JPH0563985A - 画像データ符号化方法及び装置 - Google Patents

画像データ符号化方法及び装置

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JPH0563985A
JPH0563985A JP21776391A JP21776391A JPH0563985A JP H0563985 A JPH0563985 A JP H0563985A JP 21776391 A JP21776391 A JP 21776391A JP 21776391 A JP21776391 A JP 21776391A JP H0563985 A JPH0563985 A JP H0563985A
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隆 森原
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雅芳 清水
Tsuguo Noda
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Abstract

(57)【要約】 【目的】多値画像を複数の画素からなるブロックに分割
し、ブロック内の画素を直交変換した後、符号化する多
値画像の直交変換符号化方式による画像データ符号化方
法及び装置に関し、画像ごとの階調変化に関わらず高い
画質の画像符号化を可能とすることを目的とする。 【構成】第1回目の符号化処理において、量子化後の有
効係数の出現回を計測し、この計測結果と予め設定して
ある閾値との比較により、第2回目の符号化処理で使用
する量子化閾値を選択し、可変長符号化する。1回数目
の符号化は固定長符号化とし、この固定長符号から有効
係数の出現数を検出する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、多値画像の符号化方法
及び装置に関し、特に、多値画像を複数の画素からなる
ブロックに分割して、ブロック内の画素を直交変換した
後、符号化する多値画像の直交変換符号化方式による画
像データ符号化方法及び装置に関する。
【0002】数値データに比べて情報量が桁違いに大き
い画像データ、特に、中間調画像やカラー画像のデータ
を蓄積し、あるいは、高速、高品質で伝送するために
は、画素毎の階調値を高能率に符号化する必要がある。
【0003】
【従来の技術】画像データの高能率な圧縮方式として、
例えば適応離散コサイン変換符号化方式がある。適応離
散コサイン変換符号化方式(Adaptive Discrete Cosine
Transform 以下、略してADCTと称する)について
次に説明する。
【0004】ADCTは、画像を8×8画素からなるブ
ロックに分割し、各ブロックの画信号を2次元離散コサ
イン変換(以下、DCTと称する)により空間周波数分
布の係数に変換し、視覚に適応した閾値で量子化し、求
めた量子化係数を統計的に求めたハフマン・テーブルに
より符号化するものである。図8に示すADCTの基本
ブロック図に従って、符号化動作を詳細に説明する。
【0005】まず、画像を図10に示す8×8画素から
なるブロックに分割し、端子11からDCT変換部12
に入力する。DCT変換部12では、入力された画信号
をDCTにより直交変換して、図11に示す空間周波数
分布のDCT係数に変換し、線形量子化部13に出力す
る。具体的には、図9に示すように、端子11より入力
された画信号は1次元DCT変換部20で1次元DCT
変換され、転置部21でブロック内の係数の行と列を入
れ換え(転置)、1次元DCT変換部22に出力され
る。1次元DCT変換部22では、1次元DCT変換部
20と同様に1次元DCT変換され、転置部23に出力
する。転置部23では、転置部21と同様の転置処理を
行い端子24に出力する。
【0006】この処理を画像データの全ブロックについ
て行うことでDCT係数に変換される。線形量子化部1
3では、入力されたDCT係数を、視覚実験により決め
られた図12に示す量子化閾値で構成する量子化マトリ
クス14により線形量子化する。この結果を図13に示
す。
【0007】図13の量子化されたDCT係数は、閾値
