JPH0558991A - シクロヘキサノン誘導体およびその中間体ならびにそれらの製造法 - Google Patents

シクロヘキサノン誘導体およびその中間体ならびにそれらの製造法

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JPH0558991A
JPH0558991A JP3254255A JP25425591A JPH0558991A JP H0558991 A JPH0558991 A JP H0558991A JP 3254255 A JP3254255 A JP 3254255A JP 25425591 A JP25425591 A JP 25425591A JP H0558991 A JPH0558991 A JP H0558991A
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JP3254255A
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Fukuo Sotojima
福雄 外島
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YUKI GOSEI YAKUHIN KOGYO KK
Yuki Gosei Kogyo Co Ltd
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YUKI GOSEI YAKUHIN KOGYO KK
Yuki Gosei Kogyo Co Ltd
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Publication date
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    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02PCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES IN THE PRODUCTION OR PROCESSING OF GOODS
    • Y02P20/00Technologies relating to chemical industry
    • Y02P20/50Improvements relating to the production of bulk chemicals
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 ビタミンD活性を持つ化合物の原料として有
用な、A環およびC環を有するシクロヘキサノン誘導体
及びその製造方法を提供する。 【構成】 下記一般式[VIII]で示される新規なシクロ
ヘキサノン誘導体。 (R1 :水素原子または水酸基の保護基、R2 :水素原
子または水酸基の保護基)、及びオレフィン化合物を出
発原料として、ハロゲン化反応を行い、ハロゲン化合物
を得、次にこれとリチウムジフェニルホスフィドとを反
応後、酸化処理を行い、ホスフィンオキシド化合物を得
る。その後これとシクロヘキサノンとを反応させて、共
役オレフィン化合物にし、続いて酸化反応を行ってアル
デヒド化合物を得る。次にそれとニトロメタンとを反応
させて、ニトロ化合物にし、更に環化反応を行い、イソ
オキサゾール化合物とし、最後にこれの還元的加水分解
を行い、目的とする上記シクロヘキサノン誘導体[VII
I]を製造する方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ビタミンD活性を持つ
化合物の原料として有用な、A環及びC環を有するシク
ロヘキサノン誘導体およびその中間体ならびにそれらの
製造法に関する。なお、A環、C環とは次のように定義
する。即ちステロイド核をもつ化合物では、一般に3個
の六員環と1個の五員環を、それぞれ下式に示すように
A、B、CおよびD環と呼んでいるが[岩波生物学辞典
第2版、618ページ、岩波書店発行]、
【0002】
【化5】 ビタミンD類でも、これに準じて各環をそれぞれ下式の
ように命名したものである。
【0003】
【化6】
【0004】
【従来の技術】ビタミンDの代謝産物である1α,25
−ジヒドロキシビタミンD3 がビタミンDの真の活性種
であることが確認されている。この1α,25−ジヒド
ロキシビタミンD3 誘導体の製造方法は従来より種々検
討されている。
【0005】例えば、:1α−ヒドロキシ化ステロイ
ドを合成し、対応する1α−ヒドロキシ−5,7−ジエ
ンステロール誘導体に変換後、光化学的方法からビタミ
ンD誘導体を得る方法[有機合成化学、1979年、3
7巻、755ページ]、 :ビタミン誘導体を3,5−シクロビタミンD誘導体
としたのち、C(1)位をアリル酸化し、再びビタミン
D誘導体へと変換する方法[ジャーナルオブオーガニッ
クケミストリー(J.Org.Chem.)、1980
年、45巻、3253ページ]、 :ビタミンD体をトランスビタミンD体としてC
