JPH0551711A - アルミニウム合金高温加工体の製造方法 - Google Patents

アルミニウム合金高温加工体の製造方法

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JPH0551711A
JPH0551711A JP23702691A JP23702691A JPH0551711A JP H0551711 A JPH0551711 A JP H0551711A JP 23702691 A JP23702691 A JP 23702691A JP 23702691 A JP23702691 A JP 23702691A JP H0551711 A JPH0551711 A JP H0551711A
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aluminum alloy
high temperature
etching
oxidation treatment
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Shiro Kamiyama
史朗 神山
Masaki Kosugi
雅紀 小杉
Masahiro Kurata
正裕 倉田
Mamoru Matsuo
守 松尾
Tsutomu Tagata
勉 田形
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Sky Aluminium Co Ltd
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Honda Motor Co Ltd
Sky Aluminium Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 Mg2.0%以上を含有するアルミニウム合
金の高温加工前にあらかじめ表面処理することにより高
温加工中に生成する酸化皮膜量を抑制し、Mg偏析を抑
えることによって低コストで耐食性、塗膜密着性が良
く、しかも外観が美麗な高温加工体を提供する。 【構成】 Mg2.0%(重量で、以下同じ)以上を含
有するアルミニウム合金を、下記のいずれかの表
面処理後、200℃以上の高温で加工することを特徴と
するアルミニウム合金高温加工体の製造方法。 キレート剤含有水溶液、強アルカリ性溶液、または強
酸性溶液によりエッチング処理する。 水和酸化処理、陽極酸化処理、アルカリ性溶液中での
交流電解処理のうち1つ以上の表面処理を行う。 エッチング後、水和酸化処理、陽極酸化処理、アルカ
リ性溶液中での交流電解処理のうち1つ以上の表面処理
を行う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、Mg2.0%(重量
で、以下同じ)以上を含有するアルミニウム合金を、表
面処理した後、高温で加工することにより耐食性、塗膜
密着性、外観の美麗さに優れたアルミニウム合金高温加
工体、例えば建材、輸送機器用材、装飾品、器物等を得
るための製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】Mg2.0%以上を含有するアルミニウ
ム合金材料を高温加工、例えば超塑性成形すると、表面
の黒化、塗膜密着不良、耐食性不良といった不具合を生
じやすい。
【0003】このような不具合を取り除くために、高温
加工後表面処理することが考えられるが、加工体の形状
及び大きさ等によっては事実上不可能な場合がある。
【0004】また、高温加工後の表面処理は加工体の1
つ1つあるいはいくつかをまとめたバッチ処理すること
になるため生産性が悪い。
【0005】一方、加工後の処理としてはアランダム等
を研磨剤としてエアブラスト等により表面層を機械的に
除去し、塗膜密着性、耐食性を向上させることも考えら
れるが、板ソリ、ゆがみが生じやすく、精密な機器等に
は不向きであり、また研磨剤が表面に埋まり込むため塗
膜密着性を損なうといった問題がある。
【0006】これらの問題を検討した結果、次のことが
わかった。 高温加工体の耐食性不良、変色、塗膜密着性不良等
の欠陥発生には高温加工中にアルミニウム表面に生成し
た表面酸化皮膜が関与している。この表面酸化皮膜は、
薄いものであるが圧延油等を含んだポーラスな層で多数
クラックを有しているため、塗料に対する濡れ性が悪
