JPH0565415A - シリコーンゴム組成物及び低硬度シリコーンゴム - Google Patents

シリコーンゴム組成物及び低硬度シリコーンゴム

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JPH0565415A
JPH0565415A JP3254613A JP25461391A JPH0565415A JP H0565415 A JPH0565415 A JP H0565415A JP 3254613 A JP3254613 A JP 3254613A JP 25461391 A JP25461391 A JP 25461391A JP H0565415 A JPH0565415 A JP H0565415A
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Abstract

(57)【要約】 【構成】 (A)下記平均組成式(1)で示されるオル
ガノポリシロキサン、 RaSiO(4-a)/2 …(1) (式中、Rは置換又は非置換の一価炭化水素基である
が、少なくとも一つはアルケニル基をもち、その含有量
は0.0001〜0.5モル%である。aは1.95〜
2.05の正数である。)(B)フェニル基を2個以上
有する多環芳香族化合物、(C)比表面積50m2/g
以上の微粉末シリカ、(D)シリカ分散剤を配合してな
ることを特徴とするシリコーンゴム組成物、及び、上記
シリコーンゴム組成物を硬化してなる低硬度シリコーン
ゴムを提供する。 【効果】 本発明のシリコーンゴム組成物はその硬化物
が低硬度でありながら加工成形性が良好であり、かつ可
塑度が高いので押し出し成形の材料などとして好適に用
いられると共に、本発明のシリコーンゴム組成物を硬化
してなる低硬度シリコーンゴムは、低硬度でありながら
物性が良好であるため複写機等のロールなどの用途に広
範囲に用いられる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、加工性、作業性に優れ
た新規なシリコーンゴム組成物及びこれを硬化してなる
低硬度シリコーンゴムに関する。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】従来か
ら、シリコーンゴムは、耐熱性、耐候性、耐久性、離型
性、電気的特性などが優れているため、様々な形状に加
工成形され、建築材料、電気・電子部品、自動車部品、
OA機器部品など様々な分野で使用されている。また近
年、特にOA機器の普及はめざましく、シリコーンゴム
は上記耐熱性、離型性などの他、更に圧縮永久歪などに
優れるため、複写機、プリンター等のロール材料などと
してなくてはならないものとなり、大量に使用されてい
る。
【0003】このロール材料としては低硬度のシリコー
ンゴムが要求されており、硬さ(JIS−A)40以下
の低硬度シリコーンゴムが用いられているが、更に低硬
度のシリコーンゴムが要求されている。この低硬度シリ
コーンゴムは、シリコーンゴム組成物の主成分であるポ
リマーのビニル基含有量を少なくするか又はシリカ充填
剤の量を減らすことにより実現することができるが、ビ
ニル基の量を少なくするにも限界があり、また、シリカ
充填剤を減少しすぎると形状保持性がなくなり、シリコ
ーンゴムの加工成形時の作業性に劣る結果となる。ま
た、物性面においても引張り強度、引き裂き強度などが
極端に低下し、従来のシリコーンゴム組成物では品質の
よい低硬度シリコーンゴムを得ることは困難であった。
また、形状保持性を得るため、シリカ充填剤を減少した
分としてテフロン粉末を添加したものもあるが、テフロ
ン粉末の分散不良などの問題点もあった。
【0004】本発明は上記事情に鑑みなされたもので、
加工性の低下、硬化物の物性の低下を抑えつつ硬度を低
下させたシリコーンゴムを得ることができるシリコーン
