JP3719296B2 - 冷凍サイクル装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
この発明は、並列に接続された複数台の定容量型の圧縮機、熱源側熱交換器、第1の絞り装置、及び利用側熱交換器を配管により接続してなる冷媒回路を備え、利用側負荷に応じて前記圧縮機の運転台数制御を行なうように構成された冷凍サイクル装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、例えば空気調和装置、冷凍装置などの冷凍サイクル装置であって、複数台の異容量もしくは同容量の定容量型圧縮機を並列に接続して冷媒回路に用いたものにおいては、随時変化する利用側負荷(例えば空調負荷)に応じて前記圧縮機の運転台数を変える制御(以下「運転台数制御」という)を行なっていた。
【0003】
図18は従来の運転台数制御の一例として、定容量型の圧縮機Aと、この圧縮機Aよりも容量の大きい定容量型の圧縮機Bとの2台の圧縮機を用い、利用側負荷が最小の場合は圧縮機Aのみを運転し、利用側負荷がある程度大きくなると圧縮機Bのみを運転し、さらに利用側負荷が大きくなると圧縮機Aと圧縮機Bとの両方を運転するという運転台数制御を行なった場合の、利用側負荷と圧縮機の総運転容量との関係を示している。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、図18のような従来の運転台数制御では、利用側負荷が無段階に変化するのに対し、圧縮機の総運転容量は段階的に変化するため、図18に斜線影部で示すように、利用側負荷に対して圧縮機の総運転容量が過剰になる場合があった。そして、このように運転容量が過剰となると、例えば冷房運転時であれば圧縮機の吸入圧力が低下し、暖房運転時であれば圧縮機の吐出圧力が過昇するなどして、圧縮機に無理な負荷がかかり、圧縮機の損傷を招くことになっていた。
【0005】
なお、圧縮機にインバータを用いた容量可変型の圧縮機を用いれば、図18に示したように利用側負荷と圧縮機運転容量との関係をリニアに制御できて、圧縮機に無理な負荷がかかることは防止できる反面、近来問題視され始めたインバータによる圧縮機運転効率ロス、高調波ノイズなどの弊害が生じることになった。
【0006】
この発明は以上のような問題点を解消するためになされたものであって、容量可変型の圧縮機を用いずに、運転容量過剰に起因して圧縮機に無理な負荷がかかることを防止できる、信頼性の高い冷凍サイクル装置を提供することを目的とするものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】
この発明に係る冷凍サイクル装置は、並列に接続された複数台の定容量型の圧縮機、熱源側熱交換器、第1の絞り装置、及び利用側熱交換器を配管により接続してなる冷媒回路を備え、利用側負荷に応じて前記圧縮機の運転台数制御を行なうように構成されたものであり、前記熱源側熱交換器と前記第1の絞り装置との間の冷媒回路に設けられた第1の分岐部と前記利用側熱交換器と前記圧縮機との間の冷媒回路に設けられた第2の分岐部とを接続して設けられたバイパス路と、前記バイパス路に設けられ前記バイパス路内の冷媒と前記圧縮機から吐出された高温高圧の冷媒との間で熱交換を行なう補助熱交換器と、前記第1の分岐部と前記補助熱交換器との間のバイパス路に設けられた第2の絞り装置とを備え、複数台の圧縮機のうち運転されている圧縮機の総運転容量が利用側負荷に対して過剰となった場合に、冷媒を前記バイパス路に分流させて前記補助熱交換器で蒸発又は凝縮させるように構成したものである。
【0008】
また、この発明に係る冷凍サイクル装置は、並列に接続された複数台の定容量型の圧縮機、熱源側熱交換器、第1の絞り装置、及び利用側熱交換器を配管により接続してなる冷媒回路を備え、利用側負荷に応じて前記圧縮機の運転台数制御を行なうように構成されたものであり、前記熱源側熱交換器と前記第1の絞り装置との間の冷媒回路に設けられた第1の分岐部と前記利用側熱交換器と前記圧縮機との間の冷媒回路に設けられた第2の分岐部とを接続して設けられたバイパス路と、前記バイパス路に設けられバイパス路内の冷媒と熱源側風路内の空気との間で熱交換を行なう補助熱交換器と、前記第1の分岐部と前記補助熱交換器との間のバイパス路に設けられた第2の絞り装置と、前記熱源側熱交換器と前記第1の絞り装置との間の冷媒回路と前記第2の絞り装置と前記補助熱交換器との間のバイパス路とを接続して設けられた第1の接続配管と、前記補助熱交換器と前記第2の分岐部との間のバイパス路と前記圧縮機と前記熱源側熱交換器との間の冷媒回路とを接続して設けられた第2の接続配管と、前記第1の接続配管及び前記第2の接続配管を開閉する開閉手段とを備え、複数台の圧縮機のうち運転されている圧縮機の総運転容量が利用側負荷に対して過剰となった場合に、冷媒を前記バイパス路に分流させて前記補助熱交換器で蒸発又は凝縮させるように構成したものである。
【0009】
また、第2の絞り装置が開度制御可能な流量制御弁であるとともに、この流量制御弁から補助熱交換器までのバイパス路内の冷媒と熱源側熱交換器から第1の分岐部までの冷媒回路内の冷媒との間で熱交換を行なう過冷却熱交換器を備えたものである。
【0010】
また、圧縮機の吸入圧力を検出する吸入圧力検出手段と、前記圧縮機の吐出圧力を検出する吐出圧力検出手段の検出値及び熱源側熱交換器と第1の絞り装置との間の冷媒温度を検出する第1の温度検出手段の検出値に基づいて冷媒の過冷却度を演算する過冷却度演算手段と、補助熱交換器の冷媒出側と冷媒入側とのそれぞれの冷媒温度を検出する第2の温度検出手段の検出値に基づいて冷媒の過熱度を演算する過熱度演算手段と、冷房運転時に前記吸入圧力検出手段の検出値が予め設定されている所定値以下の場合は流量制御弁を開き、前記吸入圧力検出手段の検出値が前記所定値を超えている場合は前記過冷却度演算手段の演算値及び前記過熱度演算手段の演算値がそれぞれ予め設定されている過冷却度目標値及び過熱度目標値に近付くように前記流量制御弁を開度制御する第1の制御手段とを備えたものである。
【0011】
さらに、圧縮機の吐出圧力を検出する吐出圧力検出手段と、前記吐出圧力検出手段の検出値及び補助熱交換器の冷媒出側の冷媒温度を検出する第3の温度検出手段の検出値に基づいて冷媒の過冷却度を演算する補助熱交換器過冷却度演算手段と、暖房運転時に前記吐出圧力検出手段の検出値が予め設定されている所定値以上の場合は前記補助熱交換器過冷却度演算手段の演算値が予め設定されている過冷却度目標値に近付くように前記流量制御弁を開度制御し、前記吐出圧力検出手段の検出値が前記所定値に満たない場合は前記流量制御弁を閉じる制御を行なう第2の制御手段とを備えたものである。
【0015】
【発明の実施の形態】
この発明の参考例.