より小さい値のDCT係数は0となり、DC成分とわず
かのAC成分のみが値を持つ量子化係数が生成される。
2次元的に配列された量子化係数は、図14に示すジグ
ザグスキャンにより1次元に変換され、可変長符号化部
15に入力される。可変長符号化部15は、各ブロック
先頭のDC成分と前ブロックのDC成分との差分を可変
長符号化する。AC成分については、値が0でない有効
係数の値(インデックス)と、有効係数までの値が0で
ある無効係数のランの長さを可変長符号化する。更にD
CおよびACの各成分は、画像ごとの統計量をもとに作
成するハフマン・テーブルで構成する符号表16を用い
て符号化され、得られたデータは端子17から出力され
る。
【0008】ADCT方式において、量子化係数はDC
T係数と量子化閾値とにより決定される。図15に図8
の線形量子化回路13の詳細な構成図を示す。図15に
おいて、まず、量子化閾値格納部112には量子化マト
リクス(VTH)が量子化閾値として格納されている。
入力端子110から入力されるDCT係数は、DCT係
数格納部111に格納される。DCT係数格納部111
は、タイミング制御部115からのデータ読出信号(R
ED)に従い、入力されたDCT係数を1個ずつ除算器
113に出力する。
【0009】また、量子化閾値格納部112はタイミン
グ制御部115からのデータ読出信号(RED)に従っ
て、格納している各DCT係数に対応した量子化閾値を
除算器113に出力する。1つのDCT係数の量子化終
了後、タイミング制御部115は、DCT係数格納部1
11と量子化閾値格納部112に次のDCT係数と量子
化閾値の読出を指示し、次の係数の量子化を行う。
【0010】このように、DCT係数格納部111に格
納されているDCT係数を1つずつ読出し、量子化閾値
格納部112に格納されている量子化閾値で除して、結
果を対象画素の量子化係数として端子114に出力する
処理をブロック単位に1画面分繰り返すことにより、1
画面分のDCT係数が量子化される。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】ところで、ADCT方
式では、DCT係数を量子化する際、全てのDCT係数
を1種類の量子化閾値で量子化している。一般に、人間
の視覚は、階調変化が激しく変化する画像では、多少の
近似誤差があっても画質の劣化を比較的認識しにくい傾
向がある。図10の量子化閾値は、この視感度特性を利
用したものである。
【0012】しかしながら、逆に階調変化が緩やかに変
化する画像では、人間の視覚は近似誤差を識別しやす
く、画質劣化を認識する傾向がある。したがって、図1
0に示した階調変化の激しい画像を対象とした1種類の
量子化閾値では、階調が緩やかに変化している画像での
劣化が目立つと共に、これを防止するために、量子化閾
値を低い値に設定した場合には、階調変化の激しい画像
を符号化する際の符号量が増加し、効率的な圧縮ができ
ないという問題があった。
【0013】本発明は、このような従来の問題点に鑑み
てなされたもので、画像ごとの階調変化に関わらず、高
い画質の画像符号化が可能な画像データ符号化方法及び
装置を提供することを目的とする。
【0014】
【課題を解決するための手段】図1は本発明の原理説明
図であり、装置構成を例にとっている。まず本発明は、
原画像をそれぞれが複数の画素からなる複数のブロック
に分割して得られる各ブロック毎に、ブロック内の前記
複数の画素の階調値を2次元離散コサイン変換する2次
元DCT変換部12と、2次元DCT変換部12より得
られた変換係数を所定の量子化閾値を用いて量子化する
量子化処理部31と、量子化処理部31で得られた量子
化係数を符号化する符号化部32とを備えた画像データ
符号化装置を対象とする。
【0015】このような画像データ符号化装置につき本
発明にあっては、処理対象となる原画像につき2次元D
CT変換部12、量子化処理部31および符号化部32
を使用して1回目の符号化を行う第1制御部100と、
第1制御部100による1回目の量子化で得られた有効
係数の出現数を計測する有効係数計測部34と、有効係
数計測部34で計測された有効係数の出現数を予め定め
た閾値と比較し、該比較結果に基づいて選択された量子
