JPH0565898B2 - - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明はキーボードから入力された仮名文字列
を読みとして記憶装置にある仮名漢字変換辞書を
検索し所望の漢字仮名混り文に変換する漢字仮名
混り文入力装置に関する。

〔従来の技術〕

従来から仮名文字列をキーボードで入力し、そ
の後、特定のキー、例えば変換キーが押下された
時点でそれ迄に入力された仮名文字列を読みとし
て、記憶装置にある仮名文字列を漢字仮名混り文
字列に変換するために仮名漢字用辞書を検索し、
当該漢字に変換して、漢字仮名混り文を作成する
装置がある。一般には１つの仮名文字列を読みと
する複数の同音異義語（変換候補）が存在し、そ
の変換候補の中から所望の１語を選択指示する必
要がある。そのため、入力者は変換を指示する度
に表示画面を見て、所望の漢字であるか否かを確
認してゆく、所謂、逐次変換方式では、入力者の
思考の中断を強いるとともに、原稿を基に文章を
連続して入力している場合においては、視線を原
稿と表示画面とに交互に動かすため操作の中断を
も強いる欠点があつた。

特開昭58−56068号公報に記載された発明は、
このような問題を解決するために、入力モードで
は、入力される読み文字列を仮名漢字変換するこ
となくそのまま記憶し、修正モードで読み文字列
の所定の範囲を指定して仮名漢字変換する文書編
集装置を提案している。しかしながらこの文書編
集装置は、仮名漢字変換すべき読み文字列の先頭
文字と最終文字を指定しなければならないので操
作が面倒であり、また、修正モードで入力読み文
字の誤りを発見したときの対処方法が提案されて
いない。

また、特開昭57−132272号公報に記載された発
明は、仮名漢字変換処理後も読み文字列を残して
おいて、その後もこの読み文字列を利用できるよ
うな文字処理装置を提案している。しかしこの読
み文字列をどのような順序で取出し、どのように
加工（訂正や追加削除）し、どのように仮名漢字
変換するかについて、具体的な提案がなされてい
ない。

〔発明が解決しようとする課題〕 前記従来装置では、仮名漢字変換処理時に、読
み文字列の利用操作が面倒であるとともに、対象
となる読み文字列の訂正及び追加削除を行うこと
ができないので入力変換処理の自由度が制限さ
れ、また、選択時に逐一確定処理操作を行うこと
から操作性の向上に難点があつた。

本発明の目的は、このような従来装置の欠点を
解決して仮名漢字変換処理時の操作性が良く、且
つ、変換処理の自由度が大きい漢字混り文字入力
装置を提案することにある。

〔課題を解決するための手段〕

前記目的は、仮名文字入力キーと、変換候補を
逐次確定しながら仮名漢字変換を行う逐次選択方
式の入力モードと仮名漢字変換候補の確定を所定
量の仮名漢字混じり文の入力後に行う一括選択方
式の入力モードを切換えるための入力モード切換
えキーと、前記一括選択方式における一括入力と
一括選択を切換える切換えキーを備えたキーボー
ドと、前記仮名文字入力キーにより入力された読
み文字列を記憶する読み文字メモリと、入力モー
ド切換え制御部と、仮名漢字変換処理部と、仮名
漢字変換用辞書と、前記読み文字メモリに記憶さ
れた記憶内容を退避する読み文字退避メモリと、 前記仮名漢字変換用辞書を参照し仮名漢字変換
処理部によつて作成された変換候補を格納する文
書メモリと、変換候補の前記文書メモリ内格納位
置を記憶する暫定変換文字列文書内位置メモリ
と、前記一括入力時に仮名漢字変換した仮名漢字
文字列を前記読み文字退避メモリと暫定変換文字
列文書内位置メモリに記憶するように制御する暫
定変換候補制御部と、一括選択モードが選択され
ているときに前記読み退避メモリから前記読み文
字メモリに読み文字列を復帰させる読み文字列復
帰手段と、読み文字メモリに復帰した読み文字列
を再度仮名漢字変換する再仮名漢字変換手段と、
入力仮名文字や逐次および一括入力における仮名
漢字変換結果文字列等を表示する表示装置と、 前記読み文字列復帰手段に前記読み退避メモリ
の先頭から順に前記読み文字メモリに読み文字列
を復帰させる読み文字列復帰制御手段と、読み文
字メモリに復帰した暫定仮名漢字変換読み文字列
を前記表示装置に表示し、前記逐次変換方式によ
り訂正及び追加削除する暫定仮名漢字変換読み文
字列訂正手段と、この暫定仮名漢字変換読み文字
列訂正手段によつて訂正された文字列を一時的に
格納する一時文字列メモリと、前記文書メモリに
格納されている変換候補をこの一時文字列メモリ
に一時的に格納されている文字列と置換え、確定
文字列として文書メモリに格納する手段と、暫定
変換文字列が総て所望の文字列であつたとき、こ
の暫定変換文字列を一括して確定する一括確定手
段とを設けることによつて達成される。