図1は、この発明の前提となる参考例の空気調和装置(冷凍サイクル装置)の冷媒回路図であって、図中A,Bは並列に接続された定容量型の圧縮機、2は四方切換弁、3は熱源側熱交換器、4は流量制御弁(第1の絞り装置)、5は利用側熱交換器、8はアキュムレータであり、以上の構成要素を配管により接続して冷媒回路1が形成されている。圧縮機Bには圧縮機Aよりも運転容量の大きいものが用いられている。
【0016】
また、Cは熱源側熱交換器3と流量制御弁4との間の冷媒回路1に設けられた第1の分岐部、Dは利用側熱交換器5と四方切換弁2との間の冷媒回路1に設けられた第2の分岐部、Eは第1の分岐部Cと第2の分岐部Dとを接続して設けられたバイパス路、10はバイパス路Eに設けられた補助熱交換器、9は第1の分岐部Cと補助熱交換器10との間のバイパス路Eに設けられた流量制御弁(第2の絞り装置)である。補助熱交換器10は、熱源側熱交換器3と同じ熱源側風路内に設けられ、バイパス路E内の冷媒と熱源側風路内の空気(外気)との間で熱交換を行なうものであって、充分な耐圧性をもつ材質で形成され、利用側負荷に対する圧縮機容量の過剰に起因する吸入圧力低下や吐出圧力過昇を抑制できるだけの熱交換容量を有している。
【0017】
さらに、Fは第1の分岐部Cと流量制御弁4との間の冷媒回路1と利用側熱交換器5と第2の分岐部Dとの間の冷媒回路1とを接続して設けられた過冷却用配管、6は過冷却用配管Fに設けられた流量制御弁、7は過冷却用配管F内の冷媒と冷媒回路1内の冷媒との間で熱交換を行なう過冷却熱交換器である。
【0018】
次いで、動作を説明する。通常の冷房運転では、四方切換弁2を圧縮機A,Bの吐出側と熱源側熱交換器3とが連通する方向に切り換えるとともに、流量制御弁9を全閉して圧縮機A,Bのいずれか一方又は両方を運転する。圧縮機A,Bから吐出された高温高圧のガス冷媒は、四方切換弁2を経て熱源側熱交換器3に流入し、ここで外気と熱交換して高温高圧の気液二相冷媒となる。熱源側熱交換器3を出た気液二相冷媒は、過冷却熱交換器7で過冷却をつけられて利用側へと流入し、流量制御弁4で減圧されたのち利用側熱交換器5へ流入し、ここで室内の空気と熱交換して低温低圧の気液二相冷媒となる。利用側熱交換器5を出た気液二相冷媒は、四方切換弁2を経てアキュムレータ8へ流入して気液分離され、液冷媒はアキュムレータ8内に溜められ、ガス冷媒は圧縮機A,Bへ戻る。以上のようにして冷凍サイクルが形成される。また、過冷却熱交換器7を出た冷媒の一部は過冷却用配管Fへ分流し、流量制御弁6で減圧され低温低圧の気液二相冷媒となって過冷却熱交換器7に再度流入し、冷媒回路1内の冷媒と熱交換して過冷却をつけたのち、利用側熱交換器5と第2の分岐部Dとの間の冷媒回路1に合流する。
【0019】
そして、利用側の空調負荷に対して圧縮機の運転容量が過剰となり、系内の蒸発圧力すなわち圧縮機A,Bの吸入圧力が低下した場合には、バイパス路Eの流量制御弁9を開く。これにより、熱源側熱交換器3を出た気液二相冷媒の一部が第1の分岐部Cでバイパス路Eに分流し、流量制御弁9で減圧されたのち補助熱交換器10へ流入し、ここで外気と熱交換して蒸発したのち、第2の分岐部Dで冷媒回路1内の冷媒と合流する。以上のように補助熱交換器10で蒸発した冷媒が圧縮機A,Bの吸入側に流入するので、圧縮機A,Bの吸入圧力が上昇することになって、圧縮機A,Bに無理な負荷がかかることは防止される。
【0020】
また、通常の暖房運転では、四方切換弁2を圧縮機A,Bの吐出側と利用側熱交換器5とを連通する方向に切り換えるとともに、流量制御弁6、9を全閉して圧縮機A,Bのいずれか一方又は両方を運転する。圧縮機A,Bから吐出された高温高圧のガス冷媒は、四方切換弁2を経て利用側熱交換器5に流入し、ここで室内の空気と熱交換して高温高圧の液単相冷媒となる。利用側熱交換器5を出た液単相冷媒は利用側の流量制御弁4で減圧され、過冷却熱交換器7を通過して熱源側熱交換器3へ流入し、ここで外気と熱交換して低温低圧の気液二相冷媒となる。熱源側熱交換器3を出た気液二相冷媒は、四方切換弁2を経てアキュムレータ8へ流入して気液分離され、液冷媒はアキュムレータ8内に溜められ、ガス冷媒は圧縮機A,Bへ戻る。以上のようにして冷凍サイクルが形成される。
【0021】
そして、利用側の空調負荷に対して圧縮機の運転容量が過剰となり、系内の凝縮圧力すなわち圧縮機A,Bの吐出圧力が過昇した場合には、バイパス路Eの流量制御弁9を開く。これにより、圧縮機A,Bから吐出された高温高圧のガス単相冷媒の一部が第2の分岐部Dでバイパス路Eに分流し、補助熱交換器10で外気と熱交換して凝縮したのち、第1の分岐部Cで冷媒回路1内の冷媒と合流する。以上のように、圧縮機A,Bの吐出側のガス冷媒の一部が補助熱交換器10で凝縮するので、圧縮機A,Bの吐出圧力が低下することになって、圧縮機A,Bに無理な負荷がかかることは防止される。
【0022】
図2は、この参考例における、利用側負荷と圧縮機A,Bの総運転容量との関係を示している。このように、利用側負荷が最小の場合は圧縮機Aのみを運転し、利用側負荷がある程度大きくなると圧縮機Bのみを運転し、さらに利用側負荷が大きくなると圧縮機Aと圧縮機Bとの両方を運転するという運転台数制御を行なった場合、利用側負荷が無段階に変化するのに対し、圧縮機の総運転容量は段階的に変化するため、従来は図2に斜線影部で示す領域で利用側負荷に対して圧縮機の総運転容量が過剰になっていた。これに対し、この参考例では前記のように冷媒の一部をバイパス路Eに分流させて、補助熱交換器10で利用側熱交換器5と同様に蒸発又は凝縮させるので、利用側負荷が増えたのと同じことになって、補助熱交換器10で圧縮機運転容量の過剰分を吸収することになる。したがって、圧縮機の運転容量をリニアに制御した場合と実質的に同じ効果が得られ、しかも、インバータによる弊害が生じることがない。
【0023】
実施の形態1.
