JPH0562611A - 電子銃用板状電極を備えた陰極線管 - Google Patents
電子銃用板状電極を備えた陰極線管Info
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- JPH0562611A JPH0562611A JP25280791A JP25280791A JPH0562611A JP H0562611 A JPH0562611 A JP H0562611A JP 25280791 A JP25280791 A JP 25280791A JP 25280791 A JP25280791 A JP 25280791A JP H0562611 A JPH0562611 A JP H0562611A
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- electrode
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- ray tube
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 板厚tが0.8mm以上の板状電極20におけ
るビーム通過孔21〜23の加工精度を向上させてフォ
ーカス特性を安定にし、かつ、安価に製造できる電子銃
用板状電極を備えたカラーブラウン管の提供。 【構成】 3個の電子ビーム通過孔21〜23を有し、
板厚tが0.8mm以上の電子銃用板状電極20を備え、
各電子ビーム通過孔21〜23は、剪断面24領域l1
が板厚tの75%以上あり、かつ、破断面25側孔径d
2 と剪断面24側孔径d1 との差が0.04mm以下にな
るように構成されている。
るビーム通過孔21〜23の加工精度を向上させてフォ
ーカス特性を安定にし、かつ、安価に製造できる電子銃
用板状電極を備えたカラーブラウン管の提供。 【構成】 3個の電子ビーム通過孔21〜23を有し、
板厚tが0.8mm以上の電子銃用板状電極20を備え、
各電子ビーム通過孔21〜23は、剪断面24領域l1
が板厚tの75%以上あり、かつ、破断面25側孔径d
2 と剪断面24側孔径d1 との差が0.04mm以下にな
るように構成されている。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、電子銃用板状電極を備
えた陰極線管、特に、板厚の厚い電子銃用板状電極に3
つの電子ビーム通過孔を形成する場合に、孔径精度を向
上させ、かつ、組立工数を低減させるようにした陰極線
管に関し、とりわけ、カラー映像表示に用いる陰極線管
(以下、これをカラーブラウン管という)のインライン
型電子銃用電極に好適なものである。
えた陰極線管、特に、板厚の厚い電子銃用板状電極に3
つの電子ビーム通過孔を形成する場合に、孔径精度を向
上させ、かつ、組立工数を低減させるようにした陰極線
管に関し、とりわけ、カラー映像表示に用いる陰極線管
(以下、これをカラーブラウン管という)のインライン
型電子銃用電極に好適なものである。
【0002】
【従来の技術】カラー映像表示に用いる陰極線管は、映
像スクリーンであるパネル部、電子銃を収容するネック
部、及び、パネル部とネック部を連結するファンネル部
とから構成され、前記ファンネル部には電子銃から発射
された電子ビームをパネル内面に塗布形成された蛍光面
(画面)上を走査させる偏向装置が装着される。
像スクリーンであるパネル部、電子銃を収容するネック
部、及び、パネル部とネック部を連結するファンネル部
とから構成され、前記ファンネル部には電子銃から発射
された電子ビームをパネル内面に塗布形成された蛍光面
(画面)上を走査させる偏向装置が装着される。
【0003】前記ネック部内に収容される電子銃は、カ
ソード電極、制御電極、集束電極、加速電極等の各種の
電極を備え、カソード電極からの電子ビームを制御電極
に印加される信号で変調し、その変調された電子ビーム
に集束電極、加速電極を通して所要の断面形状とエネル
ギーを付与し、前記蛍光面に射突させる。電子ビーム
は、電子銃から蛍光面に達する途上において、ファンネ
ル部に設けた前記偏向装置により、水平方向、垂直方向
の偏向を受け、蛍光面上に映像を形成するものである。
ソード電極、制御電極、集束電極、加速電極等の各種の
電極を備え、カソード電極からの電子ビームを制御電極
に印加される信号で変調し、その変調された電子ビーム
に集束電極、加速電極を通して所要の断面形状とエネル
ギーを付与し、前記蛍光面に射突させる。電子ビーム
は、電子銃から蛍光面に達する途上において、ファンネ