〔作用〕

一括選択方式の一括入力時には、暫定的に仮名
漢字変換された漢字に対応する暫定仮名漢字変換
読み文字列が読み退避メモリに記憶され、選択時
にはこれを先頭から順に順次読み文字メモリに復
帰させて変換候補の変更や読み文字列の訂正及び
追加削除を可能とし、更に、暫定仮名漢字変換文
字列が総て所望の漢字である場合にはこれらを一
括して確定することができるように作用する。

〔実施例〕

以下、本発明の構成の一実施例を第１図ないし
第４図により詳細に説明する。

第１図は本発明の漢字仮名混り文入力装置の回
路構成を示すブロツク図である。図中、１はキー
ボード、２は入力キーレジスタでキーボード１よ
り入力された１つ分のキーコードがセツトされる
もの、３は入力モード制御部で逐次選択方式ある
いは一括選択方式のどちらかであるかを管理し、
仮名漢字変換のタイミングを制御するものであ
る。この入力モードはキーボードに設けられた入
力モードにキーよつて操作者によつて随時指示さ
れる。４は読み文字メモリで入力された仮名文字
列を変換単位毎に記憶するもの、５は変換／無変
換制御部で入力モード制御部３の指示に従い読み
文字メモリ４の内容を仮名漢字変換するか否かを
制御するもの、６は仮名漢字変換処理部で、仮名
漢字変換用辞書７を検索し、変換候補を作成し、
変換候補メモリ８に格納するもの、９は文書メモ
リで、前記で作成された漢字仮名混り文を格納す
るもの、１０は暫定変換候補制御部で一括選択方
式の一括入力のとき、入力された読み文字メモリ
４の内容を読み退避メモリ１１にセツトするとと
もに変換候補メモリ８にセツトされた第１変換候
補が文書メモリ９内に格納された位置を暫定変換
文字列文書内位置メモリ１２にセツトするもの、
１３は読み文字列復帰制御部で一括選択方式の一
括選択のとき読み退避メモリ１１より該当読み文
字列を抽出し読み文字メモリ４にセツトするも
の、１４は一時文字列メモリで上記一括選択のと
き変更された変換候補を一時格納するもの、更
に、１５は読み表示レジスタ、１６は一時文字列
表示レジスタ、１７は文書表示レジスタでそれぞ
れ読み文字メモリ４、一時文字列メモリ１４、文
字メモリ９の内容を表示用データとしてセツトす
るもの、１８は表示制御部で読み表示レジスタ１
５、一時文字列表示レジスタ１６、文書表示レジ
スタ１７の内容を表示画面１９に表示するための
制御を行なうものである。

次に本発明装置における漢字仮名混り文作成に
ついて説明する。

第２図は逐次選択方式による仮名漢字変換入力
のフローを示す。キーボード１より入力されたキ
ーデータは入力キーレジスタ２に格納され、その
入力キーの内容により制御がわかれる。文字キー
が入力された場合は、入力文字を読み文字メモリ
４に順次格納し次のキー入力を受付ける。そこで
変換キーが入力されるとそれ迄貯えられてきた読
み文字メモリ４の内容に従い、仮名漢字変換用辞
書７を検索して漢字仮名混り文字列に変換する。

ここで変換結果を同音異義語も含めて変換候補
メモリ８にセツトするとともに第１変換候補を暫
定的に文書メモリ９に格納する。これを入力者は
表示画面１９により確認し、該変換候補が所望の
ものである場合は、次の読み文字を入力すること
により該変換候補を確定漢字仮名混り文字列とし
て文書メモリ９に格納した後、当該読み文字入力
を続けて受付ける。

上記変換候補が所望の漢字仮名混り文字列でな
かつた場合は以下の２通りの制御がある。

(1) 読み文字列が誤まつていた場合 無変換キーが入力されることにより暫定変換
文字列を文書メモリ９により削除し、変換候補
メモリ８もクリアする。そして、読み文字入力
の状態に復帰し、例えば後退キーなどにより誤
まつた読み文字を削除した上で、正しい読み文
字列を再入力する。