く、密着性不良、耐食性不良の原因となる。
【0007】また、水和酸化処理(ベーマイト処理)皮
膜あるいは陽極酸化皮膜中にこの酸化皮膜成分が取り込
まれると、黒色あるいは茶褐色の皮膜となり、外観を損
なう。
【0008】さらに陽極酸化処理、化成皮膜処理(クロ
メート等)においては皮膜形成反応開始がアルミニウム
表面の溶解により影響されるので、不均質な酸化皮膜が
付着していると、反応ムラが生じ、皮膜欠陥が発生す
る。
【0009】従って、美麗な外観を有する高耐食性のア
ルミニウム材を得るためには高温加工中に生成する酸化
皮膜量を抑制することが必要である。
【0010】 本発明に使用される合金はMgを含有
している。Mgはアルミニウム表面に偏析しやすく、表
面に酸化皮膜が存在すると偏析しやすい傾向がさらに助
長される。表面に偏析したMgは大気中の酸素によって
酸化マグネシウムを形成する。酸化マグネシウムはアル
カリ性を示し、耐食性、塗膜密着性に悪影響を及ぼす。
従って表面へのMg偏析を減らすことが必要である。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、高温加工前
にあらかじめ表面処理することにより、高温加工中に生
成する酸化皮膜量を抑制し、Mg偏析を抑えることによ
って低コストで耐食性、塗膜密着性が良く、しかも高温
加工後にあっても外観が美麗な高温加工体を提供するも
のである。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記の目的を
達成するため、Mg2.0%以上を含有するアルミニウ
ム合金を、 エッチング処理、 アルカリ性水溶液中で交流電解処理、 水和酸化処理、 陽極酸化処理または エッチングし、さらにアルカリ性水溶液中での交流
電解処理、水和酸化処理もしくは陽極酸化処理のいずれ
かの表面処理 のいずれかの表面処理をした後、200℃以上で加工す
ることを特徴とするアルミニウム合金高温加工体の製造
方法を提案するものである。
【0013】本発明に用いるMg2.0%以上を含有す
るアルミニウム合金には、Mgの他に、結晶粒微細化、
超塑性成形性、強度の向上、酸化防止等のため、また不
純物として2%までのCu、2%までのMn、1%まで
のCr、1%までのZr、1%までのSi、1%までの
Fe、1%までのV、2%までのZn、0.1%までの
Ti、0.05%までのB、0.05%までのBe、各
々0.05%までのその他元素を含んでも構わない。
【0014】また、200℃以上での加工とは、例えば
超塑性加工、温間加工を指し、この温度未満の通常の冷
間の加工では本願のような技術的課題は生じない。
【0015】そして発明者らは検討の結果、高温加工に
先立ち、材料表面をエッチング処理するか、または緻密
な皮膜を超塑性材料表面に付与してやれば良いことを見
いだした。なお、両者を組み合わせると更に効果が高
い。
【0016】まず、請求項1の発明において200℃以
上での加工の前に、材料をエッチングする。エッチング
する方法としては、キレート剤含有水溶液による処
理、強アルカリ性溶液によるエッチング、強酸性溶
液によるエッチングが挙げられる。
【0017】以下に各々の方法について説明する。 キレート剤含有水溶液によるエッチング処理では表
面にスマットが付着しないので、デスマット処理が入ら
ず、工程が短縮される。処理は浸漬、スプレーいずれの
方法でも良い。
【0018】キレート剤の種類としてはEDTA等のア
ミノポリカルボン酸またはそのアルカリ金属塩、ピコリ
ン酸等のアミノカルボン酸のアルカリ金属塩等があり、
その濃度は0.005mol/l以上が良い。0.00
5mol/l未満ではキレート剤の効果が不十分で、酸
化皮膜が残存し、表面処理後、黒化、密着不良、耐食性
不良を生じる。また、アルミニウム材表面にスマットを
生じやすくデスマット工程が必要となる。
【0019】pHは特に限定はしないが、pH=1〜1
4程度が取り扱い上簡単なので良い。
【0020】エッチング処理液にはキレート剤以外にア
ルカリ性物質(例えば水酸化ナトリウム、水酸化カリウ
ム等のアルカリ金属水酸化物、水酸化カルシウム等のア
ルカリ土類金属水酸化物、トリエタノールアミン等のア
ミン化合物、リン酸・ポリリン酸のアルカリ金属塩、エ
チレンジアミン等のポリアミン化合物等)、酸性物質
(塩酸等の鉱酸、クエン酸等のカルボン酸等)等を含ん