ル部に設けた前記偏向装置により、水平方向、垂直方向
の偏向を受け、蛍光面上に映像を形成するものである。
【0004】ところで、この種のカラーブラウン管の電
子銃部分には、断面が略長円形の外周を有する筒状電極
が設けられており、この電極の内部には電子ビーム通過
孔を有する板状電極が配置されている(特開昭59−2
15640号公報)。
子銃部分には、断面が略長円形の外周を有する筒状電極
が設けられており、この電極の内部には電子ビーム通過
孔を有する板状電極が配置されている(特開昭59−2
15640号公報)。
【0005】図4は、このような板状電極の構成図を示
すもので、(a)はその平面図、(b)はその断面図を
示し、板状電極には3つの電子ビーム通過孔21、2
2、23が形成されている。
すもので、(a)はその平面図、(b)はその断面図を
示し、板状電極には3つの電子ビーム通過孔21、2
2、23が形成されている。
【0006】従来、前記電子ビーム通過孔21、22、
23を有する板状電極を製造する場合に、板状電極の板
厚が、例えば、0.5mm程度の薄板のものは、通常のプ
レス装置を用いて慣用的に電子ビーム通過孔21、2
2、23を含む板状電極の打ち抜きを行っていた。この
場合に、図5(a)の電子ビーム通過孔21(22、2
3)の拡大断面図で示すように、打ち抜きを行った後
に、電子ビーム通過孔21(22、23)内に剪断面2
4と破断面25が形成されるが、薄板であるため板厚に
比べて破断面25の長さの割合が小さいので、破断面2
5が形成されていても、実用上大きな障害は生じない。
23を有する板状電極を製造する場合に、板状電極の板
厚が、例えば、0.5mm程度の薄板のものは、通常のプ
レス装置を用いて慣用的に電子ビーム通過孔21、2
2、23を含む板状電極の打ち抜きを行っていた。この
場合に、図5(a)の電子ビーム通過孔21(22、2
3)の拡大断面図で示すように、打ち抜きを行った後
に、電子ビーム通過孔21(22、23)内に剪断面2
4と破断面25が形成されるが、薄板であるため板厚に
比べて破断面25の長さの割合が小さいので、破断面2
5が形成されていても、実用上大きな障害は生じない。
【0007】しかしながら、板状電極の板厚が0.8mm
以上の厚板ものに対して前述の装置を用いて慣用的に打
ち抜きを行うと、電子ビーム通過孔21(22、23)
において、図5(b)に示すように、板厚に比べて破断
面25の長さの割合が大きくなる。そして、このような
電子ビーム通過孔21、22、23を有する板状電極に
あっては、破断面25の部分は剪断面24の部分に比較
して孔径精度や電子ビーム軌道軸中心に対する孔径中心
精度が悪く、しかも、破断面24の長さは板状電極を打
ち抜くプレス装置の型に応じて異なってくるので、前記
板状電極を用いて電子銃電極を構成したときには電子ビ
ームのフォーカス特性に著しい悪影響を与えるという弊
害があった。
以上の厚板ものに対して前述の装置を用いて慣用的に打
ち抜きを行うと、電子ビーム通過孔21(22、23)
において、図5(b)に示すように、板厚に比べて破断
面25の長さの割合が大きくなる。そして、このような
電子ビーム通過孔21、22、23を有する板状電極に
あっては、破断面25の部分は剪断面24の部分に比較
して孔径精度や電子ビーム軌道軸中心に対する孔径中心
精度が悪く、しかも、破断面24の長さは板状電極を打
ち抜くプレス装置の型に応じて異なってくるので、前記
板状電極を用いて電子銃電極を構成したときには電子ビ
ームのフォーカス特性に著しい悪影響を与えるという弊
害があった。
【0008】この弊害を除く対策として、従来は、図4
(b)や図6に示すように、板厚が0.5mm程度の2枚
の薄い板状電極材料を用意し、それらを個別に前記慣用
的な打ち抜きにより電子ビーム通過孔21、22、23
を含む板状電極の打ち抜きを行った後、前記極板を背中
合わせに2枚重ねて1つの板状電極として使用すること
により、板状電極の表裏における孔径精度の向上を図る
ようにしていた。
(b)や図6に示すように、板厚が0.5mm程度の2枚
の薄い板状電極材料を用意し、それらを個別に前記慣用
的な打ち抜きにより電子ビーム通過孔21、22、23
を含む板状電極の打ち抜きを行った後、前記極板を背中
合わせに2枚重ねて1つの板状電極として使用すること
により、板状電極の表裏における孔径精度の向上を図る
ようにしていた。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】従来のカラーブラウン
管においては、電子ビーム通過孔を有する比較的板厚の
厚い板状電極を製造する場合に、前述のように板厚の薄
