JP2527496B2 - 電子式キャッシュレジスタ - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は、装置単体で、または、POSシステムの端末
機として用いられる電子式キャッシュレジスタに関す
る。

従来の技術 一般に、タバコ、切手、はがき等の商品は、現金取引
によってのみその購入を行なうように定められたもので
ある。したがって、プリペイドカード用のカードデータ
記憶再生装置を備えた電子式キャッシュレジスタであっ
ても、これらの商品については、プリペイドカードを用
いて支払処理を行なうことが出来ない。

すなわち、このような電子式キャッシュレジスタの場
合、そのキャッシャーは、商品の登録時に、登録対象と
なる商品の一つ一つに対してその商品がプリペイドカー
ドによる支払処理が可能な商品であるか否かをチェック
すると共にその登録操作を行ない、プリペイドカードに
よる支払処理が不可能な商品が現れた場合にはその商品
の売上金額を記憶し、さらに、締め処理時には、その
（プリペイドカードによる支払処理が不可能な商品の）
売上金額を全販売商品に対する合計金額から減算し、そ
の減算結果をキーボード等により入力してプリペイドカ
ードによる支払処理を行ない、さらに、その残金を現金
にて顧客より受け取っている。

発明が解決しようとする課題 このような電子式キャッシュレジスタの場合、上述の
ように、支払処理時におけるキャッシャーへの作業負担
が大きく、また、プリペイドカードによる支払処理が不
可能な商品の売上金額の算出は、キャッシャーの記憶に
頼って行なわれているため、その計算を間違える恐れが
あり、計算を間違った場合には、顧客に迷惑を掛けると
同時に、店の信頼を損なうこととなる。

課題を解決するための手段 請求項１記載の発明は、登録金額の支払方法として複
数種類の支払方法が選択自在な電子式キャッシュレジス
タにおいて、前記複数種類の支払方法の各々について予
め定められた判定用データを商品コード別に記憶する判
定用データ記憶手段と、商品の登録時に入力手段により
入力された商品コードを含む入力データに基づき前記判
定用データ記憶手段に対して検索を行なう商品コード検
索手段と、この商品コード検索手段により前記商品コー
ドと同一の商品コードが検出されたときその商品コード
に対応する判定用データに基づいて各々の支払方法によ
る支払いが可能であるか否かを判定する支払可否判定手
段と、この支払可否判定手段により支払可能であると判
定された支払方法毎に前記入力データに基づいて商品の
販売金額を累計記憶する支払可能金額記憶手段と、この
支払可能金額記憶手段の記憶内容を表示器に出力して各
々の支払方法による支払可能金額を表示させる支払可能
金額出力手段とを設けた。

請求項２記載の発明は、登録金額の支払い方法として
プリペイドカードによる支払いを含む複数種類の支払方
法が選択自在な電子式キャッシュレジスタにおいて、プ
リペイドカードによる支払いが不可能な商品の登録であ
ることを宣言するための宣言キーと、各商品登録の際に
前記宣言キーが操作されたか否かを判定する宣言キー操
作検知手段と、この宣言キー操作検知手段により商品登
録の際に前記宣言キーが操作されていないことを検知す
ると当該商品の販売金額を累計記憶するカード支払可能
金額記憶手段と、このカード支払可能金額記憶手段の記
憶内容を表示器に出力してプリペイドカードによる支払
可能金額を表示させるカード支払可能金額出力手段とを
設けたものである。

請求項３記載の発明は、登録金額の支払い方法として
プリペイドカードによる支払いを含む複数種類の支払方
法が選択自在な電子式キャッシュレジスタにおいて、プ
リペイドカードによる支払いが不可能な商品の品目に対
応して配設され当該商品登録の際に操作される専用キー
と、各商品登録の際に前記専用キーが操作されたか否か
を判定する専用キー操作検知手段と、この専用キー操作
検知手段により商品登録の際に前記専用キーが操作され
ていないことを検知すると当該専用キーに対応する商品
の販売金額を累計記憶するカード支払可能金額記憶手段
と、このカード支払可能金額記憶手段の記憶内容を表示
器に出力してプリペイドカードによる支払可能金額を表
示させるカード支払可能金額出力手段とを設けたもので
ある。