図3及び図4は、この発明の実施の形態1に係る空気調和装置(冷凍サイクル装置)の冷媒回路図であって、図中、前記のこの発明の前提となる構成を有する空気調和装置と同一もしくは相当する構成要素には同一符号を付して説明を省略する。11は、熱源側熱交換器3と流量制御弁4(第1の絞り装置)との間の冷媒回路1と、流量制御弁9(第2の絞り装置)と補助熱交換器10との間のバイパス路Eとを接続して設けられた第1の接続配管である。また、12は、補助熱交換器10と第2の分岐部Dとの間のバイパス路Eと、圧縮機A,Bと熱源側熱交換器3との間の冷媒回路1とを接続して設けられた第2の接続配管である。さらに、13は第1の接続配管11に設けられた開閉弁(開閉手段)、14は第2の接続配管12に設けられた開閉弁(開閉手段)、15は第2の接続配管12の接続位置と第2の分岐部Dとの間のバイパス路Eに設けられた開閉弁である。
【0024】
次いで、動作を説明する。通常の冷房運転では、四方切換弁2を圧縮機A,Bの吐出側と熱源側熱交換器3とを連通する方向に切り換え、開閉弁13,14を開くとともに、開閉弁15を閉じて圧縮機A,Bのいずれか一方又は両方を運転する。圧縮機A,Bから吐出された高温高圧のガス冷媒は、図3に実線矢印で示したように、四方切換弁2を通過したのち、一部が第2の接続配管12へ分流し、他は熱源側熱交換器3へ流入する。
【0025】
熱源側熱交換器3へ流入したガス冷媒は、ここで外気と熱交換して高温高圧の気液二相冷媒となる。また、第2の接続配管12へ分流したガス冷媒はバイパス路Eの補助熱交換器10へ流入し、ここで外気と熱交換して高温高圧の気液二相冷媒となり、さらに第1の接続配管11を経て、熱源側熱交換器3からの気液二相冷媒と合流する。そして、過冷却熱交換器7で過冷却をつけられて利用側へと流入し、流量制御弁4で減圧されたのち利用側熱交換器5へ流入し、ここで室内の空気と熱交換して低温低圧の気液二相冷媒となる。利用側熱交換器5を出た気液二相冷媒は、四方切換弁2を経てアキュムレータ8へ流入して気液分離され、液冷媒はアキュムレータ8内に溜められ、ガス冷媒は圧縮機A,Bへ戻る。以上のようにして冷凍サイクルが形成される。また、過冷却熱交換器7を出た冷媒の一部は過冷却用配管Fへ分流し、流量制御弁6で減圧され低温低圧の気液二相冷媒となって過冷却熱交換器7に再度流入し、冷媒回路1内の冷媒と熱交換して過冷却をつけたのち、利用側熱交換器5と第2の分岐部Dとの間の冷媒回路1に合流する。
【0026】
そして、利用側負荷に対し圧縮機容量が過剰となり、圧縮機A,Bの吸入圧力が低下した場合には、開閉弁13,14を閉じるとともに、開閉弁15を閉く。これにより、図3に点線矢印で示したように、熱源側熱交換器3を出た気液二相冷媒の一部が第1の分岐部Cでバイパス路Eに分流し、流量制御弁9で減圧されたのち補助熱交換器10へ流入し、ここで外気から吸熱して一部が蒸発したのち、第2の分岐部Dで冷媒回路1内の冷媒と合流する。以上により、圧縮機A,Bの吸入圧力が上昇するために、運転容量過剰が原因となって圧縮機A,Bに無理な負荷がかかることは防止される。
【0027】
また、通常の暖房運転では、四方切換弁2を圧縮機A,Bの吐出側と利用側熱交換器5とを連通する方向に切り換え、開閉弁13,14を開くとともに、開閉弁15を閉じて圧縮機A,Bのいずれか一方又は両方を運転する。圧縮機A,Bから吐出された高温高圧のガス冷媒は、図4に実線矢印で示したように、四方切換弁2を経て利用側熱交換器5に流入し、ここで室内の空気と熱交換して高温高圧の液単相冷媒となる。利用側熱交換器5を出た液単相冷媒は利用側の流量制御弁4で減圧され、過冷却熱交換器7を通過したのち、一部が第1の接続配管11へ分流し、他は熱源側熱交換器3へ流入する。熱源側熱交換器3へ流入した液単相冷媒は、ここで外気と熱交換して低温高圧の気液二相冷媒となる。また、第1の接続配管11へ分流した液単相冷媒はバイパス路Eの補助熱交換器10へ流入し、ここで外気と熱交換して低温高圧の気液二相冷媒となり、さらに第2の接続配管12を経て、熱源側熱交換器3からの気液二相冷媒と合流する。そして、四方切換弁2を経てアキュムレータ8へ流入して気液分離され、液冷媒はアキュムレータ8内に溜められ、ガス冷媒は圧縮機A,Bへ戻る。以上のようにして冷凍サイクルが形成される。
【0028】
そして、利用側の空調負荷に対して圧縮機の運転容量が過剰となり、圧縮機A,Bの吐出圧力が過昇した場合には、開閉弁13、14を閉じるとともに、開閉弁15を閉く。これにより、図4に点線矢印で示したように、圧縮機A,Bから吐出された高温高圧のガス冷媒の一部が第2の分岐部Dでバイパス路E側に分流し、補助熱交換器10で外気と熱交換して高圧高温の液単相冷媒となり、次いで流量制御弁9で減圧され低温低圧の気液二相冷媒となったのち、第1の分岐部Cで冷媒回路1内の冷媒と合流する。以上により、圧縮機A,Bの吐出圧力が低下するために、運転容量過剰が原因となって圧縮機A,Bに無理な負荷がかかることは防止される。
【0029】
以上説明したように、この実施の形態では、冷房運転時、暖房運転時とも、圧縮機の運転容量が過剰となっていない場合には、補助熱交換器10を熱源側熱交換器3と同じ用途で使用できる。したがって、通常運転に必要な熱交換容量は熱源側熱交換器3と補助熱交換器10との両方で確保できればよいことになるため、補助熱交換器10を圧縮機の過剰分の運転容量を吸収する用途のみに用いた場合に比べて、熱源側熱交換器3の熱交換容量を小さくできる。
【0030】
実施の形態2.