い極板を個別に慣用的な打ち抜きを行って得た後に、そ
れら極板を背中合わせに2枚重ねて1つの板状電極を形
成させる工程を用いていたため、板状電極の組立工数が
多くなって電子銃用電極のコストアップになるととも
に、組立てに伴う精度の劣化(2つの極板間の電子ビー
ム通過孔中心のずれ)が発生し、依然として、電子ビー
ムのフォーカス特性に悪影響を与える等の問題があっ
た。
管においては、電子ビーム通過孔を有する比較的板厚の
厚い板状電極を製造する場合に、前述のように板厚の薄
い極板を個別に慣用的な打ち抜きを行って得た後に、そ
れら極板を背中合わせに2枚重ねて1つの板状電極を形
成させる工程を用いていたため、板状電極の組立工数が
多くなって電子銃用電極のコストアップになるととも
に、組立てに伴う精度の劣化(2つの極板間の電子ビー
ム通過孔中心のずれ)が発生し、依然として、電子ビー
ムのフォーカス特性に悪影響を与える等の問題があっ
た。
【0010】本発明は、前記問題点を解決するために考
案されたもので、その目的は、板厚0.8mm以上の板状
電極におけるビーム通過孔の加工精度を向上させてフォ
ーカス特性を安定にし、かつ、安価に製造できる電子銃
用電極を備えたカラーブラウン管を提供することにあ
る。
案されたもので、その目的は、板厚0.8mm以上の板状
電極におけるビーム通過孔の加工精度を向上させてフォ
ーカス特性を安定にし、かつ、安価に製造できる電子銃
用電極を備えたカラーブラウン管を提供することにあ
る。
【0011】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
に、本発明においては、3個のビーム通過孔を有し、板
厚が0.8mm以上の電子銃用板状電極を備え、前記各ビ
ーム通過孔は、剪断面領域が前記板厚の75%以上あ
り、かつ、破断面側孔径と剪断面側孔径との差が0.0
4mm以下になるように構成する手段を採用している。
に、本発明においては、3個のビーム通過孔を有し、板
厚が0.8mm以上の電子銃用板状電極を備え、前記各ビ
ーム通過孔は、剪断面領域が前記板厚の75%以上あ
り、かつ、破断面側孔径と剪断面側孔径との差が0.0
4mm以下になるように構成する手段を採用している。
【0012】また、本発明においては、前記各ビーム通
過孔をシェービング加工によって構成する手段を採用し
ている。
過孔をシェービング加工によって構成する手段を採用し
ている。
【0013】
【作用】始めに、板厚0.8mm以上の板状電極材料を用
意し、この材料から、例えば、シェービング加工によっ
て3個の電子ビーム通過孔を有する板状電極を構成させ
る。
意し、この材料から、例えば、シェービング加工によっ
て3個の電子ビーム通過孔を有する板状電極を構成させ
る。
【0014】次に、こうして構成された1枚の板状電極
を電子銃に組込み、さらに、他の種々の周知の手段によ
りカラーブラウン管を構成させる。
を電子銃に組込み、さらに、他の種々の周知の手段によ
りカラーブラウン管を構成させる。
【0015】この場合に、前記板状電極の3個の電子ビ
ーム通過孔に関して、その剪断面領域(長さ)が前記板
厚の75%以上になるようにし、かつ、その破断面側孔
径と剪断面側孔径との差が0.04mm以下になるように
構成すれば、前記板状電極を備えたカラーブラウン管を
用いて電子ビームを所定のスクリーン面にフォーカスさ
せた際に、開口精度を上昇させることが可能になる。ま
た、前記板状電極においては、3個の電子ビーム通過孔
における破断面が殆んどないため、電極開口部内の静電
レンズに歪が殆ど生じることがなく、電子ビームを安定
に集束させることが可能になる。
ーム通過孔に関して、その剪断面領域(長さ)が前記板
厚の75%以上になるようにし、かつ、その破断面側孔
径と剪断面側孔径との差が0.04mm以下になるように
構成すれば、前記板状電極を備えたカラーブラウン管を
用いて電子ビームを所定のスクリーン面にフォーカスさ
せた際に、開口精度を上昇させることが可能になる。ま
た、前記板状電極においては、3個の電子ビーム通過孔
における破断面が殆んどないため、電極開口部内の静電
レンズに歪が殆ど生じることがなく、電子ビームを安定
に集束させることが可能になる。
【0016】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面によって説明す
る。
る。
【0017】図1は、本発明の板状電極を組み込んだ電
子銃を用いたカラーブラウン管の一実施例を示す概略構
成図である。
子銃を用いたカラーブラウン管の一実施例を示す概略構
成図である。
【0018】図1において、1はパネル部、2はファン