化閾値を使用して2次元DCT変換部12、量子化処理
部31および符号化部32により2回目の符号化を行う
第2制御部200とを設けたことを特徴とする。
【0016】ここで符号化部32は、零となる量子化係
数が得られた場合は符号出力を行わず、零以外の量子化
係数が得られた場合には所定の固定長符号に変換して出
力する固定長符号化部32aと、DC成分を示す有効係
数、AC成分を示す有効係数と該AC成分有効係数まで
の零の数との組を可変長符号化する可変長符号化部32
bを備え、第1制御部100による1回目の符号化時に
は固定長符号化部32aを使用し、第2制御部200に
よる2回目の符号化時には前記可変長符号化部32bを
使用する。
【0017】具体例として固定長符号化部32aは、零
以外の量子化係数が得られた場合にのみ符号長が1ビッ
トで且つ符号内容が1となる固定長符号に変換し、有効
係数計測部34は前記固定長符号化部32aから得られ
た全ブロック分の固定長符号の総数(全データ量)を有
効係数の出現数として求める。また第2制御部200
は、有効係数の数が閾値以上の場合は、階調変化の激し
い画像に適用される第1量子化閾値(粗い量子化閾値)
を選択し、有効係数の数が閾値未満の場合は、階調変化
の緩やかな画像に適用される第2量子化閾値(細かい量
子化閾値)を選択する。
【0018】この点は本発明の画像データ符号化方法に
ついても同様であり、処理対象となる原画像につき1回
目の2次元離散コサイン変換、量子化および符号化を行
う第1過程;第1過程の量子化で得られた有効係数の出
現数を計測する第2過程;第2過程で計測された有効係
数の出現数を予め定めた閾値と比較し、比較結果に基づ
いて量子化閾値を選択する第3過程;第3過程で選択さ
れた量子化閾値を使用して2回目の原画像の2次元離散
コサイン変換、量子化および符号化を行う第4過程;か
ら成る。
【0019】また第1過程における1回目の量子化係数
の符号化は、量子化係数が零の場合は符号を出力せず、
零以外の量子化係数が得られた場合には所定の固定長符
号に変換して出力する固定長符号化を行って有効係数の
出現数を計測させる。これに対し第4過程における2回
目の量子化係数の符号化は、DC成分を示す有効係数、
AC成分を示す有効係数と該AC成分有効係数までの零
の数との組を可変長符号化を行う。
【0020】
【作用】このような構成を備えた本発明の画像データの
符号化方法及び装置によれば次の作用が得られる。DC
Tを用いた画像データの符号化では、DCT変換後の係
数を、画像の種類によらず、一定の量子化閾値で量子化
した場合、有効係数(係数値が0以外の係数)として残
る係数の数は、画像の変化の大きさやその数に依存して
変化する。
【0021】一般的には、風景画のように階調値が激し
く変化する部分の多い画像では、有効係数の数が多く、
人物画のように階調変化の緩やかな画像の場合には、有
効係数が少なくなる傾向がある。また、人間が感じる画
質の評価は、変化の激しい風景画のような画像では甘
く、要求される近似精度は低く、量子化は粗くとも許容
できる。
【0022】一方、変化の緩やかな人物画のような画像
では、評価が厳しい傾向があり、要求される近似精度は
高い。これを整理すると次のようになる。 [階調変化] [視覚の近似誤差] [適応量子化] 激しい(風景画) 識別しにくい 粗くてよい 緩やか(人物画) 識別しやすい 細くする 本発明では、このような画像の傾向を検出する処理とそ
れに基づく、量子化条件の選択により、画像の特徴にあ
った量子化を行い、少ない符号量で高い画質の確保を可
能とする。
【0023】即ち、第1回目の符号化処理において、量
子化後の有効係数の出現回数を計測し、この計測結果と
予め設定してある閾値との比較により、第2回目の符号
化処理で使用する量子化閾値を選択し、可変長符号化す
ることで達成できる。図2を用いて本発明の作用を説明
する。まず、ステップS1で初期量子化閾値、例えば、
粗い量子化を行う第1量子化閾値の量子化マトリクスV
TH1を選択する。またステップS2で固定長符号化部
32aを選択する。ステップS1,S2の動作順序は逆
でも良い。
【0024】次に、ステップS3で8×8画素のブロッ
ク毎にDCT変換を行い、DCT係数を求め、符号化す