図5は、この発明の実施の形態2に係る空気調和装置(冷凍サイクル装置)の冷媒回路図である。同図において、A,Bは並列に接続された定容量型の圧縮機、2は四方切換弁、3は熱源側熱交換器、4は流量制御弁(第1の絞り装置)、5は利用側熱交換器、8はアキュムレータであり、以上の構成要素を配管により接続して冷媒回路1が形成されている。また、Fは熱源側熱交換器3と流量制御弁4との間の冷媒回路1と利用側熱交換器5と四方切換弁2との間の冷媒回路1とを接続して設けられた過冷却用配管、6は過冷却用配管Fに設けられた流量制御弁、7は過冷却用配管F内の冷媒と冷媒回路1内の冷媒との間で熱交換を行なう過冷却熱交換器である。
【0031】
また、16は熱源側熱交換器3と過冷却熱交換器7との間の冷媒回路1から分岐し途中にキャピラリチューブ17(第2の絞り装置)及び補助熱交換器10が設けられ末端に流路制御弁18(開閉手段)が設けられた冷媒配管、19は四方切換弁2とアキュムレータ8との間の冷媒回路1と流路切換弁18とを接続して設けられた冷媒配管、20は圧縮機A,Bと四方切換弁2との間の冷媒回路1と流路切換弁18とを接続して設けられた冷媒配管であり、流路切換弁18は、冷媒配管19、20のいずれか一方が冷媒配管16と連通するよう切り換え可能に構成されている。また、補助熱交換器10は熱源側熱交換器3と共通の熱源側風路内に設けられている。さらに、11は熱源側熱交換器3と過冷却熱交換器7との間の冷媒回路1とキャピラリチューブ17と補助熱交換器10との間の冷媒配管16とを接続して設けられた第1の接続配管、13は第1の接続配管11に設けられた開閉弁(開閉手段)である。
【0032】
次いで、動作を説明する。通常の冷房運転では、四方切換弁2を圧縮機A,Bと熱源側熱交換器3とが連通する方向に切り換え、流路切換弁18を冷媒配管16と冷媒配管20とが連通する方向に切り換えるとともに、開閉弁13を開いて、圧縮機A,Bのいずれか一方又は両方を運転する。圧縮機A,Bから吐出された高温高圧のガス冷媒の一部は冷媒配管20へ分流し、流路切換弁18を経て冷媒配管16の補助熱交換器10に流入する。他方、冷媒配管20へ分流しなかったガス冷媒は四方切換弁2を経て熱源側熱交換器3に流入する。そして、熱源側熱交換器3と補助熱交換器10とに流入したガス冷媒は、それぞれ外気と熱交換して高温高圧の気液二相冷媒となる。補助熱交換器10からの気液二相冷媒は冷媒配管16から第1の接続配管11に入って、冷媒配管1内を流れる熱源側熱交換器3からの気液二相冷媒と合流する。そして、過冷却熱交換器7で過冷却されて利用側へと流入し、流量制御弁4で減圧されたのち利用側熱交換器5へ流入し、ここで室内の空気と熱交換して低温低圧の気液二相冷媒となる。利用側熱交換器5を出た気液二相冷媒は、四方切換弁2を経てアキュムレータ8へ流入し気液分離され、液冷媒はアキュムレータ8内に溜められ、ガス冷媒のみ圧縮機A,Bに吸入される。以上のようにして冷凍サイクルが形成される。また、過冷却熱交換器7を出た冷媒の一部は過冷却用回路Fへ分流し、流量制御弁6で減圧され低温低圧の気液二相冷媒となって過冷却熱交換器7に再度流入し、冷媒回路1内の高温高圧の気液二相冷媒と熱交換して、この気液二相冷媒に過冷却をつけたのち、利用側熱交換器5と四方切換弁2との間の冷媒回路1に合流する。
【0033】
そして、利用側負荷に対し圧縮機容量が過剰となり、系内の蒸発圧力(圧縮機の吸入圧力)が低下した場合には、流路切換弁18を冷媒配管16と冷媒配管19とが連通する方向に切り換えるとともに、開閉弁13を閉じる。これにより、図5に実線矢印で示したように、熱源側熱交換器3を出た高温高圧の液単相冷媒の一部は冷媒配管16へ分流し、キャピラリチューブ17で減圧されたのち補助熱交換器10へ流入し、ここで外気と熱交換して系内の蒸発圧力を上昇させ、次いで冷媒配管16から流路切換弁18及び冷媒配管19を経て、冷媒回路1内を流れる利用側熱交換器5からの冷媒と合流して、アキュムレータ8に流入する。以上により、圧縮機A,Bの吸入圧力が上昇するために、運転容量過剰が原因となって圧縮機A,Bに無理な負荷がかかることは防止される。
【0034】
なお、この実施の形態では、冷房運転時には、冷媒配管16と冷媒配管19とからなる一連の配管がこの発明にいうバイパス路となり、冷媒配管20がこの発明にいう第2の接続配管となる。
【0035】
また、通常の暖房運転では、四方切換弁2を圧縮機A,Bの吐出側と利用側熱交換器5とが連通する方向に切り換え、流路切換弁18を冷媒配管16と冷媒配管19とが連通する方向に切り換えるとともに、開閉弁13を開いて、圧縮機A,Bのいずれか一方又は両方を運転する。圧縮機A,Bから吐出された高温高圧のガス冷媒は、四方切換弁2を経て利用側熱交換器5に流入し、ここで室内の空気と熱交換して高温高圧の液単相冷媒となる。利用側熱交換器5を出た液単相冷媒は流量制御弁4で減圧され、過冷却熱交換器7を通過したのち、一部が第1の接続配管11へ分流し、冷媒配管16の補助熱交換器10に流入する。他方、接続配管11へ分流しなかった冷媒は熱源側熱交換器3へ流入する。そして、熱源側熱交換器3と補助熱交換器10とに流入した冷媒は、それぞれ外気と熱交換して低温低圧の気液二相冷媒となる。補助熱交換器10を出た気液二相冷媒は冷媒配管16から流路切換弁18、冷媒配管19を経て、冷媒回路1内を流れる熱源側熱交換器3からの気液二相冷媒と合流する。そして、合流した気液二相冷媒はアキュムレータ8へ流入し気液分離され、液冷媒はアキュムレータ8内に溜められ、ガス冷媒のみ圧縮機A,Bに吸入される。以上のようにして冷凍サイクルが形成される。
【0036】
そして、利用側負荷に対し圧縮機容量が過剰となり、系内の凝縮圧力(圧縮機の吐出圧力)が過昇した場合には、流路切換弁18を冷媒配管16と冷媒配管20とが連通する方向に切り換えるとともに、開閉弁13を閉じる。これにより、図5に点線矢印で示したように、圧縮機A,Bから吐出された高温高圧のガス冷媒の一部が冷媒配管20に分流し、流路切換弁18を経て冷媒配管16の補助熱交換器10へ流入し、ここで外気と熱交換し高圧高温の液単相冷媒となって系内の凝縮圧力を低下させる。そして、キャピラリチューブ17で減圧されて低温低圧の気液二相状態となったのち、冷媒回路1内を流れる利用側からの冷媒と合流して、熱源側熱交換器3に流入する。以上により、圧縮機A,Bの吐出圧力が低下するために、運転容量過剰が原因となって圧縮機A,Bに無理な負荷がかかることは防止される。
【0037】
なお、この実施の形態では、暖房運転時には、冷媒配管16と冷媒配管20とからなる一連の配管がこの発明にいうバイパス路となり、冷媒配管19がこの発明にいう第2の接続配管となる。
【0038】
図6は、この実施の形態3に係る別の空気調和装置(冷凍サイクル装置)の冷媒回路図である。この冷媒回路は、流路切換弁18を設ける代わりに、冷媒配管19に開閉弁21(開閉手段)が、冷媒配管20に開閉弁22(開閉手段)が、それぞれ設けられていることを除いて、図5の冷媒回路と同様の回路構成となっている。
【0039】
したがって、通常の冷房運転は、開閉弁13及び開閉弁22を開くとともに、開閉弁21を閉じて、図5の場合と同様の冷媒流れで行なわれる。
また、冷房運転中に利用側負荷に対し圧縮機容量が過剰となり、圧縮機の吸入圧力が低下した場合は、開閉弁21を開くとともに、開閉弁13及び開閉弁20を閉じると、図5の場合と同様に熱源側熱交換器3を出た高温高圧の液単相冷媒の一部が冷媒配管16に分流し、キャピラリチューブ17を通過して低温低圧の気液二相となったのち補助熱交換器10へ流入し、ここで外気と熱交換して系内の蒸発圧力を上昇させ、冷媒配管19を経て冷媒回路1に合流する。
【0040】
また、通常の暖房運転は、開閉弁13及び開閉弁21を開くとともに、開閉弁22を閉じて、図5の場合と同様の冷媒流れで行なわれる。
そして、暖房運転中に利用側負荷に対し圧縮機容量が過剰となり、圧縮機の吐出圧力が過昇した場合は、開閉弁22を開くとともに、開閉弁13及び開閉弁21を閉じると、図5の場合と同様に圧縮機A,Bから吐出された高温高圧のガス冷媒の一部が冷媒配管20を経て冷媒配管16へ流入し、補助熱交換器10で外気と熱交換して系内の凝縮圧力を低下させ高温高圧の液単相冷媒となり、次いでキャピラリチューブ17で減圧されて低温低圧の気液二相冷媒となったのち、冷媒回路1に合流する。
【0041】
実施の形態3.