(1)位アリル酸化し、これをビタミンD体へと変換す
る方法[ジャーナルオブオーガニックケミストリー
(J.Org.Chem.)、1986年、51巻、1
635ページ]、 :C(1)位水酸基を持つA環部相当部分のフラグメ
ントを合成し、次にC、D環部相当のフラグメントを結
合させて、目的物を得る方法[テトラヘドロンレターズ
(Tetrahedron Lettrrs)、198
7年、28巻、4947ページ]などがある。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記の
〜の製造方法はそれぞれ次のような問題点がある。 の方法:1α位に水酸基を導入するのに多段階を要
し、かつ立体、位置選択性は必ずしもよくない。そのう
え、最終のビタミンDまでに更に多くの工程を要するた
め非効率的な方法といえる。
【0007】の方法:アリル酸化工程において、立体
選択性はよいものの、C(1)位オキソ体がかなり副生
するなど収率はよくない。さらにソルボリシス工程にお
いては、目的物である1α−ヒドロキシ体と分離困難な
トランスビタミンD体がかなり副生するという問題点が
ある。
【0008】の方法:トランスビタミンD体への変換
収率はよいものの、酸化工程での収率は必ずしもよくな
く、酸化体をビタミンD体に変換する際に光化学的方法
によらなければならない点に問題がある。
【0009】の方法:全体としては多段階を要し、し
かもA環合成のフラグメントの出発原料であるd−ca
rvoneは高価であるという問題点がある。従って
〜のいずれの方法も、工業的製造方法として適してい
るとはいえない。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明者は、上述の従来
技術の問題点を解決し、A環部及びC環部相当のフラグ
メントを有する化合物の効率的製造方法を開発すべく検
討したところ、オレフィン化合物を原料として、目的と
するシクロヘキサノン誘導体を効率的に得る製造方法を
見いだし、本発明を完成したものである。すなわち、本
発明の目的化合物である下記一般式[VIII]
【0011】
【化7】 (式中、R1 およびR2 は同一または異なり、水素原子
または水酸基の保護基を表す。)で示されるシクロヘキ
サノン誘導体(以下化合物VIIIと称する)は以下のよう
にして製造することができる。
【0012】下記一般式[I]で示されるオレフィン化
合物(以下化合物Iと称する)のハロゲン化反応を行
い、下記一般式[II]で示されるハロゲン化合物(以下
化合物IIと称する)を得る。次に、この化合物IIとリチ
ウムジフェニルホスフィドと反応後、酸化処理を行い、
下記一般式[III ]で示されるホスフィンオキシド化合
物(以下化合物IIIと称する)を得る。更に、この化合
物III をシクロヘキサノンと反応させて、下記一般式
[IV]で示される共役オレフィン化合物(以下化合物IV
と称する)を得る。続いてこの化合物IVを酸化し、下記
一般式[V]で示されるアルデヒド化合物(以下化合物
Vと称する)を得る。次にこの化合物Vをニトロメタン
と反応させて、下記一般式[VI]で示されるニトロ化合
物(以下化合物VIと称する)を得る。更にこの化合物VI
の環化反応を行い、下記一般式[VII ]で示されるイソ
オキサゾール化合物(以下化合物VII と称する)を得
る。そしてこの化合物VII を還元的加水分解し、化合物
VIIIを製造するものであり、化合物VIIIおよび化合物IV
は文献未載の新規化合物である。
【0013】
【化8】 (式中、R1 およびR2 は同一または異なり、水素原子
または水酸基の保護基を表し、Xはハロゲン原子を表
し、Phはフェニル基を表す。)
【0014】本発明の各化合物における水酸基の保護基
としては、通常用いられる保護基であれば特に制限され
ず、例えばt−ブチルジメチルシリル基、t−ブチルジ
フェニルシリル基、メチルジフェニルシリル基、トリメ
チルシリル基などのトリオルガノシリル基の保護基、ベ
ンジル基、p−メトキシベンジル基、p−ニトロベンジ
ル基、3,4−ジメトキシベンジル基などのアラルキル
基の保護基、メトキシメチル基、エトキシメチル基、メ
トキシプロピル基、テトラヒドロピラニル基などのアセ
タール系の保護基が挙げられる。
【0015】しかし、これらのうち特に好ましいのは、
上記化8中の化合物Iにおいては、R1 がトリオルガノ
シリル基の保護基、R2 がアラルキル基の保護基であ
り、同じく化合物IIにおいては、R1 がトリオルガノシ
リル基の保護基、R2 がアセタール系の保護基であり、
化合物III では、R1 がトリオルガノシリル基の保護
基、R2 がアセタール系の保護基であり、化合物IVで
は、R1 がトリオルガノシリル基の保護基、R2 がアセ
タール系の保護基であり、化合物Vでは、R1 がトリオ
ルガノシリル基の保護基であり、化合物VIでは、R1
びR2 がトリオルガノシリル基の保護基であり、化合物
VII では、R1 及びR2 がトリオルガノシリル基の保護