ゴム組成物及びこれを硬化してなる低硬度シリコーンゴ
ムを提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段及び作用】本発明者は上記
目的を達成するため鋭意検討を行った結果、アルケニル
基含有オルガノポリシロキサンと微粉末シリカとを含む
シリコーンゴム組成物に対し、1分子中に2個以上のフ
ェニル基を有する多環芳香族化合物、特にナフタレン骨
格を含む多環芳香族化合物に添加した場合、意外にもこ
の多環芳香族化合物が硬度低下剤として効果的に作用
し、加工成形性に優れたシリコーンゴム組成物を得るこ
とができると共に、これを硬化することにより、シリコ
ーンゴムの可塑度、物性を低下させずに低硬度のシリコ
ーンゴムが得られることを知見し、本発明をなすに至っ
た。
【0006】従って、本発明は、(A)下記平均組成式
(1)で示されるオルガノポリシロキサン、 RaSiO(4-a)/2 …(1) (式中、Rは置換又は非置換の一価炭化水素基である
が、少くとも一つはアルケニル基をもち、その含有量は
0.0001〜0.5モル%である。aは1.95〜
2.05の正数である。) (B)フェニル基を2個以上有する多環芳香族化合物、
(C)比表面積50m2/g以上の微粉末シリカ、
(D)シリカ分散剤を配合してなることを特徴とするシ
リコーンゴム組成物、及び、上記シリコーンゴム組成物
を硬化してなるシリコーンゴムを提供する。
【0007】以下、本発明を更に詳しく説明すると、本
発明のシリコーンゴム組成物は、(A)アルケニル基含
有オルガノポリシロキサン、(B)フェニル基を2個以
上有する多環芳香族化合物、(C)比表面積50m2
g以上の微粉末シリカ、(D)シリカ分散剤を配合して
なるものである。
【0008】ここで、(A)成分のオルガノポリシロキ
サンは下記平均組成式(1)で示されるものである。
【0009】 RaSiO(4-a)/2 …(1)
【0010】式中、Rは置換又は非置換の一価炭化水素
基であるが、0.0001〜0.5モル%、好ましくは
0.01〜0.3モル%がビニル基,アリル基等のアル
ケニル基であることが必要である。アルケニル基の含有
量が0.001モル%未満の場合はオルガノポリシロキ
サンの硬化性が不十分となり、また、0.5モル%を超
えるとシリコーンゴム組成物を硬化してなるシリコーン
ゴムが十分な特性を得ることができない場合がある。
【0011】また、上記アルケニル基以外の一価炭化水
素基としては、炭素数1〜10、特に1〜3のものが好
ましく、メチル基,エチル基,プロピル基,ブチル基,
ペンチル基,ヘキシル基,オクチル基,デシル基,ドデ
シル基等のアルキル基、フェニル基,トリル基等のアリ
ール基、β−フェニルエチル基等のアラルキル基、及び
これらの基の炭素原子に結合した水素原子の一部又は全
部を弗素等のハロゲン原子、シアノ基等で置換したシア
ノエチル基、3,3,3−トリフルオロプロピル基など
が挙げられる。このうちメチル基が一般的であるが、耐
寒性、耐放射線性、透明度が要求される場合には、最大
20モル%のフェニル基を含むことが好適である。更
に、耐油性、耐ガソリン性が要求される場合には、シア
ノエチル基や3,3,3−トリフルオロプロピル基が含
まれることが好適である。
【0012】上記式(1)において、aは1.95〜
2.05の正数であり、通常、実質的には2に近い数で
ある。
【0013】(A)成分のオルガノポリシロキサンは、
十分な機械的強度を得るために重合度が3,000以上
であることが好ましく、特に重合度4,000〜10,
000のものがより好適に用いられる。
【0014】このオルガノポリシロキサンは、実質的に
はジオルガノポリシロキサン単位から構成されるが、ト
リオルガノシロキシ単位、モノオルガノシロキサン単
位、SiO2単位を少量含んでいてもよく、また、分子
鎖末端は水酸基、トリオルガノシロキシ単位で封鎖され
