張弁5を通って液管13に導かれる。そし
て室内側膨張弁7を通って各室内側熱交換器8に流入
し、それぞれ蒸発気化したあと、低圧側二方弁10を介
し低圧ガス管12を通って圧縮機2に戻り、冷房運転を
行なう。
【0043】また、圧縮機2より吐出された高温高圧ガ
スの一部は、高圧ガス管11を通り微開状態である高圧
側二方弁17で減圧され高圧側二方弁17の下流側へ流
入し、室内側熱交換器8で蒸発気化した冷媒と合流した
あと、上述した経路で圧縮機2に戻る。
【0044】従って、高圧ガス管11内に液冷媒が存在
すると、減圧装置16を介して低圧側にバイパスされる
とともに、ガス冷媒状態になると減圧装置16の効果で
極微量の冷媒が低圧側にバイパスされることになり、高
圧ガス管11に冷媒が溜まり込むことはない。
【0045】次に暖房運転のみの場合について説明す
る。この場合の冷媒の流れは破線矢印で表わし、各弁の
開閉状態は次の通りである。即ち、高圧側二方弁17は
全開状態、低圧側二方弁10は閉、各室内側膨張弁7は
各室内負荷に応じた開度である。
【0046】圧縮機2より吐出された高温高圧ガスは、
高圧ガス管11、全開状態である高圧側二方弁17を介
して各室内側熱交換器8に導かれ、ここで凝縮液化して
室内側膨張弁7を介して液管13に流入し、室外側膨張
弁5で低圧二相状態まで減圧され、室外側熱交換器4に
入り蒸発気化して圧縮機2に戻り、暖房運転を行なう。
【0047】この場合、高圧ガス管11には冷媒は溜ま
り込まない。次に冷房主体運転の場合について図5を用
いて説明する。ここで各室内機6の運転状態は、室内機
6a、6b…冷房、室内機6c…暖房とし、各弁の開閉
状態は次の通りである。即ち、高圧側二方弁17a、1
7bは微開、高圧側二方弁17cは全開、低圧側二方弁
10a、10bは開、低圧側二方弁10cは閉、各室内
側膨張弁7は各室内負荷に応じた開度である。
【0048】圧縮機2より吐出された冷媒の一部は、三
方弁3を介し室外側熱交換器4で凝縮液化され、室外側
膨張弁5を通って液管13に導かれる。また残りの冷媒
は、高圧ガス管11に流入し、全開状態である高圧側二
方弁17cを介して室内側熱交換器6cに導かれ、ここ
で凝縮液化して(暖房運転)、室内側膨張弁7cを介し
て液管13に流入し、室外側熱交換器4を通ってきた冷
媒と合流する。
【0049】そして室内側膨張弁7a、7bを通って室
内側熱交換器8a、8bに流入し、それぞれ蒸発気化し
た(冷房運転)あと、低圧側二方弁10a、10bを経
て低圧ガス管12に導かれ、圧縮機2に戻る。
【0050】一方、高圧ガス管11に流入した冷媒のう
ち冷房運転機に連通する配管内の冷媒は、微開状態であ
る高圧側二方弁17a、17bで減圧され高圧側二方弁
17a,17bの下流側へ流入して、室内側熱交換器8
a,8bで蒸発気化した冷媒と合流したあと、上述した
経路で低圧ガス管12に導かれる。
【0051】従って、冷房運転のみの場合と同様に、高
圧ガス管11内に冷媒が溜まり込むことはない。
【0052】次に暖房主体運転の場合について図6を用
いて説明する。ここで各室内機6の運転状態は、室内機
6a、6b…暖房、室内機6c…冷房とし、各弁の開閉
状態は次の通りである。即ち、高圧側二方弁17a、1
7bは全開、高圧側二方弁17cは微開、低圧側二方弁
10a、10bは閉、低圧側二方弁10cは開、各室内
側膨張弁7は各室内負荷に応じた開度である。
【0053】圧縮機2より吐出された冷媒は、高圧ガス
管11に流入し、全開状態である高圧側二方弁17a、
17bを介して室内側熱交換器8a、8bに導かれ、こ
こで凝縮液化して(暖房運転)室内側膨張弁7a、7b
を介して液管13に流入する。
【0054】液管13内の一部の冷媒は、室内側膨張弁
7cを通って室内側熱交換器8cに流入し、蒸発気化し
た(冷房運転)あと、低圧側二方弁10cを経て低圧ガ
ス管12を通って圧縮機2に戻る。また残りの冷媒は、
室外側膨張弁5で低圧二相状態まで減圧され、室外側熱
交換器4に入り蒸発気化したあと、三方弁3を介して圧
縮機2に戻る。
【0055】一方、高圧ガス管11に流入した冷媒のう
ち冷房運転機に連通する配管内の冷媒は、微開状態であ
る高圧ガス管17cで減圧され高圧側二方弁17cの下
流側へ流入して、室内側熱交換器8cで蒸発気化した冷
媒と合流したあと、上述した経路で低圧ガス管12に導
かれる。
【0056】従って、冷房主体運転の場合と同様に、高
圧ガス管11内に冷媒が溜まり込むことはない。
【0057】また、停止室内機に関する各弁の状態は、