図7は、この発明の実施の形態3に係る空気調和装置(冷凍サイクル装置)の冷媒回路図である。この冷媒回路は、第2の絞り装置としてキャピラリチューブ17に代えて開度制御可能な流量制御弁23が設けられていることを除いて、図5の冷媒回路と同様の回路構成となっている。
【0042】
したがって、通常の冷房運転は、流量制御弁23を全閉するとともに、開閉弁13を開いて、図5の場合と同様の冷媒流れで行なわれる。
そして、冷房運転中に利用側負荷に対し圧縮機容量が過剰となり、圧縮機の吸入圧力が低下した場合は、流路切換弁18を冷媒配管16と冷媒配管19とが連通する方向に切り換えるとともに、開閉弁13を閉じたのち、圧縮機の吸入圧力が所定値に収束するように流量制御弁23の開度を調整する。
【0043】
また、通常の暖房運転は、流量制御弁23を全閉するとともに、開閉弁13を開いて、図5の場合と同様の冷媒流れで行なわれる。
そして、暖房運転中に利用側負荷に対し圧縮機容量が過剰となり、圧縮機の吐出圧力が過昇した場合は、流路切換弁18を冷媒配管16と冷媒配管20とが連通する方向に切り換えるとともに、開閉弁13を閉じたのち、圧縮機の吐出圧力が所定値に収束するように流量制御弁23の開度を調整する。
【0044】
以上のような制御を行なうので、図5のように冷媒配管16にキャピラリチューブ17を設けた場合に比べて、圧縮機の吸入圧力及び吐出圧力をより高精度に制御することが可能となり、一層信頼性の高い冷凍サイクル装置が得られる。
【0045】
図8は、この実施の形態3に係る別の空気調和装置(冷凍サイクル装置)の冷媒回路図である。この冷媒回路は、第2の絞り装置としてキャピラリチューブ17に代えて開度制御可能な流量制御弁23が設けられていることを除いて、図6の冷媒回路と同様の回路構成となっている。したがって、開閉弁13,21及び22の開閉のしかたは図6の冷媒回路と同様であり、流量制御弁23の開度制御については図7の冷媒回路と同様である。
【0046】
実施の形態4.
図9は、この発明の実施の形態4に係る空気調和装置(冷凍サイクル装置)の冷媒回路図であって、図中A,Bは並列に接続された定容量型の圧縮機、2は四方切換弁、3は熱源側熱交換器、4は流量制御弁(第1の絞り装置)、5は利用側熱交換器、8はアキュムレータであり、以上の構成要素を配管により接続して冷媒回路1が形成されている。また、Cは熱源側熱交換器3と流量制御弁4との間の冷媒回路1に設けられた第1の分岐部、Dは利用側熱交換器5と四方切換弁2との間の冷媒回路1に設けられた第2の分岐部、Eは第1の分岐部Cと第2の分岐部Dとを接続して設けられたバイパス路、10はバイパス路Eに設けられた補助熱交換器、9は第1の分岐部Cと補助熱交換器10との間のバイパス路Eに設けられた流量制御弁(第2の絞り装置)である。補助熱交換器10は熱源側熱交換器3と同じ熱源側風路内に設けられ、バイパス路E内の冷媒と熱源側風路内の空気(外気)との間で熱交換を行なうものである。さらに、24は、流量制御弁9から補助熱交換器10までの間のバイパス路E内の冷媒と熱源側熱交換器3から第1の分岐部Cまでの冷媒との間で熱交換を行なうように設けられた過冷却熱交換器である。
【0047】
次いで、動作を説明する。通常の冷房運転では、四方切換弁2を圧縮機A,Bの吐出側と熱源側熱交換器3とが連通する方向に切り換えて圧縮機A,Bのいずれか一方又は両方を運転する。圧縮機A,Bから吐出された高温高圧のガス冷媒は四方切換弁2を経て熱源側熱交換器3に流入し、高温高圧の気液二相冷媒となる。熱源側熱交換器3を出た気液二相冷媒は、過冷却熱交換器24で過冷却をつけられたのち利用側へと流入し、利用側の流量制御弁4で減圧され、利用側熱交換器5へ流入して低温低圧の気液二相冷媒となる。利用側熱交換器5を出た気液二相冷媒は四方切換弁2を経てアキュムレータ8で気液分離され、液冷媒はアキュムレータ8内に溜められ、ガス冷媒のみ圧縮機吸入配管25から圧縮機へ流入する。以上のようにして冷凍サイクルが形成される。また、熱源側熱交換器3からの高温高圧の気液二相冷媒は、過冷却熱交換器24を出た後、その一部がバイパス路Eに分流し、流量制御弁9で減圧され低温低圧の気液二相冷媒となって過冷却熱交換器24に再度流入し、ここで冷媒回路1内の高温高圧の気液二相冷媒と熱交換して、冷媒回路1内の冷媒に過冷却をつける。そして、補助熱交換器10を通過して、第2の分岐部Dで冷媒回路1に合流する。
【0048】
そして、利用側負荷に対し圧縮機容量が過剰となり、圧縮機の吸入圧力が低下した場合には、流量制御弁9の開度を大きくすると、図9に実線矢印で示したように、冷媒回路1からバイパス路Eへ分流し過冷却熱交換器24を経て補助熱交換器10へ流入する気液二相冷媒の量が多くなる。よって、この気液二相冷媒が補助熱交換器10で外気と熱交換して蒸発したのち冷媒回路1に合流することになって、圧縮機の吸入圧力が上昇させられる。
【0049】
また、暖房の冷房運転では、四方切換弁2を圧縮機A,Bの吐出側と利用側熱交換器5とが連通する方向に切り換えて圧縮機A,Bのいずれか一方又は両方を運転する。圧縮機A,Bから吐出された高温高圧のガス冷媒は四方切換弁2を経て利用側熱交換器5に流入し、高温高圧の液単相冷媒となる。利用側熱交換器5を出た液単相冷媒は利用側の流量制御弁4で減圧され、過冷却熱交換器24を通過して熱源側熱交換器3へ流入し、低温低圧の気液二相冷媒となる。熱源側熱交換器3を出た気液二相冷媒は、四方切換弁2を経てアキュムレータ8へ流入し気液分離され、液冷媒はアキュムレータ8内に溜められ、ガス冷媒のみ圧縮機A,Bに吸入される。以上のようにして冷凍サイクルが形成される。
【0050】
そして、利用側負荷に対し圧縮機容量が過剰となり、圧縮機の吐出圧力が過昇した場合には、流量制御弁9を開くと、圧縮機A,Bから吐出された高温高圧のガス単相冷媒の一部は、第2の分岐部Dでバイパス路Eに分流して補助熱交換器10へ流入し、ここで外気と熱交換して圧縮機の吐出圧力を低下させ、第1の分岐部Cで冷媒回路1に合流する。
【0051】
以上のように、流量制御弁9の開度を適宜に調整することにより、通常の冷房運転時には過冷却熱交換器24で冷媒回路1内の冷媒に所定の過冷却をつけるようにできるとともに、冷房運転時及び暖房運転時に利用側負荷に対し圧縮機容量が過剰となった場合にはその過剰分を補助熱交換器10で吸収して圧縮機の吸入圧力及び吐出圧力を高精度に制御することができる。
【0052】
しかも、図1、図3〜図8の冷媒回路のように過冷却用配管Fを設けた場合には、過冷却用配管F用の流量制御弁6と、バイパス路E用の流量制御弁9との両方が必要となるので、流量制御弁の数が増えて冷凍サイクル装置が高価なものとなるが、この実施の形態の冷媒回路では、前記冷媒回路と略同様の機能を実現しながら、流量制御弁の数を減らせて、冷凍サイクル装置の低コスト化が図れる。
【0053】
実施の形態5.