る。このとき、符号化処理部32では、ジグザグスキャ
ンにより1次元に変換された量子化係数のうち、値が0
でない有効係数の値(インデックス)と、有効係数まで
の値が0である無効係数のランの長さを検出するが、そ
の値にかかわらず、固定長符号化部32aにより一定の
符号長Lの符号を出力する。
【0025】ステップS4で1画面分の処理終了が判別
されると、ステップS5に進んで有効係数計測部34で
バッファ内に格納された符号データ(固定長符号)のデ
ータ量(有効係数の出現数)の検出を行う。バッファに
出力された符号データ量Mは、 M=L×(有効係数の出現数) の大きさであり、符号データ量Mから有効係数の出現数
を検出できる。
【0026】有効係数の検出結果は、第1制御部100
及び2制御部200の機能を備えた制御部35に入力さ
れる。制御部35は、ステップS6に示すように、検出
したデータ量Mと予め定めてある判定閾値Nと比較し、
比較結果に応じて画像の種類を判断し、2つ以上用意し
てある量子化閾値の何れかを選択し、量子化処理部31
に選択した量子化閾値の量子化マトリクスの設定を指示
する。
【0027】量子化閾値の選択後、ステップS7で制御
部35は符号化処理部32に対し可変長符号化部32b
の選択を指示し、ステップS8,S9で2回目のDCT
変換、量子化および符号化を行う。2回目の量子化で2
次元的に配列された量子化係数は、ジグザグスキャンに
より1次元に変換され、可変長符号化部32bによりD
C成分とAC成分が、可変長符号化され、バッファ33
を経て出力される。
【0028】
【実施例】図3は本発明の一実施例を示した実施例構成
図である。図3において、12は2次元DCT変換部、
31は量子化処理部、32は符号化処理部、33は符号
バッファ、34は有効係数の出現数を検出する有効係数
計測部としての符号量検出部、35は制御部であり、1
回目の符号化処理を行う第1制御部100と2回数目の
符号化処理を行う第2制御部200としての機能を備え
る。
【0029】量子化処理部31は、2次元DCT変換部
12からのDCT係数を粗く量子化する第1量子化マト
リクスVTH1を格納した第1量子化閾値格納部42、
DCT係数を細かく量子化する第2量子化マトリクスV
TH2を格納した第2量子化閾値格納部43、2種類の
量子化閾値を選択するための選択部41、及び選択した
量子化閾値を用いて線形量子化する線形量子化部40で
構成する。
【0030】また符号化処理部32は、可変長符号を格
納した可変長符号表53、固定長符号を格納した固定長
符号表52、及び制御部35からの指示で2組の符号表
の一方を選択する選択部51で構成する。次に図3の実
施例の動作について図4のフローチャートに従って説明
する。この動作説明において各部の詳細な構成が更に明
らかにされる。
【0031】まず制御部35は、画像の性質を判断する
ために、第1回目の符号化処理を開始する。即ち、図4
のステップS1に示すように、選択部41によりDCT
係数を粗く量子化する第1量子化マトリクスVTH1を
格納した第1量子化閾値格納部42を選択して初期量子
化閾値を設定する。また、ステップS2で選択部51に
より固定長符号表52を選択する。さらにステップと3
で符号バッファ33を初期化し、値を全て0とする。こ
れらステップと1〜S3の動作は、順不同で良い。
【0032】次に、ステップS4に進み、画像を8×8
画素のブロックに分割し、ブロック毎に2次元DCT変
換部12でDCT変換を行ってDCT係数を求め、続い
て量子化処理部31の線形量子化部40で設定された初
期量子化閾値の第1量子化マトリクスVTH1を使用し
て量子化し、更に可変長符号化部50で符号化する。こ
の符号化において、量子化係数は図14に示したジグザ
グスキャンにより、1次元に変換され、1次元に変換さ
れた量子化係数のうち、値が0でない有効係数の値(イ
ンデックス)と、有効係数までの値が0である無効係数
のランの長さをもとに符号データを作成する。
【0033】しかし、第1回目の符号化では、固定長符
号表52を選択しているため、AC成分の有効係数が得
られた際には、有効係数が得られるまでのランの値にか
かわらず、一定の符号長Lの固定長符号、例えば符号長
L=1とすることで1ビット長で値が1となる固定長符