基であり、化合物VIIIでは、R1 及びR2 がトリオルガ
ノシリル基の保護基が特に好ましい。
【0016】次に各工程ごとに本発明を説明する。な
お、本発明の出発原料である化合物Iは、本発明者が先
に特許出願した特願平2−194847号により調製す
ることができる。化合物Iから化合物IIの合成は、化合
物Iの1位の水酸基をハロゲン化反応することにより、
塩素原子、臭素原子、ヨウ素原子などのハロゲン原子に
置換するものである。例えば塩素原子に置換する場合
は、適当な溶媒中でジメチルスルフィドの存在下、N−
クロロスクシンイミドを用いて化合物IIの合成を行うこ
とができる。
【0017】溶媒は、反応に関与しない不活性溶媒であ
れば特に限定されないが、例えば塩化メチレン、クロロ
ベンゼンなどのハロゲン化炭化水素類、ジエチルエーテ
ル、テトラヒドロフランなどのエーテル類、ベンゼン、
トルエンなどの芳香族炭化水素類が挙げられる。ジメチ
ルスルフィドの使用量は、化合物Iに対して1〜5倍モ
ル量、好ましくは2〜4倍モル量である。N−クロロス
クシンイミドの使用量は、化合物Iに対して1〜5倍モ
ル量、好ましくは1〜2倍モル量である。反応は室温で
通常1時間以内に終了する。
【0018】化合物IIから化合物III を合成する際は、
まず化合物IIの7位の水酸基がアセタール系の保護基で
保護されているのが好ましい。化合物IIの7位の水酸基
が、アラルキル基であるp−メトキシベンジル基で保護
されている場合は、通常用いられる方法で保護基の脱離
を行う。例えば塩化メチレンなどの不活性溶媒中で、
2,3−ジクロロ−5,6−ジシアノベンゾキノンを用
いて行う。次に水酸基の保護基としてアセタール系のテ
トラヒドロピラニル基を導入する場合は通常用いられる
方法で行う。例えば、塩化メチレンなどの不活性溶媒中
で、p−トルエンスルホン酸の存在下ジヒドロピランを
用いて行うことにより、化合物IIの7位の水酸基をテト
ラヒドロピラニル基で保護しておくことができる。
【0019】その後、適当な溶媒中でリチウムジフェニ
ルホスフィドを用いて反応を行い、続いて過酸化水素な
どの酸化剤で酸化処理して、化合物III を合成すること
ができる。溶媒は、反応に関与しない不活性溶媒であれ
ば特に限定されないが、例えばジエチルエーテル、テト
ラヒドロフラン、1,2−ジメトキシエタンなどのエー
テル類、ベンゼン、トルエンなどの芳香族炭化水素類、
ジメチルスルホキシドが挙げられる。リチウムジフェニ
ルホスフィドの使用量は、化合物IIに対して1〜5倍モ
ル量、好ましくは1〜2倍モル量である。反応は、−8
0℃〜室温の範囲の温度で行われ、通常1時間以内に終
了する。
【0020】化合物III から化合物IVを合成する際は、
適当な溶媒中で有機リチウム化合物の存在下、シクロヘ
キサノンと反応させる。溶媒は、反応に関与しない不活
性溶媒であれば特に限定されないが、例えばジエチルエ
ーテル、テトラヒドロフラン、1,2−ジメトキシエタ
ンなどのエーテル類、ベンゼン、トルエンなどの芳香族
炭化水素類、ヘキサン、ヘプタンなどの脂肪族炭化水素
類が挙げられる。
【0021】有機リチウム化合物としては、メチルリチ
ウム、エチルリチウム、n−ブチルリチウム、フェニル
リチウム、ベンジルリチウムなどが挙げられるが、好ま
しくはn−ブチルリチウムである。有機リチウム化合物
の使用量は、化合物III に対して1〜5倍モル量、好ま
しくは1〜2倍モル量である。シクロヘキサノンの使用
量は、化合物III に対して1〜5倍モル量、好ましくは
1〜2倍モル量である。反応は、−80℃〜室温の範囲
の温度で行われ、通常3時間以内に終了する。なお化合
物IVのR2 が水酸基の保護基である場合は、通常用いら
れる方法で保護基を脱離しておくことが好ましい。
【0022】化合物IVから化合物Vの合成は、適当な溶
媒中で、酸化剤を用いて酸化反応により行うことができ
る。溶媒は、反応に関与しない不活性溶媒であれば特に
限定されないが、例えば塩化メチレン、クロロベンゼン
などのハロゲン化炭化水素類が挙げられる。酸化剤とし
ては、ピリジニウムクロロクロメート、2,3−ビピリ
ジニウムクロロクロメート、ピリジン三酸化クロムなど
が挙げられる。酸化剤の使用量は、化合物IVに対して1
〜5倍モル量、好ましくは1〜3倍モル量である。反応
は、室温で通常5時間以内に終了する。
【0023】化合物Vから化合物VIを合成する際は、適
当な溶媒中で、無機塩基およびクラウンエーテル化合物
の存在下、ニトロメタンと反応させる。溶媒は、反応に
関与しない不活性溶媒であれば特に限定されないが、例
えばメタノール、エタノール、イソプロパノールなどの
アルコール類が挙げられる。無機塩基としては、フッ化
カリウム、フッ化ナトリウム、ヨウ化カリウム、ヨウ化
ナトリウム、炭酸ナトリウム、炭酸カリウムなどが挙げ
られるが、好ましくはフッ化カリウムである。
【0024】クラウンエーテル化合物としては、18−
クラウン−6、15−クラウン−5、12−クラウン−
4、ジベンゾ−18−クラウン−6などが挙げられる
が、好ましくは18−クラウン−6である。無機塩基お