ていてもよい。
【0015】(B)成分のフェニル基を2個以上有する
多環芳香族化合物は本発明の骨格をなすものであり、硬
度低下剤として作用するものである。具体的にはナフタ
レン、1−ナフトール、アントラセン、フェナントレ
ン、ビフェニル、ピレン、ナフタセン等を例示すること
ができ、特にナフタレン骨格を含むものが好適である。
【0016】この多環芳香族化合物は、昇華性の乏しい
ものについては他の成分の配合中に添加しても差し支え
ないが、ナフタレン等の昇華性のあるものに関しては他
の成分の配合熱処理終了後に添加することが好ましい。
添加の形態としては、これらの化合物は結晶である場合
がほとんどであるのでそのまま添加してもよいが、予め
(A)成分のオルガノポリシロキサンと混合してペース
ト状としたものを添加する方法が分散性の点から考える
とより好ましい。
【0017】(B)成分の配合量は(A)成分のオルガ
ノポリシロキサン100部(重量部、以下同じ)に対し
て0.05〜5部、特に0.1〜1部とすることが好ま
しい。(B)成分の配合量が0.05部未満では十分な
硬度の低下が得られない場合があり、また、5部を超え
ると常態の物性、特に圧縮永久歪を損なう場合がある。
【0018】(C)成分の微粉末シリカは、シリコーン
ゴムに適度の硬さ、引張り強さ等の機械的な強度を向上
させるために比表面積が50m2/g以上であることが
好ましく、特に100〜400m2/gものが好適に使
用される。このような微粉末シリカとして、具体的には
ヒュームドシリカ、焼成シリカ、沈降シリカ等が例示さ
れ、これらを単独で又は2種以上を組み合わせて用いる
ことができる。また、これらのシリカは、鎖状オルガノ
ポリシロキサン、環状オルガノポリシロキサン、ヘキサ
メチルジシラザン、ジクロルジメチルシラン等で表面処
理したものを用いることもできる。
【0019】このような微粉末シリカの配合量は、
(A)成分のオルガノポリシロキサン100部に対して
5〜50部、特に10〜50部とすることが好ましい。
配合量が50部を超えても5部未満であってもシリコー
ンゴムの加工性が悪くなってしまったり、十分な機械的
強度が得られなくなってしまう場合がある。
【0020】本発明の組成物には、更に(D)成分とし
てシリカ分散剤を配合する。このシリカ分散剤は通常シ
リコーンゴム分散剤として用いられているものであり、
α,ω−ポリシロキサンジオール、ヘキサメチルジシラ
ザン、メトキシシラン、ジフェニルシランジオールなど
を例示することができる。これらの分散剤は、本発明の
(A)成分のオルガノポリシロキサンと(C)成分の微
粉末シリカとをコンパウンディングするときのウエッタ
ー成分として有効である。
【0021】このシリカ分散剤の配合量は、(A)成分
のオルガノポリシロキサン100部に対して0.1〜1
5部であることが好ましい。
【0022】また、本発明の組成物には、シリコーンゴ
ム組成物に適宜配合される種々の公知のゴム配合剤、例
えば粉砕シリカ、けいそう土、酸化鉄、酸化亜鉛、酸化
チタン、カーボンブラック、酸化バリウム、酸化マグネ
シウム、水酸化セリウム、炭酸カルシウム、炭酸マグネ
シウム、炭酸亜鉛、アスベスト、ガラスウール、微粉マ
イカ、溶融シリカ粉末等を本発明の目的を損なわない程
度に添加配合しても差支えない。更に、必要に応じて顔
料、染料、老化防止剤、酸化防止剤、帯電防止剤、酸化
アンチモン,塩化パラフィン等の難燃剤、窒化ホウ素,
酸化アルミニウム等の熱伝導性向上剤などを配合しても
よい。
【0023】本発明のシリコーンゴム組成物を製造する
方法としては、特に限定されないが、(A)成分のオル
ガノポリシロキサン、(B)成分の多環芳香族化合物、
(C)成分の微粉末シリカ、(D)成分のシリカ分散剤
をニーダー等の混練装置に仕込み、室温で配合した後、
100〜200℃の温度で1〜5時間熱処理する方法、
