JPH0560653U - コアローダ・製品取出装置 - Google Patents

コアローダ・製品取出装置

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JPH0560653U
JPH0560653U JP706392U JP706392U JPH0560653U JP H0560653 U JPH0560653 U JP H0560653U JP 706392 U JP706392 U JP 706392U JP 706392 U JP706392 U JP 706392U JP H0560653 U JPH0560653 U JP H0560653U
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 構造が簡単で中子挿入機能と製品取出機能と
を併せ備えた装置を提供することを目的としている。 【構成】 開いている上下の金型7,8間と機外との間
で移動するように進退駆動される支持盤41を設けた。
この支持盤41にピストンロッド54が下向きの第1昇
降シリンダ50を設けてそのピストンロッド54の作用
端が着地してからはシリンダ部が上昇するようにした。
第1昇降シリンダ50のシリンダ部に第2昇降シリンダ
47を支持させ、そのピストンロッド48の上向き作用
端に基板42を固定した。基板42上に、その昇降によ
り上金型7内に対し進退し上面に上金型7へ挿入される
中子セット70を載置可能な保持筒64を設けた。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案はダイカストマシン等鋳造装置の金型へ中子セットを挿入する機能と、 金型から製品を取出す機能とを併せ備えたコアローダ・製品取出装置に関するも のである。
【0002】
【従来の技術】
一般にダイカストマシン等の鋳造装置で例えばエンジンブロック等を鋳造する 場合には、製品取出ステーションに位置して開かれている型開閉ユニットの金型 内へ、崩壊性を有する砂中子とこれを保持するマンドレル等からなる中子セット をコアローダで挿入し、仮型締したのち型開閉ユニットを型締,射出ステーショ ンへ移動させて本型締を行う。型締後は金型キャビティ内へ溶湯を射出し、射出 した溶湯が固化したのち、本型締を解いて型開閉ユニットを製品取出ステーショ ンへ移動させ、金型を開いて製品を機外へ取出したのち、金型内を清掃したり金 型内に離型剤を塗布したりすることにより1回の鋳造サイクルが完了する。
【0003】 このように動作するダイカストマシンにおいて、前記中子セットを金型内へ挿 入する従来のコアローダは,製品取出ステーションのフレームに水平状に支持さ れたストロークの長い挿入シリンダを備えていてそのピストンロッドの作用端部 には、中子セット保持用の保持台が設けられており、保持台上に中子セットを載 置して挿入シリンダのピストンロッドを進退させ、開いている金型の中心部へ保 持台を進入させて中子セットを挿入するように構成されている。
【0004】 また、鋳造された製品を金型内から取出す従来の製品取出装置は、製品取出ス テーションのフレームに水平状に支持されたストロークの長い取出シリンダを備 えていて、そのピストンロッドの作用端部には、製品保持用のチャックが設けら れており、取出シリンダのピストンロッドを前進させて、開いている金型の中心 部へチャックを進入させ、チャックの開閉により製品を保持させてピストンロッ ドを後退させることにより製品を取出すように構成されている。
【0005】
【考案が解決しようとする課題】
しかしながら、前記従来のコアローダは製品取出機能を備えておらず、構造の 複雑な製品取出装置がコアローダとは別に設けられているので、鋳造装置全体の 構造が複雑で部品点数が多くなり、装置を安価に提供できないばかりでなく、鋳 造装置の自動化が阻害されるという問題がある。
【0006】 本考案は以上のような点に鑑みなされたもので、コアローダとしての機能と製 品取出機能とを併せ備えた構造が簡単なコアローダ・製品取出装置を提供するこ とを目的としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】
