JPH0571105U - 食品包装装置 - Google Patents

食品包装装置

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JPH0571105U
JPH0571105U JP1833192U JP1833192U JPH0571105U JP H0571105 U JPH0571105 U JP H0571105U JP 1833192 U JP1833192 U JP 1833192U JP 1833192 U JP1833192 U JP 1833192U JP H0571105 U JPH0571105 U JP H0571105U
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尚司 丹野
勤 石井
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呉羽化学工業株式会社
トヤマ産機株式会社
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 食品包装装置において、内容物が充填された
筒状の包装フィルムを偏平状態に分肉する分肉ローラの
回転周速度を常に一定にし、分肉ローラと包装フィルム
とのスリップなどを防止する。 【構成】 内容物が充填された包装フィルムを偏平状態
に分肉する上下二段の分肉ローラ31b,32bのロー
ラ軸42b,43bと、回転駆動部50の回転駆動軸5
1b,52bとが、自在継手56と伝達軸53b,54
bにより連結されている。上下二段の分肉ローラ31
b,32bがこれに対向する他の分肉ローラとで包装フ
ィルムを挟むとき、自在継手と伝達軸とにより各分肉ロ
ーラに常に一定の回転数の動力が与えられる。よって分
肉ローラと包装フィルムとの間でスリップが生じること
がなく、また分肉ローラにより包装フィルムの送り速度
を変動させることもない。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案はソーセージ、ハム、チーズなどの食品材料を筒状のフィルムに充填し て両端部を密封した包装体を製造する食品包装装置に係り、特に筒状のフィルム を内容物と共に偏平状態に押圧して分肉する分肉部を改良した食品包装装置に関 する。
【0002】
【従来の技術】
図8は例えばソーセージなどの加工食肉を内容物とする包装体の外観図である 。 この包装体16は、例えば塩化ビニリデンと塩化ビニールとの共重合体であっ て二軸延伸された包装フィルム1に内容物が充填されたいわゆる砲弾型包装体で ある。包装フィルム1は筒状に成形され、その縁部どうしが接合されて高周波溶 着による溶着線2が形成されている。そして、包装フィルム1内に加工食品が充 填された後、包装フィルム1の両端部が絞られ、アルミニウム等のワイヤクリッ プ3によって結紮されている。 従来、この包装体16は図9に示すような連続充填包装装置により製造されて おり、図10はこの従来の連続充填包装装置における分肉部のしごき部材である 。
【0003】 図9において、符号4は定量ポンプ、符号5はこの定量ポンプ4の下方に接続 された充填ノズルを示している。前記の食品材料は、定量ポンプ4により包装体 16の製造速度に合わせて一定流量にて送り出され、充填ノズル5から包装フィ ルム1内に供給される。充填ノズル5の図示上部の周囲には成形部材6が設けら れている。原反7から平面状に引き出されるフィルム1aは、ガイドロール9a ,9bとによって導かれ、上記成形部材6によって筒状に成形される。成形部材 6の下方位置には高周波電極10,11が対向して設けられており、上記成形部 材6によって筒状に成形されたフィルム1aの縁部どうしが高周波電極10,1 1によって高周波溶着され、溶着線2(図8参照)を有する筒状の包装フィルム 1となる。そして前記充填ノズル5によって、この筒状の包装フィルム1内に内 容物が充填される。