(2) 別の同音異義語を所望する場合変換キーが再
入力されることにより第２位以降の変換候補に
暫定変換文字列を変更する。なお、ここで所望
の漢字仮名混り文字列に変換されないときは仮
名漢字用辞書に該当する語が登録されていない
場合であり、前項の如く無変換キーが入力され
ることにより読み文字列を細分し漢字一時毎の
変換等を行ない所望の漢字仮名混り文を得る。

一方、仮名漢字変換する必要がなく入力仮名
文字をそのまま使用する場合は無変換キーが入
力されることにより読み文字メモリ４の内容を
そのまま確定して文書メモリ９に格納する。

以上、逐次選択方式は初歩的な入力者にとつて
十分に使いやすいものであるとともに誤入力、誤
変換を見逃すことのない着実な入力手段である。

次に一括選択方式による仮名漢字変換入力の一
括入力と一括選択を第３図および第４図を参照し
て説明する。

一括入力時は、第３図に示す如く、入力された
文字キーデータを読み文字メモリ４に格納し、変
換キー押下時に、当該読み文字メモリ４の内容を
読み退避メモリ１１に格納した後、仮名漢字変換
辞書７を検索し漢字仮名混り文字列に変換し、そ
のときの第１変換候補を暫定変換文字列として文
書メモリ９に格納すると共に該暫定変換文字列の
文書メモリ９内における位置情報を暫定変換文字
列文書内位置メモリ１２に格納し、次の読み入力
を受付ける。

一方、無変換キーが入力された場合は読み文字
メモリ４の内容をそのまま確定文字列として文書
メモリ９に格納する。

また、適当量の読み文字が連続入力された後、
終了キーが入力されると一括選択方式へ制御が移
る。

一括選択時は、第４図に示す如く、読み退避メ
モリ１１の先頭より読み文字メモリ４に読みを復
帰し、暫定変換文字列文書内位置メモリ１２によ
り暫定変換文字列を抽出する。入力者が該暫定変
換文字列を表示画面１９上で確認し、所望の漢字
仮名文字列に正しく変換されていると認識した場
合には確定キーが押下されると、当該暫時変換文
字列を確定文字列として文書メモリ９に格納し、
該当する読み退避メモリ１１およ暫定変換文字列
文書内位置メモリ１２をクリアし、次の暫定変換
文字列の確認に移る。

この時、前記変換候補メモリ８は読み文字メモ
リ４に対する変換候補を一次的に格納しておくメ
モリであり、一括選択時は新たな読みに対する変
換候補を格納することになる。従つて一括入力時
から一括選択時までの内容が格納、保持されるこ
とはない。又、読み退避メモリ１１より読み文字
メモリ４に読みを復帰させた後の仮名漢字文字列
は、読み退避メモリ１１に記憶されている読みと
暫定変換文字列の文書メモリ９内の位置を暫定変
換文字列文書内位置メモリ１２により対応付けて
記憶させることによつて取得可能になる。

ここで、所望の仮名漢字文字列でない場合は訂
正キーにより読みの状態に戻し、読みを訂正し逐
次選択方式によつて新たな読みを入力すれば良
い。

従つて、この場合には再度仮名漢字変換用辞書
を検索することになる。

一方、所望の漢字仮名混り文でない場合は、訂
正キーが押下されることにより、読み文字メモリ
４の内容を表示画面１９に表示した後、逐次選択
方式と全く同様にして他の変換候補の選択、ある
いは読み文字の訂正を行なう制御に移る。この時
の変換文字列は総て一次文字列メモリ１４に格納
し、確定キー押下時に暫定変換文字列と一次文字
列メモリ１４の内容を置換えて確定文字列として
文書メモリ９に格納する。従つて当該一時文字列
を一括選択方式の一括入力に制約されることなく
作成できるため、単に変換候補の変更あるいは読
み文字列の訂正に留まることなく、語句の追加削
除も可能である。文字列確定後は該当する読み退
避メモリ１１および暫定変換文字列文書内位置メ
モリ１２をクリアし、次の暫定変換文字列の確認
に移る。前記手法によつて文字数が増加あるいは
減少した場合のメモリの位置情報は、変更になつ
た文字数分を増加あるいは減少して新たなメモリ
の位置情報とすることによつて所望の仮名漢字混
じり文を作成することができる。