作用 請求項１記載の発明は、複数種類の支払方法の各々に
ついて予め定められた判定用データを判定用データ記憶
手段により商品コード別に記憶し、商品の登録時に入力
手段により入力された商品コードを含む入力データに基
づき商品コード検索手段により判定用データ記憶手段に
対して検索を行ない、これにより、前記商品コードと同
一の商品コードが検出されたとき、その商品コードに対
応する判定用データに基づいて各々の支払方法による支
払いが可能であるか否かを支払可能判定手段により判定
し、これにより、支払可能であると判定された支払方法
毎に、前記入力データに基づいて商品の販売金額を支払
可能金額記憶手段により累計記憶し、この記憶内容を支
払可能金額出力手段により表示器に出力し、各々の支払
方法による支払可能金額を表示させる。

また、請求項２記載の発明は、プリペイドカードによ
る支払いが不可能な商品であることを宣言するための宣
言キーを設け、商品の登録時に宣言キーが操作されたか
否かを宣言キー操作検知手段により検知し、商品登録の
際に宣言キーが操作されていないことを検知すると、当
該商品の販売金額をカード支払可能金額記憶手段により
累計記憶し、その記憶内容をカード支払可能金額出力手
段により表示器に出力し、プリペイドカードによる支払
可能金額を表示させる。

さらに、請求項３記載の発明は、プリペイドカードに
よる支払いが不可能な商品の品目に対応して専用キーを
配設し、各商品の登録時に専用キーが操作されたか否か
を専用キー操作検知手段により検知し、商品登録の際に
専用キーが操作されていないことを検知すると当該専用
キーに対応する商品の販売金額をカード支払可能金額記
憶手段により累計記憶し、その記憶内容をカード支払可
能金額出力手段により表示器に出力し、プリペイドカー
ドによる支払可能金額を表示させる。

実施例 本発明の第一の実施例を第１図ないし第６図に基づい
て説明する。この電子式キャッシュレジスタ１は、登録
金額の支払方法としてプリペイドカードによる支払方法
が選択自在に形成されたものであり、第２図に示すよう
に、ドロワ部2aとその上部に配設されたレジスタ部2bと
よりなる装置本体２と、プリペイドカード用のカードデ
ータ記憶再生装置としてのプリペイドカードリーダライ
タ３とより形成されたものである。

そして、前記レジスタ部2bは、その上面に、登録、点
検、精算、設定等の各種業務モードを選択するためのモ
ードキースイッチ２b₁と、このモードキースイッチ２b₁
により選択された業務モードにおいてデータ入力に用い
られるキーボード２b₂と、このキーボード２b₂による入
力データ等に基づいて商品の名称、金額、置数等の取引
内容、及び、操作ガイダンス等の表示を行なうキャッシ
ャー用表示器２b₃と、前記キーボード２b₂による入力デ
ータ等に基づいて実行された各種業務の処理結果を印字
するプリンタ２b₄と、商品に表示されたバーコードデー
タの読み取りを行なう入力手段としてのバーコードデー
タ２b₅とが配設されたものである。

また、前記ドロワ部2aは、出入自在なドロワ部２a₁を
有するものであり、その内部に配設された貨幣収納皿
（図示せず）に売上金、釣銭等の貨幣を収納するもので
ある。

さらに、前記プリペイドカードリーダライタ３は、そ
の前面にカード挿入口3aを有するものであり、このカー
ド挿入口3aから挿入されたプリペイドカード（図示せ
ず）に対してカードデータの記憶再生処理を行なうもの
である。

なお、前記レジスタ部2bの背面側には、前記キーボー
ド２b₂による入力データ等に基づいて商品の名称、金額
等の取引内容の表示を行なう顧客用表示器（図示せず）
が配設されている。