【0004】 充填ノズル5の下方位置にはフィルム送りローラ12,13が、さらに下方に は一対の分肉ローラ14,14が配設されている。分肉ローラ14,14は、し ごき駆動装置19によりフィルム送りローラ12,13とほぼ同じ回転周速度で 回転されると共に、図9に示す矢印方向へ周期的に駆動される。そして、このし ごき動作によって内容物の入った包装フィルムから部分的に内容物が排除され、 包装フィルム1は間欠的に偏平となるように分肉される。この分肉ローラ14, 14のさらに下方には結紮/切断部15が設けられており、前記の分肉されて偏 平となった包装フィルム部分に対して、集束板15aによる集束、結紮金型15 bによるアルミワイヤ等のクリッピング、さらに切断刃15cによる切断が行わ れて包装体16が完成する。
【0005】 分肉部の従来の可動体部分であるしごき部材17においては、前記一対の分肉 ローラ14,14のそれぞれが支持された揺動アーム17a,17aが対向して 設けられ、この揺動アーム17a,17aは軸17b,17bを中心として揺動 自在に支持されており、しごき駆動装置19により揺動駆動されることにより、 一対の分肉ローラ14,14が間欠的に、包装フィルム1のほぼ中心位置Oにて 互いに圧接させられる。また分肉ローラ14,14ヘの回転動力の伝達構造とし て、前記軸17b,17bと同軸に歯車18a,18aが設けられ、この歯車1 8a,18aにモータの動力が与えられる。また分肉ローラ14,14と同軸に て分肉ローラ14,14と一緒に回転する従動歯車18c,18cが設けられ、 各歯車18a,18aと従動歯車18c,18cとの間に1段のあるいは複数段 の配列された中間歯車18b,18bが設けられている。
【0006】 すなわち、従来のしごき部材17においては分肉ローラ14,14は、間欠的 に揺動駆動されると同時に、歯車列18a,18b,18cからの動力によりフ ィルム送り方向に回転駆動される。そして、その揺動運動と回転運動は、共通の 動作軸17b,17bを介して行われている。
【0007】
【考案が解決しようとする課題】
しかしながら、上記従来の構造のしごき部材17には以下の問題点がある。 分肉動作においては、分肉ローラ14,14の回転周速度と、フィルム送りロ ーラ12,13の回転周速度とが一致していることが好ましい。ここで、一致し ているとは、フィルム送りローラ12,13によって一定速度で連続的に送り出 される包装フィルム1に、分肉ローラ14,14がしごき動作で当接するとき、 フィルムとローラ面との間でほぼ相対速度ゼロの状態が実現される程度に一致し ていることを意味する。実際には、かかる等速度は、分肉ローラ14,14によ る内容物が入った包装フィルム1の変形や圧接速度等を考慮して、分肉ローラ1 4,14の回転周速度をフィルム送りローラ12,13のそれよりも若干、2〜 3%程度遅くすることによって実現される。しかしながら図10に示す回転伝達 構造では、揺動アーム17a,17aが揺動して分肉ローラ14,14が互いに 圧接していくときおよび互いに離れていくときに、分肉ローラ14,14の周速 度が変化する欠点がある。
【0008】 例えば図10に示すように、中間歯車18b,18bが1段または奇数段設け られている場合には、分肉ローラ14,14が圧接していくときに、中間歯車1 8b,18bの歯車18a,18aに対する遊星周回により、歯車18a,18 aから中間歯車18b,18bに伝達される回転が増速される。逆に分肉ローラ 14,14が互いに離れていくときには、前記と逆方向の遊星周回により、中間 歯車18b,18bに伝達される回転が減速される。すなわち分肉ローラ14, 14が互いに接近し包装フィルム1の外面に接触してから中心位置Oにて互いに 圧接するまでの間、分肉ローラ14,14の周速度は一定ではなく増速されてい くことになり、分肉が完了して分肉ローラ14,14が離れていくときには各分 肉ローラ14,14の周速度が減速されていくことになる。
【0009】 また中間歯車18b,18bが2段または偶数段設けられている場合には、逆 に分肉ローラ14,14が接近していくときにその周速度は減速され、分肉ロー ラ14,14が互いに離れるときにその周速度が増速されることになる。