このような目的を達成するために本考案では、開いている上下の金型間と機外 との間で移動するように進退駆動される支持盤と、この支持盤にピストンロッド の作用端を下向けて支持されピストンロッドを下降途中で着地させてシリンダ部 を上昇させる複数個の第1昇降シリンダと、前記シリンダ部側にピストンロッド の作用端を上向けて支持された第2昇降シリンダと、この第2昇降シリンダのピ ストンロッドの作用端に固定された水平状の基板と、この基板上に固定され基板 の昇降により上金型のキャビティ内に対し進退し上面に金型への挿入用中子セッ トを載置可能な中子・製品受けとを設けた。
【0008】
【作用】
基板上の中子・製品受けに中子セットを載置し、開いている上下の金型間へ装 置全体を進入させたのち、第1昇降シリンダのピストンロッドを下降させると、 その作用端ガ着地してからのちは、ピストンロッドが静止してシリンダ部が上昇 し、これと一体の基板と第2昇降シリンダとが上昇する。所定位置まで上昇する と、第1昇降シリンダのシリンダ部が停止して第2シリンダのピストンロッドの みが基板を伴って所定位置まで上昇し、中子セットが金型内に挿入される。挿入 後は先程とは逆動作で基板が下降したのち、装置全体が機外へ退去し、型締と射 出が行われる。
【0009】 キャビティ内の溶湯が固化したのち型開を行い、装置を進入させて第1昇降シ リンダのピストンロッドを下降させると、その作用端が着地してからのちは、ピ ストンロッドが静止してシリンダ部が上昇し、これと一体の基板と第2昇降シリ ンダとが上昇する。所定位置まで上昇すると、これらが停止して製品が受け台に 保持されるので、先程とは逆動作で基板が下降したのち、装置全体が機外へ退去 し、製品が取出される。
【0010】
【実施例】
本実施例は本考案をエンジンブロックの自動鋳造装置に実施した例を示し、図 1は製品取出装置の正面図、図2は同じく側面図、図3は製品の平面図、図4は 中子挿入部の正面図、図5は中子挿入部の側面図、図6は中子挿入先端部の平面 図、図7は同じく拡大平面図、図8は図7のVIII−VIII断面図、図9はマンドレ ルとその保持部との斜視図、図10は図9と直交する方向から見たマンドレルと その保持部との斜視図、図11はマンドレルを抜く前における製品の縦断面図、 図12は本考案を実施した自動鋳造装置の概略平面図である。
【0011】 図12において、全体を符号1で示すものは、竪型締型のダイカストマシンで あって、図示しない型締シリンダにより型締,型開される金型2と、そのキャビ ティへ向って中子を進退させる複数個の中子シリンダ3等を備えており、このダ イカストマシン1には、後述する砂中子4等からなる中子セットを金型キャビテ ィ内へ供給する中子セット挿入機能と、型開した金型2内から製品6、本実施例 の場合エンジンブロックを機外へ取出す製品取出機能とを併せ備えたコアローダ ・製品取出装置5(後程詳述する)が付設されている。
【0012】 ここで図11に基づき金型と製品について説明する。前記製品6は、図12に おけるダイカストマシン1の金型2を構成する上金型7,下金型8と、スライド 中子9とで囲まれたキャビティ10内へ射出された溶湯が固化することにより形 成されるものであって、キャビティ10の中心部には、円筒状のスリーブ11が 鍔付き円柱状のマンドレル12に嵌合されて設けられており、円筒状に形成され た崩壊性を有する前記砂中子4は、スリーブ11の外方に位置してマンドレル1 2の鍔部で保持されている。こうすることにより、キャビティ10へ溶湯を射出 して固化したのち型開し、砂中子4を崩壊させて下金型8から取出すと、固化し た製品の一部に、崩壊した砂中子4を取出すことにより冷却用ジャケットとなる 空間部が形成されるので、このあと、マンドレル12を抜くことにより製品6が 得られるように構成されている。
【0013】 また、一般にダイカストマシン1等で例えばエンジンブロック等を鋳造する場 合には、上金型7と下金型8との接合面から鋳ばりが出たり、溶湯の通路である ランナやゲート内の固化物が鋳込製品に付属して取出されたりするので、本装置 にはこの余剰材を除去するためのトリミングプレス13が、ダイカストマシン1 の近傍に設けられており、このトリミングプレス13は、製品6から前記マンド レル12を抜く機能を併せ備えている。すなわち、ダイカストマシン1の近傍に 設けられたトリミングプレス13は、4隅をタイロッドで連結された上部固定盤 14と図示しない下部固定盤とを備えており、これら上部固定盤14と下部固定 盤との間には、型締シリンダ15に駆動されタイロッドに沿って上下動する可動 盤が設けられている。