よびクラウンエーテル化合物の使用量は、化合物Vに対
しておのおの0.001〜2倍量、好ましくは0.00
5〜1倍量である。ニトロメタンの使用量は、化合物V
に対して1〜10倍モル量、好ましくは1〜5倍モル量
である。反応は、室温で通常10時間以内に終了する。
【0025】更に化合物VIのR2 に水酸基の保護基を導
入する場合は、通常用いられる方法で行うことができ
る。例えば、t−ブチルジメチルシリル基を導入すると
きは、塩化メチレンなどの不活性溶媒中で2,6−ルチ
ジンの存在下、t−ブチルジメチルシリルトリフルオロ
メタンスルホネートにて室温で行うことができる。
【0026】化合物VIから化合物VII の合成は、適当な
溶媒中で有機塩基の存在下、フェニルイソシアナートな
どの脱水剤を用いて環化反応により行うことができる。
溶媒は、反応に関与しない不活性溶媒であれば特に限定
されないが、例えばベンゼン、トルエンなどの芳香族炭
化水素類、ヘキサン、トルエンなどの脂肪族炭化水素
類、ジメチルスルホキシド、ジメチルホルムアミドが挙
げられる。有機塩基としては、トリエチルアミン、ピリ
ジン、ピコリン、ジメチルアニリン、N−メチルモルホ
リンなどが挙げられるが、好ましくはトリメチルアミン
である。有機塩基および脱水剤の使用量は、化合物VIに
対しておのおの1〜10倍モル量、好ましくは1〜5倍
モル量である。反応は、室温で通常20時間以内に終了
する。
【0027】化合物VII から化合物VIIIの合成は、適当
な溶媒中で水素添加触媒の存在下、トリメチルボレート
などのルイス酸を用いて還元的加水分解により行うこと
ができる。溶媒は、反応に関与しない不活性溶媒であれ
ば特に限定されないが、例えばメタノール、エタノー
ル、イソプロパノールなどのアルコール類が挙げられ
る。水素添加触媒としては、ラネーニッケル、パラジウ
ム−炭素、白金などが挙げられる。水素添加触媒の使用
量は、化合物VIIに対して0.001〜2倍量、好まし
くは0.005〜1倍量である。ルイス酸の使用量は、
化合物VII に対して1〜10倍モル量、好ましくは1〜
5倍モル量である。反応は、水素気流下常圧または加圧
で行い、室温で通常3時間以内に終了する。
【0028】本発明における化合物の単離精製は、通常
の手段、例えば抽出、濃縮、カラムクロマトグラフィー
などの操作により行うことができる。なお本発明の化合
物において、分子内に不斉炭素原子または二重結合をも
つ化合物はこれらに基づく異性体がすべて含まれる。
【0029】
【実施例】以下、実施例にて説明する。なお式中の水酸
基の保護基として、PMBはp−メトキシベンジル基
を、THPはテトラヒドロピラニル基を、TBDPSは
t−ブチルジフェニルシリル基を、TBDMSはt−ブ
チルジメチルシリル基を表す。またPhはフェニル基を
表す。
【0030】参考例1
【0031】
【化9】
【0032】(Z)−5−(t−ブチルジフェニルシリ
ルオキシ)−7−(p−メトキシベンジルオキシ)−1
−(2−テトラヒドロピラニルオキシ)−2−ヘプテン
2.4g(4.10ミリモル)のメタノール100ml
溶液に触媒量のp−トルエンスルホン酸を加え、室温に
て1時間撹拌する。反応後、反応液に粉末の重炭酸ナト
リウムを加えアルカリ性としたのち溶媒を留去する。得
られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー[シ
リカゲル:20g、溶媒:n−ヘキサン/酢酸エチルエ
ステル=10/1(V/V)]に付し、(Z)−5−
(t−ブチルジフ0ェニルシリルオキシ)−7−(p−
メトキシベンジルオキシ)−2−ヘプテン−1−オール
2g(3.99ミリモル)を得た。収率98%。
【0033】IRスペクトル νmax (NaCl)c
m-1:3400 マススペクトル m/e:433(M+ −71),39
3,335,309,297,255,239,22
5,211
【0034】実施例1
【0035】
【化10】
【0036】N−クロロスクシンイミド540mg
(4.04ミリモル)の塩化メチレン15ml溶液に、
撹拌下0℃にてジメチルスルフィド0.5ml(6.8
0ミリモル)を滴下する。同温度にて20分間撹拌した
のち、(Z)−5−(t−ブチルジフェニルシリルオキ
シ)−7−(p−メトキシベンジルオキシ)−2−ヘプ
テン−1−オール1g(2.00ミリモル)の塩化メチ
レン10ml溶液を0℃にて滴下し、さらに同温度にて
30分間撹拌する。反応溶液は室温にてさらに30分間
撹拌したのち、水洗し、無水硫酸ナトリウムにて乾燥す
る。溶媒を留去して得られる残渣をシリカゲルカラムク
ロマトグラフィー[シリカゲル:10g、溶媒:n−ヘ
キサン/酢酸エチルエステル=100/1(V/V)]
に付し、(Z)−5−(t−ブチルジフェニルシリルオ
キシ)−1−クロロ−7−(p−メトキシベンジルオキ
シ)−2−ヘプテン1.2g(2.38ミリモル)を得
た。収率100%。
【0037】NMRスペクトル(CCl4 )δ:1.0
5(9H,s),1.67(2H,dd,J=5 an
d 6Hz),1.97−2.35(2H,m),3.