【0010】 このように、分肉ローラ14,14が包装フィルム1の外面に接してからフィ ルムを偏平に圧接するまでの間、包装フィルム1をしごいて偏平部を拡大する間 、包装フィルム1から離れていくときに、分肉ローラ14,14の周速度が変化 する結果、送りローラ12と13とにより一定速度で下降させられている包装フ ィルム1と分肉ローラ14,14との間にスリップが生じ、包装フィルム1の表 面に傷がつく問題が生じる。この傷により包装体16の商品価値が低下するのみ ならず、溶着線2の部分に大きな傷がつくと、溶着線2の溶着強度が低下する問 題も生じる。
【0011】 また分肉ローラ14,14が包装フィルム1に接触してから中心部Oにて圧接 し偏平部を形成するまでの間に分肉ローラ14,14の周速度が変化し分肉ロー ラ14,14から包装フィルム1に与えられる送り力が変動するため、本来一定 の速度で下降させられるべき包装フィルム1の下方向への流れが分肉部において 阻害され、よって包装フィルム1に揺れなどが生じる。この揺れが高周波電極1 0,11による溶着部に及ぶと、高周波溶着の均一化を妨げることになると共に 、製品の長さや重さにも影響が及ぶことになる。
【0012】 さらに図10に示すように、複段の歯車列18a,18b,18cにより分肉 ローラ14,14に回転動力が伝達される構造では、歯車のバックラッシュによ る騒音が大きくなる。
【0013】 本考案は上記従来の課題を解決するものであり、分肉ローラを常に一定の周速 度にて駆動できるようにして、包装フィルムとのスリップおよび包装フィルムの 速度変動を防止し、また駆動騒音の低下を実現できる食品包装装置を提供するこ とを目的としている。
【0014】
【課題を解決するための手段】
本考案による食品包装装置は、筒状に成形されたフィルム内に内容物を充填す る充填部と、筒状のフィルムを内容物と共に偏平に押圧して分肉する分肉部と、 分肉された部分のフィルムを結紮または溶着してシールする密封部とが設けられ ている食品包装装置において、前記分肉部には、筒状のフィルムを挟んで対向す る分肉ローラと、この分肉ローラが支持されている支持部を駆動して分肉ローラ を互いに圧接される方向へ駆動する圧接駆動機構とが設けられ、且つ固定部に設 けられた回転駆動軸から前記分肉ローラへ自在継手を介して回転動力が伝達され ていることを特徴とするものである。
【0015】
【作用】
上記手段では、圧接駆動機構により分肉ローラの支持部が駆動され、対向する 分肉ローラが間欠的に互いに圧接され、内容物が充填された包装フィルムが偏平 状態に押圧されて間欠的に扱かれる。このとき固定部側に設けられた回転駆動軸 から自在継手を介して分肉ローラに回転動力が与えられるため、分肉ローラが包 装フィルムの外面に接触してから互いに圧接されるまでの間、および分肉を完了 し分肉ローラが包装フィルムから離れるまでの間に分肉ローラの回転周速度は常 に一定となる。よって分肉ローラと包装フィルムとの間にスリップが生じること がなく、包装フィルムの傷つきの問題を解決でき、また分肉ローラが常に一定の 周速度にて回転することにより、包装フィルムの流れを阻害することもない。ま た自在継手により回転動力の伝達を行っているため、従来の多数の歯車列を使用 した場合のようなバックラッシュによる騒音を減少できる。
【0016】
【実施例】
以下、本考案の実施例を図面により説明する。 図6は、本考案の食品包装装置の一例としてソーセージなどの包装体を製造す る連続充填包装装置の外観を示す正面図、図7はその左側面図、図1は分肉部の 構造の概略を示す斜視図、図2は分肉部を図6と同じ方向から見た拡大図で、図 1のII−II断面図である。図3は図2のIII矢視図である。図4は分肉部 を図6の右側面側から見たものであり、図1のIV矢視図に相当する。 図6と図7により連続充填包装装置の全体構造を説明すると、筺体20上に、 フィルム供給部A、内容物充填部B、フィルム成形/溶着部C、フィルム送り部 D、分肉部E、結紮/切断部F、この結紮/切断部Fを駆動する駆動機構などが 収納されている機構収納部Gなどの各機構部が設置されている。
