JPH0565880U - ウェットティッシュ詰替用容器 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】多量のウェットティッシュを収容でき、しかも
収容量に対して容器容積が小さく、携帯性に優れ、さら
に詰替用ウェットティッシュも使用できるようにする。 【構成】筒状にかつ連続的に巻層された多数枚のウェッ
トティッシュＷＴを収容する不透液性材料からなる袋状
容器１であって、その一部にウェットティッシュを一枚
ごと引き出す取出口２ａを形成し、前記筒方向の一方端
部に、詰替用ウェットティッシュの挿入用シール開口５
を形成し、この挿入用シール開口５は繰り返して開口お
よび密封自在とした。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は、詰替用ウェットティッシュを収容できる袋状容器に関する。

【０００２】

【従来の技術】

従来のウェットティッシュを大別すると、概ね次の２つに分類することができ る。すなわち、図８に示す携帯用袋入りウェットティッシュと、図９に示すボト ルまたは図１０に示すボックスタイプのウェットティッシュとである。

【０００３】 前者の形態は、図８に示すように、可撓性シートからなる偏平状の袋体２０の 内部に、複数枚（少量）のウェットティッシュＷＴを収容し、かつ取出し後は蓋 シート２０Ａにより封止するようにしたものであり、後者の形態は、図９または 図１０に示すように、硬質プラスチックからなるボトル２１またはボックス２２ の内部に、多数枚（多量）のウェットティッシュＷＴを収容したものである。

【０００４】

【考案が解決しようとする課題】

しかし、携帯用袋入りのものは、ウェットティッシュの収容量が極めて少ない ため、少量で用が足りるものにしか使用できない。

【０００５】 一方、ボトルまたはボックスタイプのものは、ウェットティッシュの収容量は 多いものの、容器が硬質素材でできているとともに、多数枚を収容することを念 頭に置いているので容器形状が大きく、携帯用として適さないことは勿論、屋内 での置き場所も制限されることとなる。さらに、容器を形成する材料量が多くか つ嵩張るのでゴミ処理問題の原因となる。

【０００６】 そこで、最近、ボトルタイプやボックスタイプの詰替用として、スタンディン グパウチの中に、筒状に巻層された多数枚のウェットティッシュを入れた製品が 発売されている。しかし、この詰替用ウェットティッシュを挿入する際に、ボト ルの蓋を開けるのに大きな力および多大な手間がかかる。

【０００７】 したがって、本考案の課題は、多量のウェットティッシュを収容でき、しかも 収容量に対して容器容積が小さく、携帯性に優れ、さらに詰替用ウェットティッ シュも使用できるようにすることにある。

【０００８】

【課題を解決するための手段】

上記課題は、筒状にかつ連続的に巻層された多数枚のウェットティッシュを収 容する不透液性材料からなる袋状容器であって、その一部にウェットティッシュ を一枚ごと引き出す取出口を形成し、前記筒方向の一方端部に、詰替用ウェット ティッシュの挿入用シール開口を形成し、この挿入用シール開口は繰り返して開 口および密封自在となっていることで解決できる。

【０００９】

【作用】

本考案においては、筒状に巻層された多数枚のウェットティッシュを収容し、 取出口からウェットティッシュを引き出すようにした不透液性材料からなる袋状 容器であるため、多量のウェットティッシュを収容したとしてしも、その収容量 に対して容積量が小さく、もって携帯性に優れ、また屋内での置き場所に苦心す る必要もない。

【００１０】 また、本考案においては、繰り返して開口および密封自在となった詰替用ウェ ットティッシュの挿入用シール開口を形成してあるので、現在のウェットティッ シュ群が使用済の場合、そのシール開口を開けて、詰替用ウェットティッシュを 挿入し、再びそのシール開口を封止すれば、ウェットティッシュの液分が蒸発す ることなく使用することができる。

【００１１】 さらに、挿入用シール開口として、いわゆるワンタッチシールを用いれば、開 封がきわめて容易であり、詰替操作がきわめて容易となる。

【００１２】

【実施例】

以下、本発明を図面に示す実施例によりさらに具体的に説明する。 図１は本考案のウェットティッシュ詰替容器を示す斜視図で、１は袋体で、可 撓性を有する不透液性シート、たとえばプラスチックシートからなり、いわゆる スタンディングパウチ形状とされ、多量のウェットティッシュが収容された状態 で、袋体１の上部１ａのある幅部分がヒートシールされ密閉状態とされている。

【００１３】 袋体１の上部には、たとえば十字小孔２ａを有する取出口体２がヒートシール により取り付けられており、この取出口体２と一体的に開閉可能な蓋体３が取り 付けられている。

【００１４】 なお、図５に詳細を示した十字状小孔２ａのほか、図６に示す小丸形や図７に 示すプラス形と丸形を複合した形状の他、公知のものを種々使用できる。蓋体３ は、取出口体２とは別体のネジ式蓋などであってもよい。

【００１５】 さらに、本考案においては、切取用目印線４と前記取出口体２との間に、ワン タッチシール部５が設けられており、このワンタッチシール部５は、図４に示す ように、凹部５ａと凸部５ｂにより構成され、剥離されたときウェットティッシ ュの詰替開口となり、圧着されたとき密閉構造を有するようになっている。

【００１６】 このワンタッチシール部５と前記ヒートシール部１ａとの間には、切取用目印 線４が印刷されており、詰め替えの際には、その切取用目印線４をハサミなどに より切り取って（図２参照）、筒状に巻層された詰替用ウェットティッシュＷＴ を袋体１内部に挿入するようになっている（図３参照）。切取用目印線４に代え て切取用ミシン目とすることもできる。

【００１７】 なお、ワンタッチシール部５に代えて、再剥離自在な粘着剤塗布部などにより 、挿入用シール開口を繰り返して開口および密封自在とすることができる。

【００１８】

【考案の効果】

以上の通り、本考案によれば、多量のウェットティッシュを収容でき、しかも 収容量に対して容器容積が小さく、携帯性に優れ、さらに詰替用ウェットティッ シュも使用できる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案のウェットティッシュ詰替用容器を示す
斜視図である。

【図２】切取用シール部の切取状態を示す斜視図であ
る。

【図３】詰替用ウェットティッシュの挿入状態を示す斜
視図である。

【図４】ワンタッチシール部を示す拡大断面図である。

【図５】取出口の小孔の形状を示す平面図である。

【図６】取出口の小孔の形状を示す平面図である。

【図７】取出口の小孔の形状を示す平面図である。

【図８】携帯用袋入りウェットティッシュを示す斜視図
である。

【図９】ボトルタイプのウェットティッシュを示す斜視
図である。

【図１０】ボックスタイプのウェットティッシュを示す
斜視図である。

【符号の説明】

１…袋体、２…取出口体、２ａ…小孔、３…蓋体、４…
切取用目印線、５…ワンタッチシール部、ＷＴ…ウェッ
トティッシュ

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】筒状にかつ連続的に巻層された多数枚のウ
   ェットティッシュを収容する不透液性材料からなる袋状
   容器であって、その一部にウェットティッシュを一枚ご
   と引き出す取出口を形成し、前記筒方向の一方端部に、
   詰替用ウェットティッシュの挿入用シール開口を形成
   し、この挿入用シール開口は繰り返して開口および密封
   自在となっていることを特徴とするウェットティッシュ
   詰替用容器。