37(2H,t,J=6Hz),3.73(3H,
s),4.20(2H,s),5.30−5.67(2
H,m),6.70(2H,d,J=8Hz),7.0
0(2H,d,J=8Hz),7.15−7.80(1
0H,m) マススペクトル m/e:433(M+ −89),41
1,309,297,275,255,225
【0038】実施例2
【0039】
【化11】
【0040】(Z)−5−(t−ブチルジフェニルシリ
ルオキシ)−1−クロロ−7−(p−メトキシベンジル
オキシ)−2−ヘプテン1.5g(2.98ミリモル)
の塩化メチレン100mlおよび水5mlの混液に2,
3−ジクロロ−5,6−ジシアノベンゾキノン1g
(4.41ミリモル)を加え、室温にて30分間撹拌す
る。反応後、反応液はセライトろ過後10%苛性ソーダ
水溶液、水にて順次洗浄後、無水硫酸ナトリウムにて乾
燥する。溶媒を留去して得られる残渣をシリカゲルカラ
ムクロマトグラフィー[シリカゲル:10g、溶媒:n
−ヘキサン/酢酸エチルエステル=10/1(V/
V)]に付し、(Z)−3−(t−ブチルジフェニルシ
リルオキシ)−7−クロロ−5−ヘプテン−1−オール
1g(2.60ミリモル)を得た。収率88%。
【0041】IRスペクトル νmax (NaCl)c
m-1:3400 NMRスペクトル(CCl4 )δ:1.07(9H,
s),1.50−1.87(2H,m),2.24(2
H,t,J=6Hz),3.45−4.20(4H,
m),5.35−5.70(2H,m),7.20−
7.85(10H,m) マススペクトル m/e:347[(M+ +2)−5
7],345(M+ −57),313,303,29
1,263,255
【0042】実施例3
【0043】
【化12】
【0044】(Z)−3−(t−ブチルジフェニルシリ
ルオキシ)−7−クロロ−5−ヘプテン−1−オール1
g(2.60ミリモル)およびジヒドロピラン200m
g(2.38ミリモル)の塩化メチレン溶液100ml
に、触媒量のp−トルエンスルホン酸を加え室温にて3
0分間撹拌する。反応液は、飽和重炭酸ナトリウム水溶
液、水にて順次洗浄後、無水硫酸ナトリウムにて乾燥す
る。溶媒を留去して得られる残渣をシリカゲルカラムク
ロマトグラフィー[シリカゲル:10g、溶媒:n−ヘ
キサン/酢酸エチルエステル=100/2(V/V)]
に付し、(Z)−5−(t−ブチルジフェニルシリルオ
キシ)−1−クロロ−7−(2−テトラヒドロピラニル
オキシ)−2−ヘプテン1.1g(2.35ミリモル)
を得た。収率90%。
【0045】NMRスペクトル(CCl4 )δ:1.0
7(9H,s),1.20−1.95(8H,m),
2.07−2.43(2H,m),3.10−4.10
(7H,m),4.20−4.53(1H,m),5.
40−5.75(2H,m),7.20−7.80(1
0H,m) マススペクトル m/e:397(M+ −89),29
5,255,217
【0046】実施例4
【0047】
【化13】
【0048】(Z)−5−(t−ブチルジフェニルシリ
ルオキシ)−1−クロロ−7−(2−テトラヒドロピラ
ニルオキシ)−2−ヘプテン1g(2.13ミリモル)
のテトラヒドロフラン10ml溶液に、撹拌下−78℃
にてリチウムジフェニルホスフィドの2モルテトラヒド
ロフラン1.5ml溶液を滴下し、同温度にて10分間
撹拌する。反応液はさらに室温にて10分間撹拌後、水
数滴を加えたのち溶媒を留去する。得られた残渣をクロ
ロホルムにて希釈し5%過酸化水素水溶液と5分間振と
う後、水、亜硫酸ナトリウムにて順次洗浄後、無水硫酸
ナトリウムにて乾燥する。溶媒を留去して得られる残渣
をシリカゲルカラムクロマトグラフィー[シリカゲル:
10g、溶媒:n−ヘキサン/酢酸エチルエステル=2
/1(V/V)]に付し、[(Z)−5−(t−ブチル
ジフェニルシリルオキシ)−7−(2−テトラヒドロピ
ラニルオキシ)−2−ヘプテニル]ジフェニルホスフィ
ンオキシド1.4g(2.21ミリモル)を得た。収率
100%。
【0049】NMRスペクトル(CDCl3 )δ:1.
