JPH056485A - 商品売上登録装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 バーコードでの商品情報入力を顧客が行なう
商品売上登録装置において、精算処理も顧客が行なえる
ようにして作業人員の削減を実現する。 【構成】 バーコード入力された商品情報の総重量と電
子秤７で実測された商品の総重量との一致を検知する不
正防止手段を設け、これが一致した商品情報の単価を累
計する金額算出手段を設け、この累計された商品の合計
金額での精算処理を実行する精算実行装置２を設けた。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、顧客が自身で商品のバ
ーコードを読取走査して登録処理する商品売上登録装置
に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】従来、チェックアウトシステム等の商品
売上登録装置では、商品にラベル等で付与されたバーコ
ードをバーコードスキャナで読取走査して商品情報を入
力することで登録処理の作業能率を向上させている。こ
のようなバーコードスキャナによる商品情報の入力は、
キーボード等の操作入力に比して極めて簡易かつ正確で
あるため、例えば、その作業は専任のキャッシャーでな
くとも可能である。

【０００３】そこで、このようなバーコードスキャナに
よるバーコードの読取作業や登録処理を顧客に自身で行
なわせる商品売上登録装置が本出願人により特公平1-52
794号公報として出願されている。この公報に開示され
た商品売上登録装置である商品販売データ処理装置は、
予め名称や重量等からなる商品情報を格納したプライス
ルックアップメモリを備えたレジスタ本体に二個の電子
秤やバーコードスキャナを接続した構造などとなってお
り、顧客が持ち寄った総ての商品を第一の電子秤上に載
置し、ここから順次取出した商品のバーコードをバーコ
ードスキャナで読取走査して第二の電子秤上に載置して
ゆくようになっている。

【０００４】このようにすることで、バーコードに従っ
て商品情報から読出された重量値に対して第一・第二の
電子秤の計量値の変化量が比較され、これらが一致する
とバーコード入力が公正と判断して商品情報が登録処理
される。そして、このような登録処理に従って順次増加
する第二の電子秤の計量値が、第一の電子秤で最初に計
量された総重量に到達すると、総ての商品のバーコード
入力が完了したと判断して登録処理が終了される。する
と、この合計金額等が並設されたレジスタ本体のディス
プレイに表示されるので、ここに位置するキャッシャー
に対して顧客が支払いを行なうことになる。

【０００５】つまり、この商品販売データ処理装置で
は、商品のバーコード入力や登録処理は顧客が行ない、
キャッシャーは販売作業の最終工程である精算処理を行
なうだけなので、一人のキャッシャーが複数の業務レー
ンを担当するようなことも可能であり、作業能率を低下
させることなく作業負担の軽減や作業人員の削減を実現
することができる。

【０００６】

【発明が解決しようとする課題】上述した商品販売デー
タ処理装置では、キャッシャーの作業を精算処理だけと
することで作業負担の軽減や作業人員の削減を可能とし
ているが、現在では精算処理も自動化することが要望さ
れている。

【０００７】

【課題を解決するための手段】予め商品にバーコードで
付与された商品情報を読取走査するバーコードスキャナ
を設け、このバーコードスキャナで読取走査された商品
情報から予め設定された商品の重量を検出する設定重量
検出手段を設け、この設定重量検出手段が検出する重量
を順次積算する総重量算出手段を設け、バーコードスキ
ャナで商品情報が読取走査された商品の総重量を実測す
る電子秤を設け、この電子秤が実測する商品の総重量と
総重量算出手段が算出する商品の総重量との一致を検知
する不正防止手段を設け、この不正防止手段が一致を検
知した商品情報の単価を累計する金額算出手段を設け、
この金額算出手段が累計した商品の合計金額を提示する
金額提示装置を設け、この金額提示装置で提示された合
計金額での精算処理を実行する精算実行装置を設けた。

【０００８】

【作用】精算実行装置が商品情報の単価を累計した合計
金額での精算処理を実行するので、顧客が精算処理も行
なうことができる。

【０００９】

【実施例】本発明の実施例を図面に基づいて説明する。
まず、この商品売上登録装置であるＰＯＳ(Ｐoint Ｏf
Ｓales)端部１は、図１に例示するように、精算実行
装置であるキャッシュディスペンサ２をスキャナ本体３
に組合わせた構造となっており、図２に例示するよう
に、ここでは一店舗内に設置された複数のＰＯＳ端末１
が一個のファイルプロセッサ４を介して外部のホストコ
ンピュータ５に接続されている。