号を出力する。この符号長L=1で符号値を1とする固
定長符号への変換に使用する固定長符号表52として
は、例えば図5に示すものが使用される。
【0034】図5の固定長符号表は、有効係数が得られ
た時の有効係数まで0の数を示すランの値を使用して参
照するもので、全てのランにつき固定長L=1の符号1
に変換される。またDC成分についてもランが0である
ことから、固定長符号1に変換される。例えば図13に
示した量子化係数を固定長符号化した場合には、図6に
示すようになり、0以外の値をもつ有効係数が全て値1
で示されることになる。
【0035】勿論、実際には量子化係数をジグザグスキ
ャンにより1次元に変換して固定長符号化するので、図
6に示すブロックの固定長符号は、符号バッファ33に 「11111」 となる符号列として格納される。ステップS5で1画面
分の処理終了が判別されるとステップS6に進み、符号
量検出部34で符号バッファ33内に格納された符号デ
ータのデータ量の検出、即ち有効係数の出現数の検出を
行う。
【0036】符号量検出部34による符号バッファ33
内の符号データのデータ量Mの検出は、符号バッファ3
3の先頭から順次、符号値1を読出し、符号値が0とな
るアドレスまでのポインタ移動量で行う。ここで、符号
バッファ33の容量は、対象とする画像サイズ640画
素×400画素(4000ブロック)の場合、最大で3
2000バイトである。
【0037】符号量検出部34の検出結果は、選択御部
35に入力される。制御部35は、ステップS7に示す
ように、検出したデータ量Mと予め定めてある判定閾値
Nと比較する。判定閾値Nは、例えば画像サイズ640
画素×400画素(4000ブロック)の場合、各ブロ
ックで平均3個の有効係数が存在するものとしてN=1
2000に設定される。
【0038】この判定閾値Nとデータ量Mとの大小関係
により、画像の種類を判断してステップS8又はS9に
進み、2つ以上用意してある量子化マトリクスVTH
1,VTH2の何れかを選択し、量子化処理部31に量
子化マトリクスの設定を指示する。即ち、 符号量M≧判定閾値N であれば変化の激しい画像と判断してステップS8に進
み、第1量子化閾値を用いた量子化マトリクスVTH1
を選択する。また 符号量M<判定閾値N であれば変化の緩やかな画像と判断してステップS9に
進み、第2量子化閾値を用いた量子化マトリクスVTH
2を選択する。
【0039】量子化マトリクスを選択した後、制御部3
5はステップS10で符号化処理部32に対し、可変長
符号表53の選択を指示し、続いてステップS11で2
回目のDCT変換、量子化及び符号化を行う。この2回
目のDCT変換及び量子化についてはステップS4の1
回目と同じ処理となるが、符号化については選択した可
変長符号表53を使用して行われる。即ち、量子化によ
り2次元的に配列された量子化係数は、図14に示すジ
グザグスキャンにより1次元に変換される。次にブロッ
ク先頭のDC成分と前ブロックのDC成分との差分を可
変長符号化する。AC成分は、値が0でない有効係数の
値(インデックス)と、有効係数までの値が0である無
効係数のランの長さに応じて、選択部51で選択されて
いる可変長符号表53内の対応する位置を参照し、参照
位置に記録されている異なる符号長のデータを符号バッ
ファ33に出力する。
【0040】このDC成分及びAC各成分の可変長符号
化で使用する可変長符号表53は、画像ごとの統計量を
もとに作成するハフマン・テーブルで構成されている。
ステップS12で全ブロックに対する2回目の処理の終
了が判別されると、符号バッファ33に出力された可変
長符号データは端子17から出力される。図7は本発明
の他の実施例を示した実施例構成図であり、図3の実施
例では固定長符号表52を用いて1回目の固定長符号化
を行っていたが、この実施例にあっては、符号化処理部
32に固定長のデータを出力する専用の固定長データ出
力部63を設けたことを特徴とする。
【0041】即ち、符号化処理部32には可変長符号表
62を備えた専用の可変長符号化部61に加え、固定長
データ出力部63を設け、制御部35により1回目の符
号化では選択部60により固定長データ出力部63を選
択し、2回目の符号化では選択部60により可変長符号