07(9H,s),1.25−2.25(10H,
m),2.65−4.15(7H,m),4.30−
4.60(1H,m),5.30−5.70(2H,
m),7.20−7.95(20H,m) マススペクトル m/e:595(M+ −57),51
1,481,433,399,295,282,25
6,245
【0050】実施例5
【0051】
【化14】
【0052】[(Z)−5−(t−ブチルジフェニルシ
リルオキシ)−7−(2−テトラヒドロピラニルオキ
シ)−2−ヘプテニル]ジフェニルホスフィンオキシド
1.1g(1.74ミリモル)のテトラヒドロフラン溶
液15mlに、撹拌下−78℃にてn−ブチルリチウム
のヘキサン1.5モル溶液2mlを滴下する。同温度に
て5分間撹拌後シクロヘキサノン300mg(3.06
ミリモル)を加えさらに1時間同温度にて撹拌する。反
応液は室温にて1時間撹拌後水を加えジエチルエーテル
にて抽出する。抽出液は水、飽和食塩水にて順次洗浄
後、無水硫酸ナトリウムにて乾燥する。溶媒を留去して
得られる残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー
[シリカゲル:10g、溶媒:n−ヘキサン/酢酸エチ
ルエステル=100/1(V/V)]に付し、(Z)−
5−(t−ブチルジフェニルシリルオキシ)−1−シク
ロヘキシリデン−7−(2−テトラヒドロピラニルオキ
シ)−2−ヘプテン680mg(1.28ミリモル)を
得た。収率74%。
【0053】NMRスペクトル(CCl4 )δ:1.0
7(9H,s),1.30−1.95(14H,m),
2.00−2.50(6H,m),3.20−4.17
(5H,m),4.25−4.60(1H,m),5.
40−6.40(3H,m),7.20−7.85(1
0H,m) マススペクトル m/e:432(M+ −100),3
97,339,313,295,239,199
【0054】実施例6
【0055】
【化15】
【0056】(Z)−5−(t−ブチルジフェニルシリ
ルオキシ)−1−シクロヘキシリデン−7−(2−テト
ラヒドロピラニルオキシ)−2−ヘプテン600mg
(1.13ミリモル)のメタノール20mlおよび塩化
メチレン5mlの混液に触媒量のp−トルエンスルホン
酸を加え室温にて1時間撹拌する。反応液は炭酸カリウ
ムを加えたのち溶媒を留去し、残渣をシリカゲルカラム
クロマトグラフィー[シリカゲル:6g、溶媒:n−ヘ
キサン/酢酸エチルエステル=20/1(V/V)]に
付し、(Z)−3−(t−ブチルジフェニルシリルオキ
シ)−7−シクロヘキシリデン−5−ヘプテン−1−オ
ール450mg(1.01ミリモル)を得た。収率89
%。
【0057】IRスペクトル νmax (NaCl)c
m-1:3400 NMRスペクトル(CCl4 )δ:1.10(9H,
s),1.20−1.90(8H,m),1.95−
2.57(6H,m),3.60(2H,t,J=6H
z),3.83−4.20(1H,m),5.00−
6.40(3H,m),7.20−7.85(10H,
m) マススペクトル m/e:391(M+ −57),37
3,337,313,285,255,239,22
5,207
【0058】実施例7
【0059】
【化16】
【0060】(Z)−3−(t−ブチルジフェニルシリ
ルオキシ)−7−シクロヘキシリデン−5−ヘプテン−
1−オール450mg(1.01ミリモル)の塩化メチ
レン40ml溶液にピリジニウムクロロクロメート40
0mg(1.85ミリモル)およびモレキュラーシーブ
ス4オングストローム500mgを加え室温にて2時間
撹拌する。反応後、反応液はジエチルエーテルにて希釈
後セライトろ過したのち溶媒を留去する。残渣をシリカ
ゲルカラムクロマトグラフィー[シリカゲル:4g、溶
媒:n−ヘキサン/酢酸エチルエステル=100/1
(V/V)]に付し、(Z)−3−(t−ブチルジフェ
ニルシリルオキシ)−7−シクロヘキシリデン−5−ヘ
プテン−1−アール340mg(0.77ミリモル)を
得た。収率76%。
【0061】IRスペクトル νmax (NaCl)c
m-1:1720 NMRスペクトル(CCl4 )δ:1.05(9H,
s),1.40−1.80(6H,m),1.95−
2.40(6H,m),2.45(2H,dd,J=2
and 5Hz),4.10−4.45(1H,
m),5.00−6.50(3H,m),7.20−
7.85(10H,m),9.65(1H,t,J=2
Hz) マススペクトル m/e:389(M+ −57),37
7,361,345,335,323,311
【0062】実施例8
【0063】
【化17】