でいても良い。また非イオン性界面活性剤等の界面活性
剤を含んでいても良い。
【0021】エッチングの温度は室温から沸点までで、
特に限定はしない。試料の酸化皮膜量、処理時間との関
係から適宜選択すれば良いが、40〜90℃程度が処理
時間及び取り扱い上好ましい。
【0022】処理時間は数秒〜30分程度である。液濃
度、温度、pH、酸化皮膜量から適宜決定すれば良い。
【0023】 強アルカリ性溶液によるエッチングは
スマットが発生するのでさらにデスマット処理すること
が望ましい。
【0024】強アルカリ性溶液としては、水酸化ナトリ
ウム、水酸化カリウム等のアルカリ金属水酸化物の水溶
液を用いる。界面活性剤等を含んでいても良い。
【0025】液濃度は1〜15wt%程度が好ましく、
処理温度は室温から90℃程度が用いられるが、好まし
くは40〜60℃である。
【0026】処理時間は濃度、温度により適宜選択すれ
ば良いが、数分〜数十分の範囲から選択する。デスマッ
トは硝酸、硫酸等の鉱酸溶液中に浸漬すれば良い。
【0027】 強酸性溶液によるエッチングでは処理
後苛性ソーダ溶液等で中和処理することがその後の表面
のために望ましい。
【0028】強酸性溶液としては塩酸、硫酸、硝酸、リ
ン酸クロム酸等の鉱酸及びそれらの混酸を用いるのが良
く、液濃度は数%〜数十%程度が好ましく、処理温度は
室温から90℃程度が用いられるが、好ましくは30〜
60℃である。
【0029】処理時間は濃度、温度により適宜選択すれ
ば良いが、数分〜数十分の範囲から選択する。
【0030】請求項2の発明では、200℃以上での加
工の前に、アルカリ性溶液中での交流電解処理を行うこ
とにより、材料を洗浄・溶解(エッチング)するととも
に緻密な皮膜を形成する。
【0031】このアルカリ性溶液中での交流電解処理は
例えば特開昭63−258674、特開平2−1829
00に開示されているように、浴温30〜90℃のアル
カリ性溶液中で交流電解処理する。
【0032】ただし、本発明のように表面処理の対象が
Mgを2%以上含有しているアルミニウム合金の高温加
工体の場合、上記の内でも好ましい処理液の塑性があ
る。即ち、電解時間は20〜40秒が、電気量は100
〜200C/dm2 が好ましい。電解時間が20秒未満
だったり、電気量が100C/dm2 未満では皮膜形成
が不十分でムラのある皮膜になってしまい、電解時間が
40秒を越えたり、電気量が200C/dm2 を越える
と粉ふきが発生し、塗膜密着性が低下する。
【0033】請求項3及び請求項4の発明においては2
00℃以上での加工の前に、材料に緻密な皮膜を形成す
る。
【0034】具体的には請求項3の発明では、200℃
以上での加工の前に、水和酸化処理を行うことにより材
料に緻密な皮膜を形成する。
【0035】水和酸化処理の方法は特に限定せず、50
℃以上の脱イオン水等に浸漬またはスプレー処理する。
【0036】特開昭59−211578に開示されてい
るような酸化剤を含んでいてもよく、また特開昭64−
34731に開示されているようなトリエタノールアミ
ン等のアミン化合物を含んでいても良い。
【0037】処理時間は処理液温、必要とする皮膜厚さ
等との関係から適宜決定すれば良いが通常1〜60分程
度の範囲から選ぶことができる。
【0038】pHは4〜11程度が良く、4未満及び1
1を越えると皮膜形成が不十分もしくは形成されず、不
適当である。
【0039】ただし、本発明のように表面処理の対象が
Mgを2%以上含有しているアルミニウム合金の高温加
工体の場合、上記の内でも好ましい処理液の組成があ
る。
【0040】即ち、硫酸根濃度は500ppm以下、り
ん酸根濃度は100ppm以下、K、Na等のアルカリ
金属塩類濃度は200ppm以下、Fe、Cu等の重金
属塩濃度は200ppm以下に抑え、pHが6〜8、液
温が80℃以上の水を用いるのが好ましい。pHが4以
上6未満では皮膜の形成に時間がかかる。pHが8を越
え11以下では疎な皮膜が形成してしまう。液温が80
℃未満だと耐食性が不十分で塗膜密着性が低下しやす
い。
【0041】また請求項4では200℃以上での加工の
前に、陽極酸化処理を行うことにより材料に緻密な皮膜
を形成する。
【0042】この陽極酸化処理は、一般的な方法を用い
れば良く、例えば硫酸、シュウ酸、リン酸、ホウ酸等の
水溶液中で電解処理する。皮膜厚さは目的に応じて0.