【0017】 フィルム供給部Aでは、筺体20の背面に設けられた支持台21にフィルム原 反7が設置され、この原反7から平面状に引出されたフィルム1aが、筺体20 の上部に設けられたガイドローラ群9に導かれてフィルム成形/溶着部Cに送ら れる。フィルム成形/溶着部Cでは、平面状のフィルム1aが成形部材6により 円筒状に成形され、充填ノズル5に設けられた高周波マイナス電極10(図9参 照)とこれに対向する高周波プラス電極11とで、フィルム1aの縁部どうしが 高周波溶着され、溶着線2が形成されて円筒状の包装フィルム1となる。内容物 充填部Bでは、図示しない供給ポンプから送られた内容物が、筺体20の中段や や上方に設けられた定量ポンプ22により一定流量にて送り出され、供給パイプ 23から前記充填ノズル5を経て、円筒状の包装フィルム1内に充填される。
【0018】 内容物が充填された包装フィルム1は、フィルム送り部Dに設けられた一対の フィルム送りローラ12と13により挟まれ、このフィルム送りローラ12と1 3の回転力により下方へ一定の速度で連続的に送られる。さらに分肉部Eにおい て、内容物が充填されている包装フィルム1は間欠的にしごかれて内容物のない 偏平部分が形成される。
【0019】 分肉後の包装フィルム1は、結紮/切断部Fヘ送られる。結紮/切断部Fは、 機構収納部Gの動力により、包装フィルム1の送り速度に合わせて上下動し、下 降動作のときに、分肉された前記偏平部分のフィルムが図9に示すような集束板 15aにより集束され、結紮金型15bにより2ヶ所がアルミワイヤクリップ3 (図8参照)により結紮され切断刃15cにより結紮部の中間が切断されて、図 8に示す砲弾型の包装体が製造される。
【0020】 次に前記フィルム送り部Dと分肉部Eの構造を詳しく説明する。 筺体20の中間に向けられた中間ベース20aには、フィルム送り部Dと分肉 部Eを同期して駆動するモータMが設置されている。図7に示すように、このモ ータMの動力は歯付きベルト25を介して機構部26に入力される。機構部26 には減速機構が設けられており、この機構部26からの出力により一対のフィル ム送りローラ12と13が回転駆動され、このフィルム送りローラ12と13の 周速度に応じた速度にて、内容物が充填された包装フィルム1が下方向へ連続的 に送られる。
【0021】 図1ないし図4に示すように、分肉部Eでは、包装フィルム1の移動中心部O を挟んで、一方の側に2段の分肉ローラ31aと32aが、他方の側に同じく2 段の分肉ローラ31bと32bが対向して設けられている。図2に示すように、 筺体20の中間ベース20aの下側には、一対のブラケット33,33が間隔を 開けて並行に固定されており、このブラケット33と33との間に一対の支持軸 34aと34bが渡されている。
【0022】 図1に示すように、一方の支持軸34aには、内側支持枠35aと外側支持枠 36aがそれぞれ回動自在に設けられ、内側支持枠35aに上段の分肉ローラ3 1aが、外側支持枠36aの下部から延びる腕部(イ)に下段の分肉ローラ32 aが支持されている。他方の支持軸34bにも内側支持枠35bと外側支持枠3 6bが回動自在に支持され、内側支持枠35bに上段の分肉ローラ31bが支持 され、外側支持枠36bの腕部(イ)に下段の分肉ローラ32bが支持されてい る。中心部Oを挟む左右の内側支持枠35aと35b、および外側支持枠36a と36bは互いにほぼ対称構造である。
【0023】 上記構造をさらに詳しく説明すると、図2に示すように、内側支持枠35bの 両側部上端は、軸受37により支持軸34bに回動自在に支持され、外側支持枠 36bの両側部上端は、軸受38により支持軸34bに回動自在に支持されてい る。前記ブラケット33と外側支持枠36bとの間隔はリングスペーサ39a, 39bによって設定され、内側支持枠35bと外側支持枠36bとの間隔はリン グスペーサ40a,40bによって設定されている。また内側支持枠35bの両 側内部には固定リング41a,41bが設けられ、これは支持軸34bに固定さ れている。対称側の内側支持枠35aと外側支持枠36aの支持軸34aに対す る支持構造は図2に示すものと同じである。