【0064】(Z)−3−(t−ブチルジフェニルシリ
ルオキシ)−7−シクロヘキシリデン−5−ヘプテン−
1−アール300mg(0.68ミリモル)、ニトロメ
タン300mg(4.92ミリモル)、フッ化カリウム
30mgおよび18−クラウン−6の30mgを含むイ
ソプロパノール3ml溶液を、室温にて2時間撹拌す
る。反応後、反応液は酢酸エチルエステルにて希釈後水
洗し無水硫酸ナトリウムにて乾燥する。溶媒を留去して
得られる残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー
[シリカゲル:5g、溶媒:n−ヘキサン/酢酸エチル
エステル=100/3(V/V)]に付し、(Z)−4
−(t−ブチルジフェニルシリルオキシ)−8−シクロ
ヘキシリデン−1−ニトロ−6−オクテン−2−オール
280mg(0.55ミリモル)を得た。収率82%。
【0065】IRスペクトル νmax (NaCl)c
m-1:3500,1560,1430,1380 NMRスペクトル(CCl4 )δ:1.10(9H,
s),3.90−4.60(4H,m),5.00−
6.50(3H,m),7.25−7.90(10H,
m) マススペクトル m/e:507(M+ ),471,4
55,432,416,398
【0066】実施例9
【0067】
【化18】
【0068】(Z)−4−(t−ブチルジフェニルシリ
ルオキシ)−8−シクロヘキシリデン−1−ニトロ−6
−オクテン−2−オール280mg(0.55ミリモ
ル)および2,6−ルチジン0.5mlの塩化メチレン
20ml溶液に氷冷撹拌下、t−ブチルジメチルシリル
トリフルオロメタンスルホネート200mg(0.76
ミリモル)を滴下する。反応液は室温にて30分間撹拌
したのち塩化メチレンにて希釈後10%塩酸、水、飽和
重炭酸ナトリウム水溶液、水にて順次洗浄し無水硫酸ナ
トリウムにて乾燥する。溶媒を留去して得られる残渣を
シリカゲルカラムクロマトグラフィー[シリカゲル:3
g、溶媒:n−ヘキサン/酢酸エチルエステル=100
/1(V/V)]に付し、(Z)−7−(t−ブチルジ
メチルシリルオキシ)−5−(t−ブチルジフェニルシ
リルオキシ)−1−シクロヘキシリデン−8−ニトロ−
2−オクテン298mg(0.48ミリモル)を得た。
収率87%。
【0069】IRスペクトル νmax (NaCl)c
m-1:1560,1470,1430,1390,13
60,1260 NMRスペクトル(CCl4 )δ:−0.10,0.0
0(6H,eachs),0.80(9H,s),1.
10(9H,s),3.50−4.20(4H,m),
5.00−6.50(3H,m),7.20−7.90
(10H,m)マススペクトル m/e:605(M+
−16),580(M+ −41),564(M+ −5
7),546,530,519,503,486,42
5,403
【0070】実施例10
【0071】
【化19】
【0072】(Z)−7−(t−ブチルジメチルシリル
オキシ)−5−(t−ブチルジフェニルシリルオキシ)
−1−シクロヘキシリデン−8−ニトロ−2−オクテン
280mg(0.45ミリモル)およびトリエチルアミ
ン0.3mlのベンゼン10ml溶液に、室温にて撹拌
下フェニルイソシアネート200mg(1.68ミリモ
ル)を滴下する。反応液は室温にて13時間撹拌後、水
0.1mlを加え室温にて20分間撹拌する。反応後n
−ヘキサン50mlで希釈後セライトろ過する。ろ液を
濃縮して得られる残渣をシリカゲルカラムクロマトグラ
フィー[シリカゲル:5g、溶媒:n−ヘキサン/酢酸
エチルエステル=100/1(V/V)]に付し、7−
(t−ブチルジメチルシリルオキシ)−5−(t−ブチ
ルジフェニルシリルオキシ)−3−シクロヘキシリデン
メチル−3,3a,4,5,6,7−ヘキサヒドロ−
2,1−ベンゾイソオキサゾールを2種の異性体として
第一流分100mg(0.17ミリモル)、第二流分1
33mg(0.22ミリモル)得た。収率は第一流分と
して37%、第二流分として49%。
【0073】第一流分 NMRスペクトル(CCl4 )δ:−0.04,0.0
0(6H,eachs),0.80(9H,s),1.
07(9H,s),2,70−3.50(1H,m),
3.95−4.50(1H,m),4.50−4.80
(1H,m),4.95−5.30(2H,m),7.
20−7.90(10H,m) マススペクトル m/e:603(M+ ),546(M
+ −57),529,414,388,336,310
【0074】第二流分 NMRスペクトル(CCl4 )δ:−0.07,0.0
0(6H,eachs),0.84(9H,s),1.