1〜30μm程度の範囲から決定すれば良い。
【0043】最後に請求項5の発明では、200℃以上
での加工の前にエッチングし、更にアルカリ性水溶液中
での交流電解処理、水和酸化処理または陽極酸化処理の
いずれかの表面処理を行うことにより、上記のエッチン
グと、緻密な皮膜の両方の効果を得るものである。この
方法は、処理工程数は増えるが性能的にはもっとも良い
ものが得られる。
【0044】
【作用】高温加工前に形成されている酸化皮膜には圧延
油や異物(微細なホコリ等)、Mgの偏析等の欠陥が多
数存在している。このような酸化皮膜は高温加工時に新
たに形成される酸化皮膜中に取り込まれ厚くもろい黒色
の皮膜を形成し、耐食性低下、塗膜密着性不良、外観不
良との不具合を生ずる。
【0045】このような酸化皮膜を高温加工に先立ちあ
らかじめ除去してやると、高温加工時に新たに形成され
る酸化皮膜が着色せず、美麗な外観を保つことができ
る。また、最表面付近に偏析していたMgや圧延油、異
物が除去されるので、高温加工後の表面においてもMg
の偏析が減り、不純物が少なくなるので耐食性、塗膜密
着性が向上する。
【0046】このような目的には、キレート剤を含有し
た水溶液、強アルカリまたは強酸性溶液によるエッチン
グ処理が適している。
【0047】また、アルカリ性溶液中での交流電解処理
によっても達成することができる。この場合カソード反
応時の水素気泡による洗浄効果及びアノード反応時の表
面溶解作用による。
【0048】更に積極的に緻密な皮膜を付与した表面で
は、アルミニウムの酸化が進まないので高温加工時にお
いて新たに生成する酸化皮膜量が少なく美麗な外観を保
持できると共に、緻密な皮膜の作用により耐食性、塗膜
密着性が向上する。水和酸化処理による水和酸化皮膜
(ベーマイト、水酸化アルミニウム)、陽極酸化皮膜
(酸化アルミニウム)、アルカリ性溶液中での交流電解
処理により形成される皮膜(酸化アルミニウム)をこの
目的に使用することができる。これらの皮膜は高温加工
中に一部で脱水反応が生じ、結晶性のアルミニウム酸化
物を形成するので耐食性、塗膜密着性が向上する。
【0049】また、エッチング後アルカリ性水溶液中で
の交流電解処理、水和酸化処理または陽極酸化処理のい
ずれかの表面処理を行うことにより上記2つの作用で非
常に良好な耐食性、塗膜密着性、外観の美麗さが得られ
る。
【0050】
【実施例】
(実施例1)Mg 4%,Mn 1%,Be 0.00
5%を含む超塑性アルミニウム合金材(板厚1.6m
m)を表1に示す条件でエッチング処理を行い、水洗・
乾燥した。次いで500℃に10分間保持し、大気中で
5MPaで成形後の板厚が0.8mmとなる超塑性ブロ
ー成形を行った後、自然放冷した。得られた合金板をS
ST試験(JIS Z 2371−1988準拠、20
00時間)、テープ密着性試験(セキスイポリエステル
テープ、No.21,18mm幅を貼り、90°ピール
強度を測定)及び外観の目視によるチェックを行った。
結果を表2に示す。
【0051】(比較例1)超塑性ブロー成形前のエッチ
ング処理を省略した以外は実施例1と同様に処理を行っ
た。結果は表2に示す。
【0052】(比較例2)超塑性ブロー成形前のエッチ
ング処理に代え、りん酸3ナトリウム2%水溶液の70
℃、3分の処理、りん酸及び10%酢酸水溶液の90
℃、30分の処理を行った以外は実施例1と同様に処理
を行った。結果は表2に示す。
【0053】
【0054】
【0055】表2から本発明の請求項1のようにエッチ
ングしてから高温加工した場合は、無処理で高温加工し
た比較例1やエッチング能のない液で処理してから高温