ネル部、3はネック部、4は蛍光面(画面)、5はシャ
ドウマスク、6は磁気シールド、7は偏向ヨーク、8は
ピュリテイ調整マグネット、9はセンタービームスタテ
ィックコンバーゼンス調整マグネット、10はサイドビ
ームスタティックコンバーゼンス調整マグネット、11
は電子銃であり、また、Bcはセンタービーム、Bsは
サイドビームである。
ネル部、3はネック部、4は蛍光面(画面)、5はシャ
ドウマスク、6は磁気シールド、7は偏向ヨーク、8は
ピュリテイ調整マグネット、9はセンタービームスタテ
ィックコンバーゼンス調整マグネット、10はサイドビ
ームスタティックコンバーゼンス調整マグネット、11
は電子銃であり、また、Bcはセンタービーム、Bsは
サイドビームである。
【0019】前記カラーブラウン管のコンバーゼンス調
整(スタティックコンバーゼンス)は、まず2本のサイ
ドビームBc、Bsのコンバーゼンスを取った後、セン
タービームBcと前記サイドビームBsのコンバーゼン
ス点とを集中させるようにして行っている。
整(スタティックコンバーゼンス)は、まず2本のサイ
ドビームBc、Bsのコンバーゼンスを取った後、セン
タービームBcと前記サイドビームBsのコンバーゼン
ス点とを集中させるようにして行っている。
【0020】また、パネル部1の外表面には、必要によ
り反射、帯電を防止する例えばSnO2 、In2 O3 等
を含む薄膜が一層または多層に形成されている。さらに
図示していないが、ファンネル部2、ネック部3の内表
面には黒鉛等からなる内装導電膜が被着されており、導
電膜としてはアーク抑制を目的として黒鉛に加えて2酸
化チタンTiO2 等を含み抵抗値を抑制している。な
お、この導電膜は高圧端子(図示せず)と電子銃11と
を電気的に接続している。
り反射、帯電を防止する例えばSnO2 、In2 O3 等
を含む薄膜が一層または多層に形成されている。さらに
図示していないが、ファンネル部2、ネック部3の内表
面には黒鉛等からなる内装導電膜が被着されており、導
電膜としてはアーク抑制を目的として黒鉛に加えて2酸
化チタンTiO2 等を含み抵抗値を抑制している。な
お、この導電膜は高圧端子(図示せず)と電子銃11と
を電気的に接続している。
【0021】図2は、前記カラーブラウン管の電子銃に
用いる前記板状電極の構成の一例を示すものであって、
(a)はその平面図、(b)はその断面図であり、図3
は前記板状電極の電子ビーム通過孔の拡大断面図であ
る。
用いる前記板状電極の構成の一例を示すものであって、
(a)はその平面図、(b)はその断面図であり、図3
は前記板状電極の電子ビーム通過孔の拡大断面図であ
る。
【0022】図2及び図3において、20は板状電極、
21、22、23は横一列に配置された3個の電子ビー
ム通過孔(これらの電子ビーム通過孔21、22、23
は説明の便宜上円形として示されているが、必要に応じ
て楕円形にすることもできる。)、24は電子ビーム通
過孔21(22、23)における剪断面、25は電子ビ
ーム通過孔21(22、23)における破断面、tは板
状電極の板厚、l1 は剪断面24領域(長さ)、d1 は
剪断面24の孔径、l2 は破断面25領域(長さ)、d
2 は破断面25の孔径である。
21、22、23は横一列に配置された3個の電子ビー
ム通過孔(これらの電子ビーム通過孔21、22、23
は説明の便宜上円形として示されているが、必要に応じ
て楕円形にすることもできる。)、24は電子ビーム通
過孔21(22、23)における剪断面、25は電子ビ
ーム通過孔21(22、23)における破断面、tは板
状電極の板厚、l1 は剪断面24領域(長さ)、d1 は
剪断面24の孔径、l2 は破断面25領域(長さ)、d
2 は破断面25の孔径である。
【0023】ここで、前記板状電極20を得るには、ま
ず、板厚tが0.8mm以上の板状電極材料を用意し、こ
の材料をシェービング加工することによって3個のビー
ム通過孔21、22、23を有する板状電極20を構成
させる。
ず、板厚tが0.8mm以上の板状電極材料を用意し、こ
の材料をシェービング加工することによって3個のビー
ム通過孔21、22、23を有する板状電極20を構成
させる。
【0024】前述のようにして板状電極20を構成させ
た場合には、ビーム通過孔21、22、23にそれぞれ
破断面25が生じるものの、その領域(長さ)l1 は板
厚tに比べて相当小さくなる。また、破断面25領域
(長さ)l1 が小さくなることにより、剪断面24の孔
径d1 と破断面25の孔径d2 との差も小さくなってい
る。
た場合には、ビーム通過孔21、22、23にそれぞれ