05(9H,s),2,50−3.00(1H,m),
3.40−3.80(1H,m),3.85−4.35
(1H,m),4.90−5.20(2H,m),7.
15−7.80(10H,m) マススペクトル m/e:546(M+ −57),31
0,290,271
【0075】実施例11
【0076】
【化20】
【0077】7−(t−ブチルジメチルシリルオキシ)
−5−(t−ブチルジフェニルシリルオキシ)−3−シ
クロヘキシリデンメチル−3,3a,4,5,6,7−
ヘキサヒドロ−2,1−ベンゾイソオキサゾール[イソ
オキサゾール体と略する]の第一流分90mg(0.1
5ミリモル)、トリメチルボレート0.1ml(0.9
6ミリモル)、水0.1mlおよびラネーニッケル(W
2 )10mgを含むメタノール10ml懸濁液を水素気
流下室温にて1時間撹拌する。反応後セライトろ過し、
ろ液は濃縮後塩化メチレンにて希釈し、水洗後無水硫酸
ナトリウムにて乾燥する。溶媒を留去して得られる残渣
をシリカゲルカラムクロマトグラフィー[シリカゲル:
1g、溶媒:n−ヘキサン/酢酸エチルエステル=10
0/5(V/V)]に付し、6−(t−ブチルジメチル
シリルオキシ)−4−(t−ブチルジフェニルシリルオ
キシ)−2[(2−シクロヘキシリデン−1−ヒドロキ
シ)エチル]シクロヘキサノン[シクロヘキサノン体と
略する]70mg(0.12ミリモル)を得た。収率7
7%。
【0078】IRスペクトル νmax (NaCl)c
m-1:3400,1720 NMRスペクトル(CCl4 )δ:−0.10(6H,
s),0.74(9H,s),1.07(9H,s),
2,40−2.90(1H,m),3.74−4.00
(1H,m),4.05−4.80(2H,m),5.
00(1H,d,J=8Hz),7.20−7.85
(10H,m) マススペクトル m/e:606(M+ ),588,5
49(M+ −57),531,521,482,44
1,425,347
【0079】イソオキサゾール体の第二流分からも同様
の操作によりシクロヘキサノン体を同様の収率で得た。 IRスペクトル νmax (NaCl)cm-1:3400,
1720 NMRスペクトル(CCl4 )δ:−0.13,0.0
0(6H,eachs),0.87(9H,s),1.
07(9H,s),3.73−4.23(2H,m),
4.50(1H,brd,J=8Hz),4.97(1
H,d,J=8Hz),7.20−7.80(10H,
m) マススペクトル m/e:589(M+ −17),54
9(M+ −57),536,496,465,425,
347
【0080】
【発明の効果】本発明によれば、出発原料としてオレフ
ィン化合物を用いて、ビタミンD活性を持つ化合物の原
料として有用な、A環及びC環を有するシクロヘキサノ
ン誘導体および中間体を効率的に製造することができ
る。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 下記一般式[VIII] 【化1】 (式中、R1 およびR2 は同一または異なり、水素原子
    または水酸基の保護基を表す。)で示されるシクロヘキ
    サノン誘導体。
  2. 【請求項2】 下記一般式[IV] 【化2】 (式中、R1 およびR2 は同一または異なり、水素原子
    または水酸基の保護基を表す。)で示される共役オレフ
    ィン化合物。
  3. 【請求項3】 下記一般式[IV]で示される共役オレフ
    ィン化合物を酸化し、下記一般式[V]で示されるアル
    デヒド化合物を得る。次にこのアルデヒド化合物とニト
    ロメタンとを反応させて、下記一般式[VI]で示される
    ニトロ化合物を得る。更にこのニトロ化合物の環化反応
    を行い、下記一般式[VII ]で示されるイソオキサゾー
    ル化合物を得る。そしてこのイソオキサゾール化合物を
    還元的加水分解し、下記一般式[VIII]で示されるシク
    ロヘキサノン誘導体を得ることを特徴とするシクロヘキ
    サノン誘導体の製造法。 【化3】 (式中、R1 およびR2 は同一または異なり、水素原子
    または水酸基の保護基を表す。)
  4. 【請求項4】 下記一般式[I]で示されるオレフィン
    化合物のハロゲン化反応を行い、下記一般式[II]で示
    されるハロゲン化合物を得る。次に、このハロゲン化合
    物をリチウムジフェニルホスフィドと反応後、酸化処理
    をを行い、下記一般式[III ]で示されるホスフィンオ
    キシド化合物を得る。更に、このホスフィンオキシド化
    合物をシクロヘキサノンと反応させて、下記一般式[I
    V]で示される共役オレフィン化合物を得ることを特徴
    とする共役オレフィン化合物の製造法。 【化4】 (式中、R1 およびR2 は同一または異なり、水素原子
    または水酸基の保護基を表し、Xはハロゲン原子を表
    し、Phはフェニル基を表す。)
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