一方、この電子式キャッシュレジスタ１は、第３図に
示すようなハードウェア構成を有するものであり、すな
わち、CPU4にROM5とRAM6とが接続されてマイクロコンピ
ュータが形成され、さらに、プリンタ駆動回路7aを介し
て前記プリンタ２b₄に接続されたプリンタバッファメモ
リ７と、表示器駆動回路8aを介して前記キャッシャー用
表示器２b₃と前記顧客用表示器とよりなる表示器8bに接
続された表示バッファメモリ８と、前記バーコードリー
ダ２b₅に接続されたバーコードリーダ駆動回路９と、前
記キーボード２b₂に接続されたキーボード駆動回路10
と、前記プリペイドカードリーダライタ３に接続された
リーダライタ駆動回路11とが前記CPU4に接続されてい
る。

但し、前記プリンタバッファメモリ７と前記表示バッ
ファメモリ８とは、いずれもデータセレクタ12を介して
前記CPU4に接続されている。

また、前記ROM5は、登録、点検、精算、設定等の各種
処理を行なうためのプログラム等の固定的なデータが予
め記憶されたものである。

また、前記RAM6は、第４図に示すように、商品コード
と名称と単価とステータスと点数とのそれぞれが予め記
憶された商品コード部６a₁と、名称部６a₂と、単価部６
a₃と、ステータス部６a₄と、点数部６a₅とからなるPLU
レコード6aが多数形成されてなるPLUテーブル6bと、第
５図に示すように、支払可能金額記憶手段としてのカー
ド支払用合計器6cと、現金支払用合計器6d等が形成され
たものである。

但し、前記PLUテーブル6bにおけるPLUレコード6aのス
テータス部６a₄には、そのPLUレコード6aに対応する商
品がプリペイドカードによる支払いが可能なものである
場合に０が、プリペイドカードによる支払いが不可能な
場合に１が、判定用データとして予めセットされてい
る。

また、判定用データ記憶手段は、従来と同様のPLUテ
ーブルに前記ステータス部６a₄を追加してなる前記PLU
テーブル6bにより形成されたものである。

このような構成において、商品の登録を行なう場合、
キャッシャーは、バーコードリーダ２b₅により、商品に
表示されたバーコードの読み取りを行なう。

一方、この電子式キャッシュレジスタ１は、商品の登
録処理を開始すると、第１図に示すように、データ入力
待機状態となり、データ入力が行なわれたとき、その入
力データをチェックすることにより、締めキーが押され
たか否かを判定する。

入力データが締めキーに対応するものでなく、すなわ
ち、締めキーが押されていないと判定された場合には、
商品コード検索手段により、その入力データに含まれる
商品コードに基づき、PLUテーブル6bに対して検索を行
なう。

なお、上述の商品コード検索手段は、商品コードに対
応する商品データを検出する為に従来から用いられてい
る検索手段を兼用したものである。

そして、この商品コード検出手段により、前記商品コ
ードと同一の商品コードが検出されなかった場合にはエ
ラー処理を行なう。

また、前記商品コードと同一の商品コードが検出され
た場合には、同商品コードが商品コード部６a₁に記憶さ
れているPLUレコード6aの点数部６a₅に、前記入力デー
タに含まれる点数を記憶させ、その登録内容（商品名、
販売金額等）をキャッシャー用表示器２b₃と顧客用表示
器とに表示（第６図参照）させた後、プリンタ２b₄によ
り同登録内容を印字してレシート、及び、ジャーナルを
発行し、さらに、支払可否判定手段により、上述のPLU
レコード6aのステータス部６a₄にセットされているデー
タをチェックすることにより、登録商品がプリペイドカ
ードによる支払処理が可能なものであるか否かを判定す
る。

ステータス部６a₄に０がセットされており、すなわ
ち、登録商品がプリペイドカードによる支払処理が可能
なものであると判定された場合には、その商品の販売金
額をカード支払用合計器6cに累計記憶させる。

