JPH0570450U - 床洗浄幾 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 洗浄具台が障害物に衝突して洗浄モータを破
損したり傷つけて不都合を生じることを防止した床洗浄
機を提供することを目的とする。 【構成】 本体１と不織パッド２からなる洗浄具台３を
着脱自在に取り付ける回転軸４と、これを回動する洗浄
モータ５を有し、本体１前下部の走行車輪６の中間部に
洗浄モータ５を停止するリミットスイッチ７を設けた構
成とする。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は、床洗浄機に関し、特に洗浄モータの破損防止構造を備えた床洗浄機 。

【０００２】

【従来の技術】

従来の床洗浄機においては、図示していないが、一般に走行車輪と、洗浄手段 として通常立て置きのギアドモータを用いた洗浄モータにより回動する回転軸に 、円形の台に着脱自在に取り付けた不織パッドあるいは洗浄ブラシからなる洗浄 具を着脱自在に備えている。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

しかるに、このような構成では、本体が凹凸のある床や特に段差がある床の場 合には、走行車輪の間から凹凸床の突起や段差またはその角部などが洗浄具と衝 突し、障害物の当たって瞬時にでも洗浄モータの回転が拘束され過大な回転トル クによりモータのギアを破壊するか、または破壊に至らないまでもギアに傷を付 けて洗浄モータの運転騒音が増大し、スーパーなどの客商売をしている清掃現場 ではお客のいる間はうるさくて運転できないといった問題がある。しかも床洗浄 機はその性格上段差またはその角部にはぎりぎりまで近寄ってしかもその縁に沿 って洗浄する必要があり、障害物の直前で停止すると洗浄作業そのものができな くなるため作業者の注意と経験的な勘に頼り運転する他はなく、これらの問題点 の解決が課題となっていた。

【０００４】 本考案はこれらの課題を解消して、作業者の力量に左右されない破損しにくい 床洗浄機を提供することを目的とする。

【０００５】

【課題を解決するための手段】

上記課題を解決するための本考案の技術的な手段は、第一に、床洗浄機におい て、本体と、不織パッドあるいは洗浄ブラシからなる洗浄具台を着脱自在に取り 付ける回転軸と、これを回動する洗浄モータを有し、本体前下部の走行車輪の中 間部に前記洗浄モータを停止するリミットスイッチを設けたもので、さらに第二 に上記床洗浄機は、本体に駆動モータによる駆動輪を設け、リミットスイッチは 洗浄モータと駆動モータの両方のモータを停止し、そして、第三に上記床洗浄機 は、駆動モータをリミットスイッチにより一旦瞬時逆転したのち前記両方のモー タを停止し、第四に、上記床洗浄機は、リミットスイッチの代わりに赤外センサ ーを本体前下部の走行車輪の中間部に設けたものである。

【０００６】

【作用】

上記の構成により、第一の手段では、本体前下部の走行車輪の中間部に洗浄モ ータを停止するリミットスイッチを設けることにより、ぎりぎりまで障害物に近 寄ってしかもその縁に沿って洗浄しても走行車輪の中間部から本体下に入りこん で洗浄具と衝突する寸前に、リミットスイッチが障害物に当たって洗浄モータの 回転を停止するため、洗浄モータの回転が強制的に拘束されることがなく、本体 を障害物の直近で運転しても洗浄具に当てることに気を使わず洗浄作業すること ができる。

【０００７】 また、第二の手段では、障害物への駆動輪による衝突や障害物への乗り上げに よる本体転倒をも防ぐものである。

【０００８】 第三の手段では、駆動モータをリミットスイッチにより一旦瞬時逆転したのち 、両方のモータを停止するようにしたことにより、例えば運転時の加速がついて いても瞬間に急ブレーキを利かせることができる。

【０００９】 そのうえ第四の手段では、リミットスイッチの代わりに赤外センサーを本体前 下部の走行車輪の中間部に設けたことにより、リミットスイッチが障害物に引っ 掛かったりして障害物から離脱できなくなるのをも防ぐことができる。

【００１０】

【実施例】

以下、本考案の実施例の床洗浄機を添付の図面に基づいて説明する。

【００１１】 （実施例１） 図１〜図４において、床洗浄機本体１には、不織パッド２からなる洗浄具台３ を着脱自在に取り付ける回転軸４と、これを回動する洗浄モータ５を有し、本体 前下部走行車輪６の中間部に洗浄モータ５を停止するリミットスイッチ７を設け ている。