破断面25が生じるものの、その領域(長さ)l1 は板
厚tに比べて相当小さくなる。また、破断面25領域
(長さ)l1 が小さくなることにより、剪断面24の孔
径d1 と破断面25の孔径d2 との差も小さくなってい
る。
【0025】そして、本発明者等は、板厚tが0.8mm
以上の板状電極材料からシェービング加工を用いて種々
の破断面25領域(長さ)l1 を持った板状電極20を
各種製造し、こうして得られた各種の板状電極20をカ
ラーブラウン管の電子銃にそれぞれ組み込んで電子ビー
ムのフォーカス特性の試験を行った。
以上の板状電極材料からシェービング加工を用いて種々
の破断面25領域(長さ)l1 を持った板状電極20を
各種製造し、こうして得られた各種の板状電極20をカ
ラーブラウン管の電子銃にそれぞれ組み込んで電子ビー
ムのフォーカス特性の試験を行った。
【0026】この試験によれば、板厚tに対して剪断面
24領域(長さ)l1 が75%以上(但し、極めて限ら
れた範囲であれば75%以下でもよい)あり、しかも、
破断面25の孔径d2 と剪断面24の孔径d1と差が
0.04mm以下であれば、満足な電子ビームのフォーカ
ス特性が得られることが確かめられた。
24領域(長さ)l1 が75%以上(但し、極めて限ら
れた範囲であれば75%以下でもよい)あり、しかも、
破断面25の孔径d2 と剪断面24の孔径d1と差が
0.04mm以下であれば、満足な電子ビームのフォーカ
ス特性が得られることが確かめられた。
【0027】また、代表例として、カラーブラウン管の
ネック部3にネック径29mmφ用の電極を用い、そのと
きに、電子ビーム通過孔21、22、23の内径φが各
4.0mm、電子ビーム通過孔21、22、23のピッチ
が5.5mm、板状電極の板厚tが1.0mm、剪断面24
領域(長さ)l1 が前記板厚tの80%、剪断面24の
孔径d1 と破断面25の孔径d2 との差(d2 −d1 )
が0.02mmになるように構成したところ、極めて満足
な電子ビームのフォーカス特性を得ることができた。
ネック部3にネック径29mmφ用の電極を用い、そのと
きに、電子ビーム通過孔21、22、23の内径φが各
4.0mm、電子ビーム通過孔21、22、23のピッチ
が5.5mm、板状電極の板厚tが1.0mm、剪断面24
領域(長さ)l1 が前記板厚tの80%、剪断面24の
孔径d1 と破断面25の孔径d2 との差(d2 −d1 )
が0.02mmになるように構成したところ、極めて満足
な電子ビームのフォーカス特性を得ることができた。
【0028】なお、前述の実施例においては、板状電極
材料から板状電極20を製造する場合に、シェービング
加工を用いる旨の説明を行ったが、本発明は、前記製造
に際して、シェービング加工を用いるものに限られず、
他の加工手段、例えば、ファインブランキング法、平押
法、エンドラップ加工法等の手段を用いてもよい。
材料から板状電極20を製造する場合に、シェービング
加工を用いる旨の説明を行ったが、本発明は、前記製造
に際して、シェービング加工を用いるものに限られず、
他の加工手段、例えば、ファインブランキング法、平押
法、エンドラップ加工法等の手段を用いてもよい。
【0029】
【発明の効果】本発明によれば、3つの電子ビーム通過
孔21、22、23を有する、板厚tが0.8mm以上の
電子銃用板状電極20において、3つの電子ビーム通過
孔21、22、23は、剪断面24領域が前記板厚tの
75%以上あり、かつ、破断面25側孔径d2 と剪断面
24側孔径d1 との差が0.04mm以下になるように構
成しているので、板状電極20の組立工数の低減が図
れ、各電子ビーム通過孔21、22、23の開口精度が
向上する。このため、1枚の前記板状電極20を用いる
だけで、電子ビームのフォーカス特性が安定し、かつ、
電子銃用電極が安価に製造できるカラーブラウン管が得
られるという効果がある。
孔21、22、23を有する、板厚tが0.8mm以上の
電子銃用板状電極20において、3つの電子ビーム通過
孔21、22、23は、剪断面24領域が前記板厚tの
75%以上あり、かつ、破断面25側孔径d2 と剪断面
24側孔径d1 との差が0.04mm以下になるように構
成しているので、板状電極20の組立工数の低減が図
れ、各電子ビーム通過孔21、22、23の開口精度が
向上する。このため、1枚の前記板状電極20を用いる
だけで、電子ビームのフォーカス特性が安定し、かつ、
電子銃用電極が安価に製造できるカラーブラウン管が得
られるという効果がある。
【図1】本発明の板状電極を組み込んだ電子銃を用いた
カラーブラウン管の一実施例を示す断面図である。