【0014】 可動盤の下面にはトリミング上型が固定されているとともに、マンドレル抜き 治具を備えたマンドレル抜き上型が、可動盤の下方と機外との間を水平方向へ進 退自在に設けられており、また、床上にベースを介して敷設された2条のレール 16上には、連結金具で連結されたトリミング下型17と、マンドレル抜き下型 18とが車輪を転動自在に係合させて設けられている。そして、油圧シリンダ1 9のピストンロッドは、トリミング下型17に連結されており、油圧シリンダ1 9のピストンロッドを進退させることにより、トリミング下型17と、マンドレ ル抜き下型18とのいずれかが選択的にトリミング上型の真下へ進入するように 構成されている。こうすることにより、トリミング下型17をトリミング上型の 真下へ進入させてその上に製品6を載置し、トリミング上型を下降させると、ト リミングが行われる。また、マンドレル下型を、進入したマンドレル上型の真下 へ進入させてその上に製品6を載置し、マンドレル上型とともにマンドレル抜き 治具を下降させると、マンドレル抜きが行われるように構成されている。
【0015】 このようなトリミング作業とマンドレル抜き作業とでは、作業の性質上、下型 17,18への製品6の載置方向が上下逆方向であって、これらの工程間におい て製品6を上下に180°反転させなければならないので、ダイカストマシン1 とトリミングプレス13との間に、製品6を搬送かつ反転させる搬送反転装置2 0が設けられている。すなわち、ダイカストマシン1から取出された製品6の両 側には、左右一対ずつ上下2組の水平状ガイドレール21が、ダイカストマシン 1の側方と、トリミングプレス13との間に敷設されており、このガイドレール 21には連結板で上下に連結されたガイド22が摺動自在に嵌合されている。
【0016】 上下のガイド22には、ケース23が反転用ロータリアクチュエータ(図示せ ず)と軸受24とを介して回動自在に支持されており、ロータリアクチュエータ を作動させることにより、ケース23が、正方向と逆方向とへ180°回動する ように構成されている。ケース23内には、図示しないシリンダで開閉するチャ ックが設けられている。こうすることにより、ダイカストマシン1から取出され てチャックで把持された製品6は、図示しないテレスコープ式の走行シリンダに 駆動されて搬送され、トリミング下型17またはマンドレル抜き下型18上へ正 立状態または倒立状態でそれぞれ供給されるように構成されている。
【0017】 一方、トリミングプレス13の近傍には、マンドレル回収装置30が設けられ ている。すなわち、前記マンドレル抜き下型の下方と、機外位置との間には、2 条のガイドレール31が、トリミングプレス13への製品6の搬送供給方向と直 交する方向に敷設されており、これら各ガイドレール31には、4個のマンドレ ル受け32を有し図示しないトラバースシリンダに駆動されて水平方向へ進退す るマンドレル受け台33が嵌合されている。こうすることによりマンドレル抜き 下型の下方において図示しない昇降シリンダで昇降するマンドレル受け32によ りマンドレル12を受取り、マンドレル受け台33の移動によりマンドレル12 を機外へ移動させるように構成されている。
【0018】 符号34で示すものは、モータで回転するブラシを備えたばり取り清掃装置で あって、その近傍にはロボット35が配設されており、ロボット35でマンドレ ル受け台33からばり取り清掃装置へ搬送されたマンドレル12は、ブラシで清 掃されたのち、ロボット35によりマンドレル置場36上へ搬送されるように構 成されている。
【0019】 そこで本考案に係る前記コアローダ・製品取出装置5(以下コアローダ5とい う)を図1ないし図10に基づいて詳しく説明する。コアローダ5は枠組されて 床上に固定された図示しない架台と、この架台上に進退自在に支持されチェーン 駆動装置で駆動されて水平方向に進退するローダ40とを備えており、このロー ダ40の進退により、その先端部に固定されたコアローダ本体全体が、上下に開 いている上金型7と下金型8との間へ進入したり、機外位置へ退去したりするよ うに構成されている。