【００１０】ここで、前記スキャナ本体３は、そのベー
ス６に電子秤７が並設されており、この電子秤７は下部
に受皿８が設けられると共に上部側面にフック９が突設
された構造となっている。また、前記ベース６上に載置
されたバーコードスキャナ１０は、ハウジング１１の上
面に形成された読取窓１２の後方に金額提示装置である
ディスプレイ１３が立設され、前記ハウジング１１の前
面にはレシートプリンタ１４とキーボード１５とが設け
られた構造となっている。なお、このキーボード１５
は、テンキー１６の側方に照合キー１７や集計キー１８
等からなるファンクションキー１９を形成した形状とな
っている。

【００１１】そして、このような形態を有する前記スキ
ャナ本体３は、回路的には前記ファイルプロセッサ４に
インターフェイス２０を介して接続されたＣＰＵ(Ｃent
ralＰrocessing Ｕnit)２１に、ＲＯＭ(Ｒead Ｏnly
Ｍemory)２２、ＰＬＵ(Ｐrice Ｌook Ｕp)２３を内
蔵したＲＡＭ(Ｒandom Ａccess Ｍemory)２４、前記
部材７，１０，１３〜１５等が接続された構造となって
いる。

【００１２】一方、前記キャッシュディスペンサ２は、
そのハウジング２５の立設部の前面にメッセージランプ
２６と金額提示装置であるディスプレイ２７及びカード
リーダ２８が設けられており、この下方に位置する突設
部の上面に現金入出装置２９の入金口３０と出金口３１
とが設けられている。

【００１３】そして、このような外観を有する前記キャ
ッシュディスペンサ２は、回路的には前記スキャナ本体
３にインターフェイス３２を介して接続されたＣＰＵ３
３に、ＲＯＭ３４、ＲＡＭ３５、前記部材２６〜２９等
が接続された構造となっている。 ここで、図３に例示
するように、前記ＰＬＵ２３に格納された商品情報３６
には、商品コード３７、名称３８、部門３９、単価４
０、重量４１、誤差４２等が設定されている。そして、
このＰＯＳ端末１では、前記スキャナ本体３の回路部材
２１〜２４等により、前記ＰＬＵ２３から前記商品情報
３６の重量４１を検出する設定重量検出手段や、この設
定重量検出手段が検出する重量４１を順次積算する総重
量算出手段や、この総重量算出手段が算出する総重量と
前記電子秤７が実測する総重量との一致を検知する不正
防止手段や、この不正防止手段が一致を検知した商品情
報３６の単価４０を累計する金額算出手段等が設けられ
ている。

【００１４】このような構成において、このＰＯＳ端末
１における商品登録の処理動作を、図５のフローチャー
トに基づいて以下に説明する。まず、同図(ａ)に例示す
るように、顧客は購入を要望する商品(図示せず)をＰＯ
Ｓ端末１の位置に持ち寄り、各商品にラベルや印刷等で
付与されたバーコードをバーコードスキャナ１０で読取
走査する。この時、このＰＯＳ端末１では、上述のよう
にしてバーコードスキャナ１０で読取走査された商品情
報３６が設定重量検出手段によりＰＬＵ２３から読出さ
れてＲＡＭ２４内などに一時記憶され、その単価４０が
合計金額算出手段で順次累計される。

【００１５】そこで、上述のような商品の登録作業が完
了すると、この顧客はスキャナ本体３のキーボード１５
の集計キー１８を入力操作し、総ての商品を予め用意さ
れている買物袋４３に格納して電子秤７のフック９にか
けたり受皿８に載置するなどし、この後にキーボード１
５の照合キー１７を入力操作する。すると、このスキャ
ナ本体３では、集計キー１８の操作入力でバーコード入
力の終了を検知したＣＰＵ２１が照合キー１７の操作入
力を検知すると、その総重量算出手段がＲＡＭ２４内に
記憶された商品情報３６の重量４１及び誤差４２を積算
し、この積算された重量４１と電子秤７で実測される総
重量とが不正防止手段で比較される。そして、この比較
結果が積算された誤差４２以下ならば、精算開始を示す
メッセージがディスプレイ１３，２７に表示されるなど
して単価４０を累計した合計金額による精算処理がキャ
ッシュディスプレイ２で開始され、比較結果が積算され
た誤差４２以上ならばエラー発生がディスプレイ１３，
２７に表示されるなどしてＲＡＭ２４内の商品情報３６
が初期化される。

【００１６】そこで、上述のようなスキャナ本体３での
登録処理の完了後にキャッシュディスペンサ２で開始さ
れる精算処理の各種動作を、同図(ｂ)のフローチャート
に基づいて以下に説明する。まず、このキャッシュディ
スペンサ２では、入金を示すメッセージランプ２６が点
灯してディスプレイ２７に合計金額が表示されると共
に、現金入出装置２９の入金口３０が開放されることに
なる。そこで、顧客が現金を入金口３０に投入して手動
で入金口３０を閉じると、メッセージランプ２６の点灯
で処理中であることが提示され、投入された金額が現金
入出装置２９で検出されて合計金額と比較される。