いかなる運転状態にも係わらず、室内側膨張弁7は閉、
高圧側二方弁17は微開、低圧側二方弁10は開とすれ
ば、停止室内機の高圧ガス管11内の冷媒は上述と同様
の動作を行い、高圧ガス管11内に冷媒が溜まることは
ない。
【0058】以上のように、冷房運転、冷房主体運転、
暖房主体運転時に、冷房運転機に連通する高圧ガス管1
1内の冷媒を微開状態の高圧側二方弁17を介して低圧
側へ微小量バイパスするので、高圧ガス管11内へ液冷
媒が溜まり込むことがなくなり、従来生じていた冷媒不
足現象を解消し、常に所望の冷房及び暖房能力を確保す
ることができる。
【0059】尚、本実施例では微小開度の設定が可能な
高圧側二方弁として、電動膨張弁を用いたが、正方向に
冷媒逃し孔を有する電磁弁でもよいことはいうまでもな
い。
【0060】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように本発明
は、室内機の運転状態を決定する高圧側二方弁及び低圧
側二方弁のうち、高圧側二方弁の上流側と下流側を減圧
装置を備えたバイパス管で接続した構成とするものであ
る。
【0061】そのため本発明の多室型空気調和機は、安
価な仕様で、冷房運転、冷房主体運転、暖房主体運転時
にサイクルの冷媒不足現象を解消し、冷房及び暖房能力
の低下を防止でき常に所望の能力を確保することができ
る。
【0062】また、他の発明によれば、室内機の運転状
態を決定する高圧側二方弁及び低圧側二方弁のうち、高
圧側二方弁は微小開度に設定可能にするとともに、冷房
運転状態の高圧側二方弁を微開状態とするものである。
【0063】そのため、安価でかつシンプルな仕様で、
冷房運転、冷房主体運転、暖房主体運転時にサイクルの
冷媒不足現象を解消し、冷房及び暖房能力の低下を防止
でき常に所望の能力を確保することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例における多室型空気調和
機の冷凍サイクル図
【図2】同実施例の多室型空気調和機の冷房主体運転状
態を示す冷凍サイクル図
【図3】同実施例の多室型空気調和機の暖房主体運転状
態を示す冷凍サイクル図
【図4】本発明の第2の実施例における多室型空気調和
機の冷凍サイクル図
【図5】同実施例の多室型空気調和機の冷房主体運転状
態を示す冷凍サイクル図
【図6】同実施例の多室型空気調和機の暖房主体運転状
態を示す冷凍サイクル図
【図7】従来の多室型空気調和機の冷凍サイクル図
【図8】従来の多室型空気調和機の冷房主体運転状態を
示す冷凍サイクル図
【図9】従来の多室型空気調和機の暖房主体運転状態を
示す冷凍サイクル図
【符号の説明】
1 室外機 2 圧縮機 3 三方弁 4 室外側熱交換器 5 室外側膨張弁 6 室内機 7 室内側膨張弁 8 室内側熱交換器 9 高圧側二方弁 10 低圧側二方弁 11 高圧ガス管 12 低圧ガス管 13 液管 14 バイパス管 15 開閉装置 16 減圧装置 17 高圧側二方弁

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 圧縮機、三方切替機構、室外側熱交換
    器、室外側膨張弁から成る室外機と、室内側膨張弁、室
    内側熱交換器から成る複数の室内機を高圧ガス管、低圧
    ガス管及び液管を介して並列に接続し、前記室内側熱交
    換器の一方は前記高圧ガス管または前記低圧ガス管と高
    圧側二方弁及び低圧側二方弁の開閉により切替可能に接
    続し、前記室内側熱交換器の他の一方は室内側膨張弁を
    介して前記液管に接続し、前記高圧側二方弁の上流側と
    下流側を減圧装置を介してバイパス管で接続した多室型
    空気調和機。
  2. 【請求項2】 圧縮機、三方切替機構、室外側熱交換
    器、室外側膨張弁から成る室外機と、室内側膨張弁、室
    内側熱交換器から成る複数の室内機を高圧ガス管、低圧
    ガス管及び液管を介して並列に接続し、前記室内側熱交
    換器の一方は前記高圧ガス管または前記低圧ガス管と高
    圧側二方弁及び低圧側二方弁の開閉により切替可能に接
    続し、前記室内側熱交換器の他の一方は室内側膨張弁を
    介して前記液管に接続し、前記高圧側二方弁は微小開度
    設定が可能であるとともに、冷房運転状態の前記高圧側
    二方弁を微開状態とした多室型空気調和機。
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