加工した比較例2と比べ耐食性、テープ密着強度、外観
ともに優れていることが分かる。
【0056】(実施例2)実施例1におけるエッチング
処理に代えて表3に示す表面処理を行ったほかは実施例
1と同様にテストを行った。 水和酸化処理:純水90℃×3分浸漬 水和酸化処理:100g/lTEA、90℃×1分浸漬 陽極酸化処理 :15%H2 SO4 ,20℃、電流密度=1.5A/dm2 電解時間10分 アルカリ交流電解:りん酸ソーダ系電解液、pH10.5,70℃、 電解時間120秒
【0057】
【0058】表3から本発明の請求項2,3,4の発明
のように水和酸化処理、陽極酸化処理、アルカリ交流電
解処理等の表面処理してから高温加工した場合は、表2
に記した無処理で高温加工した比較例1やエッチング能
のない液で処理してから高温加工した比較例2と比べ耐
食性、テープ密着強度、外観ともに優れていることが分
かる。
【0059】(実施例3)実施例1におけるエッチング
処理に代え、エッチング処理と表面処理を併用した以外
は実施例1と同様の処理を行った。結果は表4に示す。
【0060】
【0061】また、この表から本発明の請求項5のよう
にエッチングし更に水和酸化処理、陽極酸化処理、アル
カリ交流電解処理等の表面処理してから高温加工した実
施例3は実施例1や実施例2の場合と比べても、更に耐
食性、テープ密着強度、外観ともに優れていることが分
かる。
【0062】
【発明の効果】以上の実施例から明らかなように、本発
明のアルミニウム合金高温加工体の製造方法によれば耐
食性、塗膜密着性、外観のいずれもが優れており、建
材、輸送機器用材、装飾品、器物等に好適に用いること
ができる。しかも、加工前の段階で表面処理するのでコ
イル処理が可能で生産性に優れている。
フロントページの続き (72)発明者 倉田 正裕 東京都中央区日本橋室町4丁目3番18号ス カイアルミニウム株式会社内 (72)発明者 松尾 守 東京都中央区日本橋室町4丁目3番18号ス カイアルミニウム株式会社内 (72)発明者 田形 勉 東京都中央区日本橋室町4丁目3番18号ス カイアルミニウム株式会社内

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 Mg2.0%(重量で、以下同じ)以上
    を含有するアルミニウム合金を、エッチング処理した
    後、200℃以上の高温で加工することを特徴とするア
    ルミニウム合金高温加工体の製造方法。
  2. 【請求項2】 Mg2.0%以上を含有するアルミニウ
    ム合金を、アルカリ性水溶液中で交流電解処理した後、
    200℃以上の高温で加工することを特徴とするアルミ
    ニウム合金高温加工体の製造方法。
  3. 【請求項3】 Mg2.0%以上を含有するアルミニウ
    ム合金を、水和酸化処理した後、200℃以上の高温で
    加工することを特徴とするアルミニウム合金高温加工体
    の製造方法。
  4. 【請求項4】 Mg2.0%以上を含有するアルミニウ
    ム合金を、陽極酸化処理した後、200℃以上の高温で
    加工することを特徴とするアルミニウム合金高温加工体
    の製造方法。
  5. 【請求項5】 Mg2.0%以上を含有するアルミニウ
    ム合金を、エッチングし、さらにアルカリ性水溶液中で
    の交流電解処理、水和酸化処理または陽極酸化処理のい
    ずれかの表面処理した後、200℃以上の高温で加工す
    ることを特徴とするアルミニウム合金高温加工体の製造
    方法。
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