図10は、この発明の実施の形態5に係る空気調和装置(冷凍サイクル装置)の冷媒回路図である。この冷媒回路は、以下に述べる点を除いて、図9の冷媒回路と同様に構成されている。すなわち、圧縮機A,Bと四方切換弁2との間の冷媒回路1と、第2の分岐部Dと四方切換弁2との間の冷媒回路1とを接続して設けられた冷媒配管25を備えている。そして、冷媒配管25に開閉弁26と絞り装置27とが設けられている。さらに、外気と熱交換する補助熱交換器10に代えて、バイパス路E内の冷媒と冷媒配管25内の冷媒との間で熱交換を行なう補助熱交換器28が設けられている。
【0054】
次に動作について説明する。冷房運転中に利用側負荷に対し圧縮機容量が過剰となり、圧縮機の吸入圧力が低下した場合には、開閉弁26を開くと、図10に実線矢印で示したように、圧縮機A,Bから吐出された高温高圧のガス単相冷媒の一部は冷媒配管25に分流し、補助熱交換器28へ流入する。一方、過冷却熱交換器24を出た低温低圧の気液二相冷媒の一部は第1の分岐部Cでバイパス路Eに分流し、再び過冷却熱交換器24を通過したのち、補助熱交換器28に流入する。そして、冷媒配管25から補助熱交換器28へ流入した高温高圧のガス単相冷媒と熱交換して蒸発し、圧縮機の吸入圧力を上昇させたのち、第2の分岐部Dで冷媒回路1に合流する。また、補助熱交換器28を出た冷媒配管25内の冷媒は、開閉弁26及び絞り装置27を通過して冷媒回路1に合流する。なお、補助熱交換器28は、利用側負荷に対する圧縮機容量の過剰分を吸収できるだけの熱交換容量を有するものであって、例えば、充分な耐圧性をもつ材質から形成された二重管状の熱交換器が用いられる。また、絞り装置27は、過冷却熱交換器24からの低温低圧の気液二相冷媒を補助熱交換器28で蒸発させるのに必要な量のガス冷媒を冷媒配管25へ流すための流路抵抗である。
【0055】
また、暖房運転中に利用側負荷に対して圧縮機容量が過剰となり、圧縮機の吐出圧力が過昇した場合には、バイパス路Eの流量制御弁9を開くと、図3に点線矢印で示したように、圧縮機A,Bから吐出され四方切換弁2を通過した高温高圧のガス単相冷媒の一部が、第2の分岐部Dで冷媒回路1からバイパス路Eに分流し、補助熱交換器28を通過して過冷却熱交換器28へ流入する。そして、この過冷却熱交換器28において、冷媒回路1内を流れる利用側の流量制御弁4からの低温低圧気液二相冷媒と熱交換して凝縮し、圧縮機の吐出圧力を低下させたのち、第1の分岐部Cで冷媒回路1に合流する。
【0056】
実施の形態6.
図11は、この発明の実施の形態6に係る空気調和装置(冷凍サイクル装置)の冷媒回路図、図12は制御ブロック図である。これらの図において、41は圧縮機A,Bの吸入圧力を検出する吸入圧力検出手段、42は圧縮機A,Bの吐出圧力を検出する吐出圧力検出手段、43は熱源側熱交換器3と流量制御弁4(第1の絞り装置)との間の冷媒温度を検出する第1の温度検出手段、44は吐出圧力検出手段42の検出値と第1の温度検出手段43の検出値とに基づいて冷媒の過冷却度を演算する過冷却度演算手段、45は補助熱交換器10の冷媒出側と冷媒入側とのそれぞれの冷媒温度を検出する第2の温度検出手段、46は第2の温度検出手段の検出値に基づいて冷媒の過熱度を演算する過熱度演算手段、40は吸入圧力検出手段41の検出値と過冷却度演算手段44及び過熱度演算手段46のそれぞれの演算値とに基づいて流量制御弁9(第2の絞り装置)を開度制御する第1の制御手段である。なお、以上の各手段を除いた冷媒回路そのものの構成は図9と同様である。
【0057】
次いで、図13のフローチャートに基づいて、第1の制御手段40による制御動作を説明する。ステップS1で吸入圧力検出手段41の検出値PSが第1の所定吸入圧力値PSBを上回っていればステップS2に進む。冷房運転中に利用側負荷に対して圧縮機A,Bの総運転容量が過剰となって、ステップS1で吸入圧力検出手段41の検出値PSが第1の所定吸入圧力値PSB以下になっていればステップS6に進む。
ステップS2では、過冷却度演算手段44の演算値SCが過冷却度目標値SC0以上であればステップS3に進み、演算値SCが過冷却度目標値SC0未満であればステップS5に進む。
【0058】
ステップS3では、過熱度演算手段46の演算値SHが過熱度目標値SH0以上であればステップS6に進み、演算値SHが過熱度目標値SH0未満であればステップS4に進む。
ステップS4では、吐出圧力検出手段42の検出値Pdが所定吐出圧力値Pd0以上であればステップS6に進み、検出値Pdが所定吐出圧力値Pd0未満であればステップS8に進む。
また、ステップS5では、過熱度演算手段46の演算値SHが過熱度目標値SH0以上であればステップS6に進み、演算値SHが過熱度目標値SH0未満であればステップS8に進む。
【0059】
ステップS6では流量制御弁9の開度を大きくする制御を行ない、ステップS7に進む。ステップS7では、吸入圧力検出手段41の検出値PSが第2の所定吸入圧力値PSU以上であればステップS1に戻り、検出値PSが第2の所定吸入圧力値PSU未満であればステップS6に戻る。
また、ステップS8では流量制御弁9の開度を小さくする制御を行い、ステップS1へ戻る。
【0060】
したがって、冷房運転中に利用側負荷に対して圧縮機A,Bの総運転容量が過剰となって圧縮機の吸入圧力が低下した場合には、流量制御弁9が開かれ、第1の分岐部Cでバイパス路Eに分流する冷媒の量が増えて、圧縮機の吸入圧力が上昇させられる。そして、吸入圧力検出手段41の検出値PSが別途設定されている第2の所定吸入圧力値PSUに達するまで流量制御弁9が開度調整される。
また、圧縮機の吸入圧力が低下していない場合には、過冷却度演算手段44の演算値SC及び過熱度演算手段46の演算値SHがそれぞれ予め設定されている過熱度目標値SC0及び過熱度目標値SH0に近付くように流量制御弁9が開度制御される。
【0061】
なお、図14は、以上のような制御を図10の冷媒回路に適用する場合の、吸入圧力演算手段41、吐出圧力演算手段42、第1の温度検出手段43、及び第2の温度検出手段の配置を示している(第1の制御手段40、過冷却度演算手段44、及び過熱度演算手段46の図示は省略している)。このように、冷媒相互間で熱交換する補助熱交換器28を用いた冷媒回路も、同様に制御することができる。
【0062】
実施の形態7.