【0020】 このコアローダ本体は、ローダ40に固定された平面視ほゞ正方形状の支持盤 41を備えており、この支持盤41の4隅には、スリーブ孔41aが設けられて いる。42は板材によりほゞ正方形状に形成された基板であって、その4隅に基 部をそれぞれ固定されて垂下された管状の各ガイド軸43は、前記スリーブ孔4 1aに嵌着されて上端部を連結板44で一体的に連結されたガイド管45に、上 下動自在に嵌合されている。
【0021】 そして、基板42の下面中心部には金具46が固定されており、この金具46 は、前記支持盤41の中心孔にシリンダ部を摺動自在に嵌合させて前記連結板4 4に固定された第2昇降シリンダ47のピストンロッド48の作用端に固定され ている。前記連結板44で連結された4個の各ガイド管45の上端部には、ブラ ケット49が固定されており、これら各ブラケット49には、第1昇降シリンダ 50が、基部を固定されて垂下されている。
【0022】 さらに、支持盤の下端部4隅には、ブラケット51が固定されており、これら 各ブラケット51には、下端部を連結板52で連結されたガイド筒53が第1昇 降シリンダ50と同芯状に固定されている。図4に示すように、第1昇降シリン ダ50のピストンロッド54には、ガイド筒53の内孔とオイレスブッシュ55 を介して摺動自在に嵌合するガイドピン56が固定されており、これらのガイド ピン56のねじ孔には、調整ボルト57が調整自在に螺入されてダブルナット5 8で固定されている。
【0023】 こうすることにより、第1昇降シリンダ50のピストンロッド54が前進する と、ガイドピン56を介し調節ボルト57が下降し、調節ボルト57が下金型8 に当接するまでは、第1昇降シリンダ50が静止していて調節ボルト57が下降 するが、調節ボルト57が下金型8に当接してからは、調節ボルト57が静止し て第1昇降シリンダ50のシリンダ部が上昇するように構成されている。また、 前記第2昇降シリンダ47は、第1昇降シリンダ50のシリンダ部と一体的に上 昇したのち、第1昇降シリンダ50が所定位置まで上昇して停止したときに作動 してピストンロッド48と金具46とを介して基板42を上昇させるように構成 されている。
【0024】 前記基板42上には、図6〜図10に詳細を示すように、前記製品6と、砂中 子4,マンドレル10,スリーブ11からなる中子セット70とを支持する支持 台60が固定されている。この支持台60は、断面U字状で平面視を横長矩形状 に形成されて基板42にねじ止めされた固定板61を備えており、この固定板6 1には、図2,図11等に示す製品6の逆U字状位置決め部6aに嵌合されてこ れを水平各方向に位置決めする蒲鉾形の位置決め台62が固定されている。そし て、位置決め台62の4隅のねじ孔に螺入さた調整ボルト63を弛めて進退させ ることにより位置決め台62が水平各方向へ移動調整可能に構成されている。
【0025】 この位置決め台62上には、図2に示す製品6の円筒状シリンダ部6bに係合 するように円筒部材64aと保持部材64bとで有底円筒状に形成された4個の 保持筒64が、位置決め台62のねじ孔に螺入された調整ボルト65によって固 定されており、この調整ボルト65を弛めることにより保持部材64bが水平各 方向へ移動調整できるように構成されている。そして、この保持筒64は製品6 の取出し時に上昇して位置決め台62と位置決め部6aとを嵌合させて位置決め しながら製品6を保持し機外へ取出すように構成されている。
【0026】 保持筒64の中心部には棒状のストライカ66が昇降自在に支持されており、 その鍔66aと位置決め台62との間にはストライカ66を保持筒64の上板か ら上方へ突出させるように付勢する圧縮コイルばね67が介装されている。
【0027】 また、位置決め台62と固定板61との孔から下方へ突出するストライカ66 の突出部に形成された傾斜面は、基板42の裏面に装着されたリミットスイッチ 68の接点に対応している。こうすることにより平時は圧縮コイルばね67の弾 発力でストライカ66は上方へ突出しているが、保持筒64の上昇限においてス トライカ66が圧縮コイルばね67の弾発力に抗して押されると、ストライカ6 6がリミットスイッチ68の接点を閉成させるように構成されている。