また、ステータス部６a₄に１がセットされており、す
なわち、登録商品がプリペイドカードによる支払処理が
不可能（現金による支払処理が可能）なものであると判
定された場合には、その商品の販売金額を現金支払用合
計器6dに累計記憶させる。

さらに、上述のカード支払用合計器6cと現金支払用合
計器6dとのいずれか一方への累計記憶処理が終了したと
き、カード支払用合計器6cの記憶内容と現金支払用合計
器6dの記憶内容とを加算し、その加算結果、すなわち、
小計金額をキャッシャー用表示器２b₃と顧客用表示器と
に出力してその表示を行い、さらに、支払可能金額出力
手段によりカード支払用合計器6cの記憶内容をキャッシ
ャー用表示器２b₃に出力してカード支払可能金額の表示
を行なった（第６図参照）後、上述のデータ入力待機状
態に戻る。

また、上述の締めキーが押されたか否かの判定処理に
おいて、入力データが締めキーに対応するものであり、
すなわち、締めキーが押されたと判定された場合には、
上述の小計金額、カード支払用合計器6cと現金支払用合
計器6dとの記憶内容等に基づいて行なわれる締め処理へ
移行する。

このように、本実施例における電子式キャッシュレジ
スタ１は、商品の登録時にバーコードリーダ２b₅により
入力された商品コードを含み入力データに基づき、プリ
ペイドカードによる支払いが可能であるか否かを自動的
に判定し、さらに、プリペイドカードによる支払可能金
額を自動的に計算し、これをキャッシャー用表示器２b₃
に表示させるので、キャッシャーは、登録対象となる商
品がプリペイドカードによる支払処理が可能なものであ
るか否かを意識すること無く登録操作を行なうことがで
き、同時に、プリペイドカードによる支払可能金額をキ
ャッシャー用表示器２b₃により確認することが出来る。

このため、支払処理時におけるキャッシャーへの作業
負担が大幅に軽減され、同時に、プリペイドカードによ
る支払処理を確実に行なうことが出来る。

次に、本発明の第二の実施例を第７図に基づいて説明
する。この電子式キャッシュレジスタは、第２図におけ
るキーボード２b₂に宣言キー（図示せず）を配設し、さ
らに、第４図に示したPLUレコード6bにおけるPLUレコー
ド6aのステータス部６a₄にセットされているデータをチ
ェックするのではなく、前記宣言キーの押下によるキー
データが商品の登録時における入力データに含まれてい
るか否かに基づき、プリペイドカードによる支払いが可
能であるか否かを判定するようにしたものである。従っ
て、各商品登録の際に前記宣言キーが操作されたか否か
を判定する宣言キー操作検知手段が設けられている。こ
のため、第１図ないし第６図において説明した部分と同
一部分については同一符号を用い、その説明も省略す
る。

このような構成において、商品の登録を行なう場合、
キャッシャーは、通常、バーコードリーダ２b₅により商
品に表示されたバーコードの読み取りを行ない、プリペ
イドカードによる支払処理が不可能な商品の登録を行な
う場合にのみ、キーボード２b₂上の宣言キーを押し、さ
らに、同キーボード２b₂上のテンキー（図示せず）によ
り金額を置数した後、同キーボード２b₂上の金額キー
（図示せず）を押す。

一方、この電子式キャッシュレジスタは、第１図に示
した登録処理と略同様の処理を行なうものであるが、本
実施例においては、登録内容（商品区分名、販売金額
等）の表示処理、及び、その印字処理が終了したとき、
カード支払可否判定手段により、前記入力データに宣言
キーの押下によるキーデータが含まれているか否かに基
づき、登録商品がプリペイドカードによる支払処理が可
能なものであるか否かを判定する。

前記入力データに宣言キーの押下によるキーデータが
含まれておらず、すなわち、登録商品がプリペイドカー
ドによる支払処理が可能なものであると判定された場合
には、その商品の販売金額をカード支払可能金額記憶手
段としてのカード支払用合計器6cに累計記憶させる。