図15は、この発明の実施の形態7に係る空気調和装置(冷凍サイクル装置)の冷媒回路図、図16は制御ブロック図である。これらの図において、42は圧縮機A,Bの吐出圧力を検出する吐出圧力検出手段、47は補助熱交換器10の冷媒出側の冷媒温度を検出する第3の温度検出手段、48は吐出圧力検出手段42の検出値及び第3の温度検出手段47の検出値に基づいて冷媒の過冷却度を演算する補助熱交換器過冷却度演算手段、49は吐出圧力検出手段42の検出値及び補助熱交換器過冷却度演算手段の演算値に基づいて流量制御弁9(第2の絞り装置)を開度制御する第2の制御手段である。なお、以上の各手段を除いた冷媒回路そのものの構成は図9と同様である。
【0063】
次いで、図17のフローチャートに基づいて、第2の制御手段49による制御動作を説明する。ステップS11で吐出圧力検出手段42の検出値Pdが所定吐出圧力値Pd0未満であればステップS15に進んで流量制御弁9を全閉にし、ステップS11に戻る。暖房運転中に利用側負荷に対して圧縮機A,Bの総運転容量が過剰となって、ステップS11で吐出圧力検出手段42の検出値Pdが所定吐出圧力値Pd0以上になっていればステップS12に進む。
ステップS12では、流量制御弁9の開度を大きくする制御を行ない、ステップS13に進む。
ステップS13では、補助熱交換器過冷却度演算手段49の演算値SCが過冷却度目標値SC0以上であればステップS12に戻り、演算値SCが過冷却度目標値SC0未満であればステップS14に進む。
ステップS14では、流量制御弁9の開度を小さくする制御を行ない、ステップS11に戻る。
【0064】
したがって、暖房運転中に利用側負荷に対して圧縮機A,Bの総運転容量が過剰となって圧縮機の吐出圧力が過昇した場合には、流量制御弁9が開かれ、第1の分岐部Cでバイパス路Eに分流する冷媒の量が増えて、圧縮機の吐出圧力が低下させられる。そして、流量制御弁9は、補助熱交換器過冷却度演算手段49の演算値SCが過冷却度目標値SC0に近付くように開度調整される。
また、暖房運転中に圧縮機の吐出圧力が過昇していなければ流量制御弁9が全閉になるので、バイパス路Eへの冷媒の分流による運転効率低下が防止される。
【0065】
なお、以上では空気調和装置について説明したが、空気調和装置以外の例えば冷凍機などの冷凍サイクル装置にも、この発明が適用できる。
また、以上説明した実施の形態では容量が互いに異なる定容量型の圧縮機を2台用いたが、容量が互いに等しい定容量型の圧縮機を2台用いた冷凍サイクル装置や、異容量又は等容量の圧縮機を3台以上用いた冷凍サイクル装置にも、この発明が適用できる。
【0066】
【発明の効果】
以上説明したように、この発明に係る冷凍サイクル装置にあっては、運転されている圧縮機の総運転容量が利用側負荷に対して過剰となった場合に、冷媒回路を循環する冷媒の一部をバイパス路に分流させて補助熱交換器で蒸発又は凝縮させることにより、圧縮機運転容量の過剰分を補助熱交換器で吸収するようにできる。したがって、冷房運転時に圧縮機の吸入圧力が低下したり暖房運転時に圧縮機の吐出圧力が過昇したりするような圧縮機に無理な負担がかかる状況となるのを回避できて信頼性の高い冷凍サイクル装置が得られ、しかも、インバータを用いて圧縮機の運転容量制御を行なう場合のようにインバータに起因する種々の弊害が生じることがない。
【0068】
また、補助熱交換器をバイパス路内の冷媒と圧縮機から吐出された高温高圧の冷媒との間で熱交換を行なうものとすれば、補助熱交換器を例えば二重管で形成でき、冷凍サイクル装置の小型化と低コスト化とが図れる。
【0069】
また、第1の接続配管、第2の接続配管などを備えたものでは、前記した冷凍サイクル装置と同様、運転されている圧縮機の総運転容量が利用側負荷に対して過剰となった場合に圧縮機に無理な負担がかかるのを回避できるのに加えて、圧縮機の運転容量が利用側の空調負荷に対して過剰となっていない場合には、冷媒回路を循環する冷媒の一部を第1の接続配管及び第2の接続配管を通じて補助熱交換器に流すことにより、補助熱交換器を熱源側熱交換器と同じ用途に使用できる。したがって、通常運転に必要な熱交換容量は熱源側熱交換器と補助熱交換器との両方で確保すればよくなるため、補助熱交換器を圧縮機の過剰分の運転容量を吸収する用途のみに用いる場合に比べて、熱源側熱交換器の小型化が図れ、延いては冷凍サイクル装置の小型化と低コスト化とが図れる。
【0070】
また、第2の絞り装置を開度制御可能な流量制御弁としたものでは、利用側負荷に応じて圧縮機の吸入圧力又は吐出圧力をより高精度に制御することが可能となり、一層信頼性の高い冷凍サイクル装置が得られる。
【0071】
また、バイパス路内の冷媒と冷媒回路内の冷媒との間で熱交換を行なう過冷却熱交換器を備えたものでは、過冷却熱交換器と流量制御弁とを有する過冷却用回路を別に設けた場合に比べて、流量制御弁の数を減らすことができて、冷凍サイクル装置の一層の簡略化と低コスト化とが図れる。
【0072】
また、吸入圧力検出手段、過冷却度演算手段、過熱度演算手段、及び第1の制御手段などを備えたものでは、冷房運転時に冷媒の過冷却度及び過熱度を目標値に近付けることができて好適な状態で運転でき、バイパス路の流量制御弁を圧縮機の吸入圧力のみに基づいて開度制御するような場合に比べて利用側の空調負荷に応じて圧縮機の吸入圧力をより高精度に制御することが可能となり、さらに信頼性の高い冷凍サイクル装置が得られる。
【0073】
また、吐出圧力検出手段、補助熱交換器過冷却度演算手段、及び第2の制御手段などを備えたものでは、暖房運転時に補助熱交換器の冷媒出側の過冷却度を目標値に近付けることができ、バイパス路の流量制御弁を圧縮機の吐出圧力のみに基づいて開度制御するような場合に比べて利用側の空調負荷に応じて圧縮機の吐出圧力をより高精度に制御することが可能となり、さらに信頼性の高い冷凍サイクル装置が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の前提となる参考例の冷媒回路図である。
【図2】 この発明の前提となる参考例の利用側容量と圧縮機の総運転容量との関係を示すグラフである。
【図3】 この発明の実施の形態1に係る冷媒回路図である。
【図4】 この発明の実施の形態1に係る冷媒回路図である。