化部64を選択する。固定長データ出力部63は、量子
化処理部31よりジグザグスキャンによる読出しで有効
係数を受けた時にのみ、一定符号長Lの符号を出力す
る。
【0042】尚、実施例では、固定長データとして、L
=1ビットで値が1を用いる例を示したが、一定符号長
であれば任意の符号長を用いることができることは明ら
かである。また上記の実施例では、初期量子化閾値とし
て2回目の可変長符号化時に選択する予め設定してある
量子化閾値の一つを選択する例を示したが、これ限定さ
れるものではなく、固定長符号化専用の量子化閾値を使
用する方法や、それぞれの量子化閾値の何れかに所定の
演算、例えは定数の加算、減算、除算或いは乗算を行っ
た結果を用いることでも実現できる。
【0043】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
第1回目の符号化処理において、量子化後の有効係数の
出現回を計測し、この計測結果と予め設定してある閾値
との比較により、第2回目の符号化処理で使用する量子
化閾値を選択し、可変長符号化するようにしたため、画
像の種類にかかわらず、高い画質を維持したまま、適切
に符号化することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の原理説明図
【図2】本発明の作用を示したフローチャート
【図3】本発明の実施例構成図
【図4】図3の実施例の動作を示したフローチャート
【図5】図3で用いる固定長符号表の説明図
【図6】符号長1で値が1に固定長符号化された量子化
係数を示した説明図
【図7】本発明の他の実施例を示した実施例構成図
【図8】従来のADCT方式の符号化回路のブロック図
【図9】図8の2次元DCT変換部のブロック図
【図10】8×8画素にブロック分割された原画像信号
の説明図
【図11】図10の原画像から変換したDCT係数を示
した説明図
【図12】DCT係数の量子化に使用する閾値の説明図
【図13】図11のDCT係数を図12の閾値で量子化
して得た量子化係数の説明図
【図14】量子化係数の1次元に変換する走査順序の説
明図
【図15】従来の線形量子化回路のブロック図
【符号の説明】
11.17:端子 12:2次元DCT変換部 31:量子化処理部 32:符号化処理部 32a:固定長符号化部 32b:可変長符号化部 33:符号バッファ 34:有効係数計測部(符号量検出部) 35:制御部 40:線形量子化部 41,51,60:選択部 42:第1量子化閾値格納部 43:第2量子化閾値格納部 50,61:可変長符号化部 52:固定長符号表 53,61:可変長符号表 100:第1制御部 200:第2制御部

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】原画像をそれぞれが複数の画素からなる複
    数のブロックに分割して得られる各ブロック毎に、該ブ
    ロック内の前記複数の画素の階調値を2次元離散コサイ
    ン変換し、該2次元離散コサイン変換により得られた変
    換係数を所定の量子化閾値を用いて量子化し、更に該量
    子化で得られた量子化係数を符号化する画像データ符号
    化方法に於いて処理対象となる原画像につき1回目の2
    次元離散コサイン変換、量子化および符号化を行う第1
    過程と、 該第1過程の量子化で得られた有効係数の出現数を計測
    する第2過程と、 前記第2過程で計測された有効係数の出現数を予め定め
    た閾値と比較し、該比較結果に基づいて量子化閾値を選
    択する第3過程と、 該第3過程で選択された量子化閾値を使用して2回目の
    原画像の2次元離散コサイン変換、量子化および符号化
    を行う第4過程と、 を備えたことを特徴とする画像データ符号化方法。
  2. 【請求項2】請求項1記載の画像データ符号化方法に於
    いて、 前記第1過程における1回の量子化係数の符号化は、量
    子化係数が零の場合は符号を出力せず、零以外の量子化
    係数が得られた場合には所定の固定長符号に変換して出
    力する固定長符号化を行い、前記第2過程にあっては、
    第1過程で得られた固定長符号を用いて有効係数の出現