【0028】 このような製品取出機能を併せ備えたコアローダ5は、図11に示す砂中子4 とスリーブ11およびマンドレル12からなる中子セット70を金型7,8内へ 挿入する機能を備えている。すなわち、図10において、コアローダ5の近傍に はロボット71と中子置場72とが配設されており、中子置場72に集積されて いる中子セット70を、ロボット71により、機外位置で停止しているコアロー ダ5の支持台60上に固定された前記保持筒64上へ供給されるように構成され ている。図5は保持筒64上に中子セット70が供給された状態を示しており、 供給された中子セット70は、前記昇降シリンダ47,53の作動で上昇する保 持筒64により、上昇位置で停止している上金型7内の所定位置へ挿入されるよ うに構成されている。また、昇降シリンダ47,53にはこれを所定位置で停止 させるリミットスイッチ(図示せず)が付設されている。
【0029】 ここで保持筒64による中子セット70の保持構造について説明する。すなわ ち図9,図10において、保持筒64の保持部材64bは小判状に形成されてい て、その両側の直線部中央には、台形状の切込み64cが設けられており、また 中子セット70を構成するマンドレル12の下端部には、これら各切込み64c と係合する台形状の突起12aが設けられている。こうすることによりロボット 71で搬送された中子セット70は、突起12aと切込み64cとを係合させな がら保持筒64に保持されるように構成されている。
【0030】 さらに、図2および図5で示すように、コアローダ5の固定部には、エアシリ ンダ73が枢着されていて、そのピストンロッド74の作用端は、同じく固定部 側に枢着されたレバー75の遊端部に枢着されており、ピストンロッド74の進 退によりレバー75が起立,倒伏するように構成されている。こうすることによ り、製品6を保持して保持筒64が下降するときにレバー75が起立し、急停止 したときに砂中子4が崩れるのを止めるように構成されている。なお、図3にお いて、76はスリーブ内で溶湯が固化することにより形成されたビスケットであ り、77はスリーブとキャビティとを連結するゲート内で固化した溶湯の固化物 である。
【0031】 以上のように構成された自動鋳造装置によるエンジンブロックの鋳造動作を説 明する。先ずロボット71が作動して中子置場72上に集積されているスリーブ 11と砂中子4およびマンドレル12からなる中子セット70を保持し、保持さ れた中子セット70は、機外位置で停止しているコアローダ5の支持台60上に 固定された4個の保持筒64上へ、突起12aと切込み64cとを係合させなが ら供給される。このとき上下の金型7,8が開いており、駆動装置によりローダ 40が前進すると、支持盤41とこれに保持された装置全体が、開いている上下 の金型7,8間へ進入する。
【0032】 このとき、第1昇降シリンダ50のピストンロッド54が前進すると、ガイド ピン56を介し調節ボルト57が下降し、調節ボルト57が下金型8に着地する までは、第1昇降シリンダ50が静止していて調節ボルト57が下降する。そし て調節ボルト57が下金型8に着地すると、これから後は、調節ボルト57が静 止して第1昇降シリンダ50のシリンダ部が上昇し、これと一体の基板42と第 2昇降シリンダ47が上昇する。所定位置まで上昇すると、第1昇降シリンダ5 0のシリンダ部が停止して第2シリンダ47のピストンロッド48のみが基板4 2を伴って所定位置まで上昇し、中子セット70が上金型7内に挿入される。
【0033】 そこで、先程とは逆動作により基板42とこれに搭載された装置全体を下降さ せ、ローダ40を後退させて装置全体を機外へ退去させる。そして上金型7を下 降させて型締したのち、金型キャビティ10内へ溶湯を射出し、この溶湯が固化 すると、中子セット70がインサートされた製品6が得られる。そこで上金型7 を上昇させて型開を行うと、製品6は上金型7側に保持されて上昇する。
【0034】 次いで、第1昇降シリンダ50のピストンロッド54が前進すると、ガイドピ ン56を介し調節ボルト57が下降し、調節ボルト57が下金型8に着地するま では、第1昇降シリンダ50が静止していて調節ボルト57が下降する。そして 調節ボルト57が下金型8に着地すると、これから後は、調節ボルト57が静止 して第1昇降シリンダ50のシリンダ部が上昇し、これと一体の基板42と第2 昇降シリンダ47が上昇する。所定の高さまで上昇して停止すると、製品6はコ アローダ5の保持筒64で保持されるので、先程とは逆動作で基板42とこれに 搭載された保持筒64等を下降させたのち、ローダ40を後退させて装置全体を 機外へ移動させることにより製品6が機外へ取出される。