(A),(C),(D)成分をニーダー等の混練装置に
仕込み、室温で配合した後、100〜200℃の温度で
1〜5時間熱処理し、冷却後(B)成分を添加する方法
などが採用されるが、一般に後者の方法が好ましい。
【0024】本発明のシリコーンゴム組成物を硬化させ
る方法としては、特に制限されないが、有機過酸化物を
触媒として加硫させる方法を用いることができる。
【0025】有機過酸化物としては、過酸化物硬化型シ
リコーンゴムを硬化させるために通常使用されるもので
あれば特に制限なく用いることができる。具体的には、
ベンゾイルパーオキサイド、ビス(2,4−ジクロロベ
ンゾイル)パーオキサイド、ジ−t−ブチルパーオキサ
イド、2,5−ジメチル−ジ−t−ブチルパーオキシヘ
キサン、t−ブチルパーベンゾエート、t−ブチルパー
オキシイソプロピルカーボネート、ジクミルパーオキサ
イド等が挙げられ、これらの1種を単独で又は2種以上
を組合わせて用いることができる。
【0026】この有機過酸化物の配合量は、通常、オル
ガノポリシロキサン100部に対して0.01〜3部、
特に0.05〜1部とすることが好ましい。本発明のシ
リコーンゴム組成物は、このような過酸化物を用いて、
100〜400℃の温度で1分〜5時間程度加熱するこ
とによって硬化させることができる。
【0027】このようにして得られるシリコーンゴム硬
化物は、低硬度でありながらシリコーンゴム組成物のウ
ィリアムス可塑度が高いため、建築用ガスケット、ファ
クシミリ用ロール、医療用チューブ等の押し出し成形の
材料として好適であり、更にラバーコンタクト、乳首、
等速ジョイントブーツ、プラグブーツ、アノードキャッ
プ、電線等の材料としても好適である。
【0028】
【実施例】以下、実施例と比較例を示し、本発明を具体
的に説明するが、本発明は下記の実施例に制限されるも
のではない。
【0029】[実施例1、比較例1]ジメチルシロキシ
単位99.975モル%とジメチルビニルシロキシ単位
0.025モル%とからなり、平均重合度が約4,00
0のメチルビニルポリシロキサン(生ゴム)100部
に、平均組成式HO(CH32Si(OSi(C
323OHで表されるメチルシロキサン2.6部、
比表面積が200m2/gであるヒュームドシリカ[ア
エロジル200(日本アエロジル(株)製)]25部を
配合し、ニーダーで混練りし、170℃で2時間処理し
てベースコンパウンドIを作製した。
【0030】また、上記ベースコンパウンドIにおいて
アエロジル200の配合量を20部、平均組成式HO
(CH32Si(OSi(CH323OHで表される
メチルシロキサンの配合量を2.1部とした以外は上記
と同様にしてベースコンパウンドIIを作製した。
【0031】更に、ベースコンパウンドIと同様のメチ
ルビニルシロキサン50部とフェナントレン50部とを
ミキシングロールで混合し、三本ロールで均一にしたペ
ーストを作製した(ペーストA)。
【0032】上記ベースコンパウンドI 100部にペ
ーストAを0.6部、2,4−ジクロロベンゾイルパー
オキサイド(ジメチルシリコーンオイル50%ペース
ト)を1.5部加え、120℃で10分間プレスキュア
ーし、200℃で4時間のポストキュアーを行うことに
よって硬化させた(実施例1)。
【0033】また、上記ベースコンパウンドI及びII
それぞれ100部に2,4−ジクロロベンゾイルパーオ
キサイド(ジメチルシリコーンオイル50%ペースト)
を1.5部加え、実施例1と同様にして硬化させた(比
較例1,2)。
【0034】実施例1、比較例1,2で得られたシリコ
ーンゴム硬化物について、JIS−6301に従って常
態の物性を測定し、硬化前のシリコーンゴム組成物それ
ぞれについてウィリアムス可塑度を測定し、また、加工
性を評価した。結果を表1に示す。
【0035】
【表1】
【0036】[実施例2、比較例3,4]ジメチルシロ
キシ単位99.825モル%とメチルビニルシロキシ単