【0024】 図2に示すように、各分肉ローラ31bと32bはゴム製であり、それぞれロ ーラ軸42bと43bに固定されている。上段のローラ軸42bは内側支持枠3 5bの両側部にボール軸受44を介して回転自在に支持され、このローラ軸42 bの図2の図示右端は、後述の自在継手56との連結のため内側支持枠35bの 外部にまで延びている。下段のローラ軸43bは外側支持枠36bの下部から延 びる一対の腕部(イ)のそれぞれにボール軸受45により回転自在に支持されて いる。またローラ軸43bの図示右端も右側の腕部(イ)から同様に外方へ延び ている。 中心部Oを挟んで対称側に位置している上段の分肉ローラ31aならびに下段 の分肉ローラ32aの材質、支持枠への支持構造も図2に示すものと同じである 。
【0025】 図1ならびに図2に示すように、前記分肉ローラの側方には、回転駆動部50 が設けられている。この回転駆動部50は、筺体20の中間ベース20aから下 方に延びるブラケット55に支持されている。図3(図2のIII矢視図)に示 すように、回転駆動部50には4本の回転駆動軸51a,51bおよび52a, 52bが回転自在に設けられている。そして回転駆動軸51aとローラ軸42a とが伝達軸53aにより連結され、回転駆動軸52aとローラ軸43aとが伝達 軸54aにより連結されている。同様に回転駆動軸51bとローラ軸42bが伝 達軸53bにより連結され、回転駆動軸52bとローラ軸43bが伝達軸54b により連結されている。なお図1では、各回転駆動軸51a,51b,52a, 52bおよび伝達軸53a,53b,54a,54bの軸中心線のみを示してい る。
【0026】 図2に示すように、伝達軸53bと54bの両端部はそれぞれ自在継手(ユニ バーサルジョイント)56が設けられ、この自在継手56により、それぞれ回転 駆動軸51b,52bとローラ軸42b,43bとに連結されている。反対側の 伝達軸53aと54aも同様に自在継手56を介してそれぞれ回転駆動軸51a ,52aとローラ軸42a,43aとに連結されている。各分肉ローラが圧接し また離れる動作を繰返すとき、この圧接動作により伝達軸53a,53b,54 a,54bの方向は変化するが、自在継手56を設けていることにより、その方 向変化に追従でき常に同じ回転数の回転動力が各回転駆動軸から伝達軸を介して 各分肉ローラに伝達される。
【0027】 図3に示すように、各回転駆動軸51a,51b,52a,52bには、同じ 歯数で同じモジュールの歯車61a,61b,62a,62bが固定されている 。歯車61aと61bは互いに噛み合い、歯車62aと62bも互いに噛み合っ ている。また回転駆動部50への入力軸64には駆動歯車63が固定されており 、この駆動歯車63が、歯車61aと62aとに噛み合っている。
【0028】 図2に示すように前記入力軸64には歯付きプーリ65が固定されている。一 方図6に示すように、前記モータMの動力が入力する機構部26の出力軸67に も歯付きプーリ67aが固定されており、この歯付きプーリ67aと前記歯付き プーリ65に歯付きベルト66が掛けられている。
【0029】 前記モータMの動力は機構部26に入力して、機構部26の減速機能により前 記フィルム送りローラ12と13が所定の周速度にて回転駆動されるが、このフ ィルム送りローラ12,13の駆動力と同期した駆動力が出力軸67に出力され 、歯付きベルト66から入力軸64に伝達される。そして図3に示す歯車機構に より、回転駆動軸51aと52aは、図3にて時計方向へ同回転数にて駆動され 、回転駆動軸51bと52bは反時計方向へ同回転数にて駆動される。この動力 は、自在継手56および各伝達軸53a,53b,54a,54bを介して各ロ ーラ軸42a,42b,43a,43bに伝達され、分肉ローラ31aと32a は図1にて反時計方向へ、分肉ローラ31bと32bは図1にて時計方向へ駆動 される。このとき歯付きプーリ65と67aとの外径比および図3に示す回転駆 動部50の歯車の減速比により、各分肉ローラ31a,32a,31b,32b の回転周速度が、各フィルム送りローラ12,13の回転周速度に前述の意味で ほぼ一致するように設定される。