【００１７】そこで、金額が一致した場合は、終了を示
すメッセージランプ２６が点灯してディスプレイ２７に
終了を示すメッセージが表示される。また、例えば、釣
銭が発生した場合は、これを提示するメッセージがディ
スプレイ２７に表示されて算出された釣銭が出金口３１
から搬出され、これが取出されると終了を示すメッセー
ジランプ２６が点灯してディスプレイ２７に終了を示す
メッセージが表示される。なお、金額の不足が検出され
た場合は、これを提示するメッセージがディスプレイ２
７に表示され、入金口３０が開放されて入金の待機状態
に復帰する。

【００１８】そして、このＰＯＳ端末１では、上述のよ
うにして精算処理が完了すると、スキャナ本体３のレシ
ートプリンタ１４からレシート４４が発行される。ここ
で、このレシート４４は、図４に例示するように、各商
品の名称３８と単価４０、これを累計した合計金額、電
子秤７で実測された総重量などが印刷されるようになっ
ている。そこで、以上の作業を完了した顧客が商品を格
納した買物袋４３とレシート４４とを持って店舗の出口
に至ると、ここにいる係員が買物袋４３の重量を専用の
電子秤で実測してレシート４４に印刷された重量との一
致を確認するようになっている。

【００１９】このようにすることで、このＰＯＳ端末１
では、顧客がスキャナ本体３による登録処理と共にキャ
ッシュディスペンサ２による精算処理も行なうので、そ
の販売業務にキャッシャーを要することがなく、作業人
員の削減を良好に実現することができる。そして、上述
のような精算処理を既存のキャッシュディスペンサ２で
実現しているので、その構造が簡易で機器の生産性が良
好であると共に、現金の不正も良好に防止することがで
きる。

【００２０】なお、上述した実施例では、精算処理を現
金で行なうことを例示したが、本発明は上記形式に限定
されるものではなく、例えば、カードリーダ２８でキャ
ッシュカードやプリペイドカード(共に図示せず)による
精算処理を実行することも可能である。

【００２１】

【発明の効果】本発明は上述のように、予め商品にバー
コードで付与された商品情報を読取走査するバーコード
スキャナを設け、このバーコードスキャナで読取走査さ
れた商品情報から予め設定された商品の重量を検出する
設定重量検出手段を設け、この設定重量検出手段が検出
する重量を順次積算する総重量算出手段を設け、バーコ
ードスキャナで商品情報が読取走査された商品の総重量
を実測する電子秤を設け、この電子秤が実測する商品の
総重量と総重量算出手段が算出する商品の総重量との一
致を検知する不正防止手段を設け、この不正防止手段が
一致を検知した商品情報の単価を累計する金額算出手段
を設け、この金額算出手段が累計した商品の合計金額を
提示する金額提示装置を設け、この金額提示装置で提示
された合計金額での精算処理を実行する精算実行装置を
設けたことにより、顧客が登録処理と共に精算処理も行
なうので販売業務にキャッシャーを要することがなく、
作業人員の削減を良好に実現することができる等の効果
を有するものである。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の実施例を示す斜視図である。

【図２】ブロック図である。

【図３】ＰＬＵの構造を示す概念説明図である。

【図４】レシートを示す正面図である。

【図５】フローチャートである。

【符号の説明】

１ 商品売上登録装置 ２ 精算実行装置 ７ 電子秤 １０ バーコードスキャナ １３，２７ 金額提示装置 ２１〜２４ 設定重量検出手段かつ総重量算出手段か
つ不正防止手段かつ金額算出手段

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 【請求項１】 予め商品にバーコードで付与された商品
   情報を読取走査するバーコードスキャナと、このバーコ
   ードスキャナで読取走査された商品情報から予め設定さ
   れた前記商品の重量を検出する設定重量検出手段と、こ
   の設定重量検出手段が検出する重量を順次積算する総重
   量算出手段と、前記バーコードスキャナで商品情報が読
   取走査された商品の総重量を実測する電子秤と、この電
   子秤が実測する商品の総重量と前記総重量算出手段が算
   出する商品の総重量との一致を検知する不正防止手段
   と、この不正防止手段が一致を検知した商品情報の単価
   を累計する金額算出手段と、この金額算出手段が累計し
   た商品の合計金額を提示する金額提示装置と、この金額
   提示装置で提示された合計金額での精算処理を実行する
   精算実行装置とよりなることを特徴とする商品売上登録
   装置。