カラーブラウン管の一実施例を示す断面図である。
【図2】本発明の板状電極の構成を示す平面図及び断面
図である。
図である。
【図3】図2の板状電極における電子ビーム通過孔の拡
大断面図である。
大断面図である。
【図4】従来の板状電極の構成を示す平面図及び断面図
である。
である。
【図5】図4の1枚の極板における電子ビーム通過孔の
拡大断面図である。
拡大断面図である。
【図6】図4の板状電極における電子ビーム通過孔の拡
大断面図である。
大断面図である。
1 パネル部 2 ファンネル部 3 ネック部 4 蛍光面(画面) 5 シャドウマスク 6 磁気シールド 7 偏光ヨーク 8 ピュリテイ調整マグネット 9 センタービームスタティックコンバーゼンス調整マ
グネット 10 サイドビームスタティックコンバーゼンス調整マ
グネット 11 電子銃 20 板状電極 21、22、23 電子ビーム通過孔 24 剪断面 25 破断面 d1 剪断面側孔径 d2 破断面側孔径 l1 剪断面領域(長さ) l2 破断面領域(長さ) t 板状電極の板厚
グネット 10 サイドビームスタティックコンバーゼンス調整マ
グネット 11 電子銃 20 板状電極 21、22、23 電子ビーム通過孔 24 剪断面 25 破断面 d1 剪断面側孔径 d2 破断面側孔径 l1 剪断面領域(長さ) l2 破断面領域(長さ) t 板状電極の板厚
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 高橋 芳昭 千葉県茂原市早野3681番地 日立デバイス エンジニアリング株式会社内
Claims (2)
- 【請求項1】 3個の電子ビーム通過孔を有し、板厚が
0.8mm以上の電子銃用板状電極を備え、前記各電子ビ
ーム通過孔は、剪断面領域が前記板厚の75%以上あ
り、かつ、破断面側孔径と剪断面側孔径との差が0.0
4mm以下になるように構成されていることを特徴とする
電子銃用板状電極を備えた陰極線管。 - 【請求項2】 前記3個の電子ビーム通過孔は、シェー
ビング加工によって構成されていることを特徴とする請
求項1記載の電子銃用板状電極を備えた陰極線管。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP25280791A JPH0562611A (ja) | 1991-09-05 | 1991-09-05 | 電子銃用板状電極を備えた陰極線管 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP25280791A JPH0562611A (ja) | 1991-09-05 | 1991-09-05 | 電子銃用板状電極を備えた陰極線管 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0562611A true JPH0562611A (ja) | 1993-03-12 |
Family
ID=17242495
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP25280791A Pending JPH0562611A (ja) | 1991-09-05 | 1991-09-05 | 電子銃用板状電極を備えた陰極線管 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0562611A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2012195095A (ja) * | 2011-03-15 | 2012-10-11 | Canon Inc | 荷電粒子線レンズの製造方法 |
JP2012195096A (ja) * | 2011-03-15 | 2012-10-11 | Canon Inc | 荷電粒子線レンズおよびそれを用いた露光装置 |
-
1991
- 1991-09-05 JP JP25280791A patent/JPH0562611A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2012195095A (ja) * | 2011-03-15 | 2012-10-11 | Canon Inc | 荷電粒子線レンズの製造方法 |
JP2012195096A (ja) * | 2011-03-15 | 2012-10-11 | Canon Inc | 荷電粒子線レンズおよびそれを用いた露光装置 |
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