【0030】 図1と図4に示すように、内側支持枠35aと35bのそれぞれには扇ギヤ7 1aと71bが設けられ、互いに噛み合っている。各扇ギヤ71aと71bは支 持軸34aと34bを中心とした同半径のピッチ円を有している。また外側支持 枠36aと36bのそれぞれにも互いに噛み合う扇ギヤ72aと72bが設けら れている。この各扇ギヤ72aと72bも支持軸34aと34bを中心とした同 半径のピッチ円を有している。その結果一方の側の内側支持枠35a、外側支持 36aと、他方の側の内側支持枠35b、外側支持枠36bが互いに同期して支 持軸34aと34bを中心として揺動動作する。
【0031】 図4に示すように、内側支持枠35bにはスプリング73が掛けられ、外側支 持枠36bにはスプリング74が掛けられ、各スプリング73と74の引っ張り 力により内側支持枠35bと外側支持枠36bは分肉ローラ31bと32bが中 心部Oから離れる方向へ付勢されている。この付勢力による回転モーメントは前 記扇ギヤ71a,71b,72a,72bにより他方の内側支持枠35aと外側 支持枠36aに伝達され、分肉ローラ31aと32aも中心部Oから離れるよう に付勢される。
【0032】 図4に示すように、内側支持枠35bの背面には連結ブロック75が固定され ており、この連結ブロック75に圧接駆動アーム76が連結されている。前記筺 体20の中間ベース20aから下方に延びるブラケット79にはカム軸81が設 けられ、このカム軸81にカム82が固定されている。図4ではカム82の詳し い形状は省略し、その最大半径軌跡を符号82bで示し最小半径軌跡を符号82 aで示している。このカム軸81には摺動ブロック83が回転自在に設けられ、 前記圧接駆動アーム76の後部の溝76aがこの摺動ブロック83に進退自在に 摺動連結されている。また圧接駆動アーム76にはローラ状のカムフォロワー7 7が軸77aにより回転自在に支持されており、このカムフォロワー77は、前 記スプリング73の付勢力により、カム82の外周面に圧接されている。
【0033】 上記カム軸81が駆動され、カム82が回転すると、その形状により82aと 82bで示す半径軌跡の範囲において圧接駆動アーム76が図示左右方向へ駆動 され、且つ摺動ブロック83の回転により、圧接駆動アーム76はカム軸81を 中心として回動できるようになっている。カム82の最小半径軌跡82aの部分 にカムフォロワー77が圧接しているときには、圧接駆動アーム76はスプリン グ73の付勢力により図示右方向へ後退し、内側支持枠35bに設けられた分肉 ローラ31bが中心部Oから離れ、また扇ギヤ71aと71bにより連動される 内側支持枠35aが対称方向へ駆動されて分肉ローラ31aも中心部Oから離れ る。
【0034】 カム82の最大半径軌跡82bの部分がカムフォロワー77を図示左方向へ押 すと、内側支持枠35bが押されて分肉ローラ31bが中心部Oの方向へ駆動さ れ、扇ギヤ71a,71bを介して反対側の内側支持枠35aも駆動されて分肉 ローラ31aが中心部O方向へ駆動され、両分肉ローラ31aと31bが中心部 Oにて互いに圧接される。なお、圧接駆動アーム76の本体部分と先端部76b との間に弾圧スプリング78が介装されて、カムフォロワー77に与えられる図 示左方向の力が弾圧スプリング78の弾性力を介して内側支持枠35bに伝達さ れる。よって分肉ローラ31aと31bとの圧接力は、前記弾圧スプリングの弾 性力により設定されていることになる。
【0035】 また図4に示すように外側支持枠36bの背面にも連結ブロック86が設けら れ、この連結ブロック86に圧接駆動アーム87が連結されている。図4では圧 接駆動アーム87の中心線のみを示しているが、この圧接駆動アーム87は前記 圧接駆動アーム76と同じ構造のものであり、カム軸81に設けられたカム82 とは別のカムにより図示左右方向へ駆動される。なお、図1では各圧接駆動アー ム76と87を中心線のみによって示している。