また、前記入力データに宣言キーの押下によるキーデ
ータが含まれており、すなわち、登録商品がプリペイド
カードによる支払処理が不可能なものであると判定され
た場合には、その商品の販売金額を現金支払用合計器6d
に累計記憶させる。

さらに、上述のカード支払用合計器6cと現金支払用合
計器6dとのいずれか一方への累計記憶処理が終了した
時、キャッシャー用表示器２b₃、及び、顧客用表示器へ
の小計金額の表示処理と、カード支払可能金額出力手段
によるキャッシャー用表示器２b₃へのカード支払可能金
額の表示処理とを行なう。

このように、キャッシャーは、プリペイドカードによ
る支払いが不可能な商品に対してのみ宣言キーを用いて
そのデータ入力を行なうことにより、その商品の販売金
額を記憶すること無く登録操作を行なうことが出来る。

さらに、本発明の第三の実施例を第８図に基づいて説
明する。この電子式キャッシュレジスタは、上述の第二
の実施例における宣言キーの代わりに、プリペイドカー
ドによる支払いが不可能な商品の品目に対応する専用キ
ーを設け、商品の登録時の入力データに前記専用キーの
押下によるキーデータが含まれているか否かに基づきプ
リペイドカードによる支払いが可能であるか否かを判定
するようにしたものである。従って、各商品登録の際に
前記専用キーが操作されたか否かを判定する宣言キー操
作検知手段が設けられている。このため、第二の実施例
において説明した部分と同一部分については同一符号を
用い、その説明も省略する。

このような構成において、商品の登録を行なう場合、
キャッシャーは、通常、バーコードリーダ２b₅により商
品に表示されたバーコードの読み取りを行ない、プリペ
イドカードによる支払処理が不可能な商品の登録を行な
う場合にのみ、キーボード２b₂上の専用キーを押し、さ
らに、テンキーにより金額を置数した後、金額キーを押
す。

一方、この電子式キャッシュレジスタは、第７図に示
した登録処理と略同様の処理を行なうものであるが、本
実施例においては、登録内容（商品名、販売金額等）の
表示処理、及び、その印字処理が終了したとき、カード
支払可否判定手段により、前記入力データに専用キーの
押下によるキーデータが含まれているか否かに基づき、
登録商品がプリペイドカードによる支払処理が可能なも
のであるか否かを判定し、登録商品がプリペイドカード
による支払処理が可能なものであると判定された場合に
はその商品の販売金額をカード支払可能金額記憶手段と
してのカード支払用合計器6cに累計記憶させ、登録商品
がプリペイドカードによる支払処理が不可能なものであ
ると判定された場合には、その商品の販売金額を現金支
払用合計器6dに累計記憶させる。

さらに、上述のカード支払用合計器6cと現金支払用合
計器6dとのいずれか一方への累計記憶処理が終了した
時、キャッシャー用表示器２b₃、及び、顧客用表示器へ
の小計金額の表示処理と、カード支払可能金額出力手段
によるキャッシャー用表示器２b₃へのカード支払可能金
額の表示処理とを行なう。

このように、キャッシャーは、専用キーに該当する商
品に対してのみ、その専用キーを用いてデータ入力を行
なうことにより、登録対象となる商品がプリペイドカー
ドによる支払処理が可能なものであるか否かを意識する
こと無く登録操作を行なうことが出来る。

なお、上述の第一の実施例においては、登録商品の支
払方法として、プリペイドカードによる支払方法のみが
選択自在であり、且つ、プリペイドカードによる支払可
能金額のみを表示するものについて説明したが、これに
限られたものではなく、キャッシュカード、または、商
品券による支払方法等、他の支払方法を選択自在に形成
すると共に、それらの各々による支払可能金額を全て表
示するようにしたものも実施することが出来る。