位0.15モル%とジメチルビニルシロキシ単位0.0
25モル%とからなり、平均重合度が約4,000のメ
チルビニルポリシロキサン(生ゴム)70部と、ジメチ
ルシロキシ単位99.975モル%とジメチルビニルシ
ロキシ単位0.025モル%とからなり、平均重合度が
約4,000のメチルビニルポリシロキサン(生ゴム)
30部に、比表面積が380m2/gであるシリカ微粉
末[A−300(日本アエロジル(株)製)]の表面を
ヘキサメチルジシラザンで処理したもの10部、比表面
積が2m2/gである結晶性シリカ[クリスタライト
(龍森(株)製)]10部、重合度16のα,ω−ジメ
チルポリシロキサンジオール0.5部、ビニルトリメト
キシシラン0.3部を均一になるまで撹拌混合した。均
一になった後、ニーダーで混練し、170℃で1.5時
間加熱処理してベースコンパウンドIIIを作製した。
【0037】実施例1で用いたペーストAにおいてフェ
ナントレンの代わりにアントラセンを用いたもの(ペー
ストB)を作製し、ベースコンパウンドIIIの100
部にペーストBを0.7部添加し、2,5−ビス(ター
シャリーブチルパーオキシ)ヘキサンを0.5部加え、
170℃で10分間プレスキュアーし、200℃で4時
間のポストキュアーを行うことによって硬化させた(実
施例2)。
【0038】また、上記ベースコンパウンドIIIに
2,5−ビス(ターシャリーブチルパーオキシ)ヘキサ
ンを0.5部加えたもの(比較例3)、0.1部加えた
もの(比較例4)を実施例2と同様に硬化させ、実施例
2、比較例3,4で得られたシリコーンゴム硬化物及び
硬化前のシリコーンゴム組成物について実施例1と同様
にして物性を測定した。結果を表2に示す。
【0039】表2の結果から、特に比較例4は比較例3
と比べて硬度はそれほど下がらず、セットの悪化等の弊
害をきたしているのに対し、実施例2は比較例3と比べ
て物性、可塑度が低下することなく硬度のみが下がって
おり、(B)成分としてのアントラセンがシリコーンゴ
ムの硬度低下に有効に作用したことがわかる。
【0040】
【表2】
【0041】
【発明の効果】本発明のシリコーンゴム組成物はその硬
化物が低硬度でありながら加工成形性が良好であり、か
つ可塑度が高いので押し出し成形の材料などとして好適
に用いられると共に、本発明のシリコーンゴム組成物を
硬化してなる低硬度シリコーンゴムは、低硬度でありな
がら物性が良好であるため複写機等のロールなどの用途
に広範囲に用いられる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 土田 富義 群馬県碓氷郡松井田町大字人見1番地10 信越化学工業株式会社シリコーン電子材料 技術研究所内

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 (A)下記平均組成式(1)で示される
    オルガノポリシロキサン、 RaSiO(4-a)/2 …(1) (式中、Rは置換又は非置換の一価炭化水素基である
    が、少くとも一つはアルケニル基をもち、その含有量は
    0.0001〜0.5モル%である。aは1.95〜
    2.05の正数である。)(B)フェニル基を2個以上
    有する多環芳香族化合物、(C)比表面積50m2/g
    以上の微粉末シリカ、(D)シリカ分散剤を配合してな
    ることを特徴とするシリコーンゴム組成物。
  2. 【請求項2】 請求項1記載のシリコーンゴム組成物を
    硬化してなる低硬度シリコーンゴム。
JP3254613A 1991-09-04 1991-09-04 シリコーンゴム組成物及び低硬度シリコーンゴム Expired - Lifetime JP2570526B2 (ja)

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