【0035】 図12において、機外へ取出された製品6は、搬送反転装置20に設けたケー ス23内のチヤックで把持され、ガイドレール22に沿ってトリミングプレス1 3へ搬送される。搬送された製品6は、トリミング下型17またはマンドレル抜 き下型18上へ正立状態または倒立状態でそれぞれ供給され、搬送された製品6 は、トリミングプレス13において、下型17,18の移動と上型の下降および 搬送反転装置20による製品6の反転とにより、余剰材を除去するトリミング作 業と、マンドレル12を抜くマンドレル抜き作業とが行われる。
【0036】 抜かれたマンドレル12は、トリミングプレス13近傍のマンドレル回収装置 30に設けられたばり取り清掃装置34でばりを除かれ清掃されたのち、ロボッ ト35でマンドレル置場36へ搬送されて集積される。
【0037】 なお、本実施例では本考案に係るコアローダ・製品取出装置を自動鋳造装置に 実施した例を示したが、通常のダイカストマシンや、型開閉ユニットを備えたダ イカストマシンなどにも同様に実施することができ、同様の効果が得られる。ま た、本実施例では調整ボルト63と調整ボルト65とを別個に設けたことにより 中子セット70の位置決めと製品受け部の位置決めとを別個に行うことができる ので、位置決めが容易である。
【0038】
【考案の効果】
以上の説明により明らかなように本考案によればコアローダ・製品取出装置に おいて、開いている上下の金型間と機外との間で移動するように進退駆動される 支持盤と、この支持盤にピストンロッドの作用端を下向けて支持されピストンロ ッドを下降途中で着地させてシリンダ部を上昇させる複数個の第1昇降シリンダ と、前記シリンダ部側にピストンロッドの作用端を上向けて支持された第2昇降 シリンダと、この第2昇降シリンダのピストンロッドの作用端に固定された水平 状の基板と、この基板上に固定され基板の昇降により上金型のキャビティ内に対 し進退し上面に金型への挿入用中子セットを載置可能な中子・製品受けとを設け たことにより、従来は別の装置で行っていた金型からの製品取出機能を、コアロ ーダに併せ備えさせることができるので、構造が簡素化され部品点数が少なくな って装置を安価に提供することができるとともに、鋳造装置の自動化が容易にな る。
【図面の簡単な説明】
【図1】コアローダ・製品取出装置の正面図である。
【図2】コアローダ・製品取出装置の側面図である。
【図3】製品の平面図である。
【図4】中子挿入部の正面図である。
【図5】中子挿入部の側面図である。
【図6】中子挿入先端部の平面図である
【図7】中子挿入先端部の拡大平面図である
【図8】図7ののVIII−VIII断面図である。
【図9】マンドレルとその保持部との斜視図である。
【図10】図9と直交する方向から見たマンドレルとそ
の保持部との斜視図である。
【図11】マンドレルを抜く前における製品の縦断面図
である。
【図12】本考案を実施した自動鋳造装置の概略平面図
である。
【符号の説明】
1 ダイカストマシン 4 砂中子 5 コアローダ・製品取出装置。 6 製品 7 上金型 8 下金型 11 スリーブ 12 マンドレル 40 ローダ 41 支持盤 42 基板 47 第2昇降シリンダ 48 ピストンロッド 50 第1昇降シリンダ 54 ピストンロッド 64 保持筒 70 中子セット

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 開いている上下の金型間と機外との間で
    移動するように進退駆動される支持盤と、この支持盤に
    ピストンロッドの作用端を下向けて支持されピストンロ
    ッドを下降途中で着地させてシリンダ部を上昇させる複
    数個の第1昇降シリンダと、前記シリンダ部側にピスト
    ンロッドの作用端を上向けて支持された第2昇降シリン
    ダと、この第2昇降シリンダのピストンロッドの作用端
    に固定された水平状の基板と、この基板上に固定され基
    板の昇降により上金型のキャビティ内に対し進退し上面
    に金型への挿入用中子セットを載置可能な中子・製品受
    けとを設けたことを特徴とするコアローダ・製品取出装
    置。
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