さらに、上述の第一の実施例においては、商品の登録
をバーコードリーダ２b₅により行なうもの、第二、第三
の実施例においては、プリペイドカードによる支払処理
が可能な商品の登録のみをバーコードリーダ２b₅により
行なうものについて説明したが、これらに限られたもの
ではなく、PLUキー等のプリセットキー、テンキー等に
より入力された商品コードに基づいてそれらの登録を行
なうようにしたものも実施可能である。

発明の効果 請求項１記載の発明は上述のように、商品の登録時に
入力手段により入力された商品コードを含む入力データ
に基づき、複数種類の支払方法の各々による支払いが可
能であるか否かを自動的に判定し、支払可能であると判
定された支払方法毎にその商品の販売金額を累計記憶
し、さらに、その記憶内容を表示器に出力して各々の支
払方法による支払可能金額を表示させる。このため、キ
ャッシャーは、登録対象となる商品が各々の支払方法に
よる支払処理が可能なものであるか否かを意識すること
無く登録操作を行なうことができ、同時に、各々の支払
方法による支払可能金額を表示器により確認することが
出来る。このため、支払処理時におけるキャッシャーへ
の作業負担が大幅に軽減され、同時に、各々の支払方法
による支払処理を確実に行なうことが出来る。

また、請求項２記載の発明は上述のように、登録金額
の支払い方法としてプリペイドカードによる支払いを含
む複数種類の支払方法が選択自在な電子式キャッシュレ
ジスタにおいて、プリペイドカードによる支払いが不可
能な商品の登録であることを宣言するための宣言キー
と、各商品登録の際に前記宣言キーが操作されたか否か
を判定する宣言キー操作検知手段と、この宣言キー操作
検知手段により商品登録の際に前記宣言キーが操作され
ていないことを検知すると当該商品の販売金額を累計記
憶するカード支払可能金額記憶手段と、このカード支払
可能金額記憶手段の記憶内容を表示器に出力してプリペ
イドカードによる支払可能金額を表示させるカード支払
可能金額出力手段とを設けたので、プリペイドカードに
よる支払いが不可能な商品であることを宣言するための
宣言キーを設け、商品の登録時に宣言キーが操作された
か否かを宣言キー操作検知手段により検知し、商品登録
の際に宣言キーが操作されていないことを検知すると、
当該商品の販売金額をカード支払可能金額記憶手段によ
り累計記憶し、その記憶内容をカード支払可能金額出力
手段により表示器に出力し、プリペイドカードによる支
払可能金額を表示させることができる。すなわち、キャ
ッシャーは、プリペイドカードによる支払いが不可能な
商品に対してのみ宣言キーを用いてデータ入力を行うこ
とにより、その金額を記憶することなく登録操作を行う
ことができる。

さらに、請求項３記載の発明は上述のように、登録金
額の支払い方法としてプリペイドカードによる支払いを
含む複数種類の支払方法が選択自在な電子式キャッシュ
レジスタにおいて、プリペイドカードによる支払いが不
可能な商品の品目に対応して配設され当該商品登録の際
に操作される専用キーと、各商品登録の際に前記専用キ
ーが操作されたか否かを判定する専用キー操作検知手段
と、この専用キー操作検知手段により商品登録の際に前
記専用キーが操作されていないことを検知すると当該専
用キーに対応する商品の販売金額を累計記憶するカード
支払可能金額記憶手段と、このカード支払可能金額記憶
手段の記憶内容を表示器に出力してプリペイドカードに
よる支払可能金額を表示させるカード支払可能金額出力
手段とを設けたので、プリペイドカードによる支払いが
不可能な商品の品目に対応して専用キーを配設し、各商
品の登録時に専用キーが操作されたか否かを専用キー操
作検知手段により検知し、商品登録の際に専用キーが操
作されていないことを検知すると当該専用キーに対応す
る商品の販売金額をカード支払可能金額記憶手段により
累計記憶し、その記憶内容をカード支払可能金額出力手
段により表示器に出力し、プリペイドカードによる支払
可能金額を表示させることができる。すなわち、プリペ
イドカードによる支払処理が不可能な商品は専用キーに
より一目瞭然となっており、キャッシャーは、この専用
キーに当該する商品に対してのみ、この専用キーを用い
てデータ入力を行なうことにより、登録対象となる商品
がプリペイドカードによる支払処理が可能なものである
か否かを意識することなく登録操作を行なうことができ
る。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の第一の実施例における商品の登録処理
を示すフローチャート、第２図は電子式キャッシュレジ
スタの外観を示す斜視図、第３図はそのハードウェア構
成の概要を示すブロック図、第４図はRAMに形成されたP
LUテーブルを示すメモリマップ、第５図は同RAMに形成
されたカード支払用合計器と現金支払用合計器とを示す
メモリマップ、第６図は商品の登録時におけるキャッシ
ャー用表示器の表示画面を示す正面図、第７図は本発明
の第二の実施例における商品の登録処理を示すフローチ
ャート、第８図は本発明の第三の実施例における商品の
登録処理を示すフローチャートである。 １…電子式キャッシュレジスタ、２b₃…表示器、２b₅…
入力手段、３…カードデータ記憶再生装置、6b…判定用
データ記憶手段、6c…支払可能金額記憶手段かつカード
支払可能金額記憶手段