【００１２】 次に上記構成における動作について説明する。 洗浄モータ５を回動し回転軸４すなわち不織パッド２からなる洗浄具台３を回 動して洗浄作業をする。この時、ぎりぎりまで障害物Ａに近寄って、しかもその 縁に沿って洗浄しても走行車輪６の中間部から障害物Ａが本体１の下に入りこん で洗浄具台３と衝突する寸前に、図２のように、リミットスイッチ７が障害物Ａ に当たって洗浄モータ５の回転を停止するため、洗浄モータ５の回転が強制的に 拘束されることがなく、本体１を障害物Ａの直近でも洗浄具台３に当てることに 気を使わず運転し洗浄作業することができる。なおリミットスイッチ７が障害物 Ａから離脱した時、リミットスイッチ７を復帰させて洗浄モータ５を再度運転状 態に自動復元することも、復帰させないで、再度運転するには手動で運転開始の 操作を必要とすることも、スイッチの設定により自由にできる。

【００１３】 （実施例２） 図３は第二の実施例を示し、本体１に駆動モータ８による駆動輪９を設け、作 業者は本体１を押さなくても自走させて洗浄作業ができ、たとえ勢い余って、障 害物Ａに当たっても、リミットスイッチ７は洗浄モータ５と駆動モータ８の両方 のモータを停止するものであり、障害物Ａへの駆動輪９により激突する前に、未 然に衝突力を低減することができ、さらに障害物Ａへの乗り上げによる本体１の 転倒を防ぐことができる。

【００１４】 （実施例３） さらに第三の実施例では、上記で駆動モータ８をリミットスイッチ７により一 旦瞬時逆転したのち、前記両方のモータを停止するようにリミットスイッチを設 定することにより、床洗浄機本体１の上記衝突力をさらに大きく低減し、あるい は未然に急ブレーキにより衝突を防ぎ洗浄モータ５のみならず本体１も含めた破 壊を解消するものである。

【００１５】 （実施例４） 図４は、さらに第四の実施例を示し、リミットスイッチ７の代わりに赤外セン サー１０を走行車輪６の中間部に設けたことにより、リミットスイッチ７が障害 物Ａに引っ掛かって離脱できなくなるのを防ぐことができる。

【００１６】

【考案の効果】

以上の実施例の説明により明らかなように、本考案の床洗浄機によれば、以下 の効果を得るものである。

【００１７】 （１）洗浄モータのギアを破壊したり、傷つけて運転音を大きくすることの防 止が作業者の経験や勘に頼らずに行える。

【００１８】 （２）さらに駆動輪を有する場合でも障害物への激突による破壊や本体転倒な どの危険性もなくなるものである。

【００１９】 （３）そのうえ、急ブレーキによる危険の回避もとることができる。 （４）障害物に引っ掛かって離脱できなくなるのを防ぐことができる。

【００２０】 以上のように優れた床洗浄機を提供することができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の第一の実施例１の床洗浄機の全体構成
を示す縦断面図

【図２】同リミットスイッチが障害物に当たった状態を
示す斜視図

【図３】本考案の実施例２、実施例３の床洗浄機の要部
の構成を一部切り欠いて断面を示す正面図

【図４】本考案の第四の実施例４の床洗浄機の動作を説
明する斜視図

【符号の説明】

１ 本体 ２ 不織パッド ３ 洗浄具台 ４ 回転軸 ５ 洗浄モータ ６ 走行車輪 ７ リミットスイッチ

Claims (4)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 本体と、不織パッドまたは洗浄ブラシの
   少なくとも一つを有する洗浄具台を着脱自在に取り付け
   る回転軸と、これを回動する洗浄モータを有し、本体前
   下部の走行車輪の中間部に前記洗浄モータを停止するリ
   ミットスイッチを設けた床洗浄機。
2. 【請求項２】 本体に駆動モータにより駆動される駆動
   輪を設け、リミットスイッチは洗浄モータと駆動モータ
   の両方のモータを停止する請求項１記載の床洗浄機。
3. 【請求項３】 駆動モータをリミットスイッチにより一
   旦瞬時逆転したのち、洗浄モータと駆動モータの両方の
   モータを停止する請求項１または２請求項の床洗浄機。
4. 【請求項４】 リミットスイッチの代わりに赤外線セン
   サーを設けた請求項１、２または３記載の床洗浄機。