暫定変換文字列がなくなつたところで一括選択
方式の一括入力へ制御を戻し、新たな入力を受付
ける。

また、表示画面１９上において総ての暫定変換
文字列を目視により確認した結果、総て所望の漢
字仮名混り文字列に変換されていた場合に、終了
キーが入力されることにより、総ての暫定変換文
字列を確定文字列として文書メモリ９に格納し、
読み退避メモリ１１および暫定変換文字列文書内
位置メモリ１２をすべてクリアして一括選択方式
の一括選択から一括入力へ制御を戻す。

なお、以上では特に、説明しなかつたが、本発
明に係る漢字仮名混り文入力装置には、入力モー
ドキーが具備されており、逐次選択方式あるいは
一括選択方式の指定は入力者の指示により自由に
選択できるものであり、入力モード制御部３がそ
の制御を司る。

〔発明の効果〕

以上のように本発明は、一括選択方式の一括入
力時に暫定的に仮名漢字変換された暫定仮名漢字
変換読み文字列を、該暫定仮名漢字変換読み文字
列を記憶する読み退避メモリの先頭から順次読み
文字メモリに復帰させることができるので、復帰
操作が簡単であり、また、復帰した暫定仮名漢字
変換読み文字列の変換候補の変更、読み文字列の
訂正及び追加削除を行うことができるので入力変
換処理の自由度が大きくなり、更に、総ての暫定
変換文字列が所望の漢字仮名混り文字列と一致し
ている場合にはこれらを一括して確定することが
でき、入力者による操作を簡略化することができ
る。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の一実施例構成を示すブロツク
図、第２図は逐次選択方式のフロー、第３図は一
括選択方式の一括入力のフロー、第４図は一括選
択方式の一括選択のフローを示している。 １……キーボード、３……入力モード制御部、
４……読み文字メモリ、６……仮名漢字変換処理
部、７……仮名漢字変換用辞書、１０……暫定変
換候補制御部、１１……読み退避メモリ、１９…
…表示画面。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １ 仮名文字入力キーと、変換候補を逐次確定し
   ながら仮名漢字変換を行う逐次選択方式の入力モ
   ードと仮名漢字変換候補の確定を所定量の仮名漢
   字混じり文の入力後に行う一括選択方式の入力モ
   ードを切換えるための入力モード切換えキーと、
   前記一括選択方式における一括入力と一括選択を
   切換える切換えキーを備えたキーボードと、 前記仮名文字入力キーにより入力された読み文
   字列を記憶する読み文字メモリと、 入力モード切換え制御部と、 仮名漢字変換処理部と、 仮名漢字変換用辞書と、 前記読み文字メモリに記憶された記憶内容を退
   避する読み文字退避メモリと、 前記仮名漢字変換用辞書を参照し仮名漢字変換
   処理部によつて作成された変換候補を格納する文
   書メモリと、 変換候補の前記文書メモリ内格納位置を記憶す
   る暫定変換文字列文書内位置メモリと、 前記一括入力時に仮名漢字変換した仮名漢字文
   字列を前記読み文字退避メモリと暫定変換文字列
   文書内位置メモリに記憶するように制御する暫定
   変換候補制御部と、 一括選択モードが選択されているときに前記読
   み退避メモリから前記読み文字メモリに読み文字
   列を復帰させる読み文字列復帰手段と、 読み文字メモリに復帰した読み文字列を再度仮
   名漢字変換する再仮名漢字変換手段と、 入力仮名文字や逐次および一括入力における仮
   名漢字変換結果等を表示する表示装置と、 前記読み文字列復帰手段に前記読み退避メモリ
   の先頭から順に前記読み文字メモリに読み文字列
   を復帰させる読み文字列復帰制御手段と、 読み文字メモリに復帰した暫定仮名漢字変換読
   み文字列を前記表示装置に表示し、前記逐次変換
   方式により訂正及び追加削除する暫定仮名漢字変
   換読み文字列訂正手段と、 この暫定仮名漢字変換読み文字列訂正手段によ
   つて訂正された文字列を一時的に格納する一時文
   字列メモリと、 前記文書メモリに格納されている変換候補をこ
   の一時文字列メモリに一時的に格納されている文
   字列と置換え、確定文字列として文書メモリに格
   納する手段と、 暫定変換文字列が総て所望の文字列であつたと
   き、この暫定変換文字列を一括して確定する一括
   確定手段とを設けたことを特徴とする漢字仮名混
   り文入力装置。