【0036】 カム軸81は、図示しないスプロケット、チェーン、ディフェレンシャルギヤ 等を経て、機構収納部Gからの回転動力により結紮のタイミングと同期して駆動 されている。この駆動方法は、分肉により形成された偏平部を確実に結紮するう えで有利である。
【0037】 また分肉ローラの圧接タイミングはカム軸81に設けられたカム82および他 のカムの形状によって決まり、このカムの形状により例えば上段の分肉ローラ3 1aと31bが最初に圧接して包装フィルム1を押圧し、その直後に下段の分肉 ローラ32aと32bが互いに圧接して包装フィルム1を押圧する。また分肉完 了後は、先に上段の分肉ローラ31aと31bが包装フィルム1から離れた直後 に下段の分肉ローラ32aと32bが互いに離れる。
【0038】 次に全体の動作について説明する。 フィルム原反7から平面状に引出されガイドロール群9により導かれたフィル ム1aは、成形部材6により円筒状に巻かれ、高周波電極10と11により縁部 どうしが溶着されて筒状の包装フィルム1が形成される。さらに定量ポンプ22 から送られた内容物が充填ノズル5から包装フィルム1内に充填される。内容物 が充填された包装フィルム1はフィルム送りローラ12と13により連続して下 方へ送られる。このときフィルム送りローラ12と13には、モータMの動力が 機構部26にて減速されて伝達される。
【0039】 分肉部Eでは、まず前記機構部26の出力軸67の回転動力が歯付きベルト6 6により図2に示す歯付きプーリ65に伝達され、入力軸64が駆動される。そ して回転駆動部50では、図3に示す歯車機構により回転駆動軸51a,52a と回転駆動軸51b,52bが互いに逆向きに且つ同速度にて駆動される。この 回転駆動軸51a,52a,51b,52bの動力は自在継手56ならびに各伝 達軸53a、54aと53b,54bを経てローラ軸42a,43aと42b, 43bに伝達され、各分肉ローラ31a,32aと31b,32bがフィルム送 り方向で且つフィルム送りローラ12,13の周速度とほぼ同じ周速度にて駆動 される。
【0040】 また機構収納部Gの出力は図4に示すカム軸81に伝達され、結紮のタイミン グと同期したカム82ならびに他のカムの回転により、圧接駆動アーム76と8 7が駆動され、内側支持枠35bと外側支持枠36bが駆動され、また扇ギヤ7 1a,71bと72a,72bにより他方の内側支持枠35aと外側支持枠36 aが対称方向に駆動される。その結果、分肉ローラにより包装フィルム1が図5 に示すように偏平に扱かれ、この分肉動作が間欠的に行なわれる。分肉作業では 上段の分肉ローラ31a,31bが先に包装フィルム1を押圧しその後遅れて下 段の分肉ローラ32a,32bが包装フィルム1を押圧する。また分肉後は上段 の分肉ローラ31aと31bが互いに離れた後に遅れて下段の分肉ローラ32a と32bが互いに離れる。
【0041】 上記の分肉動作において、各分肉ローラへの動力は、自在継手56を介して常 に回転数が変動することなく伝達され、分肉ローラ31a,31bと32a,3 2bは常に等周速度で且つフィルム送りローラ12,13の周速度とほぼ一致し た周速度で駆動される。よって送られてくる包装フィルム1の外周面と分肉ロー ラとの間でスリップが生じることがなく、また分肉ローラが包装フィルム1の移 動を阻害することもない。かかる優れた効果は、自在継手56を設けて伝達軸の 前記方向変化に追従することとし、分肉ローラの圧接運動と回転運動とを互いに 独立した駆動経路とし得たことに起因するものである。
【0042】 分肉部Eにおいて分肉された包装フィルム1は、結紮/切断部Fに送られる。 ここでは、機構収納部Gに内蔵されたレシプロ駆動機構により結紮/切断部Fが 上下駆動され、機構収納部Gから結紮/切断部Fに伝達される回転動力により集 束板15a、結紮金型15bおよび切断刃15cが駆動され、前記分肉された部 分の二ヶ所がアルミワイヤクリップにて結紮され且つ結紮部の中間が切断される 。 なお、上記実施例では、分肉ローラが上下2段にて合計4個設けられているも のを例として説明したが、図9に示したように包装フィルム1を挟んで1個ずつ 分肉ローラが設けられているものであっても本考案を実施することが可能である 。