    数を計測することを特徴とする画像データ符号化方法。
  3. 【請求項3】請求項2記載の画像データ符号化方法に於
    いて、 前記第1過程における1回目の量子化係数の符号化は、
    零以外の量子化係数が得られた場合にのみ符号長が1ビ
    ットで且つ符号内容が1となる固定長符号に変換し、前
    記第2過程にあっては、第1過程で得られた全ブロック
    分の固定長符号の総数を有効係数の出現数として求める
    ことを特徴とする画像データ符号化方法。
  4. 【請求項4】請求項2記載の画像データ符号化方法に於
    いて、 前記第3過程における量子化閾値の選択は、有効係数の
    出現数が閾値以上の場合は、階調変化の激しい画像に適
    用される第1量子化閾値を選択し、有効係数の出現数が
    閾値未満の場合は、階調変化の緩やかな画像に適用され
    る第2量子化閾値を選択することを特徴とする画像デー
    タ符号化方法。
  5. 【請求項5】原画像をそれぞれが複数の画素からなる複
    数のブロックに分割して得られる各ブロック毎に、該ブ
    ロック内の前記複数の画素の階調値を2次元離散コサイ
    ン変換する2次元DCT変換部12と、該2次元DCT
    変換部12より得られた変換係数を所定の量子化閾値を
    用いて量子化する量子化処理部31と、該量子化処理部
    31で得られた量子化係数を符号化する符号化部32と
    を備えた画像データ符号化装置に於いて処理対象となる
    原画像につき前記2次元DCT変換部12、量子化処理
    部31および符号化部32を使用して1回目の符号化を
    行う第1制御部100と、 該第1制御部100による1回目の量子化で得られた有
    効係数の出現数を計測する有効係数計測部34と、 前記有効係数計測部34で計測された有効係数の出現数
    を予め定めた閾値と比較し、該比較結果に基づいて選択
    された量子化閾値を使用して前記2次元DCT変換部1
    2、量子化処理部31および符号化部32により2回目
    の符号化を行う第2制御部200と、 を備えたことを特徴とする画像データ符号化装置。
  6. 【請求項6】請求項5記載の画像データ符号化装置に於
    いて、 前記符号化部32は、零となる量子化係数が得られた場
    合は符号出力を行わず、零以外の量子化係数が得られた
    場合には所定の固定長符号に変換して出力する固定長符
    号化部32aと、DC成分を示す有効係数、AC成分を
    示す有効係数と該AC成分有効係数までの零の数との組
    を可変長符号化する可変長符号化部32bを備え、 前記第1制御部100による1回目の符号化時には前記
    固定長符号化部32aを使用し、前記第2制御部200
    による2回目の符号化時には前記可変長符号化部32b
    を使用することを特徴とする画像データ符号化装置。
  7. 【請求項7】請求項6記載の画像データ符号化装置に於
    いて、 前記固定長符号化部32aは、零以外の量子化係数が得
    られた場合にのみ符号長が1ビットで且つ符号内容が1
    となる固定長符号に変換し、前記有効係数計測部34は
    前記固定長符号化部32aから得られた全ブロック分の
    固定長符号の総数を有効係数の出現数として求めること
    を特徴とする画像データ符号化装置。
  8. 【請求項8】請求項5記載の画像データ符号化装置に於
    いて、 前記第2制御部200は、有効係数の数が閾値以上の場
    合は、階調変化の激しい画像に適用される第1量子化閾
    値を選択し、有効係数の数が閾値未満の場合は、階調変
    化の緩やかな画像に適用される第2量子化閾値を選択す
    ることを特徴とする画像データ符号化装置。
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KR100484333B1 (ko) * 1995-12-27 2005-07-28 톰슨 콘슈머 일렉트로닉스, 인코포레이티드 영상신호프로세서를위한메모리관리

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