【図5】 この発明の実施の形態2に係る冷媒回路図である。
【図6】 この発明の実施の形態2に係る別の冷媒回路図である。
【図7】 この発明の実施の形態3に係る冷媒回路図である。
【図8】 この発明の実施の形態3に係る別の冷媒回路図である。
【図9】 この発明の実施の形態4に係る冷媒回路図である。
【図10】 この発明の実施の形態5に係る冷媒回路図である。
【図11】 この発明の実施の形態6に係る冷媒回路図である。
【図12】 この発明の実施の形態6に係る制御ブロック図である。
【図13】 この発明の実施の形態6に係る制御フローチャートである。
【図14】 この発明の実施の形態6に係る別の冷媒回路図である。
【図15】 この発明の実施の形態7に係る冷媒回路図である。
【図16】 この発明の実施の形態7に係る制御ブロック図である。
【図17】 この発明の実施の形態7に係る制御フローチャートである。
【図18】 圧縮機の運転台数制御を行なう従来の冷凍サイクル装置に係る利用側容量と圧縮機の総運転容量との関係を示すグラフである。
【符号の説明】
1 冷媒回路、3 熱源側熱交換器、4 流量制御弁(第1の絞り装置)、5利用側熱交換器、9 流量制御弁(第2の絞り装置)、10 補助熱交換器、11 第1の接続配管、12 第2の接続配管、13 開閉弁(開閉手段)、14 開閉弁(開閉手段)、16 冷媒配管、17 キャピラリチューブ(第2の絞り装置)、18 流路切換弁(開閉手段)、19 冷媒配管、20 冷媒配管、21 開閉弁(開閉手段)、22 開閉弁(開閉手段)、23 流量制御弁(第2の絞り装置)、24 過冷却熱交換器、28 補助熱交換器、40 第1の制御手段、41 吸入圧力検出手段、42 吐出圧力検出手段、43 第1の温度検出手段、44 過冷却度演算手段、45 第2の温度検出手段、46 過熱度演算手段、47 第3の温度検出手段、48 補助熱交換器過冷却度演算手段、49 第2の制御手段、A 圧縮機、B 圧縮機、C 第1の分岐部、D 第2の分岐部、E バイパス路。
Claims (5)
- 並列に接続された複数台の定容量型の圧縮機、熱源側熱交換器、第1の絞り装置、及び利用側熱交換器を配管により接続してなる冷媒回路を備え、利用側負荷に応じて前記圧縮機の運転台数制御を行なうように構成された冷凍サイクル装置において、前記熱源側熱交換器と前記第1の絞り装置との間の冷媒回路に設けられた第1の分岐部と前記利用側熱交換器と前記圧縮機との間の冷媒回路に設けられた第2の分岐部とを接続して設けられたバイパス路と、前記バイパス路に設けられ前記バイパス路内の冷媒と前記圧縮機から吐出された高温高圧の冷媒との間で熱交換を行なう補助熱交換器と、前記第1の分岐部と前記補助熱交換器との間のバイパス路に設けられた第2の絞り装置とを備え、複数台の圧縮機のうち運転されている圧縮機の総運転容量が利用側負荷に対して過剰となった場合に、冷媒を前記バイパス路に分流させて前記補助熱交換器で蒸発又は凝縮させるように構成したことを特徴とする冷凍サイクル装置。
- 並列に接続された複数台の定容量型の圧縮機、熱源側熱交換器、第1の絞り装置、及び利用側熱交換器を配管により接続してなる冷媒回路を備え、利用側負荷に応じて前記圧縮機の運転台数制御を行なうように構成された冷凍サイクル装置において、前記熱源側熱交換器と前記第1の絞り装置との間の冷媒回路に設けられた第1の分岐部と前記利用側熱交換器と前記圧縮機との間の冷媒回路に設けられた第2の分岐部とを接続して設けられたバイパス路と、前記バイパス路に設けられバイパス路内の冷媒と熱源側風路内の空気との間で熱交換を行なう補助熱交換器と、前記第1の分岐部と前記補助熱交換器との間のバイパス路に設けられた第2の絞り装置と、前記熱源側熱交換器と前記第1の絞り装置との間の冷媒回路と前記第2の絞り装置と前記補助熱交換器との間のバイパス路とを接続して設けられた第1の接続配管と、前記補助熱交換器と前記第2の分岐部との間のバイパス路と前記圧縮機と前記熱源側熱交換器との間の冷媒回路とを接続して設けられた第2の接続配管と、前記第1の接続配管及び前記第2の接続配管を開閉する開閉手段とを備え、複数台の圧縮機のうち運転されている圧縮機の総運転容量が利用側負荷に対して過剰となった場合に、冷媒を前記バイパス路に分流させて前記補助熱交換器で蒸発又は凝縮させるように構成したことを特徴とする冷凍サイクル装置。
- 第2の絞り装置が開度制御可能な流量制御弁であるとともに、この流量制御弁から補助熱交換器までのバイパス路内の冷媒と熱源側熱交換器から第1の分岐部までの冷媒回路内の冷媒との間で熱交換を行なう過冷却熱交換器を備えたことを特徴とする請求項第1項或いは第2項のいずれかに記載の冷凍サイクル装置。
- 圧縮機の吸入圧力を検出する吸入圧力検出手段と、前記圧縮機の吐出圧力を検出する吐出圧力検出手段の検出値及び熱源側熱交換器と第1の絞り装置との間の冷媒温度を検出する第1の温度検出手段の検出値に基づいて冷媒の過冷却度を演算する過冷却度演算手段と、補助熱交換器の冷媒出側と冷媒入側とのそれぞれの冷媒温度を検出する第2の温度検出手段の検出値に基づいて冷媒の過熱度を演算する過熱度演算手段と、冷房運転時に前記吸入圧力検出手段の検出値が予め設定されている所定値以下の場合は流量制御弁を開き、前記吸入圧力検出手段の検出値が前記所定値を超えている場合は前記過冷却度演算手段の演算値及び前記過熱度演算手段の演算値がそれぞれ予め設定されている過冷却度目標値及び過熱度目標値に近付くように前記流量制御弁を開度制御する第1の制御手段とを備えたことを特徴とする請求項第3項に記載の冷凍サイクル装置。
- 圧縮機の吐出圧力を検出する吐出圧力検出手段と、前記吐出圧力検出手段の検出値及び補助熱交換器の冷媒出側の冷媒温度を検出する第3の温度検出手段の検出値に基づいて冷媒の過冷却度を演算する補助熱交換器過冷却度演算手段と、暖房運転時に前記吐出圧力検出手段の検出値が予め設定されている所定値以上の場合は前記補助熱交換器過冷却度演算手段の演算値が予め設定されている過冷却度目標値に近付くように前記流量制御弁を開度制御し、前記吐出圧力検出手段の検出値が前記所定値に満たない場合は前記流量制御弁を閉じる制御を行なう第2の制御手段とを備えたことを特徴とする請求項第3項に記載の冷凍サイクル装置。
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