【0043】 このように、図8に示すような砲弾型の包装体を製造する実施例に基づいて本 考案の食品包装装置を説明した。しかし、本考案の食品包装装置はこの実施例に 限定されるものではなく、分肉工程を有しているものであれば、三方シール包装 体或いは四方シール包装体を製造する装置として、または例えば特開平3−29 714号公報に示されるピロー包装体を製造する装置としても用いられて好適で ある。このピロー包装体等においては、分肉され偏平となったフィルム部分は、 熱板、高周波、超音波等を熱源とした溶着シールにより密封される。なお、本考 案における分肉は、内容物をしごいて偏平部を形成することを意味する。
【0044】
【考案の効果】
以上のように本考案によれば、内容物が充填された包装フィルムを偏平状態に 分肉する分肉ローラに対し自在継手を介して常に一定の回転駆動力が与えられる ため、分肉ローラと包装フィルムとのスリップが生じることがなく、包装フィル ムの表面に傷をつけることがない。また分肉ローラが常に一定の周速度で回転す るため、分肉部において包装フィルムの移動速度に変動を与えることがない。ま た自在継手を使用して動力を伝達しているため、従来のように多数の歯車を使用 しているものに比べ騒音を減少させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】分肉部の構造を示す概略斜視図、
【図2】図1に示す分肉部のII−II線断面図、
【図3】図2のIII矢視説明図、
【図4】圧接駆動機構の構造を示すものであり、図1の
IV矢視に相当する側面図、
【図5】分肉部の動作説明図、
【図6】連続充填包装装置の全体構造を示す正面図、
【図7】図6に示す連続充填包装装置の左側面図、
【図8】製造される包装体の外観図、
【図9】従来の連続充填包装装置の構成図、
【図10】従来の分肉部の構造説明図、
【符号の説明】 A フィルム供給部 B 内容物充填部 C フィルム成形/溶着部 D フィルム送り部 E 分肉部 F 結紮/切断部 G 機構収納部 M モータ 1a フィルム 1 包装フィルム 10,11 高周波電極 12,13 フィルム送りローラ 20 筺体 20a 中間ベース 26 機構部 31a,31b,32a,32b 分肉ローラ 34a,34b 支持軸 35a,35b 内側支持枠 36a,36b 外側支持枠 42a,42b,43a,43b ローラ軸 50 回転駆動部 51a,51b,52a,52b 回転駆動軸 53a,53b,54a,54b 伝達軸 56 自在継手 76,87 圧接駆動アーム

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 筒状に成形されたフィルム内に内容物を
    充填する充填部と、筒状のフィルムを内容物と共に偏平
    に押圧して分肉する分肉部と、分肉された部分のフィル
    ムを結紮または溶着してシールする密封部とが設けられ
    ている食品包装装置において、前記分肉部には、筒状の
    フィルムを挟んで対向する分肉ローラと、この分肉ロー
    ラが支持されている支持部を駆動して分肉ローラを互い
    に圧接される方向へ駆動する圧接駆動機構とが設けら
    れ、且つ固定部に設けられた回転駆動軸から前記分肉ロ
    ーラへ自在継手を介して回転動力が伝達されていること
    を特徴とする食品包装装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN108408161A (zh) * 2018-05-09 2018-08-17 北京航天东方科技发展有限公司 自动立式充填包装机的双挤空机构
CN108502256A (zh) * 2018-05-09 2018-09-07 北京航天东方科技发展有限公司 自动立式充填包装机的薄膜输送及挤空机构

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