Claims (3)

(57)【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】登録金額の支払方法として複数種類の支払
   方法が選択自在な電子式キャッシュレジスタにおいて、
   前記複数種類の支払方法の各々について予め定められた
   判定用データを商品コード別に記憶する判定用データ記
   憶手段と、商品の登録時に入力手段により入力された商
   品コードを含む入力データに基づき前記判定用データ記
   憶手段に対して検索を行なう商品コード検索手段と、こ
   の商品コード検索手段により前記商品コードと同一の商
   品コードが検出されたときその商品コードに対応する判
   定用データに基づいて各々の支払方法による支払いが可
   能であるか否かを判定する支払可否判定手段と、この支
   払可否判定手段により支払可能であると判定された支払
   方法毎に前記入力データに基づいて商品の販売金額を累
   計記憶する支払可能金額記憶手段と、この支払可能金額
   記憶手段の記憶内容を表示器に出力して各々の支払方法
   による支払可能金額を表示させる支払可能金額出力手段
   とを設けたことを特徴とする電子式キャッシュレジス
   タ。
2. 【請求項２】登録金額の支払い方法としてプリペイドカ
   ードによる支払いを含む複数種類の支払方法が選択自在
   な電子式キャッシュレジスタにおいて、プリペイドカー
   ドによる支払いが不可能な商品の登録であることを宣言
   するための宣言キーと、各商品登録の際に前記宣言キー
   が操作されたか否かを判定する宣言キー操作検知手段
   と、この宣言キー操作検知手段により商品登録の際に前
   記宣言キーが操作されていないことを検知すると当該商
   品の販売金額を累計記憶するカード支払可能金額記憶手
   段と、このカード支払可能金額記憶手段の記憶内容を表
   示器に出力してプリペイドカードによる支払可能金額を
   表示させるカード支払可能金額出力手段とを設けたこと
   を特徴とする電子式キャッシュレジスタ。
3. 【請求項３】登録金額の支払い方法としてプリペイドカ
   ードによる支払いを含む複数種類の支払方法が選択自在
   な電子式キャッシュレジスタにおいて、プリペイドカー
   ドによる支払いが不可能な商品の品目に対応して配設さ
   れ当該商品登録の際に操作される専用キーと、各商品登
   録の際に前記専用キーが操作されたか否かを判定する専
   用キー操作検知手段と、この専用キー操作検知手段によ
   り商品登録の際に前記専用キーが操作されていないこと
   を検知すると当該専用キーに対応する商品の販売金額を
   累計記憶するカード支払可能金額記憶手段と、このカー
   ド支払可能金額記憶手段の記憶内容を表示器に出力して
   プリペイドカードによる支払可能金額を表示させるカー
   ド支払可能金額出力手段とを設けたことを特徴とする電
   子式キャッシュレジスタ。